熊ちゃんからのメール

パリ編

シオノ宛

今、パリにいます。寒いです。遠いです。ホーチミン経由はつらいです。飛行機に乗ってから知ったのですが、ドバイ経由だったので、15時間以上かかりました。日記を付けようとしましたが、エアーメイルを書くのが精一杯で、やめました。書きたいことは山ほどあります。食事は高いです。なんでも。フランス料理なんてものは、日本で食うべきだと思います。安い宿は結構込んでいるようなので、今日の120フランのドミトリーが取れたとき、勢いで4日も申し込んでしまい、身動きがとれなくなってしまいました。物価高のパリで、どのようにチープに遊べるか、頭が痛いです。今回の旅行での教訓”物価の高い国はツアーで行こう!”byくまお

ビオラ奏者宛(台湾編参照)

パリに来て、2日が過ぎました。寒いです。空腹です。貧しいです。あと4日も、どう過ごそうかが難しい。相部屋のドイツ人は4日もパリにいれば充分だと言ってきました。いつも思うのは、「英語ができねー」。さっきのドイツ人は日本ではみんな英語を勉強するのかと聞いてきた。「どういうこと?」  夜は、テレビを見ることも、食事に時間のかかることもないので、手紙を書くことが唯一の楽しみであり、時間もたくさんあります。ホテルの外は寒いので、ひとたび腰を落ち着けると、セーヌ川のほとりをちょっとお散歩なんていうおしゃれなことはできません。本当はセーヌ川のほとりか、カフェテリアでも、書くことができたらいいと思います。北大路会館のコンサート、とてもよかったです。次はチャオプラヤ河のほとりで書きましょう。くまおでした。

しのらー宛

パリについて、はや4日が過ぎ、少し飽きてきました。えー、熊ちゃんがパリ、なにしに行くの、といった人が多かったのですが、まさしくその通り、私には似合わない街のようですが、もう少し、パリを楽しんでみようと思う。麻紀ちゃん(ビオラ奏者のこと)のメイルにも登場するドイツ人が、午後8時半だというのにもう寝ていた。明日もだ。なのに朝は私より遅く、9時まで寝ている。2冊持ってきたハードカバーは7割方読んでしまった。この次は学術書か仕事の本でも持ってこよう。日頃読まない本こそ、旅行の時に読めば隅から隅まで読むようだ。北大路のコンサートが終わった日は帰ったのが、午前0時30分で、それから荷物の用意をしている途中で寝てしまいました。

ホーチミン編

ビオラ奏者宛

ホーチミンにいます。寒かったパリから一変して、暑い。態度の悪いフランス人にも腹が立つが、失礼な日本語で話してかけてくるベトナム人も、うっとおしい。今、中央郵便局にいるが、ここには無用な人は入場できないようなので、外の喧噪から離れて、エアコンはないが、涼しく、手紙を書くにはちょうどよい。蒸し暑い中、扇風機の風の中で、20人位が机に向かって、手紙を書いている。

しのらー宛

夏休みのように昼夜を問わず、子供が町中にあふれている。夜になると、ネオンや、物売りも多くなり、毎日が夏祭りのようだ。レストランにはいると、ウェイターが多く、メニューを告げるだけで、4人に囲まれる。食っているときも、やたら愛想を振りまいては取り囲みにやってくる。我々の周りにいなくなったと思ったら、他のテーブルの人が囲まれていた。

シオノ宛

「今にも降りそうな天気だ。」と思っていたら、10分もすれば足元は川のようになった。ビニール風呂敷のようなものを被ったバイクやシクロが前を走っていく。ベトナムコーヒーを30分程かけて飲んでいると、いつの間にかやんでいた。

今回、お腹はまだ、大丈夫だ。氷や生野菜を食べたが平気なようだ。

忙しい時や、一生懸命な時、時間の経つのは早い。でも、暇な時や、だらだらと時を過ごしても、それなりに時は過ぎる。振り返ってみると、あっというまである。2日後にはいつものように仕事に戻る。(終わり)

熊ちゃん有り難う。絵はがきを載せるのも変わった趣向で、面白いです。次の旅行も楽しみにしています。(シオノ)


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