T 山梨の行政は、公益性が全く認められない少数の利益追求集団のために、法秩序を破壊する
今回の事件(場所:牧丘町倉科字膳棚の農地で地目は畑、 行為:複数の土地所有権者・地権者等と造成工事業者が農地法無許可農地転用及び関連する数々の法律違反を実行)は、直接的には農地の所有者、地権者、請負業者等が行ったのであるが、この違法行為を是正(行政処分・行政指導)できる立場にある山梨の行政は、それを実行せず、むしろ積極的に違法行為を支援し、確信を持って法秩序を破壊した。その証拠として、農政部の見解を示す。 山梨の行政の見解によれば、「以下に示すような数々の法律違反が存在しても、行政が認めれば全く問題は無いのであり、これこそが農地法なのである」であり、「農地法における原状回復とは、耕作できる状態であり、耕作できる状態とは、以下に示すような、区画形質が著しく変更された、原状回復が全く行われていない状態を言う」という、全く驚くべき内容であった。
山梨の行政が示した見解は、独善的法解釈から生成されたものであり、まさに、行政による犯罪の証であり、恒常的に行われてきた農地法がらみの違法行為の温床としても機能している。 さて、今回の事件に対する行政の対応は、表題「山梨の行政は、行政法及び行政庁の庇護の下に法秩序を破壊し、権力の所在を県民に誇示する」に示されるように、「山梨の行政には、法律を超越した偉大な力がある」ということと、「社会秩序の根幹は法秩序ではなく、超法規的権力を有する山梨の行政なのである」という、社会秩序の崩壊を招きかねない法秩序の破壊過程を露呈した。 通常は陰に隠して、住民には見せないようにしていた、あの醜悪で、圧制的体質を露呈したものであろう。 たとえば、戦前、山梨の行政は、県民の心の中にまで入り込み、県民を十羽一絡げにして県民の短所を列挙・愚弄した。
今回の事件に対する行政の対応も、それに等しく、邪まな権力によって、住民の声を一蹴するかのごとき姿勢があり、かっての行政の体質と変わるところは全くない。 さらに、「公益性が全く認められない少数の利益追求集団のために、法秩序をいとも簡単に破壊」する山梨の行政は、「行政は、公共の利益のために服務する」という、地方公務員の根本的服務基準(地方公務員法第三十条)からも大きく逸脱している。 そして、山梨の行政は、法的に間違った見解を、何ら恥ずることもなく県民に提示し、認めさせ、服従させ、強制する。また、山梨の行政は、違法行為者の利権・利益は擁護するが、善良なる一般県民には、極めて冷淡で、平然として劣悪環境を与え、従わせることだけを要求し、周辺環境や地球環境に対する配慮などは微塵もない。「山梨環境首都憲章」とか「環境首都・山梨づくり」、それと「山梨県幸住県計画」などの偽善性溢れる空文が、それらのことを如実に示している。
なお、本事件の一部始終は、2003年2月18日の時点から、細大漏らさずネット社会に公開した。他人への思いやりが全く欠落した農地の所有者・地権者・請負業者・無法者や、彼らの頂点に立つ山梨の行政に対して、私は言論によって、静かに対抗してきたつもりである。そのために消費した労力と時間は大変なものであった。しかし、その内容には、密かな自信を持っている。目次は以下の通りである。
法秩序を大切に思う多くの方々は、山梨の行政と、そのような行政を頂点として形成される山梨の社会に対して、大きな違和感を感ずるであろう。 また、このような山梨の社会においては、行政による数々の邪まな行為に対して、止むを得ずも我慢をしてきた、多くの山梨県民がいることを知った。 何年も、何十年も、昼夜を分かたず、山梨の問題点を訴え続け、ネット社会という沈黙の巨人にSOSを発信し続けます。 さらに、本事件と当論文は、法律や不動産関係の好ましからざる事例として、大いに活用されることを望みます。 U 山梨の行政による行政法の悪用 山梨の行政は、公益性が全く認められない利益追求集団のために、法秩序を積極的に破壊した。 この無謀とも思える山梨の行政の行為は、どのような法的根拠によって行われたのであろうか。 行政法における行政作用法の公定力がそれである。ただし、公定力の悪用という但し書きが付く。 さて、公定力とは、どのような力であろうか。 行政行為(処分ともいう)は、仮に違法であったとしても、無効でない限り、正式に取り消されるまでは有効なものとして扱われる。このような行政処分の力を「公定力」という。これは非常に強い力であり、裁判所でも否定することはできないのである。 しかし、さしもの公定力にも弱点はあるのである。 行政行為の違法性(瑕疵)の程度があまりにも高い場合には、その行政行為は無効と考えられる。すなわち、公定力そのものが生じないのである。 本件の場合が、行政行為の違法性(瑕疵)があまりにも高い、すなわち、「重大かつ明白な瑕疵」に相当する行政行為なので公定力は発生しないのである。 山梨の行政は、このような状況を十分過ぎるぐらい熟知している筈である。 それにも拘らず、以下に示す理由から、山梨の行政は公定力を悪用して、数々の法律違反を闇に葬り去ろうと企み、権力によってそれを実行してきたようだ。
普通の人間ならば、山梨の行政の見解が示された時点で、それ以上の深追いは避けたかもしれない。 しかし、私は生まれながらの科学者なので、普通の人間のような行動はしない。食らいついたら、どこまでも探求する。 何年も、何十年も、昼夜を分かたず、探求の結果を訴え続け、ネット社会という沈黙の巨人にSOSを発信し続けます。 さらに、本事件と当論文は、法律や不動産関係の好ましからざる事例として、大いに活用されることを望みます。 V 山梨の行政による「重大かつ明白な瑕疵ある行政行為」の受益者の喜び 違法な行政行為の中でも「重大かつ明白な瑕疵」がある場合には、初めから法的効力が発生していないので、訴訟などの手続をとる必要は無い。したがって、山梨の行政による「重大かつ明白な瑕疵ある行政行為」の受益者の喜びは、糠喜び(喜んだ後で、当てが外れること)となるであろう。 そもそも、行政行為とは、法秩序を無視・破壊して存在できるものではない。また、社会的公益性にも合致していなくてはならない。今回に事件の如く、山梨の行政による「重大かつ明白な瑕疵ある行政行為」の受益者たちの利益が、社会的公益性に合致するとは到底思えない。 山梨の行政と受益者らのなしたことは、私利私欲を満たすために、法秩序の破壊と、かけがえの無い地球環境の破壊に寄与しただけである。 一般人なら、確実に罰せられるであろう違法行為が、山梨の行政が介入することにより、罪が不問?にされるだけでなく、改善のための費用も不要?となり、多分、邪まな目的まで達成?されるのであるから、受益者たちの喜びは大なるものであろう。 W 山梨の行政による行政法悪用の圏外にある一般住民の悲しみ 山梨の行政は、住民意識を萎えさせてしまう。 山梨の行政には、法律を超越した偉大な力があり、さらに山梨の社会秩序の根幹は法秩序ではなく、超法規的権力を有する山梨の行政なのである、という圧制的行政の姿勢を見せ付けられるたびに、住民は次のように思うのである。 山梨の行政は、御上(天皇、朝廷)であり、何を言っても駄目だ! 今回の事件では、次のような法律違反が行われ、依然としてそのままになっている。法律違反をした人たちには、何のお咎めも無いのです。何故ならば、山梨の行政が、この法律違反を積極的に擁護・隠蔽したからです。山梨の行政は、法秩序を破壊したからです。
このような法律違反を一般人がしたら、即、処罰されます。 さて、山梨の行政のこのようなやり方は、社会正義の観点から、看過してよいものでしょうか。 私たちは、平穏無事の生活環境を得たいと願っています。そのためには社会秩序が確立されていることが必要です。そのためには、皆が相手に迷惑を掛けないように心がけねばなりません。悪い人や悪いことを止めるためには、個人は無論のこと、警察や行政なども悪いことをしてはいけません。もしも、そのような組織が法秩序を無視・破壊して悪いことをしたとすると、力の弱い国民個人では太刀打ちできないのです。今回の事件では、行政による法秩序の破壊過程が露呈しました。 山梨の行政は、悪い目的のために、行政の権力を使ってます。
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