ナットクする 自信がもてる 赤ちゃんのうまい名づけ by All About 命名ガイド 牧野くにお 


         



       mamawan

  宣伝派の自由意見    批判派の自由意見 
 むかし、姓名判断を世に広めた熊崎健翁氏は言いました
●人間一人前になってから後の運命の大部分は、姓名が左右すると称しても差支ないほど、その影響の甚だしいもので、一々実際の事実に対照すれば万千の実例悉く一定の法則の下に網羅されてしまいますから、如何にこれを迷信扱いしようとしても、事実は何よりも雄弁となって、これを否定することはできません。
      姓名の神秘(紀元書房)
  むかし、牧師で作家の沖野岩三郎氏は言いました
●姓名が人間の運命を、そんなに左右し得るものなら、政府は姓名学者を役場役場に配置して、生まれた子に善い名をつけさせたなら、何年か後には、刑務所も監獄も無用になる筈である。女の子はどんな名をつけても、結婚すれば、すっかり字画が変わるから、恋愛以前、見合以前に先ず、相手の苗字の字画を調べる必要が生じる。
      迷信の話(恒星社)

(注)キリスト教につきましては旧約聖書にいちおうつぎのコトバはあります。
●占いをする者、卜者、易者、魔法使、呪文をとなえる者、口寄せ、かんなぎ、死人に問うことをする者があってはならない。主はすべてこれらの事をする者を憎まれるからである。
●あなたが追い払うかの国々の民は卜者、占いをする者に聞き従うからである。しかし、あなたには、あなたの神、主はそうすることを許されない。
野末陳平氏
●漢字には、一文字一文字に霊が秘められていますから、固有の名まえをつけられた人の一生は、その霊的暗示に誘導され、ころがっていきます。
●占いはあくまでレジャーであり、レクリエーションです。    
姓名判断(光文社)

北川鉄斎氏

●生まれながらの運、これがつまり天運である。そしてこの天運は、あなたの生まれ年が持つ誕生運と、あなたの姓名が持つ運とで決まるのである。
   
  天運改名学(二見書房)

佐藤六龍氏

●あなたの周囲を見回してください。不幸な生涯を送った、悪い名前を持った人がたくさんいるはずです。どれをみても、そこには姓名学上なんらかの不幸な暗示がでているのです。
     新しい姓名判断(日本文芸社)

小粥泉慧氏

●姓名判断なんて迷信だといって信じない方もいらっしゃるでしょうが、姓名の示す運勢がそのまま、その人の運勢となるケースが多いことを考えますと、やはり無視はできません。
   赤ちゃんの名前実例事典(新星出版社)

中川穣亮氏
●人間につけられている姓名と、私が偶然発見したツキ数の動きが恐ろしいほど密着して動いていることがわかりました。
●親と子を結びつけるツキ数(運)は、赤ちゃんの名前に使われる文字の画数で具体的に表われてきます。
   平成赤ちゃんの名づけ事典(小学館)

高野連山氏

●姓名は、人の一生の運勢に重大な影響をあたえます。
●姓名にはその人の運、不運を明確に仕分ける霊意があるのです。
  姓名判断によるよい名前のつけ方(池田書店)

松林滸山氏

●たとえ深く考えることなく、気軽につけた名前であっても、神の意思が働いているのです。良好な運勢であれ、不運な運勢であれ、すべて神の手中にあることを忘れてはいけません。
    幸せな名づけ(主婦の友社)

浅野八郎氏

●星占い、手相、人相といった占いがその人の性格や運と結びつきがあるのなら、毎日使用している名前にも当然、運を左右する要素があるに違いないとだれもが考えることです。
   赤ちゃんの名づけ字典(みずうみ書房)

大熊茅楊氏

●欠陥のない姓名であれば、スムーズに人生航路を渡って行かれるでしょう。それが、初めからその人に合っていない名前をつけたなら、その欠陥はおりにふれ、時にふれてマイナス面として顔を出すことになります。

       
名前のつけ方百科(西東社)

銭天牛氏
●凶事に合った人のほぼ全員が凶名のもち主となると、わるい運命の暗示を実現化する契機が名にあると思わざるを得ない。よい運命を、実際によい人生にするキッカケも同様でしょう。
      姓名判断入門(土屋書店)

小島白楊氏
●名前には人の運命と深いかかわりがあり、ときには運命を大きく揺り動かす力を持っています。
●自分の名前を書くたびに、また書かれるたびに数霊が作動し、長い年月の間にその人の運命を大きく誘導していくのです。
 
   幸せになる名前事典(大泉書店)

藤川雅浩氏

●姓名のよし悪しは確実に人の人生に影響を及ぼす、つまり、姓名の吉凶は人の運命をも左右するということができるのです。
        開運の姓名判断(グラフ社)
弓削悟氏
●最近では、占いや迷信をありがたがっている向きも多くなっているといううわさもあります。…いま生まれた子が成人するころには、日本人はなかば世界人となっているでしょう。日本だけの占いや迷信が何の役に立つでしょう。
●こんなものにかかわって、その子の一生を予言するような、安直な名付けだけは、してほしくないものです。生まれ出た子がたどっていく道は、子自身が切り開いていく道で、占いや迷信で作られた道ではないのです。
    
 赤ちゃんしあわせ名づけ字典(金園社)

渋谷茂一氏
●姓名判断の中には、いかにも科学的であるかのように装うものもあるようですが、どれも迷信の域を出るものはありません。
 迷信に心を奪われては、想像性も創作力もしぼんでしまいます。
●その子が成長のあかつき、かけがえのない自分の名が迷信によってつけられたことを知った時、はたして心から喜んでくれるでしょうか?  赤ちゃん命名宝典(六興出版)

佐野透氏
●せっかくよい名前を考えついたのに、字画数がよくないという理由で、それが不採用になったのでは、子どもが可哀そうである。
●名づける人々のそうした心理的的不安につけこんで、わかったようなわからぬようなことをモッタイぶって言い、ときには「そんな名前は早死にする」などとおどかす、金儲け主義の易者、自称姓名学の大家など、著者にいわせれば悪質なサギである。この点では多くの人々に目をさましていただきたい。

     
愛情あるよい名前のつけ方(日本文芸社)

和泉宗章氏
●Aという易者さんに、最高の名前、と太鼓判を押されて安心していたところ、Bという易者さんには、最凶運だ、と極めつけられてしまった、などの話は、巷間、よく伝えられているところです。改名しても、良い運勢を掴めなかった場合、それを占った側は、ほとんどは次の言葉でかわすことになっています。
 「あなたの努力と、信仰心が足りなかったのです…」
 これでも、姓名判断は、信頼できるものなのでしょうか?
  (週間読売)


 名前の専門の研究家の、姓名判断にたいする意見もあります。学問にたずさわる人は、ときにきびしい言葉も使いますが、驚かずにお読みください。

 
名前、とくに名字の研究で偉大な実績をのこした専門の研究家、医学博士の佐久間英氏の意見です。
●姓名判断には流派が七つもあるのです。一つの姓名でも、流派によって結果がマチマチに出る。……こういう内幕がわかってくると、あまりにバカげていて、姓名の字画の吉凶、よしあしなど、全く気にするにも値しないことがわかってきます。
●占いは、いわば、そのような一種のお遊びやゲームなんです。「ゲーム」と言ったんじゃ、おカネがいただけない。そこで一見いろいろ複雑らしい仕組みにして、もったいをつけます。
●いま、あなたは”お遊び”をしようとしているのではないのです。法律に基づいて、赤ちゃんの”本名”を国家へ登録しようというわけなのです。これと、あれと、混同してしまってはいけません。
●字画がどうの、と気にしたり、そんなものをクチにする人があるようじゃあ、日本人の精神文化の平均的水準も低いですよ。
●書店の家庭図書のタナにズラリと姓名判断に基づく名づけの本が並んでいる。…外国人にはいえない、見せられない日本の恥部だ。

        
 日本人の姓(六藝書房)
         赤ちゃん名づけ百科(大泉書店)


 
とくに名前の歴史にかんする多くの名著をあらわした専門の研究家、文学博士の渡辺三男氏の意見です
●数々ある迷信の中で、姓名判断という滑稽で、手のこんだ迷信も、目にえない暴威をふるっている。……知識人をもって自任している人々の中にも、姓名判断の金しばりにあっている人がある。あきれたことだ。
●人の名まえで、運不運・幸不幸が左右できたり、予見できたりするはずがない。…現に一向にできていない。
●なんの根拠にも立たないで、よくもあれほど、手のこんだ書物を書くものだとあきれもし、感心もする。……あげている実例は、姓名判断の当たった都合のよい実例で、当たらない実例を捜せばいくらでもでてくる。
●自分の不運不幸を名まえのせいにする。そういう卑怯な根性にこそ、あなたの不運不幸の根がひそんでいるのではないか。

         
 明解名づけ事典(毎日新聞社)
          日本の人名(毎日新聞社)