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紙ベーク原色 |
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紙ベーク黒色 |
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布ベーク原色 |
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刃先のすくい角をゼロに近くする。 |
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- ベークライトはJIS_K-76912に規定された、熱硬化性樹脂積層板です。
- およそ5*10(7乗)絶縁抵抗値で、静電防止アクリルの板などと、 ほぼ同じです。したがって、特に高い抵抗値を持っているわけではありません。
- 熱硬化性のプラスチックなので、熱可塑性のプラスチックのように、融点をもちません。
- 130度の雰囲気において、2時間経過して、変化は認められないというように、熱に関しては表現をします。
- 非常に高い温度の中では(150度を越える)体積の減少が認められます。
- 熱硬化性の板ですから、熱で溶けることはないのですが、製作をしたときの温度、 つまり、この材料が、経験をしたことのない温度においては、一時的にやわらかくなります。
この状態を利用して、“打ち抜き”作業を行っています。
- 歴史のある材料です。電車の部品などにもたくさん使われているのは、このためではないかと、さえ思えます。
- ある程度の硬さがあるため、治具などに使用されます。
- 積層板であるため、吸水しやすい部類に入ります。これを、防ぐには、ワニスなどで、 含浸させるのが、一般的です。
- ステンレスや鉄板の板の間に挟み圧力をかけ、加熱して製作されます。このため、 表面はこの金属板を転写した、光沢や平滑度になります。一般的には、平滑で、
あると言えます。
- 切断は超硬の丸鋸で行われるので、この切れ味にもよりますが、そのまま、使用されても 問題ない程度だといえます。
- 切断は丸鋸なので、特に、寸法精度を要求する時には、フライスで切削します。
- 加工にはやはり多少の腕が必要です。 弊社では、購入したドリルのすくい角をゼロに近くにしています。つまり、鉄は硬く削りにくい為に、 ドリルの歯が逃げてくれますので、内径10の穴をあけるときに、10のドリルでは、
10+(わずかな値)の径になってしまいます。 このことを、ベークに当てはめて見ますと、やわらかいために、 ドリルと同じ径の穴が開いてしまうことを意味します。
したがって、すくい角をゼロにし、振れさせてあげると同時に、ドリルその、リード角で、 ドリル自身が進行しないようにしてあげます。つまり、ボール盤でいえば、作業者が押した力のみ
で切削が進行 するように、します。
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