99’2.4〜2.26
- 2月26日 「リトル・ミー」
- なつめさん(大浦みずき)主演の「リトル・ミー」を観に神戸オリエンタル劇場まで行ってきました。 急に何かをみたくなって…「月に1度は感動のある生活」っていうのがこの劇場のキャッチフレーズなんですが、 どーも月に1度じゃ満足できなくなっているみたい…病気のよう(笑)。
しかし、なんて調子よくって、なんて楽しいミュージカルなんでしょうか。 おもいっきりアメリカン!!。ハートのつりもののご登場にはあっけにとられましたが、あそこまでやられると 可愛くって仕方がない(∩.∩)。いきなりタイタニックがらみのねたで笑わせてくれたりもしますしぃ〜。 ベタや(笑)。しかし、あそこ初演の時はちがってたやろな??
多くの男達を踏み台にしてのし上がってきたと噂の大女優ベレの自叙伝なんですが…まあ波乱万丈というか、 猪突猛進というか…貧乏だた彼女は金持ちの初恋の人が好きで好きでたまらなくて、彼にみあった人間(地位と名誉 と富だったけな)を手に入れようとがんばるの。その先々にいろいろな男性が現れて…消えていくっていうか死んでいく(笑) 。そのたんびに「またやっちゃった」っていうペレがすごーく可愛いの。
偶然にしちゃあまりにも唐突にみんな消えていくから・・・それも初恋の人が現れた瞬間に。
ミュージカルっていうか、かなりストーリー性のあるショーをみていた感じにも近い気もする。 ダンスがいっぱいで、エネルギッシュ。周りの人達は彼女が行く先々の人になって踊って歌って 忙しい。出演者数は20人だが、10人ぐらいはつねに舞台の上にいてたんじゃないかしら。 ダンスは切れがあって、謝センセの振りつけらしい気持ちよさ。そしてテンポよく仕上ってたと思う。久しぶりになつめさんのダミ声いっぱい聞いた(笑)。宝塚退団後、舞台の上のなつめさんは何度かみているけれど、 主演作品は始めてでした。どちらかって言うと重い芸風のイメージがあったのだけれど、 それを逆手にとってか?? ちょっと頭足りなくて、本能のままストレートに生きるペレをイキイキと演じてはりましたね。 ベティちゃんみたいでかわいかったな。ボインちゃんになってたけど…色気たっぷりじゃないとこがいいの(∩.∩)。 相変わらず踊っている姿は気持ちがいい(^^)。グレーの鬘かぶって話す姿見てると、「ジャンクション24」 の杖持ったおじーちゃん思い出して仕方がなかった(笑)。でも話し方もああ言う感じよ。
3階の上からみていたので、男性陣の顔がもうひとつ見分けられなくて、本間兄弟ぐらいしかわからなかったんですが、 みなさんキレ具合が最高で…すごい実力派の方が集まっているんじゃないかしら。して、 お母さんの役の方は誰だったのだろう??すごかったですハイ(^^ゞ。ただ、 男性陣頭の毛が見事なぐらいみなさん真っ黒に見えて…軍服着ているシーンの時にゃこれって日本軍って思わず 錯覚しちゃった。ド金にする必要はないだろうけど…ちょっと気になったな。
この舞台って3日間だけなんですよねぇ。なんかもったないなぁ。もっとやっていろーんな人が、 観られるといいのになぁって思いました。- 2月24日 「kitchenーキッチンー」
- 何も考えずに吉本ばななの「キッチン」が富田靖子主演で映画化されているーと、飛びついて借りたのだけれど、これは・・・ 香港映画だった…(^_^;)。香港映画が悪いってことはないのだけれど…うーん。 色彩とか、ビジュアル面でちょっとついて行けないかも…
原作を読んだのがずいぶん前なのでおぼろげにしか覚えてなかった。台所でひたすら寝ていたなぁってぐらい。 たぶん、原作のイメージそのままなのだろう。でも、一番の違いは話を進めている人物だろう。 女の子の側からみた話だったのに・・・その辺りで、ちょっとイライラした。
海の中で生活しているような感覚で、話がすすみます。話自体はゆらゆらしてて、ぽつぽつとした会話に 部屋の中からあまり場所が変らないので、単調な感じがする。映画館でみていたら もしかしたら良い気持ちで寝ていたかも・・・(笑)。おもしろくないというのではなく、なんか ヒーリング受けている感じがしたの
富田靖子さん、この女優さんいいですねぇ。じーっと見つめる黒い目がとても意味ありげ。 まあっ白な感じがするの。そして、ふっって息を吐くように笑うんだなァ。
言葉は、どうやら吹替えらしいのですが、一応あっちの言葉(広東語??)で話しているみたいなんです。 口の動きが違うといつも顔と違ってみえるのは不思議です。
そして、しぐさとかが日本人に見えなくてすごいの、 彼女を日本人だと知っているだけになんか変な感じがするヨ。
お母さん(お父さん??)のがいいですね。生き方が潔くて、リッパです。とにかくこれが私の人生 なかなかこんな言葉いいきれませんもの。いいなぁ(^^ゞ。
最後は殺されてしまうのたけれど、 その前に身の危険を感じて息子に手紙を書いておくの。その手紙がもう泣かせるヨぉ(笑)。 もしかしたら、作者からのメッセージがこの手紙の中に凝縮されているのかもしれません。
森田監督が、日本人で撮っている映画もあるらしいので、それもみてみたいなぁって思いました。- 2月23日 「天使がなくとき」
- 読んでいる最中何度も泣きそうになりました。読み終わった時本を思わず抱きしめていました。 図書館で借りてきた本なんですが、手元に置いておきたくなりました。
人とは少しちがった能力。超能力に近いものをもつ繊細な高校生サリと、頭の中で考えすぎて、 自分をがんじがらめにしてしまっている作家瞳が出会う。お互いに同じ波長を感じて、 知らず知らずにお互いが言葉をかわしていた。
これからのこと、自分自身のこと考えると怖くなる。何も考えなくても前だけを向いて生きていら れた学生時代(ほんまはもっと考えておかなければならなかったのかも知れません)。 後ろを振り返ることをするようになることが、大人になってしまったと言うことなのかもしれないなぁって 寂しく感じることがあります。
ポジティブな考え方をする方じゃないので、そういうことでぐちゃぐちゃ悩んでいる主人公をみると どーも,感情移入が激しいみたい。
そして、この手の話はいつも主人公が光を見つけて終る・・ だから自分にも光が見えそうな気がして本がイトオシクナル。
人は生きているとに何度でも生まれ変わることができるそんな言葉が優しく心に 浸透してくる1冊でした。天使ってほんとにいるのかもしれないですね(∩.∩)。- 2月21日 「グッド・ウィル・ハンティング」
- 美容院で読んだ雑誌にたまたまマット・デイモンのインタビューが載っていた。それがきっかけでこのビデオを 借りたのだけれど…(彼ってすごい人だったんだねぇ、映画好きの人にはしかられそうだけれどそういうこと ぜんぜん知らなくて・・・(笑))
スラムで育ち、天才的な頭を持った少年が、カウンセラーと出会って人とかかわるということを 学んでいくって話。最初はすごく生意気でどうしようもない青年に見えたマット・ディもんが カウンセリングが進むにつれどんどん、表情なんかが年相応の少年のようになっていくのがすごいなぁと思った。。
この手の話っていうのは、冷めた目でみなければ感動するもので・・・(笑)。やっぱり涙しちゃましたね。
この少年頭がいいから、どんどん人の急所をついてやりこめていく。それは一種の防衛本能。 自分が捨てられない為に自分から切り捨てていく・・・
それを自分が見とめること、それが彼にとっての第一歩だったみたい。そして、カウンセリングする先生の方もまた 彼を見ることで自分のことをもう一度見つめなおして行く。
分厚い心の壁をコンコンと少しずつ崩していくカウンセラーの先生の役は、ロビン・ウイリアムズ。 この人の笑顔って、ほんと心をなごませるね。「フック」の時に見て以来なんだけれど、 あの時も好きだったなァ。あと、いっしょにつるんでいる仲間との友情なんかもなかなかよいのぉ〜。彼の才能を引っ張り出そうとする 教授の葛藤もなかなか現実的でよかった。全体的に繊細な映画でしたの。
人にぶつかっていく・・・難しいけれど大切なんだなぁって。その勇気の大切さを考えさせられてしまった。 心が癒される映画とかって書いてあったが、私にとっちゃちょっと痛かったかな(笑)。- 2月20日 「誰も書かなかったシンデレラの瞳」
- グリム童話が夢物語じゃなくて実は残酷なお話だっていうことは、有名な話。でも、実際にどのような話なのか・・・ ってことは案外知られていなかったんじゃないだろうか…大人になって童話の原書を読もうなんて あまり思わないからね。
しかし、最近書店でこの手の本をよく見かける。芸能人のプライバシーがおもしろがられ暴露されるように、 童話の世界までも、今まで知らされていなかった裏のお話が暴露されてきているような気がする。
といいつつ、読んで見たいって衝動にかられてしまい読んでいったんですが…
最初はそうなんだぁこわいなぁなんて思いながら読んでいた私。これ副題に「25の童話の驚くべき真相」 なんて題がついているだけに25の話について、うんちゃらと書いてあるわけ。だんだん、 読むのめんどくさくなってきちゃって・・・(笑)。っていうか、実はこういう話だったってことだけじゃなくて、 これを知って理解したことで、こういう風に考えるでしょう。みたいなのがどーも抵抗あったんですよ。
聖書を読んでこれはこういう教えなんだと解説されているような…
知らなかったらいけないのかい??小さな子供に夢をもってお話することがいけないことなの?? いつまでも、それを信じてはいけないこと??と、むらむらと反抗精神があふれてきた。
確かに何かに迷っていて、どこかにすがりたいのならなにかの糸口になるような感じもするが・・・ 君は新興宗教の教祖か??と作者に対して怒ってしまった(笑)。白雪姫が実は結婚式の日に継母を真っ赤に焼けた靴をはかせて殺してしまうなんて結末が あって、それが切り取られていたというのなら、それは長い年月をかけて、きっと多くの人がそう思って 子供に話さなかったんじゃないかしら…。だって専門化がいっぱい研究していて、そのひとたちが知らないって はずはないんだからねぇ。
そんなに腹立てんでもええやろといわれそうです・・(笑)。もしかしたら、この怒りは根本的に信じていたものが ことごとくそうじゃないんだァってひっくり返されていることに対する抵抗なのかもしれませんね。 まあこういう考えかたもあるのだっていうことを知った上で私は、可愛い白雪姫やあかずきんちゃんの お話を信じることにしましょう(笑)- 2月16日 「必殺!」
- 目をハートにして観て来ましたぁ〜(笑)。 なんたってゆりちゃん(天海)と阿部ちゃんとのカップルの美しいこ ことといったら・・・・美男美女を絵に描いたようでした。もう満足(∩.∩)。阿部ちゃんかっこええんだぁ〜 普段のドラマでは濃すぎるお顔だちも、時代劇ならピカ一ね。 さらし首になってもいい男??…なわけないか(笑)
久しぶりの必殺です。今回はこの二人がでるってんで見に行くことにしたのですが、もともと 大好きなんですよねぇ。TVでやっていた頃は毎週欠かさずみてましたし、映画も誘っても 付き合ってくれない友人をほって、一人でみましたもの。今回もまた…友人には振られましたが(笑)。
あのテーマ曲も、中条さんのゆうさんも…藤田さんも…懐かしかったァ。しかし二人とも老けたなぁ。 でっかい画面でみるとつくづく実感^^;(自分のコト棚に上げて言う私(笑))。 でも、勇次さんのあの後れ髪の色気は健在でした!!
「必殺」シリーズもまた、偉大なるマンネリの世界ですね。 悪い人は絶対に人相悪いし、仕事人の美学ともいえるこだわりとあくまでもスマートに殺すテクニックに 惹かれてしまうんですよね。 タイムリーな話題をネタにしてたのもさすがです。若返りの薬だなんて・・・・(^^ゞ。そして、阿部ちゃんをみつけた瞬間のゆりちゃんの笑顔はひまわりのごとし…ぱぁって周りが明るくなるの。 もぉ〜かわいかったっす。 あんな嬉しそうな顔して向かえてくれたら、殿方はたまらないでしょうね。
おとよさんにゃ幸せになって欲しかったなァ。悲しかったね分かってたけど…。だって、このシリーズ依頼人になるべく設定の登場人物が 幸せで終わることってないからねぇ。ぜったいに死んじゃうんだもの…(笑)
でもすごくいい顔で死んでた(^^ゞ。ほんとに綺麗なまま…して、手のあぁっぷ(笑)。 よくぞあの美しい手から入ってくださいました(別にめずらしいこっちゃないか^^;)。ゆりちゃんの指って 細くて長くて綺麗よぉ〜。思い出すよなァ「高照らす日の皇子」。あの舞台 手ばっか見てた記憶あるもの(この間の「マヌエラ」で惚れ直したのは腕ね)。
ことさらゆりちゃんの美しさを誇張して描こうとしていないのがかえってよかったですね。 素朴ないい部分がいっぱい見えた気がします。ははっ(笑)なんか涼風三昧のゆりちゃん版のような見方しちゃった「必殺!」ですが、 なかなか楽しんできましたよ。映画をみたっていう気があまりしないのが難点でしょうか。 2時間枠の特番とかでまたやってくれないかなぁ〜なんてふつふつと思いました。
- 2月15日 「殺人者K」
- 鎌田敏夫さんの「殺人者K」を借りて読んだ。普段ならあまり興味をしめさない鎌田さんの本の並びに目を 向けたのは、この間の「マヌエラ」の影響だろう。
題名からしてあんまり穏やかそうな話じゃないことは承知の上で借りたんだけれど、読み始めて最初あちゃー 選択間違えたかなァなんて気になっていた。しかし、読んでいくに連れて主人公の女刑事涼子の生き方に 引きこまれていった。ハードボイルドタッチの話だけれど、女性が男社会で生きていく 大変さみたいな事件に深入りしていく段階での彼女の心情に惹かれていったようだ。 警察という特殊な職場だとみられている中の、どの職場にもあるような人間関係の嫌らしさなんかも ちょろちょろと見えてとても生々しく、それでいて完全に現実場慣れした話だった本編ももちろん面白かったのだけれど、あとがきがすごく気になった。
作者はそこで、
アメリカ映画に出てくるような、強がっている女がホロリと見せる弱さ。自分の人生に膝を屈することを拒否するプライドの 強さが、決して賢明な生き方ではないと知りつつ、最後まで背筋をしゃんと伸ばして生きようとするいじらしさ 、そんなヒロインがみせるドラマが好きなのだ。
と書いている。この本の主人公はもろにそのタイプで、とても魅力的。そして、私もまたこんな 話が好きなのだろう。完全にあこがれ…だな(笑)
これを読みながら、「マヌエラ」の妙子もまたそういう女性像の象徴として描かれていたヒロインだった のだと妙に納得した。 ハードボイルドというのは強い人間の物語ではなく、自分の弱さを知って、その弱さと賢明に戦おうとする 人間の物語らしいから…(ちょっと弱さの部分がさらけだしすぎだったよな気もするが…)
- 2月13日 「レ・ミゼラブル」
- 2時間ちょっとの映画に1時間間違えて入ってしまった。余裕見て入ったので1時間半ぐらい。 ってことは、ほとんど2回見たことになるんかいな…。
原作は長大なので、読む根性なくて読んだことがない。映画になればミュージカルとは 違った部分があるかなぁと期待して見始めた。話の筋、抜粋部分などはほとんど舞台そのままに進んで行く。 それでも、どんどん引き込まれて行くのはこの話が名作といわれる所以なのかもしれない。
舞台と違った印象を受けたのはマリウスは根っからの革命家、コゼットはお人形ではなかった ということかなぁ。舞台で受けるコゼットの印象は、父親に大切に育てられてきたお譲様でしかなかったで、 クレア・ディーンズが演じるコゼットの意志の強さにはびっくりした(彼女の顔立ちだけが どーもフランス人に見えなかったのだけがちょっと残念)。 どうやらエポニーヌは原作にはないらしく、二人の恋はかなり当人同士の積極的な行動で行われていた。 それでもマリウスは、恋する人よりも革命を選んだ…そういう時代だったんだろうね。
あと、ジャンバルジャンのフォンティーヌの愛が分かって嬉しかった。二人のシーンは悲しい結末が分かっているだけに、 なんて微笑ましいんだろうと思わずには入られなかった。ただの罪滅ぼしや、成り行きで コゼットを引き取ったんじゃなかったんだぁ〜(笑)。コゼットに自分の過去を「自分は囚人だったそして牢獄での自分は獣だった」と語る。確かに教会に 訪れた時の顔つきは別人のように怖かった。先に老いた姿をみていたので、びっくりしたよ。どちらが 素の姿かは知らないけれど本当に年月がたったようだったもの。
その獣が、教会で司教に許されて改心し、許す心を持った大きな人間になっていく。 反対にバルジャンを執拗に追うジャベールは、善悪の判断を法律の上でしかできない頭のかたーい人。 他人に厳しく、自分にももっと厳しい人。こういうひとって一番立ちが悪いの(笑)。 だって基本的には間違っていないんだもの。ただここまで一つのことに固執して、本当に大切なことを見逃して しまうことは悪いことなんじゃないかなぁと考えてしまう。
バルジャンが市長をしていた町は、その後どうなったのだろうか…
ジャベールは最後、自決する。バルジャンを逃すということに対する自分への罰として…。 自分を追いつめる敵を許すという行動が理解できなくて、苦しんでいたジャベールに自殺を 決意させた最大の原因は…バルジャンがジャベールのことを恨んでいないと言ったあとに言った「・・・・」 って言葉だろう。うわぁ〜きつーって思ったのなのにわすれたぁ〜(;O;)
バルジャンが一言でも恨んでいたと言ったなら、喜んで射殺していたんじゃないか。そんな気がする。 すべてを許すというならば、 恨んでいなくても恨んでいたといってあげるべきじゃなかったのかとも思ってしまう。
どーもバルジャンの心の中よりも、ベジャールの心の中の方が複雑そうでおもしろいんで、 「ああ無情」と名づけられた、児童文学の意図とは違うところに意識がいってしまった私でした。
- 2月12日 「35ステップス」
- この間、ソング&ダンスを見て以来、「35ステップス」のCDが聞きたくてたまりませんでした。 誰かにダビングしてもらったテープがあったはずなんだけれどと…探してみたものの、どーも2本あるうちの 1本しか出てこない。ちょうどレンタルショップに出かけたら、置いてあったので借りて来ちゃいました。 最近は、ミュージカル関係のCDもレンタルしてあることが増えて助かります(∩.∩)
10年前っていえばちょうど宝塚にはまりかけて、必死になっていた時期だった。ミュージカルって、舞台って いいなぁって(^^ゞ。それまでは嫌いじゃなかったけれど、そんなに興味なかったんですよ。
元のテープを見たことなかったから、今回初めてその時の舞台の写真も見た。想像していたよりカラフルで びっくり。今年のソング&ダンスは、ミュージカルの名曲を使った、四季のオリジナルのショーって感じ だったけれど、このときは名場面集って感じだったのかしら…
なんとなく一回り、舞台環境が豪華なような気がする。1枚目のCD(たぶんコレが1幕ね)は、 コーラスライン、ウエストサイドのミュージカルの曲からと、シャンソンの名曲。当時こういうテープ これしか持ってなくて、かなりしつこく聞いていただけにどれもすごく懐かしい。コーラスラインは、私が 四季の舞台はじめてみた作品。映画とかもはやっていてかなり見たよなァ。 ♪ワン!!♪って帽子もって一列に並んで踊るのがかっこよかったぁ〜
シャンソンの名曲は…四季の舞台で聞くことないせいか、どーも宝塚のTMPとかの場面が 思いだされて…笑った^^;。野村玲子さんが歌っている「人生は過ぎ行く」がすきだなぁ。゛好きよ゛って ささやいてくれるの(笑)2枚目は゛ジーザス゛゛キャッツ゛゛オペラ座の怪人゛とロイドウェィバーの名曲の数々が中心。 どの舞台も今だに上演されつづけているっていうのはすごいなぁ。 ゛ジーザス゛ももう一度見てみたいものだ。
そんな中、何の歌か知らなかった曲名が判明(笑)。なんとオリジナルミュージカルの「ユタ」。 いやぁ〜、歌詞がすごく好きで覚えてましたもの。一緒に歌えました(^^ゞ。とっても優しい歌いやすい曲です。歌っているメンバーもすごいというか…女性陣は、今や四季の2枚看板ってかんじの野村さんに保坂さん。 昨年亡くなられた志村幸美さん。そして五十嵐まゆみさんの名前まであって・・・
男性陣は市村さんに山口さん。沢木さんに芥川さん。そりゃ渋いでしょ(^^ゞ。 保坂さんの声と、市村さんの歌い方ははかなり特徴的なのですぐわかります(笑)。こうやってみると そんなにひどく顔ぶれ変っていないような気がしますね。四季自体が大きくなったので、新しい人も増えてますけれど。 よく分からないけれど、なんとなーく一番贅沢で、いい時代のCDのような気がします。
今年の゛ソング&ダンス゛もCD化されるのでしょうかね。楽しみではありますが、こちらの CDの方が、ゆったりと部屋で聞くにはいいかもしれませんね(ただ単に、ノリについてけないだけかしら・・)。
- 2月9日 「とり残されて」
- またまた宮部みゆきさんの本です!!。この方も探せばたくさん書いてらっしゃいますよねぇ。 私が知らなかっただけかもしれないが、新作も次々でているし…赤川次郎さんとか、 栗本さんとかのスピードほどじゃないですけれど(いったあのおふたりって一ヶ月にどれだけ 書いているのだろうといつも不思議なの。)
お仕事は家の近所の仕事場なる部屋にいって書いているのだって話聞いたことあるけれど、 その環境がいいのかしら…(^^ゞ。この本を読む前に今書店でよく見かける「黒い家」を読んでいて、これはものすごいスプラッター系のこわささ があって…本を読みながらうわぁ〜とかギャーとか叫ぶ感じでした。ああいうのって もう読みたくないよと思いつつ、半目開けてでも読んでしまうのよねぇ不思議。
でもってこの本は、どうなるんだろーってぐいぐい読んでいって、おしまいまで読み終えた時に、 これって怖いかもーとしみじみしながらほっこりしたりかわいそうだなぁって感じる話の短編集でした。 一番こわいのはこの本の表紙かしらねぇ…彼女の顔って死人の表情よ(笑)。
ぞくっときたのは標題の「とり残されて」。人の執念の強さに加えて舞台が学校っていうところが 不気味。憎しみのエネルギーが時を越えて人を殺す。そこまで人を憎まなきゃいけないことって悲しいなァ。
そう思いながら読んでいると、今度は過疎の村のお話。これは本当にありそうな感じがして…。 過疎の村という設定が、うまく生きているなぁと思った。何にしても閉鎖的なのはあぶない(笑)。
さいごの「たった一人」も「とり残されて」と同じように、時間と、夢がキーポイント。 夢っていうのは人が間接的にみれないから謎が多い分、いろんなことがおこっても納得しちゃうんだろうなぁ。 こちらの最後もなんとなく侘しい気持ちになってしまいますよ。反対にドラマなんかにしたらコメディにもなるだろうなぁってユーモアある 話は「いつも二人」と「私の死んだ後に」。私は「とり残されて」が一番好きだけれど、 解説を書いてらっしゃる方は、「たった一人」が秀逸でこれを読む だけでもこの本を読む価値があるとおっしゃってる。一度お試しあれ〜(∩.∩)
- 2月5日 「マヌエラ」
- ゆりちゃん(天海祐希)の待望の主演舞台「マヌエラ」観てきました。ロビーには並び切れないぐらいの花。 どれだけゆりちゃんが舞台に立つことを待っていた人が多いか・・・ですね(^^ゞ。
舞台の方は・・・怖かった幕が降りて一番につぶやきそうになった言葉です。私、異常に音に反応 しちゃうのでよけいかもしれないですが・・・ピストルの音大きすぎやしませんかね。まっ怖いっていう のはそれだけじゃないんですが・・・。
うーんいったい何が伝えたかったのかいまいち伝わってきませんでした。マヌエラの 生き方ですか?マヌエラの恋ですか?あの時代の上海なんでしょうか??・・・
それが確認したいが為にプログラム買いましたけれど、やっぱりなんとなくしか分かりませんでした。 マヌエラの自由奔放な生き方を描くなら、もう少し舞台で華やかに踊っている場面を多くしたほうが 良かった気がする(観たかったなぁ〜)。初舞台のエピソードから後の活躍のところが全くなく、 マヌエラがどれほど素晴らしいダンサーだったのか伝わってこないので、 「踊るために生まれてきた」「踊れる場所が国」っていうような台詞が生きてこない。
下手するとただの気の強い女性にしか見えない・・・。
そして、華やかな街の裏の世界そして時代性・・・リューバの運命はその象徴ともいえますが、あれはちょっと やりすぎのよな気がする。生首がゴロンっていうのはちょっと・・・嫌悪感の方が先に立ってしまう。 それまでの過程だけで充分・・・
あと、台詞の中にもここまで言っちゃって良いのだろうかと思うこと何度があり。 おいおいって感じで聞いていました。事実なのかもしれないけれど・・・うーん(´〜`)。
登場人物がそれぞれ個性的で、ポリシーが見えて、何かを伝えようとする意志みたいなものは感じられ ただけに残念でした。ダンサーの方々むちゃかっこよかったし、パスコラの岡田さんは味がある、素敵よ(∩.∩)。 最後連れていかれる所は、涙しました。さて、ゆりちゃんですが・・・最後和田中尉に握手をしようと手を差し出す横顔がめちゃんこ良かったっす。 赤いドレス。マレーネが着たというドレス。赤い口紅とそれらがものすごく似合っていてこれはため息もの。 手が長いのよ〜って手に惚れなおした(笑)。
リューバのコトをうらやましいって思いながら、見つめる顔なんかみてるとやっぱり生の表情はいいなぁと 思ってしまう。
でも・・・こっちもちょっと辛口かな^^;。よくも悪くも゛アマミ゛でしたね。 うわぁ〜綺麗(∩.∩)って思う場面と、物足りないぞってな場面の差が激しかったの。
マヌエラのテンションがあがってくるにつれて輝いてくる・・・そんな印象かしら。ただ、 激しい気性のマヌエラはぴったりとはまっていた(ポリシーありありの頑固なところが似てるかも(^^ゞ) とはいえ、彼女ならもっと輝けるのじゃないだろうか・・・
リューバの高橋理奈さん(可愛かったねェ・・かわいそだったねぇ・・)がわりと舞台だってことを意識して話しているのに対して、 あまりにも素の部分が目立つ(彼女のいいところでもあるんですよねぇ)。 誇張して欲しいとは思わないが、なんか観客おいてけぼりになっていると感じることが たまにあってそれがすごく気になった(私だけかなぁ〜)。
最後マヌエラと和田中尉が抱き合うところが美しくなかったのも残念でしたね。和田中尉の伊原さん。舞台で見るのははじめてです。白い海軍の軍服としかめっつらのお顔。 おもわず隣の飛天の看板(森進一公演ヨ^^;)思い出してしまいました(笑)。
軍人に誇りを持っている方らしく一本調子の大きな声^^;。あの頃の中尉さんってえらいんですよねぇ。 の割には軽いかなぁ。最初っからマヌエラのこと反発しながら気になってしゃあないって設定は良くわかったけれど、 すべてを捨ててまでって気になったのはいつからなのかなぁ。ずっと一本調子のままにみえたのが不満。
この舞台、頭ガチガチ軍人和田中尉が時の踊り子マヌエラに恋していくって設定のほうが、 ドラマチックだったかも。なんて思ったりもします。あっじゃマヌエラが主人公になんないか・・・(笑)- 2月4日 「きみのためにできること」
- この本は人が好きになる本・・・そんな気がしました。 自称ちょいとひねくれものの私でさえ、人と 出会うっていいなぁって思ったよ(∩.∩)
音声技師として一人前になろうとする俊太郎。高校の時から付き合ってきたピノコちゃんとは 遠距離恋愛だ。そして、仕事で一緒になった女優鏡陽子との出会うことで心が揺れてゆく。
もうね、傍からみているからだけれど、俊太郎君がかわいくてねぇ。 一本気で一生懸命で、でもあまり要領よくなくて・・・お人好し。 なんか俊太郎君のぶつぶつっていうつぶやきが聞こえてきそうです。
ピノコとの恋はとてもかわいらしい。遠距離恋愛だから、メールでやりとりしている。 面と向かってはなかなか言えない言葉も、テレながらいれたりして・・・。味気ないっていう意見も あるけれど、素直な言葉を伝えるのにはいい道具なのかもしれないねパソコンって・・・
でも、「メールは気持ちを伝えるのには向いていても、お互いを抱きしめることまではできない。 どんなに思いのたけをつづった手紙でも、相手が30秒抱きしめてくれる温かさにはかなわない。」 っていうくだりには納得しちゃった。
人のぬくもりや瞳って手放せないものなんでしょうね。で、なんかいいなぁって思ったの。 そんな風に思えたらなぁって・・・
村山さんの書く本に出てくる強いのだけれど脆い・・・そんな女性像がとても好き。この本では陽子さん。 ピーンと張ったピアノ線みたいいったん切れたらはじけてしまいそうな、繊細さを持ち。 それでいて強い・・・。そんな風に精一杯生きている姿がなんかいじらしいんだなぁ。最後に解説を読んでいたらこの小説が映画化されることを書いていた。この方の作品っていつも 映像で見てみたいって思うから、とても嬉しい。
水色のイメージが漂うピュアな映画になってくれたらいいのになぁって思う。どういう形の 映画か分からないので、見逃さないようにしないとと、すでに心待ちにしている私(笑)。
- 2月3日 「愛を乞うひと」
- 映画「愛を乞うひと」の原作を読んだ。貸してくれた友人が「怖すぎるわ、小説やからどんどん想像しちゃって」 とつぶやいてた。でも、映画も壮絶だった…
映像でみているから、そのままの声がよみがえってくる。壮絶なせっかんシーン、罵る声。 殴られながら、微笑む少女。かなり衝撃的だったのか、はっきりと思い出すことができた。
少女が母親になって、回想するっていうのは一緒なのだが、あった出来事が次々と映されていくという 感じで、少女の気持ちとかが声になって入っていたわけではなかったのだが、文字にあらわされると すべて言葉で説明されていく。
せっかんされていた時の気持ち、逃げ出そうとしたときの気持ち、母親に対する気持ちetc・・・。 ちゃんと書かれているだけに余計に辛かった。ただ、その気持ちをすべて映画の中でみたような 気がしていた。だまっている少女の瞳がすべてを語っていたのだということだろう。
幾分、設定が違うところもあった。映像には到底できそうにないこともあったし…幼児虐待…世の中が進歩するにしたがって増えてきているという。 自分の子供を虐待しなければならなかった心情は、本の中にもなかった。それが少し残念かも。 胸の内を覗いてみたい気もするが、主人公がそれを理解しようとして苦しんで、虐待をした人の 理解しなくてもいいんだと気がついたというからいいのかもね。 ただ、ふっきれたその後にはやっぱり寂しさが残ってしまうんだろうなぁ。
この話は、架空のものであるはず…なのにこの生々しさはなんだろう…。 文庫本の解説によると、この作品は 作者「下田治美」さんの長編第1作なのだそうだ。短編はあまり好きじゃないのでまた、 長編を書いてくれたら飛びついて読んでみたい…そんな気持ちがしている。
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