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  William Devaughn 『BE THANKFUL FOR WHAT YOU GOT』(1974)

シグマ・スタジオのスウィート・ソウルの最高峰。A-1「GIVE THE LITTLE MAN A GREAT BIG HAND」のキラキラしたメロディーと女性コーラス、続くA-2「WE ARE HIS CHILDREN」のクールなヴァイヴとサックス。僕の考える「バチェラー・ソウル」。

The Smith Connection 『Under My Wings』(1972)

いきなり名盤。トロけるようなファルセット。激甘のメロディーのA-1「The Day You Leave」海岸のキラメキSEではじまるアルバムタイトル曲A-4「Under My Wings」ポール&ロジャニコのB-2「RAINY DAYS & MONDAYS」をまるで山下達郎のようなアプローチでカバーしたり全曲「男も濡れる」アルバム。けどきっと女は濡れないとおもう。それがソウル。

  Tamiko Jones 『LOVE TRIP』(1975)

はじけるグルーヴが溢れ出すA-1「Touch Me Baby」A-3「I'm The Woman Behind The man」
をはじめこのころのソウルは汗しらずでしかもしっかりとクルものばかり。そんな中B-6「A long Way to Go」はMann&Weilによるどことなくモータウンを思わせる懐かしい曲。


Terry Huff and Special Delivery 『The Lonely One』(1976)

男泣きの1枚。A-1「Thats When Love Hurts」このファルセット・ボイスを聴くたび男に生まれてきた喜びを感じる。前に記したけどリスニングとしてのソウルは男の為にあると思う。これは差別ではない。感じ方が違うのだ。A-1同様なA-2「The Lonely One」もいいがB-1「Where Theres A Will」のグルーヴ感のある曲も素晴しい。最近再発されているらしいので「泣きソウル」好きな人はぜひ。

  Moments「Those Sexy Moments」 (1976)

モーメンツ中期の名盤。もともとメローな曲が得意だった彼等だが70年に入ってからさらにスウィートにそしてセクシィーなってきた。ジャケットなんかもうベッド・サイドだし。A-3「Give Me Some More」なんかリズムもグルーヴィだけど、本領はやっぱりB-4「Sexy Mama」やB-5「Next Time I See You」とか。「レディー・キラー」ハリー・レイのリードにクラクラ。

「Stop the world-we wanna get on」 Hearts of Stone (1970)

MotownのVIPレーベルからリリースされた最高のヤング・ソウル。瑞々しいメロディーがアルバムの全曲から溢れる。有名なブレーク・ビーツになったA-2「If I Coule Give You The World」やドライヴィンなA-1「It.s a Lonesome Road」をはじめとしてA-sideはグルーヴの渦。B-sideではB-4「You.ve Made Me So Very Happy」をカヴァー。Laura nyroによるカヴァーと1.2を争う出来。天上に輝く星々のように、キラめく光のごとく美しい音楽。

  「Transition」 Barbara Mason(1974)

ヴァイヴとストリングスが鮮やかに彩るアーヴァン・ソウル。A-2「World in a crisis」のコーラス・ワークやゴージャスなアレンジはフィラデルフィアの薫り。キラキラはじけるメロディーのB-3「Miracle Man」をはじめとして洗練されたレディー・ソウルが繰りひろげられる。ロマンチックなソウルの世界。

「I.m in Need of Love」 Lou Courtney(1973)

AOR寄りアレンジにメローなグルーヴが宿る、都会的なボーカル。魅惑的なエレピのイントロからアルバムの洗練された雰囲気を予感させるA-1「The Common Broken Heart」B-2「I.m Serious About Lovin. you」のしっとりとしたストリングスB-3「I Dont.t need nobody else」のスリリングなベースなど、どことなくマーヴィン・ゲイのような色香をもったアルバム。

  Cornelius Brothers & Sister Rose 『Cornelius Brothers & Sister Rose』(1972)

アルバム内に同タイプの曲が何曲か収録されているところから、このグループのスタイルなのだろうが、ここはやはりシングルにもなったA-1「Too Late To Turn Back Now」が最高。伸びやかなストリングスにリードの男性ボーカル、それとSister Roseのコーラス。ラジオで昔聴いて一発で気に入った曲。ってこれしか聴いてないけど。

「A head of our time」 21st century (1975)

キッズを含む5人組の「21st century」によるたぶん唯一のアルバム。A-2「The way we were」ではベーシックなスロウを披露。思春期に入りかけの「ガキ・ソウル」よりはちょっと背伸びしたかんじ。A-4「Remember the rain」ではその青臭さが全開。その名もB-1「Child」ではちょっとせつない感じが見事に表現されていて今アルバムでもベスト・トラックとなってます。一方B-2「If by chance」ではダンサーな曲にチャレンジ。メンバーが代わる代わるボーカルをとるスタイルとスペイシーなバック・トラックに来るディスコ・サウンドを予想させます。