プレイ中のゲーム(2005年)

 

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CloverHeart’s append disc「TOYつめちゃいましたっ」   つくしてあげるの!〜だっておにいちゃんのおよめさんになりたいんだもん〜

処女はお姉さまに恋してる    キャラメルBOX やるきばこ   夜明け前より瑠璃色な


夜明け前より瑠璃色な(PCゲーム Windows98/ME/2000/XP オーガスト)

プレイ開始 2005−10−16
プレイ終了 2005−11−06

月には、地球から移住した人たちの子孫で作られた王国がある、我々の時代からは遠い未来の物語。主人公「朝霧 達哉」(あさぎり たつや(名前変更不可))は、幼い頃に両親を失い、今は、若くして王立月博物館の館長代理をつとめるエリートとして忙しく働く日を送る、従姉の「穂積 さやか」(ほずみ さやか)の庇護の元、妹の「朝霧 麻衣」と三人で、家族として協力しながら生活する日。さやか姉だけに生活費を負担させるのは心苦しいと、せめてイタリアンズと呼ばれる、三匹の犬のエサ代くらいは稼ぎ出すために、隣で鷹見沢 左門が営む、イタリアン料理店「トラットリア左門」で、左門の娘「鷹見沢 菜月」(たかみざわ なつき)と共にアルバイトで汗を流す毎日である。

ある日、さやか姉より、達哉達の家に月の王女がホームステイに来ることを知らされる。突然の出来事にとまどいを禁じ得ない達哉&麻衣兄妹であるが、兎にも角にも受け入れ態勢を整えるのに大わらわ。そんなある夜、達哉は夜の散歩で幻想的な少女と運命的な出会いをする。あまりにも幻想的だったが故に、まるで現実感が湧かないくらいであった。

そして月の王女が来る日。アルバイトから帰ってきた達哉が自宅で見た少女は・・・あの時出会った少女であった。月の王国「スフィア王国」の第一王女「フィーナ・ファム・アーシュライト」。全身に高貴なオーラをまとい、それでいながら他者を疎外するようなイメージとは全く無縁な親しみさを併せ持つ、魅力溢れる女性。彼女のお付きの侍女「ミア・クレメンティス」ともども、留学中の短い間のこととはいえ、達哉達の家で一つ屋根の下で生活することになった達哉とフィーナ姫。動き出した二人の運命の糸車は、どのような未来を紡ぎ出すことであろうか・・・

 

本作は最近まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで有名街道まっしぐらなソフトハウス「オーガスト」がリリースした第四作目。回を重ねるにつれ、CG、シナリオ、BGMの熟成が進んでいくのは、理想的な成長ぶりといえますね。第一作目である程度の力を見せながら、その後鳴かず飛ばず、あげくいつの間にか消滅していくソフトハウスが多いことを考えれば、こういうのがいかに難しいかが分かるかと。(^^;

ユーザーインターフェイス

ほぼ満足できる出来。セーブ&ロードは随時行え、セーブした場所の画像のサムネイルが表示されますので、どこのシーンのセーブデータなのか一目瞭然。クイックセーブやロードも装備しており、またセーブ箇所も80カ所+クイック分3カ所とこれまた十分な量。これだけあればヲレ的名場面集作成もたやすいことでしょう(笑) テキストの既読スキップ機能や強制スキップも、アイコンクリック一つでOK。行数制限があるとはいえ、バックスキップも声つきで可能。必要にして十分な構成かと。 ただ惜しむらくは、フルスクリーンモードでのプレイ中にゲームを終了させる場合、いちいちセーブやロード、設定メニュー等を出してからでないと出来ないのが鬱陶しいくらいですか。

オマケ

CG鑑賞、音楽鑑賞、えっちしーんリプレイ・・・この辺は他のゲームと変わりませぬが、その他、女の子のシナリオをクリアするたびにおまけシナリオが追加される仕様となっております。オーガストのすべての前作とは違い、こちらのシナリオは本編とキチンとリンクする形になっており、不条理(笑)なストーリーはありません。またそれだけに「二人ともお嫁さん」みたいな漢の夢不埒なシナリオが無いのが残念といえますが。(/_;)(笑)バキ

BGM

十分合格ラインに達する出来。主題歌含めて43曲とボリュームもたっぷり。シーンを盛り上げるだけにとどまらず、何かの作業中のBGMにするだけの魅力も備えてます。個人的に麻衣ちゃんのテーマ曲があまり合ってないように思えたことを除けば(^^; キャラクターのテーマ曲もおおむね合ってると思いますね。ちなみに全BGMの中での私の一押し曲は、フィーナのテーマ曲「蒼月のティアラ」。これほどフィーナという高貴な女の子のイメージをBGMで表せたというのは、もう見事としか言いようがありませぬ。ただ惜しむらくは、エンディング「WAX&WINE」に関しては、前作「月は東に日は西に」「明日の想い出」の方が作品の出来としては良かったかな?

CG

べっかんこう氏原画によるCG。女の子の可愛らしさは回を重ねるにつれアップしてますな。(笑) イベントCGの美麗さはむろんのこと、立ちCGでの表情の細かさもグッド。ちびっこキャラのリースたんが等身不自然に上がってるように見えるのは、ソフ倫コードによるものだから仕方がないと言うことで。(/_;)バキ ところで・・・えっちしーんのイラストが、べっかんこう氏の絵柄とは少し乖離してるように見えるのは私だけ? おかげで少しえっちしーんでの萌え度が少しばかり下がってしまったゆ〜ちゃん☆でありました。(^^; 

ボイス

男性キャラも含めてフルボイス。(主人公を除く) 声優さんの演技力は見事で、不満な点は無し。キャラクターの喜怒哀楽にキチンと感情移入できました。(笑) えろえろモードの麻衣ちゃんの台詞には激しく萌えさせて貰えたし(爆笑)バキバキバキ  歴代のオーガスト作品の常連な声優さんもかなり入れ替わっていますが、声優さんの質はキチンと維持してますな〜。 

えっちしーん

今回は濃い。実に濃い(笑) 一回のえっちしーんで2回はもとより3回にも及ぶえっち。しかも一回のえっちが長くてねちっこく、とどめに一キャラ3回以上のシーン(おまけシナリオ含む)となれば、えろげ〜の面目躍如というものでしょ(笑) 最近えろげとは名ばかりのえっちあっさりゲームばかりやっていたので、久方ぶりに「えろげ〜」をやったという実感が(笑)バキ オーガストのポリシーか、ベッドの上でのえっちより、野外や学園内、お風呂の中などが多い上、着衣えっちの多いこと多いこと(笑) 実にマニヤ向けかと。トドメに妹の麻衣ちゃんがえろいことえろいこと。(笑) オーガストの第弐作目「ぷりほり」でのシルフィーもえっちでしたが、麻衣ちゃんはそれ以上。「こんなえっちな妹でごめんね」と謝りながら、自分の大事なところを弄くる様など、妹erだったら「我が青春に悔い無し!」レベルでございましょう。バキバキバキ

シナリオ

今回のシナリオは歴代オーガスト作品の中では異色。ファーストプレイでは、どうあってもフィーナしか攻略できない所などが特に。(^^; 通常私は あだるつキャラ→ろりろりキャラ→準メインヒロイン→妹→メインヒロインと言う順でプレイしているのだが、いきなりメインディッシュですかい!って感じで。(^^; メインヒロイン、月の王国の姫君「フィーナ・ファム・アーシュライト」の存在感、萌え度たるやすさまじく、妹erを自認するこの私が、妹を喰わなくてもいいや・・・なんて一瞬ではあっても思わせるくらい。(げふふ  

私の場合、フィーナシナリオ後にミアシナリオに行ったのですが、フィーナへの想いが強すぎて、素直にミアに対して感情移入が出来ず、さらっと流すだけにとどまってしまうと言う体たらく。すまん、ミア・・・(^^;バキバキバキ 幼なじみの菜月や、さやか姉や、妹er注目のキャラ、麻衣ちゃんあたりになるとさすがに落ち着いてきたんですけどね。(^^; この三人は元々主人公に好意持ってるし、女の子の気持ちに応えることには、それ程違和感感じませんでしたので。その意味ではミア一人だけ割喰ったようなモンですな。(あう

シナリオさんが、なんでこんな形にしたのか正直分からなかったですが、ただこの形になることで、プレイヤーたる私は、「他の女の子の想いを受け止めつつ、フィーナへの想いをよりいっそう強固にした」と言うことに気づかされたというわけですな。 今回の場合、ゲームのテーマ、そしてキャラクターの位置づけを考えれば、フィーナシナリオこそが本流であって、他の女の子のシナリオは残念ながら「アナザーストーリー」的なものとならざるを得ないのでしょうが、しかし、フィーナシナリオではとても分からなかった、さやか姉の意外な脆さや、妹であるが故に諦めなければならなかった麻衣ちゃんの想い、幼なじみというあまりの近さで、かえって分からなかった菜月自身の主人公への気持ち、これら女の子の気持ちを知ることが出来るのは、それぞれの女の子達のシナリオなわけであり、そして彼女らの気持ちを理解した上で、主人公とフィーナの間を祝福してくれる女の子達の姿がいかにまぶしいかは言うまでもないことでしょう。

さて今回のシナリオは前回、前々回とは違い、最初からSF的展開を明らかにした作品なので、プレイ終盤に「なんじゃそら(^^;」的な展開にはなりません。半ばオーガスト作品の伝統だったので残念と言えば残念ですが(こら ただ、前述の通り特殊なシナリオの流れとなっているために、世界観の構築が甘いと誤解しかけたことはありました。たとえば、月に人が住んでいて、重力を制御するほどの科学力がある時代にしては、身の回りの科学レベルが20世紀末〜21世紀初頭・・・平たく言えば、私達がいる「今この時代」レベルというギャップ。このギャップがある理由は、フィーナのトゥルーシナリオへの道が開けた時に分かりますので、世界観構築の甘さと言う誤解は解けるわけですけどね。ただ前科(お があるために、またやったかと疑ったわけで(ぉひぉひ よほどのハードSFマニヤでもないかぎりは、キチンと納得できる世界観を作り上げることに成功してるのではないでしょうか。

今回のテーマは、ほぼすべてのシナリオで「家族の絆」を前面に押し出してますね。達哉(主人公)、麻衣(主人公の妹(義妹))、さやか(姉(従姉))をコアに、隣の鷹見沢家のみんなが実質家族となっており、フィーナサイドを含めれば、ミア、そしてカレンもまた入りそうですね。後、リースも。主人公にしてみれば、すべて自分とは血縁のないか、あっても薄い人々。でも、それでも彼を取り巻く大切な家族であることになんら変わることが無く、そんな大事な家族から助けられ、また、時には叱咤激励され、そのたびに一回りも二回りも大きくなる主人公。そう言う人間ドラマがこの作品の魅力となってます。実際、そろそろ熟年に差し掛かろうとしてる左門はともかく、いつもひょうひょうとしてる仁も、実に安定した人格を備え、兄貴的立場で主人公のいい相談役になっていたり、フィーナシナリオでは一見敵役に見えるカレンも、実はフィーナを応援する側に他ならないなど、主人公もフィーナも良い大人に恵まれてるわけで。主人公や麻衣は、幼くして両親を失うという不幸を持っていても、それを補ってあまりある「家族」に恵まれてるわけですな。左門が言う「人間、血のつながりなぞ無くとも家族にはなれる」という言葉が、この作品のすべてを語ってるのではないでしょうか。

CGの綺麗さ、えっちの濃さ(笑)、そして人間味溢れたシナリオと三拍子そろった今回のこの作品、他者に勧めるのに躊躇する点がありませんね。当然ハマリゲームに登録と。(笑)

 

さて、以下に恒例ネタバレ付き感想でも。ネタバレ回避したい方は読み進めないでね〜

  

 

 

ミア・クレメンティス

フィーナお付きのメイド。またフィーナとは乳兄弟(姉妹?)の関係にある。王宮育ちで世間知らずな所があるため、カルチャーショックでワタフタしてるシーンが実に多く(笑) ドジッ娘メイドのイメージが強かったのだが、よくよく彼女の仕事ぶりを見ればいかに彼女が有能なのかがよく分かる訳で。その最たる所は、ミアシナリオでフィーナが誤った判断を下したときの彼女の行動が挙げられようが、後、他にも、フィーナトゥルーシナリオで、達哉とフィーナが命を懸けた行動に出たとき、出掛けで二人がみんなに心配懸けまいと、表面上は穏やかに普通の外出を装っていたにもかかわらず、ミアが二人の真意を読み取っていたあたりが挙げられるかと。なるほど、フィーナが彼女を手放したくない理由がよく分かる。 

またそれだけに、ミアシナリオというのは、フィーナにとっては、一番辛いシナリオなのだとも思えるわけで。(^^; だって、有能で、かつ、いつも一緒にいた乳きょうだいのミアを失うばかりではなく、フィーナが幼い頃の初恋の人をも失うわけですからねえ。それも自分の意志で(^^; 私はフィーナシナリオクリア後に彼女のシナリオに入ったため、感情移入がかなりきつく妨げられた事実があります。(^^;

ミアは後述のリース同様、自分の任務には非常に忠実であり、その任務を放擲して達哉の元にいるわけにはいかないし、またそんなことが彼女に出来る訳がない。つまりは彼女には元々選択の余地なんて無かったわけだが、その難題をクリアするために、逆転の発想で達哉の方を月に連れて行くと言う考えが出ると、プレイ中に予想していたのですが、残念ながら見事にはずれました。でも、ミアが地球に残れるのなら、達哉が月で生活するのもありなんじゃないかなあ・・・。

 

穂積 さやか

主人公、達哉の従姉。幼くして両親を失った達哉と麻衣ちゃん兄妹の生活を、経済面で支える女性。彼女の両親が不仲で、ろくにさやかの面倒を見ないことに不憫に思った達哉の両親が、彼女を引き取ったと言う経緯があり、達哉の両親を理想の家族の姿と思っている。月留学生の第一期生に選ばれ、現在、若年ながら月博物館の館長代理をつとめるほどのエリートでありながら、本人曰く「千春(達哉の父)さん褒められたい一心で」らしいが、主人公同様、私も彼女の謙遜だと思う。(ぉ

両親に愛されなかった彼女が、千春夫婦の元に引き取られ、ようやく暖かい家庭を得られたと思ったのに、今度は夫妻の死。二度にわたる家族の喪失が、彼女が家族というものに対して強いこだわりを持たせたというのは理解するに苦労はなく、フィーナシナリオでは包み込むような保護者としての姿だけではなく、問題から逃げ出した主人公に対して、凛とした姿で対応出来る「成熟した大人」を演じ、とても強い女性と思わせる姿を見せながら、それが実は彼女の一面の姿に過ぎず、トラウマを持った、か弱い女の子としての本当の姿を、この、さやかシナリオで見られます。フィーナシナリオを強制的に最初にプレイさせた効果がこの部分で出ていますね。頭をなでなでしたがるその性癖も、「自分自身がそうされたい」甘えっ娘の裏返しという部分には、正直私も激しく萌えました。今まで護って貰っていた女性を、今度は自分が護る。年上の女性との恋愛の醍醐味をこうも真っ正面から出されてはね。(笑)

さやかさんは、告白する主人公の熱意にほだされて、見た目あっという間に主人公を受け入れます。正直に言えば、ファーストプレイの時は「唐突すぎ」な感も否めなかったですね。(^^; だってなにせ、全身から「らぶらぶオーラ」を出してる菜月ちゃんや麻衣ちゃん、そしてフィーナとは違って、彼女の場合「年上として、また保護者として主人公をかわいがる」お姉さんという図が出来上がっており、よしんば主人公を「男性として」愛情を持っていたとしても、肉親の愛情と見分けが付きにくい。(^^; リプレイで注意深く彼女の行動や表情を見れば、日に日にたくましくなっていく主人公に眩しさを感じるシーン(さやかさんが主人公にお姫様だっこされたシーン等)をキチンと入れていて、シナリオさんもそれなりに配慮しているのは理解できるのですが、やはりせっかくの「Another View」をもっと活用して、さやかの揺れる想いをプレイヤーに見せておいた方が、唐突さを防ぐ意味でも良かったのではないでしょうか。

さやかさんの行動で共感できる点。せっかくの月への再度の留学のチャンスを、主人公と麻衣ちゃんの為に棒に振ろうとする彼女。主人公が最初考えたように、別に彼女は、主人公や麻衣ちゃんの為に「犠牲になろう」と考えての行動じゃなく、「家族としての当然の行動」を取っただけなんだよね。遡れば、さやかさんが主人公と麻衣ちゃんと一緒に生活しようとしたときも、「兄妹を助けよう」だけでなく、「家族を護る」当然のことをしたという想いからでしょう。家族に対して強いこだわりを持つ彼女だからこその行動でしょうが、たぶんちょっとでも彼女の境遇に似たようなところがある人なら、彼女のやってきたことに対して我が身を見るような想いをすることでしょうね。 トゥルーシナリオたるフィーナシナリオとはスケールが違いますが、こちらは私達の等身大な「家族の絆」というものを、強く描写するシナリオであったと思います。

 

鷹見沢 菜月

オーガスト作品では必ず出てる幼なじみ担当(笑) 前作「はにはに」の幼なじみ担当「藤枝 保奈美」の外見、雰囲気があるため、何げにスーパー幼なじみな期待を持ってしまいましたが、こっちの方は学業、運動はともかく、料理は「カーボン」(笑)と壊滅的だし、落ち着いた雰囲気の保奈美とは正反対の、ボンっ!と言う祇園が似合う赤面ぶりで象徴される騒がしい性格の持ち主と全く異なるキャラであることが分かる(笑) まあ私はどちらのタイプも好みですが(笑) 料理下手は直してね。(^^;バキ

彼女は私のような妹erに対するドリームクラッシャー。(ぉ 麻衣シナリオでは、主人公が例えで「仁さんが菜月のこと、本当に好きなんだね〜」と言ったとき、鳥肌立てて気色悪がってました。哀れなりし仁さんというわけですが、でもコレが普通の兄妹の反応なのな。(^-^; 分かってはいたけど、こうも現実を赤裸々に突きつけられると(ぉ

彼女は主人公と似たもの同士か、感情をすぐ表に出すために、主人公に好意を持ってるのが序盤からバレバレで(笑)、それだけに他の女の子のシナリオの時の、菜月ちゃんのお人好しぶりは、切ないほどに健気でした。(/_;) フィーナと同様、主人公と結ばれるのが一番自然に思えるキャラとなっていると思います。

彼女のシナリオで一番萌えたところは・・・菜月ちゃんが、せっかく海外旅行に行きながら、主人公に会いたい一心で旅行途中で打ち切って、しかも自宅にも顔を出さず主人公の家直行の所でしょうね。(笑) 彼女が進学する大学が遠くにあり、長距離恋愛になる・・と言う不安が、彼女と主人公の双方にあったことの為せる技とはいえ、見ていてほのぼのすることしきり(笑) でも考えてみたら、二人は幼なじみで、しかも高校まで一緒。達哉恋しさに、本来理系の彼女が、達哉の文系のクラスに入る暴挙をすると言うおまけ付きで。だから二人が離れて生活したことがないわけで、二人の不安が相当なものであることは理解できますわな。(^^;

彼女が獣医の道を選んだのは、達哉との幼い頃の約束を果たすため。しかしながら・・・この手の恋愛ADVゲームの場合、主人公は幼い頃の約束を忘れてる「お約束」がありますが、達哉もまた例外ではなかったわけですな。(爆 ただ約束をする原因となったあの事件というのは、正直子どもにはきつい事件だったと思います。(^^; 大人でも絶対鬱が入る人がいると思うし。主人公が完全に忘れていたのは、やはり事件後の行動の違いによるものだったのでしょうか。獣医になって犬を死なせないようにしたいと思った菜月ちゃんと、彼女のフォローにとどまった主人公と。女は強し・・・

 

朝霧 麻衣

主人公、朝霧 達哉の妹。実は義理の妹であるが、二人が血の繋がらない兄妹であることを知ってるのは、両親亡き今は二人だけである。二人の幼い頃の誓いで、二人が義理の兄妹であることは、他の誰にも内緒にしていた・・・と言う事情があり、幼なじみの菜月ちゃんはもとより、同居しているさやか姉ですらそのことを知らない。つまりは、二人は世間的には「実の兄妹」
であり、この二人が恋愛関係になればどういうことになるか・・・と言うのが彼女のシナリオのテーマ。

客観的に見ても、達哉&麻衣兄妹って仲が良すぎとも思う。普通小学生の頃までならともかく、中学に上がる頃になると、兄妹でいつも一緒にいるというのはあんまし無いように聞きますし。(^^; しかるにこの兄妹、高校生になっても、麻衣ちゃんが吹くフルートの聞き役に、兄の達哉がなるなんてのがその典型(笑) よく周りから冷やかされないモンだなと。(笑) 

幼い頃に交わした「誓い」。 最初に聞いたとき、私はあれを主人公の優しさと麻衣ちゃんへの想いと見ましたね。主人公も述懐してますが、私がもし麻衣ちゃんみたいなかわいい女の子を幼い頃に妹にしていたら、やっぱり同じことをしたと思うし。(うむ 麻衣ちゃんに「貰われっ子」みたいな引け目を感じさせたくないと思う心と、こんなにかわいい女の子を妹に持ったうれしさ・・・。その想いが誓いに繋がってるのであれば、後に主人公が自縄自縛と自嘲していますが、その必要はないと思いますし。幼い頃、女の子に対して持っていた想いを「妹」という言葉に込めたものが、長じた時「恋人」に変わるだけだから。

どうやらオーガストワールドにおいては、「妹」というのは「超えろい」ものらしい(笑) 兄たる主人公と両思いになった麻衣ちゃん、ムッチャクチャ、えろくて可愛い(/_;)(笑) ぷりほりでのシルフィーも、「お兄ちゃん、きょ、今日は・・・しないの?」で分かるとおり、えっちで可愛かったですが(笑) 麻衣ちゃんはそれ以上。明らかに他の5人のヒロインよりも、えっちのおねだりが多い。(笑) 「ごめんね。こんなえっちな妹でごめんね・・・」麻衣ちゃん・・・謝る必要なんて無いです。ええ。兄を想ってえっちになる妹は誰がなんと言おうとも正義そのものなのですから(うむ 麻衣ちゃんのおまけシナリオでも、日がな一日えっちに耽るストーリーだし。(笑) 兄妹の枷が外れ、今まで我慢した反動で、二人とも、えっちに歯止めが効かないと言うのはあるでしょうね。まして二人は兄妹で一緒に住んでいるから、なお歯止めがきかないわけで。 そう言う部分、実に理にかなっていてよろしい。(ぉ

他のみんなには付き合ってることを内緒にしていたとしても、家の中ではいずれバレる運命。沙希にバレたのが客人のフィーナとミアだったのは二人にとっては幸運だったのかどうか。私としては二人がキスしているところを、さやかさんに見られた・・・と言うシーンを見たかったですが。(鬼 ここで、さやかシナリオの時以上に、さやかさんが「家族」に強いこだわりを持ち、傷つきやすい面があることが発覚。フィーナシナリオでの凛とした彼女を見てる私にはとても信じられない位の弱さだったわけで。 さやかさんを傷つけるつもりは毛頭無かったとはいえ、結果として彼女を蚊帳の外においてしまったのはまずかったでしょうが、でも、アレってどうしょうもないわなあ。(^-^; だって二人が義理の兄妹だってことを意識したのは、二人が恋人同士になってから。その前までは、誓い云々とは関係なく、二人は間違いなく「本当の兄妹」だったわけで、わざわざさやかさんに言う必要は無いとも思えるし。その意味で、実に間の悪い話であるなあと。

ところで、さやかさんが、達哉くんと麻衣ちゃんが義理の兄妹であることを知らないというのは、実は非常に妙な話な訳で。と言うのも、さやかシナリオでは、達哉くん達が住んでいる家を遺産相続で達哉くんに相続させてあった・・・と言う話があったのだが、遺産相続のためには、相続人を確定させるために戸籍の洗い出しが不可欠なわけで。当然そのとき、麻衣ちゃんが続柄の所に「幼女」・・・もとい「養女」とあるために、達哉くんと麻衣ちゃんが実は義理の兄妹であることが判明するはずなのに、なぜにさやかさんは知らなかったと?(^^; 一番可能性があるのは、相続関係の実務は鷹見沢 左門がやっていたと言うこと。左門が二人が実の兄妹ではなかったと知っても、それを無闇に他にばらすような人物ではないことは明らかだし、何よりも、達哉から事実を知らされても、あまり驚いた風でもないことがその証明になってるかなと。本人は「この歳になれば滅多なことでは驚かなくなる」と言ってはいるが、さすが年の功。すっとぼけぶりも見事なもんで。(ぉ

艱難辛苦を乗り越え、晴れて兄妹から恋人同士になった二人。でも私としては、やっぱ麻衣ちゃんには「達哉さん」よりも「お兄ちゃん」と呼んでくれた方が嬉しいなっと。(笑)バキ

 

リースリット・ノエル

オーガスト恒例ちびっこキャラ。(笑) ただソフ倫コード改悪の影響をモロに受け、従来の作品より等身が少し上がっており、私のような人間には少しばかり違和感のある外見になってるのが不憫で。(/_;)バキバキバキ

オーガストワールドでは、ちびっこキャラが世界観の説明役を担うことが多いですが、彼女もまたその例外ではなく、私がプレイ初期で感じた違和感「重力を操る技術があるにしては、科学水準が20世紀末〜21世紀初頭」というちぐはぐな理由が、彼女のシナリオをプレイすることで明らかになるわけで。実際の所、私が聞きかじったところだと、人口の3割を短期間で失うと、その国家は存亡の危機に立つとか。まして半分超の人口が戦争で失われたとなれば、科学水準が下がったとしても違和感を感じませんね。 そして彼女は、月と地球双方に壊滅的な打撃を与えた、大昔の大戦からの生き残り「フィアッカ・マルグリット」の精神をその身に宿す少女。彼女の家系は、代々フィアッカの魂を受け入れるための器を輩出してきたようで。フィアッカの目的は、人類が扱うロストテクノロジーによって、再び戦争を起こさぬように監視すること。小さな体に過酷な任務・・・と言うのも、歴代のオーガストワールド共通項のようです。(/_;)

月の命運を担ったフィーナ同様、リースリット、彼女もまた全人類の命運を担った存在。背負ったものの重さはどちらも一緒に思えるのに、自分の責務と恋愛を両立しようとしたフィーナと、自分の誇りとする任務のために、恋愛を諦める以外の選択肢がなかったリース。この二人の歩んだ道の違いは、どこから出来てるのでしょうね。やはり二人の周りにいる理解者の違いと、何より二人の性格の違いか。何れにせよ、ハッピーエンドとは思えぬシナリオ展開だったのがわたし的には非常に残念で。(/_;)

 

フィーナ・ファム・アーシュライト

押しも押されもしない、本作のメインヒロイン&トゥルーヒロイン。月の王国「スフィア王国」の第一王女。色んなゲームやってきたけど、彼女くらい王女様らしい王女様って久方ぶりに感じます。オーガストワールドでの王女様というと、第弐作目の「ぷりほり」のメインヒロイン「レティシア」がそれに当たるけど、彼女の場合、気さくな王に割に自由に育てられたためか、高貴さよりもむしろ親しみを感じるタイプだったからなあ。別作品で恐縮ですが、おとボクで言うなら、レティ=瑞穂お姉様 フィーナ=紫苑お姉様ってトコかしらん。バキバキバキ まあそれは置くとして(ぉ フィーナの高貴さ、気高さと、そしてその可愛らしさに、プレイしていてあっという間にKOされたゆ〜ちゃん☆がいましたとさ。(ぉ 

そういあ、アーシュライトってスペルがEarthlight つまり「地球光」なんだよね。月に人が住む時代を反映した名字だなあと。月では地球は空の特定の場所で動かずに満ち欠けをするそうですな。その意味でまさに王族に向いた名字かも。月は本来生命が存在できる環境ではなく、あの時代の科学の粋とすべての住人の力を合わせてようやく生きていられる過酷な環境であろう。王制を敷いてるのも、そんな過酷な環境に対抗するための強力な中央集権が望まれた夕映なのかも。すべての母なる地球の光を統合の象徴とするのは当然といえるでしょうね。

王族として生まれ、おそらくはみっちり帝王学を学んでいるためか、やることに卒のない完璧人間に見えながら、主人公に恋に落ちれば落ちるほどに、仮面がどんどんはがれてきて、ついにはただのか弱い少女になってしまう・・・身分違いの恋の醍醐味をしっかり堪能させて貰いました。作中でカレンさんが言っていたように、本来身分違いの恋なんてのは悲恋に終わるのが普通。現実世界でも、恋愛のために王位を捨てたイギリス国王「エドワード8世」も、結局幸せだったのかどうか・・・。フィーナがハッピーエンドに成り得たのも、結局「家族の絆」夕映だったりするのでせうな。フィーナの憎まれ役となったカレンさんも、先代の国王の腹心であり、なんだかんだ言ってもフィーナ寄りの人だからこそ、厳しい試練を科しながらも、結果として主人公とフィーナ達の見方になってくれたことに、二人はその縁に感謝しなければならないわけで。

試練と言えば、カレンさんの二人に対する面談、アレって就職試験での面接の「圧迫法」ってヤツだよなあと。(^^; フィーナは概ねそつなくこなしていたけど、主人公は論理に矛盾を来しまくりで結構メロメロ。私も昔を思い出して同情してしまった。(苦笑) ある程度歳喰った私なので、カレンさんの「剣術」での試験の罠(笑)は最初の段階で気づいてはいたけどね。(笑)

時にはいちゃつき、時には対立しながら、時には睦み合いながら、時にはケンカしながら、二人の絆は強固になっていく。恋愛ものの王道を行っていますなあ。女の子にもてまくること(ぉ 以外は普通の人でしかない達哉くんはヘタレる時はしっかりヘタレる。さやか姉に「困難から逃げない」と誓った口の渇かぬうちに、フィーナとケンカして、挙げ句置いてけぼりにして逃げ出した時はさすがに好感度マイナスだったが、同時期にフィーナも年相応の不器用な対応してることもあってか、それ程主人公に対して悪感情持つことがなかったのはシナリオさんの巧さと言うべきでしょうね。

トゥルーシナリオでのエンディングが結婚式・・・というのは、ちとありきたりで物足りないですな。どうせなら一ひねりして、時期的にまずい状況で、フィーナがらPONになるとか(笑)バキ まあそれはアレとしても何か一つ欲しかったように思いますね。


キャラメルBOX やるきばこ(PCゲーム Windows98/ME/2000/XP キャラメルBOX)

プレイ開始 2005−08−21
プレイ終了 2005−09−18

キャラメルBOX初のファンディスク。爆発的人気を誇る「処女はお姉さまに恋してる」とその前作「シャマナシャマナ」を中心としたコンテンツなので、最低双方の本編をプレイしてから本作をプレイした方が良いわけですが・・・私はその時間が無いモンで(ぉ シャマナシャマナをすっ飛ばしてこのゲームプレイしちゃいました。(笑)バキ ま、実際の所、ストーリー重視ならば、そのコンテンツは「おとボク」のボリュームが圧倒的に多いので、それ程無駄になる部分があるわけではありませんけど〜。

収録コンテンツは・・・まずはシナリオ系。「おとボク」では追加シナリオ5話。 紫苑編 「Appendix−V 宿り樹の腕輪」(ミストルテイン)  奏編 「Appendix−VI 宮小路家のお正月」 まりや&由佳里編「Appendix-VII おみやげに於ける諸問題」 貴子編 「Appendix−VIII 翼を継ぐ者たち」   スペシャル 「卒業旅行に行きましょう!」 本編とは違い、瑞穂ちゃんの声がフルボイスになってるのは評価高いですね。 シャマナシャマナではオリジナルシナリオ、ラビ特別編 "Little Knights"(リトルナイツ) そして完全オリジナルシナリオ「月踊亭(げつようてい)にて 〜at Moondance Dinner〜」

後、ミニゲーム二本。テーブルゲームとしておとボクヒロイン(含、瑞穂)との対戦による「華麗なるRiversi」(オ○ロ)(なんで伏せ字にするかと思ったら、オ○ロって商標登録されてんのな(笑))と、キャラメルBOX歴代ゲームオールキャラを使ったカードバトルゲーム「きゃらばと!」 オ○ロゲームの方は、対戦相手の女の子達、激強い(^^; 一番弱いはずの奏坊にも勝てない体たらく。(苦笑) まあ、げあまあを名乗る割に弱いゆ〜ちゃん☆だからこそかもですが。 カードバトルゲームは、オールキャラ勢揃いなもので、それこそキャラメルBOXのゲームを全部やった人ならばの作り。カードにある説明も納得できるものでありましょう。夕映にやったことのあるゲームが多ければ多いほど、このゲームに対する感情移入度が高まるものと思われます。おとボクしか知らない私には、残念ながらちょっと敷居が高すぎますね。(^^;

結論から先に言いますと、最低限おとボクをやってさえいれば、このゲームはお勧めですね。おとボクの番外編+妹属性付いてる人には感涙ものの完全オリジナルシナリオ「月踊亭(げつようてい)にて 〜at Moondance Dinner〜」 後、おとボクヒロインズな「華麗なるRiversi」で、充分お腹いっぱいになるでしょうから。(笑) シャマナシャマナについては後日プレイでいいでしょうし、カードバトルゲームも然り。と言うわけで、おとボクに萌えた使徒ならば、本作は是非プレイして欲しいところ。おまけゲームなのでハマリゲームには追加しませんが、それくらいの勝ちはあると言うことで。(笑)

 

さて、シナリオごとの感想を以下にちょこっと書きます。

紫苑編 「Appendix−V 宿り樹の腕輪」(ミストルテイン)  

紫苑萌えを自認する私としては珠玉の作品ですね。(笑) 早朝、教室の前で誰もいないと思って瑞穂君に抱きつき、そこを圭さんと美智子さんカップに見られ内心大あわての紫苑さんが見ててとっても萌えます(笑) 美智子さんの激しい嫉妬深さを知ることになる話でもあり(笑) 本編では一回しかないえっちしーんの補完にもなってるのがお勧め(笑)バキ

 

奏編 「Appendix−VI 宮小路家のお正月」

鏑木家のメイドさんをしている「織倉 楓」(おりくら かえで)が出るお話(笑)バキ ほとんど母親代わりの楓さんの良い玩具にされる瑞穂君には笑えますが(笑) 父親瑞穂君、母親紫苑さん、んでもって娘奏ちゃん的展開は超萌え(笑)バキバキバキ ただあまりに家庭的すぎて、折角の紫苑さんと奏ちゃんの入浴シーンが、「娘を風呂に入れる母親」のほのぼのとした図となってしまい、えっちっち〜な感じではなくなったのが、えっちな私としては少し残念かな?バキ  ちなみに瑞穂君の父親の懐の深さ、大物ぶりが垣間見えるストーリーとも言え。漢たるもの、こういうタイプの人物になりたいと思いますが、一般人の私には多分無理だろうなあ・・・(げふ

 

まりや編「Appendix-VII おみやげに於ける諸問題」

本編で、瑞穂君が初めて女子トイレに挑戦し四苦八苦していたとき、隣の個室で悩ましい声が聞こえていたと思うが、その声の正体が分かる話(笑)バキ まあ耳が利く人ならもうバレバレでせうが(ぉ まりやのハチャメチャぶりと、奏ちゃんのぺたぶり(萌え〜バキバキバキ で、由佳里ちゃんのえっちっち〜ぶりが楽しいストーリーでもあり。(笑)

 

 

貴子編 「Appendix−VIII 翼を継ぐ者たち」

本編では私も見たいと思っていながら叶えられなかった、瑞穂君と貴子さんのダンス、このシナリオで堪能出来ます。瑞穂君と貴子さんの意外な似た者同士ぶりも微笑ましいですが。(笑) 貴子さんのデレデレぶりと、これまた一回しかないえっちしーんの補完のお話でもありまっせ。(爆笑)バキバキ (アナルっ娘・・・ぼそ

 

スペシャル 「卒業旅行に行きましょう!」

本編とはちょっと次元が異なる番外編と言ったところでしょうか。本編の通りであれば、卒業旅行どころじゃないでしょうからねえ。で、上記のシナリオとは違い、シナリオに選択肢があって、その選択によって様々なシナリオに分岐していきます。お勧めはやはり圭X美智子(逆じゃないよ(笑))と、まりやX由佳里ですかね〜やっぱ。(笑)バキバキバキ

 

「月踊亭(げつようてい)にて 〜at Moondance Dinner〜」

最愛の妹「時坂 いのり」を病気で亡くし、生きる望みを失った主人公「時坂 誓哉」(ときさか せいや 名前変更不可)雨の中を彷徨っていたとき、曰く有りのメンツの巣窟(ぉ 月踊亭を経営する文月 涼子(ふづき りょうこ)に拾われる。月踊亭の人々との交流の中で癒され、そして再び前に向かって歩き出すお話・・・。死んだ妹が天使となって出てくるあたり、ファンタジーの要素も入っていますね。一癖も二癖もあるメンツの巣窟だけに、笑いを誘われるシーンがてんこ盛り。ペガ○ス流星拳とか、「私は時の流れを旅する女・・・」とかそう言う懐かしいアニメのセリフがPONPONでてくる当たり、涼子さんの年齢はかなり高めなのではないかなと(ぉひ

本当はとても好きなのに、思春期の反抗期にあったばかりに、生前は愛しい兄に乱暴な態度しか取れなかった、いのりちゃんの切なさが、妹erな私には痛かったですが(/_;) 涼子さんの秘められた過去の痛さもまた格別。それだけに過去を振り返りっぱなしだった人々が、前向きに歩き出すと言う展開の話が好きな人には良作と言えるでしょう。ただ惜しむらくは、実妹であるいのりちゃんを攻略できるのは良いとして、いのりちゃんシナリオが今ひとつ厚みに欠けたこと、後これはキャラメルBOXの特徴か、一つのシナリオとしては、おまけシナリオとは思えぬ長さを誇るため評価できるのですが、共通シナリオが多いと言うことか。この点を克服してくれれば、言うこと無しの名作だったと思いますね。


処女はお姉さまに恋してる(おとめはボクにこいしてる) (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP キャラメルBOX)

プレイ開始 2005−05−04
プレイ終了 2005−05−08

主人公、宮小路 瑞穂は、眉目秀麗、文武両道に秀で、財閥の跡取り息子と出自も申し分ないスーパー美少年。僅かに問題があるとすれば、自分に自信を持てない気弱な性格と、眉目秀麗が過ぎて女としか見えない美少年ぶりか。 先日敬愛していた祖父が亡くなり、その祖父の遺言として、彼の財閥が経営している女子校「恵泉女学院」に無理矢理通わされる羽目になる。彼は外見はともかく、中身は完全無敵の男であるにもかかわらず。(笑) 

女の子のことなど全然分からぬ彼が女子校に通うことで起こりうるトラブルを、幼なじみで今回の騒動の中心人物の一人「御門 まりや」や、男であると即バレしつつも、友達になったことで秘密を守ってくれた「十条 紫苑」らの巧みなサポートにより、なんとか回避しつつ学園生活を送る瑞穂。瑞穂と同じ寮生で、そして下級生の「周防院 奏」や「上岡 由佳里」らに持ち前の優しさから「お姉さま」と懐かれ(笑) クラスの同級生である「高根 美智子」や「小鳥遊 圭」らとも仲良くなり、そして学園内で見せる学力優秀、スポーツ万能ぶり、そして良い人柄ぶりに他の女子生徒をも魅了する瑞穂はついに、全校生徒の投票により、学園の象徴的学生たるエルダーシスター(略してエルダー)に過去最多得票率で選出される羽目になる。瑞穂は男の子であるというのに(爆笑)

生徒会長にして、瑞穂のライバル役になってしまった「厳島 貴子」らとの様々な衝突も含め、瑞穂の女子校での波瀾万丈な学園生活がココに幕を開ける・・・

 

本作は、キャラメルBOXがリリースする第四作目にあたる作品。どっちかっつ〜と第二作目の「めぐり、ひとひら」の方で私のアンテナに引っかかって然るべきなのですが、最近忙しくてチェキが疎かになっていてなあ。(がふ ネット仲魔から面白いと聞かされていたので、GETはしたものの、プレイは5月に入ってからと言うスロースターターぶりを見せました。(ぉひ 面白いと感じたのは、女装して女子校に入ると言うシチュエーションは以前からよくあるものですが、学園の象徴的存在である「エルダー」に選ばれて、女子生徒の憧憬の対象になるなんてのは無かったように思います。(笑) 加えて瑞穂君の容貌・・・どっから見ても女の子にしか見えません〜(きっぱり) 自分の容姿にはコンプレックス持っているだけあって、精神的には男の子そのものだけに、そのギャップで落ち込んだり悩んだりする彼の姿は真剣なんだろうけど笑いも誘います。(笑) 成る程話題に上ろうというモンです。

ユーザーインターフェイス

及第点と言ったところですね。セーブ&ロードは随時行え、セーブした場所の画像のサムネイルが表示されますので、どこのシーンのセーブデータなのか分かりやすいでしょう。ただ、シナリオが長いのに、40カ所しかセーブ場所が無いのは、名場面集を作りたい、私のような人間にはちょっと少ないと感じますね。既読スキップ機能や、選択肢までの無差別スキップ機能を搭載してますが、明らかに同じセリフなのに、ルートが違っていると既読と判定されず既読スキップではスキップされないと言う練れていない部分が見えます。 なお行数制限はありますが、声つきバックログ機能もありますので、私のようにボイスを堪能したい人には有り難いですね。

システムといえるかどうかはアレですが、本作はお嬢様学校と言うこともあって学生達のレベルが高く、セリフにも難しめのものが多かったりします。四字熟語とかね(笑) そう言うのを注釈で入れるのはなかなか親切でよろしい(笑) 注釈にキャラからのツッコミも入るという楽しさもあり。なかなかユニークな試みです。

オマケ

CG集、えっちしーんリプレイ、音楽集、そしておまけシナリオ。おまけシナリオは、一子ちゃん以外の女の子のウチ誰かをクリアすると選択可能になります。おまけシナリオは、本編では語られなかった部分のストーリーなどもあるので、必見と言えます。音楽集についてはちと不満があるのは、オープニングとCG集に流れているオープニングテーマとエンディングテーマのカラオケヴァージョンが収録されてないこと。カラオケで聞くと結構良い味があるので、その部分もしっかりと収録して欲しかったですね。まあオープニングの方はともかく、エンディングの方はCG集を見ているときにバックで流れているので、聞きたければそのまま放置していればイイだけですが。(ぉ

BGM

PCM音源による演奏。曲の出来は、一部の曲が私の琴線鷲掴みにしてくれたので合格ライン軽くオーバーと言うことで。(笑) 各曲ともシーンをよく表す曲に仕上がっていると思いますし、OP、EDテーマも出来は見事。私の琴線を鷲掴みにしてくれた曲は、紫苑のテーマ「微笑の肖像」 ボーイ・ミーツ・ガールの典型的シチュとなった、瑞穂と紫苑の出会いの時に流れたこの曲によって、私は紫苑に萌え転んだと言う事実があります。(笑) それと、EDテーマ「いとしいきもち」 特に間奏部分の切なさを煽る主旋律が私の心を掴んで離しません。実はコレのカラオケヴァージョンも大いに気に入っており、CG集を閲覧しているときに流れるこの曲が、過去の回想をする雰囲気を見事に演出、ゲームを作っている方々の、曲を選ぶセンスが良いなとつくづく思わされました。

CG

のり太氏原画によるCG。少しクセのあるイラストのようですが、私としては好みな絵になっていますね。(笑) まあただ難を言えば、恵泉の制服が某あんみらの様に、胸を強調するデザインなので、貧乳萌えの私としてはちょっと煩い感じかなと(爆 まあそれはそれとして(ぉ イベントCG、立ちCGの出来は良いですが、使い回しが多いことが非常に気になります。使い回すことについては目をつぶるにしても、例えば、紫苑さんが倒れたときに、ゲームのシーンでは瑞穂君が抱き留めているはずなのに、紫苑さんが床に倒れたCGを使ってみたり、卒業式で答辞を呼んでいるはずなのに、演壇で討論している、女の子が腕を組んでいるCGを使ったりと、明らかにシーンにそぐわないCGを無理に使い回しているのですね。(^^; 折角の良いシナリオもそれでは台無しというもので。まあ制作費その他の大人の事情とやらもあったのでしょうが・・・。

ボイス

メインヒロインの女の子達はフルボイス。また、主人公である瑞穂君も要所では声を当てられています。主人公だけは声無しと言うゲームが一般的である現状では、例え一部であっても声があるだけ有り難いというものでしょうが、これだけ主人公に感情移入できる稀有なキャラな訳でありますし、出来ればフルボイスにしてほしかったと言うところです。これまた大人の事情があったものとは思いますが。(^^; んで、声優さんの演技力は見事としか。女の子の喜怒哀楽を見事な演技で表していますし、主人公キャラの瑞穂君を演じる神村ひなさんの演技も見事。声変わり前の可愛い男の子(笑)の演技よく務めてますね。 えっちしーんの時の喘ぎシーンなどの巧さも言うに及ばず。煩悩擽られる琴必定でありましょう。(お 

関係ないが、小鳥遊 圭って、絵も演技も、ネギま!の綾瀬夕映ちゃんにそっくりだなと(ぉ

えっちしーん

主人公、瑞穂は男ですが(ぉ 女装してるという関係上、擬似レズえっちが多いのは、女の子同士な展開好きな身なれば喜ぶべきでしょうか。(笑)バキ 何せ瑞穂君は、外見は貧乳系&ふたなり美少女にしか見えませんので。(^^;  正体がばれる前はレズえっち、正体がばれてからは、ふたなり美少女とノーマル美少女の絡みにしか見えない。 その意味では確かに濃いえっちしーんと言えるかも。(ぉ また、後述しますが共通シナリオが多い割には、キャラによるえっちの数に違いが大きいですね。最多は奏ちゃんの4回。最少は紫苑さんと貴子さんの1回。ろり系の女の子の方が、あだるつ系の女の子よりえっちの数が多いのは、もしかしてこのブランドのポリシーですか?(/_;)(爆笑) なにげにえっちしーんに、し〜し〜が多かったり、ア○ルえっちもあったりと、マニア向けなトコが見受けられますね〜(笑)

シナリオ

さて、私が本作に心惹かれたのは、このシナリオ部分。冒頭でも述べたとおり、男が女装して女子校に入学、そして全校女子生徒から圧倒的な支持を以て、学園生徒の象徴たるエルダーシスター(お姉さま)に選ばれる・・・等という破天荒な設定は寡聞にして存じませぬ(笑) そして主人公の設定も凄い。女と見まごう・・・いあ、美少女としか見えない程の眉目秀麗、文武両道に秀で、日本トップの学力を誇る開正学園(モデルは開成学園か)で、その中でもトップクラスにいるばかりか、スポーツ万能、護身術や武道にたけ、日舞などの芸にも優れ、性格もよく、トドメは家柄も超一流と完璧超人。しかしスタッフの方も流石に分かっていらっしゃるようで、単に完璧なだけなら反感を買うだけ。彼にはちゃんと抜けている部分もしっかりあるわけで。気が弱く、押しが弱いので、最初のウチは、まりやがいないと何も出来ないも同様。そして意外とそそっかしく、また夢中になると周囲が見えなくなり暴走することしばしば。女の子とのえっちに至るときでも、周囲に対する配慮が足りないため、覗かれたり盗み聞きされたり(笑) ある女の子のシナリオでなど、えっち中に別の女の子二人に結果としてドア前で番人させてしまったりと(爆笑)、危なっかしいので周囲の者が、彼から目を離せないお茶目ぶりを見せてるわけで。(大爆笑) 

最初は嫌がっていた女性の振りも、そんな生活が長引くに連れ徐々に慣れていくと言う見事な順応ぶりを見せ、はっと気づいて膝をついて落ち込むこと一度ならず。(笑) そう言う人間くささが、劇中の女の子達は勿論の琴、同性であるはずの男性プレイヤーにまで絶大な人気を誇るという全体未聞の珍事に繋がっているのでしょうな。(^^; そして彼の人気ぶりを不動のものとする所は・・・女の子がピンチになっているときに、彼のそのスーパーマンぶりを発揮して女の子を救っていくところ。4人の暴漢に襲われてる女の子を持ち前の武道で助け出したり、彼の一族の財力と地位をもって、白馬の王子様ぶりを見せる所などの痛快さが、プレイヤーのヒーロー願望をくすぐって止まないのでしょうね。

いあ実際、私のそれ程長くはないえろげ歴の中で、男性向け18禁ゲームでの男の主人公が、人気投票でヒロインの女の子と1,2フィニッシュを決める人気を誇るキャラクターなんて本作が初めてでございます。(^^; オフィシャルWEBPAGEでの人気投票に於ける、彼へのコメントで、「男でも構わないから嫁にしたい」という壊れたMSGがあちこちにある有様。瑞穂君はガワはともかく、中身は男そのもので、かつ、性的嗜好は女の子にしか向いてないから、こんな声が出てるとしたらショックで気絶するかも知れませんな。(ぉ

また本作のシナリオに於いては、女の子達の人間的成長は無論のこと、女の子達との交流の中での主人公、瑞穂君の人間的成長を描いているところも見逃せない魅力でしょうね。奏ちゃんシナリオで彼自身が言っているように、他人との交流を自分からはしようとしなかった彼が、恵泉女学院に転校してからは、みんなの笑顔を見たく、みんなのために自発的に行動するようにまで成長。優れた力を持っていることだけでは駄目で、その力をどう使うか、が大事なのだと言うことを女の子達との交流の中で学んでいくわけであり。 そんな彼に回りの女子生徒が彼に惹かれ、引っ張られていき、まさに瑞穂君が「エルダー」としての責務をまっとうしていく様を見るのは見ていて心が洗われる気分です。

シナリオ面で、惜しむらくは、共通シナリオが多いと言うことでしょうか。初回プレイでは半日がかりの長いシナリオではありますが、そのかなりの部分が共通シナリオのため、ヒロインごとの繰り返しプレイがかなり苦痛に感じるところがありました。

ただそう言う欠点があるにせよ、プレイヤーをシナリオにのめり込ませる魅力が溢れているのは確か。実際私も久方ぶりに徹夜するほどにのめり込みましたからねえ。特にお気に入りのシナリオになったのは、やはり紫苑さんシナリオです。典型的ボーイ・ミーツ・ガールの出会い方をした、瑞穂君と紫苑さんの二人。紫苑さんには隠された悲しい秘密があるため、プレイするなら最後に回すことを強く勧めますね。

ま、そう言うわけで、本作は2005年を代表する名作の一つと断言いたします。 と言うわけでハマリゲームに登録〜

 

さて、以下にキャラ別感想でも。ネタバレ入ってるので、気にされる方は読み進めないでね〜

 

 

 

 

高島 一子(たかしま いちこ)

瑞穂の母、幸穂の「妹」だった娘。病気で夭逝し、幸穂がかつて住んでいた寮での部屋で地縛霊となっていた女の子・・・と言えばおどろおどろしいが、瑞穂君がどう見ても女の子にしか見えないように、彼女もまた生きた人間にしか見えない幽霊。(^^; 地縛霊らしく、最初は部屋から、その後も学園内からは出られないけれども、宙を浮いたり人以外のものには触れられない等、幽霊特有のものに目をつぶれば人と何ら変わらない。幽霊のクセに夜の学園が怖いわ、由佳里ちゃんが自分を見て怖がってるのを見て怯えるなど、どっちが怖がらせているのか分からなくなる有様で、どこが幽霊やねんと(笑) 「みずいろ」のやかまたんを彷彿させるほど、喋ると機関銃のようにセリフが出てくるんで、あっちの主人公みたいにチョッtプで黙らせたくなる衝動に何度駆られたことか。(^^; 可愛い女の子だから実際にはやることはないだろうけどね。(笑) でもって、幽霊の彼女が、瑞穂君の初めてのえっちの相手というのだから良いことなのか悪いことなのか。(^^;(笑)

まあそんな彼女ですが、人を思いやる気持は人一倍強く、そんな彼女の真骨頂はやはり由佳里シナリオでしょうか。大好きな瑞穂から嘘をつかれた琴に対する怒りと、それでも瑞穂のことを慕う気持の板挟みにあい、自分がどう振る舞って良いやら分からなくなった由佳里の導き役を果たしたシーンは正直泣けます。そう言う優しい彼女だけに、もっとちゃんとした彼女のエンディングが欲しかったとも思いますが、そうは言っても彼女は幽霊。幽霊は本来この世にいていいものではなく、この世の未練を無くして早く昇天するなり、転生するなりしなければいけないんだよね。瑞穂が優しすぎたためにそれに甘え、昇天することが出来なかった一子ちゃん。彼女とのハッピーエンド・・・なんて琴にしてしまうと、昇天も出来ずこの世をいつまでも彷徨たあげく、今の彼女を形作る意志が拡散して、最後には消滅する道を歩まざるを得ない訳であり、それは決してハッピーエンドとは言えないとも思うわけで。(^^; 誰のシナリオにも入らないでいると、彼女のエンディングになってしまうわけですが、そう言う中途半端な関係をずるずると続けると言うことはつまりはバッドエンドに類するものなのだ・・・と言うスタッフの考えがあっての、ああいうエンディングなのかも知れませんねえ。(汗

 

上岡 由佳里(かみおか ゆかり)

まりやの陸上部での後輩。寮ではまりやの「妹」。まりやの「妹」だけあって、元気いっぱいで明るい性格の女の子。実は大の恐がりで怪談などは超苦手という可愛い一面も。(笑) 外部入学組の女の子達の一人で、瑞穂やまりや達とは違い、お嬢様育ちではない一般の生徒。入学した理由、そして自分が陸上をやる理由は、憧れ、尊敬していた、今は亡き義姉の願いを叶えるため・・・と言う、切ない事情があったのだが、その願いが彼女の自由を縛る重荷になっていた・・・と言う、何ともやるせない状況に陥っている。

そんな自縄自縛の状態から彼女を救ったのは、他でもない瑞穂君であるわけだが、ひょんな琴が切っ掛けで、瑞穂君が実は男であると言うことが由佳里にばれてしまう。で、私が想像していた以上に彼女は瑞穂君がついた嘘について激しく反応していたわけですね。(^^; 後述しますが同じような立場である奏ちゃんが、それ程激しく反応しなかったこととは対称的です。まあ由佳里ちゃんの気持ちは分からぬでもないです。好きだった人から騙されたことに対する激しい怒り。自分と同性である女の子を好きになってしまった罪悪感、そう言う感情をあえて抑えて、それでも好きになったことに素直になろうとした彼女にしてみれば侮辱されたも同然でしょうから。ただ、彼女のその頑なな態度が可愛げの無さに見えてしまう琴もあり、他の女の子に比して萌え度がやや低めになってしまうのは仕方がない琴だと自分では思います。(^^; 実際オフィシャルWABPAGEでも、由佳里ちゃんの人気は余りふるわなく、そのことが、私と同じように感じたプレイヤーがある程度いることの証左となっていると思われ。(^^;

 

周防院 奏(すおういん かな)

体がちっちゃくて、ちょっと粗忽者で引っ込み思案、演劇部に所属するも、その性格が災いしてなかなか役を貰えない女の子。しかしながら奨学金を貰ってこの学園に来ているだけあって、努力家で学力優秀な女の子。瑞穂君が入寮したことで、彼女が瑞穂君の「妹」となったわけだが、由佳里ちゃんが、がまりやの妹にぴったりなのと同様に、奏ちゃんが瑞穂君の妹なのもぴったり。瑞穂君も引っ込み思案で粗忽者だからねえ。まあなるべくしてなった姉妹と言うことでしょうか。(^^; にしても・・・紫苑さんがよく彼女をぎゅーっと抱っこしてますが、許されるのなら私もやりたい(笑)バキ いあ彼女実際、実際問答無用で可愛し(笑) だからえっちしーんの時なんか、小さな子どもに悪さしているような気分になって良心の呵責が・・・・(ぉ

実は奏ちゃんは、両親の顔も知らぬ孤児。そんな彼女が奨学金を得てこの様なお嬢様学校に入学できたというのは、きっと想像も絶する努力の賜物で幸運があったことと思います。瑞穂君の実家は割と身分については鷹揚なようですが、そうは言っても奏ちゃんにしてみれば、方や財閥の御曹司、方や孤児とあっては気後れしないわけにも行かないでしょう。図々しさなんて持ってない彼女なんだし。(^^; ただ劇中ではその「身分違い」という部分があまり生かされてないように見受けられました。もう少し奏ちゃんの、瑞穂君への態度が変わっていても良かったように思います。で、瑞穂君からその変化について理由を問うと。まあ実際の所は、ゲーム中盤で、彼女の身の上が瑞穂君に知るところとなっても、態度を変えない瑞穂君に対する、奏ちゃんの信頼の存在がそうさせているのでしょうけどね。ただ、瑞穂君の奏ちゃんへの想いの告白より、奏ちゃんの瑞穂君への想いの告白の方が沙希だったというところが、身分違いの恋・・・と言う部分が薄まる理由にはなっていると思います。些細なことではありますが。

奏ちゃんとの交流の中で、瑞穂君が人として大事なことを学んでいくわけで。その謙虚さが瑞穂君への好感度の高さに繋がる訳ですが(ぉ 奏ちゃんからの告白を受け手からの瑞穂君の不器用さにはちょっと歯がゆかったですね。(^^; 由佳里ちゃんの時とは違い、瑞穂君が実は男であることを隠していたことを怒ってはいなかった奏ちゃん。なりは小さくとも、こと恋愛のことについては、瑞穂君よりはずっと大人だったと言うことでしょう。不器用な男の恋の結末しっかりと見せて貰いました・・・

 

厳島 貴子(いつくしま たかこ)

主人公の実家、鏑木財閥に拮抗する新興企業グループ、厳島グループの令嬢。本人曰く「成り上がり」と卑下するものの、いわゆる「パッキンツンデレ」な女の子なモンで、立派にお嬢様だと思います。(笑)バキ 瑞穂君が転校してこなければ、自動的にエルダーに選任されるはずだったこともあってか、最初は瑞穂君にツンツン尖っていましたが、瑞穂君の人柄に触れるにつれ、いつしか恋心を抱くようになり、尖った部分が消え失せて、本来の性格であろう、優しい女性に変わっていく。その様は、ツンデレ系にそれ程属性を持たぬ私にも充分心引かれるものがありました。まして、貴子シナリオにおいて、自分の恋心が実ったときの、貴子さんの壊れぶりといったら・・・(笑) 滅茶苦茶焼き餅焼くわ、激しい心の動揺に耐えられずそこいら中で気絶するわ、クールでならした美貌の生徒会長は一体どこに行っちゃったのよと(爆笑) 余りの変貌ぶりと、その可愛らしさ故に、オフィシャルWABPAGEでの人気投票では、堂々の第一位に輝いてます。 因みに辞典は僅差で主人公、瑞穂君。作中でもエルダー瑞穂と生徒会長貴子のカップルは、現エルダー瑞穂と先代エルダー紫苑のカップルには及ばぬまでも、全校生徒に高い支持を受けているので、バーチャルの傾向がリアルでも反映されているのかも知れませんね。(笑)

舞台が女子校のため、余り表に出ることはなかったですが、実は彼女は男性恐怖症。まあ父親や兄がああも女性にだらしないとあっては、純粋な彼女であればそうなっても仕方がないでしょうけどね。(^-^; 妹erを自認する私個人としては、真に妹に軽蔑される兄など存在する価値なんかありませんが。(ぉ 因みに彼女の男性恐怖症、その克服には瑞穂君は役立たず。男としてのプライドガッタガタだろうなあ、瑞穂君は。(^^; でもそれは何を意味するかというと、内面はともかく、外面は女性としてみることに何の違和感もないと言うこと。事実を知っていながら、でもね。実に恐るべし瑞穂君・・・

貴子の実家、厳島家と、瑞穂君の実家、鏑木家はライバル同士。作中では、二人はロミオとジュリエットを演じており、貴子の方は演技と現実のリンクぶりを実感せざるを得ないわけですが、ただ、厳島家の方はともかく、鏑木家の方は、泰然としたもので、瑞穂君が貴子を選んでも大した問題となってない模様。それどころか、瑞穂君の父緒は、仮にもライバル会社の令嬢である貴子に鏑木系列の会社を一つ任せてみようか等と言うほどの太っ腹さ。家柄の格の差が大きすぎるようですな。(笑) ただその太っ腹夕映に、奏ちゃんシナリオ同様、ロミオとジュリエット的切なさがまったく感じられないのは勿体なく感じましたね。

 

御門 まりや(みかど まりや)

瑞穂君の遠縁の娘。腐れ縁的幼なじみ(笑) 一応名家の娘なのだが、ラフな性格が災いして全然お嬢様に見えないのはなんともはや(笑) 一応お嬢様学校に通っているので、猫を被る術は心得ているものの、化けの皮が薄いためにすぐにぼろが出るのはご愛敬。彼女の友達もそう言う彼女の本性を知ってるようだし(笑) 因みに貴子とは小学部からの犬猿の仲。全然性格が逆なようで、実は似たもの同士であるがゆえの近親憎悪というありがちな理由での犬猿の仲だったわけだが、瑞穂君という存在によって、喧嘩友達という関係に落ち着いたようである。(笑) もう少し、瑞穂君と早く出会っていれば、もっと違う二人の関係があったでしょうに、実に勿体ないですなあ。(ほろり

幼なじみだけに、誰よりも瑞穂君のすごさを知っていた彼女。彼のことが好きだからこそ、彼のそのすごさをみんなにも分かって貰いたいと思うのは当然の心理。だけどそのことで、彼は自分だけの存在ではなくなり、まりやが独占することが出来なくなってしまった皮肉。庇護してきたつもりだったのに、いつの間にか自分の羽の外に出て行ってしまった大切な人。幼なじみ属性がある私には、まりやの切ない気持がずんずんと心に響くわけで。まりやの行動がワガママと感じているプレイヤーも少なからずいるようですが、私としては、彼女のその行動の元が瑞穂君への愛情からのものだと感じてるため、むしろ嬉しかったかも(笑)

幼なじみの恋愛の障害。それは自分と相手が近すぎるが故に、その感情が恋愛なのかそれとも親愛の情なのか自分でも分からなくなってしまうこと。本作でもきっちりその描写ありましたね。余りにも不器用な幼なじみの二人の恋愛。折角のヴァンレンタインデーイベントも、瑞穂君の鈍感さで台無しになるなど、見ていて痛かったですわ。(^^; まりやがただのお姫様だったら、瑞穂君と結婚してそれで終わり・・・となるのでしょうが、あいにくそれで収まるには、まりやってアクティブ過ぎなんだよね〜。まりやと演劇部部長、圭との漫才混じりのやりとりの中、自分の道をかたるまりや。卒業式で由佳里に「自分のラブストーリーは、ドラマで言えば中途」とかたるまりや。映画や演劇、ドラマと言うストーリーのネタをシナリオ上で上手に組み込む手腕には流石と唸らされました。好きあってる二人が敢えて別の道を歩む切なさを、僅かながらも救われる気分だったですね。

 

十条 紫苑(じゅうじょう しおん)

恵泉女学院先代エルダー。ただ病弱のため、長期欠席を余儀なくされたことで、事実上エルダーの座を空位としてしまった悲しい過去が。病弱であるが故にいつの間にか身に付いた異能の力で、瑞穂君が男であることを見抜きながらも、そのことを口外することなく、瑞穂君と友人となる。タイトル画面は無論のこと、典型的「ボーイ・ミーツ・ガール」的出会いをしていること、彼女の悲しい定めを考えるに、またメインヒロインに強く惹かれる性癖がある私が、プレイ開始早々彼女に強く惹かれたこともあり(ぉひぉひぉひ 彼女が本作の事実上のメイン&トゥルーヒロインであろうと思われます。プレイ前は、まりやがそうだと思ったんですけどね。(^^; 前述しましたが、瑞穂君が初めて紫苑に出逢った時に流れていた、紫苑のテーマ「微笑の肖像」 何故か私の心を強く掴んで離さなかったんですね。もしかすると、私の紫苑萌えは、テーマ曲から沙希に入ったのかも知れませんね。(^^; まあそれはそれとして、瑞穂君を横で支える彼女の大人ぶりは凄い。実年齢は彼女の倍は軽くある私ですら、彼女のような大人ぶりを見せるだけの自信なんて全くありませんよ。ええ。(爆 そんな頼りがいのある大きな存在感に私は惹かれたのかも知れませんね。

現エルダー、瑞穂君には及ばぬにせよ、彼女もまた全校生徒に絶大な人気を誇る女の子。ただ、まりや曰く「親しまれるエルダー」気さくな感じで、みんなから親しまれる瑞穂君とは違い、あの貴子さんがかなわないと思えるほどの生粋のお姫様で、またその凛とした動じない態度で畏敬の念を抱かされる紫苑さんは、まりや曰く「敬われるエルダー」近づきがたいが、遠巻きに崇拝されるタイプの女の子。そのキャラ作りは見事に成功しています。余りに成功してるが為に、彼女の本質がか弱いお姫様であるという琴が信じられないくらいで。(^^; 見事なギャップのある設定でした。 また瑞穂君同様、慎み深い性格しているのが災いしてか、これまた瑞穂君同様、自分の魅力に素で気づいていない。全然違う気質の二人なのに、本質的なところではこの二人は似たもの同士なんでしょうね。

紫苑さんの悲しい定め。没落した実家を救うために、厳島貴子の兄との結婚の約束が。好ましい相手ならまだしも、実の妹の貴子が本気で嫌悪するほどの人物とあっては、余りにも彼女が救われませぬ。確かにこれでは、今が楽しければ楽しいほどに、定められた未来への絶望は強まるばかりでしょう。出逢ってすぐ好きになった瑞穂君の琴を諦めねばならない紫苑さんの悲しみは紫苑ファンならずとも共有出来るものではないかと。 ただ、紫苑さんの生粋のお姫様ぶり・・・お姫様であるがゆえの完全受け身ぶりにはちょっとばかり歯がゆさがあったのも事実。誰でもない自分の幸せのために、もう少し足掻いて欲しかったこともあり。だがしかし、そう言う彼女だからこそ、瑞穂君が持っていながら、別に誇るでもなかった「地位と財力」で、悪い魔法使いに囚われたお姫様「瑞穂」を救い出す「白馬の王子様」を見事に演じることが出来た訳なのですけどね。なかなか自分の思うようにはうまく行かないモンだ。(^^; 

それにしても、瑞穂君の十条家での求婚の口上は見事。私のヒーロー願望しっかりと投影させて貰えましたんで、何度もリピートして見させて頂きました。病室で感涙にむせぶ紫苑さんも愛おしくて愛おしくて。まさに「瑞穂君」という王子様によって、閉ざされていた未来の扉を開かれた瞬間なのですから。 

エルダー二人による、卒業式の答辞という展開も見事。他の女の子のシナリオでは、瑞穂、貴子のいずれかの答辞でしたが、残念ながら、瑞穂&貴子というのはありませんでした。学生間でのカップル人気度は、瑞穂&紫苑にそうは劣らないと思っていたんですけどね。やはり瑞穂君にとっての真のヒロインは紫苑なんだろうなあと。

 

宮小路 瑞穂(みやのこうじ みずほ)

*なんで青じゃなく赤文字かって?私の頭の中では女の子以外の何者でもないからだよ(爆 大体コレを書いている2005/05/14 PM9:00現在、オフィシャルWEBPAGEでの人気投票では、たった十数票差で貴子さんと一位の座を巡ってデッドヒート繰り広げているし。こんな男の子がいてたまるかっつ〜の。(爆

本作の主人公。外見はどこから見ても女の子そのものだが、これでも一応は、生物学的にも精神的にもである。(爆 鏑木公爵家の嫡子。本名、「鏑木瑞穂」(かぶらぎ みずほ)。「宮小路」というのは、彼の亡き母「幸穂」の旧姓。女子校である恵泉女学院に男性の身で入る以上は、正体を隠さねばならないので母の旧姓を名乗る琴にしたという経緯がある。まあプレイヤーにとっては、彼は「鏑木」と言うよりは「宮小路」なんだよね。こっちの方がより女性っぽく感じるし(ぉひ

上で散々述べたように、彼の外観は女の子そのもの。えっちしーんを見たときですら、私の彼への印象は「貧乳+ふたなり美少女」という所から一歩も動くことがありませんでした。実際BWH計ったら結構萌える数値がでるんじゃないの? まりやのセリフから想像するに。(汗 外見がいくら女っぽくとも、中身は男そのものなのだが、女子校での生活に順応すると、言葉遣いや立ち居振る舞いが女っぽくなってしまい、ふとそのことに気づいて、膝をついて落ち込むことしばしば。そう言うところは、瑞穂君が男であることを捨ててないとプレイヤーに教えているようなものなので、私はと言うと笑えると共に、妙に安心したりしますが。(ぉ

作中で緋紗子先生も言っていますが、瑞穂君は外見どんなに女っぽくて、学園の生活に順応して、言葉遣いや立ち居振る舞いが女の子そのものであっても、精神の基本原理はあくまでも「男の子」なんですね。女の子を護りたい、助けてあげたい、支えになってあげたい。伝統的男女観だと言われそうですが、男が理想とする姿を、瑞穂君は女性の姿で実現してるわけで。その発露が、ゲーム冒頭で、演壇上で倒れた紫苑さんをお姫様抱っこして駆け抜けるシーンや、「深窓の姫君、紫苑」さんを救った求婚劇。そして何よりも、貴子&奏シナリオでみせた、暴漢四人組を相手に、武術をもって三人までを見事に倒したイベント。余りにも格好良すぎです。(笑) 学園の女の子達が彼を見てキャーキャー言うのは当然と言えましょう。あんなに格好良ければね。(笑) 私もプレイ中、彼のそう言ったところを見て、ヒーロー願望を彼にしっかりと投影してしましました。性格温厚で眉目秀麗、学力優秀、スポーツ万能、家柄も申し分なく、非の打ち所がない程の高い能力を持ちながらその裏腹に、気弱で押しが弱く、夢中になると暴走して周りが見えなくなる、意外な粗忽者と妙な人間くささを持つ瑞穂。そう言うところが、プレイヤーの彼に対する感情移入を容易とし、そして彼によってヒーロー願望と、外見女性そのものという所から、女性への変身願望を満たすことが重なり、この様に前代未聞な支持を受けることとなったのでしょうね。

ただね・・・。全シナリオを通じて、結局無かったのが、全校生徒に、瑞穂君の正体がばれたシナリオ。クリア可能なヒロインの中で、瑞穂君の正体を知らなかったのは、一子ちゃんは割と早めに正体知っているから除外するとして、下級生キャラの奏ちゃんと由佳里ちゃん。そして同級生では貴子さん。3人とも、瑞穂君の正体知ってそれぞれの反応示してますのでそれはいいのですが、彼の正体が他にバレなかったとなると、卒業後は「宮小路 瑞穂」という生徒は幻の生徒、エルダーということになってしまうわけで。 いくら実質一年くらいしか在籍しなかったとは言え、胸張って母校を訪れられないと言うのは、正直悲しいものだと思うのね。私。いあ確かに、由佳里シナリオで、まりやが言っていたように、瑞穂のことが公になれば、瑞穂の立場からして大スキャンダルになることは疑いがないんですけど、これだけ瑞穂君が出来た少年であるなら、「性別を超えて、全校生徒からエルダーとして慕われた」的展開も見たかったと言う琴音。プレイしながら、そのことをずっと考えていたゆ〜ちゃん☆でした。

* 余談ながら、圭さんは多分瑞穂君の正体知っていたと思う。彼女もまた妖しげな力の持ち主だから・・・(ぉ

 

番外(ぉ

高根 美智子(たかね みちこ)

えっと、この娘は瑞穂君には喰えませんが(ぉ 彼女の同性の恋人の小鳥遊 圭(たかなし けい)とのえっちしーんがおまけシナリオの方で存在します。(笑) 本編ではおしとやかな淑女を演じており、自分で「普通」の人と言うとおり、特段壊れた雰囲気は無いのですが・・・その実、正直言って「魔性の女」 ・・・この表現がぴったりですね。(^^; 可愛い顔をして、圭さんとのえっちの時には、そのテクニックでもって、圭さんを何度もイかせることイかせること。何の根拠もないのですが、彼女の場合、思春期の女の子が誰でも抱く、同性の女の子への擬似的恋心とは違って、真性のレズ娘と思われる雰囲気バリバリあるのね。(^^;。 普段の雰囲気とは逆に、美智子さんはタチ、圭さんはネコのようで 美智子さん、自分に焼き餅焼かせたおしおきと称して、圭さんを7回もイかせたとあっては、圭さんにしてみれば快楽による拷問以外の何モンでもないでしょうし、まさに魔性の女。(^^; 顔も性格も私好みなのですが、如何せん彼女のこと、多分私みたいな男には見向きもしないであろうなあ・・・(げふふ


つくしてあげるの!〜だっておにいちゃんのおよめさんになりたいんだもん〜 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP PeasSoft)

プレイ開始 2005−04−03
プレイ終了 2005−04−07

勉強が出来て、かつ、女と見まごう美少年な主人公、「若宮 瑠璃」(わかみや るり 名前変更不可)。地元の名士の生まれで、恋人になれれば玉の輿なのであろうが、本人が優柔不断で流されやすいのが玉に瑕。(ぉ 主人公の両親は仕事が忙しく、家を空けて外を飛び回ってる。そんなわけで、家では主人公とその義理の妹「若宮 葉月」(わかみや はづき)、そしてお手伝いさんと一緒のことが多いそんあある日、お手伝いさんが休暇を取り、久しぶりに兄妹水入らずの(お兄ちゃんらぶらぶな葉月にしてみればわくわくの(笑))日を過ごせるかと思いきや、帰宅するなり父親の愛人の子、即ち腹違いの妹を自称する「野乃原 えほん」(ののはら えほん)や、良家の親同士が決めた、主人公の正式な婚約者を主張する、負けず嫌いのお嬢様「橘 奈乃」(たちばな なの) 果ては幼い頃結婚の約束をしたと主張する幼なじみ「松任谷 唯」(まつとうや ゆい)ら女の子達が乱入。兄妹水入らずの静かな生活はどこへやら、主人公にお嫁さんにして貰おうと思う女の子4人(何故か妹二人も入って(笑))大乱戦(爆笑)

勝負の方法は簡単。どれだけ主人公に尽くせるか。尽くして貰えたと主人公に認定されれば、主人公にスタンプカードにスタンプを押して貰い、一番早く一杯になった女の子がお嫁さんになれるというルール。かくして我らが主人公、瑠璃。妹二人を含む、四人の女の子からいろ〜んな意味で尽くされるハッピー(しかしながらある意味地獄)な毎日が幕を開ける・・・

 

本作は、PeasSoftがリリースした第二作目。正直この作品が出るまではその存在すら知りませんでしたが(ぉひ 「だっておにいちゃんのおよめさんになりたいんだもん」の直球勝負なタイトル(笑)と、CGの可愛らしさで購入を決めました。(笑) 

ユーザーインターフェイス

正直不満が残る出来。セーブ&ロードは随時行え、セーブは計120個と十分な数があるのに加え、サムネイルやコメントも自分で付けられる部分は評価できるのですが、まず各種メニューを出すのが面倒くさい。取扱説明書を読まないと分かりにくいシステムになってるのは、もしかしなくとも不正ユーザーに対する牽制のつもり?(^^; 私はスクルド様の信奉者なモンで、取説は分からなくならない限りは読まないからなあ・・・。と言うわけで、ソフトハウス側の意図はともかく、操作がやりにくいのは事実な訳で。他にも、バックログ参照は可能なものの、声のリピートまでは出来ない仕様。最近は声のリピートも可能な作りのソフトが多いだけに、その点が気が利いてないなと。またMSG既読スキップは搭載。ただ、同じシーン・セリフであっても、シナリオが違うと既読と判定されない仕様のようで、共通シナリオであるにもかかわらず、何度も読まされる羽目になったのは残念ですね。

全体的にまだまだ練れてないシステムという感想。まあ今後の精進に期待・・・と言ったところでしょうか。

オマケ

BGM集、CG集及びシーンリプレイ、ユーザーからのMSG集「ユーザールーム」。細かいところだけど、BGM集、タイトル間違ってるトコあるよ(ぉ(主題歌二曲のカラオケ、タイトルが逆) シーンリプレイには不満有り。CG一緒でシナリオによってセリフが違うところが随所にあるわけですが、そのうち一つしかピックアップされてない。シーンリプレイに頼らず、自分で名場面集を作る必要がありそうで。(^^; 発売前のユーザーの声を載せた「ユーザールーム」 残念ながらコメントを載せてない部分がちらほらと。多分締め切りに間に合わなかったなどの事情があるのでしょうが、空白のままというのはあんまり感じの良いものじゃないので、スタッフの方で何かフォローしておかないと。

BGM

及第点な出来。いあ、好みの曲とそうでない曲との落差が余りに大きいので、平均すると及第点になるということなので、例えば葉月が出てるときに流れることの多い「晴れた日はデートへ行こう」や、回想シーンで出てくるピアノソロ曲「幼い頃の思い出」などは、特に後者はしっとりした素晴らしい曲と思いますが、えっちしーんの時の曲「肌と肌を重ねて」はどうにもいまいちなノリだったので。(^^; 4チームの担当によるものなのが、バラツキの原因かな? 同じように主題歌「はれ!ときどき恋!」と、エンディングテーマ「そして、それから……」でも、前者がイマイチな感じなのに、後者がなかなか・・・とこれまたバラツキ。そもそもゲームを立ち上げたときに流れるBGMが、「そして、それから……」のカラオケ版を選択してるのが、曲の出来を示唆していませんか?(^^;

CG

龍牙翔氏、および、いづみはるえ氏による原画。原画及びイベントCGは文句ない出来なのですが、立ち絵が何ともいまいちな出来なのが残念。デッサンが狂い気味のものがありましたし・・・。そうそう。4人の女の子達、体が小さい割に結構ナイスなプロポーションだったりします。(笑) 胸も比較的大きいし。貧乳萌えの外道には物足りないかも知れませんけどね。(ぉひ

ボイス

女の子のみフルボイス。ベテラン勢で固めてることもありましょうが、演技は秀逸です。主人公に愛おしさや愛を語るセリフには萌えること必定。(笑) 無論えっちしーんも(うひ 残念なところと言えば、男性キャラにはボイス無しと言う所くらいか。主人公の悪友「土井 正人」がなかなか楽しいヤツなので、声つきなら主人公とのコントもより楽しめたものを・・・と思ったモンで。(笑)

えっちしーん

タイトルがタイトルだけに、裸エプロン、ブルマ、スパッツ、学園内えっち等とその趣味持ちな方に嬉しい設定があるのは有り難いですね。(笑) ただ、えっちの進み具合が各キャラごとに似通っているのは飽きやすいので残念。そしてもっと残念なのは、義妹である葉月ちゃんとのえっちしーんでは、背徳感バリバリのえっちしているというのに、腹違いとは言え、また自称とはいえ、実妹のえほんちゃんとはまったくそのあたりの描写がないこと。(^^; 特にえほんちゃんは、外見は殆ど幼児で、外見に似合った性知識しかないという、妹のうえ「ろりぺど」・・・と言う二重の背徳感があるはずなのに、何の躊躇いもなく抱く主人公って外道と違いますか?(^^;(笑)

シナリオ

さて、シナリオ。一杯言いたいことがあるぞ〜(ぉ

冒頭で述べたとおり、私がこの作品を購入したのは、「だっておにいちゃんのおよめさんになりたいんだもん」このセリフに尽きます。(ぉ このセリフがぴったり当てはまるのは、主人公の義理の妹「葉月」 私の期待通り、兄妹の許されない禁断の恋を存分に楽しませて貰えました。義理とは言っても、幼い頃からずっと兄妹として生活してきた二人だけに、血の繋がりの有無とは関係なく、二人は本当に兄妹なわけで。それがいつの間にか男女の関係になってしまった琴に対して双方が持つ罪悪感。義理の兄弟は結婚できると言う法律とは無関係に、世間体や体面など、人として生きる以上逃れられぬ頸城夕映、許されるはずもなく、祝福されるはずのない兄妹の恋。兄とは結婚できるはずが無いことを知っていながら、それでも「花嫁競争」の対象に妹である自分を選ぶ主人公に、嬉しさを隠しきれない葉月。愛しい兄の求めに恥ずかしがりながらも体を開く葉月。えっちなお強請りを兄にする葉月。コレで萌えないわけがありません。(爆笑)

しかし・・・しかしですよ。この作品にはもう一人「妹」がいる琴を忘れてはいけません。野乃原えほんちゃん。主人公の異母妹。父親の愛人の娘という、発覚したら一発で家庭崩壊に結びつきかねないでんじゃらすな設定を持つ夕映、うかつにその真偽を確かめられないと言う事情は納得理解ですし、葉月ちゃんのように幼い頃からずっと兄妹として生活してないから、今更兄妹としての情を持つことが出来ないという事情も納得理解なのですが・・・にしたって、何の躊躇いもなく妹を抱く主人公って一体何なんだよと。(^-^; 背徳感の無い兄妹同士のえっちなんて、普通の男女のえっちとどう変わるというのだだだ(爆 

そしてこちらが致命的な問題。 シナリオの出来に問題ありすぎ。様々な伏線を引いておきながら、最後にその伏線を全部伏せっぱなしにする等という、まさに設定の無駄遣い以外の何者でもないシナリオ。正直プレイしていて「なんじゃこりゃ〜」な連続でしたよ。(汗 特に「主人公の夢の中に出てくる少年」なんて、えほんちゃん以外の3人の女の子に大きく関わる重要人物なのに、主人公と女の子の関係に影響を与えることなく終わってしまうってのは無いでしょうに。特に、唯ちゃんや奈乃ちゃんにとっては、主人公の家にいる理由そのものに関わってくるのに、真実を知ってもあっさりと主人公とくっつくし。もう少し葛藤があってもおかしくないのじゃあ?(^^;

主人公が参加している映画部。劇中で、映画の撮影という展開があるわけですが、それが全てお流れ。主人公と女の子との関係を変える良い切っ掛けに成りうる設定だと思うわけですが、結局余り意味を成さないものになりましたね。後輩の須藤 恵ちゃんが良い娘だけに勿体ないことしきり。他にも奈乃のバイオリンの設定・・・・については、初回特典のミニ原画集にスタッフからのごめんなさいがありますので、まあ深く追求はしませんが(ぉ 若宮家と橘家の因縁については、やはりある程度の説明は欲しかったですね。

後、シナリオ上というより、コレはシステム上の問題でしょうが、無理矢理共通イベントにしてしまったために、キャラの性格や話に矛盾が生じている点が散見されるのも残念。そう言う細かい不具合も含め、シナリオさんには己の力不足に猛省して欲しいところ。

過大な期待が掛かっていただけかも知れませんが、シナリオ重視派としては、本作品については残念な出来としか言いようがありません。それでも葉月ちゃんには充分に萌えさせて頂けましたので、妹萌えのメンツなら購入しても損はないでしょう。税込み9240円で買う価値はと問われるときついですがね。(^^;

 

さて、これよりキャラ別ネタバレ付き感想。ネタバレ回避な人は読み進めないでください。

 

   

 

 

 

 

 

橘 奈乃

若宮家と橘家の当主同士で決めた、主人公の許嫁。パッキンツンデレ系という、今時の好みの流行の女の子。(笑) 外見的には、ハリポタのハマイオニーちゃん似ってトコか。にしても・・・「お嬢様に尽くされる」というシチュエーションはなかなかに萌えますな。(笑) 体操着(Withブルマ)姿でのえっちはこの娘だけというのが本作での彼女の強みかも。(ぉぉひ

最初に彼女から説明された事情とは異なり、実は若宮家と橘家は断絶状態だった。傾きかけた橘家を救うため、さして好きでもないはずの、若宮家の跡取り(主人公)に言い寄ったはずの奈乃も、いつしか主人公に本当に心惹かれ・・・と言うパターンは実に良いです。良いのですが、実は本当の婚約者は、幼くして亡くなった主人公の双子の兄の方だった・・・と言うオチをまったく生かせないシナリオはどういうものかと。(^^; 確かに政略結婚が必要なくなった段階で、主人公が本当の婚約者ではなかったことなど、今更どうでも良いことですけど、橘家にとって婚約が不要になるまえに、その事実が発覚することにするなどして、自分が正当な婚約者と拠っていたものが無くなった奈乃の葛藤を描写する良い設定だと思っただけに残念でなりませぬ。 また、主人公の母親の説明によれば、主人公の父親が、信じていた奈乃の父親に裏切られた琴が両家の断絶の発端らしいが、その詳細については結局描写が無かったわけで。若宮のオヤジさんの怒りようから、その事情は相当なものが想像されますが、どうやって両家の親を説得し、ハッピーエンドに持って行けたのかその辺の描写は必要だったのではと思うわけで。(^^; 結局ハッピーエンドも無理矢理に持っていっただけに感じ、実に勿体ない作りになりましたね。(^^;

 

松任谷 唯

幼い頃に、主人公と結婚の約束をした元幼なじみ。とは言っても、主人公の方はまったく覚えがない。メガネをかけた、いいんちょ風真面目な雰囲気で、かつ、大阪弁の女の子・・・と言えば、東鳩のあの娘を彷彿しますね。(笑)バキ めいど服は本作では彼女だけの独占なので、その点が彼女の強みか?(笑)バキ

幼い頃、本を切っ掛けに仲良くなった主人公とその双子の兄は、彼女に好意を持っていた。そして幼いなりの結婚の約束。だけど、彼女が結婚の約束をしていたのは、実は今は亡き、主人公の双子の兄の方。主人公の方に覚えがないのは当たり前の琴で。前述の奈乃と勘違いしていたところは一緒でも、幼い頃から好きだった人が今は亡く、別の人をその人と勘違いしていた・・・と言う点で、事態の深刻さは彼女の方が上な訳ですけど、主人公から貰った指輪であっさりと自分の今の気持を信じると言うのは余りにも軽すぎやしませんかね?(^^; 私は本当は誰が好きだったのかと、もうちょっと葛藤する場面じゃありませんか?(爆

 

野乃原 えほん

主人公の父親の愛人の娘。つまりは異母妹。もっともコレは自称のために真偽は不明。この作品はソフ倫の近親ぴ〜に関する規制緩和後のリリースなので、別に実妹でも構わないはずなのですが・・・(ぉ 極端な犬好きで、本人曰く犬の言葉が分かるとか。そんな言動や彼女の体つきから、ホントの年齢は大分低そうだと推定されますが、まあそこは黙っているのが大人の態度というものでしょうか?(ぉひぉひ

彼女の本当の姿は、主人公が幼い頃に大事にしていながら、ある日突然姿を消した犬の変化であった。人を信じられず、犬を親友だと言い切る主人公の駄目ぶりには目を覆いたくなりますけど(汗 曲がりなりにも妹だと思っていた女の子の正体が「犬」という設定にも目を覆いたくなる訳で。(^^; いあ、Kanonの真琴シナリオが好きなくらいだから、ファンタジーは嫌いじゃないですけど、妹が妹じゃなかったというショックと、主人公の駄目ぶりに感情移入を妨げられたんでしょうねえきっと。(^^;

正体が犬かどうかはともかくとして(ぉ 彼女とのえっちは犯罪に限りなく近いわけで。(ぉぉ なにせ推定高校の制服着ていても、中身は殆どノ|\学生レベルの性知識しか持ち合わせてないようだし。(^^; なれば、歳の離れた小さい妹にえっちな悪戯をする鬼畜兄」なうらやまし・・・げふんげふん、激怒モンの展開になれるはずなのに、肝心の主人公が、妹を躊躇いもなく抱く有様だからなあ。背徳感も何もあったモンじゃありませぬ。(爆

ベストエンドでは、えほんちゃんは意味深なことを言ってるわけで。「全部ウソだと言ったら、怒る?(笑)」なんてね。(^^; てことは、自分は犬の変化でもなんでもなく、人間そのものだということで。そしてもしかしたら、主人公の本当の妹の可能性もあるわけで・・・そう思うとワクワクしてきませんか?(ぉ

 

若宮 葉月

主人公の義理の妹。家事の得意な、大人しい性格の女の子。何故か激しい忘れんぼうさんで、弁当に中身を入れ忘れることなどしょっちゅう。彼女は主人公の義理の妹ではあるが、どうも子連れの両親の再婚によって妹になったわけではないようで。彼女が幼女・・・もとい、養女であることが推察されるわけだが、残念ながらどういう経緯で若宮家に来たのかが説明されてない。妹萌えの私としては、そう言う身の上話も必要なんですけど何とかなりませんか?(ぉひ 気になるのは、ベストエンドでの主人公のモノローグ。主人公と葉月が戸籍上兄妹になっているために籍を入れられないと言う下りがあるのだが、実際の所、このケースの場合は戸籍欄には「養女」と表示されるため、兄妹だから入籍できない・・・と言う事態には成らないはず。考えられるのは、葉月を実の娘と、事実と偽って主人公の両親が葉月を戸籍に入れたことくらいか。だとすると、法的には確かに入籍は不可。裁判で戸籍を修正するように役所に指示を出す判決貰わないとねえ。(^^;

前述のえほんちゃんもそうだけど、彼女もまた義理とは言え妹なので、本来なら花嫁競争に参加する資格はないはず。心が幼くて、兄妹は結婚できないことを理解しようとしないえほんちゃんと、妹である自分が競争に勝って、兄が本当に好きな女性と結婚でいるようにする=唯ちゃんと奈乃ちゃんやえほんちゃんには兄は渡せない と言う大義名分を掲げて参加する葉月ちゃん。この設定は実に見事。そして尽くさせる相手として、妹である葉月ちゃんを主人公が選ぶ理由が、他の三人に諦めて貰うと言う、これまた大義名分を掲げるのもまた見事。本来なら兄妹が恋人関係になってはいけないわけで、それをカムフラージュする兄妹という、まさに禁断の愛に陥った男女の見事な描写でございます。(ぉ

主人公と葉月ちゃんは兄妹。義理だろうと実だろうと関係無しに。だから本来なら結婚など出来ない関係なのは、もう幼いとは到底言えない葉月ちゃんにはよく分かっているはず。だけど、それでも、結婚できないはずなのに、花嫁競争の相手の一人として、自分を選んでくれる兄に嬉しさを隠しきれず、恥ずかしがりながらも兄に体を開く葉月ちゃん・・・いあマジで萌えました。またそれだけに、主人公のヘタレぶりには腹立たしい限りだったわけですが、まあそう言う主人公への負の感情を持てると言うことは、如何に彼女のシナリオが良かったかという証左に他ならぬかと思うわけです。いやなにせ、葉月ちゃんのシナリオみる前は、このゲーム中古にたたき売ろうと本気で考えたくらいで(爆 葉月ちゃんの健気さをみて思いとどまったんだからねえ。


CloverHeart's append disc「TOYつめちゃいましたっ」PCゲーム(Windows98SE/ME/2000/XP Alcot)

プレイ開始 2005−02−01
プレイ終了 2005−02−01

ろりろりで色っぽい(笑) 双子姉妹と、美少女と見まごう美少年の双子兄弟の恋愛ストーリーを綴り、人気を博した「CloverHeart's」のアペンドディスク。コミックマーケット67で先行販売し、2005年1月14日に店頭販売すると言う形式を取ってますね。私は残念ながらコミケには参戦できぬ身ゆえ、この作品は店頭販売のものを、通販でGETしてますが、パッケを手にしてびっくり。同人誌サイズのコミックが入ってるせいもあってでっかいのね。しかもパッケの絵も悩ましげでえっちだし(笑) 通販で買って正解だったかな?(笑) パッケに付いてる帯にある一コマ漫画で「私が莉織だったら家出してます」には、女の子なら激しく同意かも(ぉ もっとも私なら男ですのでおそらくは・・・(ぉぉ

ゲームの内容は、白兎を視点とするアドベンチャーゲームで、天下無敵のバカップル(笑) 白兎と玲亜のえっちっち〜(笑)な日常を綴った「恋のレシピ、教えます」 と、隣室でお盛んなバカップル(笑)に悩まされている莉織の視点で綴られたドラマCD「御子柴莉織はご機嫌ナナメ」 円華先輩と夷月の恋の三角関係を描いたコミック「さよならの向こう側」 後、新主題歌と新BGMを収録したミュージックCD 以上から構成されてます。

結論から言うと、おもしろさ・・・と言う点については、ゲームとCDについては文句なし。コミックについてはCloverHeart's本編のアナザーバージョンという所で、新鮮みに欠けたのが難。ただ如何せん、メインディッシュたるアドベンチャーゲームのボリュームの少なさは致命的かと。(^^; 途中での選択肢が出るところは僅かに2つ。選択肢総当たりしても、ゲームプレイ時間僅かに3時間程度に過ぎませぬ。ソフトハウスの意図としては、白兎を視点とするCloverHeart'sの世界をゲームで、莉織の視点で語るCloverHeart'sの世界をCDで、そして、円華、夷月の世界を描くのをコミックで・・・と三つのメディアを用いて役割分担を図ったのだと思いますが、どちらかというと、アドベンチャーゲームを目的として購入している私にしてみれば、三つとも全部ゲームの中で語って欲しいと感じるのは贅沢なんでしょうか?(/_;)(ぉ コレで税別6,800円というのは正直高いと感じます。

とは言え・・・アドベンチャーゲームでのえっちっち〜の描写は濃いですわ(笑) バカップル(笑)たる白兎と玲亜の朝夜問わぬえっち三昧(笑)は無論のこと、本編では見たいと思いつつ見られなかった「玲亜X莉織」とか、「玲亜Xちまり」、そして玲亜とちまり、そして白兎との3P(爆笑) CloverHeart's本編で、莉織が白兎と玲亜のえっちを覗き見していた琴がばれていたわけですが、あの時、覗き見してただけじゃなく、きっと自慰に耽っていただろうと妄想家ゆ〜ちゃん☆は睨んでいたわけですが、実際その通りだったようで・・・(うひ えっちの主導権を握ってるのが玲亜で、彼女が可愛らしい小悪魔そのものと感じたのは当然私だけではないでしょうな(ぉ これで、久遠さんのえっちがあればパーフェクトだったものを・・・(ぉ 確かにあのストーリーで、久遠さんのえっちしーんを入れるのは無理がありすぎるのは承知ですが、そこを何とかして欲しいと無責任なユーザーは考えるわけで。(ぉ

と言うわけで、本作は玲亜と莉織の姉妹にもう一度逢いたいと感じるCloverHeart'sのファンならば、買っても損はないでしょう。ただそのボリュームには余り期待しない・・・と言う条件付きでね。(^^; 

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