このページは?
このページ以下の内容は、友瀬が2007年夏に某イベントで発行した同人誌「Complement! Editoion:13.Aug.2007」を元に、ミスや更なる調整およびWeb公開のために、加筆修整したものです。
もし表記本とこのデータとに差異がある場合、こちらのデータを参照してください。
参考:上記元誌は、当時発売されていたQBレイナ〜クローデットだけを対象としていました。
現状のこのページでは、それ以降のQB作品、およびQGシリーズ、QBRシリーズもひっくるめた、HJ版LW作品全般を扱っています:上記の経緯上、文章内では「QB」と謳っている部分は、『HJ版LW全体』を指しているものと、ご理解ください。
最終加筆:2010.Sep.16。 HJ版作品が増えた場合に加筆予定。
はじめに
このページは、Flying Buffalo社が版権を持つゲームブックシリーズ「Lost Worlds」(以後LW)、およびそのLWシステムに対する非公式ルールを記載したものです。
その中でも特に、同システムに対応しているHJ作のシリーズ「クイーンズブレイド」(以後QB)についての情報が中心となります。
上記の前提であるため、LWシステム・QBに興味のない方には一切役にたちません。あしからず。
このページの目的は?
ずばり、QBにおけるキャラクター間の強さバランス問題に対する提案です。
QBが発売され始めて、すでにずいぶんの時間が経過しています。キャラクターも2007年8月時点で既に14作。今後の展開も決まっているようで、順調といってよいでしょう。ですがその展開上、やっかいな問題があります。端的に言ってしまうと、キャラの強さ格差の問題。「あるキャラは強すぎる」「あるキャラはあるキャラにどうやっても勝てない」というような類です。
ある意味、当然です。LWシステムはもともと、ファンタジーRPGをリアルな戦術ゲームとして遊ぼうとして生まれたもの。その世界には「全登場生物が互角」なんていうルールはありません。初級戦士に雑魚としてばっさり倒されるもの、英雄達が束になってかかったって倒せる保障がないもの。これらは両極端としても、格差があるのは不思議ではないと思いませんか?
とはいえ、これゆえにLW/QBは、多彩なキャラクターがいるにも関わらずトーナメントプレイがしづらいものとなっています。こういうキャラ系対戦ゲームでは「〜〜使い」ということが当たり前に生まれるものですが、どれほど使い込んでも、いや、むしろ使い込めば使い込むほどあるキャラの強さが際立つとしたら。大会をやればいつも同じキャラが優勝、仲間内で遊ぶと誰かは誰かにどうがんばっても勝てない。そんな状況になるとしたら、かなり苦しいのは間違いありません。実際、過去のアーケード格闘ゲームの衰退は、それが1つの原因だと思っています。
この本は、LW/QBにおけるそういう格差を小さくすることを目的にした、非公式のハウスルール集です。特にQBについては、個々のキャラごとにある程度の補正を提案します。
繰り返しますが、これは非公式のハウスルールです。
採用するか否か、また全てを使うか一部を取り出すか、どう使うか選ぶのはあなたたちです。
互いに同意の上、使うようにしてください。
変更案リスト
以下に、変更点をまとめます。
リンクが設定されていないキャラクターは、特に変更点がないものです。
特に変更がないキャラクターでも、リンクを設置している場合があります:その場合は『なぜ変更がないのか』というコメントをまとめています。
- レイナ
- リスティ
- イルマ
- ノワ:特に変更はありません。
- トモエ:特に変更はありません。
- エキドナ:特に変更はありません。
- メナス
- エリナ
- 3Dレイナ(変更予定:レイナと同じと考えています。)
- アイリ
- カトレア:特に変更はありません。
- ナナエル
- ニクス:特に変更はありません。
- メルファ
- メローナ:特に変更はありません。
- クローデット
- ユーミル:特に変更はありません。
- アレイン
- アルドラ
- アンネロッテ:特に変更はありません。
- ミリム:特に変更はありません。
- ヴァンテ&ユイット:特に変更はありません。
- ターニャン&サイニャン
- シギィ
- ルナルナ
- エイリン&ユーミル
- Rアルドラ(召喚士アルドラ)
- アリス:特に変更はありません。
- 夢原いんく:特に変更はありません。
- いろは:特に変更はありません。
- 不知火舞:特に変更はありません。
- ディズィー
- 真鏡名ミナ
- チャムチャム
- かすみ
- リリ
- 服部絢子
- カーチャ
- アイリ改(アイリ 森下悠里 EDITION)
あとがきにかえて
本ページの最初のほうの内容から読み取れるかと思いますが、友瀬的なLWのゲームバランスについての意見は「ある程度遊べるなら、キャラ間のバランスは少々ずれてたっていいんじゃない?」「競技としてやりたいなら、同キャラ対戦でやればいいじゃない?」というところ。ですが、古来の対戦格闘がそうであったように、相互交換可能ならば全部を同列に並べてゲームとして遊べるバランスを期待するのも大きな間違いではないとも思います。なにより、HJ自体がゲームジャパンvol16でダイアグラムを作成、キャラ間対戦を推している節がありますし。
そんなこんなで、このようなデータを作成・公開してみました。
このページで対処をいれたキャラは、友瀬の独断と偏見による「弱すぎ」「強すぎ」のキャラたちです。
ちまたではもっと強い・弱い・組み合わせ問題あり的な意見もあるようですが・・・現時点で友瀬が「これはまずかろう」と思っているものだけにスポットを当てています。
ちなみに友瀬が具体的なキャラ間バランスをどう思っているかは、前述のゲームジャパンを参照のこと:実はあのダイアグラム、HJからの相談をうけて友瀬が作ったものです。ナナエルとアイリは少し甘め、3Dレイナについては(設定から)ちょっと辛めにつけていますが・・・まあそんなにはちがわないかと。
対処方法を作るにあたっては、大前提として各キャラの装備などからくる性格(性能)を維持する方向を狙いました;単にバランスを取るだけなら、データマトリクスを強い・弱いデータに入れ替えればいいだけです。が、全部のキャラで同じことが同じようにできるのでは、なんのために複数のキャラがいるのかわからなくなりますよね?ですからこの本では、「どうしようもない」状況を打開するためだけの最低限の修整を提案しています。当然この修整をいれても、弱いキャラはある程度弱く、強いキャラも本質的には強いはずです。
このデータが、LWというゲームを愛する人たちへのなんらかの助力になることを、祈ります。
URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~tomose/qbbooster.htm (tomose@mua.biglobe.ne.jp)