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ここでは、美夕についての感想・意見などちょっと気がついたことを話していこうと思います。

あくまで、私の個人的な感想(たいそうなものではないよ)なので軽い気持ちで見てください。


2000年12月27日(水)

「やっぱり冷羽は強い」

 

 長かった中国神魔編も2月号で最終回ということで、1月号での感想を一言。

 昔行われた日本神魔と中国神魔の間での大戦は、幽華の母と冷羽の母による実力者どうしの代表戦とな

り、冷羽の母が全精力を出して中国神魔界を凍らせようとする決意の強さを見せられた幽華の母が、自分

が封印されることによって中国神魔界から撤退するという形で決着がついた。事実上の引き分けということ

になりました。(中国神魔界側は、幽華の母を失いましたが)

 この大戦の悲しい結末を知った美夕・ラヴァ・喜綺・死無は、幽華はただ純粋に母を取り戻したかっただけ

で掌冥・眞視司・地鰐は主である幽華の願いをかなえたかったという一心で冷羽をさらい、それを追いかけて

きた美夕たちと戦っていることを知り、戦いをやめるように促しました。しかし、隗僧正だけは、今回の戦いで

幽華の母を復活させ再び日中の神魔大戦を勃発させようという企みを持っているということを冷羽に話しまし

た。が、これが運の尽きでした(笑)やはり冷羽は今までネコをかぶっていたようで、隗僧正の悪巧みを知った

冷羽は一瞬のうちに隗僧正を氷漬けに!(ほんとに敵じゃなかったですね。さすが第3層支配の力ですね)こ

のとき美夕が冷羽に加勢しようとしたところを、冷羽は断り隗僧正と戦ったわけですが、これは悪巧みに腹が

たったからというほかに、冷羽の母と幽華の母の間の友情(?)みたいなものを汚された気持ち、そして第三

層支配として大戦の首謀者(隗僧正は中国神魔界の長の一人)を倒すことによって決着を自分の手で着け

たかったということでしょう。そして、最後のとどめは幽華に任せるというのは、やはり日本の神魔(しかも第

三層支配という指導的立場の者)が外国神魔を葬ることは許されないことであり、感情だけで動かないという

冷羽の器量の大きさを感じさせます。

 こうして戦いが終わってみると、隗僧正を除けば日中の神魔双方ともに負傷した者もなく、五重塔で戦った

もの同士が仲良くなるという予想外の展開でした。よく考えてみると、中国神魔側は幻覚を使った技しか使

っておらず、初めから本気で日本神魔に傷つけようという気はなかったのではないかと思います。ただ純粋

に幽華の母を取り戻したかっただけということでしょう。

 今回の中国神魔編は、冷羽に対する私の考え方が180度変わりました。今までは美夕をことあるごと邪魔

する敵とばかり思っていましたが、それは第三層支配という立場から神魔の掟に基づいて行動していただけ

ということがわかりました。今回は、事の真相を確かめるためわざと幽華たちに捕まり(あれも芝居とは思い

ませんでした)解決してしまうという器量の大きさ(幽華もいってましたね)を感じました。役者が1枚違うという

ことですね。最後に、冷羽が第三層に帰ってきたとき屋敷が元に戻ってましたが(しかも屋根に雪が積もって

いるのも同じ)、さすが爛火さんですね。でもどうやって直したんでしょうね。(一狼でもこき使ったかな(笑)) 


2000年10月31日(火)

「隗僧正(かいそうじょう)昔語り」

 

 12月号のサスペリアの感想を一言。 

 11月号では、五重塔でのそれぞれの戦いが中心に描かれていましたが、今月号(12月号)では幽華の母が

何故、冷羽の母に氷漬けにされてしまったのかが、隗僧正(かいそうじょう)と幽華の回想により描かれていま

す。

 幽華がまだ幼く、冷羽が生まれていなかったころ(もちろん美夕もいないでしょう)中国神魔と日本神魔の間

で大戦が行われていたということでした。昔の日本神魔界は西洋神魔が攻め込んできたり、今度は日本神魔

が中国神魔界に攻め込む話(時代が同じか定かでありませんが)ですが、戦続きだったようです。この辺は、

人間界における日本の第一次・二次世界大戦の流れに似ているように思います。

 中国神魔と日本神魔の戦いは長期化・泥沼化しこのままでは双方共倒れとなることも考えられた為、双方の

実力者による1対1の代表戦で勝敗を決めることにしました。中国神魔は幽華の母、そして日本神魔は冷羽の

母がそれぞれ戦うことに。ここで、疑問に感じたのは日本側のボスとして、「木のおばけ」(笑)こと第1層の長様

が描かれていることです。冷羽の母は、第三層支配(世襲制なら)のはずなのに何故、戦いに出るのでしょう?

(しかも長様は、冷羽の母より態度が大きい)外敵との戦いは、第一層の役目として考えれば長様に指揮権が

あるのはわかりますが、代表者として第1層の監視者が出てもおかしくないと思うのですが・・・。それだけ、敵

(幽華の母)が、第一層の神魔では手に負えない状況で、やむ得ず第三層支配の冷羽の母が参戦したという

ことでしょうか?

 代表者どうしによる戦いは、幽華の母が優勢に見えました。しかし、冷羽の母は持っている全ての力を出して

自分を犠牲にしてまで、中国神魔界すべてを凍らせようしているところで、今月号は終わってしまいます。おそら

く、自分の命が犠牲になっても、この双方ともに無益な戦いを終りにしたいという覚悟があったのだろうと思いま

す。1月号では、この2人の戦いの結末が描かれると思いますが、日本神魔・中国神魔ともに何か悲しい結末に

なりそうな雰囲気です。

 最後に、これはどうでもよい疑問なんですが、隗僧正(かいそうじょう)の額の文字は何と書いてあるんでしょう

ね?冷羽は額に「冷」と書かれていますし、何か合い通じるものがあるのでしょうか?(それは無いかな)


2000年9月26日(火)

「喜綺、実は強かったの?」

 

 10月号のサスペリアの感想は、「夏コミ日記」連載のためお休み(怠けただけというウワサも)しましたので、

11月号の感想とまとめてお話します。

 五重塔の戦いも本格的に始まりここで美夕チームの戦況を見ていきます。まずは、美夕VS幽華は、幽華

の領域(世界か?)で戦っているためか美夕の炎が全く通じない状況にあります。しかも、あのキョンシーが

かなりうっとうしい感じです。さらに、幽華は美夕にとって精神的にもっともつらいと思われる母親の思い出を

見させられてしまいます。こういった精神的な攻撃は、以前別の神魔にも美夕は使われていますが、これば

かりは慣れないようで苦戦しています。しかし、幽華も母親を助け出すためにこの戦いを挑んだのですから、

母親に対する想いはかなり強いはず。逆に精神的な攻撃が通用するのではないかと思います。この戦い、

どうやら心理戦になりそうな雰囲気です。次に、ラヴァVS掌冥(しょうめ)の戦いは、2人とも強者どうしという

ことで真っ向からの勝負になっています。驚いたのは、日本神魔界第3層で冷羽を襲ったビックフッドとビッ

クハンドの使い手がそれぞれ別の人物ということです。掌冥(しょうめ)は、そのうちのビックハンドの使い手

でした。ラヴァは、ビックハンドに体を掴まれてしまいますが、何とか脱出。そして、掌冥(しょうめ)のこの術

の正体を見破ったかというところで、場面が変わってしまいました。これからラヴァの反撃が開始されるのは、

間違いなし(?)仮面も跳ばされて、これからがラヴァの本当の実力をだした戦いがみられそうです。 続いて

死無VS眞視司(しんしし)の戦いですが、普通に戦えば死無が圧倒的に不利なのですが、なんと眞視司(し

んしし)も死無と同じような能力(真実を映す目)の持ち主でした。この目玉勝負、先に眞視司が仕掛けたの

ですが、死無の目玉のほうが威力が強く、心の中を見られてしまいます。それによれば、眞視司は、幽華の

母と主従の関係にあったようで、冷羽の母に氷塊に封印された経緯を知っているようです。次号以降、この

眞視司から真実が語られるかもしれません。(すでに、戦意も喪失しているし死無の勝利?)最後に、喜綺

&松風VS地鰐(ちがく)の戦いです。あのビックフッドは、やはり地鰐の術でした。冷羽もかなわなかった相

手に、いったいどのようにして戦うのか心配していましたが、なんと喜綺がやってくれました。最初は、逃げ

てばかりいましたが(両手広げて派手に転んでいましたね(笑))、「心の眼を開けばあなたの本当がみえま

す」(喜綺談)の言葉どうり術を見事に見破りました。普段は、ボーとしているようですが、実はかなりの切れ

者のようでこれは驚きでした。後は、今のところ役に立っていない松風のロケットパンチ(笑)で地鰐を倒す

だけでしょう。ところで、喜綺と松風のコンビよく気が合っていますねー。あの松風がすっかり喜綺のペース

にのせられています。冷羽もうかうかしていると、松風を喜綺にとられてしまうかもしれないですね。

 その戦いの中、冷羽はまだ鎖に繋がれたままですが何やら四天王の一人、隗僧正(かいそうじょう)の影

が迫るところで次号に続くということで、隗僧正(かいそうじょう)かなり怪しいですね。最初から、この戦いに

は反対のようでしたし何やらたくらんでいるようです。大陸編も佳境に入って次号以降の話の展開がとても

楽しみですね。


2000年8月17日(木)[連載第1回]

「2000年夏コミ日記」

 

 99年の冬コミから早いもので8ヶ月余りが経ち、今年も夏のお祭り「夏コミ(コミケット58)」が8月11・12・13日に

東京ビックサイトで開催されました。ここでは、通算3回目となる私の夏コミでの体験を日記として書いていこうと

思います。宜しければ最後までお付き合いください。

 

第1日目(8月11日)

 夏のコミケは、ここ最近、3日間開催が多いのだが第1日目から行ったことはなかった。それは、美夕サークル

のジャンルの参加する日は、2日目と3日目と決まっていたためであった。しかし、今回は1日目と2日目のサーク

ルのジャンルが入れ替わって1日目から行くこととなった。(当然、金曜日の平日なので仕事は休暇を取りました

(^^;;))。

 お金を節約するため今回も青春18きっぷを使って静岡駅8:10発の東海道線で東京へと向った。この時間に出

れば丁度お昼頃にビックサイトに到着し並ばずに中に入場できるだろうという考えであった。お盆前の平日という

こともあって車内は比較的空いていた。前日まで仕事をしてしかも朝起きるのが早かったためか、ぐすっりと寝て

しまった。東京駅には11時30分頃に到着した。例年のように混み合う「ゆりかもめ」は避けて、京葉線に乗って新

木場駅でりんかい線に乗り換えていくのだがここで問題があった。コミケ3日分の着替え等の荷物とあの電話帳

のように重たいコミケカタログをもってビックサイトの中を歩き回るというのは、かなり厳しいと思われる。そこで

コインロッカーに置くことにした。ビックサイトの最寄駅である国際展示場前駅や新木場駅のコインロッカーは全

滅だろうと思い、京葉線の新浦安駅のコインロッカーまで行って荷物の大半を置き、コミケカタログだけという必

要最小限の荷物をもって新木場駅に向った。新木場駅は12時を過ぎていたこともあって混雑は無かった。りん

かい線のホームに下りるとコミケの企業ブースに参加すると思われる会社のアニメチックな宣伝ポスターが至

るところに張られており、「あーコミケなんだなと」実感(^^;)。「他の沿線では絶対張られないものだな」と同時

に思う。りんかい線に乗りこむとこの列車に乗っているほとんどの人がコミケに行くような感じに見える。国際展

示場前駅に着くと実際それは間違ってはおらず、電車はいっきにガラガラになった(^^;;)

 駅の表にでると人の波は順調に流れているようで、遥か向こうのビックサイトの正面入り口に向っている波が

見える。このとき時間は12:30で戦の前の腹ごしらえということでビックサイトに行く途中にあるマクドナルドで昼

食をとった。お腹もいっぱいになり意気揚揚とビックサイトにのり込んだ。エントランスプラザに入ると予想どうり

人の波で混雑していた。しかし、いままでのコミケでビックサイトの造りはわかっていたため迷うことなく、目当て

の美夕サークルがある東ホールへと向った。東ホールどうしをつなぐガレリアにつくと、そこはエントランスプラザ

以上の混み様でうっかりよそ見をしていると人にぶつかってしまうほどである。東1・2・3ホールに入ると入り口こ

そは混み合っていたが、中はそれほどではなかった。(お昼の中休みといったところであろうか)美夕サークルの

集まっている場所につくとサークルの机の前にはほとんど人はいなかった。ここには全部で10の美夕サークルが

集まっていたが、端から順に毎回のごとく同人誌を立読みしていった(^^;;)どのサークルも新刊がでており、ど

れも画のレベルが高く力作ぞろいである。作家さんはすべて女性なので画の線は非常に綺麗である。その中で

も厳選した5冊の本を購入した。売り子さんはほとんどが女性であったが、その中には夕維のコスプレをした方

が2名おり着物も良くできている感じでとても似合っていた。ここで私が購入した本の幾つかを紹介すると、一冊

目は毎回楽しみにしている美桜樹館さんの「POISON BERRY」でストーリーは美夕がメイドさんという設定(ちな

みに主人はパズス、執事はラヴァとハマリ役です)のギャグものでとても面白い。しかも、美夕のメイドさん姿が

とってもかわいく描けておりオススメの一冊。二冊目は、MOON☆STONEさんの「夢満つるとき」で美夕が全て

のはぐれ神魔を倒した時の話が描かれていて、原作にも何時かこのような時が来るんだろうなと思わせる話

であった。三冊目は、あいむなむさんの「時の果て」で、こちらは神魔の父と人間の女性の間に生まれた女の

子が神魔に目覚めてしまうというストーリでページ数もたっぷりあり読み応え充分。A5という小さいサイズの本

も珍しく私は結構気に入っていたりする。(携帯にも便利ですし、片手で読めるし)結局、30分ぐらい美夕サー

クルの場所にいたが、まだ14時ぐらいであったのでホールの中を一周歩いてみることにした。 

 

2000年8月26日(土)[連載第2回]

 ホールの中を歩いていて、「あれっ」と思ったことがあった。以外に混雑していないことは、先ほど述べたが

もう一つ、すれ違う人がほとんどが女性であった(2/3以上)。よく考えてみればそのはずで、1日目のこの東

ホールは、封神演技・スラムダンク・富樫系・ヒカルの碁等、女性に人気の漫画のサークルが集まっていた

ためである。(どうりで、いつもコミケで感じる男臭さがなかったわけで・・・。)

 歩いていると、懐かしいキャラの画が描いてあるうちわを飾ってあるサークルで足をとめた。それは、10年

以上前にサンデーで連載していた「究極超人あ〜るくん」のR・田中一郎の画である(わかる人いるかなー?

)。机の上に並んでいる本をみると、あ〜るくんの登場人物を無理やりエヴァンゲリオンの登場人物にあて

はめて、パロディにしたり、セーラームーンの登場人物にあてはめたりとかなり強引な感じだが、これも同人

誌の醍醐味かなと思ったりもする。(といいつつエヴァのほうを1冊買ってしまった。)内容は、あーるくんとエ

ヴァの両方の内容を理解している人は面白さがわかるが、どちらか一方でも知らないと面白さも半減という

ものであった。(まあ、両方知っている人しか買わないと思いますが)そして、最初に目にとまった、「あ〜る

くん」うちわも購入してこの場を離れた。

 東4・5・6ホールも一周歩くと既に15時になろうという時間であった。コミケ1日目もあと1時間で終了なので、

まだ行っていない、コスプレ広場と企業ブースに向った。コスプレ広場に着くと、東ホールとはうって変わっ

て物凄い混雑ぶりであった。例によって美夕のコスプレイヤーはいないかと広場を歩きまわることにした。

前回もそうであったが、注意して歩かないとコスプレイヤーとカメラマンの間をいつの間にか入って、撮影

の邪魔になってしまうほど、ごちゃごちゃしていた。コスプレのキャラを見てみると、「ヒカルの碁」「封神演

技」のキャラが特に目立っていた。(私が知らないキャラもたくさんいました)コスプレ広場は屋上なので、

風も良く吹き、曇っていたせいもあってか、夏のコミケにしては快適でコスプレイヤーの皆さんの体調にも

よい天気であった。結局30分くらい歩き回ったが美夕は見つけることができず(T_T)、企業ブースへと向っ

た。

 企業ブースに入ると、同人誌サークルの集まるホールとは違った雰囲気がある。1社ごとのスペースが大

きく、スペースの装飾にお金をかけており、同人誌ではなくキャラクターグッズ等を販売しているので、企業

の出店市という感じである。出店している業種は様々で衛星放送・出版社・ソフトハウス・キャラクターグッ

ズ店等である。ブース内を歩いていると、前回の冬コミで美夕のセル画を購入したお店をも見つけることが

できた。冬コミのときは、なかなかいいセル画を見つけることができたので期待していたのだが、美夕のセ

ル画は見付けることはできなかった。美夕のセル画はもう買われてしまって市場に流通しなくなったという

ことであろうか?毎回、コミケの度に楽しみにしていただけに残念であった。

 とりあえず、ひとまわり見てみようということでぶらぶらしていると、人だかりができているお店があった。7

月に発売された藤島康介企画・原案のOVA「エクスドライバー」のお店であった。理由は、出演声優である

小林由美子さんのサイン会が行われているからであった。声優さんのサインなど滅多にもらえるものでは

ないなと思い、いつのまにかサインの列にならんで、「エクスドライバー」Tシャツを買い、それにサインをしっ

かりもらっていた(^^;;)(なんて、ミーハーなんだオレ・・・。)。

 企業ブースと同じフロアに「国際交流コーナー」というコーナーが設けられておりそこにも足を運んでみた。

そこには、海外の同人誌(韓国が多い)、アニメ情報誌の展示・販売がされていた。画は日本の一線の漫画

と比べれば荒削りの感じもするが、レベルは高いように思う。そのコーナーでは、コミケを紹介する海外向け

のビデオの紹介がモニターで流されていた。英語版がこれまで作製されたそうで、順次他の国の物も製作し

ていくそうだ。コミケット代表の米澤さんも出演してコミケの主旨の説明や、これまでのコミケのようす、コミケ

に参加するにあたっての注意事項など丁寧な内容であった。今日もこれまでに何人も外国人を見ているの

でこういう紹介ビデオも必要なのであろう。コミケも国際化してきているものだなと思った。

 時間も16時近くになり、コミケも終了に近いので撤収することとした。撤収の最中、エントランスプラザを歩

いていると「只今をもちましてコミックマーケット第1日目を終了します。」(←文が多少違うかも)のアナウンス

が流れ、どこからともなく拍手が沸き起こった。私もつられて拍手していたが、何か一体感があって気持ちの

よいものであった。最後までいたのは、これが初めてであったのでこれは、初の体験である。

 予想はしていたが、16時になると皆一斉に帰るため、りんかい線は行きとは違い大混雑であった。毎回、

コミケの宿にさせてもらっているテナー福助さんは今日は仕事ということで、連絡待ちの状態であった。20時

ぐらいまでは終わりそうにないとのことなので、秋葉原で時間調整をして(でも19時でほとんどのお店は閉ま

ってしまう・・・)、東京駅で待ち合わせをした。結局、テナー福助さん宅には22時ごろ到着した。今日はずっと

歩き回っていたので、このとき初めて体力的にも精神的にも休息することができた。そして、家から持ってき

DVDのOVA「美夕」をテナー福助さんと見て(これはお約束かな)この日は床についた。

 

2000年9月12日(火)[連載第3回]

第2日目(8月12日)

 第2日目は、サークルの参加ジャンルがゲーム・芸能等で美夕サークルの参加はないため、ビックサイト

には行かなかった。この日は、昨日の疲れもあったためか昼ごろまで熟睡であった。その後、テナーさんと

昼食を食べに行くついでに秋葉原をぶらついた。(←昨日も行ったような気が・・・)

 

第3日目(8月13日)

 第3日目に備えて 前日は早く寝ようと思っていたのだが、案の定寝たのは午前様になってからのことであ

った。そのため、起きたときはすでに10時をまわっていた。この日は、台風が関東地方をかすめるように通

っていて、朝方は凄い雨であった。ここのところ第3日目は、朝8・9時くらいから並んで待っていることが多か

ったのだが、いつもどうりに行っていたらずぶ濡れになっていたかもしれない。(たしか、去年の夏コミは朝

から凄い雨で、ずぶ濡れになってました)テナーさんもコミケに一緒にいこうと誘ってみたのだが、久しぶりに

実家に帰るということで残念ながら、私一人で行くことになった。

 11時にテナーさん宅を出発した。今日はコミケに行ったらそのまま静岡に帰るつもりでいたので、着替えな

どかさばる荷物があったため、途中の駅のコインロッカーに預けた。そして、新木場駅についた時はすでに、

12時をまわっていた。りんかい線のきっぷ売り場には行列ができており、ホームに降りても凄い人だかりで

あった。列車もほぼ満員状態でコミケ専用列車というような感じである。(第1日目とは、大違い。これぞ、コ

ミケの風景ですね)国際展示場前駅に着いても、相変わらずの人ごみであった。ビッグサイトに行く途中、第

1日目に行ったマクドナルドで昼食を買い、ビッグサイトの正面入り口へと向った。店内で食べていこうと思っ

たが、第3日目は垣野内・平野先生のサークル「平野屋本舗」が参加している日ということで、早く行かないと

同人誌が売り切れてしまう可能性もあるためビックサイト内で食べることにした。(去年の夏コミでは、平野屋

本舗の列にならんでいる時に、新刊の同人誌が売り切れてしまったという悔しい経験がありましたしね。)

 エントランスプラザに入るとそこは、第一日目以上の人の数で、かなり蒸し暑く息苦しいほどである。そして

東ホールのアトリウムに着くと、階段や床に座り込んで今日収穫したであろう同人誌を読んでいる人がたくさ

ん見受けられた。(これも、コミケの風景の一つですね)東1・2・3ホールに入ると、第1日目とは比べものにな

らないくらいの人ごみで、よそ見をしていると誰かとぶつかりそうなほどである。「平野屋本舗」の位置はわか

っていたので、人の波の流れに乗りすぐにサークル前までたどり着くことができた。「平野屋本舗」前は予想

どうり行列ができており、最後尾に私も並んだ。並んでいる間、前のほうから今日の販売物の紹介リストがま

わってきた。どうやら、新刊は「風雲3姉妹」のクリアファイルと美夕のしおりのセット、OVA美夕のキャラ表集

のようである。去年の夏コミのように列に並んでいる間に売り切れるということがないかと心配であったが、

今回は無事に手に入れることができた。しおりは、美夕とラヴァのラフ画、クリアファイルは、3姉妹のディフォ

ルメしたキャラのかわいい感じの絵柄が描かれたものであった。キャラ表集は、以前コミケで販売されたTV

版のキャラクターラフ原画集と装丁は同じで、OVAの話数(全4話)ごとの美夕のキャラ設定やラヴァ・一三子

・爛佳など主要登場人物のキャラ設定が載っていた。特に美夕は話数ごとに着物が違い、TV版とは顔立ち

も違のでなかなか楽しめる。また、平野監督・垣野内先生のインタビューでは、現在、アニメ化企画が進行し

ている「夕維」の話もあり、盛りだくさんの内容であった。

 「平野屋本舗」の本を無事に手に入れて安心したところで、美夕サークルをまわることにした。場所は、第

1日目とほとんど同じ場所なのですぐに見付けることができた。この場所には全部で8つの美夕サークルが

集まっており、第1日目よりサークルの前にいる客の数は多いように見える。私は、また端のサークルから

順番に同人誌を立読みしていった。第1日目と同じ本が委託で売られているのが多かったため、わずか2冊

購入しただけであった。その1冊を紹介すると、cafe de 山の手ドレスさんの「美夕とラヴァの甘えた関係」と

いう本で、これは私が毎回楽しみにしているサークルさんの新刊でコミック版美夕のギャグ本であるが、レム

レス・カールア・喜綺・幽華など現在コミックで活躍しているキャラが、小説や漫画で登場しています。特にレ

ムレスの○モにこだわっていて、小説中ではみんなの玩具にされています(笑)

 美夕サークルをまわり終えたところで、先ほどビックサイトに来る途中で買ったハンバーガーで昼食をとり

一休みした。時間は既に14時を過ぎていた。とりあえず今日の目的は達成したので、コスプレ広場と企業ブ

ースに行くことにした。午前中の雨のため西ホール屋上での開催は中止されたらしく、企業ブースにいくこと

にした。企業ブースに行く途中の西ホールのエントランスは、凄い人の行列でエントランスの中をまるで蛇が

体をくねらすように列が連なっていた。幸い前へ進むスピードが速かったのが、せめてもの救いであった。

並んでいる途中、金髪の外国人(アメリカ人?)の女性が列の横入りをしようとして、コミケの係員に注意さ

れていた。(かわいそうな気もするが)アメリカ人は、並ぶのが苦手なのかなあと思う(偏見かな?)逆に、律

儀に並んでいる日本人は偉いなあと思ってしまう出来事であった。

 企業ブースにつくと、ここは3日間通して同じ企業が同じ場所で店をだしているので、第1日目と変わった様

子はなかった。そして、「エクスドライバー」のスペースでは昨日と同じく小林由美子さんのサイン会がちょうど

行われていた。また「国際交流コーナー」では、1000円で販売していたコミケの紹介ビデオが既に完売したと

の張り紙がされていた。(外国人が買っていったのだろうか?)第1日目は行かなかったが、夏コミに参加で

きなかったサークルが、コミケット準備会に同人誌を委託販売しているスペースに行った。そこには、机の

上にたくさんのサークルの同人誌がならんおり、客は比較的少なくじっくりと読んで買えそうな雰囲気であっ

た。本の種類は少女漫画系が多いように見えた。

 時間は15時になっており、今日中に静岡に帰らなければならないためこれで帰ることにした。帰る途中、

企業ブースの隣のコスプレの更衣室があるホールで、コスプレイヤーの姿を見ることができた。てっきり、

雨の為、中止と思っていたのだが・・・。(これは、迂闊であった。)しかし、時間も時間なのでここは黙って

とおりすぎた。(美夕が見たかったなあ)15時も過ぎると、帰る人は多いらしく人の波が出口へ、そしてビッ

クサイトの外の国際展示場前駅へと連なっていた。帰りはもちろん青春18きっぷで静岡までの帰宅の途に

ついた。

 

終りに 

 2000年の夏コミを振り返ってみると、コミケも夏冬合わせて5回目で場所も同じビックサイトということで、

迷うことなく、かなり効率的にサークル等をまわることが出来たのではないかと思います。また、美夕系サ

ークルの数は、私がコミケに行き始めたTV放映終了後の2年前と比べてほとんど増加してはいないもの

の、減少の傾向が見られないことがなによりもうれしいことでした。ブームによってサークルの増減が激し

い昨今の漫画と比べると、さすがに美夕は10年以上にわたる漫画だけあって固定ファンがしっかりと脇を

固めている感じがします。絶対数は少ないですが、このまま続いていってほしいです。

 その後の情報によると、なんと、垣野内先生が「平野屋本舗」にいらしていたことがわかり、こんなことな

らもう少し待っていればと後悔しています。次回こそ生の先生を見たいものです。

(おしまい)


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