HOME 98.3-4 98.5-6 98.7-10 98.11-99.2 99.3-6 99.7-12 2000.1-6 2000.7-12 2001.1- 2006.06.14 雑記帖に『「高野聖」とプレ物語』という覚書を書きました。 2006.05.26 新刊『鏡花と怪異』(田中貴子著)の簡単なレビューを雑記帖に書きました。 2006.05.20 田中貴子著『鏡花と怪異』が平凡社より刊行。 同氏の「泉鏡花と岡本綺堂の怪談小説について」という講演記事もみつかりました。 2006.05.06 歌舞伎座七月興行『夜叉ヶ池・海神別荘・山吹・天守物語』 坂東玉三郎監修 平成18年7月7日(金)―7月31日(月) 2004.12.06 日本ペンクラブのサイト所収、「斉藤信策(野の人)−泉鏡花とロマンチク」にリンクしました。同サイトには鏡花の「海神別荘」や「龍潭譚」のテキストも掲載されています。 2004.11.01 この夏、西川文恵監督作品の映画『眉かくしの霊』が製作されたようです。上映の日程は未定ですが、どういうかたちであれ、公開されるといいですね。つぎのページもご覧ください。 http://www.12nome.com/jouei/dcinema/dcinema2.htm 2004.09.22 国立情報学研究所で以下のような11編の鏡花関連PDF 論文が公開されています。リンク先に飛び、「論文名・著者名からの検索」 を使って「鏡花」のキーワードで検索してください。 村松定孝/鏡花文学の基点 村松定孝/泉鏡花と Balzac : 鴎外が《L'Interdection》と『化銀杏』を比較した事に関する一考察 中野博雄/漱石と節・鏡花 村松定孝/泉鏡花「湯島詣」考 : 逗子書庫所蔵草稿と刊本の異同 村松定孝/泉鏡花書簡考拾遺 村松定孝/泉鏡花逸文三篇 村松定孝/快楽亭ブラックと泉鏡花 大野隆之/鏡花「少年もの」の表現構造 : 回顧的な語りと中継的な語り 大野隆之/鏡花「春昼」の表現構造 : 様式の複合と多層的柔構造 大野隆之/鏡花における「作中人物の語り」 : 「ねむり看守」および「化銀杏」を中心に 熊倉千之/近代日本の「あいまいさ(両義性)」について : 泉鏡花の『日本橋』を中心に 2004.02.23 小村雪岱のテキスト「泉鏡花先生のこと」を登録しました。鏡花の各種の恐怖症を簡潔に伝える好エッセイです。ですが、これを読まれたあなたは、この手のエピソードを早々に消費しつくしたあと、無心に鏡花の作品へと立ち戻って行かれますように。その愛読した樋口一葉の作品のうち、日記の巻だけは遠ざけてついに目を通さなかったという鏡花師の心意気に、今も学ぶべきものは多いのです。 2004.01.04 ノート「雑記帖」を更新、ただの近況報告。 2003.10.03 「シリーズ『鏡花を語る』」という、番外編を含め8回にわたる対談がaozora blog に掲載されています。先ごろ青空文庫にて怒涛のテキスト公開を果たされたばかりの門田裕志さん(鏡花テキスト入力担当)と高柳典子さん(『草迷宮』校正担当)による対談です。 2003.09.24 すでに「2ちゃんねる」鏡花スレッドでいち早く紹介されていたので、ご存じの方も多いと思いますが、10月に岩波書店より、中短編をメインとして舞台別に配列された新しい鏡花選集が刊行の予定です。 新編泉鏡花集 全10巻 別巻 1 (秋山稔・須田千里・田中励儀・吉田昌志編) 青空文庫では、その後も続々と鏡花のテキストが公開されています。 小春の狐、売色鴨南蛮、鷭狩、みさごの鮨、伯爵の釵、怨霊借用、縷紅新草、遺稿、それに数編のエッセイ(芥川竜之介氏を弔う、小説に用うる天然、作物の用意、小説文体)など。 2003.09.09 青空文庫に草迷宮、妖僧記、凱旋祭、海城発電、女客、錦染滝白糸、紅玉など7編のテキストが新規登録されました。 2003.08.15 「同志社國文学」に掲載された田中励儀氏の四論文にリンクしました。 鏡花「薬草取」覚書 鏡花「雪柳」考 資料泉鏡花参考文献目録(雑誌の部) 鏡花作品の表現構造と謡曲 ―『売色鴨南蛮』の場合― 2002.11.15 金沢市で『第三回金沢泉鏡花フェスティバル』(11.06-11.10) が開催されました。もう少し早くおしらせすることもできたのですが、不幸な出来事のために後の祭りとなりました。不幸な出来事については金沢市が公式ホームページの「お知らせ」で正式に当サイトへの「お詫び」の気持ちを表わしています。その気持ちを当サイトは受け入れることにいたしました。 今回の経験で、自分のテキストは本当に自分のものであるのかという一種の不確かさ、みたいなものを感じました。今年度の泉鏡花文学賞を受賞された野坂昭如さんに「俺はNOSAKAだ」という往年の名作がありますが、自著の英訳本の印税受け取りでNOZAKAとサインをするよう求められて、いや俺はNOSAKAなんだと叫んだ時に理不尽にもはまり込んだ自己証明の不確かさ、それとどこか通じるものがあるような気がします。 遅れましたが、野坂さん、受賞おめでとうございます。 2002.11.15 ■昨年夏の花組芝居公演『泉鏡花の婦系図』が再放送されます。今度はノーカットだといいですね。 花組芝居『泉鏡花の婦系図』@NHK_BS2 ミッドナイトステージ館 2002年11月24日(日)24時45分〜27時55分 『泉鏡花の婦系図』公演データ http://homepage1.nifty.com/VZA00556/play/20010707.htm ■鏡花「恋女房」が2003年1月18日から2月10日まで、新宿・京都・石川県各地で新派公演の予定 公演予定の詳細 http://www.jam.co.jp/yaeko/main/yotei/kouen/kouen.html 水谷八重子公式サイト http://www.jam.co.jp/yaeko/ 以上、睦月さんの情報でした。 2002.10.8 『鏡花水月』という鏡花専門のサイトが開設されました。「海神別荘」「外科室」のテキストや岩波版鏡花全集収録作品リスト、掲示板などがあります。このHPがこれから更に更に発展していくよう期待しています。 2002.9.8 金沢市の泉鏡花記念館で企画展『歌行燈と鏡花展』が始まりました(平成14年9月7日〜11月30日)。自筆原稿や初版本・自筆ノートなどの「歌行燈」資料、および執筆当時の鏡花をめぐる関連資料やモニター映像「真珠の小箱・泉鏡花と伊勢路」などが展示されています。月の光の冴える季節、数ある鏡花作品の中でもベストワンとして挙げる人の多い「歌行燈」について再考するよい契機となるでしょう。 2002.8.7 J-text(日本文学学術的電子図書館)の書庫に、PDF形式による春陽堂版の鏡花本が入りました。(2002.8.1) 今回の公開は『照葉狂言・五の君』『黒百合』『通夜物語』『湯島詣』『田毎かゞみ(山僧、暗まぎれ、星あかり、処方秘箋、蝿を憎む記、名媛記、斧の舞、みちゆき松の露、蓑谷、玄武朱雀、祝杯、一葉の墓、さゝ蟹)』の五冊で、今後続々アップ予定とのことです。朗報ですね。PDFファイルなので、これを閲覧するにはAdobe Acrobat Readerが必要となります。 2002.6.30 新着情報です。群馬県立女子大学の市川祥子さんによる鏡花専門ページが5月28日に開設されました。現在のところこのサイトのメインとなる泉鏡花作品上演リストは2000年以降の公演が寸評と写真資料付きで紹介されています。 また泉鏡花研究会情報では1991年以降の研究会・例会の記録を読むことができます。7月6日に同研究会の第37回大会が昭和女子大で開催される予定とのこと、興味のある方はここで詳細をごらんになってください。 私のページに欠けているものは多々ありますが、とりわけ乏しかった鏡花芝居とアカデミズムの情報がこうして確実に手に入るようになり、とても喜んでいます。市川さんには、鏡花リンクに昔から登録させていただいている「鏡花の舞台に鳴りわたるもの」という文章があることも紹介しておきます。 2002.6.15 久しぶりに鏡花リンクのページを覗いてみたら、リンク切れが大量に発生していました。大あわてで修正、お恥ずかしい。ひらにご容赦を。 青空文庫に鏡花の随筆「紫陽花」、「神楽坂七不思議」、「城崎を憶う」、「月令十二態」、「松翠深く蒼浪遥けき逗子より」、「逗子だより」、「寸情風土記」、「鉄槌の音」、「迷子」、「弥次行」、「山の手小景」が登録されました(2002.05.20)。 2002.3.31 ●岩波書店より『泉鏡花集(新日本古典文学大系 明治編 第20巻)』が刊行(3/18)。 収録作品 琵琶伝 照葉狂言 辰巳巷談 三尺角・木精 高野聖 校注 東郷克美 吉田昌志 A5判 函入 504p ISBN4-00-240220-7 \5200 ●その後、青空文庫に鏡花のテキスト「薬草取」「湯島の境内」「夜叉ヶ池」が入りました。そのつど、当サイトの語彙検索用テキストデータとして追加登録させていただいております。青空文庫のボランティアの皆さんに感謝いたします。 ●鏡花原作「星女郎」が1976年頃に大和屋竺脚本・鈴木清順監督で映画化される計画があったらしく、シナリオだけは清順非公認家頁で読むことができます。ヒロインに吉永小百合が予定されていたとのことで、この女優が大嫌いな私は計画倒れになってくれてよかったような、でも清順師の作品は見たかったような、ちょっと複雑な心境です。あしゅけさんの情報でした。(あしゅけさん、披露がとんでもなく遅れてしまいました、ごめんなさい。) 2001.11.2 ●ずいぶんな放置プレイを続行中でありますが、おまたせしました、サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ランキング、7月から10月までの集計の発表です。間が開いたので、今回は20位までカウントすることにしました。相変わらずお芝居系が強いですね。まあ、よくも悪くもこれがネットでの鏡花受容の現状ということなのでしょう。 1 海神別荘(63) 2 婦系図(41) 3 高野聖(40) 4 義血侠血(24) 5 天守物語(23) 6 夜叉ヶ池(22) 7 歌行燈(18) 8 龍潭譚(16) 8 外科室(16) 10 星あかり(11) 11 眉かくしの霊(10) 11 夜行巡査(10) 13 春昼( 9) 13 草迷宮( 9) 13 日本橋( 9) 16 照葉狂言( 8) 17 化鳥( 7) 17 山海評判記( 7) 19 三尺角( 5) 20 処方秘箋( 4) 20 註文帳( 4) 20 風流線( 4) ●青空文庫に鏡花のテキスト「縁結び」が入りましたので、当サイトの語彙検索用テキストデータとして追加させていただきました(2001.10.21)。青空文庫のボランティアの皆さんに感謝いたします。 ●いくつかページを紹介しておきましょう。もう新着と呼べるものではありませんが……。まず『日本文学をたずねる』という DOCOMO のインパク参加企画に泉鏡花のページが公開されています。東京、金沢、桑名という三つの土地にまつわる作品紹介が読めます。 日本キノコ協会というキノコ関連サイトにある『泉鏡花のハマリ方』というページに「茸の舞姫」と「清心庵」についてのエッセイをみつけました。 小埜裕二さんの『近代小説千夜一夜』では「海城発電」と「若菜のうち」のエッセイが追加されています。 JR西日本の Blue Signalというサイトに語り継がれる坂の文化として、鏡花ゆかりのくらがり坂や主計町が紹介されています。 ●睦月さんから以下のような情報をいただいていたのに、ひと月もの間ほったらかしにしていました。もうしわけありません。 新刊『幻想文学』第61号 《百物語文学誌めぐりめぐる物語の魔》 泉鏡花の随筆「一寸怪」、それに鏡花参加の「怪談会」という座談会抜粋を収録。 詳細はこちら→ http://www.d2.dion.ne.jp/~octa/pages/info.html あと、七月の花組芝居「泉鏡花の婦系図」公演の感想リンクを含む総まとめを睦月さんが報告してくださっています。 http://homepage1.nifty.com/VZA00556/play/20010707.htm 2001.9.22 青空文庫に鏡花のテキスト「古狢」、「半島一奇抄」、「木の子説法」が入りました。それにともない、当サイトでも語彙検索用のデータとしてこの3作品を追加させていただきました。青空文庫のボランティアの皆さんに感謝いたします。 2001.7.22 青空文庫に鏡花のテキスト「貝の穴に河童の居る事」が入りました。それにともない、当サイトでも語彙検索用のデータとして「貝の穴に河童の居る事」を追加させていただきました。青空文庫のボランティアの皆さんに感謝いたします。 2001.7.13 YAHOO!の鏡花掲示板が7月10日に終了したようです。この日の朝はまだアクセスできたのですが、夜には消えていました。書き込みが半月とぎれるとその板は消滅となるのでしょうか。残念です。たくさんの話題を提供してくださった皆さん、ありがとうございました。 なお、おしらせするのを忘れていましたが、「2ちゃんねる」にも鏡花板があります。まだの方はこの機会に覗いてみてはいかがでしょう。そういえば、ここに当サイトのURLが書き込まれたことがありました。光栄ですが、ちょっとビクビクものでした。なにしろ「2ちゃんねる」ですから(笑)。 2001.7.4 青空文庫に鏡花のテキスト「絵本の春」が入りました。それにともない、当サイトの語彙検索用のデータとして「絵本の春」を追加させていただきました。青空文庫のボランティアの皆さんに感謝いたします。 またもうひとつの検索サービスであるサイト内検索のために専用のデータファイルを設けることにしました。今はまだ参考文献が少しばかり入っているだけですが、徐々に増やしていけたらと思っております。文献情報だけでなく、あまりポピュラーでない作品に関する情報も入れていくつもりです。検索専用なので、データファイルを直接見ることはできません。データを見栄えよく配列するのが私は下手くそなもので、そちらは早々に断念して、機能性の方を追求することにしました。どうぞ長い目で見てやってくださいまし。 ○劇団「ク・ナウカ」 宮城聰演出による『天守物語』公演のおしらせ。 スピーカーと呼ばれる語り手とムーバーと呼ばれる身体表現者が一対となってひとつのキャラクターを演じる独特な手法の演劇集団「ク・ナウカ」による新演出版『天守物語』の公演です。 ●高知公演 2001年 7月19日(木) 19:00 会場:高知県立美術館 中庭(野外公演・雨天決行) ●東京公演 2001年 7月26日(木)〜31日(火)19:30(26日のみ20:00) 会場:都立潮風公園南側噴水広場 過去の『天守物語』チベット公演報告及び、演劇ライターの中西理さんの観劇レポート、まねきねこさんの観劇レポートなどが参考になります。睦月さんの情報でした。 2001.7.1 サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ベストテンの第3弾、5月と6月分の集計です。同じデータが連続するものはひとつにカウントしています。今回はついに「高野聖」がトップに来ました。芝居公演が話題の2位3位4位をおさえて見事です。 ところで検索のさいには正確な言葉をインプットするようにしましょう。「三味線掘」とか「三角尺」とか言われても……困るとですよ(汗)。自信のないタイトルの場合は「三味」とか「尺」とかのように、短くても間違いではない言葉で検索した方が好結果が得られます。よろしく。 1 高野聖 (31) 2 婦系図 (24) 3 海神別荘 (22) 4 天守物語 (17) 4 外科室 (17) 6 龍潭譚 (15) 6 歌行燈 (15) 8 化鳥 (14) 9 春昼 (11) 10 義血侠血 (9) 10 夜行巡査 (9) -------------- 夜叉ヶ池 星あかり 日本橋 草迷宮 (8) ついでに2001年前期分として2月から6月までの集計も載せておきます。 1 婦系図 (52) 2 高野聖 (47) 3 海神別荘 (39) 4 天守物語 (32) 5 化鳥 (27) 6 外科室 (25) 7 龍潭譚 (22) 8 歌行燈 (19) 9 義血侠血 (19) 10 夜叉ヶ池 (17) 10 春昼 (17) 10 草迷宮 (17) 13 日本橋 (15) 14 夜行巡査 (12) 15 星あかり (11) 16 眉かくしの霊 (8) 16 註文帳 (8) 18 山海評判記 (7) 19 桜心中 (6) 19 蛇くひ 両頭蛇 (6) 2001.6.27 鏡花の新しい作品集が刊行されました。収録作品のラインナップのテーマは「映画」です。 『泉鏡花』 明治の文学 第8巻 坪内祐三編 筑摩書房 四六版 p440 \2,400 ISDN 4-480-10148-9 [収録作品] 義血侠血 外科室 通夜物語 白鷺 かきぬき滝の白糸 同時代人の回想 「はじめて泉鏡花先生に見ゆるの記」 水上瀧太郎 解説 「鏡花、新派、日本映画」 四方田犬彦 「わたしが抱いている鏡花の映像……、それはエクリチュールを通して舞台へ、そしてスクリーンへと、みずからの模像を次々と増殖させてゆく運動である。」(四方田犬彦) 2001.6.15 『泉鏡花の婦系図』花組芝居公演の2度目のおしらせ 東京:7月7日(土)〜15日(日) 世田谷パブリックシアター 大阪:7月20日(金)〜21日(土) 大阪近鉄劇場 チラシやタイムテーブルは以下のページ参照のこと。 http://www.hanagumi.ne.jp/tugi.html 『天守物語』公演のおしらせ 公演日:7月11日(水)〜15日(日) 全席指定:\8,000 会場:セルリアンタワー(渋谷) 能楽堂 監修:演:野村万之丞 出演:松坂慶子/富田靖子/及川健/麿赤兒/花柳寿南海/ 李麗仙/野村萬/宗像美保/平木ひとみ/大谷恭子/関誉枝恵/ 宮川佳寿姫/小川夏樹/田村真依子 演奏:和田啓(太鼓)/銭騰浩(笛)/森田照史(三線) http://eee.eplus.co.jp/kougyou/s00254501.html 以上、睦月さんの情報。いつもありがとうございます。 2001.5.23 川村二郎(著名人につき敬称略)の鏡花論『白山の水 鏡花をめぐる』については既におしらせしていますが、講談社のサイトに自著へのコメント「境界を越える鏡花」が掲載されました。情報誌「本」に載ったものらしく、コメントとして充分な分量で一読に値します。 「サクラ大戦・花組歌謡ショウ」の『海神別荘』公演予定。 2001年 8月10,11,12,14,15,17,18日 会場:東京厚生年金会館(新宿) わが身の不明を恥じるしかないのですが、ゲームソフトやアニメに「サクラ大戦」というものがあって、その声優たちが帝国華撃団(歌劇団?)のキャラクターのまま、鏡花の『海神別荘』を演じるのではないかと思われます。ゲストに野沢那智、ポスター・デザインは横尾忠則。詳細はこちらへ。 2001.5.2 サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ベストテンの第2弾です。今回は3月10日から4月末までの集計となります。前回(3月10日)同様、あきらかに重複していると思われるデータは適宜整理しました。今後は切りの良いところで2ヶ月に一回の発表とするつもりですので、当検索システムを本来の目的だけでなく人気投票としてもご利用いただければ幸いです。 1 婦系図 (15) 2 高野聖 (13) 3 海神別荘 (12) 4 化鳥 (10) 5 天守物語 (8) 6 龍潭譚 (6) 6 桜心中 (6) 6 義血侠血(滝白糸) (6) 9 草迷宮 (5) 9 外科室 (5) 9 夜叉ヶ池 (5) ------------ 春昼 日本橋 (4) 新派や花組の『婦系図』公演の話題もあって、お芝居派の優勢傾向は続いていますが、「高野聖」や「化鳥」の躍進が目を惹きます。季節柄といえる「桜心中」はどこかのグループで話題にでもなったのでしょうか。 2001.4.22 「天守物語」のテキストを公開しました。私としては珍しく、主要な漢字にルビをふっています。また欠字を GIF画像で補うことにしたため、私の鏡花テキストでは初めてHTMLの体裁をとることになりました。GIF による文字は Windowsではとくに違和感もなく表示できていますが、Mac ではいかがでしょうか。 外字フォント対応版も同時に登録しています。こちらはプレーンテキストなので、ワープロに取り込むことにより、好みの文字サイズのMS明朝かMSゴシックで印刷することができます。また今回の「天守物語」のテキスト作成にともない、外字フォント(Windows 専用)のファイルが更新されています。お手数ですがこちらのページからダウンロードして使ってください。 欠字を GIF画像で表示するという方法はなかなか面白いので、すでに公開している鏡花テキストもHTML版にバージョンアップしてみてはどうだろうか。>自分。 はいはい、考えときます(笑)。 2001.4.12 「天守物語」関連のおしらせ。睦月さんからの情報です。感謝(にこにこ)。 ●『怪しの世界』 橋本治・夢枕獏・いとうせいこう著 監修:国立劇場 紀伊国屋書店刊 (昨年の8月に国立劇場で上演された書き下ろし三作品の台本と、作者・演じ手の対談が収録されており、そのうち「白鷺譚」は薩摩琵琶のために橋本治氏が「天守物語」を題材に書き下ろしたもの。) ●佐伯順子「泉鏡花のイコノロジー…『天守物語』の視聴覚的展開」(『國文學 特集メディア』 2001年5月号所収 學燈社) 2001.4.5 語彙検索のためのデータとして heideggerさんの「活人形」と、私が入力した「天守物語」を追加しました。これとは別に「天守物語」のテキストの公開も予定していますが、すみません、もうしばらく時間がかかりそうです。 2001.3.31 「鏡花とアンティークと古書の小径」サイトに、鏡花二十歳頃の作品「活人形」が公開されています。テキストは初出に基づくもので、外字は今昔文字鏡のフォントで補完されています。すでに当サイトの語彙検索用テキストデータとして『草迷宮』をお借りしていますが、今回も使用に同意を得ましたので、近日中にこの「活人形」を追加登録させていただく予定です。快諾をいただいたテキスト作者の heideggerさんに感謝いたします。 なお、私が入力しておりました「天守物語」もすでに校正の段階に入っています。これも近日中に公開できると思います。 2001.3.21 川村二郎の鏡花論『白山の水 鏡花をめぐる』(講談社 2000.12 \2800)を参考文献に追加しました。泉鏡花の空間は北陸の山と水、そしてその山と水を宰領する精霊とによって充たされているとする著者による、鏡花世界巡歴の記録として本書は差し出されています。平成11年1月から翌年9月まで『群像』に連載されたエッセイをまとめたものです。報告が遅れてすみません(涙)。 鈴木清順監督作品『陽炎座』のニュープリント上映のおしらせです。「陽炎座」や「春昼・春昼後刻」を原作とする映画『陽炎座』、「革鞄の怪」の引用が印象的な『夢二』、そしてあのいかにも鏡花的な雰囲気が揺曳するラストシーンを持つ『ツィゴイネルワイゼン』が帰ってきます。絢爛妖美な色彩空間とそこで絡み合うエロティックな女優たち男優たちにもういちど触れていただきましょう。 ●東京 シネセゾン渋谷 『ツィゴイネルワイゼン』(4/28〜)、 『陽炎座』(5/12〜)、 『夢二』(5/26〜) ●名古屋 シネマスコーレ(3/24〜) ●大阪 シネ・リーブル梅田(ゴールデン・ウィーク) ●その他全国主要都市で順次公開予定。 詳しくは Deep Seijunをご覧ください。掲示板もあります。 2001.3.10 皆さんがサイト内検索を使って鏡花のどんな作品を検索しているのか、ちょっと調べてみました。リクエスト・ベストテンみたいなものですね。 1 婦系図 (13) 2 天守物語 (7) 3 海神別荘 (5) 4 夜叉ヶ池 (4) 4 義血侠血 (4) 4 草迷宮 (4) 7 日本橋 (3) 7 高野聖 (3) 7 外科室 (3) 7 化鳥 (3) (次点) 星あかり 春昼 歌行燈 (2) 2月のはじめから今日までの集計によると、こんな結果となりました。作品名の後の数字は検索回数です。ダブりのあるデータはノイズとみなして整理し、できるだけ有意な数字を取り出すよう努めたつもりです。結果はまあ、一目瞭然、お芝居派の圧勝ですな。テキスト派としては愕然としておりますです(笑)。 このベストテン、面白そうなので時々やるつもりです。ただ、あまり検索機能を使ってくれる人がいないのが……、ねえ。ふっ。 2001.2.7 鏡花語彙検索と源氏語彙検索に新しくふたつの機能を追加しました。検索結果の表示をする際、リストアップされた各行の中で検索語が置かれる桁位置はこれまで[左寄り]に揃える単一のモードしかありませんでした。そこで、これに加えて[中央]と[右寄り]の表示モードを選べるようラジオボタンを設けることにしました。とくに中央揃えで表示できるようになったことで、よりKWIC( Keyword in Context )らしくなったと思います。もうひとつは[ AND検索もどき]の機能の追加です。複数の語彙を検索する場合、OR検索として出力されるのはこれまでと同じですが、 AND検索の結果が得られたときは行末の数字を赤で表示するようにしました。ただしそれほど厳密なものではなく、3件以上の検索であっても2件がヒットすればそれでよしとする点が AND検索「もどき」たる所以です。これからも使いやすい語彙検索をめざすつもりですのでよろしくお願いいたします。 お芝居関係の情報が届いています。 水谷八重子の『瀧の白糸』4月博多座公演 (2001.4.1-4.25) 原作の朗読CDも発売されました。 泉鏡花「義血侠血」CD 新潮社 語り:水谷八重子 4月新派公演『婦系図』国立劇場大劇場も予定されています。 出演、波乃久里子・安井昌二・市川團十郎 (2001.4.4-4.25) 花組芝居の夏の公演が『泉鏡花の婦系図』に決定。 日程の詳細は未定ながら、7月上旬〜中旬:世田谷パブリックシアター、7月下旬:大阪近鉄劇場、 8月:地方公演の予定です。 昨年9月の演劇倶楽部「座」詠み芝居 「高野聖」「夜行巡査」公演が豊島区のケーブルテレビのチャンネル、としまchannel 5で現在放送中(今月24日まで)。 情報をくださった睦月さん、折原さん、tacoさん、ありがとうございました。 『婦系図』公演が春の新派と夏の花組であいつぎますが、以前から気になっていたことなので書いておきますね。例の湯島天神お蔦主税の別れの場、じつは泉鏡花の原作にはないのです。あれは新派の脚色です。このことは意外と知られてないようで、それだけ原作が読まれてないのだと思います。当サイトはあくまでも鏡花の作品を読むことを目的としています。芝居好きのみなさんも、これを機会にぜひ原作に目を通してみましょう。 2001.1.22 昨年の花組芝居十二月公演『泉鏡花の海神別荘』の総まとめのページを睦月さんが作ってくれました。いろんな方の観劇記へもリンクしていますので、芝居好きは必見です。 早大児童文学研究会が「高野聖」梗概、名場面集、鑑賞の手引きのページを開いています。ずいぶん前に見つけていたのですが、すみません、報告が遅れました。 もう一つ報告漏れがありました。「鏡花とアンティークと古書の小径」サイトに『草迷宮』の種本とされる「稲生家物怪録」(平田篤胤)のテキストがアップされています。以上3つサイトを鏡花リンクに追加させていただきました。 佐藤和雄(蟻) / 泉鏡花を読む |