ナットクする 自信がもてる 赤ちゃんのうまい名づけ by All About 命名ガイド 牧野くにお 


              


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 名づけの7つの方法のひとつに、姓名判断(字画占い)にしたがう方法があります。名づけの本やサイトのほとんどはこの方法が書かれていますので、字画について心配されるかたも多いですが、もちろん名づけのとき、占いにしたがうかどうかは、個人の自由です。
 この方法は、名字と字画の合う名前しかつけられず、せまい範囲の名前に限定されますが、占いがお好きで、つけたい名前がとくにないというかたにはよいでしょう。ただし占いの流派によって字画の数え方はちがい、つけられる名前の範囲もちがいます。



つけたい名前が本では「大凶」なのですが、つけてはダメ?
baby 
まったくかまいません。名づけと占いはよく混同されますが、まったくちがうことです。名づけの本やサイトはほとんど占いの話が書いてあるため、「字画を合わせなきゃいけないんダ」と思いこむ人も多く、また「字画を合わせなさい」と素人さんが口を出すこともよくあります。でも、名づけにはいくつもの方法があり、占いにしたがう名づけはその中の1つにすぎません。
 占いがお好きなかたは占いにしたがって名づけをすればいいですが、名前のプロが人に占いを強要することは絶対にありません。ほかの発想で、ご自分の希望の名前をつけたい人は、候補のお名前をいちいち占ってみる必要はなく、堂々とご自分の意志でそのままつければいいのです。


名づけ相談では、名前を言えば「どういいのか」という運勢判断もしてくれるの?
baby
 名づけ相談では、字画の合う名前のリストをみなさんにさしあげることはありますが、命名のプロは、「運勢判断は占いの流派によってまちまちです」と、事実どおりのご説明をしなければなりません。どこかの流派を使って「運勢はあ−です、こ−です」などとしゃべったら、プロの説明ではなくなりますので、それはご勘弁いただいております。

字画を合わせろ、とまわりが言いますが、そうしなければいけないの?
baby あなたに占いを強要する権利が、だれにありますか?素人さんの中には名づけと占いを混同し、占いの話ばかりする人もいますが、惑わされないでください。名づけの時に占いにしたがうかどうかは、ご自分で自由に決めればいいことです。

運命学、姓名学という学問があるそうですが、やはり学問的な根拠があるの?
baby むかしむかし占いの世界で、占いに「学」の字をつけるのがはやり、それから運命学とか、姓名学といった言葉もインフルエンザのような勢いで広まりました。もっとも世の中には人生哲学、ぐうたら人間学、必勝馬券学(もちろんそんな学問はありませんが…)といった言葉もありますから、そのたぐいのことと軽くうけとめてください。ただそのため、姓名学イコール姓名判断になってしまい、皮肉にも名前の専門家が、自分のとりくむ学問に名前がつけられずに困っています。お気の毒にネ。

字画が合わないと悪いことがおきそうに言われて不安なのですが…
baby 不安でしたら、名前の好みは言わずに、占いに従ったほうがよいと思います。ただ、不安を感じやすい人は、字画占いにしたがって名前をつけても、ほかの流派でまた悪くなりますから、不安はいつまでも消えないことが多いのです。

つけたい名前の字画が合いません。どうすればいい?
baby 占いにしたがう場合は、名字と字画の合う名前しかつけられず、つけたい名前をカッテにつけられません。つまり、名字からつけられる名前の範囲がきまりますから、百%受け身になって、その範囲から名前をえらばなければなりません。占いにしたがいながら、つけたい名前をつけようとしても、そんな逆発想の名づけをいっしょにまぜてはやれません。

名前で人生がきまる、という統計があるというのは本当?
baby そんなことが証明されたら世紀の大発見でノーベル賞ものですが、そんなことを証明する統計が発表されたことはありません。そんな統計があるなら、みながその統計のとおりに判断すればいいので、バラバラの流派が次から次へと出てくるはずはないのです。ですから姓名判断で不吉なことを言われても本気で驚かないでください。
 占いはスポーツとか、トランプ、かるた、碁、将棋などと同じで、根拠とか証明とか言うこと自体、意味がありません。占いのお好きな人は「当たった」「はずれた」と言いながら楽しめばいいので、「本当か?」などという話はシラけるだけです。


有名人や成功者にも、字画の悪い人がたくさんいるのはなぜ?
baby それは当然ではないでしょうか。占いのどの流派でみようが、字画が完全に合う人など何十人に一人しかいません。ですから有名人、成功者のなかでも、字画の合う人が少ないのはあたりまえで、そうならなければかえってフシギです。

子供の名前が災難運と言われて心配です。本当なんですか?
baby 本当だと思うのもウソだと思うのもご自由です。ただ姓名判断で占えば、同じ氏名が流派によって大吉になったり大凶になったりしますし、一度つけた名前は変えられませんから、あまり意味のない心配ではあります。
   
占いに むやみに人を まきこまず
 
私たちは法にふれないかぎり行動や言論の自由があり、占いを信じる、信じない、やる、やらないは自由で、占いを宣伝するのも批判するのも自由なのです。占いがお好きなら自由にかかわればいいですが、かかわったあと「悪く出ました。どうしたらいいんですか」「あれは本当ですか」などと他人に持ちこむことではありません。

本に出ている字画の合う名前には気にいったものがありません。どうすればいい?
baby 占いにしたがう名づけは、好きな名前はつけられません。名字と字画の合う名前しかつけられず、せまい範囲から選ぶ方法ですから、ご自分の気にいる名前はそう簡単にはみつからないはずです。占いにしたがうと決めたのであれば、それは当然で仕方のないことです。

名づけ相談で字画の合う名前を教えてくれるの?
baby 世の中には字画で名づけをしたい人もおられますから、名づけ相談では字画の合う名前のリストを希望のかたにさしあげ、メール相談では全員のかたにおつけしています。
<専門家の失敗談> ある所で名づけ相談に来られたかたが、「先生は本当に専門家なんですか?なぜ字画の話をしてくれないんですか?」と不満を言って帰ってしまいました。「占いの話ならどこでも聞ける。専門家の意見を言わずに帰してはいけない」と思ったのが、かえってアダになったのです。
 世の中には字画で名づけをしたい人もいます。「字画の話はよそでどうぞ」と言ったら、せっかく相談に来られたかたに無責任になります。占いにかんする疑問にも正しい説明をし、希望する人には字画を合わせた名前をお見せしてこそ、名づけ相談といえるのです。


名づけの本は書いてあることがみーんなちがうのはなぜ?
baby 名づけの本といっても、内容は字画占いの本が多いからです。占いの業界にはいろいろな組織があり、姓名判断だけでも30くらい流派があります。流派によって字画の数えかたや判断のしかたはマチマチで、同じ氏名でも流派(本・ソフト・サイト・占い師)によって大吉になったり大凶になったりします。つまり字画の見かたに一般論はなく、流派をきめたときだけ字画が良いとか、悪いとかいう判断がでてくるのです。
 名づけのときにあまりに占いの話ばかり集めますと、
 
 占いに くわしくなれど 名がつかず
というヘンなことになってしまいます。占いにしたがうなら、流派(本・サイト)を1つにきめて名字と合う名前を選び、「OK、ほかの流派でどう言われてもいいや、ワッハッハ」と気分よくわりきることです。


名づけの本に姓名判断の本が多いのは、私たちは占いを信じさせられているってこと?
baby そうとも言えますが、本を出すがわでは「占いの好きな人が多いから出すんだ」という理屈があります。ニワトリとタマゴみたいな話ですが、この点は本を出すがわの言い分が正しいでしょう。
   売れなけりゃ 占いの本は 売らないよ
 商品は売れるものが作られるので、それだけ占いの好きな人も世の中に多い、ということです。また、名前というとすぐ占いを連想し、「悪く判断されてはイヤだ」と思うかたも多いのです。もちろん、占いにたくさんの流派があって、どんな氏名もどこかの流派で悪くなる、と知っていれば何でもないことですが…。


名づけの本はなぜ占いの本が多いの?
baby 名前の専門家は非常に少ない上、歴史学者みたいなタイプの人が多く、名づけの実用書はめったにお書きになりません。また失礼ながら学者さんのお書きになる本は、情報の質はよくても内容が固すぎて、気楽にながめるような本にはなりにくいようです。
 占いの本ならだれでも書けて、楽しむ人も多く、商品になりやすいのでしょう。姓名判断の本は、昔は書店でも占い・ゲームの棚にありましたが、今は娯楽づけの時代で、それらが「名づけ」というタイトルの本になって、出産の棚にどっと流れこんできているのです。

「字画が悪い」と言われるのはイヤなので、悪い字画だけはさけておきたいのですが…
baby 姓名判断は何十もの流派があって、ある流派で字画を合わせた名前も、同じ流派の人しかほめてはくれず、別の流派でまた悪く言われますからご心配なく。
 
 つけた名も ちがう流派でまたけなし
 つまり字画を気にしようがしまいが、実際に占ってもらえば、どこかでほめられ、どこかでけなされますから、結果は同じことです。


手持ちの本に名字と字画の合う名前の画数がのっていないときは?
baby 字画の数え方は占いの流派によってまちまちですから、占いで名づけをされるなら、お手持ちの本を書いた人に問い合わせるしかないでしょう。逆にちがう流派の人に聞く場合は、お手持ちの本は使えなくなります。

姓名判断の本はいろいろな例をのせて証明しています。やはり根拠があるのでは?
baby あたった例だけのせても証明にはなりませんが、「自分のことが当たったので信じます」という人も多く、それはもちろんご自由です。ただ「あたっているから根拠があるはずだ」と言われても、ちょっとお答えに困ります。根拠は、「ある」と言う人が出すものなのです。

占いはまったく根拠はないの?
baby 「根拠がない」と言うとまるでインチキみたいに聞こえますが、もともとスポーツ、レジャー、娯楽に根拠はいりません。占いも大和言葉の「ウラの会い」からきたと言われ、関係のないものをウラで結びつけることです。そういう言葉の定義からすれば、占いに根拠などなくていいのです。
 でも数ある占いのなかには、根拠がないとは言いきれないものもあります。たとえば手の形や爪の色で性格や健康状態をみるのは、医学や類型学の研究とやや共通します。また筮(ぜい)や自動書記など道具を使うものは、過去に名人といわれる人が出ています。そういう人にとっては、道具は何か潜在的な能力をひき出す手段なのかもしれません。まったく根拠がないなら、人によるちがいは出ないはずです。


字画を無視して好きな名前をつけたら、親のエゴにならない?
baby お子さんに占いを押しつけるほうがよほどエゴではないでしょうか。ご自分の好みを表現してこそ、きちんとお子さんと向き合った正直な名づけになるのです。