プラスチック 問と答え <10024>
- 貴社から納入してもらった成形品を加温したのですが大きくなるどころか小さくなってしまいましたが。
- それは、すみませんでした。小さくなった、つまり加温したときに縮小したということは成形品の内部にひずみを持っていたためと考えられます。加温したことによって内部の分子が動きやすくなり、ひずんでいる部分を均一化させたために起きた現象です。このひずみがなくなってしまったあとでは理屈通りに加温すれば膨張するはずです。ある一定の温度に加温してひずみをとる。これを焼き鈍し。もしくはアニーリングと呼んでおり、プラスチックの安定化に効果的とされておりますが、これも設計段階のときに、吟味しておかないと後悔する事になります。