　このファイルは、志位和夫の言動・長期データに基づき、私(宮地)が彼の裏側心境を５項目にわたって透察したものである。その面では、別ファイル『不破哲三の宮本顕治批判』（秘密報告）の書き方・立場に似ている。下記５項目とも、志位が心の奥底で、つぶやき、抱いている赤黒いモノローグを炙り出した。私(志位)のモノローグとして綴る。

　　　　『不破哲三の宮本顕治批判』共産党の逆旋回と４連続粛清事件

　私(宮地)の（1）レーニン観・（２）日本共産党・志位和夫観は、ＨＰすべてにおいて分析・検証している。志位モノローグの前に、私(宮地)のレーニン評価の真逆転換経緯を書く。

　（1）レーニン観

　私(宮地)のレーニンにたいする見方は、民青・共産党専従１５年間中、『レーニン全集』中の基本文献ほとんどと、『レーニン１０巻選集』すべてを３回り読んだ。しかし、レーニンの誤り・犯罪言動を何一つ見つけられなかった。

　１９９１年ソ連崩壊により、『レーニン全集』「レーニンが書き演説したこと」信奉者→真逆＝「レーニンが裏側でなし、隠蔽したことの全面否定者」へと１００％転換した。

　ソ連・一党独裁党治国家７５年間の崩壊により、初めて「レーニン秘密資料」６０００点や秘密政治警察チェーカー資料・アルヒーフ（公文書）が発掘公表された。秘密資料に基づく真逆レーニン評価の基本は次である。

　彼は、コミンテルン型共産党を、１９２１年に「democratic centralism＋分派禁止規定」→「官僚主義的中央集権制」へと変質させた。日本共産党とは、レーニンの党内外犯罪政党と同質であり、党内民主主義を抑圧・破壊し続ける犯罪政党と規定した。

　レーニンは、１９２０・２１年、誤った「食糧独裁令」に反対した労働者・農民・兵士のソ連全土決起・総反乱とそれを反映した党内分派抗争という党内外要因に直面した。彼は、１９１７年単独武装蜂起・単独権力奪取クーデターからわずか３～４年間で、クーデター政権崩壊・共産党分裂の危機に陥った。

　彼は、（1）誤りの撤回でなく、（２）国民決起・総反乱への弾圧・大量殺人犯罪とともに、（３）１９２１年、権力政党・共産党規約に、突然、分派禁止規定を採決させた。「democratic centralism＋分派禁止規定」は、党内外民主主義を抑圧・破壊し続ける政党に強行転化させた。レーニンは、ソ連共産党を犯罪的な「官僚主義的中央集権制」政党に変質させた。

　　　　〔１９２１年クーデター政権崩壊危機と政治の逆改革〕

　　　　『レーニンによる分派禁止規定の国際的功罪』

　　　　　　１９２１年クーデター政権崩壊危機とレーニン選択の４作戦

　　　　　　分派根絶・一枚岩統一功績と党内民主主義抑圧犯罪の二面性

　　　　　　レーニンがしたこと＝少数分派転落・政権崩壊に怯えた党内クーデター

　　　　『レーニン「分派禁止規定」の見直し』１９２１年の危機、クロンシュタット反乱

　　　　リチャード・パイプス『１９２１年危機－党機構官僚化と分派禁止』

　　　　ダンコース『１９２１年民衆蜂起・ネップ・分派禁止規定』

　　　　稲子恒夫『１９２０、２１年のソ連とソ連共産党年表』

　　　　　　　　　　ボリシェヴィキ不支持者・政党の排除・浄化データ

　　　　　　　　　　『ロシア１９２０、２１年〔コラム〕―８つのテーマ』

　　　　　　　　　　赤色テロの犠牲者数、新経済政策(ネップ)は何か

　　　　　　　　　　プロレタリアート独裁の完成、自由抑圧のシステム化

　　　　大藪龍介『党内分派禁止と反対政党の撲滅。民主主義の消滅』１９２１年

　（２）志位和夫観

　彼は「官僚主義的中央集権制」政党党首＝宮本・不破・志位と続く３人目の連続独裁者である。独善的で、うぬぼれた排他的エリート意識共産党の絶対的権力者と、私(宮地)は規定している。志位「新提案」を信用できない。廃案勢力は、彼の言動を信用してはいけない。下記５項目の赤黒いモノローグ内容こそが、志位の本音と透察した。

　　　　『志位「国民連合政府」構想・「選挙共闘」宣伝→４カ月間で破綻』

　　　　　　「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」抜取なしで、勝てるとの空想

　　　　　　１５年９月「国民連合政府」構想提唱者志位は、１６年１月破綻

　　　　　　「選挙共闘」も熊本県・市民連合主導以外で不成立

　　　　世に倦む日々『悪銭身につかず - 半年弱で破綻した

　　　　　　　　　　　　　　　パクリと誤算の「国民連合政府」』１月１２日

　このファイルは、私(志位)のモノローグの形で書いている。しかし、その中身は、全面的な志位和夫批判である。そこから、志位批判＝宮本・不破批判ファイルのリンクを多数載せる。

　　　　『志位和夫｢党員５カ年計画｣の欺瞞性と空想性』党員数の三重帳簿

　　　　『東大院生支部の党大会宮本勇退決議案提出への粛清事件』「汚れた手」

　　　　日本共産党・志位和夫委員長の「汚れた手」 : 某A氏の資料庫論文リンク

　　　　『志位報告と丸山批判詭弁術』志位の異様な党内出世経緯と「汚れた手」

　全世界で、どれだけの労働者・国民・民族が、レーニンのウソ・詭弁にだまされたことか。いつも書いているが、レーニンこそ、天才的なウソ・詭弁家であり、ロシア革命・ソビィエト勢力数十万人の大量殺人犯罪者だった。その大量殺人データを、白衛軍との内戦結果データとすり替え、ロシア史の偽造歪曲をした。日本共産党は、レーニンと同質のウソ・詭弁政党である。

　　　　『ウソ・詭弁で国内外の左翼を欺いたレーニン』

　　　　　　　　基本テーマに関するレーニンのウソ・詭弁７つを検証

　　　　『｢赤色テロル｣型社会主義形成とその３段階』レーニンが「殺した」革命勢力

　　　　『レーニンの大量殺人総合データと殺人指令２７通』大量殺人指令と報告書

　　　　１、レーニンの連続クーデター　２、レーニン1917・10　３、レーニン1918、19

　　　　４、レーニン1920、21５、レーニン1922　６、『国家と革命』

　もちろん、私(宮地)の政治的立場は、安倍政権打倒・安保法制廃案である。矛盾するように見えるかもしれないが、その目的遂行・「選挙共闘」成立のためには、日本共産党の妨害分裂棘が最大の障害であり、廃案勢力がその障害＝「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」を抜取させなければならないと確信して、いくつものファイルを載せている。

　　　　１５年安保闘争ネット記録

　ただ、現時点の日本共産党・志位は、（1）レーニン型の党内民主主義を抑圧・破壊し続ける政党・党首であるとともに、（２）廃案勢力の一翼を構成するという矛盾した犯罪政党・党首でもある。

　１、（1）安倍政権・自公と（２）一時的軒下雨宿り先政党の共存共栄

　（1）安倍政権・自公は、憲法違反の安保法制を強行成立させた

　私(志位)は、反権力政党党首として、当然ながら、安倍政権打倒・安保法制廃案方針を貫く。「戦争法」廃案のために、廃案勢力とともにたたかう。安倍は、参院選において、憲法改悪必要議席３分の２獲得→憲法の明文改憲を公言している。

　　　　甘利辞任ニュース　『アベノミクス』　Wikipedia『第２次安倍内閣』２０１２年１２月～

　　　　世に倦む日々『甘利明を東京地検に刑事告発を、野党は秘書の国会参考人招致を』１月２９日

　甘利大臣の辞職により、アベノミクスにたいする批判を一段と高める。しかし、むしろ、安倍政権支持率が減らないどころか、上がっている。

　　　　内閣・自民・公明支持率　時事－１５年１月～４月統一地方選～１６年７月参院選

1月

2月

3月

4月

内閣

47.2

47.4

47.7

45.6

48.0

45.8

40.1

39.7

38.5

39.8

40.5

41.2

45.2

自民

26.2

26.5

27.0

25.3

23.2

24.2

23.6

24.1

23.3

24.2

22.8

23.1

25.6

公明

3.7

3.0

4.1

4.2

3.2

2.7

3.5

3.6

3.4

4.3

3.9

3.8

自公

29.9

29.5

31.1

29.5

26.4

26.9

27.1

27.7

26.7

27.6

27.1

27.0

29.4

お維

0.9

1.2

1.4

自公お維

28.0

28.2

30.8

維新→維新とおおさか維新に分裂。おおさか維新は安倍寄り？

　（２）一時的軒下雨宿り先政党としての裏側本音

　有権者は、安倍政権の暴走・アベノミクスにたいする批判票を急増させた。しかし、その受け皿がなくなった。「安倍政治を許さない」「民主党にはこりごり」の有権者はどうするか。棄権するか。投票先はない→やむなく、とりあえず、嫌いな政党第１位の共産党を一時的軒下雨宿り先として選択・投票だけをしてみるか。

　共産党の党勢力指標は、（1）国政選挙結果・（２）党員・赤旗ＨＮ部数・（３）党財政である。アベノミクス批判票急増以前は、３指標とも、そろって激減を続けていた。

　（２）赤旗ＨＮ部数は、１９８０年３５５万部ピーク以降減少に転じた。１９８９年～９１年東欧・ソ連１０カ国と前衛党崩壊以降激減テンポがアップした。そのままでは、ヨーロッパ全共産党なみに、共産党崩壊のタイムリミットに近づいた。→２０１４年１月第２６回大会時点赤旗ＨＮ部数１２４万部→２０１５年９月末１１７万部・ピーク時の３２．９％へと減り続けてきた。

　ところが、安倍暴走・アベノミクスは、日本共産党・私(志位)にたいし、「想定外の恵みの雨・票」を大量に降り注ぎ始めさせた。私(志位)・常幹５５人は、思いもしない「恵みの雨・票」に狂喜した。わが党勢力の（1）国政選挙結果を起死回生させてくれた「安倍・アベノミクスに裏側本音として感謝を捧げよう！」。「わが党を一時的軒下雨宿り先として選んでくれた有権者にも、お礼を述べる！」

　こうなったら、安倍・自公政権と一時的軒下雨宿り先政党とは「共存共栄関係」に変質した。表側宣伝としては、「戦争法・アベノミクス批判」をさらに強烈に高める。裏側本音として、有権者・廃案勢力に一言も言えないが、安倍と私(志位)とは「共存共栄」人間になった。安倍政権→自公政権が末永く継続することを心から祈る。

　２、（３）野党のだらしなさ継続願望と（４）共産党議席１人勝ち願望

　（３）野党のだらしなさ継続願望

　わが党を除く野党の沈滞ぶりはどうなっているのか。とりわけ、民主党の内部分裂状況や抗争には目を覆わせる。「野党選挙共闘」に進む兆候が出てこない。しかし、私(志位)の裏側本音としては、野党のだらしのなさ＝政党支持率低迷が継続してくれることを願う。

　もっとも、わが党の政党支持率も下がってきた。なぜか？　正義の党で、戦前戦後一度も誤り・党内外犯罪をしていない！！のに、わが党の支持率が下がる理由・原因が分からない。

　有権者における（1）安倍政権暴走批判票・アベノミクス批判票とともに、（２）「民主党にはこりごり」の民主党批判票という２要因が、わが党の一時的軒下雨宿り先・国政選挙の２連続躍進の原因票を構成している。この２要因が縮小すれば、２０１６年参院選における国政選挙３連続躍進の予想が外れてしまう。民主党の内部分裂状況や抗争が、７月参院選まで続くことを願っていた。

　私(志位)の「新提案」＝「国民連合政府」構想・「選挙共闘」大宣伝の裏には、民主党内部かく乱＝分裂状況や抗争狙いを潜ませた。「新提案」の裏側本質は、「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」の存在・根深さに無知な学者文化人からは見えない「民主党への赤色内部かく乱」だった。

　見えない赤色内部かく乱「新提案」は、民主党深部で炸裂し、分裂棘を撒き散らし、想定のとおりの効果を挙げた。その赤色本質を見抜いたのは、「共産党アレルギー」が強い民主党議員の半分と連合幹部、一部評論家だけだった。私(志位)の大宣伝にもかかわらず、有権者の多数は賛同しなかった。それらにより、「国民連合政府」構想は、提案後わずか４カ月間で破綻してしまった。マスコミも、当初のマスコミ注目度№１から、黙殺に転じた。

　　　　世に倦む日々『悪銭身につかず - 半年弱で破綻した

　　　　　　　　　　　　　　パクリと誤算の「国民連合政府」』１月１２日

　わずか４カ月間でなく、もう少しの期間→７月参院選まで、民主党内部かく乱効果と無知な学者文化人騙し効果が続くと計算していた。その上、「共産党との選挙共闘」にたいする連合幹部の民主党への圧力の強さは、想定外だった。連合の共産党・志位「新提案」にたいする敵対意識が、破綻の大きな要因だったと考えられる。

　現実に、民主・維新と連合は、私(志位)の「新提案」協議入りを拒否している。とくに、連合は、私(志位)が連合から分裂させ、第２組合として組織させた「全労連」を敵視してきた。そして、民主党にたいし、志位「新提案」を拒絶せよと圧力をかけている。

　　　　Wikipedia『日本労働組合総連合会』　『連合と民主党の関係すべて』

　　　　　　　　　　　５３単産、約６７５万人、設立１９８７年、支援政党民主党・社民党

　　　　　　　　　　『全国労働組合総連合』　『全労連と共産党の関係すべて』

　　　　　　　　　　　２１単産、１１９．５万人、設立１９８９年、支援政党なし（共産党）

　私(志位)は、連合にたいし、全産業分野において、「共産党系の××労連」結成を指令した。さらに、２年後、連合への対抗組合として「全労連」をでっち上げた。共産党・全労連は、労働運動における最悪の「第２組合＝労働運動分裂組織」と、連合から見なされている。従来、労働組合を分裂させ、第２組合を組織したのは、経営者・資本家側だった。

　経営者・資本家側と対決してきた日本共産党側が、連合にたいする分裂組織・第２組合を分離させたのは、日本労働運動史上初めての、前衛党が命令した前代未聞の労働組合分裂行動だった。連合が、共産党の分裂路線にたいし、激怒するのも分からないでもない。

　　　　世に倦む日々『民主党の労組系比例候補を見る - なぜ

　　　　　　　　　　　　　- なぜ連合は共産党を拒絶するのか』

　たしかに、わが党は、労働組合破壊・殲滅と、労働運動分裂という深刻な誤りを２回犯した犯罪党史がある。

　〔１回目〕、戦前、スターリンの「社会ファシズム殲滅指令」を盲信した。軍部ファシズム・帝国主義戦争とのたたかいでなく、社会民主主義政党・労働組合の分裂・殲滅行動を中心ミッションとし、全党挙げて行った。

　　　　『日本共産党９０周年の根本的な逆説、第１期』

　　　　渡部徹『一九三〇年代日本共産党論－壊滅原因の検討』

　　　　田中真人『一九三〇年代日本共産党史論－序章とあとがき』

　　　　　　　　　　『日本反帝同盟の研究－共産主義運動と平和運動』

　　　　伊藤晃『田中真人著「１９３０年代日本共産党史論」』書評

　〔２回目〕、戦後１９６４年、４月１７日公労協を中心とした半日ゼネストを、中国共産党と中国滞在中の宮本顕治による「ゼネスト中止の秘密指令」に隷従した。全党挙げて、スト中止策動に狂奔した。「権力側による労働運動破壊の陰謀」指令は、根拠のない真っ赤なウソだった。

　スト中止策動は、日本労働運動史上初のゼネストを中止させただけでなく、労働運動・労働組合を破壊・停滞させた一大犯罪だった。党内にたいしては、公労協細胞すべてを半崩壊させた一大党内犯罪だった。

　　　　「共産党アレルギー、ハードル」とは何か

　　　　　　１９６４年４・１７ストと共産党の妨害分裂犯罪

　　　　　　半日ゼネスト中止の誤りのとき、中国滞在中の宮本顕治指令？

　　　　幸子ＨＰ『職場における４・１７半日ゼネスト、１９６４年』公労協細胞

　民主党議員の半分と連合幹部、一部評論家は、これらの日本共産党の犯罪党史・真相を知っている。「共産党アレルギー」が強いのは当然だった。私(志位)は、それらの体験者の怒り「共産党アレルギー」の根深さにたいする認識が弱かったのかもしれない。そもそも、労働組合の体験がまったくなかった。

　私(志位)は、（1）東大生当時、宮本顕治家の家庭教師へと秘密に任命された。それは、極秘任務とされたので、学生運動参加やサークル参加も禁止された。（２）卒業と同時に、共産党地区専従を経ないで、宮本委員長からいきなり東京都委員会専従に抜擢された。（３）すぐに、党中央青年学生対策部員に指名された。

　（４）そこで、東大院生支部による宮本顕治引退決議案提出の阻止任務を命令された。「査問委員」側になり、そのメンバー５人を「同一支部内でも、５人連名は分派だ」とでっち上げた。まず、５人を「監禁査問」し、「分派と決定し、権利停止処分」にした。もちろん、こんな規定は規約になかった。

　すでに、院生支部総会において、東京都党会議代議員に２人が選出されていた。その内の一人が引退決議案提出メンバーだった。私(志位)は「査問委員」側として、選出されていた提出メンバー代議員にたいし、「分派で権利停止処分中」名目をでっち上げ、「都党会議代議員権」剥奪を通告した。こんな規定も規約になかった。

　これら機敏なでっち上げ対応により、都党会議場において、今そこにあった危機＝「宮本委員長の１０年間に及ぶ誤り・党停滞責任を問う引退決議案提出」を事前に、見事に「闇に葬り去る」ことができた。上田耕一郎副委員長とともに、粛清の中心ミッションを果たした宮本忠誠派人間になりきった。

　（５）東大生後輩であろうと、宮本委員長擁護の目的なら、手段を選ばないで、でっち上げ粛清をやりぬいた。私(志位)は、宮本・袴田・不破・上田耕一郎と並んで、「若手で最優秀な東大出の代々木粛清者」にのし上がった。

　　　　『東大院生支部の党大会宮本勇退決議案提出への粛清事件』「汚れた手」

　　　　第５部２『上田耕一郎副委員長の多重人格性』東大出の代々木粛清者

　（６）その粛清功績で、猜疑心が異常なまでに強かった宮本委員長は、私(志位)を、１００％宮本忠誠派と認定し、准中央委員→中央委員→新書記長→委員長へとスピード栄達させた。（７）その赤色・宮本式純粋培養経歴から、労働組合・労働運動の体験・知識は皆無である。

　　　　『はじめに』　志位委員長の経歴と「汚れた手」出自

　　　　逆旋回遂行のための４連続粛清事件

　　　　　第１、ユーロコミュニズム、スターリン問題の研究・出版活動粛清事件

　　　　　　　　通称『ネオ・マル粛清』の『田口・不破論争』１９７８年～『高橋彦博除籍』９４年

　　　　　　　　その一つ『上田・不破査問事件』１９８２年

　　　　　第２、民主主義文学同盟『４月号問題』事件　１９８３年

　　　　　第３、平和委員会・原水協一大粛清事件　１９８４年　古在由重氏も粛清

　　　　　第４、東大院生支部の党大会・宮本勇退決議案提出への粛清事件　１９８５年

　それでも、わが党にたいする一時的軒下雨宿り先効果さえ高まるなら、「新提案」をしてよかったとしよう。

　　　　　安保法制反対５政党支持率　時事

月

民主

6.1

6.6

4.6

5.6

5.4

6.4

5.5

5.6

4.9

4.2

5.7

4.1

4.8

維新

1.8

2.5

1.5

2.0

2.2

1.5

2.0

1.6

1.9

1.2

1.1

0.6

0.2

共産

2.9

2.4

2.1

2.4

3.6

2.8

1.7

2.0

1.2

2.3

1.8

1.3

1.4

社民

0.7

0.6

1.2

0.4

0.8

0.2

0.3

0.5

0.1

0.7

0.3

0.6

0.5

生活

0.3

0.0

0.1

0.3

0.2

0.1

0.2

0.1

0.3

合計

11.8

12.1

9.5

10.5

12.3

11.1

9.7

9.8

8.3

8.6

9.9

8.1

7.2

共産党支持率のみは、３．０％以上緑字

　支持率が（1）自公＋お維＝４vs（２）野党５党１のまま推移するなら、廃案勢力が、自公議席を過半数割れに追い込むことは不可能である。

　　　　『週刊現代の議席予測について――衆議院と参議院の質が同じになりつつある。それと同時に「一強多弱」だった「多弱」の多様性がなくなる』１２月１４日

　　　　『2014年衆院選の比例得票率による野党4党の選挙協力の評価』 １２月１１日→１月成立は熊本県のみ

　（４）共産党議席１人勝ち願望

　現状のままなら、私(志位)・共産党だけが、有権者・廃案勢力にとって一時的軒下雨宿り先政党になる。投票行動時瞬間だけの一時的であろうが、軒下だけで、赤色家屋内に入らない＝赤旗ＨＮ購読を拒否する雨宿り先のみでも、私(志位)の仲間・赤色候補者に投票してくれることを感謝しよう！

　共産党議席１人勝ちを続けさせてくれることを、有権者・廃案勢力にお願いする。

（表１）　３つの選挙における共産党１人勝ち結果

２０１３年～１４年の２年間のみ３回連続躍進

種類	議席減少中	議席減少→↓躍進3回のみ連続
2013年6月都議選結果	26→15→13→8　1997年議席26がピーク	→8→17
2013年7月参院選結果	15→5→4→3→3　青字がピーク	→3→8
2014年12月総選挙結果	24→20→9→9→9→8　青字がピーク	→8→21

　　　　２、２０１３年都議選結果　３、２０１３年参院選結果

　　　　４、２０１４年総選挙結果

(表２)　９７年～１３年東京都議選結果－４２選挙区・定数１２７

３回連続激減→２０１３年１回のみ大躍進

年	投票率	議席		得票数		得票率		立候補
		議席	増減	得票数	増減	得票率	増減
1997	40.80	26	＋13	803376		21.33		44
2001	50.08	15	－11	748085	―55291	15.63	―5.7	44
2005	43.99	13	－2	680200	―67865	15.57	―0.06	43
2009	54.49	8	－5	707602	+27402	12.56	―3.01	40
2013	43.50	17	+9	616721	－90881	13.61	＋1.05	42

　０９年選挙における得票数２万７４０２票増加は、投票率４３．９９％→５４．４９％と、投票率１０．５％アップによる有効投票総数の大幅増加を原因とするものである。実質的には、差引で、１３万２１１０票をも減らした選挙結果だった。

(表３)　参院選議席・得票数・得票率と比例代表増減

４回連続激減→２０１３年１回のみ大躍進

年度	議席			得票数			得票率
	選挙区	比例代表		選挙区	比例代表		選挙区	比例代表
			増減			増減			増減
1998	7	8		875.9	819.5		15.66	14.60
2001	1	4	-4	536.3	432.9	－386.6	9.87	7.91	－6.69
04	0	4	±0	552.0	436.3	＋3.4	9.84	7.80	－0.11
07	0	3	-1	516.4	440.8	＋4.5	8.70	7.48	－0.32
10	0	3	±0	425.6	356.3	－84.4	7.29	6.10	－1.38
13	3	5	+5	564.5	515.4	＋159.0	10.64	9.68	＋3.58

議席増減は、改選数＝６年前比例代表当選数にたいする増減

比例代表投票率は、０７年５８．６３％→１０年５７．９２％→１３年５２．６１％で、５．３１％激減

(表４)　６回目の小選挙区比例代表並立制総選挙

５回連続激減→２０１４年１回のみ大躍進

年	比例議席	得票数（万票）	得票率（％）
96	24	727（小）　　710（比）	13.08（小）　　12.55（比）
00	20	735（小）　　663（比）	12.08（小）　　11.23（比）
03	9	484（小）　　459（比）	8.13（小）　　7.76（比）
05	9	494（小）　　492（比）	7.25（小）　　7.25（比）
09	9	297（小）　　494（比）	4.22（小）　　7.03（比）
12	8	470（小）　　368（比）	7.87（小）　　6.13（比）
14	20	704（小）　　606（比）	13.30（小）　　11.37（比）
前回比	＋12	＋234（小）　　＋238（比）	＋5.43（小）　　＋5.24（比）

２０１２年まで、比例議席・比例得票数・比例得票率は、６回連続激減

１４年、安倍暴走・アベノミクスに感謝！＋一時的軒下雨宿り有権者に感謝！

　３、（５）学者文化人の選挙戦略オンチと（６）私のだまし手口狡知さ

　（５）学者文化人の選挙戦略オンチ

　私(志位)は、国会議員・候補者を先頭にし、連日、（1）共産党系団体・革新懇だけでなく、（２）無党派学者・文化人と懇談し、赤旗報道・大宣伝をしてきた。しかし、（２）ほぼ全員は、無批判・無条件のままで、手放しの絶賛に終わっている。

　　　　赤旗『戦争法（安保法制）』無党派学者・文化人数十人との懇談記事

　　　　「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」に無知な無批判・無条件絶賛者リスト

　「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」の存在にたいし、疑問・質問をしたのは、懇談者数十人において、香山リカしかいない。しかし、突っ込みがない。小池が「共産党の歴史において、国民を裏切ったことがない」と真っ赤なウソを言うと、「なるほど」とうなずくだけで終わった。

　　　　赤旗『国民連合政府に情熱感じた』香山リカ[2015.10.31]

　香山「でも共産党が裏切ることはないのですか。信用していいのかしら」と質問する香山さんに、小池さんは「共産党の歴史を見てください。国民を裏切ったことがない。だから、『共産党』の名前も変えずに、ずっとやってこられた」と答えると、香山さんは「なるほど」とうなずきました。

　学者文化人たちは、日本共産党の労働運動・国民運動にたいする反国民的政治犯罪行為と「共産党アレルギー」の根深さ認識が欠落している。善意にしても、「共産党犯罪」「裏切りデータ」にたいする追及が甘すぎる。安保法制廃案を目指すにしては、共産党の妨害分裂棘の歴史的存在と根深さを知らないということでは済まされない。

　赤色地獄への道も、善意で舗装されている。世界・日本において、どれだけの人々が善意で舗装されたレーニン地獄への道を歩いたのか。

　　　　（1）、１９６４年４・１７ストと共産党の妨害分裂犯罪

　　　　　　　半日ゼネスト中止の誤りのとき、中国滞在中の宮本顕治指令？

　　　　（２）、核・原子力問題にたいする共産党３回の誤り・妨害分裂犯罪

　　　　　　(１)１９６３年→(２)１９８４年→(３)２０１１年

　　　　　　運動・理論面での反国民的な分裂犯罪史

　それとも、志位「新提案」を無批判のままで、手放しの絶賛に終わる学者文化人ほぼ全員は、日本共産党に妨害分裂棘を抜ききらせないままでも、党改革・自己刷新・自己批判をさせないままでも、憲法違反の安保法制を廃案に追い込むことができると楽観的願望に溺れているのか。

　　　　１、イタリア共産党の党改革・自己刷新・自己批判経緯

　　　　２、フランス共産党の党改革・自己刷新・自己批判経緯

　　　　３、日本共産党の党改革・自己刷新・自己批判皆無？

　たしかに、懇談した学者・文化人や、マスコミに登場する評論家たちは、それぞれの専門分野において、優れた実績を持っている。しかし、他政党とたたかう国政選挙における戦略→安倍政権打倒・安保法制廃案をやり抜く参院選戦略の面では、オンチと言わざるをえない。

　私(志位)の「新提案」にたいし、無条件・無批判で賛美してくれるのはありがたい。ただ、廃案勢力としては、他政党との関係で「障害物」をどうするべきかまで踏み込まなければ、廃案勢力共闘不成立になることが分かっていない。

　　　　世に倦む日々『悪銭身につかず - 半年弱で破綻した

　　　　　　　　　　　　　　　パクリと誤算の「国民連合政府」』１月１２日

　（６）私(志位)のだまし手口狡知さ、共産党批判者・政党排除手口

　もちろん、懇談対象を選ぶときは、相手・学者文化人の「赤色身体検査」を行う。過去に一度でも「共産党批判・レーニン批判」を公表した者は、事前に排除しつくす。反共言動の学者文化人リスト＝排除者名簿は、党本部資料室に秘密資料として完備してある。

　「共産党批判」を100％しない学者文化人と懇談している。そこから、当然ながら、私(志位)の「新提案」にたいし、全員が無条件無批判で絶賛してくれた。その記事を「しんぶん赤旗」において、大宣伝できた。それによって、赤旗読者１１７万人・支持者に、日本中の学者文化人全員が、「国民連合政府」「共産党型選挙共闘」に賛同しているという赤色刷り込みを成功させてきた。

　もっとも、その規模は、レーニンのように、ソ連国民だけでなく、世界の労働者・被抑圧者全員に、赤色ウソ・詭弁を刷り込んだ犯罪とは桁違いであるが。レーニンは、赤色刷り込みだけでなく、彼の誤った「食糧独裁令」や反国民的一党独裁・党治国家路線に反対した農民・労働者・兵士数十万人を赤色テロルで殺害した。

　　　　『｢赤色テロル｣型社会主義形成とその３段階』レーニンが「殺した」革命勢力

　　　　『レーニンの大量殺人総合データと殺人指令２７通』大量殺人指令と報告書

　わが党は、国家権力という暴力装置を持てていないので、「赤色身体検査」に基づく事前排除以外できない。

　ところが、残念ながら、２０１５年９月１９日の志位「新提案」＝「国民連合政府」「共産党型選挙共闘」にたいし、民主党・維新・連合の内部反対・抵抗などが表面化した。現在、頓挫してしまった。

　　　　『志位「国民連合政府」構想・「選挙共闘」宣伝→４カ月間で破綻』

　　　　　　「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」抜取なしで、勝てるとの空想だった

　　　　　　１５年９月「国民連合政府」構想提唱者志位は、１６年１月、その破綻を認めた

　　　　　　「選挙共闘」も熊本県・市民連合主導以外で不成立

　もし、懇談対象を無差別に選んでいたらどうなるか。宮本・不破・私(志位)による対象者３つの拒否・排除ケース＝「赤色身体検査」結果を挙げる。

　〔拒否・排除ケース１〕、有田芳生『日本共産党への手紙』のような「共産党批判者」多数を含む懇談になってしまう。３人連続独裁者は、有田を除籍にした。彼を、党中央出版社である新日本出版社から「くび」にした。そんな批判者を含む懇談を赤旗に載せたのでは、逆効果を招く。

　『日本共産党への手紙』が教育史料出版会から、１９９０年６月出版され、大きな反響を呼んだ。そこでの加藤哲郎論文と藤井一行論文に、宮本氏は激怒して、大掛かりな報復をした。その編集をした有田芳生を査問し、除籍した。党員の出版社社長を査問し、党員権６カ月間停止処分にした。

　　　　『逆旋回遂行のための４連続粛清事件』有田を査問・除籍

　　　　　第１、ユーロコミュニズム、スターリン問題の研究・出版活動粛清事件

　　　　　　　　通称『ネオ・マル粛清』の『田口・不破論争』１９７８年～『高橋彦博除籍』９４年

　　　　　　　　その一つ『上田・不破査問事件』１９８２年

　　　　『Amazon.co.jp：日本共産党への手紙: 松岡英夫,有田芳生』

　　　　『なつかしい本「日本共産党への手紙」松岡英夫,有田芳生(編』

　〔拒否・排除ケース２〕、２０１４年４月『４・１４神戸護憲集会と共産党の拒否・不参加問題』もあった。

　集会の講師が、共産党６中総批判をした広原高明（元京都府立大学学長）だった。それを口実にして、共産党・私(志位)は「参加要請→再要請」を拒否した。詳細は、下記ファイルに載っている。

　　　　『４・１４神戸護憲集会と共産党の拒否・不参加問題』

　　　　　　参加要請→共産党拒否・不参加回答→再要請→共産党黙殺

　　　　　　共産党・志位和夫の対応－自主孤立・国民運動分裂政党

　〔拒否・排除ケース３〕、さらに、市民団体による「選挙共闘」の呼びかけを共産党・私(志位)が拒否したケースもある。それは、護憲・活憲勢力による選挙戦略＝「選挙共闘」提案だった。しかし、そこに、共産党を批判したことがある「新社会党」が入っていた。市民団体「選挙共闘」であろうと、共産党批判の政党が参加した「平和共同候補実現運動」＝「選挙共闘」を拒否し、排除するのが、私(志位)の裏側本音である。

　今回の志位「新提案」の「選挙共闘」対象政党も、無差別でなく、「新社会党」を排除している。

　　　　(平和共同候補実現運動、それへの共産党の敵対方針)

　　　　『「平和共同候補」実現運動への共産党の敵対と詭弁』護憲・活憲勢力の選挙戦略

　　　　『護憲・活憲運動における共産党のセクト的対応』セクト的排他的誤りの事例集

　　　　『共産党が護憲・活憲運動内で行う排他的言動の検討』共産党のセクト的分裂策動

　　　　ＨＰ『平和への結集めざす市民の風』平和共同候補の実現を

　　　　yahoo『平和共同候補』

　　　　共産党『参院選での「平和共同候補」を求める運動について』共産党の敵対方針

　私(志位)は、懇談対象を選ぶとき、赤いふるいにかける。篩に残った「無菌の学者文化人」とだけ懇談をする。私(志位)の「新提案」に無条件無批判で、双手を挙げて賛美してくれる「無菌者」だけを、赤旗でお披露目をする。これは、レーニンの手口と同じである。

　レーニンは、ロシア革命・ソビィエト勢力数十万人の大量殺人犯罪をしたが、一方、その数倍ものソビィエト勢力を排除し、１９２１年第１０回大会において「democratic centralism＋分派禁止規定」を突然、強行採決させ、一党独裁システム・党治国家を完成させた犯罪革命家だった。私(志位)の手口は、「官僚主義的中央集権制」政党＝「革命政党」党首として、正当な手口と評価されよう。

　４、（７）共産党赤旗激減テンポと（８）議席増テンポとの鋏状二股裂

　（７）共産党赤旗ＨＮ部数の歯止めのない激減テンポ

　１９８０年ピーク以降、赤旗ＨＮ部数は歯止めのない激減を続けてきた。ＨＮ３５５万部→２０１５年９月末ＨＮ１１７万部・３２．９％に減った。３４年間で、赤色体力が３分の１以下に衰弱してしまった。衰弱死の予感が私(志位)を襲う。

　共産党の党勢力の根幹データとなる赤旗ＨＮ読者は、選挙３回連続躍進結果に比例して、増えたのか。赤旗読者の長期データはどうなっているのか。日本共産党とは、１９８０年赤旗読者数ピーク以降、３４年間連続大量減紙政党である。参院選・衆院選結果と党勢力の根幹データとは、反比例関係になった。この関係は、鋏状二股裂と規定できる。

　それらの反比例データを検証する。この鋏状二股裂から逃れでる道はないか。私(志位)が怯える最大の悩みが、二股裂である。赤色身体が二股裂をされ続けたらどうなるのか。赤色政党独裁者・私(志位)が、有権者から与えられる（1）二股裂刑罰の痛み・苦しみレベル＋（２）選挙３連続躍進の狂喜レベルを共有できる学者文化人がどれだけいるだろうか。

(表５)　３４年間連続減紙政党＝１０年単位の激減数・％

年	80	90	00	10・1	14・1	差引減
大会	15	19	22	25	26	34年間
ＨＮ	355	286	199	145.4	124.1	230.9
内Ｈ		54	35	25	21.8
内Ｎ		232	164	120	102.3
ＨＮ増減		69	87	53.6	21.3
減紙累計		69	156	209.6	230.9
減紙率		19.4％	43.9％	59.0％	65.0％	65.0％

１９８０年とは、東欧・ソ連の経済停滞・人権侵害犯罪情報で、ヨーロッパ共産党全体が

党員数・読者数・国政選挙結果で全面後退開始→日本共産党も同じく、赤旗ピーク終了

１９９０年とは、８９年～９１年東欧・ソ連１０カ国と前衛党のいっせい崩壊中

＝ヨーロッパの資本主義国コミンテルン型共産党も、同時いっせい崩壊・壊滅

日本共産党だけが資本主義世界のコミンテルン型共産党として唯一生き残っている

【創立90周年】共産党が政権に最も近づいた頃を調べてみた

　このグラフは、外部ＨＰのリンクである。グラフを見る限り、党員数のピークは昭和62年（1987）であることがわかる。ちなみに機関紙数のピークは昭和55年（1980）。２０１２年時点、党費納入党員数実態は、２１．５万人に激減している。赤旗部数は、２０１４年１月第２６回大会志位報告のように、１２４．１万部に激減した。

(表６)　３４年間＝党大会毎の読者大量離脱政党

年	80	82	85	87	90	94	97	00	04･１	06・1	10・1	14・1
大会	15	16	17	18	19	20	21	22	23	24	25	26
ＨＮ	355	339	317.7	317.5	286	250	230	199	173	164	145.4	124.1
内Ｈ					54	50	40	35	30	28	25	21.8
内Ｎ					232	200	190	164	143	136	120.4	102.3
増減		16	21.3	0.2	31.5	36	20	31	26	9	18.6	21.3

２５回・２６回大会は、ＨＮ部数の区別なし→それ以前の比率で推計

　党大会比較で、１９８０年第１５回大会～２０１４年第２６回大会までの１２回の３４年間、赤旗部数は毎回激減している。宮本・不破・私(志位)は、賽の河原の石積み運動に執着し、衰弱死突入政党に変質させた。

　１５年９月末「幹部会決議１０月６日」時点の赤旗ＨＮ部数はどれだけだったのか。

　１５年９月３０日現在の赤旗ＨＮ部数の計算式は２種類ある。

　〔計算式１〕、赤旗毎月公表部数に基づく数値→下記

　「しんぶん赤旗」部数は、最高１９８０年３５５万部→２０１４年１月第２６回大会１２４．１万部→１２月衆院選後１２月１１３５５減＋１月～５月累計３５９７５減＝６カ月計４万７３３０部減！→「大運動」３カ月半回復・拡大数計１万３０４５部＝２０１５年９月３０日現在衆院選後減紙の未回復３万４２８５部減紙のまま！

（表７）　１５年１月～１２月の赤旗公表毎月ＨＮ増減パターン

４月統一地方選前・少量拡大→統一地方選後・大量減紙

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

年計

ＨＮ

430

5224

沈黙

34778

5991

1498

6302

2549

2705

3716

2086

3438

Ｈ

288

492

沈黙

5265

655

415

987

740

468

1109

411

162

Ｎ

142

4732

沈黙

29513

5336

1083

5315

1809

2237

2607

1675

3376

年累計

430

4794

？

29984

35975

34477

28175

25626

22921

26637

28723

32161

１５年４月度ＨＮ３万４７７８部減は、最近５年間中、最大の月間減紙数

１５年９月末「大運動」終了時点ＨＮ１１７万６０００部

　〔計算式２〕、１５年１０月６日幹部会－前回比で日刊紙９３・４％、日曜版９２・４％

　（２）、１４年１月第２６回大会ＨＮ１２４．１万部＋前６カ月間２万２２４５部＝１３年７月参院選時点１２６万３２４５部

　（３）、日刊紙・日曜版の比率は赤旗公表数値では不明→とりあえず、ＨＮ９３・０％とする。

　　　　前回参院選時点１２６万３２４５部×ＨＮ９３・０％≒１１７．５万部になる。

　計算式２種類のＨＮ数値は、ほぼ等しくなる。

（表８）　１６年１月～１２月の赤旗公表毎月ＨＮ増減パターン

７月参院選

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

年計

ＨＮ

4060

Ｈ

1023

Ｎ

3037

年累計

4060

衆院選後

47576

１４年衆院選後１２月１１３５５減＋１５年度計３２１６１減＋１６年１月４０６０減＝１４カ月間計４万７５７６減

「大運動」３カ月半拡大数計１３０４５→後、１０・１１・１２・１月４カ月で１３３００部減＝「大運動」拡大数吹っ飛ぶ！

１５年９月末「大運動」終了時点ＨＮ１１７万６０００部→１６年１月末１１６万２７００部

１４年１月第２６回大会ＨＮ１２４．１万－１６年１月末１１６．２７万＝２年間で７．８３万部減！

　（８）議席増テンポとの鋏状二股裂

　共産党の党勢力指標は、（1）国政選挙結果・（２）党員・赤旗ＨＮ部数・（３）党財政である。アベノミクス批判票急増以前は、３指標とも、そろって激減を続けていた。

　（２）赤旗ＨＮ部数は、１９８０年３５５万部ピーク以降減少に転じた。１９８９年～９１年東欧・ソ連１０カ国と前衛党崩壊以降激減テンポがアップした。そのままでは、ヨーロッパ全共産党なみに、共産党崩壊のタイムリミットに近づいた。→２０１４年１月第２６回大会時点赤旗ＨＮ部数１２４万部→２０１５年９月末１１７万部・ピーク時の３２．９％へと減り続けてきた。

　ところが、安倍暴走・アベノミクスは、日本共産党・私(志位)にたいし、２０１３・１４年と「想定外の恵みの雨・票」を大量に降り注ぎ始めさせた。私(志位)・常幹は、思いもしない「恵みの雨・票」に狂喜した。わが党勢力（1）国政選挙結果を起死回生させてくれた「安倍・アベノミクスに裏側本音として感謝を捧げよう！」。「わが党を一時的軒下雨宿り先として選んでくれた有権者にも、お礼を述べる！」

　その代わり、（1）赤旗ＨＮ部数激減継続と、（２）選挙３回連続躍進という党史上初の激痛を発生させる鋏状二股裂が始まった。赤旗ＨＮ部数をなんとか増やせないのか。４７都道府県委員長・３１５地区委員長・１．５万地区委員・・２１．５万党費納入党員はやる気があるのか！　赤旗を増やせ。増やしてくれ！　赤旗ＨＮ部数激減継続のままでは、党財政の破綻が目の前まで迫っている！

（表９）　赤旗激減テンポと議席増テンポとの鋏状二股裂

選挙躍進－２年間で３回のみ連続

年		赤旗ＨＮ部数	:激減テンポ	選挙種類	議席減少中
9				都議選	26→15→13→8
10	党大会	1月145.4000		参院選	15→5→4→3→3
11		130.1503	-15.2497
12		127.4452	-2.7051	総選挙	24→20→9→9→9→8
			赤旗激減連続中		議席減少中→↓躍進3回のみ連続
13		124.1000	-3.3452	都議選6月参院選7月	→８→17 →3→8
14	党大会	1月124.1000	-4.1921	総選挙12月	→8→21
15	「大運動」	9月117.6000	-3.2161
16	1月		-4.060	参院選7月	→3→8→？

　　　　２、２０１３年都議選結果　３、２０１３年参院選結果

　　　　４、２０１４年総選挙結果

　５、（９）「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」棘抜き全面拒絶

　〔小目次〕

　　　１、「イデオロギーの壁」棘抜けという反共宣伝を全面拒絶

　　　２、「共産党アレルギー」棘抜けという反共宣伝も全面拒絶

　１、「イデオロギーの壁」棘抜けという反共宣伝を全面拒絶

　私(志位)の「新提案」にたいし、民主党・連合は「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」「ハードルが高い」などと難癖をつけ、実質的な拒否をしている。その本音は、「民主党主導選挙共闘」である。それにより、参院選１人区の共産党票２～９万票をもらえないかとの皮算用を隠している。

　日本共産党とは、党創立９３年で、一度も誤り・党内外犯罪をしたことがない。正義の党であり、「民主連合政府」→「国民連合政府」を掲げ、「一党独裁・党治国家」をしないと宣言してきた。

　わが党の「イデオロギー」は、マルクス・レーニン主義→名称だけ変更した「科学的社会主義」である。不破哲三氏は「私の友人マルクス」と絶賛している。９３年間掲げ続けたマルクス・レーニン主義理論・原理を「壁」と嫌い、「選挙共闘」を受け付けない政党の方が間違っている。

　もっとも、不破氏は、（1）スターリン崇拝者→（２）スターリンは悪いが、レーニンは正しいと、レーニン絶賛・『レーニンと資本論』７冊出版者→（３）レーニン絶賛経歴を沈黙者・マルクスだけの宣伝者へと、変わり身３回の早さを見せている。

　イタリア共産党・フランス共産党を含めヨーロッパのコミンテルン型共産党すべてが、マルクス・レーニン主義理論・原理を「誤り・犯罪的理論」とし、放棄宣言をした。日本共産党を除く資本主義世界の全共産党が崩壊したのは、正しい原理を党大会で投げ捨て宣言をするという誤った選択をしたからである。

　私(志位)は、そもそも「イデオロギーの壁」の存在など認めない。「マルクス・レーニン主義イデオロギー」が妨害分裂棘になっているというのは、反共言論にすぎない。「棘抜き要求」など全面拒絶する。

　日本共産党の「科学的社会主義」堅持方式にたいし、多様な批判があることも知っている。その非難内容は完全に誤っている。その一端を紹介しておく。

(表１０)　日本共産党の欺瞞的な４項目隠蔽・堅持方式

４つの原理	欺瞞的な隠蔽・堅持方式	他国共産党との比較
プロレタリア独裁理論	綱領において、訳語変更の連続による隠蔽・堅持。(１)プロレタリア独裁→(２)プロレタリアのディクタトゥーラ→(３)プロレタリアートの執権→(４)労働者階級の権力→(５)放棄宣言をしないままで、綱領から権力用語を抹殺し、隠蔽・堅持している	ヨーロッパでは、１９７０年代、ポルトガル共産党を筆頭として、１００％の共産党が、これは犯罪的な大量殺人をもたらし、誤った理論と認定した。そして、明白に放棄宣言をした。資本主義世界で、放棄宣言をしていないのは、日本共産党だけである
民主主義的中央集権制	規約において、訳語変更による隠蔽・堅持。(１)民主主義的中央集権制(Democratic Centralism)→(２)「民主集中制」という略語に変更→(３)「民主と集中の統一」と解釈変更で堅持→(４) 「民主と集中の統一」は、あらゆる政党が採用している普遍的な組織原則と強弁している	ヨーロッパの共産党は、「Democratic Centralism」の「民主主義的・Democratic」は形式・形容詞にすぎず、「官僚主義的・絶対的な中央集権制・Centralism」に陥ると断定した。それは、「党の統一を守るのには役立ったが、一方で党内民主主義を抑圧した」組織原則だと認定した。この反民主主義的組織原則を堅持しているのは、残存する犯罪的な一党独裁国前衛党４党とポルトガル共産党・日本共産党だけである
前衛党概念	規約において、(１)前衛党→(２)規約前文から綱領部分削除に伴い、その中の「前衛党」用語も事務的に削除→(３)不破哲三の前文削除説明で、「前衛党」概念を支持・擁護	イタリア共産党は、「前衛党」思想を、「政党思想の中で、もっともうぬぼれた、傲慢で、排他的な政党思想だった」と総括し、全面否定した。日本のマスコミは、左(２)を「前衛党」概念の放棄と錯覚し、誤った解説をした
マルクス・レーニン主義	(１)マルクス・レーニン主義→(２)個人名は駄目として、「科学的社会主義」に名称変更し、堅持。不破哲三の『レーニンと資本論』全７巻を見れば、マルクス・レーニン主義そのものの堅持ぶりが分かる。ただ、彼は、さすがにレーニンの暴力革命理論だけを否定した	「マルクス・レーニン主義」の命名者はスターリンである。ポルトガル共産党を除くヨーロッパの共産党すべてが、マルクス・レーニン主義と断絶した。フランス共産党も、ソ連崩壊数年後、「ソ連の失敗は、マルクス主義の失敗だった」とし、マルクス主義の立場を取らないと宣言した。

　（非難内容）

　日本共産党は、４項目に関して、訳語・名称変更しただけで、ヨーロッパの共産党がしたような明白な放棄宣言を一つもしていない。その実態も、隠蔽・堅持方式を採っている。世界的にも、こういう欺瞞的スタイルを採る共産党は皆無であり、いかにも不可思議な政党ではある。

　その点で、加藤哲郎一橋大学教授は、日本共産党を「現段階のコミンテルン研究の貴重な、生きた博物館的素材」と指摘した(『コミンテルンの世界像』青木書店、１９９１年、Ｐ.３)。その視点から観れば、日本共産党を２１世紀における「貴重な絶滅危惧種」として、このまま生態保存しておく必要があるのかもしれない。

　ただし、選挙政策面では、天皇制・君が代日の丸・自衛隊テーマなどで、無党派層への支持拡大を狙って、どんどん現実化している。それは、不破・志位・市田らが、(１)レーニン型前衛党の５基準・原理の隠蔽堅持路線と、(２)選挙政策の現実化路線という矛盾した２面作戦を採用していると規定できる。

　２１世紀の資本主義世界で、いったい、なぜ、日本共産党という一党だけが、レーニン型前衛党の５つの基準・原理を保持しつつ残存しえているのか。もっとも、残存する一党独裁型前衛党の中国・ベトナム・北朝鮮を合わせれば、アジアでは、４つの前衛党が崩壊しないでいる。

　２、「共産党アレルギー」棘抜けという反共宣伝も全面拒絶

　「共産党アレルギー」が存在することは認める。しかし、それも、反共勢力により、誤った事実・歴史認識が撒き散らされた結果でしかない。その反共宣伝を打ち破る攻撃的行動を展開する。

　「共産党アレルギー」の根拠とする反共宣伝を紹介する。それを妨害分裂棘と捻じ曲げる反共理論を載せておく。２１．５万党費納入党員・１．５万地区委員・１１７万人赤旗ＨＮ読者は屈しない。一時的軒下雨宿り先として私(志位)を選択してくれた有権者も、動揺することなく、２０１６年参院選１人区３１（熊本県以外）＋比例代表単一選挙区定数８９の共産党候補者に投票していただけることを確信する。

　「共産党アレルギーという妨害分裂棘抜き」という反共宣伝を全面的に拒絶する。

　　　　〔反共理論〕

　　　　共産党にたいする「イデオロギーの壁」「アレルギー」とは何か

　　　　　　１、「イデオロギーの壁」とは何か

　　　　　　２、「共産党アレルギー、ハードル」とは何か

　　　　　　　　（1）、１９６４年４・１７ストと共産党の妨害分裂犯罪

　　　　　　　　　　　半日ゼネスト中止の誤りのとき、中国滞在中の宮本顕治指令？

　　　　　　　　（２）、核・原子力問題にたいする共産党３回の誤り・妨害分裂犯罪

　　　　　　　　　　(１)１９６３年→(２)１９８４年→(３)２０１１年

　　　　　　　　　　運動・理論面での反国民的な分裂犯罪史

　この反共宣伝を全面拒絶しても、かつ、「国民連合政府」構想・「選挙共闘」宣伝が頓挫・破綻しても、２０１６年７月参院選において、野党５党中、私(志位)だけが１人勝ちをする。この見通しが、マルクス主義理論に導かれた「科学的な参院選情勢判断」である。

　宮本・不破・私(志位)は、「マルクス・レーニン主義→（名前だけを変えた）科学的社会主義」における依存対象の革命家を、今までとっかえひっかえしてきた。（1）スターリン崇拝・絶賛→（２）「スターリンは悪いが、レーニンは正しい」→（３）レーニンがロシア革命勢力数十万人殺人犯罪者・根本的なウソ・詭弁者と判明したので、「スターリン・レーニンも悪いが、マルクスだけは正しい」と仮面を何度も取り替えた。

　そこで、私(志位)は、「赤色身体検査」に合格し、赤いふるいに残った「無菌の学者文化人」との志位「新提案」懇談においても、マルクス賛美だけを強調している。もはや、日本共産党の依存対象先はマルクス一人しかいなくなった。

以上　　健一メニューに戻る

　〔関連ファイル〕

　　　　『志位「国民連合政府」構想・「選挙共闘」宣伝→４カ月間で破綻』

　　　　　　「イデオロギーの壁」「共産党アレルギー」抜取なしで、勝てるとの空想

　　　　　　１５年９月「国民連合政府」構想提唱者志位は、１６年１月破綻

　　　　　　「選挙共闘」も熊本県・市民連合主導以外で不成立

　　　　世に倦む日々『悪銭身につかず - 半年弱で破綻した

　　　　　　　　　　　　　　　パクリと誤算の「国民連合政府」』１月１２日

　　　　　　　　　　　　　『立憲党で40議席を取る - １月１５日

　　　　　　　　　　　　　　　憲法学者の新党で投票率を70％に上げて勝つ』

　　　　『廃案勢力が願望する「選挙共闘」阻害の４要因』

　　　　　　　　妨害分裂棘抜き取りなしには、参院選惨敗・自公過半数維持

　　　　　　　　１８年衆院選３００（→２９４？）小選挙区でも惨敗のまま

　　　　『安倍政権打倒・安保法制廃案への最良コース２つ』

　　　　『志位「新提案」は、なぜ民主・維新から拒否されるのか？』

　　　　『志位・赤い参院選謀略＝「新提案」の真意・狙い』