sweet soul  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

 

  「Love and beauty」 Lomont Dozer (1974)

探していたアルバムを再発で発見。モータウンの中核を担う「Holland-Dozier-Holland」の一員であるLomont Dozerの傑作アルバム。針を落として流れるA-1「Why can.t we be lovers」のスウィートな世界にクラクラ。名曲!。このアルバムではA-6に収録されている「Don.t Leave me」のクールなカッティング・ギターは自然と身体が揺れるグルーヴミュージックやA-6「New breed kinda woman」の伸びやかなボーカルとヴァイヴ。僕の買ったアルバムはオリジナル・プラスの編集版なんでB-3「Don.t leave me stavin. for your love」というA-6の別ヴァージョンが収録されていて、これがオリジナル収録よりも甘くってとってもお得。

「Caress」 Caress (1977)

オー・スウィート!。スロー、ミディアムと色々あるけどすべてが甘い。虫歯になりそう。A-1「Opportunity」は腰にクるミディアムナンバー、そして続くA-2「I Just Want to Be a Part of You」の濃厚なスウィート・ワールド。甘茶ソウルファンなら悶絶ですね。そしてスケベ、これがポイント。B-1「Brand New Love」の泣き疾り系のメロディーも最高。そういえばグループの名前「Caress」は「前戯」という意味とか。

  「An American Family」 The Eight Minutes (1972)

ソウル・キッズ8人組によるスウィート・ソウル。「甘茶ソウル百科」にも載ってないんだけど僕が今まで聴いた(持ってる)キッズ物のソウルでは1番いい。A-1「Next time he.ll be goood」やミディアムでかなりノレるB-4「I love you」、カッテング・ギターのリフがドライヴィンなB-5「Take my love don.t set me free」。A-2「Loneliest girl in town」A-4「Find the one whoo loves you」(Patrick Adams)のひたすら甘くメロウな世界。B-1「I can.t wait」では「語り物」にも挑戦。アップからメロウまで捨て曲なし。最高のアルバム。

「Love Moods」 Waller Family (1980)

ヴァージニアの男女混成コーラスによるスウィート・ソウル。A-2「How long will i be a fool?」なんか聴くと本来ファルセットのパートを女性が歌っているのが変わっている印象をもつのですが、これがこのグループの持ち味でしょう。海岸のSEではじまるしっとりとしたメロウ・ソウルA-4「Without you tonight」などはレディ・ソウルなのかファルセット・ソウルなのか微妙なところ。B-2「The feelings that i have」の軽快でダンサブル(そしてフィリーっぽい)なメロディーなど全曲にストリングスやホーンがバリバリ入っているところもいい。

  「The Storyteller」 Bobby Story (1982)

ディスコ/ファンクの風味の曲とスロー/ミディアム調の2タイプの曲により構成されたアルバムだけれど、ファンクっぽい曲はどこか安っぽいかんじ。むしろA-2「Right Place/Wrong time」やB-2「I Fell Asleep」のスロー・バラードの方が甘くって好み。でも本領はミディアム。B-3「If Every Man Had A Woman」のハモンドのグルーヴにからむホーンの響き。上質なメロウ・ステップサウンド。そして最大のハイライトはA-3「Let.s Do Something Different」。弾けるスウィート・リズムにストリングスとホーン。のびやかなBobyy Storyにカラむ女性コーラス。極上のメロウ・ダンス・チューン。

「'80」 Gene Chandler (1980)

シカゴの都会派ソウル・シンガー代表のGene Chandlerの80年復帰アルバム。プロデューサーにCarl Davisを迎えてこの時代の素敵な空気がいっぱいのアルバム。全編に入る女性コーラスとのからみは「The Gene Chandler Situation」のよう。B-4「Let me make love to you」のミディアムなリズムにのびやかなボーカル。ソウル・フレーバーいっぱいながら、ゴージャスなのにスマート。サラリと歌いあげるスタイル彼の魅力をたのしむことができる。

  「All we need is another chance」 Escorts (1971)

もともと刑務所に服役していた囚人達がプロデューサーGeorge Kerrにより見い出され監獄でレコーディングをしたという変わりダネのソウル・グループ。名曲A-2「By the time i get to phoenix」を甘くかろやかに披露。キラキラしたメロディ、弾けるリズムにコーラスがカラむA-3「Little green apples」。George KerrのB-1「Look over your shoulder」やSmokey RobinsonのB-3「Ooh baby baby」のウルトラ・スウィートなハーモニー。企画そのものはかなり色モノっぽいが内容は本格派の一枚。

「Princes of Love」 Mirage (1978)

僕のレコード購入上限額の記録を更新させてしまったアルバム(といってもCD2枚分くらいの値段なんだけど)。それだけの価値があった。針を落としてまずA-1「beauty is in the eyes of the beholder」のフィリー・ダンス・ミュージックに腰くだけ。A-4「Tag Along」の美しくもの悲しいしらべ。甘くドラマティクなB-1「Romeo」。上質のシルクのようにやわらかくしっとりとしたB-3「To Stop Loving you」などウルトラ・スウィートな曲たち。ミディアム・スローではB-2「There is a love for everyone」で泣き崩れる。やさしくも力強いバリトンと透きとおり天までのぼりつめるかのようなファルセット。とてもトリオによる構成とは思えないような内容。ホント、捨て曲がなくって「当分はこれ一枚でいい」とおもうような大傑作盤。

  「Street People」 Street People (1976)

A-1のキャッチーなメロディーの「Never get enough of your love」で幕をあけるStreet Peopleのメロ・ファンキー・アルバム。ジャケのダサさかげんもなんのその。とってもスウィート・グルーヴな曲が満載。電話のコール音で始まるA-2「Don.t leave me hangin. when you hang up」のヤング・ソウルぶりや、A-4「Gotta get back with you」などの曲をフィリーっぽく飛ばす。スローな曲ならばB-2の「Flippin. a coin」のファルセットが聴きどころなんだけど、リードのちょっと太めの声が興醒めか?。でも曲はかなりいいです。

「Song for evolution」 Anglo saxon brown (1976)

ジャケットの男7名+女1名のスタジオミュージシャン系のグループによるコーラス&インストウルメント盤。MFSBとは違ったフィリーインストも悪くはないが、ベストは紅一点のDebraによるリードのフィリーグルーヴ、A-1「Gonna make you mine」。他にも男性メンバーによるA-2「Straighten it out」のスローバラードによるボーカル物が素晴らしい。Debraの声はさほど甘いタイプではないがB-2「The man i love」のようなメロウなメロディーには映えてくる。全曲彼女のボーカルでもよかったんじゃない?。