sweet soul  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

 

  「Having a Party」 The Pointer Sisters (1977)

アルバム.タイトル・チューンのA-1「Having aParty」のワックワックなリズムではじまる77年作の名盤。ベースのグルーヴがうねるA-3「I Need a Man」や瑞々しいリズムにスティルパンがからむB-1「Waiting on You」。涼し気なスティービー・ワンダーのエレピにブラジリアン・トラックがマッチしたB-3「Bring your Sweet Stuff Home」など裏ジャケのスナップ同様、パーティのキラキラした瞬間を切り取ったような曲たち。

「afro disiac」 the main ingredient (1973)

ハニー・ソウル!。アルバム全般に漂う甘くトロけるようなスウィートなメロディーが流れるナイス・ミュージック。スティーヴィー・ワンダーのカヴァーA-1「Superwoman」のクラリットの美しいしらべ。B-2「Someting Bout Love」やB-5「Goodbye my love」などベット・サイド・ソウルも素晴らしいが、A-5「Work to DO」のテレフォンSE入りの「泣き走り」グルーヴが最高。ジャケットの写真も素晴らしい(見開きにすると女性の肢体が広がる)ハズレなしの1枚。

  「The dynamic superiores」 the dynamic superiors (1975)

アヤシイ。男性5人組なのにこのセンターに立つ彼の容姿はなんだ?。ネプチューンの名倉のようだ。だけどこのオカマ・リードのトニー・ワトソンの裏声によるA-1「Shoe Shoe Shine」A-3「Leave it Alone」のような甘く、ウエットな雰囲気にピッタリ。B-2「Cry when you want to」なんかはもう女性が歌っている
かのような錯覚すら覚える。異空間へいざなうスウィート・ドライヴ・ソウル。別名オカマ・ソウル。音楽そのものは60.sのモータウンとひと味ちがうライト感が漂う。

「Loving Explosion」 The Eliminators(1974)

「暑い」ボーカルなのに、クールなコーラスとホーン隊達によってとってもスマートなファンクに仕上がっているA-1「Loving Explosion」をはじめてしてファンク・ソウル・ジャズの融合を果たした傑作。腰にクル、リズムのA-3「Love your Woman」フルートとカッティング・ギターがクールにからむソウル・ジャズ
B-3「Get Satisfied」やファンキーなホーンによるB-4「Loose Hips」などフロアーユースな曲を多数収録。

  「Janice」 Janice (1975)

リードのJaniceと男性4人による男女混成タイプのソウル・グループ。ラップに似た掛け合いトークの後スウィートなメロディー、間奏でのテレフォン・トーク(当然スタートは電話のベルのSE)というギミック満載のA-2「Goody Two-Shoes」やカッティング・ギターとオルガンがグルーヴを奏でるA-4「Take Me Away」スマートなファンキー・チューン、B-1「If I Had Known(I.D Be Gone)などJanice嬢のパンチの効いたボーカルにファルセット・コーラスをベースとしたヤング・ソウルをスッキリと聴かせてくれるアルバム。

「JohnGary Williams」 JohnGary Williams (1973)

暑い、ただひたすら暑いこのジャケ写。けれどソウルはこういうジャケの方が甘かったりして、A-2「I.m So Glad Fools Can Fall in Love」やA-2「Honey」などはまさにその法則の筆頭。どちらもJohnGary Williamsのハイ・テナーで少々舌ったらずの歌い方がスウィート5割増。スピナーズのカバーB-2「How Could ILet You Get A Way」などすべての曲でソフトなメロディーを聴かせてくれる。ある意味STAXっぽくない?。

  「Jackie Jackson」 Jackie Jackson (1973)

おなじみJackson5のちょっと影の薄いお兄さん。Jackie Jacksonのアルバムは少し背伸びしたファルセットとシタールのオープニングがいいかんじのA-1「Lovedon.t want to leave」を代表とするメローな味わい。この辺の甘さはお兄さんの風格?。A-3「Thanks to you」やBell&HartによるA-5「Didn.t I」などのソフトなメロディーも微妙に少年(青年?)らしさを残していてグット。全曲Jackson5のようなキャピ・キャピしたところが少ないメロー・アルバム。

「Words Don.t Say Enough」 7th Wonder (1978)

ジャケットをみての通りの「EW&F」フォロワーなイメージ。ファンキーな「ガヤガヤ」系ソウルのA-1「My Love Ain.t Never Been This Strong」ホーン・セクションのリフがカッコイイA-4「Back Track」。とっても「EW&F」なB-2「Absence」などファンク・ソウルがずらり。かと思いきやA-3「We Are So In Love」などのミディアムメロウ・ソウルもかなりイイかんじ。

  「Floaters」 Floaters (1977)

ミディアム・スローなテンポのメロディーをバックにメンバー紹介を歌にのせるA-1「Float On」。いきなりトロけるような甘さ。これが11分にもおよぶ、チョコレート・コーティングのような曲。まさにスウィー・フロート。ドモリがちな愛の囁きからはじまるA-2「you don.t have to say you love me」やB-4「No Stronger love」、またまた「語り」の入るB-5「I am so glad i took my time」などが聴きどころ。

「Top of the line」 Prince Phillip Mitchell (1979)

自らを「プリンス」と呼ぶPrince Phillip Mitchell、その名に恥じないA-1「Top of the line」のスウィートさ。彼の周りに寄り添うような女性のコーラスとオーケストレイションが甘くゴージャスな世界をおりなす。「ハーレクイン」なメロディー。テレくさくなりそうな甘さのA-3「Highlight of mylife」、軽快なメロディーにコーラスがからむ素敵なメロディーのB-1「I.m so happy」など、ジャケットのヤクザ加減と別次元のスウィートなロマンチック満載な不思議なアルバム。まさに「王子様」。