Party2<第2部>
第9話“流れゆく時の中で(U)”
第9話“流れゆく時の中で(T)”へ
三種の魔物とアイテムと
フォル ふむ。次はどうする? 行くべき所は行ってしまったが?
ミア 赤・青・白の扉をまだ調べてませんよ
ラディ あの取っ手がついていない扉か
クレーネ 行ってみよう
GM そうすると、それまでは見当たらなかった取っ手が赤青白の扉に出現している
フォル おお。さっきのスイッチの影響か?
ラディ んじゃ、白の扉を開けよう!
クレーネ チェックはしなくていいよね。わざわざそこまでしそうにないし
ラディ おう! 開けちまえクレーネ
クレーネ がちゃっ!
GM (不用心だなあ。その通りなんだけど)中は部屋になっていて、
巨人が一匹いたりします
ラディ むっ、セージチェーック!(コロコロ)・・・8
GM でっかい人だー(笑)
フォル そ、それしかわからんのか(笑)
クレーネ まあ、倒せば良いんだよ
ミア それはそうでしょうね
リンチ開始。
ミア 一刀両断、エル○ィカイザー!
クレーネ クレーネmk2、行きまーす!
フォル クリティカルヒットォォォ!!
ラディ 茶が上手いのう・・・
1ラウンドで消滅(泣)
GM 巨人が・・・でっかい人が・・・(泣)
ラディ けっ、雑魚が
クレーネ 何か持ってないかな〜。ごそごそ
フォル でっかいパンツを発見した(笑)
ミア いやー!!(笑)
GM こらこら。巨人が消えた後に白いカードが残っているね
フォル ほほう。これをあの穴の空いた石板に入れるのだろうな
ラディ 多分そうだろう。よし、じゃ次行くぞ次!
クレーネ 次は青だ! うりゃ、がちゃっ!
GM (めっちゃ不用心だなあ。何もないんだけど)するとそこは
先と同様の作りになっていて、そこにはスケルトン・ウォリアーが一体います。
例によって普通のヤツとは何か違う印象を受けます
ラディ 関係ない! さっさと倒す!
リンチ再開。
ミア 天翔○閃!
クレーネ 必殺必中! 弓アタック!
フォル 再びクリティカルゥゥゥ!!!
ラディ 茶が上手いのう・・・
スケルトンウォリアー消滅。青いカードを入手。
クレーネ 最後に赤だ! うりゃ!
GM するとそこには(以下同文)て、ヘルハウンドが一匹います。
例によって(以下同上)。
ミア ぐさ
クレーネ えい
フォル えねぼー
ラディ 茶・・・
ヘルハ(以下省略)。
GM 弱い・・・弱すぎる・・・(泣)
ラディ けっ、雑魚が歯向かうんじゃねぇよ
フォル 手間をかけさせてくれたなまったく
ミア 台詞はすっかり悪役ですね
クレーネ まあまあ。とりあえずこれでカードも3つ揃ったんだし、石板のとこに行こう!
GM ちょい待ち。白いカード以外にも、石板が一つ出現しているよ
フォル なんと書いてあるのだ?
GM 『青、赤、白。3つのカードを用いて扉を開け』だそうです
ラディ その順番で入れろってことかな? 石板に
フォル そうなんじゃないか? 他に考えようがない
モンスターを惨殺して奪い取ったカード×3を横長な穴に入れる冒険者たち。
石板に書いてあったとおり、青、赤、白の順で入れていく。すると・・・。
GM ゴゴゴゴゴ。石板の横の壁が上にスライドしていく。
そしてその後ろには通路が現れました。・・・こんな感じですね
GM 奥に進むと上への階段があります
フォル あのスイッチが気にはなるが・・・別にいいか
ミア では、上りましょう!
クレーネ ざっざっざ
GM 割と長い階段を上りきると、正面に通路が延びていて、
その奥には部屋があるようです。
部屋へ行く間の通路の壁に石板がかかっているのも見えます
ラディ じゃあその石板まで行ってみよう。なんて書いてある?
GM 『全ては同時』と書いてある
フォル 全ては同時? とりあえずメモっておこう
ミア この先には何があるんです?
GM 先に進むと、君たちは部屋に出た。その部屋には4つの扉がある
クレーネ この扉を同時に開けろ、ってことかなあ?
フォル 多分そうだろう。そうしないと扉が開かないとか、
そういう仕掛けなんだろう
ラディ じゃあ、順番はどうする? えーと・・・
ミア 右端に私が行きましょう
クレーネ じゃ、私はそのとなり
ラディ 俺は左端に行くか
フォル では私は余ったところに
GM ふんふん、ちょうどこんな具合だね
ラディ では、開けるとするか
フォル 『全ては同時』だったな
クレーネ では、いっせーのーでっ!
一同 がちゃっ!
GM 全員同時に扉を開けたね? すると―――
GM心と秋の空
ここで唐突ですがちょっとした説明をはさみます。
さて、今までにいくつかの石板が出てきましたが、いずれも内容は「簡単過ぎる」ものばかり。
ここまで大がかりな仕掛けを作っておいて、あまりにこれは不自然です。
しかし、その内容通りにやっていくとあっさりと先に進めます。実はこれが私の仕掛けた罠。
これまでに少しでも石板の内容を怪しんだり「罠ではないか?」と勘ぐったりしてくれていれば、
この罠は作動しません。しかし、彼らは何一つ怪しむことなくただただ石板の示すとおりに
ここまでやってきてしまいました。そして、ここでも石板に書いてあるとおりの行動をとろうとしています。
罠チェックさえも怠って、何一つ怪しむことなく。
よって、ここで彼らは罠に引っかかることになります。ちょっと怪しむだけで消えてしまうような罠です。
当然、その罠自体は凶悪なレベルに設定してあります。
外道と言うなかれ。これも彼らに「遺跡の怖さ」「慎重さ」を知って欲しいがためのGM心。
・・・いやホント。・・・ホントですよ(笑)
では、続きをどうぞ。
GM 全員同時に扉を開けたね?
すると、その先には通路があって、すぐにまた扉があります
ラディ 全員がそういう風になっているわけ?
GM そうだよ
フォル ならばまた扉を開ければいいだけだな
ミア じゃあ、いっせーのーでっ!
一同 がちゃっ!
GM すると後ろで扉の閉まる音が聞こえる
ラディ 何! 罠か?
クレーネ あはは、そういえば何にもチェックしてなかったね
GM ではここでラディとクレーネは罠感知して。目標は24(笑)
ラディ そんなん感知できるかー!!
クレーネ でも以外と(コロコロ)・・・ダメ。14
ラディ 俺もダメだ。10
GM ふふふふふ、すると君たちの目前で光が炸裂する。
では精神抵抗しなさい皆の衆! 目標は20だ(笑)
一同 できるかい!!!!(笑)
フォル なんて外道マスターだ!
ラディ もしかして、これって絶対引っかかる罠か?
GM あ、それは違う。むしろ引っかかる方が少ない罠だな
クレーネ むー(コロコロ)・・・だめ。全然足りない
ラディ (コロコロ)・・・俺もダメだ
フォル (コロコロ)・・・こんなの抵抗できるのか?
ミア (コロコロ)・・・あ、抵抗しました(笑)
ラディ 何ー!?
クレーネ ホントだ。凄い凄いー
GM おおお、これは計算外(笑) でも、ここからは一人ずつ進めます。
そうだね、クレーネからいこうか
クレーネ ほーい!
GM じゃ他の人は外に出ててね
ラディ 頑張れよー
ミア 努力と根性です
フォル まあ、大丈夫だとは思うがな
外に出ていくプレイヤーたち。
そしてGMとクレーネのプレイヤーが残った。
GM では、始めましょうか
クレーネ おう!何でもこーい!
トラップ 〜クレーネの場合〜
GM さて、光の直撃を喰らってなにかボーっとした気分になっています
クレーネ くらくらくら〜
GM クレーネが開けた扉の先は広い部屋になっていました
クレーネ へー。中には何かあるの?
GM スケルトン・ウォリアーが一体見えますね
クレーネ ううっ! さてどうするかなあ・・・
GM 何か喋ってるけれど、『ごがごがごが』(笑)
クレーネ 骸骨語なんてわかりません(笑)
GM そいつは近寄ってくるよ。さてどうする? まだ距離はあるよ
クレーネ よし、戦う! 所詮雑魚!
GM ふむふむ。相手はまだ斬りかかれない距離にいる
クレーネ んじゃウィル・オー・ウィスプ! うりゃ!
GM ・・・抵抗。おお、結構ダメージ受けたな。
相手はまだ『ごがごがごが』言いながら近づいてくる。
さて、ここでもう一度精神抵抗してみて
クレーネ えーっと(コロコロ)・・・15!
GM そうすると、相手が『ごがごが』言っいたのが、
少し意味が分かるような言葉に聞こえてきました。
とりあえずそれくらいだね。相手は再びこっちに近寄ってくる
クレーネ ええ?? それじゃ、ちょっと様子見てみます。防御行動
GM では、もう一度精神抵抗をしてみて
クレーネ (コロコロ)・・・17!
GM すると、相手の姿がだんだんぼやけていくね。
言っている言葉も理解できるようになっていくよ。
『・・・さん、クレーネさん! 何するんですか!?』
クレーネ えええ!? もしかして・・・?
GM するとようやく相手の姿がはっきりと分かる。
君が戦っていた相手は実はミアでした(笑)
クレーネ ミアちゃんだったの!? なんでそんな骸骨に(笑)
GM 『何を言っているんですか?
それよりいきなりウィスプを飛ばしてくるのは非道いですよ!』(笑)
クレーネ あああああ。そういう罠だったのかあー
GM ミアが抵抗に成功していて良かったね。
でなければ気づくまで斬られてたよ(笑)
クレーネ うわー(笑)
GM じゃ、次はラディとフォルだね
クレーネ その間にミアちゃんと仲直りしておきます(笑)
この罠は「仲間と同士討ち」するというなかなか悪趣味な罠です。
相手の聴覚・視覚に作用する魔法でもかけられているのでしょう。
さて、次はラディ・フォルの双方が錯乱状態にあります。
これを一人一人やっていくとどうしても行動の正確性には欠けますが、
編集して双方の行動をまとめてみました。
トラップ 〜ラディVSフォルの場合〜
(彼らはお互いがスケルトン・ウォリアーに見えています)
ラディ うらぁ、ウィル・オー・ウィスプ!
GM いきなりラディの情け容赦ない攻撃がフォルにHIT、
6のダメージを与えた! さすがラディです!
フォル ぐはっ! 何故スケルトン・ウォリアーがウィスプを!?
ええい、いでよストーン・サーバント!
GM さあ、戦士兼盾としてストーン・サーバントを呼び出したフォル!
次ラウンドの攻撃に期待大! しかし役に立つかどうかは怪しいぞ!
ラディ 何っ? 何故骸骨がストーン・サーバントを呼び出せる!?
フォル 行け我が僕よ! ヤツの行動を封じろ!
ラディ うーん、何かおかしい・・・。でもとりあえずシェイド!
GM 何かがおかしいと思いつつもシェイドを飛ばすラディ!
それでこそラディだ! 精神点が削られるフォル! 大ピンチだ!
フォル 何でこいつがサイレント・スピリットを使えるのだ!?
くっ、精神点が残り5しかないぞ・・・。行け! ストーン・サーバント!
GM ストーン・サーバントの攻撃がラディを襲う! 4のダメージを与えた!
しかし情勢はラディ有利か!? やばいぞフォル!
ラディ 何か変だ。こいつは一体・・・?
フォル おかしすぎる、スケルトン・ウォリアーが何故・・・?
GM おおっと、精神抵抗を試みる二人! どうやら成功した模様!
ラディ あああ! フォルだったのか!?
フォル 何い!? ラディじゃないか!
GM ちっ、双方気がついてしまったか。
では、ラディVSフォルの戦闘シーンもここまでです
・・・ややあって・・・
GM 君たちは各部屋の奥の通路から合流しました。
さてさて、みんなどうだった?
フォル 非道いぞラディ。シェイドはないだろうシェイドは
ラディ いやいや、殺すよりはマシかな、と思ったんだ
ミア 危うく死ぬところだったんですね
クレーネ ごめんねミアちゃん
ミア 矢が飛んできたらどうしようかと思いましたよ(笑)
GM まあ、スケルトン・ウォリアーが変だと気づいた時点から
抵抗目標値をどんどん下げていく仕組みだったんだけど・・・。
全く気づかなかったのが、フォル(笑)
ラディ なんかおかしいと思わなかったんかい!
フォル いや、ウィスプ飛ばしてきた時点で「敵だ!」と判断したからな(爆)
ミア 私は恐かったですよ。骸骨ならまだしもクレーネさんですからね(笑)
フォル それは確かにつらそうだな(笑)
ラディ ああ、俺もそう思う(笑)
クレーネ なんか非道い言われよう・・・
一つ目の悪魔
フォル さて、まずここはどうなっているんだ?
GM ちょうどこんな感じになってるよ。かきかき
ラディ へえ、ここでさっきの部屋がつながってるわけか
ミア ちょうど今いるところですね
GM で、通路を進んでいくと扉が一つある
クレーネ よし! ちゃんと扉チェーック!(コロコロ)・・・14
GM 罠は特に見つからないよ。鍵もかかってないみたい
クレーネ 聞き耳! 15!
GM 何も聞こえないね
クレーネ じゃ、バーンッ! 開けます!
GM すると、中はだだっ広い部屋になっていて奥の方には宝箱のようなものが見えます
ラディ おお、ついに最後かな?
GM で、その宝箱の前には目玉が一個ふよふよと浮かんでます
ラディ 何っ!? まさかこいつは―――
フォル 鈴木土下座右衛門?
ラディ 違うだろ(笑)
クレーネ ごめん、ネタがマニアックで分かんない(爆)
GM そーだね、なんて言ったらいいかな
ミア オンカイギョーマ?
GM それはさらにマニアックだ(笑)
フォル セージチェックでもするか・・・16
GM それなら分かる。あの目玉はオンカイギョー・・・違う、バグベアードだ(笑)。
ヤツは冷凍・麻痺・洗脳など、様々な効果の光線を放つ恐ろしいモンスターだね。
外見的には目玉の親分とでも思ってくれ
クレーネ 倒せば一緒!
ミア 倒せるんでしょうか・・・?
フォル さっき使っていたストーン・サーバントがまだ残っていたな
GM うん、使っていいよ
ラディ ふっふっふ。これでようやくバルキリー・ジャベリンが使える!
クレーネ 鬼な精霊魔法つかうね〜
ラディ これを使うためにシャーマンになったも同然だからな!
GM では、戦闘開始だね
1ラウンド目。
ラディ渾身のバルキリー・ジャベリンも、サイコロに嫌われさほど効果無し。
ミアとクレーネの攻撃もバグベーの堅さに弾かれる始末。
ストーン・サーバントも役に立たない。
フォルがカウンター・マジックで精神抵抗を高めたのが唯一の成果か。
そして・・・。
GM ははは、ではバグベーの攻撃だ! 必殺、目から怪光線〜!!
ラディ うぎゃー
GM (コロコロ)・・・えーと、クレーネに冷凍光線だ!
一同(笑)
フォル よりによって冷凍光線とは
ラディ 終わりだあ〜(笑)
クレーネ 抵抗!(コロコロ)・・・失敗、かきーん(笑)
ミア ああ、クレーネさんが凍ってしまった(笑)
ラディ これはやばいぞマジで
GM ふふふ、今更気づいたか! さあ死の輪舞を踊るがいい!
(と言いつつちょっとドキドキ(笑))
GM 2ラウンド目だ
ラディ 余裕なんて残してられない。魔晶石をつかってバルキリー・ジャベリン!
フォル 確かに今回は万全を尽くさないとまずいからな
しかしまたもサイコロに嫌われ、ほとんど通用しなかった(笑)
フォル ラディーーー!
ラディ ハハハ、ちょっとしくじったかな
クレーネ はーやーくーたーすーけーてー(笑)
ミア 私に任せてください(コロコロ)・・・18です!
GM おお、それは当たったね
ミア (コロコロ)・・・やりました、クリティカル!
GM 何、この俺のオンカイギョーマが!(笑)
フォル おおお!? ミアがついに?
ミア えーと・・・・・・27点です!!
一同 『なにー!』
ラディ 俺のジャベリンがまともに入っていたらこれで終わってたんじゃないか?
GM ああああああ、私のオンカイギョーマが・・・
フォル まだ言うかこいつは
クレーネ みんなーがんばってー。早く私を助けてー(笑)
ミアの一撃で一気に瀕死の状態まで追い込まれるバグベー。
しかし、クレーネはすでに凍結。フォルの放つエネルギー・ボルトはあっさりと弾かれ、
再びバグベーの攻撃が・・・。
GM では行くぞ! 目から怪光線〜!! 次はフォルだ
フォル きゃー!
ラディ 一体、何の光線だ!?
GM えーと(コロコロ)・・・あ、冷凍光線(笑)
一同 『ぎゃー!』
ラディ 何か仕組んでいるだろうGM!
GM いや、私もびっくり(笑)
ミア 抵抗してくださいフォルさん!
フォル (コロコロ)・・・おおお、失敗だ! かきーん(笑)
ミア ああ、フォルさんまで氷漬けに(笑)
GM ハハハ、見たかこの力!
ラディ これは大ピンチってやつじゃないか!
GM ふはははは。今までの数々のモンスター惨殺の罪、ここで精算するが良い!
(とか言って実はメチャメチャ焦っています(笑))
3ラウンド目。
ミアの一撃で既に瀕死に追い込まれていたバグベーは・・・。
ラディ ウィル・オー・ウィスプ!
GM あ・・・バグベーが消滅した・・・
ミア やったあ〜あああホッとした
ラディ 俺らも危うく氷漬けになるところだった
GM ミアの一撃が効いたなあ
ミア とりあえず、ビジュアル的にはこの辺に2つの氷柱が出来ているんですよね
ラディ さーてどうするか
GM この状態を回復するには、攻撃を与えてある程度のダメージを与えれば良いんだけど、
そのダメージを超過したら中の人にダメージ(笑)
ラディ 炎系の精霊魔法で溶かすか。サラマンダーを呼び出して溶かそう
・・・時が過ぎて・・・
GM 計算が難しいな・・・とりあえず、溶けたよん
ミア とりあえず回復させときましょう、氷漬けだったんだし。キュアー・ウーンズ
クレーネ クレーネ復活! ヒーリングでフォルを直そう
フォル フォルネ復活! うう冷たい〜
ミア しかし、随分ボロボロになりましたね・・・
フォル もう精神点がほとんど無いぞ
フォル では、宝箱を調べるとしよう
クレーネ チェックしま〜す(コロコロ)・・・15
GM 特になんもないね
クレーネ がちゃっ!
GM 宝箱の中には石板が入っていた
ラディ まさか、ご苦労様とか?
GM それをやると殺される(笑)。石板には、
『よくぞここまでたどり着いたな。私の道楽に付き合ってくれる者がいたとは嬉しい限りだ。
君たちに敬意を払い、ここにアイテムを残しておこう。
・・・今コレを読んでいるということは、君たちはバグベアード改を倒したということなのだろう』
フォル 改?
ミア パワーアップ版だったんでしょうか
GM 『それほどの強さを持っているならば、この地図の場所に行くがいい。
そこに、私の道楽と趣味の全てが注ぎ込まれたダンジョンがある。
無論、私の財産の全てもその奥に眠っている。挑戦するのは自由だが、
もしもヤツに苦戦を強いられたのならば、行かずとも答えは出ている。止めておけ』
ラディ あれは苦戦というのか・・・?
クレーネ 実力があったんだけど運が無かったね
フォル まあ、結果的には3ラウンドで倒したのだしな
GM (おいおい、ミアのクリティカルが無ければやばかったぞ)
『追記。もしバグベアードからなんらかのダメージを被っているのなら、
この部屋の壁を調べてみるがいい。そこに回復の手段がある』ここで終わっているよ
クレーネ じゃ、壁を調べてみよう。チェックチェック
GM すると4つほど部屋が見つかる。
ようは、麻痺や冷凍系のダメージの回復部屋だね
ラディ 最初からここで溶かせば良かったなぁ
ミア レンジでチン、というところでしょうか
フォル それは危ないぞ(笑)
GM とまあ、ここで石板は終わっているね。宝箱には他にも宝石×5、盾が一つあるよ
フォル 盾を調べよう・・・16
GM ミスリル銀製の盾ということがわかる
クレーネ おお〜凄いね
ミア これで私の命が救われます(笑)
GM 宝石は数万くらいかな? よくは分からない
ラディ そんなもんか。よし、では凱旋だ!
ミア さあ、ルディ君の所に帰りましょう
クレーネ お〜!
過去との戦い
GM さて、君たちが帰ろうとしていると
『ちょっと待てや兄ちゃんたち!』と声をかけられる
クレーネ 姉ちゃんでーす
フォル 同じく
ミア 私も
GM (いや、そういうリアクションとられても・・・)
『その宝はこっちに渡してもらうぜ!』と、
黒ずくめの覆面かぶった四人衆がこの部屋の出入り口付近に佇んでるね
ラディ はっ、ということはお前らルディをどうした!?
GM 『ああ、あのガキか?
ギャーギャーうるせえもんだからぶったたいてやったら静かになったぜ』
ラディ 何! お前ら、許すわけにはいかーん!!
クレーネ なんかラディが言うと緊迫感ってやつがないなあ
ミア シリアスな場面のハズなんですけどね
フォル 緊迫感が無いのはどっちだ(笑)
GM 『ふん、素直に渡せば命の保証はしてやったのによ・・・
俺たちにかなうと思うのか、そのボロボロの状態で』
ラディ 何故お前にそんなことが分かる!
GM 精神力ほとんどないから疲れ切った顔しとるやん、あんたら
フォル それもそうだな(笑)
ミア 笑ってる場合でもないですね。ホントまずいですよ
クレーネ 死力を尽くさないと、ね
GM 『ならば、行くぞ!』
GM ふふふ、こちらの攻撃からだ
ラディ !? 俺よりも速いなんて!
ミア 私たち、能力はかなり高い方なのに・・・
GM こちらの方がさらに高かった、それだけだよ
フォル この場でこんなヤツらをぶつけてくるとは、鬼かGM?
GM 何とでも言え!
クレーネ あ、GMが開き直った
1ラウンド目。
敵は自分たちにカウンター・マジックをかける。敵の精神抵抗アップ。
ラディは魔晶石を使ってウィル・オー・ウィスプで全員攻撃。
ちくちくとダメージを与えるが、あまり効果はない。
ミアは再びクリティカル! そして続くクレーネもクリティカル!
ダブルのクリティカルに少々驚くが、それでも大打撃、とまではいかない。
敵の放つエネルギー・ボルトが全員に飛ぶ。
フォルが9点のダメージを負い、他はそれなりに喰らう。
敵の直接攻撃はミアがひらひらかわす。今回は出目が良いようだ。
GM さて、2ラウンド目だけど
フォル これは、かなりやばいのだが
ミア こっちの攻撃も結構良い感じなんですけどね。あいつら、かなり強いですよ
ラディ 俺たちが万全の状態でも勝てるかどうか怪しいぞ
クレーネ ってことは・・GM、鬼?
GM さあ2ラウンド目だぞ(笑)
敵の攻撃。ラディに矢が飛び2点のダメージ(ラディ もうすぐ死んでしまう〜)。
ラディは精神点がほとんど無いので抵抗専念。フォルは魔晶石をラディに渡す。
ミア・クレーネの攻撃は揃って敵に弾かれ、かわりにミアが敵の斬撃を喰らう。
残る敵はプロテクション、そしてキュアー・ウーンズを自分たちにかける。
これで今まで与えたダメージはチャラになってしまった。
GM では3ラウンド目―――
フォル こんなヤツらをどうしろと!?
クレーネ ダメージも回復しちゃったよ〜
ミア これは・・・勝てるんでしょうか?
ラディ 相手はこっちとほぼ互角、だけどこっちには精神点も魔晶石もほとんど無い、
向こうは万全の体勢ときてる。ああもう、どうすれば良い―――
GM (ふふふ、少しは苦戦というのも知っておかなきゃね。では)
そうこうしていると、ヤツらのさらに後方より声が聞こえてくるね
ミア え?
クレーネ 新手?
GM 『ほほほほほほほほほほほほほほ!!』
フォル この笑い声は確か・・・
GM 『天知る地知る人ぞ知る。わらわは何でも知っている!
下郎共! 主らの悪行、しかと見届けたぞ!』
ラディ ・・・まさか・・・まさか!?
GM 『我が君よ! 助太刀に参ったぞ!』そこには、
おばさんことライアさん(※)が立っていた!(笑)
ラディ うぎゃああああああ!!!(核爆)
フォル おお! あのラディの婚約者の!
ラディ いやだいやだいやだいやだいやだーーーーー!!!(核爆)
ミア 彼女が来てくれればもう大丈夫ですね!
ラディ 全然全く微塵も大丈夫じゃない〜〜〜〜〜!!!(核爆)
GM 『心配するな我が君! わらわが来たからにはもう大丈夫じゃ!
それに、義弟のルディ殿も無事じゃ!』といって相手に斬りかかっていくよ。
では、戦闘再開!
クレーネ これで勝てるかな?
※ライア=ル=ラナ
第二話・第三話で登場した厚化粧の冒険者。通称おばさん。
何故かラディに一目惚れしている25才ファイター7レベル。
ちなみにあれから化粧は止めたため、
鈴木その子から色白女子大生くらいに変化している。美人。
3ラウンド目。
最初の敵の攻撃はラディがひらりとかわす。
ラディの魔晶石を使ったウィル・オー・ウィスプが敵全員に飛ぶが・・・。
クレーネ おおお! なんかめっちゃ出目が良いじゃんラディ!?
フォル ライアさんが来ただけでこうも変わるものなのか!?
ミア ホント、突然強くなりましたね!
GM 『さすが我が君! 我が夫!』(笑)
ラディ いや、ホントに何でこんなに変わるんだ!?
ミア 愛故に!(笑)
フォル それは納得(笑)
ラディ いやだー!!(爆)
本気で唐突にラディがパワーアップ。ライアが来た影響?だろうが、
これで一気に2人を倒す。そして残る二人を瀕死にまで追い込む。すごいぞ愛の力(笑)
そして、ミアの攻撃で瀕死の一人を倒す。
ここで残る一人にライアさんの攻撃。
フォル 以前戦ったことはあるが、この人はどれくらい強いのだ?
GM やれば分かる。えーと・・・24点与えた(笑)
クレーネ うおお!? 強いよライアさん!
GM 『ほほほほほ。我が君のためなら造作も無いわ!』
ラディ いやー!(爆)
愛の方向性
GM ともあれ、最後の一人も倒れた。
倒れる間際に捨て台詞を残すよ『話が違う・・・』
一同 『話が違う?』
ラディ 起きろー! ぴしぴし
フォル とりあえず、猿ぐつわとロープ使って全員縛り付けるか
ラディ ああ、そうだな。それから話を聞いてやる
ミア 応急処置は・・・?
ラディ ンなもんいらん
GM そう話してると『我が君〜!』とライアさんが抱きついてくるけど(笑)
ラディ よるな〜!(爆)
クレーネ あなたのおかげで勝てましたよ
フォル 確かにな。愛の力で(笑)
GM 『ここまで長い道のりじゃった・・・』とか話しながら縛ってるわけだね
ラディ んじゃ、ロープをこれでもか!ってくらいにぎっちりと。
猿ぐつわもこれ以上ないほどぎちぎちに付けてやる
ミア そっちの方で鬱憤を発散させてますね
クレーネ もう逃げられないからね〜
フォル そうだ、相手の武具を全部奪っておこう
ラディ あ、忘れてた。基本的なことを・・・
GM そうすると気づくけど、相手は素晴らしく良い装備をしているね。
魔法系の武具ばっかり
クレーネ やった! 宝の倉庫じゃん!
ラディ どんなのがあるんだ!?
フォル 私にも何かくれ!
GM (こいつらは・・・)その辺は後回しで良いか? とりあえず誰から尋問する?
フォル とりあえず根こそぎ奪い取っておくぞ。では女がいたな? 彼女に話を聞こう
ミア それではキュアー・ウーンズ
ラディ その女にダガーを突きつけて話を聞こう
GM それじゃ、猿ぐつわをとるよ。『・・・うっ・・・あれ、みんなは・・・?』
ラディ ふん、みんなは今頃遠い国に行ってるさ。言いつつダガーをぐいぐい押しつけるぞ
クレーネ ・・・なんかラディ怒ってない?
ミア いろいろありましたからね
ラディ お前の仲間が『話が違う』と言った。それはどういう意味だ?
GM 『そっか・・・もう話しても良いですよね。確かに話が違いますよ、ライアさん?』
一同 『・・・・・・・・・・・・・え?』
GM ライア『な、なんのことかえ? わらわにはさっぱりじゃ』(笑)
クレーネ もしかして〜
ラディ 貴様、一体何を企んでいる!(笑)
GM 『ち、違うのじゃ我が君! わらわはそんな!?』
『ライアさん・・・好きな人に良いところを見せたいから、
って私たちを雇ったんじゃないですか』(笑)
クレーネ あ、そーゆーワケね
フォル おお、じゃあいい人だったのかあいつらは(笑)
ラディ 殺さなくて良かったなあ
GM 『すまん、我が君ー!! そなたに良いところを見せたかったのじゃー』(笑)
ミア やれやれですね。では、この人たちのロープを解きましょう。
応急手当もしますね
フォル 終わってみれば、それは全て・・・愛故に(笑)
クレーネ ライアさんも大変なんだね(笑)
ミア では、さっさとこの遺跡から脱出しましょう!
真相と再開と
GM では、遺跡を出るまでにライアの話をまとめておこう。
ライアはラディに良いところを見せたかった。そこで冒険者を雇い、
ピンチになったら登場するという行動をとったんだね。
しかし、君たちもかなり強くなっているから、
その相手をするにはある程度弱った状態であるのが好都合。
だから、彼女はルディを使ってこの遺跡の探索をやらさせたんだね
ラディ 弟がグルだったのか!?
フォル ルディがねえ・・・
GM そういうこと。既にラディの家族には接触したらしい(笑)
クレーネ お兄ちゃんを追ってきてる綺麗な女の人がいるから、
手を貸して上げよう。ってことになったんだね
ミア 既に家族も取り込まれてますね。彼女の魅力に(笑)
GM ライア『すまん・・・我が君・・・』
ラディ まあ、いいか。弟もグルだったんじゃなあ
GM 冒険者たちが話しかけてくるよ
『ところであんたら。俺たちの装備返してくれないか?』
クレーネ あ、忘れてた(笑)
ラディ いいですよ。返す返す
GM 『あんたらもひでえなあ。俺たちの装備全部盗っていくなんて』
ラディ 一時的に預かっていただけですよ(笑)
GM 『気のせいか、やった!と声が聞こえたのだが』
クレーネ 気のせい気のせい(笑)
GM 『ふう、しかしようやくこの覆面ともおさらば出来るぜ。
暑くてかなわねえよ』と言いながら覆面をとったその姿は・・・
フォル 誰か知ってる顔だったのか?
GM その顔をじっくりみてみよう。すると、彼はミアの兄さんということがわかる
ミア えええ! 兄さん!? ヴァイ兄さんなの!?
GM 『まさか・・・ミアなのか!?
戦ってる最中もしや、と思ったが・・・ミアなのか!?』
ミア ヴァイ兄さーん!
GM 『強くなったな、ミア!』
クレーネ 感動の再開だね
フォル というか、ヴァイがいるということはまさか・・・
GM そう、彼らは君たちが以前に使っていたキャラクター(※)だよ
一同 『何ー!!』
ラディ どーりで馬鹿強いワケだ・・・
フォル では、早く宿に帰って、酒でも飲んで、ゆっくり休もう
ミア そうしましょう。兄さんたちも一緒にどう?
GM 『そうだな。いろいろ話したいこともあるしな』
ラディ 笑い話もたくさんあるしな(笑)
※以前使っていたキャラクター
初めてソードワールドをやったときに作ったキャラクター。
TRPGも全員初めてだったので、魔法のアイテムは腐るほど出てくるわ、
能力値の振り直しはOKだわの極悪パーティ。
レベルはこちらとだいたい一緒。
GM それでは遺跡の外、ルディの家に帰ってきたよ。
するとそこにはルディが待っているね『兄さん・・・』
ラディ ルディ・・・お前なあ
GM 『ごめんよ、兄さん。でも、ライアさんと兄さんって、
お似合いのカップルだと思ったんだよ!』(笑)
クレーネ 私もそう思うよ(笑)
ラディ やれやれ。まあ、今日は飲もうか!
ルディ、お前も付き合うんだぞ
GM 『・・・うん!』
冒険者たちの宴は酒場をほとんど貸し切りの状態で行われた。
彼らの語り合う話は尽きることがなかった。そこには兄弟の会話があり、
兄妹の会話があり、様々な会話があった。
しかし、彼らは冒険者。それは次の冒険までの一時の休息に過ぎない。
一人、また一人と眠りについていく彼らを見て、
酒場のマスターはうっすらと微笑みを浮かべた。
夜は、まだ明けてはいない。
旅立ちの冒険者
GM さて、翌朝だね。ミアから君たちに話があるらしいよ
ミア 皆さん、私は兄さんについていきます。長い間、お世話になりました
クレーネ えー!? ミアちゃん、行っちゃうの?
フォル それは・・・悲しいな
ミア 私の旅の目的は兄さんを探すこと。
それが果たされたこれからは兄さんと一緒に旅をしたいと思うんです
ライア ほほほほほほ。案ずるなミア!
これからはそなたの代わりにわらわが加わるからのう
ラディ ・・・・・・
フォル そうだな。この人が加わるなら、そう寂しくないな(笑)
クレーネ 元気でね、ミアちゃん。そして、ようこそライアさん(笑)
ラディ ・・・・・・
ミア では、またどこかで会いましょうね。それでは!
フォル ああ、元気でな
クレーネ 兄さんと仲良くね〜
ラディ ・・・・・・じゃ、俺たちも行くか
フォル どこへ行く?
クレーネ まあ、どこでもいいじゃん。冒険が私らの仕事でしょ?
ライア わらわは我が君がいればどこまででも!
ラディ いやじゃあああああっ!!
第二部 完
GMの戯言
・・・終わりました。ついに終わりました第二部。
終わり方がアレとか、後半がワケわからんとか、まあいろいろありますが終わりました。
今回も例によってシナリオ作りに手間取りましたが、どうでしょう?
後半ライアさんが出てきてからがごちゃごちゃし過ぎていて失敗ですし、粗も目立ちますが、
実は結構気に入っていますね。あまり自由感が無いシナリオになってしまった、
という失敗も良い経験です。こうしてGMレベルも上がっていくのでしょう。
第二部は終わりましたが、既に第三部は始動しています。新メンバーも加わり、
5人になった私たちの冒険を楽しみにお待ちください。面白さは1.2倍(当社比)です(笑)。
全9話にわたる冒険活劇。読み続けてくれた皆様に感謝とプレイヤーたちからの言葉を添えて、
終幕とさせていただきます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。