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《12月21日(火)》

 妙に他人にむかつくことが多い今日この頃。鬱陶しい奴を見かけると、殴りたい衝動を抑えるのに必死。 ワタシハキレる若者ですか?

 解答:若者ではないです。

 ごもっとも。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

森博嗣『今はもうない』(講談社ノベルス)

◇あらすじ◇
 電話の通じなくなった嵐の別荘地で起きた密室殺人。
 二つの隣り合わせの密室で、別々に死んでいた双子のごとき美人姉妹。そこでは死者に捧げるがごとく映画が上映され続けていた。そして、二人の手帳の同じ日付には謎の「PP」という記号が。

 名画のごとき情景の中で展開される森ミステリィのアクロバット!

(カバーより)


 ぐむむ、そうくるかあ。しかし、これはどうなんだよ。

 つうわけで、すんげえ久しぶりに読む犀川&萌絵シリーズなのですよ。前作の『夏のレプリカ』を読んだのが、去年の4月だもん(^^;。間あきすぎ。

 で、その読むのを再開しはじめがこれってのはかなり失敗だったかも。だって、これはあれだもん。言えねえ。

 私が萌絵がどうも気に入らないって前提(ならなんで読んでるんだよ、或いは、イヤヨイヤヨも好きのうち)を無理に引っぱがして考えれば、それなりに面白い恋愛話でしたわ。
 ミステリーとしての出来は問わず。

 さて、『数奇にして模型』を読むのははいつになるんでしょうかね。

《12月22日(水)》

 冷蔵庫が突然壊れたわけです。

 ピピピピピ………とアラームが鳴りっぱなし。めっきり冷えなくなったし。この時期、冷蔵庫の外の方が寒いくらいですわ。

 で、電気屋にきてもらったんですが、なんでもドアの開閉を関知する部分が壊れてたとのこと。つまりずっと開きっぱなしと判断してたんですな。
 とりあえず、現在は応急措置してもらって、一応使えるんですけど。一時はどうなるかと思いましたぜ。

 うーん、くわばらくわばら。

 そういえば、「くわばらくわばら」って落雷よけの呪文だって知ってました? 雷神は桑原が嫌いなんだってさ。雷神本人が言ってんだから間違いないっす。

 以上、豆知識のコーナーでした。

《12月23日(木)》

 ビデオで『自殺への契約書』を鑑賞。予想外にこれが面白かったですよ。

 お話は、1959年のフランス。15年ぶりに集まった、レジスタンスの闘士達。が、彼らの中に仲間を「売った」裏切り者がいることがわかる。いったい誰がユダなのか………。

 つう感じで。

 密室劇なわけです。ほとんど会話のみで進められるストーリー。

 二転三転する展開が結構いい感じですな。
 とはいうものの、それぞれの「真相」がいまいち決め手に欠けるのが残念なところ。まあ、昔の事件を掘り返してるんですから、証拠ってのはなかなか出ないのは仕方ないんですけど。
 結末も、もうちっとすぱっと終わってくれた方がかっこよろしいんですけど、それは現代の感覚か?

 プロレス中継をとりいれてるのはなかなかにおもしろ。

《12月24日(金)》

 17日の日記でも書いてました、「どこで何が上映されるかわからない」試写会に行ってきましたよ。

 大阪の某所に集まり、その後某所へ移動。某映画会社の試写室で、某映画を鑑賞してまいりました。某ばっかでわかんねえな。
 しかし、ここで何の映画だったか言ってしまっていいんだろうか。言わないでおこうか。

 いい映画でしたよ。久しぶりにいい映画をみたなーって感じ。

 そーだ、私が何みたか当てた人には何かスペシャルプレゼントを送るってのはどうよ? クリスマスプレゼントってことで。うーん、タイムリー。
 当てたらなんかあげます。うちにあるCDか小説でも。いや、マジで。

 いらない? ま、さくっとメールちょうだいよ。

 さて

 今日は「ケイゾク/特別編」の放送日。
 「死んだんとちゃうんけ。生き返るなんて、安易すぎ」つう批判をものともしない無茶加減がよろしいですな。

 しかし改めてみても、キャラの立ち方といい、オカルトがらみといい、マニアが喜ぶくすぐりを入れる同人感覚といい、やっぱ「新本格」してますな。浅倉との対決に収斂していくあたりも、近頃のシリーズもの新本格との共通項ですにゃ。
 とはいうものの、浅倉絡みの縦糸パートはあまり好きじゃないワタシ。

 映画も楽しみ(今度はホントに映画化ですよね?)。

《12月25日(土)》

 ビデオ『アルマゲドン』のCMで、「感動したシーン第1位」ということで、ブルース・ウィルスとリヴ・タイラーの別れのシーンが流れてますけど、あの映画で他に感動するところはどこなんでしょうかね?

 さて

 CMつながり。

 ドリームキャストのソフト、「シェンムー」のCMをやってますけど、制作費70億円ですか。もとはとれるんですかね。1本6800円で、まるまるセガに入るとしても、ミリオンいかなきゃもととれないんですね。
 まあ、続編やら、本体の売り上げアップとかで稼ごうと思ってるのでしょうけど。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

依井貴裕『夜想曲 ノクターン(角川書店)

◇あらすじ◇
 ある山荘で起きた連続殺人事件。その顛末を記した手記が、桜木の元に送られてきた。
 桜木は事件当時、その山荘にいた筈なのだが自身にはその記憶がない。ただ覚えているのは、両手に残るロープで首を絞める感触のみ………。

 いったい誰が何のために手記を送ってきたのか? そして連続殺人の犯人は?


 うーむ、久しぶりの依井貴裕ですが、相変わらずマニアック。ごりごり論理。

 しかし、その論理に「美しさ」がないんですな。まあ、そりゃそうなるよなとは思うものの。
 まあ、これは仕掛けが先にわかっちゃったからていうのが大きいんでしょうね。オドロキがないわけよ。やっぱミステリにおける論理にはオドロキがないとね。かまし。

 でも、これってほとんどの読者が気づくと思うんだけどなあ。フェアにやろうとしてるんだろうけど、ちょっとあからさますぎますわな。

 てゆうか、この作中の手記って、ある人物がある目的を持って書いたものなんだけど、それがなんで妙に「フェア」なのかってのは疑問。
 その「目的」なら別にここまできっちり書かなくてもいいのにね。

《12月26日(日)》

 今日は忘年会。っていうのかな?

 まあ、焼肉食ったんですけどね。んで、カラオケ行ったりボウリングしたりとありきたりなんですけどね。

 さて

 天皇杯決勝進出チームが決まりましたな。あ、サッカーの話ね。名古屋と広島ですか。実は、この正月になぜか関東にいるもんで、せっかくだから見に行く予定なんですわ。
 めずらしく東京で代表戦以外のサッカーみるのに、関東のチームがいないってのはアレですけど、名古屋がみれるのはちと楽しみ。
 いや、実は長いこと名古屋の試合って生で見てないんですわ。

 さてさて

 先々週、及び先週の日曜に引き続き、本日は自己満足企画もの。

 「1999年私的小説ベスト10」を発表してみましょう。

 うーん、こういう時に、読書日記をつけてると便利ですな。って、こんな時しか活用できへんのやけども。
 さて、1999年のベスト10といっても、今年発行された小説ではなく、今年読んだものってことで。だって、新刊書ってほとんど読まないんだもん。

 というわけで、いってみましょう。

  1.  『少年時代』(ロバート・R・マキャモン)
  2.  『永遠の仔』(天童荒太)★
  3.  『蒼穹の昴』(浅田次郎)
  4.  『ソリトンの悪魔』(梅原克文)
  5.  『死の泉』(皆川博子)
  6.  『闇に浮かぶ絵』(ロバート・ゴダード)
  7.  『嗤う伊右衛門』(京極夏彦)
  8.  『最悪』(奥田英朗)★
  9.  『人工心臓』(小酒井不木)
  10.  『眠りをむさぼりすぎた男』(クレイグ・ライス)
 ちなみに、★がついてるのは今年でたやつ。

 それぞれにコメントはつけませんけど、こうみるとオヤジ化が進んでるような気がしますな(^^;。ま、実際そうだしぃ。
 上位3作はそれが顕著で、大作の「泣ける系」。やっぱそういうのには弱いですわ。涙腺弛緩化。

 あと、本格でいまいちぐっとくるものがなかったです。私が読んでないだけかも知れませんけど。

 そんなわけで、来年もいい小説にめぐりあえるといいですね。ですねですねですね。

《12月27日(月)》

 今日は結構暖かかったですな。こうも、気候がころころ変わると風邪ひきやすいですな。気をつけませふ、気をつけませり。

 そうそう、24日に行ったってゆう試写会で上映された映画ですけど、頂いたメールの中には残念ながら正解はございませんでした。

 さて

 「野球ってナンだ?」とかゆうTV番組をやってましたが、なかなかに面白かったですな。現役選手の出てた討論会とかさ。
 理論派・小宮山はいいキャラですな。ヤクルトの石井と対談させて欲しいですな。

 しかし、嬉しそうに隠し球について語る元木の笑顔はとても汚かった。

《12月28日(火)》

 明日からの旅行の用意にてんてこまい。嘘。そんなに大変じゃない。

 しかし、爆発騒ぎで関東近辺のコインロッカーが使えないんだって? うーむ、困った事よ。

 さて

 プロ野球の日本シリーズに「天皇杯」の名称をつける構想があるんだと。まあ、どこまで真剣なのかはしらんけど、来年から実現させたいとかいってるあたり、現実味のある話なんでしょうかね。

 しかし、そんなことする意味がどこにあるんでしょうな。
 もちろん上の人達の意向はわかりますけど、わかり易すぎですわ、これ。「天皇」の名を使って権威付けを行うなんて、古すぎまっせ。あるいは啓蒙なんですか?
 大体、スポーツと体制との結びつきを強化しようなんて考え、じーさん的すぎ。新しいミレニアムを目前にして(笑、いまさら体育教育への幻想を抱くなんてさ。ブルデュー。

 ま、そっち方面にがちがちにいってくれてもいいけどね、野球は。高校野球もあることだし。そんな野球に思い入れあるわけでもなし。

 とかいいつつ、わたしゃサッカーの天皇杯決勝みにいくんですけどね、元旦に。いまや、この名称もどうかと思うんですけどね。

 それと、在位10年式典の話題の時にもちらっと書いたけど、天皇制に反対してるんじゃないですよ、僕は。
 こういう反対派がかえって喜ぶようなことやってると、天皇というものへの風当たりがどんどんきつくなっていくのが残念なわけです、ええ。

《12月29日(水)》

 というわけで、もうすぐ横浜に向けて旅立ちます。某サザンオールスターズの年越しライヴにいくのです。楽しみ楽しみ。
 今年はいろんなアーティストの年越しコンサートがあるみたいですけど、やっぱなんといっても年越しつったら、エアロスミスに行っとけでしょう。間違い。サザンでしょ。

 さて、I'm not モバイラーなんで、帰宅予定の1/2までここの更新はおやすみです。

 今年一年こんなページをご覧になって下さった皆さま、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

 そんなわけで、皆さまよいお年を〜。

 あー、Y2K心配。

《12月30日(木)》

 横浜到着です。横浜はいいですね。ハマっこな気分じゃん。じゃんじゃん。

 時間があるんで、映画とかみにいってみましたよ。
 『ゴージャス』っす。ジャッキーチェンの新作なんだけど、全然宣伝に力入ってないから、知名度ゼロ(^^;。ものすごく不幸な映画ですわ。

 でもね、これがいい映画なんですよ。ジャッキー映画なんだけど、ラヴストーリーなんでし。もう、めちゃめちゃ甘い。みててゴロゴロしてしまいやす。こっちが赤面するくらい甘々なおはなし。
 主演の女の子は何歳とゆう設定になってるのかよくわからないんだけど、十代であろう彼女とジャッキーが恋愛するのはなんだか無理がありますわ。ジャッキーがいくら童顔とはいえ、ただのロリコン親父にしか見えないもん(^^;。
 でもね、彼女がまたよいんですよ。こういう無茶な話も彼女の存在で非常に救われてます。彼女をキャスティングした時点でこの映画は成功したといってもいいんじゃないですかねえ。話によると、もともとの予定は違う女優さんだったらしいんだけど。

 と恋愛ものだけども、そこはジャッキー映画。アクションも存分に見せてくれますよ。このあいだの『WHO AM I?』みたいなおおがかりなアクションこそないものの、前回はちと物足りなかった細かいアクションをばしばしみせてくれます。おもしれー。
 ラストでのキックボクサー(?)との闘いはなんだか妙に長いのー、と思ってたらこのキックボクサーってお弟子さんだったのね。お披露目ですか。

 ま、そんな感じでぶらぶらしたあと、横浜アリーナへ行きました。サザンのライヴにいったんですってば。感想はまた後ほど。

 宿にかえると、WOWOWでタイタニックをやってて、途中からついつい見てしまったり。これで何回目になるんやろか。

 爆睡。

《12月31日(金)》

 というわけで、大晦日。結構暖かいね。

 宿の近くの神社にいったあと、中華街へ。いやー、中華街って初めてなんだよね。いい感じですな。なんとなく楽しくなってきますね。なってこない?
 肉まんを食ったりさ、関帝廟行ったりさ、関羽の置物買ったりさ、山下公園で海鳥みたりさ、気分はすっかり観光客。いや、観光客なんだけどね。

 さて、その後、サザンファンな方々数十名とライヴ前の飲み会。楽しかったっすよ。ライヴ自体より(お。そのあとコンサートみなあかんねんからセーブはしてましたけどね。セーブしなくて潰れてた人もいましたが(^^;。

 で、横浜アリーナへ移動。サザンの年越しライヴにいったんですってば。感想はまた後ほど。

 終了後は電車がめちゃ混み。正月の夜中やから電車の本数がえらい少ないんですよ。だからもうぐちゃぐちゃ。腰折れるかと思ったわ。

 へとへとになって明け方に宿に到着。爆睡。


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