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ここでは、吸血姫美夕・夕維についての感想・意見などちょっと気がついたことを話していこうと思います。

あくまで、私の個人的な感想(たいそうなものではないよ)なので軽い気持ちで見てください。


2003年9月20日(土)

「長編が終わって一息?」

 

 サスペリア8月号まで続いた長編「水の都」編も終了し、9月号・10月号では1話完結の短編が続きました。ここで

は、10月号の短編「月下幻想」を読んでの感想をひとこと。

 9月号からそうでしたが、「水の都」編の後、どうやら嵬那はどこかへ行ってしまったようで夕維がひとりだけになっ

てしまっています。(やはり、自分が「宿木賊」であることを知ってしまったため何か思うところがあったのかもしれま

せん。)夕維はたくさんの月見草が咲く屋敷に誘われるように足を踏み入れます。そこの主人である一葉(かずは)

に吸血姫の姿で見つかってしまいますが、一葉は驚きもしない様子で屋敷に泊まっていくように勧めます。9月号

でもそうでしたが、よく吸血姫の姿を人間にみせていますね。ガードが甘くなったのか、気にしなくなったのか・・・。

まあ、一葉も人間離れしている感じがあるので(笑)気にならないということでしょうか。

 夕維は一葉に言われるまま(笑)に屋敷に泊まり、朝食&洋服(これがまたカワイイ服!)を貰ったりと、二人きり

の生活をはじめます。しかし、お互い知っているのは名前だけで一葉は夕維のことを「どこから来た?」と1回聴い

ただけであまり詮索はしません。夕維も月見草が気になるのか(引き寄せているのか)、毎夜、花が咲くのを見るた

め屋敷を出ようとは思わない様子。そんなある夜中に夕維は部屋の外の足音に気づき外を確かめると、一葉が階

段を降りて行くのを目撃し後を追うと、途中でどこかに消えてしまい、そして何やら白い影を目撃します。夕維は自

分でもツッコミをいれていましたが、自分も人間ではないのに白い影を幽霊と思って驚く場面はちょっと笑えました

ね。

 次の夜も夕維は夜中に足音に気づき確かめようとすると、部屋にはいつのまにか一葉がいます。(本当に幽霊み

たいですね)そこで、一葉は突然いなくなった姉をここで待っているのだということを夕維に話します。これは、夕維

も同じく嵬那がもどってくるのを待っているというのがわかったため、初めて自分ことを話してくれたのだと思いま

す。(それ以前に夕維を初めて見たときから、何かを感じていたから屋敷においてくれたのかもしれませんね)

 短編とはいいながらも、最後は一葉は夕維をベッドに押し倒した(オイッ!)ところで終わっています。もしかして

続くのでしょうか?この後が非常に気になるのですが・・・。


2003年7月12日(土)

「水の都編ついに完結!」

 

 先月は、「つぶやき」をお休みしましたので、サスペリア7・8月号をまとめて感想をひとこと。

 6月号で「宿木賊(つみびと)」とはどういう意味なのかという疑問がありましたが、浩子が夕維に対して説明をし

ていました。すなわち、宿木賊とは昔、夕姫に対して謀反をおこした「弥(み)の属」の鬼のことをいい、そのため 

に、池を追放されわかるように紋様を体に付けられたということです。

 また、早良が何故この「水の都」に赤ん坊のとき置き去りにされたのかが、千珠と夕姫の会話から断片的です

が推測することができます。それは、夕姫の双子の姉である早姫は「鮮赤の池」の池を嫌って「水の都」(この時

はまだ水は無かった)の屋敷で双子の赤ん坊である早良と夕良とともに暮らしていましたが、ある時「鮮赤の池」

が突然、この屋敷に現れました。これから逃れるために、早姫は双子の赤ん坊を連れて逃げようとしたが早良

だけを連れ出すことができず屋敷に置き去りになってしまったということではないでしょうか?(その後、人間であ

る九重涼雨が赤ん坊の早良を見付け育てた)いままで、夕維は早良の生まれ変わりであると思っていましたが、

この話から早姫とともにこの屋敷を逃げたもう片方の双子の夕良であることがわかります。一方、早良のほうは

どうなったかというと、九重涼雨に育てられ成長しましたが、年月が経つにつれて早姫の血をひいているため「鮮

赤の池」に群がる鬼がみえるようになり、それを嫌って池を封印してしまいます。(早良自身はこの後どうなったか

はわかりませんが・・・。)

 6月号の中で、九重涼雨が助けた旅人はなんと浩子の祖父(池を追放された宿木賊)であったということが浩

子の話の中でわかりました。この旅人が、この「水の都」が捜し求めていた「鮮赤の池」であることを発見しそれ

以来沢山の「宿木賊」がここに群がってきたため、さきほどもいいましたが早良が池を封印してしまったということ

です。その子孫である、浩子や安住たちが、夕維に封印を解く(すなわち早良がいなくなってから閉ざされたまま

のお堂の扉を開く)ように迫っているのが現在の状況です。

 この状況の中でついに、夕姫の近衛である千珠と碧が浩子たちの前に現れます。そもそも何故、夕姫の近衛

である彼らが現れたかというと、浩子たち宿木賊の目的はただ「鮮赤の池」に帰りたいだけではなく、自分の祖

父や親を池から追放した夕姫を消すためだったからです。近衛の仕事は、夕姫を「宿木賊」から守ることなので

両者は、否応無く戦うこととなりました。千珠たち近衛は、とても強く安住・里見はあっけなく倒されてしまいます。

この戦いを見てふと思ったのですが、近衛と宿木賊の関係は「吸血姫美夕」の監視者とはぐれ神魔の関係によ

く似ていることです。力の関係をみると近衛と監視者は圧倒的に強いですし、どちらも宿命みたいなものを背負

っているところは同じです。また、宿木賊とはぐれ神魔は、人間界で暮らしてはいるものの決して人とは交わる

ことはできないというところも同じです。

 残る一人となった浩子は、父親の逸見の形見である刀で碧と戦おうとしますが、そこに夕維が止めに入り浩子

を夕維の力である桜吹雪で消してしまいます。これは、夕維が千珠たち近衛が心では泣きながら、宿木賊たち

を倒していたこと、また浩子たち宿木賊たちの宿命もわかっていたので、これ以上戦って欲しくないという気持ち

から出た行動ではないかと思います。また最後、浩子が消えるとき夕維のことを敵ではなく友達であったというこ

とが、お互いに確認しあえたことがとてもよかったです。これも、夕維が浩子のことを最後まで信じていたからこ

そではないでしょうか。

 「水の都」編は、今回で終了となりましたが、自分が宿木賊であることを知ってしまった嵬那はどのような行動

にでるのか。すなわち兄を「鮮赤の池」から救い出すだけでよいと思っているのか、今後の行動に注目したいで

す。また結局、「鮮赤の池」は現れませんでしたが、その日はそう遠くないように思います。次号からの話の展開

を楽しみに待ちたいと思います。


2003年5月18日(日)

「宿木人(つみびと)の印とは?」

 

 サスペリア6月号「水の都」編、第8回を読んでの感想をひとこと。

 冒頭、嵬那と九重涼雨の話の中で5月号よりさらに詳しく早良のことがわかりました。それは、早良が月に登って

いってしまう(いなくなる)以前のことで、ある日、衰弱した旅人が涼雨と早良が暮らしている尼寺の前で倒れていた

ところを助けました。この旅人にはなんと嵬那と同じ鬼(シ)の証である「模様」が体にも刻まれてました。その後、こ

の尼寺の水が良いということからたくさんの人が訪ねてくるようになったということでした。一見この旅人はたまたま

尼寺の前で行き倒れになったようにも見えますが、目的はこの尼寺(水の都)にあったのではないでしょうか。この

旅人は鬼であったわけですが、ずっと「鮮赤の池」に帰りたくてこの「鮮赤の池」が現れるという「水の都」を探し求

めていたのだと思います。この旅人が「鮮赤の池」に辿り着けたかは語られてはいませんでしたが、この旅人の後

にこの尼寺を訪ねた人々の大部分は鬼であったと思います。(嵬那もその一人ですね)それは、早良のことを「鬼

姫」と言った旅人がいたことからもわかります。

 また今月号ではついに、夕維に樋口浩子(安住・里見も)が鬼であることがバレてしまいます。夕維はこのことに

戸惑いを隠しきれない様子。今まで信じていた友達が、実は敵であったということ、そして夕維の血を貰って鬼に

目覚めさせるためだけに浩子は夕維と友達になったということを知ってしまった夕維の心の衝撃は大きいものだ

と思います。今までの話のなかで、ここまで仲良くしていた人間の友達(鬼なんですが)は浩子が初めてではない

でしょうか?

 ここで、浩子はもう一つ衝撃の告白をします。1年前に心中したといわれている高等部の男子生徒の逸見は、自

分の兄であると言っていましたが、なんと浩子の父親だということでした。逸見は鬼だったので歳をとらなかったと

いうことです。そして自殺ではなく、池に近づいたために九重涼雨たちに殺されたというのです。(逸見も「鮮赤の

池」を探していたのでしょう)そして、堀川典子は浩子が安住・里見に殺させたということも(堀川典子が逸見のこと

を九重涼雨に話したため)告白しました。それにしても、この浩子の話にはびっくりしました。心中した(殺されたの

でしが)のは兄ではなくて浩子の父親というのには特に予想もできない展開でした。でも、これで浩子が何故、鬼で

あるのかがわかりました。

 今月号の終盤、嵬那や浩子、安住・里見たち鬼(シ)の体に刻まれている謎の模様(宿木人の印)は、夕姫が付

けたということを安住がいいます。池から追い出された「弥(み)の属」の印ということですが、何故追い出され、そ

して何故夕姫はこの印を付けたのでしょうか?物語の終盤にきても、わからないことだらけですが、浩子たち(嵬

那もですが)の目的は一つ、夕維を目覚めさせて「鮮赤の池」の池に帰ることであるのは確かです。次号の展開

を楽しみに待つこととしましょう。


2003年4月12日(土)

「夕維と早良の関係って?」

 

 サスペリア5月号「水の都」編を読んでの感想をひとこと。

 この「水の都」編も5月号で連載第7回と夕維の中では1、2を争うほどの大作となりました。はたして「鮮赤の池」

は現れるのでしょうか?

 前回、安住・里見・浩子の3人が、実は鬼(シ)であったという衝撃の事実が発覚しましたが、今月号の冒頭では、

この3人に以前にも登場した忍者(なのか)が襲いかかりました。しかし、所詮は人間ということで、簡単に鬼の3

人にやられてしまいます。この忍者は、以前のつぶやきにも書いたようにやはり3年生の3人組(土谷ゆかり、飯

島綾乃、原田沙映)でした。しかし、昼間の女生徒の時の様子からは一転した俊敏な動きには驚きました(笑)。

 次の朝、夕維は、浩子に怪我の様子を尋ねます。夕維は、浩子の正体(鬼であること)を知らずに心の底から

手に追ったケガの心配をします(本当にいい娘だなあ)。浩子も夕維にお礼の言葉を言いますが、これが浩子の

本心ではないと知っている読者からすると夕維がかわいそうに思えてしょうがないです(悲)。浩子がこれまでの

夕維との付き合いの中で、夕維のやさしさに触れ、心を動かしていてくれている(最後は夕維の味方になる)こと

を願うばかりです。

 一方、嵬那は九重涼雨に会い、早良のことについて問いただします。哲学堂に置き去りになっていた赤子の早

良は涼雨によって育てられたが、ある月あかりの美しい夜に「水の都」の水が水龍のように早良を連れて月に登

って行ってしまったということでした。それ以来、早良はいなくなってしまい、涼雨自身これがどういうことなのか、

何が起こったのかわからないというものでした。そして、夕維が早良にそっくりな容姿をしていることにとても戸惑

います。今号で涼雨は昔のころの夢をみていますが、そのなかで「あるお屋敷に双子の姫君がおり・・・」といって

いることから、これは現在、「鮮赤の池」の底で眠りについている夕姫と双子の姉の早姫の話によく似ています。

このことから夕維と早良の関係を推測してみると、早良は早姫の血をひく生まれ変わり(もしくは同一人物?)で、

早良の生まれかわり(何回先かわかりませんが)が夕維なのではないでしょうか。夕姫は、池の底で長い年月の

間眠りについたまま過ごし、一方、姉の早姫のほうは人間界に交じり、何回も生まれ変わり現在は夕維に至って

いるということです。夕維のことを「封印」と言っていた理由は、水とともに月に消えた早良の生まれ変わりが夕維

であることから、もとに戻す(「水の都」を復活させる)力を持っていることからきていると思います。

 また、姿をくらましていた千珠ですが、「鮮赤の池」と思われる池の中で、夕姫と思われる人物と話をしています。

実はこのシーンが今号のなかで、一番不思議に感じたところですが、千珠は「鮮赤の池」に自由に出入りできると

いうことでしょうか?(んー、どうなっているのでしょうか?)

 6月号は多分、この「水の都」編もクライマックスを迎えると思います。夕維と嵬那、安住・里見・浩子たち鬼、涼

雨たち人間のそれぞれの思惑の中、この話の結末がどうなるのか?楽しみです。


2003年3月15日(土)

「結局、誰が味方なの?」

 

 サスペリア4月号「水の都」編を読んでの感想をひとこと。

 4月号を読んでの最初の感想は「そんなのってアリ!?」というほどの、衝撃の展開でした(大袈裟な・・)。間

違い無くいままで、夕維を読んでいたなかでは、一番に驚いた大どんでん返しな内容をみていきましょう。

 3月号の最後に登場した謎の2人組は、なんと生徒会長の安住と千珠の友人の里見でした。そして、哲学堂

の竹林で嵬那との戦闘になりますが、嵬那は思わぬ苦戦をしいてしまいます。それもそのはずで、この2人、人

間ではなく嵬那と同じ鬼(シ)なのでした。この2人の目的は、「封印を解く」ことのようです。その言葉の意味に

ついては明かされていませんが、前回の「つぶやき」でもいいましたが、これは「鮮赤の池」を出現させることな

のだと思います。(出現させた後どうするのかということもあるのですが・・・。)夕維のことを「封印」といっている

ことから夕維がいつかはこの学園にくることを知っていて、ずっと待っていたということでしょうか?それにしても、

単なる脇役と思っていた里見がまさか鬼とは思ってもみませんでした。また、千珠は友人(表向きはですが)で

あった里見の正体を見破れなかったのでしょうか。今、千珠の姿が見当たらないことや以前、夕維に哲学堂に

近寄るなと言っていたことからすると、知っていたということも考えられますが。

 次の日、夕維は里見と廊下で会って話しをするのですが(夕維は里見の正体を知らない)、里見はとある拍

子に夕維の手に一瞬触れて何かの術(?)をかけます。この術の成果はまだ現れていませんが、恐らく「封印

を解く」ための何かだろうと思います。

 その夜、夕維が部屋に帰ると腕を切られた樋口浩子がいました。話を聞くと「長い髪の着物を着た男に刀で

切られた」ということでした。(これってそのまんま嵬那では・・・)夕維は、自分のことも省みずに浩子に血を分

け与えて助けました。しかし、これは浩子が夕維の血をもらうための演技でした。なんと、浩子も鬼で安住や里

見の仲間でした。夕維が、この学園に来てからの一番の理解者・友人である浩子が鬼だったのには、正直驚

きました。夕維はこのことをまだ知りませんが、もし知ったらもう誰も信じられなくなってしまうのではと、可哀想

に思ってしまいます。

 「封印」である夕維が、この状況を一番把握していないなか、ここにきて安住・里見・浩子を軸に話が核心へ

と進んでいるように思います。急に姿が見えなくなった碧と千珠、あと人間側でいえば九重学園長の今後の動

きも気になります。そして、夕維が「封印」とはどのようなことなのか(どのような役割をはたしているのか)、次

号以降の展開が楽しみです。


2003年2月6日(木)

「封印とは?」

 

 サスペリア3月号「水の都」編を読んでの感想をひとこと。

 2月号の最後に樋口浩子はついに心中した男子生徒が自分の兄であるということを告白しました。お茶会に

いた3年生の3人と夕維は一様に驚きの様子でした。このことは、九重学園長の耳にも入りましたが以外に冷

静でした。これくらいのことは、計算のうちということでしょうか?またこの時、高見静先生は学園長に「やはり、

封印・・・が目的ですかねえ」と言います。ここで初めて、「封印」という言葉がでてきましたがこれはいったい何

の封印なのでしょうか?哲学堂が昔、泉のように美しい水をたたえた尼寺であったということなので、それを復

活させるための封印なのか、ひいてはその泉が「鮮赤の池」ということなんでしょうか。

 千珠と嵬那がこの哲学堂の伝説について話をしているのですが、そこに出てくる尼僧が九重学園長にそっく

り(というか同一人物?)なのには驚きました。もし同一人物として、何百年も前の話なので学園長はもしかして

人間では無いというふうに思いますが、夕維は鬼(シ)の気配は感じないと嵬那に話していることから、何かの

力により不老不死となっていることも考えられます。(もしかして、泉の水を飲むと不老不死になる?)また、千

珠と嵬那の哲学堂の伝説の話の中でもうひとつ気になるのは、尼寺に放置されていた赤子のことです。これは、

一体誰なんでしょうか?尼寺の泉が「鮮赤の池」とするならば、話の流れから考えられるのは、嵬那が最近思

い出している兄が生きていた頃の回想シーンに出てくる、尼寺に住んでいるという夕維そっくりな少女「早良(さ

わら)」ではないかと思います。そうすると益々この少女が夕維にそっくりなことが気になります。

 そして、今回の話の最後には謎の男2人組が登場します。夕維のことを「瑞月の姫」と言っていることから、少

なくとも人間ではなく、九重学園長の手の者でもないことがわかります。また、「あの封印を解けるのは夕維だ

けだ」と話していることから、かなり哲学堂(=鮮赤の池)に関しての核心部分を知っている人物であり、それと

同時にやはり早良と夕維は何か重大な関係があるということが言えます。

 「水の都」編も連載5回目となり物語の核心部分が少しづつ見えてきました。しかし、重要な部分はまだまだ

謎のままなので、次回の展開を楽しみに待ちたいです。


2003年1月19日(日)

「忍者?出現!」

 

 新年が明けました2003年もこの「つぶやきRoom」をほそぼそとやっていきたいと思っています。どうぞよろし

くお願いします。さて、そろそろクライマックスに差し掛かりつつあるサスペリア2月号「水の都」編を読んでの感

想をひとこと。

 1月号の最後に夕維は哲学堂を訪れ何者かに(幽霊みたいな者)「ここから出して!」と助けを求められます。

絵的には黒い人影で誰かはわからなかったのですが、もしかしたら昨年の心中事件で亡くなった生徒の1人

なのでしょうか?そして、千珠と碧の3人でこの哲学堂が昔、泉のように美しい水をたたえた尼寺であったとい

う話をしている最中に忍者に襲われます。忍者は3人でかなりの使い手であったのですが、所詮は人間なので

夕維達は相手にせず逃げました。この忍者は、九重涼雨学園長の手の者であった(もしかしたらあの3年生3

人組?)のですが、やはり哲学堂に関しては重要なことが隠されているらしく、かなり警戒をしているようです。

 先月号に嵬那の過去の回想が本編中に描かれているのですが、2月号でもありました。やはり嵬那は過去

に鮮赤の池を見ており、なんと夕姫にも会っていました。そして、幼い頃の夕維にそっくりな少女がまた出てくる

のですが、今度はその少女を「早良(さわら)」と嵬那は呼んでいます。いったいこの少女は何者なんでしょうか

?嵬那が過去の回想から抜けた途端に目の前に夕維が立っているという演出をみると、夕維に関係あること

は間違いないと思うのですが・・・。

 夕維と樋口浩子は、3年生の3人組(土谷ゆかり、飯島綾乃、原田沙映)に誘われお茶会に出席します。浩子

はお茶会の出席には乗り気ではなく、夕維がいたので仕方なくというかんじでしたが、3年生との話が昨年の心

中事件についてになると、ついに心中した男子生徒が自分の兄であるということを告白してしまいます。今月号

はここで終わってしまうのですが、このことが九重学園長の耳に入れば必ず何かを浩子に対して仕掛けて来る

に違いありません。そして、心中事件の全容とそれに伴って鮮赤の池についても何かわかるかもしれません。

(もしかしたら、鮮赤の池が現れるかも)次号を楽しみに待ちましょう。


2002年12月22日(日)

「碧、再び登場!」

 

 12月ということで、何かと忙しいこの時期ですが「つぶやき」の更新日もその影響で遅くなってしまいました。

(サスペリア2月号の発売前なのでセーフかな?)すいませんです。それでは、1月号を読んでの感想をひとこと。

 12月号の最後のページで夕維の前に碧(みどり)が登場しました。最初、誰?この人は!という感じでしたが、

そうです、「くちなし」編に登場した碧でした。(コミックス2巻参照)このときは、男性として登場していましたが、

今回は女性として登場したのでわかりませんでした。(碧は千珠と同じ夕姫の近衛だった者なので、千珠と同じ

く男でも女でもない存在。)碧は、堀川先輩が亡くなって同居人がいなくなった夕維の部屋に住むことになりまし

た。碧は、千珠のように夕維の味方ではないけれど、敵であるという態度もとっていません。(夕維のことは嫌い

なようですが)夕維の傍にいれば、鮮赤の池を見つけることが出来るかもしれないと思ったのでしょうか?これ

で、鮮赤の池に関係したものが、かなりの数この巌山修学館に集まってきていることになります。いよいよ池が

出現するのでしょうか?

 本編中で嵬那は過去のことを思い出しているのですが、それは兄がまだいたころの話で、なんと幼い頃の夕

維にそっくりな少女が出てきます。その少女と出会った場所は、どうやら鮮赤の池の近くのようで、(今回の回

想にはでてきませんでしたが、)この後に兄は夕姫と池の底で眠りについてしまったようです。夕維に似た少女

はこの鮮赤の池の近くの尼寺に住んでいると言っていたようです。そして、なんと今回の話の舞台である巌山

修学館も昔は尼寺であったということです。これは、偶然というよりは嵬那が昔に兄と来ていた場所そのもので

はないでしょうか。ということは、鮮赤の池が今回出現する可能性が非常に高いということでしょう。

 嵬那は、夕維にむかって「おまえの事だって好きじゃない。ただ兄のために・・・。」と言っていますが、これは

嵬那は素直じゃないなと(面と向かって好きというのは恥ずかしいから?)思ってしまいました。夕維も嵬那の気

持ちを知ってか「嫌いじゃなければいい。」と機嫌もいい感じなので、この2人の絆は深いものがあるのだなと思

わされた1コマでした。

 今回、一番気になった場面は、九重涼雨学園長と高見静先生が夜中に竹林の中にある哲学堂で何やらして

いるということでした。哲学堂は去年の生徒の心中事件があった場所ということなので、この2人はなにか重大

なことを知っているのは確かなようです。(もしかしたら、哲学堂は昔の尼寺の建物なんでしょうか?)

 1月号では、一番気になっていた樋口浩子の行動にあまり目立つものがありませんでしたが、彼女がこの「水

の都」編のキーパーソンであることは間違いないと思います。次回は長編連載4回目ということで謎が一気に解

けるかもしれません。楽しみに待ちましょう。


2002年11月9日(土)

「香音(かのん)」

 

 サスペリア11月号から始まったシリーズ長編「水の都」、その連載第2回(12月号)を読んでの感想をひとこと。

 11月号の最後で髪を切ってショートカットになった樋口浩子を見て、驚きのあまり倒れてしまった高等部の堀

川先輩でしたが、やはり昨年の心中事件とこの二人は関係があったようです。堀川先輩は断言はしていません

でしたが、心中した高等部の男子生徒と樋口浩子の顔がそっくりと言っていたことから、この男子生徒は樋口

浩子の兄ではないかということが推測されます。そして、水のない竹林においての入水心中という、謎だらけの

兄の死の真相を確かめるべく、樋口浩子がこの巌山修学館に転校してきたと考えればつじつまが合います。

 堀川先輩は、夕維に昨年の心中事件で亡くなった女生徒と去年同室だったこと。そして、その女生徒の死は

自分がうまく彼女の悩みにのってあげられなかったからだと打ち明けました。堀川先輩は、とても心がやさしい

人のようで、客観的にみれば女生徒の死は彼女のせいではないのだけれど、昨年の事件以来1年間自分を責

め続けていたようです。そうした矢先に、堀川先輩はくも膜下出血で亡くなってしまいます。ストレスが原因という

ことですが、この若さでくも膜下出血というのは死因としては何かひっかかるものがあります。確かに、死の直前

の様子はおかしいものがありましたが(特に樋口浩子を見てから)、なにか口封じ的なものも感じられます。口封

じというと、真っ先に心中事件を世間にあまり知られたくない学校側を思いだします。(そこまではいくらなんでも

やらないかな?そうすると、もしかして鬼(シ)の仕業?)

 夕維は堀川先輩の死を知らされて、もっと話を聴いてあげればよかったと自分を責めます。(昨年の心中事件

の後の堀川先輩と同じ立場ですね)また、生前の堀川先輩との会話のなかで夕維は「この巌山修学館は、いろ

んな香りの音(竹、お香、庭の花)がして、スキな場所」というようなことを言っていますが、千珠との会話では「不

思議な場所」と言っていることから、なにかいつもと違ういいようの無い雰囲気をこの場所から感じとっているの

ではないかと思います。(やはり、鮮赤の池がこの場所に出現するのでしょうか?そして、昨年、入水心中したの

も鮮赤の池なのでしょうか?)長編のまだ2話目ということで、まだまだ謎は深まるばかりです。また、今後の樋口

浩子の行動(堀川先輩が亡くなったことで)も気になりますね。今後の展開が楽しみです。


2002年10月13日(日)

「千珠、久々に登場!」

 

 このところ、夏コミ日記で中断していました、サスペリア連載中の夕維を読んでの感想をひとこと。11月号より

新たにシリーズ長編「水の都」が始まりました。今回の長編では、夕維と嵬那が探し求めている鮮赤の池につい

ての話(謎)がされています。

 夕維が今回、転校してきた巌山修学館は、夕維が見た夢の中で、助けを求める誰かに引き寄せられた場所

のようです。そして、夕維は学校の敷地内に鬼(シ)の気配も既に感じとっている様子です。しかも、昨年この学

校では、竹林の中の旧校舎(かな?)である哲学堂で高等部の生徒二人が入水自殺をしたという事件があった

ということです。死因は、溺死ということですが竹林には池もないのに何故溺死なのか、とても不可解な事件です。

これも鬼と関係があるのでしょうか?

 夕維と一緒に転校してきた樋口浩子もいろいろと訳がありそうです。冒頭で前の中学の友人達が話しているよ

うに両親が離婚して単に家を出たくて全寮制の巌山修学館に転校したのではとありましたが、これは何か別の

理由があるような気がします。例えば、この学校の何かを探るためにわざわざ転校してきたのではないでしょう

か。この学校は全寮制でとても厳格であることから、外から様子を伺い知ることはできないので、中の様子を知

るには転校するしかないと考えたのかもしれません。何を探りにきたかはわからないですが、ひょっとしたら昨年

の心中事件と関係があるのかもしれません。(同級生に事件について聞いていましたしね)

 そして、夕維は学校の朝礼で意外な人物、千珠と会います。千珠も夕維と同じ夢を見て、この学校に来たよう

です。千珠との話の中で夕維は、「もし鮮赤の池を見つけて夕姫を眠りから覚ましたとき自分はどうなるのか」

ということを千珠に聞きます。千珠は、「それはわからないが池が決めてくれる、消えるとしたら夕姫の方かも」と

答えています。しかし、後の嵬那との話では夕維はまだ完全に(鮮赤の池の姫の力)目覚めていないと言ってい

ることから、今の状態では池を見つけることもできないし、もし偶然に見つけたとしても夕姫を眠りから覚まさせ

た場合、夕維の方が池に消されてしまうのではと千珠は思っているのではないでしょうか?(それで、夕維に最

初に会った時、どうしてこの学校に来たのかと叱られたのもわかります。)目覚めを邪魔しているのは、人間の

血か吸血姫の血のせいであると千珠は言っていますが、ではどうすれば目覚めることができるのかはわから

ないようです。もし目覚れば池の位置もすぐわかり、そうすれば夕姫に会うこともできるので、夕維のこの旅も

進展が見えると思うのですが。

 ところで、夕維が転校してきた巌山修学館には驚きました。共学であるけれども男子と女子の校舎が高い壁

で仕切られていて、校則もとても厳しいという凄い学校です。(現実にもこんな学校あるんでしょうか?無いとは

思いますが・・・。)制服も正式なものは袴(はかま)で、これもまたこういう学校にはぴったりな感じです。でも普

段の制服は凄いデザインですね。垣野内先生の遊び心がみえるとてもかわいい制服(胸のリボンとか)です。

 今月号の最後のページでは、夕維と同室の高等部の堀川先輩が、髪を切った樋口浩子をみて声も出ないく

らいに驚いているところで話が終わっています。樋口浩子の方も昔から堀川先輩を知っているようなそぶりを

見せていることから、この二人には何か訳がありそうです。(自殺した生徒が浩子の姉とか?)次号を楽しみに

待ちたいと思います。


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