Party2＜第２部＞
第７話“大いなる分岐点（T）”
前回のあらすじ
ヴァニーレンジャーを倒しミアのいとこに当たるミルネ君を
恐怖の風土病である「ゾルフ病」から救った冒険者一行。
ミルネ君の母親であるマリーネおばさんは黄金の腕輪を
報酬代わりに渡そうとしますが、一行はミアとラディの提案により
それを拒否します。
ミア おばさんから金品は頂けません
ラディ たまにはいいこともしなくてわな
クレーネ ラディが珍しいことを言うね
フォル こりゃ、雨が降るぞ（笑）
そしてそれから・・・
レベルアップ
ＧＭ てなわけで
ミア はい、てなわけで
ラディ レベルアップからだぞ
ＧＭ では、レベルアップ言って下さい・・・左のミアさんから
ミア はーい、とりあえず今回は経験点を貯めたまま特になにも変わってないです
ラディ ええっと、俺はシャーマンレベル５！ファイブ！！
ジャベリン！！！ジャベリン！！！わはははは…
ＧＭ ヤバイなぁ、それがあったかぁ
ミア 出てきたら速効で「ジャベリン」発射ですね
クレーネ うーんと、クレーネはシャーマンレベル４になりました
フォル えーと、私ことフォルネは変動なしだ
休日の冒険者たち
ＧＭ とりあえず一週間後ってことで金を減らしといてね
ラディ へいへい
ＧＭ それではみなさん、この１週間やりたいことはありますか？
一同黙
ラディ 隠れてる・・・（ぼそ）
ミア 兄を探すという目的はありますけど、特に趣味とか考えていませんでした
クレーネ そういえば趣味を考えてなかったよねー
ＧＭ クレーネさん、なにかすることはありますか？
クレーネ うーんとねえ（考え中）
ミア オランに兄がいるから会う可能性があるのですが・・・
クレーネ 消息がわからないんじゃないの？
ラディ うーん、ミアが兄のことをたずねているのを見たことがないぞ
ミア うっ・・・いつものは唐突に始まってしまい「なにしてますか」っていう間が無いので…
クレーネ 今その時間があるから似顔絵でも描けば？
ミア それでは、兄の似顔絵をさらさらと描きましょう
フォル ちょっと待って！１１年前じゃあ顔が全然違っているぞ
ＧＭ それに兄の方は知らないんじゃないの？
ラディ いんや、きっと知っているぞ
ミア 旅に出たことぐらいは知っていますよ
ＧＭ そんじゃミアは兄の行方は捜しているっと…ラディさん！
ラディ ん？
ＧＭ なんかすることありませんか？
ラディ えーと、お茶でも飲んでいるかなぁ
クレーネ それじゃあ、私もラディと一緒にお酒を飲んでいます♪
フォルネ、依頼を持ってくる
ＧＭ えーと、みなさんがてんやわんやとやっているとフォルネがみんなのいるところに来るね
フォル やれやれ、みんな金がなさそうだからちょっくら依頼を見てきたよ
一同 おお〜っ
ラディ 発言しないと思ったらいつの間に…
クレーネ さすが、リーダーね
フォル 誰がリーダーやねん（笑）
ミア どうして依頼なんて取ってきたんですか？
フォル 私だけ金持ちでみんな貧乏しているだろうと思ってね
ミア そういえば宝石をまだ持っていましたね
ラディ メシぐらいおごってくれ
クレーネ おごれ、おごれ〜っ
ラディ それじゃあ、ここの酒代はフォルネ持ちってことに決定だな
フォル んな！？
ラディ ２ガメル減らしといてね
ミア みんなでその辺のお酒を全部飲みましょう！
フォル おいおい（みんなを止めに入る）
ミア あ、わたしやっぱオレンジジュースがいいです
ラディ じゃあ、３ガメルだな（笑）
クレーネ まさに勘定奉行だね♪（笑）
ミア リーダーってそうゆーものだったんですか？
ラディ これは飲み会リーダーってことだな
クレーネ それでミアちゃんは戦闘の時のリーダー（またの名を盾とも言う）ね
ミア それはいかにもシールドって感じがするのですが気のせいでしょうか？
フォル 多分気のせいだよ
クレーネ うん、そうだよ♪
ミア ………
ラディ そろそろ、話を始めてくれ
フォル それじゃあ、Ａ、Ｂ、Ｃの３つ見つけたけど、どれから行く？
ラディ ちょい待ってくれ
ＧＭ え？名前考えるの面倒だからＡ、Ｂ、Ｃで許してね
ミア いや、そのＡ、Ｂ、Ｃって何ですか？
クレーネ それってもしかしてＢを引いたら「当たり〜」ってことになるの？
ラディ 良いニュースと悪いニュースがあるってことか？まあいいや、
上から順番に内容を言ってみてくれ
ＧＭ Ａの依頼は魔術師ギルドから盗まれ物があって、その盗んだ犯人らしき導師が
ある品物を持って雲隠れをしたそうです。詳しくは「魔術師の学院」にて。
報奨金は前金は２０００ガメル残り８０００ガメルは依頼完了後に渡されます
ミア おお〜っ！相当な物を盗まれたのですね
クレーネ うん、そのようだね
ラディ Ｂの依頼は？
ＧＭ Ｂの依頼は「腕の立つ冒険者求む！任務は護衛」てな感じの張り紙が
貼ってありました。報奨金は依頼主と交渉って書いてあるね。
あと、大工さんも募集しているね。
一同 う〜ん！？
ラディ それじゃあ、最も悪い依頼かもしれないＣにいってみよう
ミア もしくは最もなんでもない依頼かもしれないですよ
ＧＭ えーと、Ｃの依頼は…
ミア もしかして私が出した「兄を捜しています。」って依頼じゃないですか？
ＧＭ （ぎくっ）えーと…そのー、なんだなぁ
クレーネ なんだかハッキリしないぞーぉ
ＧＭ まあ、酒場まで行ってちょうだい（ヤバイ、完璧にばれている。なにか考えなくては）
ラディ それじゃあＣから行こうか
ＧＭ （げげっ）そ、それじゃあ酒場Ｃに行くのね（汗）
クレーネ 酒場Ｃにレッツゴ〜♪
ＧＭ タッタッタッタッ着きました
店の主人 「いらっしゃい、どのようなご用だい？お嬢ちゃんたち」
ミア 「あのー、依頼の張り紙を見てやってきたのですが」
店の主人 「ああ、あれかい？あの話は１週間前に依頼主がいなくなっちまってもうないよ」
ミア それじゃあ、失礼しました〜
酒場Ｃの表にて
ラディ なんつー依頼を持ってきたんだフォルネ！
クレーネ もう情報古いじゃないか〜
一同 バシッバシッバシッ（フォルネを叩く音）
ラディ みんなちょい待て、なんで一週間経った依頼を持ってきたのか聞いてみよう
フォル いや〜、三つ同時に持って来た方が喜ばれるかなぁって♪
一同 ・・・ぷちっ（怒）――――そしてフォルネの絶叫がこだまする……
数分後・・・
ＧＭ はい、Ｂの酒場だよ
若主人 なんの用ッスかお客さん
ミア ええっと、護衛だっけ？
ラディ 仕事の話があるって言ってフォルネを突き出す
クレーネ そうそう、「この娘この娘」って言って
ミア ガシッと捕まえます
ラディ こいつ女じゃないからな
フォル ・・・・・ぴくっ（まさかバレた？）
ＧＭ すると主人が話始めるね
主人 ここから５日いったところの北の山に魔術師だかなんだかしらないが
変わり者のおじいさんが住んでいてそこに行って護衛をしてくれという依頼ッス。
報酬は張り紙に書いてあるとおり依頼主と交渉ッス。
あと、あんたらに関係ないかもしれないッスけど、大工も随時募集中ッス。
ミア それって山の護衛ですか？
ＧＭ さすがにそれは違うと思うけど
ラディ 俺らのレベルからすればＡの依頼は妥当な金額だしなぁ
クレーネ とりあえずＢの依頼はキープってことにしようね
ミア Ａにも話を聞きにいきましょう
ＧＭ それじゃあ魔術師ギルドにいきます・・・受け付けの人がいますね
ラディ んじゃ、「かくかくしかじか」と話しました
ＧＭ 受付の人も「かくかくしかじか」と話すね（笑）
クレーネ それでその「かくかくしかじか」の要約は？
受け付け 魔術師ギルド関係者があるものをこともあろうに我がギルドから盗み出したのです。
さっそく、討伐隊を組織して、奴が逃げ込んだという情報がある北の山へと向かわせました。
しかし、半月経っても討伐隊は帰って来ません。北の山までは５日間の距離にあるので多分、
返り討ちにあった推測されます。そこで、もっと強い冒険者を雇おうと我がギルドは思ったのです。
報酬は、前金２０００ガメル、残り８０００ガメルは成功報酬ということで…。
ちなみに先着５組で受け付けを打ち切らせてもらいますのご了承下さいね
ミア ご、五組までですか？
受け付け いやー、最近はギルドの方でも資金不足なんですよ
クレーネ それじゃー、まわりの五組を闇に消そう！
ＧＭ え？いや、そーじゃなくて先着順だからまだ空きがあるかもしれないよ
ラディ それに返り討ちに遭うんじゃないか？
一同笑
ラディ それでどうすれば依頼が完了するんだ？犯人の耳でも持ってくるのか？
受け付け そうですねぇ、ギルドの証明書と盗まれたものをお返ししてくれベストですね
ミア なるほど
ＧＭ それでみなさんどうしますかい？
ラディ 話を総合するとＡの依頼で行くところとＢの依頼で行くところは同じ場所なのか？
ＧＭ ハッキリ言って同じ山です
一同 ふーむ
冒険者悩む
ここで相談タイムとなります。冒険者曰（いわ）く、Ａは確実に２０００ガメルを手に入れられるが
他の組に先を越される可能性があり、さらに冒険者同士で争うことになる危険がある。
Ｂの依頼は片道５日間の旅路を経ても高額の報酬がもらえるとは限らず、
ワナでもあるような気配が感じられる。
そして、これらをまとめると…
ラディ 冒険者と争うことは一番バカな行為だぞ
クレーネ ２０００ガメルかぁ
ラディ なんでギルドは一組ずつ雇わないんだ？
フォル いや、受け付けの話によると一組頼んで返り討ちに遭ったらしい（リプレイでは省略されている）
クレーネ そうなると報奨金がどんどん上がってくるね♪
ミア とりあえずＡ方は？
クレーネ＆ラディ 確実！！
フォル 現実的！
ＧＭ うわー、コイツら冒険者のくせに安全を求めているよ（冷ややかな目を向ける）
フォル ああ、そういえばＢの方でももう一つ依頼が入っていたよ、大工が欲しいだって
ラディ ベートーベンの「第九」？
クレーネ なんで合唱しなければならないの（笑）
それで結局どうなったかとゆーと…
ラディ 俺とミアがサイコロを振り合って勝った方がそちらの依頼を受ける
ミア いいですよ、私が勝ったらＡの依頼を受けましょう
ＧＭ それじゃあ、２Ｄ振ってください
ミア＆ラディ ころころ…
ラディ ミアは？
ミア こっちは４、４で８です
ラディ あれ？こっちも８
ＧＭ もう一度振ってちょうだい
ミア それ！ころころ…
ラディ てぇーりゃー！ころころ…
ＧＭ 決まったな
クレーネ Ｂに決定♪
ミア それでは、さよーならー
ラディ アディオス！さよなら・・さよなら・・・さよなら！（淀川さん風に）
クレーネ バイバイ♪
フォル さらばだ
受け付け ちっ！しょうがないな
ＧＭ では先ほどの酒場Ｂへ来ましたよ
クレーネ おいちゃ〜ん、依頼キープしといた？
若主人 いや、別にこれは期間とかがないんでキープもなにもないッスよ
ミア 受けたければ来いってことなの？
ラディ 依頼主の名前を教えてくれ
若主人 えーと、たしか「メリトリ」とかいゆー名前だったッス
一同 メリトリ、メリトリ？メリトリっと（名前をメモっている）
クレーネ 移動手段歩きだよね？
ＧＭ 馬車や馬は高いぞ
ミア それで報酬は依頼主と直接交渉でしたよね？
ラディ 報酬を払わないんだったら身包みを剥いででももらってやるぞ
クレーネ それって悪党っていわない？
ラディ 俺ってシーフだし（笑）
ミア さすがにそれは止めますよ
フォル 腐ってもプリーストだな
クレーネ 私も本業はシーフですよ
ミア うっ、そうでしたね。多勢に無勢ですか…
ラディ 「スリープ」をかけるぞ♪
ミア ……（汗）
ＧＭ こらこら、ミアが困っているぞ
クレーネ マスター、今のは編集でカットしておいてね
ミア 冒険者でも悪の方に走っているような気がするのは私だけでしょうか？（泣）
ラディ よし、北の山に向かうぞ！
一同 おおっ！！
北の山に向かった冒険者たち。ＧＭとしては山についての情報収拾をして欲しかったんだけど
このパーティーは全然そのようなことは考えてなかったらしい。
おかげで急きょ山の麓（ふもと）の村を登場させることとなった。
ＧＭ 途中は省略して４日目の夕方頃に山らしきものが見えてきてその麓に村があるね
ラディ 実は「村イミテーター」とかいわないよな？
ミア なんかすごそうですね
ラディ 最高傑作でレベルは１５！
クレーネ うわーっ
ラディ 村のふりをして旅人を招き入れて・・・捕食する
ＧＭ でかさの割には小食ですな
ラディ いや、移動してるからタチが悪い
フォル そんなのに会いたくないな
ラディ 飼い慣らすと最高（笑）
クレーネ 移動手段最強だね！
ミア どうやって飼い慣らすの？
ラディ えーと、「ギアス」で命令する
麓の村
ＧＭ えーと、君たちは夜遅くに村に着いた。村は２０世帯ぐらいの規模
ミア ほぼ集落ですね
ラディ 俺らで占領できるな
一同笑
ミア してどうするんですか（笑）
ラディ ただ言ってみただけ、思ってみただけ
ＧＭ 村には宿屋ともう一つ大きな建物がある
ラディ 酒場とかないのか？
ＧＭ うーん、２０世帯ではないんじゃないか？
ラディ 宿屋があるから酒場もあると思うが
ミア でも普段は農家になっているのではないですか？
ＧＭ そうだね
ラディ 山のことは宿屋の人に聞けば確実じゃないか？
ＧＭ ちなみに君たち睡眠を取らなくいいの？
クレーネ じゃあ、情報収集は明日ってことにしましょう
ミア それでは、皆さんおやすみなさい…ｚｚｚｚｚｚ
朝になり冒険者は情報収集を始めますがめぼしい情報は入ってきません。
とりあえず、村人にメリトリなる人物が住んでいるらしい所を大雑把ながら教えてもらいます。
クレーネ 山ってゆーから「気をつけなされ〜」とか言うおじいさんとかいないの？
ラディ 羽の生えてバサバサ飛ぶようなモンスターが夜な夜な村を襲うとか？
ＧＭ たまに大きなコウモリがでるぐらい。特に村人に害はないよ
ラディ 「鈴木土下座ェ門」とか飛んでないのか？
クレーネ なにそれ？
ミア それは２巻の頃に出てきた奴でしたよね
クレーネ ２巻ってなあに？
ラディ いや・・・（困ったような顔）
フォル （話を強引に変えて）そういえばもう情報収集は終わりか？
ラディ 聞けるのはこれぐらいだろう
ミア そういえば、あの山にモンスターは出ますか？
ＧＭ モンスターというより動物は出るかも
クレーネ 「サーベルタイガーっ！」ですか
ＧＭ 別に「一つ目の巨人」とかは目撃されていない
クレーネ あの山はなんか変な伝説とかないよね
ＧＭ 変な伝説？
ラディ 勇者が来てモンスターを退治したとかじゃないか？
ＧＭ そんな有名な村ならもっと繁栄していると思うぞ
ラディ 繁栄するかぁ〜？！
ミア 勇者グッツとかを村の名産品にするのですよ
一同笑
ミア 勇者の剣ペーパーナイフとか考えられますね
ラディ 勇者の剣の模造刀とか
クレーネ 勇者が宿泊した宿とか
フォル 勇者まんじゅう！
ラディ 勇者せんべいもいいぞ（笑）
ＧＭ はいはい、こんなもんで情報収集は終わりでいいですね
ミア そうですね、そろそろ山へ行きましょう
一同 レッツゴー！！
山小屋の住人
冒険者たちは村人に教えてもらった道を頼りに山を登ります。
そして、数時間後…
ＧＭ 君たちが数時間山に登っていると分かれ道に出くわします
ミア おや？では、話で聞いた方向に進みます
ＧＭ ＯＫ、では、左の方向に進んで行くと…
ラディ （唐突に）だ、だまされた〜！
一同笑
クレーネ む、村人の分際で私たちを騙すなんて…
フォル おのれよくも騙してくれたなーっ（笑）
ラディ/村人 今ごろ「へへっ、ちょろいぜ」って話している
クレーネ/村人 「また馬鹿な冒険者が一組山の中へ・・・ふへへへへ」と相槌を打ちます
ミア ・・・なにをしたいんですか、その人たちは（笑）
ラディ 趣味とか
クレーネ 生け贄とか
ＧＭ そんなことはありませんって
フォル なんだ、本当に迷ったのかと思ったぞ
ＧＭ そうすると、ころころ…ちっ！（たんなるランダムエンカント）
ラディ 心から「ちっ！」って思っているな
ミア ザコですか？
ＧＭ えーと何者にも遭遇しないで小屋が見えてくる
ラディ 場所的にゴールに近い？
ＧＭ そうですね、そろそろ５日目なので近いと思いますよ
ラディ 小屋って、山小屋みたいな感じか？
ＧＭ １０人入るか入らないかといった中規模の丸太小屋を想像してくれ。
フォル どうする、近づくか？
ラディ そうするしかないだろう、警戒でもしろってゆーのか？
フォル 別にそういうわけじゃあないぞ
ミア まさか、中から突然なにかが涌き出てくるとか・・・
ラディ まあ、わざわざ怪しむような事もないし大丈夫だろう
ＧＭ どうします？
ラディ だから行くしかないでしょう、その小屋に
ＧＭ だからプレイングして下さいって
ミア じゃあ・・・コンコン
クレーネ わ〜い♪
ミア いきなりやってしまいましたが大丈夫でしょうか？
ラディ すみませ〜ん・・・求人広告を見て来たんですが
小屋の人 は〜い、ちょっと待ってくださ〜い
ラディ これ履歴書です♪
小屋の人 ・・・・履歴書？
クレーネ 「宅配便で〜す♪」といって扉を叩くね
小屋の人 今行きまーす
ＧＭ 暫くしてハーフエルフっぽいやつが扉から顔を出した
一同笑
ミア ぽいやつってですか？
ラディ 見て分からんか〜い！
クレーネ なぁんちゃってダーク・エルフ♪
一同またも爆笑
小屋のハーフ・エルフ どのような御用件でしょうか、大工の方かな？
ミア 依頼の方を見て来たんですけど
小屋のハーフ・エルフ あ！ついに来て下さったんですね（うるうる）
クレーネ あれ〜？涙ぐんでいるよ
小屋のハーフ・エルフ えーと、大工の方達ですよね？
ミア 護衛の方の依頼なんですけど
小屋のハーフ・エルフ え！護衛の方ですかぁ〜（見るからにがっかりしている）
ミア この人は人間でいうと何歳ぐらいなんですか？
ＧＭ けっこう若い！
ラディ なんたって村を作るんだからな
小屋のハーフ・エルフ えーと、それでなんのご用だったでしょうか？
一同笑
ラディ 言ったじゃないですか！
ミア ぼケとんのかこのハーフ・エルフ！
フォル ミア、口調が変わっているぞ
クレーネ みゅきゅっ♪（…解読不能）
小屋のハーフ・エルフ それでしたら・・・ガサッ（地図を渡す仕草）
ラディ タライ回しかよ
クレーネ どーゆーことをするんだっけ？
ラディ 誰を護衛するんだ？
小屋のハーフ・エルフ うちの師匠がちょっと・・・狙われているんでしょうか？
フォル なぜ、疑問形なんだ？
ラディ 師匠って魔法の師匠のことか？
小屋のハーフ・エルフ そうですけど、何か？
ラディ もしかして種族はエルフ？
小屋のハーフ・エルフ よくわかりますね、そうですよ
一同黙
小屋のハーフ・エルフ えーと、どうしたんですか？
ラディ なんかまた師匠が出て来たぞ
クレーネ うん、フォルネの師匠（ミストさん）に続いて今度は誰だろうね
ラディ 師匠第二弾！
小屋のハーフ・エルフ うちの師匠はダンジョンを造っているのですよ
ラディ ダンジョンを作る魔術師？どこかで聞いたような気がするぞ
ＧＭ え？もしかしてＧＭ泣かせのつっこみ？
ラディ もしかしてログランって名前？
ミア 誰ですかそれ？
ラディ グレゴってドワーフのライバルと張り合ってダンジョンを作っている人
クレーネ どっちがすごいダンジョンを造れるかってこと？
ＧＭ そんな偉そうなもんじゃないんですが・・・
ラディ 名前をログランにしておけばある意味おもしろいかも
ＧＭ いや、わかんないし性格が
ラディ まあどうでもいいか
ＧＭ …（まあ、この人の役割は終わったからボロが出ないうちに退場させよう）
小屋のハーフ・エルフ 詳しい話はそこで聞いてください、私は忙しいので、がしゃん
フォル あ！逃げたぞ
ミア 先に進むしか道はないですね
ラディ そうだな
フォル 地図を見る限りどのくらいの距離がある？
ＧＭ １キロぐらいかな
ミア １キロですか
ＧＭ 山で１キロだからね、がんばって歩いてね♪
とりあえず到着、しかし・・・
冒険者一行はまた山を歩き始めます。すると洞窟の入り口のようなところに
プレハブ小屋とドワーフたちを見ることができます。
洞窟は崖のところをくりぬいて作られているようです。
また、カンカンッとゆーような音が洞窟内部から聞こえてきます。
ＧＭ 情景描写はこのぐらいかな
ラディ それじゃあ、あのハーフ・エルフの師匠とやらを探しに行くとするか
ミア ざっと見た感じでドワーフ以外に誰かいませんか？
ＧＭ いない
クレーネ そこら辺のドワーフに聞けばいいんじゃない
フォル 誰が聞く？
ＧＭ ドワーフ語できる人っていたっけ？
一同黙
クレーネ マスター、共通語があるじゃないですか
ラディ 共通語が話せるんだよ・・・知力があれば
ミア 知力ボーナスが１無いなんてことはないですよね？
ＧＭ そうだったのか…じゃあ、ドワーフたちから話し掛けてくる
ドワーフ あんたらが新入りの大工ですかい？さあ早く手伝ってくれ
ラディ 護衛の方で来たんですけど
ミア 依頼主はどこにいるのでしょうか？
ドワーフ 依頼主？メリトリさんなら洞窟の奥にいるぞ
ミア えーと、洞窟の中ですか？
ドワーフ おう、そうだぞ
クレーネ 入るのかぁー、なんかイヤな予感がする
ラディ あのー、モンスターとか放し飼いにしてないよな？
ＧＭ さあ？どうでしょうかねぇ（にやにや）
ミア どうでしょうかねぇって言われても困るんですが
ラディ ダンジョンを造るからにはやっぱ最後にモンスターを放したりするんじゃないのか？
フォル そうとも限らんだろう
ミア 何のためにダンジョンを造っているのかわからないんですけど
ラディ 趣味なんじゃないのか
クレーネ まさか、村人を襲うとか計画したりする？
ＧＭ さあ、どうでしょうか
ミア 予想としては宝箱を洞窟内に設置して冒険者に挑戦させるとか考えられますけど
フォル ５００ガメルぐらいでか？
ラディ そうだな、「俺のダンジョンは最高だぁぁぁぁっ！」って楽しんでいるかもな
クレーネ て、テーマパークなの？
ラディ ある意味テーマパーク！
ミア 入場料タダ、でもロウソク一本１０００ガメルとか考えられますね
ラディ ・・・死ぬ危険はあるけどな
ＧＭ そろそろ、始めてほしいんですけど
フォル そういえばこのダンジョンって完成しているのか？
ＧＭ ちなみにもうダンジョンはある程度できているよ、えーと、地下の…
ラディ １００階！
ＧＭ いや、まだ四階ぐらいだよ
ラディ え！四階？
クレーネ ずいぶんとがんばってるね
ＧＭ 数年前から一生懸命やっていたんだよ
ラディ このエルフってどこかの金持ちなのか？
ミア そうですね道楽でなければこのようなことはできませんね
ラディ エルフの道楽かぁ、もしかして寿命５００歳ぐらいなのかなぁ？
ＧＭ そこら辺は適当に考えといてください
ミア 道楽だったら道楽で報酬もたくさんもらえそうですし
ラディ （すかさず）よし、みんな俺についてこい（笑）
ミア もしくはこれに金を使いすぎていて報酬が無いとか…
フォル ありうるかもな
ラディ ダンジョン内部に放し飼いにするモンスターを捕まえろとかじゃないだろうな
ミア それだったら護衛と言わないんじゃないでしょうか
ラディ そうだよな、生け捕りとかってゆーよな
クレーネ 生け捕り？
ラディ まさか、最初のダンジョンのトラップになってくれとか（笑）
ＧＭ まあ、依頼主に会えばすべてわかるんじゃない
フォル それもそうだな
ＧＭ それじゃあ、洞窟内部に入りますよ
冒険者一行は洞窟内部に入ります。内部にはところどころに松明（たいまつ）が壁にかかっており
暗くはありません。冒険者たちは壁を補修しているドワーフや土を取り除いているドワーフに
依頼人がどこにいるか尋ねますが奥にいるとゆーことしかわかりません。
クレーネ たらい回しにされているね
ミア まるでお役所仕事のようです
イライラが募（つの）る冒険者たちですが地下四階にて
やっとそれらしき人を発見できました
ＧＭ えーと、奥に進んでいくと頭にヘルメット（この世界にあるのか？）
をかぶったエルフがいますね
ラディ よし、話し掛けるぞ「あなたがエルフの師匠ですか？」
エルフ ・・・・・・（無視）
ミア あなたがここの管理人ですか？
ＧＭ 言い忘れたけどココはドワーフの工事によってかなりうるさいね
ラディ まだ掘っているんだな
エルフ 「おおーい！そこそこ、しっかり図面通りに掘ってくれよ」
ってな具合に現場監督をやっているね
ラディ すみませ〜ん
エルフ （耳に手をやって）はあ？聞こえんなぁー
クレーネ なんかムカつくなぁ
ラディ 「ウインドゴボイス」！！準備ＯＫだぞ
クレーネ 二倍に拡大してやっちゃって
ラディ 鼓膜に直撃するぞ
ＧＭ （もう少しまともに気づかせる方法はないのか）そうすると手を振って呼んでいる
ミア 行ってみましょう
ラディ すると？
ミア 「わはははは、愚か者め落とし穴じゃあ！」とか言いませんよね？
ＧＭ 言わないって
エルフ あんたら一体どこのどなたかな！！（周りがうるさいのでどなっています）
ミア 依頼を受けて来たんですけど！！
エルフ 依頼？（考え込むポーズ）
ミア 護衛らしいですけど！
エルフ 護衛？ああ、あれか
ラディ 挑戦者になれとか？
エルフ 「まあここじゃなんだからワシの部屋へ行こうか！」と言って奥に進んで行く
クレーネ うわーっ、どんどんん奥に進んでいくよー
ラディ 普通、上にもどらないか？
ＧＭ 案内された部屋は書斎っぽい感じの部屋だね
ラディ ついていって「依頼はなんでしょか！！」と大声で叫ぶ（笑）
エルフ まあ、そこら辺に腰を掛けてくれ…それで依頼の話じゃったな
ミア はい、護衛って聞いて来たんですけど
エルフ 実はあの依頼はもうすでに終わってしまったんじゃ
ミア ぐはぁっ！
エルフ 三階に居た「アンデット・ナイト」を片づけるためにいっしょに潜って欲しかったんじゃがのぉ
一同 終わっていたんかい！！
ラディ フォルネ！情報がまた古いじゃないか
フォル 人生なんてこんなもんだぞ
エルフ まあ、せっかく来てもらったんだから新しい仕事をしてもらおうかのぉ
新たな依頼
ラディ 「アンデット・ナイト」かよ、俺はあんま戦いたくないぞ
ミア ここは元からあったダンジョンを加工しているのですか？
エルフ その通りじゃよ、ハーフエルフのお嬢さん
ラディ 護衛じゃないじゃないか
エルフ 元はダンジョンだったものに巣くっている奴らに対抗するための人手が欲しかったのじゃ
ミア 奥に進めば進むほど迷宮が広がるとゆーわけですね
エルフ すでにワシを手伝ってもらった冒険者には金を受け取って
どこかに行ってしまったからのぉ、別の冒険者を雇う必要があるのじゃ
ラディ あなたがそれをすればいいのでは？
エルフ あいにくワシは忙しくてのぉ、ちなみに君達のレベルはいくつかな？
ラディ ファイブ！
ミア ５です
クレーネ ４で〜す♪
フォル ４だ
ラディ 平均４のようだな
エルフ ふむ、ワシのレベルは９じゃ
ミア ９ですか
クレーネ 自慢かい！
ミア それが護衛を雇う必要があるのでしょうか？
エルフ 一人だと盾となる人がいないからのぉ
クレーネ 盾ですか？
ラディ ソーサラーレベル９がこんなところに埋もれていていいのかぁぁぁぁぁぁっ！
クレーネ 隠れ賢者だね
エルフ 「それでは依頼内容を説明しよう」と言って奥のほうに歩き出すね
ラディ レベル９だからこの人に任しとけばなんでもかんでもＯＫな気がするぞ
ＧＭ だめなんじゃないか、工事の指揮をしなければならないから
ミア この手の人に限って面倒くさがりやだったりするんですよね
ＧＭ （地図を書きながら）円形のドームみたいな部屋に着いた
ラディ 闘技場のようにも見えるが
ミア ゴーレムがドスンッドスンッて襲ってくるのかしら
エルフ ちょっとこっちに来てくれ
ミア は〜い
ラディ まさか本当に…
クレーネ 師匠（ミアのことらしい）！
ラディ がんばって〜なぁ
クレーネ どうぞやっちゃってください
ＧＭ そんなの出てこないよ
エルフ ドワーフ達やーい、ちょいとこっちに来てくれ
ドワーフ メリトリさん、またここを掘ればええんですね？
メリトリ よろしく頼む
ガスッガスッガスッガッスッ・・・・・ぽかっ
ラディ 入り口を埋めといたのか？
メリトリ そうじゃ、向こうからモンスターが来れないようにじゃ
ミア この先はまだ行ってないんですか？
メリトリ どうやらまた別の遺跡が奥の方にあるらしい
クレーネ 遺跡？お宝♪
ラディ 見つかったもん分けてくれませんか？
メリトリ うーん、考えておこう。ただし危険なものは渡せないぞ
フォル こちらも危険なものは怪しい人に渡したくないのだが
メリトリ 失敬な！ワシは魔術師ギルドに所属しているので身分の保証はあるぞ
ラディ 危険なものはギルドに引きとってもらえばいいから大丈夫だろう
メリトリ もちろん、ギルドに引き渡すぞ
ミア 何階まで調べればいいんですか？
メリトリ 行けるところまで行ってもらおうか
クレーネ 地下９９とか？
ラディ ぐはぁっ！
ミア まあ、敵の強さを考えて行けるところまで行きましょう
メリトリ 期間を限定させてもらうぞ、２、３日ぐらいで良いか？
ラディ じゃあ、三日だな
メリトリ よかろう、それで行ってくれるのか？この奥に。まだ返事をもらってないぞ
フォル ＯＫ、もちろん行くぞ
ミア そうなると報酬の方はいかほどになりますか？
メリトリ いくらほしいんじゃな？
ここで報酬の話が始まります。今までの話は報酬が決まっていたのでプレイヤーたちは悩みます。
お金を取るかアイテム（遺跡で発見されると仮定して）を取るか、判断の迷うところです。
実はＧＭはこの時とくに一人何ガメル相当を渡そうかと考えていなくてそれがプレイヤーたちを
さらに悩ませることになります。（すみませんＧＭ歴がまだ浅いんです）。
結局、報酬は探索が終わってからとゆーことになりました。
ＧＭ まあ、報酬の話はこのぐらいにしてなんか聞きたいこととかある？
フォル 寝泊りはどこでするんだ？
ＧＭ えーと、地上にあるプレハブ小屋を使ってもらう
クレーネ ふーん、なるほど
メリトリ ちなみに左から４軒目じゃぞ
クレーネ どこから４軒目なの？
メリトリ 五つあるうちの左からじゃぞ
ラディ なるほど、ここかぁ
ＧＭ 手先が器用なドワーフが作ったから粗末なつくりではないね
メリトリ 他にドワーフ達がいるので共同で炊事などをして、
くれぐれも喧嘩などを起こさない様にしてくれ
ラディ ＯＫ！大丈夫だぞ
メリトリ 今日は疲れただろうから明日から頼むぞ
クレーネ 明日からかぁ
メリトリ そうそう、くれぐれも強力な破壊魔法は十分に使用を注意してくれ
クレーネ なんで？
メリトリ ダンジョンが崩壊したら君たち一生タダ働きじゃぞ
ラディ 俺には関係のないことだな
ミア とゆーか私たちが埋まるんじゃないでしょうか？
クレーネ 下に向かって魔法を撃てばいいんじゃない？
メリトリ 埋もれた場合「クリエイト・ゾンビ」でこき使うからな！
ラディ そういう人は学院に入れないような気がするのだが
ＧＭ 脅しなんじゃないかな？
ラディ 脅しを使うだけで学院はタブーだぞ
ミア くれぐれもやらないでくれよてなぐらいじゃないですか
フォル 化けて出てやるぞ（自分がゾンビにされるのでは死んでも死にきれんからな）
ミア まあ、ラディの脅しに比べればありなんじゃないでしょうか？
ラディ なにが？
ミア いや、なんとなくです
ラディ グラランを食べちゃうっていうのは何処のどいつだったけ？
クレーネ そういえばそんなことを言っていた気がするね
ラディ 森で出会ったちょいと害のある生物をロープでつなぎ、
川に流しつつ「吐け！コラ」とかしようとしたのはどこのどいつだったかなぁ
クレーネ ミア、そんなことまで…（疑惑の眼差し）
ミア え？私がそんなことをするはずは…
ラディ リプレイにしっかりと載っているぞ
クレーネ え！載っているの？
ラディ オーガを食べようとしたのは誰？（顔をミアに近づけて）
ミア おいしそうだと思ったから…
ラディ 食わないよ、普通の人間なら
ミア あの時私はコックだったから…
クレーネ ・・・（コックがみんなゲテモノを料理するわけじゃないのよ、ミア）
ミア ミスター味っ子並みに料理ができなければいけなかったんですぅぅぅぅぅぅっ
フォル はいはい、そこらでやめましょうね
メリトリ 「ワシはもう行くぞ」と言ってメリトリさんは洞窟の奥に消えました
ラディ よし、明日に備えて今日はもう寝るか
一日目、朝の情景
ＧＭ それじゃあ、朝の８時頃です
ラディ それじゃあ、そろそろ洞窟に潜ろうか
ＧＭ ちなみに朝食が出るけど食っていく？
一同 いくいく
冒険者たちは食堂らしきところでドワーフと混じって食事をする
がつがつがつがつがつがつ・・・・ごきゅん
フォル 食事終了
ラディ まさに戦場だったな
クレーネ ええい、これはあたしの分よ！
ミア コックである私はいつ食べたらいいのでしょうか？（泣）
ＧＭ ８時半になるとドワーフ達は仕事に掛かりはじめた
ラディ ドワーフに混ざってなりきったりしたらおもしろいかもな
ＧＭ そ、それは…
クレーネ ドワーフ色に染まっちゃった♪（嘘です）
探索開始！
ＧＭ ４階に着きました
ラディ えーと、まずは…
地図４Ｆ
ＧＭ その前に地図の説明をするね
・赤色の上を向いている三角形…上の階のはしご
・赤色の下を向いている三角形…下の階のはしご
・茶色の地帯…土砂で埋まっている
・青色……ふつうの扉
・黄色……魔法がかかった扉
・水色……水が張ってある（次回にでてくる）
ＧＭ とまあ、こんなもんかな
ラディ まあ、いいや。ちゃっちゃと進もう
ついに始まった初めての（？）遺跡探索。さっそく４階の部屋を次々に調べる冒険者たち、
しかし。めぼしい物は何もありません。残念ながらあるのは土砂で埋まった部屋があるだけでした。
ラディ うーん、期待していたほどのものがないぞ
ＧＭ 土砂がドワーフさんたちに頼めば撤去してくれるよ。
でも、一部の部屋の土砂は君たちでも十分崩せる
ミア では、掘りましょう
冒険者たちは土砂を次々と掘ります。しかし、部屋があっても特にめぼしいものがなかったり
また土砂で先が埋まっていたりとなかなか先に進めません。
そして、やっと入り口のようなものを発見します。
ＧＭ ハシゴは４人一度に降りようとすると壊れるかもしれないね
ラディ 二人ぐらいしか降りれないのか？
ＧＭ いや、一人ずつ降りてくれ
ミア とりあえず、左のハシゴから行きましょう
ＧＭ では、地下５階（Ｌ）にいきますね
第７話“大いなる分岐点（K）”へ