あ行 a

あいぶ 【 aibu 】
エッチな言葉ではなく「歩く」の意。「あるく」と「歩(ぶ)」がごっちゃになったのだろうか。最近ではセクハラ的に使う以外、あまり使われない。
また、「歩いて行く」を「えんでく」とも言うという投稿あり。それが「あいんでいく」の単なるナマリなのか、想像を絶する変格活用なのか、ぜんぜん別の方言なのか、続報が待たれる。


あいほーする 【 aiho-suru 】
手伝うこと。かけ声にマンマ使えそうな「あいほー」の語源は「相+幇(助)」か。
と思ったら、妻有方面では単に「相手をする」意味で使うとのこと。サポートの意味が入るのは、後出の「よーほーする」になるらしい。(2007.10.06)
あおずんぼ 【 aozunbo 】
な、なんですかこれは。「顔色が悪いこと」と投稿者さん談。妖怪の名前みたいだなあ。「青ずむ」を名詞化したものでしょーか。(2006.11.19)


あおらあおら 【 aora-aora 】
体調不良や多忙などで、息も絶え絶えな様子。顔色の青さが語源か。「チダラマッカ」につづく、悲惨シチュエーションなのにユカイ語系。


あかみのこ 【 akaminoko 】
怪我をした皮膚の下から現れる柔組織のこと。漢字はおそらく「赤身の子」。「あおらあおら」「チダラマッカ」系、悲惨シチュエーションなのにユカイ語仲間たちのひとつ。主宰宅では何のひねりもなく「にく」と言っていた気が〜(^^;。(2009.12.12)
あがあが 【 aga-aga 】
あがくさまを表す擬態語。「あがあがする」と動詞化も。用例「蟻が水に落ってあがあがしてるて」。悲惨な状態をカワイイ語感で表すのがナガオカ擬態語の特徴。(2010.08.07)
あがる 【 agaru 】
グレイゾーン物件。「進学する」ことですが、これって方言かなあ……「次の学年にあがる」は標準語だしなあ……。


あきゃー 【 akyah 】
感嘆詞。落胆・無念・後悔などネガティブな感情を表わす。標準語の「トホホ」と同義。


あく 【 aku 】
なんというか、既出のさいであくの「あく」の部分。投稿者さん談、
単独で使うことはなく、「〜してあく」のように動詞の後に続けて使うことで、「〜して(歩き)回る」となります。「あちこちしゃべってあく」は「あちこちに話をして回る」という意味で使い、「しゃべってあく」だけでも同様なニュアンスが出ます。
活用形ですが、「けぇるめぇに校内の錠を見てあかんとだめらろ(帰る前に校内の戸締まりの確認をしてまわらないといけないよ)」のように未然形は「あかん」となるようです。命令形は「はよあけ!(速く歩け)」のように、なぜか単独で使えて「歩け」の意味になるようです。
詳細なご考察ありがとうございます〜。もともとは「あるく」の詰まったものかと思われますが、それが「飽く」にも聞こえてすごい反復感がプラスされている奇跡!(2010.04.11)
あくと 【 act 】
足の「かかと」のこと。投稿者さん談、
うちの死んだばーちゃんが、「あくとにクリーム塗る。」みたいな事を言ってました。なーんか英語そのままです。
これ、方言とゆーか古語だと思われます。古語なのに英語っぽいのがいとおかし。クリーム塗ってるのが俳優さんだったら「あくとにクリーム塗るアクター」。(2010.04.11)
あげっぽい 【 ageppoi 】
既出「はきっぽい」類語。投稿者さん談、

ネイティブツマリアン(妻有地方在住者)は「吐き気がする」ことを「あげっぽい」といいます。当然吐く行為は「あげる」と言うのです。ですからネイティブツマリアンは地元では「(物)を差し上げます」という行為を「あげる」なんて洒落た言葉を使わないんです。ネイティブツマリアンのわたしは最近トカイで流行っている「アゲアゲヘア」を聞くと○○物を掛けられてしまった髪型が脳裏によぎってしまうのです。

たはは、どの「アゲ」も、重力に逆らうことからきている同じ言葉なわけですからねー。主宰的には、「吐く」よりも「あげる」のほうが上品なような気が。(2009.06.13)


あこ 【 ako 】
「あそこ」のこと。音便して「あっこ」とも言う。


あすこ 【 asuko 】
これまた「あそこ」のこと。「そ」が「す」になったのは、

少しでも口を開けるのを省きたい北国気質

と、投稿者さんご推測(^^;(2010.09.05)


あたける 【 atakeru 】
あばれること。ただし武力行使ではなく乳幼児のジタバタしたあばれっぷりに使用。ここまでは『爆走スノーダンプ』で既出だが、このたび「髪の毛が乱れること」という新用法が到着。用例「大風で髪があたけてどうしょばいの」。


アタン 【 atan 】
「トタン」のこと。なぜ「ト」が「ア」になるのか非常に不思議。(2007.08.19)
なんと方言じゃないかも続報。
トタン:
亜鉛めっき鋼板のうち、主に建築資材として使われているものを指す。亜鉛鉄板、亜鉛鍍鉄板(あえんとてっぱん)などと呼ばれることもある。
※亜鉛鍍鉄板(あえんとてっぱん)→アタン
【参照 Wikipedia】

三条市に「藤崎アタン工業さん」なんてのが存在していますね。

亜鉛の「ア」なのですね。「アタン」のほうがむしろ正確表記じゃないですか。じゃあ「トタン」の「ト」は何?と思ったら、WikiPediaには「語源はポルトガル語のTutanaga」とのこと。なぜポルトガル。南蛮貿易の頃に伝来したわけじゃないでしょーにねえ、トタン。(2011.09.25)


あちさん 【 achisan 】
爆走スノーダンプよりサルベージ。「他人」の幼児語。語源はおそらく「あちらさん」。「あっちさん」と撥ねる地域もある模様。(2007.08.19)
あつける 【 atsukeru 】
「与える」「持たせる」。おそらく「預ける」の変化。濁音好きのナガオカ人にしてはめずらしい清音ナマリ。


あったか 【 attaka 】
馬鹿っぽいこと。ボケをかました人に、「あったかさ〜!」と突っこむらしい。「なんでやねん」「アホちゃうか」のナガオカ版。


あっためかえし 【 attamekaeshi 】
テレビの再放送のこと。多くは定番のイとエの混乱を起こし、「あっためかイし」となる。漢字は「温め返し」。……と、冷静を装っているが、内心は「こ、これって方言すかっ」とウロたえている主宰。方言だとしたら、テレビ誕生後に生まれた戦後世代。「古来からあるもの」という方言の定義をくつがえす大発見か!?
また、「温め返し」ではなく「改め返し」ではないかという解釈も。いずれにしても、これって新潟県民が独自に作った言葉なんでしょうか? それともテレビ草創期には、みんなが使っていた???
あっぱんじょ 【 appanjo 】
"某コーナーに書いたような気がしますが、トイレのこと。ヨゴレネタにもかかわらず投稿者さん談は別方向でありまして。

林家こん平師匠の闘病生活のページにたまたま行き当たりました。頑張っていらっしゃいますね。
学生時代、同じ長岡出身のモンがいたのですが、そいつが言うには、新潟ロケで、こん平さんが来たとき、「新潟では、トイレに行ってくることを、アッパン所行ってアッパしてくらと言います」と言うと、アナウンサーは何のことか知らずに、「そ〜ですか」と言うと、地元に人は皆恥ずかしくて下を向いていたとか

こん平師匠、高座復帰されていたのですねー。投稿者さんは記事内の「あてられて」についても、

「あてられて」には未だに、抵抗があります。師匠も「かけられて」って言ったかも?

とご推測(笑)。大喜利で指名されるのも「あてられる/かけられる」なんですねえ。(2011.03.06)"


あったらもん 【 attaramon 】
ワルクチ用の指示代名詞。「あんなもの」。対象へのキビしさが増すにつれて「あっただもん」「あっつぁらもん」とナマリも深くなる。
……と、長らく掲載されていたコレに衝撃の異説が。なんと、「あったらもん」は「もったいない」の意味であるらしい。「あっただもん」「あっつぁらもん」は「あんなもの」でOKらしいので、サンボマスターのボーカル=笑福亭鶴瓶の息子説のように、たまたまソックリだったことにより誤解が起きたものかと。


あっちゃい 【 accyai 】
ずばり『暑い』こと。暑さの度合により「あっちゃい」→「あっちぇ」→「あっちぇえ」とナマリも深くなり、最上級は「あっつらこい」。
実際、ナガオカの夏は暑い。東京の場合は歩いているだけでシューマイになりそうな蒸し暑さだが、ナガオカは歩いているだけで焦げ目がつきそうである。空気がきれいなぶん、日差しが直撃型なのか。


あっぱっぱ 【 appappa 】
まずは投稿者さん談、

単に「キタナイ」という時に使うと思っていましたが、部長の朝礼のハナシで、
「仕事がこれじゃ〜あっぱっぱになるっけんさやらんばならんて」
とビジネスでも使われてビックリ

ナガオカのヨゴレwordギリギリのこの言葉、一般的には夏の暑い時にオバさんが着るム〜ム〜のようなシミ〜ズのようなもの(どちらも死語(^^;)のことですよね。部長さんの使い方は「台無し」「お手上げ」的なカンジなので、英語の「shit!」に近いYO!(2009.02.08)


あっぽんぐち 【 appon-guchi 】
驚いたり呆気にとられたりしたとき、口がぽかんと開いてしまうこと。ただし、隣県・福島では、『アッポン』という単語がナガオカで言う『アッパ』と入れ替わるらしく、『アッポン口』はかなりスカトロチックな言葉になる。超要注意。


あば(ね) 【 aba_abane 】
別れのあいさつ。「あばよ」の変化だが、柳沢慎吾的には使わない。


あぶね 【 abune 】
ようは「危ない」なのだが、ナガオカでは「邪魔」的にも使われる。投稿者さん談、

家の子が、テレビの前に立って見えないので言いました。
「おめ!アブね」

避けてほしいときは何でも使うってコトですかねえ。(2008.09.21)


あぽーん 【 apoon 】
語感そのまま、ポケっとしていること。アッポン口の類語。用例、失敗したときなどに、「あきゃー、あぽーんとしてるんだんそいがいや!」……って、他地域からの異動者がこう怒られたら、笑いをこらえるの辛いだろうなあ(^^;。(2008.02.02)
あめる 【 ameru 】
頭髪が減少すること。漢字表記も語源もまったく見当がつかない。「ハゲる」よりも上品なのか下品なのかもわからない。


あらったまし 【 arattamashi 】
テレビの再放送のこと。語源は「改まし」? 上記「あっためかえし」と違うのは、侮蔑の色が強いところであるらしく。投稿者さん談

U(ユー)もない頃は、NHK2つと、民放一つしかなくて、読売新聞には東京のテレビ欄も出て入れ、見られないのは、田舎の性と思っていました。
だからなのか、再放送には、異様な侮蔑的な見方をしていたようです。新聞欄にも「再」のマークが出ていて、番組は始まると「どうせあらったましらネッカ」と言っておりました。

(2010.08.07)


あらもん 【 aramon 】
「新品」のこと。発音は「ピグモン」と投稿者さん談。主宰宅では「あたらしもん」と言ってた気が。四谷シモン。<いや、なんとなく。。。(2008.06.15)
ありご 【 arigo 】
ずばり「蟻」。漢字はおそらく「蟻子」。ホラーマンガの主人公みたいな。全国区では「ありんこ」ですね。(2008.03.09)
あんぐあんぐ 【 ang-ang 】
赤ちゃんが空腹そうな状態。英語の「hungry」に微妙に似ているのがステキ。


あんじょさま 【 anjo-sama 】
見附方面より。尼僧、つまり「尼さん」のこと。投稿宛先が「『げっぽ』あるいは『シャワーマッサー』」となっているのは、言葉の響きがナガオカ弁的にいささかアレなせいですか。尼寺の住職さんを「庵主(あんじゅ)さま」というのは標準語だと思うので、それを越後人が「アレな言葉だなあ…」と長年思い続けているうちに、だんだんそっち寄りになってしまった??? ちなみに投稿者さんは「マージョ様」にも似た言葉、と少年時代を甘酸っぱく回顧中。いま実写版をやるなら杉本彩ですかねえ(^^; (2007.11.04)
あんにゃ 【 an'nya 】
『兄』のこと。『オジ』の対語。
何かの事情で『オジ』が家を継いだ場合は『もしかあんにゃ』と呼ばれるようである。当て字は『仮想兄』とでも。
また、長男が健在の場合でも次男を『もしかあんにゃ』と呼ぶところもあるらしい。長男も次男もヤじゃなかろーか、それって。
new!
別バリエーション到着。

『もしかあんにゃ』が家を継いだら『おかげあんにゃ』になります。長男に何かあった『おかげ』で、『あんにゃ』になれたからってことですかね。

『オジ』→『もしかあんにゃ』→『おかげあんにゃ』と進化していくわけですね。わかりやすいような、怖いような^^;(2013.06.15)


いーがら 【 e-gara 】
うらやましい気持ちを表わす感動詞。アコガレ感のあるときは、「いーがらぁ」と余韻を残して発音し、ネタミ感のあるときは「いーがらっ」と言い捨てる。


いーやんばゑ 【 eyanbawye 】
イイ感じ。Feel so nice. ようは「いい塩梅」のナマリ。風呂かげんから天気まで、すべての快適をこの一言で表せる。


いえもち 【 iemochi 】
投稿者さん談、

親戚のことを「いもち」(多分、分家)ってウチで言いますが
ぐぐってみると2ちゃんで柏崎あたりが「いいもち」とかいうのしかヒットせず

はいはい、これはおそらく「家持ち」ですね。主宰的には、「次男以下の兄弟が独立して持った新しい家庭」という感じ。例にもれずイとエの混乱を起こし、「いーもち」とか「いゐもち」とかになり。(2010.09.05)


いがらっぽい 【 igarappoi 】
風邪のひきはじめや、煙や乾燥した空気を吸ったときなどに起こる喉の不快感。「喉がイガイガする」状態。……って、「イガイガ」も方言???(2008.09.15)
味覚の表現にも使うという続報が妻有方面より。

新鮮な海産物が手に入りにくい妻有地方、焼いた烏賊の丸干しから取り出したワタをご飯に塗りたくって食べるのも結構なごちそうでした。この味が強烈にイガラッポイ場合は、傷んでいる可能性(事故烏賊)があります。
「これはイガレてぇ、へ、だめんなってら。」

・・・事故米も味わってみたらもしかして。。。(2008.09.21)


いきれっぽい 【 ikireppoi 】
高温多湿状態のこと。自然/人工にかかわらず、湿度が高くて不快な様子を表す。「人いきれ」の「人」抜きっすね。


いぐ 【 igu 】
「行く」のナマリ。


いげ 【 ige 】
「行け」のナマリ。


いご 【 igo 】
「行こう」のナマリ....もういいって(^^;。


いじくされ 【 ijikusare 】
意地悪、または、意地悪な人のこと。

「意地腐れ」ですよね。「意地悪」がさらに悪くなった感じでしょうかw
悪くなって腐るなんてナマモノみたいな(笑)。もっと進行すると意地無機物に分解されてサッパリした人になるのかも。(2012.04.14)
いしゃがえる 【 isha-gaeru 】
なんだか鳥獣戯画に出てきそーですが、「ニホンアカガエル」のローカル呼称である模様。なんでこんなふうに呼ばれるんでしょうねえ。投稿者さん談、

枯れ葉色のやや角ばったボディと、湿った地面でよく見かけることから、とりわけ子どもたちにはあまり愛されないカエルかと思いますが、「イシャガエル」でグーグルをかけると唯一、新潟市のドメインの、どこともリンクがない、そして趣旨が「イシャガエルは新潟市では絶滅危惧種である」という、何ともうら寂しい情報だけが引っかかります。

カエル界の子どもに愛され部門は、アマガエルが一手に引き受けてますからねー。「殿様」なんかはコワかったし、「食用」はもうUMAの領域だし。あ、「殿様」も「医者」に劣らず鳥獣戯画っぽいっすね。方言じゃないのに。(2008.08.17)


いたかね 【 itakane 】
ローカル挨拶。他家を訪問するときに使う。「いる」と確信しながらの挨拶なので、言いながらもう玄関を開けていること多し。

前に「ごめ〜ん」が出てましたが、おばー…おねーさま世代は「いたかね〜」(すでに家に入ってきている)もよく使います。

おねーさま世代はATフィールド無力化しますから(笑)。主宰宅も昔はカギをかけなかったので、知らない間にテーブルにスイカとかお赤飯とか置かれていたことが。(2011.09.11)


いちこ 【 ichiko 】
また君に恋してる焼酎ではなく、「即死」「秒殺」のこと。おそらく「いちころ」の略。用例「GKBRなんて新聞丸めていちこらて」。<小心な主宰によりおそろしい生物名はイニシャルにしております。(2010.09.19)
いっかー 【 ikkah 】
威嚇の掛け声。「いいか!」の音便。いたずらをした子供に向かい、コブシをふりあげ、「いっかー!今度やったらシャぐっけんなー!」と、むちゃくちゃナマりながらスゴむと効果的。


いっこ 【 ikko 】
「一向に」が詰まったもの。用例「ラーメンいっこ来ねえねっか」。


いっしょくた(ん) 【 issyokuta(n) 】
何もかもひとまとめにすること。漢字は「一色汰」か「一色単」あたりが雰囲気。近縁標準語は「十羽ひとからげ」。関係ないが、コレを「十羽ひと唐揚げ」だと思っている人は意外に多い……と世間にツッコミいれたものの、自分も大間違いしている主宰であった。正しくは「十把ひとからげ」。野菜10パ、20パの「パ」ですね。また、「一緒くた(ん)」ではとの解釈も。その場合「くた(ん)」はスルー推奨とのこと(笑)。
 と思ったら、「一緒くた」で広辞苑に載っているとの続報が。また、「くたん」ナマリは愛知でも見られるとのこと。「長岡藩藩主牧野家は愛知県の出自だったはずです。お殿様が伝えた方言かもしれないと思うと興味深いですね」と投稿者さん談でございます。それにしても「くた」って何なんだ〜。


いっしょけん 【 issyoken 】
ずばり「一生懸命」。本来の漢字表記「一所懸命」を尊重したのだろうか?(2007.04.08)


いっち/いっちゃん 【 icchi_icchan 】
「一位」「一番」のこと。「一番いい」が「いっちいい」「いっちゃんいい」になる。ただし単体では使えず、ずばり「一位」を表すときはフツーに「一位」と言うのがフシギ。(2007.03.04)


いっとき 【 ittoki 】
一瞬。ちょっと。ジャストモーメント。「いっとき待ってて」「いっとき貸して」等。ちなみに昔の時間システムで、『一とき』は二時間のこと。母親の立ち話のときなどの「いっとき待って」はこの時制を使用しているらしい。


いどこね 【 idokone 】
うたたねすること。漢字はおそらく「居処寝」。あまりにも渋い。浮浪雲か中村主水の世界である。


いびあん 【 evian 】
データベース登録していいのかどーか微妙ですが(^^;、有名ミネラルウォーターのこと。市内某所で点字シールつき自販機を見た投稿者さん談、
ご丁寧にカナでイビ○ンと振り仮名してあります。もしかしたら点字もイビ○ンなんでしょうか?・・・

美しき伝統・イとエの混乱の正しいありかたでございます。他地域では「エビン」表記をたまに見ますけど、あわせワザで「イビヤン」になってたらどうしよう〜。(2008.03.09)
いぼくる・いぶくる 【 ibo(u)kuru 】
いじけること、らしい。主宰は初耳だが、しみったれた語感が哀愁を誘う。「いぼつる」とも言うらしく、その場合、名詞化して「いぼっつり」という用法も。意味を知らなければ相撲のワザみたいな。


いまほど 【 imahodo 】
ちょっと前のこと。標準語のようだが、他地域の人が聞くとヘンらしい。「いましがた」と「さきほど」の中間の時制…ってのは、主宰が今ほど作った嘘。


いやおっきに 【 iyaokkini 】
相手を嘲笑/軽蔑する間投詞らしい。「”何てこった”、”お馬鹿さんねぇ”。ある意味、”What's the matter”に近いかも」と投稿者さん談。「い・お」にアクセントとのこと。


いらんぱち 【 iranpachi 】
よくわからないが、しゃしゃり出てよけいなことをすることらしい。「いらん」はわかるけど「ぱち」が謎。


いんご 【 ingo 】
頑固なこと。主に高齢者に使われる。『因業』という標準語があるにはあるが、辞書には「自分の都合ばかりを主にし、借金の取立などをして、まったく人情味のない様子(もとは仏教用語)」とあって、ちょっと違う。それにしてもこの説明、『ベニスの商人』のシャイロックを念頭に書いたとしか思えない。


うちんち 【 uchi-n-chi 】
ずばり「うちの家」。ちょっと重箱気味なマヌケさと微妙に下ネタ気味な語感がポイント。(2006.08.20)

投稿者さん談、

自分のことをうちっていうようになったのって、関西弁ブームの頃からじゃないんですかね!?
その前からうちんちって言ってたのかなぁ。
ちょっと発音がう○ちに似ているのが嫌だということに気づきました。

関西の一人称「ウチ」と語源は同じなんでしょーが、「外」「ヨソ」の逆の意味の「うち」でしょーね、きっと。自分の子供のことを「うちんこ」と言うときの「うち」と一緒……って、「うちんこ」もちょっと発音しにくいな。。。(2006.09.24)


うつらうつら 【 utsura-utsura 】
とても眠い様子。標準語の「うとうと」……と思ったら、ぐぐるとけっこう引っかかるので、他地域で使ってもそれなりに通じるかも? 長岡弁のよくある「他地域では老人語」のパターンかも(^^;。(2011.04.24)
うっすら 【 ussura 】
『ごーぎ』の類語らしく、過剰を表わす。標準語の『うすら(=薄ら:「やや」「少し」)』とも、アホバカ語@探偵ナイトスクープの『ウスラ(ウスラバカ)』とも違うらしい。『うっすらごーぎ(真剣さの過剰。力みすぎのこと)』や、『うっすらごうたん(剛胆?の過剰。粗暴すぎること。幼児対象)』などの用法がある模様。


うめる 【 umeru 】
薄めること。ただし、色や空気には使わず、液体限定。用例「味噌汁しょっぱいっけんうめれいやー」「風呂が熱いっけんうめたてー」など。(2008.03.09)
うるぬぎな 【 urunugina 】
苗のうちに間引いた菜。今風に言うベビーリーフ。ということは、「間引く」の意味の「うるぬぐ」という方言があるのだろうか?


うるぬぐ 【 urunugu 】
既出の「うるぬぎ菜」で投じられた疑問がようやく解決。やはり「うるぬぐ」という動詞がある模様。意味はもちろん「間引く」で、「でーこんなうるぬぎにいってくるっけ」などと使う。訳せば、「大根菜を間引きに行ってきます」ですね。投稿者さん談、

ATOK2008で変換させると「売る脱ぐ」となんともつまらない変換結果です。

ってゆーか、法に触れそーです(笑)。(2008.10.05)


うんつうんつ 【 untsu-untsu 】
病気などで苦しい時の唸り声の擬音語……と手はマジメにタイピングしているものの顔は大笑いのディープ・ナガオカ弁。年配の人は言いますねえ、「うちん子インフルエンザでうんつうんつ唸ってるてー」。標準語では「うんうん」。どうして混入したのだろー、「つ」。(2009.04.26)
短縮版登場。
わっちは「うん つん つ」といいます!
unzunz←イメージするスペリング、ドイッチュ語みたい♪

ナガオカ弁が時に意味なくシフトするドイツ語系〜。(2010.09.19)


うんめ(え) 【 unme 】
もちろん「運命」ではなく、食物の味が好みにあうこと。うまいこと。さらにおいしいときには「ばかうんめ」。非常に東北感のあるコトバであるということには、あまり触れたくない。(2008.05.24)
未然形は「うんめそげ」という続報が。こりゃまたディープ&ハードな訛りっぷり。「うんまげ」で良さげなのにぃ。(2008.06.15)
えさけ 【 esake 】
喧嘩すること。ズバリ「諍い(いさかい)」。ナガオカ弁の永遠の迷宮、「イ」「エ」混乱パターン。


エンゾ 【 enzo 】
「ドブ」のこと。脈絡もなく『パタリロ』に登場して新潟県人を驚かせたが、ナガオカでは使わない。おそらく下越弁。フェラーリの創業者の名と同じで、フェラーリを見るたびに……と投稿者さん談。主宰は『グラン・ブルー』のジャン・レノの役名に「うーん」と思いました(笑)。


【 o 】
投稿者さん談、
おじいさんとか、なぜか語尾に「お」を付けませんか? ビンのフタが固くて開かないときに「かったくて開かねーお」とか。その「お」は何なのかと!
たはは、聞きますねえ! 重いものを持つときに「こりゃ重て〜お」とか。無理めな状況のときにつく語尾なのかなあ。新種・「無理めの終助詞」発見かも!?(2009.11.01)
おえる 【 oeru 】
漢字表記は『生える』。一般的には「はえる」だが、ナガオカでは「おえる」と読む。「萌える」にも似た風雅テイストの方言。ただ、ナガオカでは「え」の発音が不明瞭なので「おいる」「おゑる」「おゐる」となる場合も多い。


おーお 【 oh-o 】
失敗した人を非難する感嘆詞。下記『おっぽっち』のライト版というところ。後に「いーがーかー(メロディなし)」が着くことが多い。


おおどこ 【 ohdoko 】
大企業のこと。

「大所」の「ろ」だけ言うのが面倒臭くなったのでしょうか。

大店(おおだな)が盛大にナマったとゆー可能性もあったりなかったり^^;(2013.12.21)


おーどしより 【 ohdoshiyori 】
はなはだしく高齢の人。ただし、「ご長寿」的な褒め言葉ではない失礼ワード。(2007.08.19)
おおばらこくたい 【 oobarakokutai 】
主宰は初耳だが、「非常に散らかっている様子」とのこと。「だりこっぺ」のハナハダしい様子だろうか?
と思ったら、続報が。主宰が知らないのも道理、下越方言らしい。新潟市で国体があった直後に新潟地震に襲われ、街が大いにバラバラな状態になったことに由来する、ローカル故事成語であるらしい。
……というのはどうやらコジツケで、国体以前から使用されていたとのこと。だから、2002年に地震が来ても、『おおばらわーるどかっぷ』に更新されることはない。ちょっと残念。
ちなみに「ばらこくたい」「おおばらはちかん」という類語もあるとのこと。「はちかん」というイベントがあったかどうかは不明。


おーめにあう 【 ohme-ni-au 】
ひどい目に遭うこと。ただし、大規模災害被災者や国際テロ被害者などには使わない。っていうか使えない。


おがらんぼ 【 ogaranbo 】
投稿者さんがお客さんの会話から採取。

うーなんて説明をすればよいのか?
あんつらがん、おがらんぼんがいやーとヒトを悪く言っておられます。

うーん??? ムリヤリ変換をこころみると「尾が乱暴」。ティラノザウルス…?(2007.03.04)

どうやら「苧殻棒」らしいという続報が。

『おがらんぼ』ですが、うちの母が使っていました。
言葉としてではなくモノ(物)。植物を乾かしたもので乾燥剤として古いタンスの引き出しに入っていました。麻の茎だよ、もう手に入らないよと言っていたのでちょっと調べたところフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』検索『アサ』のページにそれらしきモノを発見しました。
よその地域では@出涸らしAおつむが空→殻、という意味で使われているんでしょうかね。

にゃるほど、麻の茎から繊維を取った残りカスっちゅーもののようですね。にしても、Wikipediaの「麻」項は大麻のことばっかだなあ(^^;)。(2007.04.08)

「カラッポ」よりは「華奢」「ヒヨワ」な意味で使われているらしいという続報が。

今で言うモヤシっ子の事??(言わないか・・)

と、投稿者さん自問自答(笑)。(2007.04.30)


おきゃーすける 【 okyasukeru 】
小千谷方面より。子供がはしゃぐ、というか、楽しすぎて興奮している様子らしい。語源も漢字も皆目わかりませんが、非常に雰囲気ただよう語感で。
ナガオカでは「おきゃすく」らしいという続報が。なんだかロシアの地名にありそうな。はばろふすく。(2008.06.15)
オクラって 【 okuratte 】
「送られて」。「宅急便が送らってきた」などと使う。スキあらば音便しようとするナガオカ人。


おけそく 【 okesoku 】
「お供え」のこと、らしい。

正月といえば「おけそく」
鏡餅のことなんですけど、珍しくもなかったらごめんなさい。

いやいや、珍しいってゆーか、主宰ハツミミですよ! ぐぐったらけっこう津々浦々の地方の方言集に登場しているのが驚き。もしや全国各地で方言と思われているというねじれ標準語!?(2012.01.14)


オココ 【 okoko 】
感嘆詞。驚いた時に発する。「オコココ」「オココココ」と、『コ』はいくつ重ねても構わない。おそらく前述『おごった』のバリエーション……と思ったら、意外なルーツの情報が。投稿者さん談、「驚きの『おっこ』もしくは『オココ』という表現は、平安時代の貴族たちが驚くときの表現だそうです。これは、その時代の数多くの文献に残されているそうです」。ほえー、びっくり。これはどうやらアレですね。古語は……


おごった 【 ogotta 】
「しまった」「たいへんだ」の意。「ごちそうした」ではない。「おごる」という現在形では使わない。「オオゴトだ」の詰まったものではという報告あり。
また、「おーごんだ」という音引き型もある模様。用例「黄金を失くしておーごんだ」。えっ。(2007.02.12)


おこる 【 okoru 】
「炎症を起こすこと」らしい。投稿者さん談、
「映画:大魔神怒る(いかる)」でなくて、「おこる」です。おできを触ると、更に悪化する可能性が高いので、お袋に「おできが怒るってさわんな!」ってよく言われました。
感染防止の点でも正しい処置ですが、なぜ大魔神^^;。(2011.11.13)
おさく 【 osaku 】
「押さえる」こと。用例、

「ケガしたどこ押さくと血が止まるてー」

「ふさぐ」と活用がゴッチャになったんですかねえ?(2010.09.19)


オジ 【 oji 】
長男以外の男子のこと。アクセントを「オ」に置くことで、伯父・叔父と区別。なお、末子には「カスオジ」という蔑称あり。


おしこくる 【 oshikokuru 】
強めに押すこと。対人では、「小突く」と「突き飛ばす」の間くらいの力加減。東京では23区では通じないものの、多摩では通じるというご報告にプチ驚いている主宰。(2007.10.06)
おしずかに 【 oshizukani 】
これまた魚沼弁。お客さんなどにかける言葉。「静かに」というより「静穏に」。しかも「穏」の意味のほうが強く、標準語の「ごゆっくり」に近い。発音もノーアクセント(通常の「静かに」のように「し」にアクセントを置かない)で「おしずかに〜」と、ご詠歌ふうに。


おせる 【 oseru 】
「教える」こと。たびたび登場する圧縮モノ。せっかく圧縮したのに「おせーる」と長くなることもある。(2008.05.24)
おっかかる 【 okkakaru 】
寄りかかること。それがナガオカ人激LOVEの音便で「寄っかかる」となり、「ょおっかかる」となぜか母音が強調されて成立したと思われる。 …と、もっともらしく書いているが、主宰はこれが方言であることをイマ知った。投稿をもらって「まさか」と思い、辞書引きました。「おつ(乙)」「おっかあ(おっ母)」ときて、次は「おっかけ(追っ掛け)」…。その後、やはり古語らしいという続報が。小学館の国語大辞典(CD−ROM版)に、「おしかかる(押掛)の変化」で用例は『天正本狂言・面研「あをにころばす。おっかかってとぐ」』という記述があるとのこと。出典の読み方すらわからない…。


おっかない 【 okkanai 】
「恐ろしい」こと。震災TV報道の現地インタビュー中、最頻出語だったかも知れない。これまた方言ではなく全国的に通じるが、無性に東北感のある言葉。


おっこ 【 okko 】
間投詞というか相槌というか、ディープ・ナガオカンの「へぇ」的な言葉。既出の「オココ」派生か。「そいがー」よりも驚き度が高い。英訳する場合は「really?」を充てるとよい。


おった 【 otta 】
「落ちた」のこと。音便解除して「おた」とは言わない。「友達と話しててケータイ落っちゃった〜"って言ったら"なんでそんなことするの?!?"って驚かれました。たぶん"折った"と捉えられたんでしょう。。」と投稿者さん談。上京ナガオカ人が一度は通るオモシロ哀しい道っすね(笑)


おっつける 【 ottsukeru 】
「押し付ける」こと。と言っても動作ではなく、「ぬれぎぬを着せる」のほう。用例「のりピーも旦那も罪をおっつけあっているねっか」。……いや、あくまで用例ですから(^^;。(2009.09.26)
おっつぁれる 【 ozzareru 】
またもドイツ語読みZ音。意味は「怒られる」こと。ドイツ語Z音系のお約束通り、「ま〜た母ちゃんにおっつぁれるいや〜」などという、緊張感のない場面に使用する。


おっつぉ 【 ozzo 】
見附方面より。「ごっつぉ」の液体版というか、味噌汁・吸い物等の「汁もの」いっさいをこう表現できるらしい。このご投稿を読んで主宰が思い出したナガオカ版は「おつゆ」。


おっぱなす 【 oppanasu 】
放置すること。「放す」+接頭語の「お」。元気いっぱいの語感だが、どちらかといえばネガティブな放ったらかし場面に用いることが多い。「うちのヨメは子供おっぱなして遊びに行ったて」「うちのムコは家族おっぱなして若ぇ女と逃げたて」等。


おっぽしょる 【 opposyoru 】
折る。受け身は「おっぽしょれる」。普通に折れるよりもさらに凄い折れっぷりを感じさせる。


おっぽっち 【 oppocchi 】
失敗した人を責める言葉。言い方は、「おっぽっち!」と蔑むように言い捨てるか、「お〜っぽっち〜、おっぽっち〜」と物哀しい陰音階にのせて歌う。

歌詞のバリエーションは非常に多く、現在確認分は以下の通り。

おっぽっち型
 「おっぽっぽ」「おっぽっや」「おっぽっちゃ」「おっぽっちょ」
おっぽっち型・脚韻バージョン
 「おっぽっぽ しゅっぽっぽ きしゃぽっぽ はとぽっぽ」
いーがーか型
 「いーがーか」「いーがーら」
いーがーか型・チクリバージョン
 「いーがーか いーがーか 先生に言ってやろ 先生に怒られる」
フルコース型
 「おっぽっち おっぽっち いーがーか いーがーか」
混合型
 「いーぽっぽ」

・・・「いーぽっぽ」って。
また、上記のメロディは人を非難するときに全国的に使用されているらしく、歌詞は以下の通り。

いーがーか型の標準語バージョン
 「いーのかな」「いーのーか」「いーけないんだー」
おはやし型
 「あーらーら こーらーら」「あーりゃりゃ こーりゃりゃ」


おつゆ 【 otsuyu 】
液状の料理。味噌汁・吸い物・めんつゆ・ラーメンのスープ等の「汁もの」いっさいをこう表現できる。


おてらさま 【 otera-sama 】
お坊さんのこと。全国区では寺そのものの敬称だが、ナガオカではなぜかお坊さんのことを言う。「お寺さんが家に来る」などと言うと、ヨソの人には「寺」がズシズシと歩いてくる様が浮かぶかも。(2007.11.18)
おとこんこ・おんなんこ 【 otokonko_onnanko 】
ずばり「男の子・女の子」。ナガオカ人が愛してやまない音便化ですね。投稿者さんよりいただいた用例、
「あそこんちんこ、おとこんこらったがって」

前半、ちょっとドキっとするのはこれまた音便のせいでございます(笑)。(2010.02.21)
おどすける 【 odosukeru 】
小千谷方面からのご投稿。「怒る」こと。「そんなことすると怒られるぞ」→「そんげんことしゅーと、おどすけらいるろー」。


オトナ 【 otona 】
しっかりした子供のこと。いわゆる『大人』との違いは『オ』のアクセント。用例「○○ちゃんはトナらねえ〜」。さらにしっかり度の高い子の場合は「○○ちゃんは、ばかトナらねっか〜」となる。馬鹿大人…。


おびやあけ 【 obiyaake 】
「おびあき」「おびあけ」などとも言う。出産後3週目の行事……たぶん。地域によっていろいろな定義があるようで、よくわからない。1か月目の「お宮参り」とも違うらしい。漢字はおそらく「帯明け」。ってことは、「おびやあけ」の「や」は何なんだか。
 実際の体験者より続報が!

 「おびやあき」(我が家ではこう呼んでいました。)は昔妊婦さんが出産をするお部屋(産屋)から体調を取り戻して出てくるときに開けると言うことで「うぶや(産屋)あき(開き)」といわれ、それが変化して「おびやあき」になったという説があるそうです。
(でも、今これを書いていて、ウチのATOKくんが「あき」を「空き」と最初に変換したので、産屋がからになるという意味もあるのでは・・・と考えてしまった)

 私の場合、根っから長岡人の母親ががんばって東口にある某ホテルの和食屋の個室でやりました。
 ダンナの親は根っからの埼玉県民なので、ちょっと驚いていました。
 某ホテルの人は打ち合わせにわざわざ我が家まで足を運んでくれて何度も説明したのに、その日のメニューリストの題名には「○○ちゃん お食い初め」と書いてあって悲しかったです。

 いまひとつナガオカの地に足がついていない某ホテルでございます。と言いつつも主宰は主宰で神社でやるイベントなのだとカン違いしていたことを激白。


おひりょう 【 ohiryo 】
よくわからないが、『おやつ』のことらしい。『お』は『御』だと思うけど、『ひりょう』が謎。『肥料』じゃないだろうしなあ……。


おまえた 【 omaeta 】
「おまえたち」。「ち」だけ略さなくてもなあ。故・三波春夫先生は「おまんた〜」と微妙に危ないバリエーションで歌っておられた。
……と書いたところ、「おまんた」は上越弁で、糸魚川では先生のその歌を流しながら市中を踊り歩く「おまんた祭」という催事が毎年あるらしい。投稿者さん談、

注目すべきは二人称「あなた」の方言、これがなんと「おまん」になるんすね〜。
ですんで、糸魚川では他地方からみるとキワドイ会話が日常ちゃめしごとに行われます。

(会話例1):風邪気味の人にのど飴を勧める場面
標準語:あなた、これ舐めてみれば。
糸魚川:おまん、これ舐めてみない。

(会話例2):何かに触れてみるように勧める場面
標準語:あなた、ここ触ってみれば。
糸魚川:おまん、ここ触ってみない。

・・・金太、マカオに着く。


おむらす 【 omurasu 】
ごはんが炊き上がったあと、すぐに食べずに炊飯器の中にしばし置くこと。ようは「蒸らす」。米どころらしくごはんに敬意を表して「お」をつけたものか? Google検索すると、「オムライス」が「もしかして?」候補に。。。(^^;(2008.03.30)
おめさん 【 omesan 】
二人称。「おまえさん」が詰まったもの。関西方面ではやや危険な言葉。方言の宝庫『大花火音頭』では「おみしゃ」と言っている。
詰まりすぎ。


おもしー 【 omosie 】
ずばり『面白い』こと。面白さの度合により「おもしー」→「おもしょい」→ 「おもっしぇー」とナマリも深くなっていくのではないかと思われる。基本形の『おもしー』は、ナガオカ弁には珍しく軽やかな語感で若者にもオススメ。


おやす 【 oyasu 】
ずばり「終わらせる」こと。「絶やす」「燃やす」に似たターミネート感があるが、主な用法は「宿題終やした」「掃除終やした」など生活密着型なのがステキ。


おやす 【 oyasu 】
毛や草など、生えてくるものを処理せず伸ばしておくこと。「ヒゲをおやす」など。「おえる」は書いたのにこっちを忘れていたとは!(2008.11.03)
おらほ 【 oraho 】
なんというか、「わたしの家では」「わたしのクラスでは」「わたしのところでは」など、その人の所属集団を表す。ナガオカ弁一人称「おら」+「方」と思われる。「おらほの桜終わったて」で「わたしの住む地域では桜は終わった」の意。


おれ 【 ore 】
男らしい一人称。ナガオカでは、なぜか年配の女性が使う。東京の下町では、年配男性が「アタシ」と言う逆転現象がみられる。両者がつきあったら面白いと思う。


おれった 【 oretta 】
ずばり「俺たち」。一瞬ヒップホップ調に聞こえるのでナガオカ外でも通るのではという期待を持たせるが、「言ったら変なものを見るような目で見られました」というご投稿によりすぐ却下。でもって女性版はおそらく「わたーち」。


おんまかす/おんまける 【 on'makasu_on'makeru 】
液体や粉末や大量の小型物などをこぼすこと。ようは関東の「ぶちまける」「ばらまく」。爆走スノーダンプ#35 方言ボーダーズに掲載した微妙案件「まかす/まける」のディープ版。
……という主宰の認識だったのですが、今回いただいたご投稿は少し違って、液体などを丁寧に別の容器に移すこと。うっかりシチュエーションだけではなく、自分の意志で注ぐときにも使えるとゆーコト?(2007.02.12)



か行 ka

がー 【 gah 】
ナガオカ弁ファミリーのドン的存在。とにかくあらゆる文章に折り込むことが可能。かつて忌野清志郎が「ガ」音を強調した喋りをしていたが、ナガオカ弁との関係は皆無。詳しくは『特別編・がースペシャル

衝撃の小ネタ到着(笑)

生態系も壊しちゃってる?
ニュース見ててブッたまげましたー!

どいガー! 「ニュース」がデッドリンクになってる場合はこちら〜(2009.04.12)


がいに 【 gaini 】
出雲崎方面より。ムリヤリ感のある強さ・大きさなどの形容詞らしい。投稿者さん談、
ググってみると、全国的に多くの地域で程度の大きいことを表す意味で使われているようです。
実際の発音は表記とはやや違っていて、私の周辺では「が」と「げ」の間の「げ」寄りの発音となります。無理に表記すれば「げぇに」となりそうです。
「がいに(げぇに)回したらねじ山がつぶれたいや」「がいに(げぇに)揉むなや」などと使います。それぞれ「無理に回したらねじ山がつぶれてしまった」「強く揉むなよ」となります。
私の知る限りでは強さの程度を表す場合がほとんどですが、他県ではもっと広い意味で使うことが多いようです。
なるほど、「強引に」とか「我意に」が語源かも? そして特筆すべきは、
朝ドラで放送中の「ゲゲゲの女房」を見ていたら、時々「がいに」という言葉がでてきました。
出雲地方でも使うのかと気になった次第です。
なんと大発見、出雲崎と出雲に地名だけじゃない共通点が! 出雲崎が出雲にゆかりのあるらしいことはぐぐるとちらほら見当たりますね。謎を追って出雲崎!(<ベタ(^^;)(2010.04.11)
かう 【 kau 】
鍵をかけること。「鍵かう」「鍵かった」などと「を」を省略して使われる場合が圧倒的。もしや「鍵を買う」との区別のためか?


かか/かっか 【 kak(k)a 】
母親の呼称。転じて妻のこと。どちらかといえば後者のほうが使用頻度が高い。


かがっぽい 【 kagappoi 】
まぶしいこと。漢字はたぶん『輝っぽい』。ナガオカ弁の基本は文語調、と『日本語ジュラシックパーク』で書いたばかりなのに、ムチャクチャ口語...。


がきになって 【 gaki-ni-natte 】
必死な状態、がつがつしている状態。

「が」にアクセントをおいてください。
「がきになって食ってる」→「必死になって食べてる」ということです。
子供のころから聞いていましたので、長岡弁であるということを30年間忘れていました。
すごいステルス長岡弁(笑)。「が」アクセントなのがいかにもナガオカでございます。漢字は「餓鬼になって」なのかなあ。(2012.01.14)
かぎょうぎ 【 kagyougi 】
なんというか、「家庭菜園や内職など、本業じゃない家でやる仕事のヤル気」のようなものらしい。なんでそんなややこしいコトを一言で表そうとするのだろー??? 漢字は「家業気」または「稼業気」ですか。(2009.04.12)
かくじる 【 kakujiru 】
カユいところを血が出るまで掻くこと。掻きこわす。漢字変換をこころみると『掻く汁』となり、めちゃリアル。


かざっけ 【 kazakke 】
風邪気味のこと。こ、これ方言ですかっ!という驚きを隠しつつ、漢字は「風邪気」で確定でしょうと冷静に記述してみたり。(2006.11.19)


かさっぺた 【 kasappeta 】
投稿者さん談「瘡蓋(かさぶた…絶対書けない漢字なり)のこと」。このよーにコドモっぽくナマるのもナガオカ弁にありがちな。でも主宰宅では「カサ」って言ってたです。「カサ取ったら血が出た」みたいな。とーぜんのごとく「傘」だと思っておりました。(2008.06.15)
かしばこ 【 kashibako 】
菓子を入れる箱(あたりまえ)。「か」にアクセントの「エルメス」「カルピス」的発音。おおむねフタがついていて、開封した菓子のストック箱となる。(2008.02.24)
がしゃがしゃ 【 gasya-gasya 】
ずぶぬれ状態を表わす擬態語。「汗がしゃがしゃ」など。「ぐちょぐちょ」「びしょびしょ」などの全国共通語に比べると語感が金属的で、どちらかというとロボコップの歩行音に近い。また、「がちゃがちゃ」とも言うらしい。さらにズブヌレ状態になると「がっちゃがちゃ」になり、最初の「がっ」にすべてのアクセントが集まる。妻有方面では微妙にQ音が入り、「ぐゎっしゃぐゎしゃ」になる模様。「厚着でプールにおちてはい上がってきたような濡れッぷり」と投稿者さん談。濡れすぎ。


かす(かーす) 【 qasu_qersu 】
人に何かを食べさせること。「食わす」が詰まったものと思われる。平仮名表記はとりあえず「かす」と書いたが、発音は何と日本語にあるまじきQ音。また、受け身形は、蚊に刺された場合にも使われる。用例、「蚊にかーれる(食われる)」。巨大蚊に頭からバリバリ食われているようで怖い。


かず(つ)ける 【 kazkeru 】
ご投稿頂いて初めて「これって方言だったのか…」と主宰をガクゼンとさせた盲点方言。意味は「責任転嫁する」「誰かのせいにする」。ワタクシ的には漢字は何の迷いもなく「担ける」なんですが、可付ける・数蹴る・活蹴る……うわーん、ほんと、どう入力しても変換されません。ATOKさんとかIMEさんとかの人もダメですか?<諦め悪い。

主宰宅では濁らず「かつける」だったので、当初「かづ(つ)ける」と書いたものの、「かずける"では?」というツッコミ微殺到。その表記なら、大きな辞書なら載っており、そのうえにIMEさん・WXGさん(誰?)は変換してくれるとのこと。変換結果は「被ける」。うおー、なるほど! ちなみに日本最古の物語『竹取物語』にも出てくるそーで、そのときの表記は「かつける」。がーん。


かせる 【 kaseru 】
「貸す」こと。標準語でこの用法は「貸すことができる」の意味になるが、ナガオカではフツーに「貸す」ことを表す。用例「ゼン貸せる」「ウチ貸せる」。(2007.07.01)
かたっつり 【 katattsuri 】
「頑固」「意固地」のことらしい。主宰ハツミミだなあ。投稿者さんも不安そうに談、

検索エンジンで方言どころか、日本語としてさえ引っかからない。…でも「このかたっつりが!」で地元では意味が通じると思うんだけれども……。

既出の「いんご」ともまた違うんでしょーか。音便しないで「かたつり」でぐぐってみたら、「もしかして:かたつむり」。。。(^^;(2011.12.04)


ガタヒチ 【 gata-hichi 】
机や椅子などが、脚の長さが合わない等で安定していない様子。用例「なんだぃや〜 ガタヒチしてんねっかーコレ」。(2008.08.17)
かたる 【 kataru 】
自分の子ではない赤ん坊〜幼児を一時的に預かって遊んであげたり面倒をみたりすること、らしい。なんなんでしょーか、このシチュエーション超限定っぷりは。


かっこう 【 kakkou 】
なんというか、「段取り」とか「見込み」とか「様子」とか、一連の流れをワンパケットにくくって表すこと。投稿者さん談、
カタチ→格好に置き換えられるのは長岡弁、ではないでしょうか?
「○日に納品ていう格好らね」
社内で耳にして
これはもしかしてナガオカ弁とゆーよりオヤジ用語かも?「有給取って悠久山で花見ていう格好らね」って、ほら異和感ない(^^;(2010.04.11)
かったい 【 kattai 】
ずばり「硬い」こと。反対語は「やっこい」。(2007.07.01)
かって 【 katte 】
「○○かって食う」の様式で使用。なんというか、その○○をオカズにしてゴハンを食べることを表す。「納豆かって食う」「鮭かって食う」等。どーも「駆って食う」と脳内変換されてしまって、ゴハン粒まきちらしながら物凄いイキオイで食べる人のイメージが浮かんでしょーがないんですけど。もしかしたら既出の「かす」と何らかの関係があるかも知れない。


がです 【 gadesu 】
なんだかモノスゴ系の語感だが、ナガオカ弁の敬語オプションのひとつ。「そうです」が「そいがです」に、「しております」が「しとんがです」になる。この語法を用いると、方言じゃなくなるとカン違いする人が多いのか、『東京モン』に対して使われることが多い。


がながな 【 gana-gana 】
やせ細っている様子。激ヤセした芸能人などを見て「あきゃー。がながならねっか」などと言う。ナガオカ人の愛してやまないオモシロ擬態語のひとつ。(2008.01.13)
ガにしてる 【 GA-ni-Shiteru 】
投稿者さん談、『祖母はテレビで杉良太郎を見ては「ほんね、にしてんだてぇ」などと言っていました』。「格好つけている」「気取っている」の意味らしい。「気取り」が「ガ」に変異する経過が見当つかなすぎ。


がね 【 dagane 】
「〜だ」の意。付加することで断定色が強まる。用例「新潟鉄工、景気悪いろっか」「ツブれたがね」。……もうやめなさいって。


かます・かもす 【 kama(o)su 】
かきまぜること。幼児語はそれぞれ「かんまする」「かんもする」。正月明けに数件の同時投稿があったという突発ブレイク方言。正月帰省中に遭遇した、母親の「のっぺ、かましてくれてー」等の台詞から採取されたものと思われる。


かまんどく 【 kamandoku 】
放置すること。レフト・アローン。「構わないでおく」→「かまんでおく」→ 『かまんどく』となったのは明白。


かみを 【 kami_wo 】
どういう用語登録をしていいのかわからないのでとりあえず主語で入れてみたのですが、「長い髪をまとめる」行為のこと。おおむね下記の3系統あり、どれが正解なのか不明。
しばる:「縛る」。ハード風味。東京でも聞いたことがある気がする。
むすぶ:「結ぶ」。ソフト風味。東京では多数派。
ゆう:「結う」。お耽美風味。
主宰宅では、ポニーテイルを「いっそく」、ツインテールを「にそく」と言ってましたねえ、ってゆーか、母親は今も言ってるし。(2008.06.15)
かみ・しも 【 kami/shimo 】
そのまま「上下」のことだが、長岡で「かみ・しも」と言ったら「信濃川の上流・下流」のこと。「大手大橋から『かみ』のほう」と言ったら長生橋方面のことになる。アクセントも「か↑み」とアゲ感が。そして「しも↓」はサゲ感が(笑)。(2011.07.30)
からがえる 【 karagaeru 】
ひも状のモノをねじるようにからませること。『からめる』+『ひっくりかえす』の合わせ技。コンビニ店員さんが袋の把手をくりくりしてくれる、あの状態。


からくち 【 karakuchi 】
ゴハンを食べずにおかずを食べること。三角食べの逆。お行儀的にも健康的にも悪いので推奨されない。投稿者さん談、

ごはん抜きでは塩辛いから「辛口」なのか?
手ぶらの意味の「空手」のニュアンスにもどこか通じるし…。
まさか「唐口」(ごはんと"かって"食べない=外国風)?

うおー、トリプルミーニング!(2010.09.05)


からすがえり 【 karasugaeri 】
「ねこじる」と同義だが、目覚めているときに発生した場合にも使う。標準語では「こむらがえり」。「からす」も「こむら」も意味不明。
標準語では「からすなめり」とも言い辞書にも載っている、という続報が。ナガオカの「からすがえり」は折衷版ということでしょうか。にしても、標準語のほうがキテレツ感が強い言葉って、『げっぽ』初ではなかろうか。からすなめり。からすなめり。からすなめり。<唱えたくなった。


からて 【 karate 】
両手に何も持たないこと。手ブラ。語源はずばり「空手」でしょう。これって方言かなあと思ってぐぐっても、案の定、闘うほうの「空手」ばっかでございます。
(2006.06.24)


がらや・がれや 【 garaya_gareya 】
日本語とは思えない語感だが、ナガオカ弁のドン「がー」のバリエーション。重厚な語感にふさわしく、激情をあらわにする場面に使用される。
「どいがれや!」:どういうことだ!(激疑問)
「そいがれや!」:そうなのだ!(激肯定)


がらんど 【 garando 】
ずばり「がらんどう」。投稿者さん談、
父と行楽地でソフトクリームを食べました。コーン部分までアイスが入っていなかったらしく、「がらんどぅらねか、なんだいやぁ・・・」と、残念がっていました。一瞬 ギャランドゥに聞こえて、いやぁ びっくりしました。
ギャランドゥはさておき、「がらんどう」は標準語で大丈夫ですよん。ナガオカでは気短に「ガランドらねっか」という感じで言いますが。……と書いていてフと思ったんですが、積もった雪の内部のほうがガランドになっていたときなんかに使う、別の言い方があったような? 「××らっけん危ねーてー」とか……うーん、思い出せなくて気持ち悪い!(2009.11.01)
がん 【 gan 】
ナガオカ弁のドン「がー」の音便。
「〜なのに」の意の「がんに」、「〜なのね」の意味の「がんね」、「〜なのさ」の「がんさ」、「〜なのだけれども」の「がんど(ろ)も」、「〜なのだ」の「がんだ」……なにかのハズミで「がんだむ」とかも出てきそうな。

また、がースペシャルでも書いた、代名詞的「がー」のさらなる発展系、音便タイプとしての用法も。
用例、お店にて、
客「(ディスプレイを指さし)あれと同じがんくれ」
店員「(在庫から取り出し)このがんかね」
客「そのがん、そのがん。そーいうがん探していたがーて」
……ガンマニアの会話みたいですね。


かんかん 【 kan-kan 】
「髪」の幼児語。かみ→かん→かんかん、ですかねえ?(2008.09.15)
かんじん 【 kan'jin 】
意地汚い人を罵るときに使う言葉。『閑人』つまり『暇人』から、ホームレス的な人の蔑称かとも思えるが、『漢人』などの人種バッシングともとれるデンジャラスワード。要ピー音。
・・・と心配していたところ、語源は『勧進』であるという投稿あり。お寺を建てるとき、寄付を集めて回る『勧進坊主』のことを指す職業バッシングワード。見附市等では、人からモノをもらって歩くことを表わす「勧進する」という動詞もあるらしい。


かんじんこき 【 kan'jin-koki 】
意地汚い人のこと。上記「かんじん」派生。「こき」を付けて「〜の人」を表す定番パターン。投稿者さん用例談、

あまりにもおいしい料理をいただき、ついつい皿をなめてしまう子どもに対して、「かんじんこきすんなて!」のように使うようです。

(2013.08.03)


かんなさま 【 kanna-sama 】
ズバリ「かみなりさま」ですね。雷の幼児語。いまどきの幼児も雷を「様」付けで畏怖するのだろーか?(2008.01.13)
かんねえ 【 kan-nee 】
「食べられない」こと。用例「この野沢菜、固くて、かんねえ」。「食われない」→「くゎれねえ」→「かんねえ」ですかねえ。あ、ということは、既出のかーすの否定形ですか。(2009.06.13)
かんべん 【 kan'ben 】
謝罪の言葉。標準語の「勘弁してくれ」は、必死に許しを乞うニュアンスが強く悲壮感すら漂うが、ナガオカ人の「かんべ〜ん」はあまり反省の色が見られないのが特徴。


きったなげ 【 kittanage 】
ずばり「汚げ」。「バカげに」「ダメげら」などでおなじみの形容詞+「げ」の系譜だが、本体の「汚い」を「きったない」と音便することにより、ものすごいヨゴレっぷりを表現することに成功している。「良さげ」なんかは全国的に市民権を得つつあるのに、こういう否定的用法はなぜか普及しない。(2006.01.09)


きっつい 【 kittui 】
気が強いこと。標準語の「性格がきつい」に意志の堅さをプラスってトコですか。見た目から入ったときの用法は「きっつげ」。余談ですが、「っつ」ってどういうスペルなんでしょ? ここではとりあえず「kittui」としましたが、これじゃ「きっちゅい」なので「きっつさ」かなり減。「kittsui」?「kittssui」?「kitstsui」?(2008.02.02)
ぎっつら・ぎっつり 【 gittsura/gittsuri 】
それ以上なにも食べられないほど満腹な状態。ナガオカ弁が愛して止まない擬態語のひとつで、聞いただけでおなかがいっぱいになるような語感をもつ佳作。用例「ごちそうこっていっぱいいただいて、もうぎっつらだてー」。主宰宅では「ぎっつり」で、満腹を超えて胸焼けするほどの状態のときに使っていたような?(2008.09.15)
ギツバタ 【 gitsu-bata 】
オモシロ語感に定評があるナガオカ擬態語のひとつ。動きがスムースでない様子(対物)、流暢でなくたどたどしい様子(対人)。標準語の「ジタバタ」「ドタバタ」に、つっかえる感じ「ギツ」を加味した秀作。


きもん 【 kimon 】
ずばり『着物』=和服のこと。用例、「やっぱ成人式はきもんらてー」。発音のままにタイピング・変換すると、「やっぱ成人式は鬼門らてー」と、謎発言になるので要注意。


きょうらもらかく 【 kyouramora-kaku 】
いかにも騒がしそうな語感の通り、「子ども達がぎゃあぎゃあとやかましくしていること」らしい。大人・子供にかかわらずパニック状態を示す「ちょうらもうら」とも微妙に似ているような気が。


ぎる 【 guil 】
万引き、窃盗のこと。関東の「パクる」、関西の「パチる」よりも、「guilty」を思わせる不穏な語感が意味にマッチした佳作。(2007.04.08)


きんぎょこき 【 kin'gyo-koki 】
気むずかしい人のこと。金魚をこくわけではない。<それは人間ポンプ。


ぎんぼ(う) 【 ginbo 】
身体がこわばっている様子。緊張して手足が硬直しているときなど、「ぎんぼになってるてー」などと言う。漢字表記はもしや「銀棒」?(2008.07.13)
くいる 【 kuwiru 】
人になにかを無料で提供すること。要するに「くれる」こと。各自のイとエ混乱度にかかわらず「くゐる」方向にシフトするが、「くっる」「くっず」と大ナマリすることもある。ナガオカ人が愛してやまない音便(おんびん)化の場合は年輩者「くんる」、若輩者「くーる」。(2007.04.30)


くさる 【 kusaru 】
「濡れる」こと。主宰ハツミミ。用例「汗でくさったシャツを脱ぐ」。な、なんという臨場感。(2007.02.12)


ぐすったれ 【 gusuttare 】
「根性無し」のことらしい。投稿者さん談「実家に猫がたくさんいるが、一匹は名前はあるものの、グスッタレと呼ばれていた」。主宰の友達宅には「ずくなし」とゆー猫がいたなあ(^^;。(2009.09.26)
グズんなる 【 guzu-n-naru 】
のろまになることではなく、「グズグズになる」的な意味らしい。主に爆睡している人を指すらしい。用例「あの人、グズんなって寝てるてー」。既出の「バカになる」=「夢中になる」の類縁か。(2006.09.24)


ぐちら 【 guchira 】
「そのもの」というか、「まるごと」というか、きっぱり対応する標準語がない怪方言。ほとんどシニア世代しか使わず、若輩者には使いこなせない。漢字も語源も不明。(2006.11.19)


くっさ 【 kussa 】
間寛平のギャクではなく、強調の助詞。「〜こそ」の意。
用例「あんたくっさバカらいね〜」。


くどく 【 kudoku 】
標準語では「ナンパすること」だが、ナガオカではなぜか「愚痴をこぼすこと」の意。愚痴バージョンも使用するが、イントネーションを違えたりの切替オプションもなく使い分けているのが不思議。
と思ったら、なんと「愚痴をこぼす」「心の中を縷々と訴える」で広辞苑に載っているという続報が。全国共通の愚痴の擬音「くどくど」はコレから転じた模様。主宰はてっきり「くどい」から来たのかと……って、もしかしたら「くどい」の語源もコレ!?


くば(べ)る 【 kubaru/kuberu 】
「閉じる」というか、「封じる」というか、とにかく開口部を塞ぐこと。用例「大手通りの○○屋さん、板でくばってあったろも、ツブれたろっか」。シャッター通りのナガオカ弁は「くばり通り」ですかねえ(涙)。(2009.09.26)
くべる 【 kuberu 】
ボーダー案件。投稿者さん談、

首都圏在住者です。何年か前から、薪ストーブが流行ってますよね。友達とたまたまその話になったとき、私が
「薪をくべるのが面倒だと思う」
と言ったら「くべるって何」と笑われてしまいました。ショック!

いやいやいやいや標準語でしょコレ!断言しながらも内心動揺しつつぐぐってみたところ、ちゃんと辞書にありますね。漢字はなんと「焼べる」。「焼いて食べる」を焦って書いたみたいな字面ですが^^;、天声人語が消滅を嘆くくらいの古式ゆかしい日本語のよーで。(2012.12.15)


ぐみ 【 gumi 】
三つ編み(髪の)のこと。うおー!こりゃまた懐かしい! 確かに言ってましたねえ! 語源サッパリわからず!(2008.06.15)

語源続報。

「三つ組み」の「組み」では?Yahoo辞書にもあり。

おおおっ!ズバリじゃないですか!三つ組み暗号解明!……って、生命の謎を解いたみたいな^^;(2012.10.21)


くらしつける 【 crushitukeru 】
殴ること。ぶっとばすこと。語源は英語の「クラッシュ」。<嘘。おそらく「食らわす」でしょう。「くらすける」「くらつける」のバリエーションもあり。用例「ゆーこと聞かねーと、くらすけるろ!」。


くらすま 【 kurasuma 】
「暗がり」のことらしい。「くら」はわかるけど「すま」は何?(2007.11.04)
くろらっくろらっする 【 kurorakkurora 】
"魚沼方面より。きょろきょろすること。きょとんとすること。

鳩や鶏が周りを見回すあの様子を表す擬態語的用法で標準語で「きょろきょろする」に近い物ですが、妻有地方の鳩や鶏は決して「きょろきょろしている」わけではなく「くろらっくろらっ」しているのです。
ナガオカの鳩や鶏は如何でしょう?
さて実際の用法ですが
『あそこのばさまは自分ちがわかんなくなってそ、おらしょのジサの部屋に上がり込んでくろらっくろらっしてたっつぉれ。ふんとに困ったもんだてぇ〜〜。』
『ジサが見えなくなったんで探しに行ったらバス停んとこでくろらっくろらっしてたっけてえ。何処へ行こうとしてたんだこってら。』
このように認知症関連で多く使われる場面が。。。。

きょろきょろする動作と面喰っている感が同時に伝わってくる佳作というか、高齢化の波が方言界にもとゆーか^^;。そして突然業務連絡。リンクエラーのお知らせありがとうございます〜。(2012.09.16) "


くんなせ 【 kun'nase 】
ナガオカ弁敬語オプションのひとつ。標準語の「〜して下さい」。分解すると、「くん」は「くれ」のナマリで、「なせ」は「なさい」のナマリであることがわかるが、「くれなさい」って、やけに高飛車。

燕方面より、ステキすぎる用例到着→。車で通りすがりに見たときに「くんなせや」しか読み取れない可能性大なんですけど(^^; (2010.06.20)


【 ge 】
ナガオカ弁の響きをブサイクにする接尾語のひとつ。「〜のようだ」という状態を表わす。「かわいげ」「にっくげ」「年寄りげ」「若げ」など。意味は順に「かわいらしい」「にくらしいor醜い」「年寄り臭い」「若々しい」。「かわいげがない」「若げの至り」等の、「気」の字をあてる標準語「げ」とは区別される。


けがす 【 kegasu 】
「消す」こと。どうして「が」が挿入されたのかよくわからない。用例「出かけるすけ、テレビけがしてこい」 。けがされるテレビ……。


けちま 【 kechima 】
衣服の表裏を逆に着た状態、らしい。主宰ハツミミ。投稿者さんによると、越路弁かも、とのこと。主宰の家ではただ「おもてうら」と言っていた…。


げっけ 【 gekke 】
妻有方面より。既出のゲボに同じ、というか、むしろゲボは標準語ではないかというご指摘。お食事中のかた、連呼してすみません。

或る漫画の一コマ。
「わっ!ゲボした!」っていう台詞が出てくるんです。
(強烈に記憶しているんですが、記憶に間違いが無ければ弓月光氏の漫画だったような。。。)
「ゲボ」を検索するとヤフー知恵袋が引っ掛かりました。
回答によるとゲボは北は岩手から西は広島まで広く分布している様です。
ちなみに弓月光氏は高知県出身だそうです。
ちなみにゲッケをググると「ゲッケさんのプロフィール」がTOPです。

誰ですかゲッケさん^^;。こういうヨゴレワードはその場の勢いで発するものなので、方言と標準語が厳密に区別しにくいとゆーか、そんなことかまってる余裕がないとゆーか(笑)。(2012.12.15)


げっぽ 【 geppo 】
競争などで、もっとも悪い成績をとること。またはその人、物。最下位。最低。ワースト・ワン。関東では『ビリ』、関西では『ドベ』という。『げっぱ』『げっぴ』等のバリエーション有。


けっぽる 【 kepporu 】
ずばり「蹴る」こと。どうして「っぽ」が必要なのかよくわからない。あえて言えば、「蹴る」よりも蹴りっぱなし感がありますか。(2006.11.19)


けつまづく 【 ketsumaduku 】
「つまづく」こと。普通のつまづきよりも勢いがある感じでしょーか。さらに激しくつまづくときは「けっつまづく」。(2008.09.07)
けなりがる 【 kenarigaru 】
うらやましがる。「けなりがらせる(=うらやましがらせる)」という使役用法もあるとのこと。語源も漢字もまったく不明。主宰のマックで強制変換すると、「毛なりGal」「怪なりGal」「卦なりGal」。ことえり君、「Gal」好き……。


ゲボ 【 gebo 】
嘔吐。標準語ではgero……って、お食事中のかたすみません。半年ぶりに電話してきた副主宰との会話で爆笑をこらえつつ採取。


けむ 【 kemu 】
ズバリ「煙」のこと。別に「り」一字くらいジャマにせんでも。「けぶ」という流派もアリ。(2008.01.13)
げや 【 geya 】
なんというか、大きな屋根の下の屋根……ということは、漢字表記は「下屋」ですか。標準語では「庇(ひさし)」でしょーか。用例「ゲヤの雪下ろしせんばらて〜」(2008.07.06)
けやす 【 keyasu 】
ずばり「消す」こと。「燃やす」に引きずられたナマリですかねえ。さらにナマると既出の「けがす」になるのではないかと。(2008.10.05)
ゲラ/ゲロ 【 gera-_-gero 】
笑いじょうごのこと。笑い声が語源と思われる。


げれ 【 gere 】
なんというか、例示を表す。用例「ムネオであろうげれ、カトーであろうげれ、疑惑のデバードらこて」。標準語訳「ムネオであるにしろカトーであるにしろ疑惑のデパートだ」。……と書いているうちに「ツジモトであろうげれ」も追加。※この記事は平成14年春の制作です<すでに風化を見込んでの注(^_^;)。


けろけろ 【 kerokero 】
カエルの歌が聞こえてきているわけではなく、「けろりと」のナガオカ・アレンジ。用例「けろけろ忘れてたいや〜」。イイ大人も普通に使って良い。(2008.02.02)
けん 【 ken 】
がー・ろー・てー・こて・ねか・すけ、に続くナガオカ弁助詞ファミリーのひとつ。意味は『すけ』に似て原因・決意・理由。用例は、
「ナガオカ弁、助詞ありすぎるっけん、書くの大変らてー(原因)」
「そんげこと言うならもう投稿しないっけん(決意)」
「あ、さっきのウソウソ。ウソだっけん、みんな投稿してねー(理由)」


こうげる 【 kougeru 】
「こすれる」こと。ガードレールの謎の金属片ニュースを見て「車がこうげた」と脳内翻訳されてしまった読者さんからのご投稿。


こうちょうしつ 【 kochoshitsu 】
男性のズボンの前開き部分のこと。投稿者さん談、
開のままのショーシイ状態の時、「校長室が開いてっろ!」と言って、相手に恥をかかせるときに使います。
出てもらっちゃ困るモノが出てきそう、という意味ですかねえ(^^; ナガオカ弁とゆーよりは、校長先生が威厳があった古き良き時代の言葉かも〜。(2010.04.11)
コウモリ 【 koumori 】
「傘」のこと。語源は九分九厘「蝙蝠」。方言というより老人語でしょーか。爆走スノーダンプに書いたときに触れた某病院のカンバンは、世紀を超えた今も使われている模様!

(2008.09.21)
ごーぎ 【 gohgi 】
あちこちでさんざん使っているのに、ここに掲載するのを忘れておりました。『バカ』に似て過剰を表わすが、「ごーぎだ」と単体でも使用できる便利な言葉。漢字は『豪儀』か? 標準語の『豪気・剛毅』は、人にのみ使うのでちょっと違う。


こーこ 【 ko-ko 】
ずばり「たくあん」。漢字はたぶん「香々」。「香のもの」をパンダの名前ふうに可愛く言ったものかと。さらに可愛い版は「おこーこ」。


こーた 【 kohta 】
「買った」のナマリ。「買う」は普通に言うのに、音便するときはなぜか関西風にナマる。用例「酒こーてこ」→「酒買ってこよう」投稿者さん談、

疑問系は「こーがぁか?」 もしくは「かぁんがぁか?」どっちんが?

我にかえったように音便をやめて「買わないがー?」でもイイのではないかと。(2010.05.22)


ごーたれ 【 gotare 】
わからずや、きかんぼうのこと。剛タレか強タレか豪タレか。語感と意味がよくフィットしている秀作。


こーばりつく 【 kobaritsuku 】
こびりつくこと。食器に付いたご飯が乾いて取れなくなったときなどに用いる。「こーりついた」と発音すると通っぽいらしい。


ごがねる 【 goganeru/goganile 】
「業が煮える」のことらしい。確かに、詰めて発音すればマンマです。「おじいちゃんおばあちゃんが水戸黄門などを見ているときになかなか正体をあらわさない黄門さまに『ごがねて』いることが多いようです」と投稿者さん談。ルパン三世最終回(宮崎駿のヤツ)なんて見たら「ごがね死」しちゃいますね。
また、「ごが焼ける」という言い方もあるらしい。ナガオカの「業」は煮るものではなく焼くものなのか。
さらに進化というか深化して「ごがにゐる」とも。こうなるともう外来語みたいで逆にオシャレです。ゴガニール。(2008.05.18)
こき 【 koki 】
「〜する人」を表わす接尾語。英語の「〜er」に相当。ただし、『うそこき』『のめしこき』など批判的に使われる場合がほとんどで、『親切こき』『本音こき』などという賞賛には使用しないので要注意。


こぐ 【 kogu 】
植物などを根元から抜くこと。「船を漕ぐ」との違いは「ぐ」のアクセント。「大根こいできた」を「大根抜いてきた」と標準語でいうと、泥棒っぽくなるのが不思議である。


こくる 【 kokuru 】
お風呂で体を洗いこすること。語源は「こする」であるとは思うが、「洗う」の意味も加わったバージョンアップ型方言。女子中高生に言うと、「告白する」とカン違いされるので要注意。


こけ 【 koke 】
「転がる石にコケは……」や「コケのむすまで」のいわゆる「苔」ではなく「キノコ」のこと。最初、「苔」のことを「湿った土地や木の表面に生える……」と書きかけたものの、「それって両方同じじゃん!」とハタと気付いてリライトしたくらいなので、生態はかなり似ている気が。だから呼び名もごっちゃになったのかも知れない。投稿者さん談、

母親から採取した用例。

「こけしょーづけしたがんこおらしたて」

標準語訳:キノコの塩漬けを冷凍した

暗号!(2014.01.11)


ここいら 【 kokoira 】
「このあたり」「ここらへん」のこと。恒例イとエmixで「ここゐら」的に発音する。(2009.11.01)
こごむ 【 kogomu 】
『かがむ』こと。口をあんまり開けずに発音する、いかにも寒冷地方言らしい逸品。『こごみ(め)』というゼンマイみたいな山菜があるが、これが語源である確率高し。


こざく 【 kozaku 】
雪国用語。降り立ての雪を、足でラッセルしながら進むこと。靴メーカーのアキレスが『コザッキー』という防水靴を出しているが、残念ながらこれは『コザック地方』が語源らしい。


こしき 【 koshiki 】
トラディショナル雪具のひとつで、一枚板でできたスコップのようなもの。炉端焼き屋の巨大しゃもじによる受け渡しサービスに、「思わず心にわいた言葉が『こしき』」という血中ユキグニ値の高い投稿者さんより。方言とゆーより道具名だよなあ、漢字も「こしき」→「甑」と一発変換だし…と思ったら、その「甑」は古代の蒸し器である模様。ってことは、あの雪具の一般名称は何???(2005.12.17)

どうやら根本的な間違いが。「こしき」ではなく「こすき」or「こんすき」である模様。ラストの「すき」は「鋤」らしいが、フル表記は「こすき」派は「木鋤」、「こんすき」派は「墾鋤」。いずれもPCでは変換されませんが(^^;)。
それにしても、このところの豪雪ニュースでスノダン(自衛隊のは律儀にミリタリーグリーンで驚き)やアルミのスコップはさかんに登場しますが、コレは皆無ですね。新潟の重くて硬いザラメ雪を、昔の人はよくあの"板"で切り出したものだなあ。。。(2006.01.09)


こしょーる 【 koshowru 】
こしらえること。それが「こさえる」→「こしょーる」となったのは明白。「こしらえる」はなぜか「つくる」よりも手間ヒマかけているような気がし、「こしょーる」はさらに手作り100%な雰囲気が漂う。


こすい 【 kosui 】
ずるいこと、卑怯なこと。「こすっからい」の略か。強調形は「こっすい」。また、妻有方面では「こす」で名刺の「ズル」に相当する模様。「ずるい」と「ズル」の関係と同じで興味深し。(2007.11.04)


こたいげ 【 kotaige 】
なんというか、標準語の「大概」「いい加減」に近い言葉らしい。寛容と拒絶の両面がある模様。

寛容Ver.
「課長、例の件はどうしましょうか?」
「こたいげでいいがらいや(いい加減にやっとけ)」

拒絶Ver.
「課長 もう一杯いかがすか?」
「おら、へーこたいげらいや(いい加減にしてくれ)」


こちょばす 【 kocyobasu 】
くすぐること。形容詞版は「こちょばっこい」あるいは「こちょまっこい」。語源は「こそばゆい」ではないかと投稿者さん談。主宰は「こちょこちょ」という擬音かと思っていた。あ、それまた「こそばゆい」が語源か。「痒い」と「かいかい」の関係みたいなものでしょうか。


ごったく 【 gottaku 】
ある行事やイベントをひとまとめにして言う言葉。結婚=「嫁ごったく」、葬式=「死にごったく」……って、ナガオカ弁の不謹慎さを遺憾なく発揮した言葉だなあ、これ。


こっつぁ 【 kozza 】
なんと、これを記載していなかったとは。なんというか、強調の終助詞。用例「ピザはピッツァというのが通だこっつぁ」。ヨソの人には響きがおもしろいらしく、ナガオカ人を妻に持つ東京人が、

「こっつぁろーて」などというイタリアチックな間違いを

と投稿者さん談(笑)。(2009.08.22)


ごっつぉ 【 gozzo 】
縮めモノその2。『ごちそう』のこと。おっさん臭いナマリだが、ローマ字表記の「gozzo」はイタリアンテイストでかっこいい。なんとこのイタリアンテイストな語感を生かした商品が開発された模様。 その名もゴッツォラーノ。南魚沼市の業者さんが出しているイタリアン調味料シリーズのよーです。ボーノ・ごっつぉ!(2008.08.17)
こって 【 kotte 】
ものごとがはなはだしい様を表わす。「こってごーぎ」「こっていっぺ」等、続く言葉もついついディープ・ナガオカ弁になってしまう恐ろしい修飾語。内容強調のため文末に付くこともある。「むっつら」と異なり感情的要素抜きの「過剰」表現であるため、使用頻度はこって高いこって。
佐渡では「まって」と言う模様。下の「まーで」との近縁もプチ感じたり。
また、使用頻度の高い「こっていっぺ」は折り畳まれて「こってっぺ」となりがちらしい。その投稿者さん談、というより余談^^;、

いま、新潟ローカルアイドルNegiccoがブレイク中

ゆるキャラかしらと思いましたら生身の女子たちなのですね。ちょっとperfumeみたいな? 全農の「やわ肌ねぎ」イメージイラストと方向性にえらい違いがあるけど気にしない(笑)!(2011.12.04)


こっぺつ 【 koppetsu 】
妻有方面より。なんというか、「口ごたえ」「ナマイキ」的な言葉らしい。投稿者さん談、

姑が嫁をしかるときも「こっぺつげな!」
子供(目下の者)が親(目上の者)に意見しようとして、逆襲され浴びせられる言葉「こっぺつげな!」
ほかにも「こっぺつ言うなて!」と「こっぺつ」を名詞的用法もあります。。

これはまた「ラピュタ」の「バルス!」のよーな、その場を終わらせる問答無用感がありますね。どういう語源なのだろー。ムリヤリ変換をこころみても「コッペツ」としかならず〜。(2008.11.03)


こて・ねか・すけ 【 kote_neka_suke 】
ナガオカ弁ディープ系助詞。文中に一つ混ざるだけでも越後風味に。

【こて】
断定的に使用。用例「やらこて(訳/嫌に決まっている)」。
【ねか】
確認。語気の強い場合は強要。関東の「じゃん」にあたる。
用例「いいねか(訳/いいでしょまたはいいじゃねえかよー)」。
【すけ】
原因。語気の強い場合は決意。標準語の「から」にあたる。
用例「しつこくしたすけ嫌われた(原因)」
「もう別れるすけ!(決意)」


ごとごと 【 gotogoto 】
ナガオカ名物・擬態語のひとつ。本来さらさらの液体のはずのものが粘性が高く濁っている様子。

大みそかに母が年越しそばをゆで、ゆで汁を「そば湯らて」と飲ませてくれました。そのとき思わず言ったのが「ごとごとらねっか!」。「ごとごと」なんて久しぶりにゆった。。。

おいたわしや、帰省トラップというか母トラップ。ついついナガオカ弁で返してしまうという、おそろしすぎる罠ですね。そしてソバはおそらくゆですぎです(^^;。(2009.02.08)


ごとばな 【 gotobana 】
ヨゴレネタですが(^^;、風邪など鼻孔内感染のあるときの鼻水。標準語では一言で表す言葉はないような? 投稿者さん談、

C央病院のS児科の先生も言ってたし…

ナガオカ医学界認定ヨゴレワードっすね。(2009.04.26)


ごなたれる 【 gonatareru 】
これまた小千谷方面より。これまたよくわからない。ヘトヘトというか、もー立ち上がれないくらい疲労困憊なことらしい。小千谷人は疲れると「ごな」という物質が出るのだろーか。アクセントは「ご」。


ごにょ 【 gonyo 】
わんざのこと。こんなバリエーションもアリ。そして実物画像はこちら。異称も多いけど登場回数も多いですねえ、わんざ君。


こびる/こびり 【 kobiru/kobiri 】
軽食を伴う休憩のことらしい。農作業などの合間に、お茶を飲みつつ、漬けものや甘いものを食べることを指す。飲茶orアフタヌーンティのナガオカ版でしょーか。「漢字はたぶん『小昼』かな?」と投稿者さん談。変換してみると躊躇なく「媚びる」っすね(^^;(2008.05.18)
「こびり」という地域もアリという続報が。なんと、かつて「こびり」という市販菓子もあったらしい。投稿者さん談、
以前テレビかラジオで「こびり」というお菓子のCMがあった記憶があります。最近は見聞きしませんね。ググってみたら、新井の田島屋さんから発売されているようです。

主宰もぐぐってみたところ、新潟だけじゃなくけっこういろいろな地域でのようですね。(2008.05.25)
こまざく 【 komazaku 】
「こまかく裂く」の略。お札を小銭にするときなど、現実にその物件をコマザかない場合にも使われる。


こまっしゃくれる 【 komassyakureru 】
しゃれこきな子供のこと。これって標準語では?と思ってぐぐってみると、方言なのかそーじゃないのか悩んでいる各地方の人が出てきますね。全国方言……っつーか、やはり老人語かもしれない(^^;。(2008.10.05)
ごめんなさい 【 gomen-nasai 】
挨拶。ナガオカ人は謙虚なので、開口一番に謝る…っていうのも嘘で、「ごめんください」のこと。電話でもナマ対面でも使われるが、ナマの場合は「ごめ〜ん」とお気楽に略される場合も多い。


こらっしゃる 【 korassyaru 】
「来る」の尊敬語。「来らっしゃる」。用例「もうじきお寺さんが来らっしゃるっけん、掃除せんば」。いかにも盆帰省でのご採取らしい用例〜。(2009.08.22)
コレばっかしゃ 【 korebakkasya 】
感嘆詞。早口で一気に言う。使用者がびっくりした顔をしている時は「こればかりは驚いた」の意。怖い顔をしているときは「こればかりは許せねえ」の意。


こわい 【 kowai 】
固いこと。漢字は「強い」。主にご飯に使用。『おこわ』の『こわ』なので、古い標準語であると思われる。「古語は辺境に残る」の好例。辺境…。


こんげ(ん)ばかち 【 kongen-bakachi 】
これっぽっち。おなじみG音で「少ねえよ!」感を強調。
(2006.03.04)


こんげ・そんげ・あんげ・どんげ 【 kon-ge_an-ge_son-ge_don-ge 】
代名詞。近称、中称、遠称、疑問。こそあど言葉さえもナマる。


こんだ 【 konda 】
「今度」。長岡駅で「こんだの電車は…」のナゴみすぎ系アナウンスを聞いてしまった投稿者さんより。


こんつぁらばかち 【 konzzara-bakachi 】
これっぽっち。おなじみZ音で「少ねえよ!」感を強調。


こんつぁん 【 kon'zan 】
こんなもの。ローマ字表記のなかの「Z」はドイツ語読みする。語感のキビしさに比べて意味がくだらないのがドイツ系ナガオカ弁の特徴(類;『だーすけ・だすけん・だっけんさ』)。


コ忙しい 【 koisogashi 】
「激務」というより「煩忙」テイストの忙しさを表す。アクセントは「コ」。「コ生意気」「コ憎らしい」は標準語なのにこれはなぜか方言。投稿者さん談「母親なんかが不平不満の形で多用」。ウチももっぱら母親が使うなあ。母方言という新ジャンル登場か!(2007.01.14)



さ行 sa

【 sa 】
「様」のこと。日本一短い敬称と思われる。


【 sa 】
投稿者さん談、
説明しにくいんですが、「〜すれさ」ってよく使いませんか?
「そうしなさい」→「そうすれさ」
「それを食べなさい」→「それ食えさ」
気がゆるんでいるとけっこう出てしまい、ダンナ(県外出身)に笑われます。

家の中でも油断できない内なる刺客・ナガオカ弁(笑)。「〜さ」、使いますねえ。ソフト命令形とでも言いましょうか。(2010.02.21)
さーども 【 serdomo 】
逆接の接続詞。「されども」の変化か……と書くと格調高いですが、用例はこんなカンジ↓。
「小遣いなんて上げらんねーて」
「さーどもガソリンもマンマも値上げらねっかー」
(2008.09.07)
さーみー 【 sermie 】
ずばり「寒い」。さらに寒い時は「バカさみー」。雪国ならではなのか、新潟県人は寒さについて言及することが多いらしく。投稿者さん談、
「さむないか?」と帰省すると親に声をかけられませんか? うちの家族だけかなあ?「あつないか」とは聞かれたことはありません。

はいはい、親は帰省中の子供をやたら着ぶくれさせようとしたり、布団に電気毛布を入れようとしたり、エコなんて眼中にない勢いであっためようとしますよね(笑)。そういえば夏場にやたらと冷やされることはないかも。(2009.11.01)
さーる 【 sirle 】
可能の助動詞。「Tポドン撃墜さーるがろっか」で「テPドン撃墜できるだろうか」。否定形は「さーんね」または「さんね」。「しゃんね」となる地域も。用例「テポDン撃墜さんねかったらどーするがー」=「テポドN撃墜できなかったらどうするのだ」(2009.03.14)
ざいが張る 【 zai-ga-haru 】
水面に氷が張ることを言うらしい。「ざい」=「水面の氷」と思われるが、語源も漢字もサッパリ不明。


ざいご 【 zaigo 】
開発途上地のこと。おそらく『ざいご』は『いなか』より僻地度が高い。単に『ざい』とも言う。漢字にすると『在郷』。渋い。また、新潟市など下越地方では『ぜぇご』となり、さらに原形から遠ざかる。


さいであく 【 saideAku 】
歩き回ること。「あく」のあたりに長時間/長距離感がこめられているものと思われる。「あいぶ」「えんでく」との住み分けは↓こんな感じらしい。
 ・ふつうに歩く→あいぶ、えぇぶ(過去形;あいんだ、えんだ)
 ・歩き回る→さいであく(過去形;さいであいた)
この「歩く」系語彙の多さはいったいどういうことなのか。


さかなや 【 sakanaya 】
普通に考えれば「魚屋」で、お魚くわえたドラ猫がうろつく商店街の魚類販売店なのだが、ナガオカで「さかなやさん」と言えば「料理屋」を指す。「魚屋で法事をやる」とか言ったらヨソの人はかなりビックリするんじゃないかと〜。(2009.07.20)
さがる 【 sagaru 】
要確認案件。県外ご出身のかたより、

ずーっと前から気になっていた「さがる」。
「卒業する」ことを「さがる」って言うんですね。
しかも、小学校とかでなくて、最終学歴というか、最後に通った学校について。
使い方は、「○○さんは、この春に高校をさがって○○に勤めてる」みたいな。

標準語では入学に「あがる」は使いますけど、「さがる」は初耳で
中退したのかな?とか勘違いしてました。
だって、上りこそすれ、下がってはないですよね?

うーん、主宰もハツミミでございます。学校を終えることをナガオカではどう表現するかと言えばやっぱり「終える」かなあ。いつものイとエ混乱で「終いる」にはなりますが^^;(2013.12.01)


ザッコ 【 zakko 】
小さな魚のこと。ずばり「雑魚」ですね。た行の「たな」投稿メールの用例「お祭で貰ったザッコ、タナに入れてくれ」より採取。(2007.11.18)
さっつぁんこって 【 satzankotte 】
「クッキングパパ」の十日町登場回で採取された怪語。作中では「久しぶりに」の意味で使われていたらしい。非常に魚沼方面っぽい語感ではあるものの、まったく聞いたことないんですけど。ちなみに登場料理は「納豆汁」とのこと。これまた郷土料理なのか謎。


さらがう 【 saragau 】
窪みや容器などにあるものをすべて取り除くこと。ようは「総ざらい」「ドブさらい」の「さらう」のナマリ。なにゆえに「が」を入れるのかナガオカ人。投稿者さん談、

鍋や皿などに残っている料理を、すべて残らず食べること。「あとこんげんばかちだっけさらがって。」のように使うようです。

(2013.08.03)


される 【 sareru 】
見附方面より。「色あせる」のことらしい。ただ、「色される」という言い方はあまりしないらしく、「される」そのものに「色」限定要素があるのかも。投稿者さん談、

洗濯を繰り返して色褪せた服着てたら、おばあちゃんに
「そんげんされた服なんか着てんじゃねーがーてー」
って言われたりとか。
見附を離れて7年になりますが、ナチュラルに「される」を使ってる自分が悲しいけど、でもちょっと誇りです(笑)

血中越後濃度は「されて」いないようで何よりです〜(笑)。
(2006.04.02)


さんざ 【 sanza 】
原形は「さんざん」と思われるが、標準語の「もうさんざん」「さんざんな目に」の「さんざん(惨々)」とは異なり、食傷というか、もう飽き飽きな感じを表す。「さんざら」「さーんざ」「さっつぁ」「さんざなる」等、使用法によって激しく変形するので、ナガオカ弁上級者向きと言える。


さんどまめ 【 sand-mame 】
「さやいんげん」のこと。「さんど」の意味は「三度」なのか「砂(sand)」なのか「はさむ(sandwich)」なのか不明。意表をついて「参道」とかかも知れない。(2007.08.19)
【 shi 】
"なんと言うか、口調をやさしくする終助詞。投稿者さん談、

「汚い」ことがそのアイデンティティだったりもする長岡弁ですが、敬語とおぼしきものも存在することに気づきました。
「し〜」あるいは「しぃ 」は、「や」の敬語表現かと思われます。

冷(は)っこいや → はっこいし
嫌(や)らいや → やらいし
おめ、なに言っ てがらや → おめさ、なに言ってがらし

という風に。「丁寧語」か「謙譲語」かと思われます。

なるほど、随分まろやかに! ご婦人用語ってゆー気もしますねえ。これは初の「はんなり」系の発見かも!?(2011.03.06)"


しいなくいてる 【 siinakuiteru 】
著しくシワが寄っている状態。某コーナーの女王より、著しくシワの寄っている某器官ナガオカ語の語源として頂いた。


しかしか 【 shikashika 】
ナガオカ名物・擬態語のひとつ。肉付きのいい乳幼児を表す。用例:「しかしかした子らねー」。標準語の「まるまる」ですかねえ。また、この語の投稿者さん談、

うちの父が食べっぷりの良い私の子に「食い込みがいい」と言ったのですが…。

「食い込みがいい」でぐぐってみると、魚釣りサイトがやけに釣れますね。あとは「女子高生 生パン食い込み26連発!」とか。
(2006.08.20)


しかなか 【 shikanaka 】
「しっかり」+「なかなか」の形容詞。投稿者さん談、

長岡を離れて20年。すっかり長岡弁から遠ざかっておりましたが、最近実家の母が携帯メールを使うようになりまして…長岡弁を文字として目にする機会が多くなりました。
メールでも長岡弁を使いこなす母には苦笑いをしていますが、先日送られてきたメールを見て、思わず「ほぉ〜コレは久しぶりだ!」と感心しましたので早速投稿させて頂きます。

>今日は映画を観てきました。しかなか面白かったて。

しかなかって「なかなか」の事だと思うんですけど、もっと強い意志を感じるんですけどね。
「しかなか終わらない仕事」とか「しかなか進まない」とマイナスの表現に合うイメージがあったんですけど、どうもそれだけじゃないみたいですね。20年も遠ざかっていると、微妙なニュアンスを忘れてしまって残念です。

否定版のときは「しかし」+「なかなか」でもいいような?(2009.01.18)


しかも 【 sikamo 】
本来は「そのうえ」「加えて」という意味だが、ナガオカでは「たくさん」というときにも使う。その場合、アクセントは無く平坦に発音。以下は、全国ニュースに登場した貴重な例。
レポーター:このあたりは熊が多いということですが
ナガオカ人:はあ、しかもいますて
レポーター:ほお、鹿も・・・


しきなげな 【 sikinagena 】
魚沼方面より。よくわからないが、これに「!」がついて、叱り文句のようになるらしい。投稿者さん談、

しきなげな!って、長岡ではつかいませんか?
祖母(生きていれば120歳くらい)が生前よく使ってましたが、用法は以前投稿した「こっぺつげな」の語意をさらに強めた感じですが意味不明。ただし強く否定的な感じを受けます。
「生意気な!」「知ったかぶりな!」というような意味だとおもうのですが、ググってもヒットしませんね。

はてさて? 主宰母実家は魚沼方面ですが、使わないなあ。「知ったかぶり」なら、「しき」は知識の「識」? ムリヤリ変換は「指揮無げな!」。ヘボ軍隊でも叱るような(^^;。(2009.02.08)


しぐ 【 sigu 】
「死ぬ」のナマリ、というか老人語。「死なない」が「しがない」になるのかどうかは不明。「死なない人」と「しがない人」ではエラい違いなので、早期の解明が待たれ……ていたが、やはり「死がない」になると判明。五段活用するらしく、「死げやれ!(死んでしまえ)」という罵言もあるそうな。
ニイガタでは老人語だが、この活用違いパターンは、全国区では「死む」の形で幼児にみられるらしい。これまたいっちょまえに活用し、「死ままい」「死みます」等になるとか。


しくしくする 【 shikushiku-suru 】
「ちくちく」の一歩手前の不快な摩擦感。こ、これも方言かなあ。投稿者さんの用例は「とっくり着ると首がしくしくするてー」。とっくり。(2006.11.19)


じくねる 【 jikuneru 】
謎投稿。

単語だけ思い出して、意味が分かりません

えっ。

傷が化膿するとか、いじけるとかいう意味だったような。

そう言われると、たしかにその通りな気もする湿った語感。「じくじくする」とかは言った気がしますねえ、幼いころ。(2011.02.20)


しけっぽい 【 sikeppoi 】
湿気を帯びていること。標準語の「しめっぽい」よりも若干ドライな状態を指す。


シケムシ 【 shikemushi 】
物陰ホッパー「カマドウマ」のことらしい。確かに湿気の多いところでお見かけする。メジャーネームは「ベンジョコオロギ」。
と思ったら「うちの方(柏崎)では、だんご虫に似たやつをシケムシと呼んでました」との投稿が。詳細は、「だんご虫は黒光りして指で丸めるときれいにコロン!とまん丸になるのですが、シケムシはほんとにシケた灰色で光りもしない。で、丸めようとしても丸まらず、苦しそ〜にU字型になるだけ」というシケっぷり。だんご虫だと思って捕まえると損した気分になるアレですね。


じさ・ばさ 【 jisa_basa 】
おじいさんとおばあさんの蔑称。標準語の「じじい&ばばあ」よりは、敬称「さ」が付くぶん上品か。
と、思ったら日常語では?というおたよりが。蔑称と思ったのは某知人よりの刷り込みらしい。某友人は某高齢の知人のことをいつも「じさ」とカゲ口たたくので・・・差し障りがあるので詳しくは書けないが。


しずこ 【 sizuko 】
あちこちの記事中にちらほら書いてきたような気がしますが、ついに「げっぽ」に投稿が。ご存じの通り、ズバリ「筋子」のこと。どうしてこう言う人が多いのかは、ナガオカ魚介類界の最大の謎。たぶん。(2010.04.11)
したじ 【 shitaji 】
下地。標準語では「基礎」や「土台」の同義に使ったり、塗料や絵画の下塗りなどのことを言うが、ナガオカでは麺類などの「つけだれ」「わりした」のこと。既出の「おつゆ」に包括される。


したらっぽい 【 shitarappoi 】
「汗ばむ」の意味らしい。主宰はハツミミだなあ。「したたるっぽい」が詰まったものでしょーか。
(2006.08.20)


じっき 【 jikki 】
『直(じき)』のこと。「すぐ」の意味。ナガオカ人が偏愛する音便もの。「じ〜〜〜っきらて〜」と延ばされた場合は、全く「じっき」ではない場合が多い。


しっぺた 【 shippeta 】
これまた情けない語感だが、臀部のことらしい。おそらく「尻ぺた」の音便。そして、同時に「失敗」の意味もあるとのこと。下半身の一部の名称が「失敗」の意味になるなんて、なんだかXxXX的。


しなな 【 shinana 】
"投稿者さん談、
「しなな」聞いたことありますか?。親に聞かれるとシャーがれる、この言 葉。
お尻の穴の事です。
幼少時周りの子供ら(特に男子)は普通に使ってました。

「尻の穴」→「しーなー な」ですかねえ、とマジメに考察してみたり。それにしても、書いた時期は離れているのに一個上の言葉とシリーズ化しているのが不思議です (^^;。(2011.05.20)

複雑続報。

最近気になっている作家さんがいます。
「魔法少女を忘れない」と言う話しが映画化されこの春に公開されているのですが、この話しの原作者が新潟県出身だそうで、なぜ気になるかと言うとその作家さんの名前が
「しなな泰之」
・・・新潟県と言っても、あの方言を使っていない地域もあるそうなので、知らないで名前を付けたと言う事も考えられますが

新潟市のシネ・ウインドで2011夏公開とのこと(^^;。(2011.07.30)"


しなぶける 【 sinabukeru 】
皮膚が水分を吸ってふやけること。風呂上がりの指先などの状態。上記「しいなくいてる」の近縁か。


しならっこい 【 shinarakkoi 】
「しなやか」で「やわらかい」様子らしい。用例、「身体がしならっこいねー」。エスパー伊東みたいな人のことでしょーか。


しぬ 【 shinu 】
打撲によって青あざが出来ること。人ではなく身体の各パーツを主語とする擬人法タイプ。「スネが死んでる」「ヒジが死んでる」等。


しばいごたつ 【 shibaigotatsu 】
なにやら歌舞伎か時代劇用語のようですが、投稿者さんの情報によると、

漢字で書いたら「芝居炬燵」と思われます。
意味は、火の入っていない、暖かくないこたつ。特に、寒い外から戻ってきた家族が、家人に冷たいこたつを非難するときに
「はっこい!ヤらいや、こんつぁらしばいごたつ!」
とシャウトします。
グーグルでは「しばいごたつ」全く引っかかりません。なので標準語であるという証拠も掴めず、しかしナガオカ地元では誰にでもイッパツで意味が通じたような記憶もあり…。

実は主宰はハツミミでございます。コタツの形はできているのに機能してないってところが「芝居」なんですかねえ。冷たいコタツに入って怒り心頭にもかかわらずこんな粋な言い方をするなんて、なかなかやるなあ、ナガオカ人。(2009.04.26)


しま/しな 【 shim(n)a 】
これまた微妙。これまた盲点ナガオカ弁? 意味は「〜の途中」。「行きしま/行きしな」で「行く途中」、「帰りしま/帰りしな」で「帰る途中」。「青森の南部弁、福島の会津弁も同様の方言がある模様」と投稿者さん談。ととととととーほく弁じゃないですか! 一縷の望みをかけて変換をこころみると、「行きしま」はピシャリと「壱岐島」。


しまう 【 shimau 】
日本語に数多い婉曲表現のひとつ。投稿者さん談、

出雲崎に住む姑が、人が亡くなったことを「しまう」と言うのです。
事故とかじゃなくて、お年寄りが天寿を全うされたとき限定かも。
「○○の爺さんがしまったいねー」とかよく言ってます。
きちんと納まった、って感じで気に行ってます。

たしかに「跡を濁さず」な雰囲気があって風雅なり。(2011.02.20)


じみ 【 jimi 】
ミミズのこと。実は、主宰は知らないコトバ。新潟市のほうのアレコレをドーコーしておられるサイト『コシヒカラー』さんによく出てくるので、(というか、管理人さんのハンドル)下越語かも。


しみる 【 shimiru 】
辞書を引くとズバリ一言「凍る」と書いてあるが、ナガオカではコチコチに凍る一歩手前くらいの状態を指すらしい。 ....と書いたが、やっぱりコチコチの状態のことらしい。積雪が凍って、もぐらずに上を歩ける状態を言い、その行為を「しみわたり」と言うとのこと。ナガオカに限らない雪国用語で、宮沢賢治の童話『雪わたり』に「しみ雪」という記述あり。また、魚沼方面では「しみわたり」ではなく「しんばい」と言うとのこと。「しみる」+「這う」・・・?


しゃがく/しゃこう 【 shagaku_shakou 】
方言というか、ローカル略語で「自動車学校」のこと。関東でも関西でも通じないらしい。そーいえば、東京では「自動車学校」そのものもあんまり言わないかも。かなりの率で「教習所」。(2006.11.19)


しゃがたむ 【 shagatamu 】
ずばり「しゃがむ」こと。どうして「た」が必要なのかは謎。


しゃがん 【 shagan 】
珍しい職業名方言。セメントとかタイルとかの職人『左官』のこと。敬称つきバージョンは『しゃがんさ』。標準語では字のママ「さかん」と読む。


シャぐ 【 syagu 】
人を叩くこと。どんくさい語感が多いナガオカ弁のなかではバイオレンス系の異色作。「しゃつける」とも言う。グーで殴るというより、平手でひっぱたく印象が。


しゃしゃかもしゃか 【 shashakamoshaka 】
よくわからないが、「ぐちゃぐちゃ」と「しっちゃかめっちゃか」がミックスされたようなものらしい。既出の「ちょうらもうら」に似た、勢いで喋るナガオカ人らしいパニック系擬態語。


しゃっきらもない 【 syakkira-mo-nai 】
怪方言。くだらないもの、たいしたことのないもののこと。「しゃっきら」が何のことなのかは全く不明。


しゃっこい 【 shakkoi 】
震災editionからサルベージ。「冷たい」こと。「冷やっこい」が詰まったものと思われる。全国的に通じるが、無性に東北感のある言葉。


しゃびる 【 syabiru 】
「錆びる」の意。その発展型として、古い水道管や井戸から出た赤水を「しゃび水」と言う用法あり。ナガオカじゅうの道路を茶色に染めあげているあの消雪パイプ水は、「キングオブしゃび水」と呼ぶに値する。投稿者さん談、「子供の頃、下校時に飲んじゃったりして鉄分を補給したものです」。危険な鉄イオン飲料…。


しゃべっちょ 【 shabeccho 】
おしゃべりな人のこと。「喋る」に「ちょ」を付けて「そういう人」を表したもの。動詞+「ちょ」の類似ナガオカ弁がほかに思い当たらないのがフシギ。唯一思いつくのが標準語の「ふとっちょ」。


じゃみる 【 jamiru 】
日本語離れした語感の怪方言。意味は、赤ん坊がむずかること。語源や漢字表記は不明。
また、なぜか、都はるみの歌をこう表現するナガオカ人もいるらしい。「都はるみがジャミラに似てるのかな?」と悩む他県出身のお嫁さんからのご報告。お舅さんはジャミラを知らないのではないかと(笑)。


しゃれこく 【 sharekoku 】
オシャレすること。ナガオカで「オシャレ」は「こく」ものらしい。裏に「チャラチャラしやがって」的ネタミ系の心情がひそむ。越後人のジミ志向がよくわかる佳作。ちなみに名詞化して「オシャレさん」を表す場合は「しゃれこき」。


じゃんごろ 【 jamgoro 】
(子供の)癇癪。「じゃんごろおこす」の形で使用するらしい。「主に蒲原方面〜一部魚沼まで点在みたい?」と投稿者さん談。ナガオカの「じゃみる」の近縁でしょうか?


しゅー 【 sue 】
上記「おどすける」派生。投稿者さん談「そーいえば、しゅー(する)も方言でしょうか?」。方言です(笑)。


ショ 【 syo 】
人または人々。男ショ=男の人、女ショ=女の人。おそらく『衆』の変化。


しょうしい 【 show-sii 】
恥ずかしいこと。もしかしたら語源は『笑止』かもしれない。
これはこれは笑止千万、片腹いたいわ!の笑止。


しょうたれ/しょったれ 【 show-tare 】
だらしなく不潔な人のこと。かつて男の赤ちゃんの名前人気No.1は『翔太(しょうた)』くんだったが、長岡ではいかがなものか。
これと「だりこっぺ」との差異は?とのメールが。主宰的には「しょうたれ」は人の身体的だらしなさで、「だりこっぺ」は部屋とか庭とか環境的だらしなさのような気が?
応用編「しょったらげ」到着。ようは「しょったれっぽい」こと。「しょったれげ」でも可。語感もみごとにしょったれてますね(笑)(2010.01.23)
じょうにならない 【 jou-ni-naranai 】
「思うようにならない強情な人」のことらしい。副主宰が嫁ぎ先で採取。意味は会話からテキトーに判断したので違うかもね、とのこと。アバウト・フィールドワーカー副主宰。
また、三島町では「じょんならない」という言葉もあるらしいが、それは迷惑なほどの過剰を表わす表現らしい。『じょうにならない』は自我が迷惑なほど過剰ってことなので、近縁といえば近縁、コジツケといえばコジツケ。


しょうぶする 【 shobu-suru 】
漢字表記はおそらく「勝負する」だが、意味はちょっと変化球。
恫喝するとか成敗するとか体罰を加えるとか、そういう意味で、主に親が子どもに向かって言う言葉。
「今度やったらショウブらっけんね!」
ナガオカの親御さんは子を千尋の谷に突き落とすライオンの親タイプっすね。もふもふの子ライオンさんたちがたくさんみゅーみゅー言ってる谷底ってちょっと萌え<ダメ大人(^^;。(2009.12.12)
じょうめん 【 jomen 】
震災editionからサルベージ。乳幼児が泣くのを我慢する様子、というか、結果的に我慢しきれず泣いてしまった瞬間の表情。単体では使わず、「じょうめん飾ってる」「じょうめんかいてる」などの形で使用。「じゅうめん」とも言うらしいので、語源は「渋面」かも知れない。


じょうもん 【 jomon 】
半信半疑情報。

意味は「十分」です。
「こんだけ準備すれば、じょうもんらろ」。
本当に長岡弁なのか疑問なのですが、たぶん…。
もし違っていたらごめんなさい。

ぐぐってみても「縄文」ばっかりで^^;。主宰宅では「じょうもん」は「上物」で、『越の雪』とかもらったときに「わりーねえ、じょうもんらねっか」と言う感じ? 余談ですが紅屋さん、洋菓子が意外においしいことを最近知りました。(2012.01.14)


じょーこげ 【 georkoge 】
これまたまたよくわからないが、「生意気」のことらしい。「”じょーこげなこと言ってんで、さっさと仕事せーや”のように使います」と投稿者さん談。


じょっそもない/じょっさない 【 josso-mo-nai_jossa-nai 】
これまたよくわからないが、簡単・容易の表現らしい。『じょっそ』は何のことなのかさっぱりわからない。『ジェッソ』とはおそらく無関係…と、美術畑の人しかわからないボケでお茶を濁す主宰。
…とテキトーなことを書いていたら、「造作もない」の変化とのこと。
また、「じょっさない」という言い方もある模様。ただ、現在アメリカ在住のかたより、

地元の人=アメリカ人に豪雪のお見舞いをいただく今日この頃。「写真みたけど、おめさんとこの実家、ゴーギなことになってるねっか」ってな感じで。
脈絡も無く「じょっさねえ」という単語が浮かんできました。
「如才無い」(気をつかわずに、いい加減にすること。)から来てるのかなあと思うのですが。
「じょっさねえひと」=気さくな人という使い方もあったかな?

アメリカ人のアテレコがなぜナガオカ弁なのかっちゅーことはさておき、「たいしたことない」「なんともない」的ニュアンスのほうは「じょっそもない」=「造作もない」と同義ですが、「じょっさない人」は「如才ない」に近い気が。もしかして「じょっさ」と「じょっそ」は別物???(2006.01.28)


しょっぱじょっぱ 【 syoppa-joppa 】
なんだかヒップホップグループの名前でもよさそーな怪ワード。意味は「(食べ物が)見るからにしょっぱそうな様子」。はげしく色の濃い煮物などに用いる。用例「しょっぱじょっぱした麩らねか」。(2007.12.02)
しょっぱん 【 syoppan 】
投稿者さん談「長岡とういうか新潟県人は食パン(しょくぱん)を「しょっぱん」と言いますよね。昔結構恥をかきました」。・・・えっ、しょっぱん。しょくぱん。あらっ、そーなんですか! 主宰、どっちも使うかも! そっか、「しょくぱんマン」であって「しょっぱんマン」ではないですもんねえ。(2008.11.03)
しょむ 【 shomu 】
「庶務」ではなく、「染みる」のナマリ。「この大根、味がよーしょんでてうんめー」や「虫歯に冷たいモンがショみるてー」などと使えるようになれば、じゅうぶんナガオカ弁にショんでいると言える。でも、「味がシむ」はギリギリ標準語かも?(2007.10.06)
ジョンギ買い 【 jon'gi-gai 】
義理で物を買うこと。友達のバンドのライブチケットをカンパのつもりで買うようなものか? 主宰は生まれて初めて聞いた。バレンタインの義理チョコを『ジョンギ・チョコ』と言うのかどうかは不明。『ジュンギ買い』とも言うらしい。
「仁義買い」のナマリではという任侠テイストなご投稿あり。


じょんのび 【 jon'nobi 】
意外にもこのコーナーに載っていなかった超有名方言。意味は言葉の後半そのまま「のびのびする」の意(「じょん」の立場は)。カタカナ表記「ジョンノヴィ」はどうしても違うものを思い出し、あまりのんびり気分にはなれない。


しらんこま 【 shirankoma 】
知らないうちに。知らず知らずに。漢字はおそらく「知らんこ間」。「知らぬ間」を愛くるしく表現しようと「こ」を入れたものか…って、愛くるしく表現しなきゃいけない意味がわかりませんが。


しる 【 shiru 】
「する」の変化。英語のdo。用例、「そうしれてー」「そうしるぃやー」など。サ行変格活用を失敗して「する」が「しる」になるケースは幼児に多い。ナガオカ人って。また、「しなくていい」という意味の「しんでいい」は、ウカツに使うと自殺教唆となるので注意が必要。


しんしょ 【 sin'syo 】
「資産」「財産」のこと。漢字は「身上」。方言とゆーか、ナガオカ用語によくある、他地域では老人語なのにナガオカでは現役とゆーケースのひとつ。投稿者さん談、「悪口まではいかないんですが、ちょっと嫌味っぽく使われてるイメージ」で、用例は、

A:あこんちんしょ、旅行らて。今度は京都行くがだと。
B:ほー。しんしょ良いがらや。

ネタミの助詞「(良い)がらや」も併用でアーティスティック・インプレッション2倍(笑)。(2007.12.02)


しんならづよい 【 sinnara'zuyoi 】
ずばり「芯なら強い」。「一見ひ弱そうなのになかなか丈夫で頑張り屋さん、ダイ・ハード」と投稿者さん談。あの映画のナガオカ弁ふきかえ版とかができたら、パッケージには「しんならづよい」「しんならづよい2」とか表記されるのか・・・。


すくだまる 【 sukudamaru 】
「すくむ」+「うずくまる」こと。丸くフリーズすること。雪国らしく、恐怖だけではなく寒さで身体が縮こまってしまう場合にも使う。


ずくなし 【 zukunashi 】
無能なこと。バカ猫を罵る場合によく使用するらしい。「ずく」は「尽」のことと『全国アホ・バカ分布考((C)探偵ナイトスクープ)』に書いてあった。尽きない、つまり、底なしに無能なこと。すごい罵言。
また、上越〜長野では、「ヤル気なし」という状態も表すとの続報も。「今日は仕事行くずくねーやぁ」等。
さらに長野続報。ナガオカではほぼ使わない単体の「ずく」を、長野では「ヤル気」「能力」的な意味で非常によく使うらしい。(2007.09.09)
すける 【 sukeru 】
ずばり「助ける」こと。漢字の読みを失敗したかのような方言。「ファイト一発!」のような、ドラマチックな人命救助場面ではなく、食べきれないごはんを食べてあげる等の、生活に根付いたヘルプ場面に使用。


すっかい 【 sukkai 】
「すっぱい」こと。発酵しすぎた漬物や傷んだ食べ物など、ヤな感じのすっぱさのときに使用。
この派生らしき植物名アリ。投稿者さん談、

「すっかんぼー」という草がまさに「すっかい」です。フチのところが赤い、ややブキミな見た目ですが、「食べられる草」として有名。

はいはい、つる〜っと皮を向いて食べるアレですね。青臭いし、特に美味なわけじゃないんですが、なぜか子供はついつい食べてしまうという。まさに道草食う楽しさかと(^^;。(2010.10.17)


すっとつ 【 suttotsu 】
カバンなどが、もうそれ以上入れられないほど一杯になること。漢字も語源もわからない上に主宰は生まれて初めて聞いた。ナガオカ弁ではないのではと思ったが、副主宰及び、顔も知らない敏腕スタッフスのうち2名が知っていたので掲載に至る。「ふっとつ」「ひっとつ」とも言うらしい。ヘンな語感....。
カバンのほか、物がたくさん置かれた部屋などもこの言葉があてはまるらしい。どうやらキーワードは「容量オーバー」。キャパをあきらかに超過している様子の表現らしい。「とつ」はもしかして「突」か「凸」?


ずっぺ 【 zuppe 】
なんというか、プラスマイナスゼロ状態のことらしい。「刈羽の人には通じなかった」と投稿者さん談だが、主宰もハツミミかも。しょっぱい語感が骨折り損テイストを醸し出す佳作。


すなぶる 【 sunaburu 】
吸ってしゃぶること。魚や蟹などによく使う。いかにもシーフード県の方言っぽい佳作。(2006.11.19)


スベ 【 sube 】
花札の無役札のこと。「すべる」から来ているものと思われる。アクセントは頭の「ス」。……年に一回使うか使わないかの方言ですが。と思ったら、「はずれ」「カス」的な意味で、花札以外にも使うことが判明。また越路のあたりでは、なぜか男だけの兄弟のことを「スベ」というらしい。男三兄弟なら、「スベ三人」というとのこと。フェミニズム・コミューンか、越路町。


ずら 【 zura 】
激否定の副助詞。「〜どころではない」の意。用例「新潟鉄工、景気悪いろっか」「景気悪いずらねえこて」。か、悲しい用例。


ずる 【 zuru 】
動くこと、移動すること。イカサマのことではない。電車や車が発進するときにも使用。用例「汽車がずる」。キシャはもちろん蒸気機関車ではなく電車のことだが、ナガオカではかなりの人がいまだそう呼んでいる。


せあんだ 【 sernda 】
あはは、何と説明したらいいんでしょうねコレ。表記も「せあんだ」ととりあえず書きましたが、実際の音は「せぁんだ」と「さ〜んだ」の中間くらいでしょうか。意味は「それだから」「そういうわけで」。用例「せあんだ、どーしょもねかったがさ」(2008.08.17)
せいたんない 【 seitannai 】
「大げさ」なことらしい。主宰ハツミミ。「せいたん」は何でしょうねえ。変換をこころみると「生誕」「西端」「製炭」。うーん?(2011.04.24)
せーくゎ 【 sequa 】
スイカのこと。投稿者さん談、

私の義父は夏になると、「せーくゎ切ったれー。」と孫に勧めます。

久々登場、日本語にあるまじきQ音!というか旧音ですよね。「会社」が「くゎいしゃ」に、「怪談」が「くゎいだん」になるアレ。それぞれ現代音よりも威圧感・恐怖感が増しますが、スイカの場合はナニ感が増すのかは謎。(2013.08.03)


せつない 【 setsunai 】
全国区では「悲しい」のみ表わすが、ナガオカではそれに加えて「つらい」「苦しい」「参った」「困った」等、不愉快系の感情のほとんどを表わす便利な言葉。「雪が多くてせつねーてー」「虫歯でせつねーてー」「子供が泣いてばっかでせつねーてー」など、自己・他者・自然環境すべての厄介事をこの一言で表現できる。


せつらがない 【 setsura-ga-nai 】
"上の「せつない」に一文字加えたのみだが意味はまったく異なる。

せわしない、あわただしいという様子。作業の手際が悪くばたばたしていると、「なにしてがーて、せつらがねえ」など言われます。でも、おちついていることを「せつらがある」とは言わない。

「せつら」は何ですかねえ。ぐぐってみても魔界都市しか釣れない^^;(2012.08.18)"


せぼんこ 【 sebonnko 】
上体を前屈すること。要するに猫背。謎多き『長岡甚句』に「背中、ボンコにし〜て〜」と歌われているので、『せぼんこ』という一単語ではなく、『背』+曲がるという意味の形容詞『ぼんこ』、らしい。だが、他に『ぼんこ』と形容されるものも見当たらない。


ゼン 【 zen 】
『お金』のこと。ようするに『銭』。幼児語は「ゼンゼン」。ミレニアム衆院戦で、田中真紀子女史が「国はゼンゼンがねーんです」と演説、全国ニュースでも中継され、NG!読者を大いに喜ばせた。


せんだく 【 sendaku 】
ずばり「洗濯」。濁音好きのナガオカ人はこんなものにも点々を。「洗濁」って気がして、洗っているのか汚しているのか。


ソイガイヤー 【 soigaiya 】
ナガオカみやげに困ったらの「サドガシマン」のコーナーでもプチ触れているローカル戦隊。戦隊名の由来はもちろんナガオカ弁のI think so「そいがいやー」。その他のネーミングについてもげっぽ度が非常に高く…。続報はこちら
ぞうける 【 oobarakokutai 】
主宰初耳。「雪や氷が溶けること」らしい。「屋根の雪がぞうけてきた」などと使う、とのこと。


ぞーせ 【 zohse 】
雑炊(ぞうすい)のこと。ナガオカ弁にありがちな、たいして長くない単語も
ぎゅっと圧縮するパターン。上品版は「おぞーせ」。


そーせや 【 soseir 】
「そうしたら」「そうすると」。「せや」のあたりで微妙に「ゐ」や「ゑ」が混じる。妙にヨーロピアンなローマ字表記がステキです。


そこったま 【 sokottama 】
「たま」シリーズ第二段。こちらは「底のほう」「下のほう」。くしくも上記「てんじゅくだま」と同時期に到着。しかも別のかたから。ナガオカ弁の呼び合う不思議な力を感じずにはいられません。


そそう 【 sosou 】
ずばり「粗相」で、標準語では「失敗」「失礼」の意味だが、ナガオカでは「うっかりすること/うっかりした人」「いいかげんなこと/いいかげんな人」を指す。安普請の家などは「そそうに建てた」と言われる。標準語の「そそっかしい」に近い、というか、「そそっかしい」の語源はたぶん「粗相」で、「粗相」のもともとの意味に「うっかり」系もあったんでしょー。どーせ「古語は辺境に残る」ですもーん……と、自分で書いて自分でやさぐれる主宰。


そっただこと・そったらこと・そっつぁらこと 【 sottadakoto_sottarakoto_sozzarakoto 】
すべて「そんなこと」の意。ナマリが深くなるにつれて対象への怒りがこもる言葉となる。「そっただことしたらダメらてー(微怒)」「そっつぁらことしたらダメらねか!(激怒)」


それくっさ 【 sorekussa 】
「それこそ」のナマリ。「こそ」を力みすぎたゆえの方言か。話の途中で「ってゆーか」的な合いの手として使われる。ナガオカ弁の「Yo! Men!」。(2007.01.14)


ぞろぞろ 【 zorozoro 】
擬態語。液体が器の限界ギリギリまで…というか、表面張力一杯一杯に入っている様子。「ぞろぞろいっぱい入れてくれてー」などと言う。標準語の「なみなみ」。なんでこんな変化を。香川県では「まけまけ」と言うとのこと。これまたなんでそんな変化を。
また、「つるつる」と言う地域もあるらしい。「NHK教育テレビの『にほんごであそぼ』という番組で紹介していました。確か、山形の方言だったと思うが自信なし!」と投稿者さん談。「○○*2」の形で全国に存在するのだろーか。


そろっと 【 sorotto 】
そろそろ。もう。用例「そろっと行ごれー」。他県の人は「静かに行きましょう」の意味に受け取るらしい。「行ごれー」のモノスゴ語感から勢いをお察し下さい(笑)。


ぞろびっこ 【 zorobikko 】
靴や手袋などが左右ふぞろいなこと。標準語ではズバリ禁止用語「片ちん×」。人間の世界ではふたつで一組の仕様のものが多いから、このテの語彙も多いものかと。最近流行のコンフォートタイプの靴なんかは、左右別々に選ぶようになってたりしますけどねー(2007.09.09)
そんつぁらばかち 【 sonzzara-bakachi 】
それっぽっち。おなじみZ音で「少ねえよ!」感を強調。


そんだば 【 sondaba 】
「それなら」。関西弁の「ほな」寄りか。

そんらばが出ていますが、「そんだら」さらに「ほんだら」さらに「ほんだば」というのも聞くような気がします。

そんだば全部追加ということで!(2013.08.03)


そんらば 【 sonraba 】
「それなら」の意味。「それならアレじゃない?」→「そんらばあいらろ?」(2009.01.18)

た行 ta

だーすけ・だすけん・だっけんさ 【 dahsuke-das'ken-dakkensa 】
接続詞。関東の『したがって』『だから』、関西の『せやから』と同義。そのドイツ語的響きは聞く者を威圧するが、真意はけっこうせこく、非難がましく使われることが多い。用例「だーすけダメら言ったねっかてー」。


たーる 【 tar 】
黒い油のことではなく、「足りる」こと。すっかりおなじみ音便型。ナガオカ人は音節がたくさんあるのが苦手なのかなあ。否定形は音便のかたちを変えて「足んない」に。(2009.08.22)
だいこっぱい 【 daikoppai 】
「だりこっぺ」のことらしい。ナガオカにはいったい何種の「だりこっぺ」が。(2007.01.14)


だいじこんこん 【 daiji-kon'kon 】
大事にすること。幼児語、というか幼児に向かって言う言葉。「こんこん」は意味不明。おじーちゃんおばーちゃんが孫に何かをあげるとき発することが多い。「ASIMO買ってきたっけん、だいじこんこんにするがいや」等。うーん、新世紀な用例。


たいてらない 【 taiteranai 】
「大抵ではない」=「大変だ」の意。「よーいじゃない」の類縁か。(2007.01.14)


だいどこ 【 daidoko 】
ズバリ「台所」。「ろ」はナガオカ弁恒例の「意味が通じる極限まで略す」現象でカット。(2010.07.11)
たえる 【 taeru 】
なくなること。漢字は「絶える」。標準語では「直系の子孫が絶えて・・・」など、絶滅・終末を表現するドラマチックな言葉だが、ナガオカではなぜか「ミソがたえた」「チリ紙たえた」など、貧乏くさい場面に使用する。なお、発音は、各自のイとエ混乱ぐあいに応じて「たいる」「たゑる」「たゐる」のいずれでも可。
おそるべき新情報。なんと、「垂れる」も同音にナマること判明。 用例「オシッコたえた」。つーか、この用例専用のような気が?(2008.06.15)
たがえる/たがいる 【 tagaweru 】
手に持つこと、携えること。恒例「イ」と「エ」の混乱現象が発生、「たがえる」派と「たがいる」派が存在。用例「お年始(進物)たがいて親戚に挨拶回り」。(2007.04.30)


たくじゃ(しゃ)まる 【 takuja(sya)maru 】
衣類のすそが折り畳まれてたくし上げられている状態。慌てて着たときなどにこうなってしまった場合は、ブサイクかつ本人も気持ち悪い状態だが、着物のときは、丈をちょうどよくするために帯の部分であえて「たくしゃむ」ことがある。


たくたく 【 takutaku 】
ナガオカ名物・擬態語のひとつ。液体のしずくが一滴ずつ落ちる様子を表す。って、コレ標準語では? 「たくたく」でぐぐると……、ひー、ハンドルネーム「たくたく」さんのページしか釣れないいいいい〜。(2006.08.20)
音便バージョン「たっくん たっくん」もアリという続報が。音便すると言葉の濃度が増すというナガオカ弁基本ルールにのっとると、こちらはさらに激しく滴る様を表すと言えましょー。「『汗だく』の『だく』を2重にした感じですね」と投稿者さんも談でございます。 (2006.09.24)


たごまる 【 tagomaru 】
よくわからないが、「ゆるんでまとまった状態」とのこと。「うずくまる」のユルい感じでしょーか? ムリヤリ変換は「田子丸」。ミョーに漢方薬っぽいですね。


だす/でる 【 dasu/deru 】
発病すること。ギックリ腰の場合は「腰が出たいや〜」「きんの〜腰出してや〜」、脳卒中の場合は「ちゅうぶが出たて〜」。治癒時に「ちゅうぶが入った」とは言わないのがフシギ。(2008.02.02)
だぜ 【 daze 】
強調の終助詞。何かを言い聞かせるような場面で、「〜だぜ」あるいは「〜だぜの」という形で使う。関東の、男らしい終助詞の「だぜ」と同音だが、使用者は主に老齢の女性。『俺』使用者とカブるところもまたおかし。


たった 【 tatta 】
ずばり「建てた」。標準語でも家を主語として「家が建った」という用法はあるが、ナガオカでの主語はその建物の施主。用例「孫がウチ建ってくれたてー」。(2007.07.01)

renewal!

うちの親は「あすこの空き地に家がたたったてー」などと言います。「た」が多すぎではって気がしますが

確かに聞き覚えが! おおむねシニア世代がご愛用。幼児語みたいでかわいいような、「家が祟った」に聞こえて重いような^^;(2012.09.16)


だっちゃかん 【 datchakan 】
よくわからないが、投稿者さんもよくわからないらしい。「前に母親が言ってたような気が」とのこと。うーん、「ラチあかん」かなあ。ちなみに発音は「ガッチャマン」と同じだそーです。行け!行け行けダッチャカン!というわけで、勢いよく続報が。

・これって佐渡弁では?佐渡在住の従兄弟が「だちかんて」と言ってました。アクセントは「だ」にあります。「だち/あかん」からか?(「だち」って何?)ちなみに/意味は「そんなの駄目だ!」とか「よくない」といったような・・・。
・「だっちゃかん」の犯人は私でございます〜。メール機能のないブラウザらしく、投稿フォームで送れなかったみたいです...
私の実家では「だっちゃかん」を「らちがあかない」と言う意味で使っていました。「らちがあかないよね」というときに「だっちゃかんね〜」という言い方をしていたと思います。
・すいません。ダッチャカン犯人です。こんなナガオカ弁誰か知りませんか?と聞こうと思っただけなのです。イタズラでもなければ暗号でもなんでもありません。昔母親が言っていた言葉が前から気になっていたもので。…お詫びも兼ねて白状します。私、○。○ー○。○ーと思われる店、行った事ありますよ。ふふっ

なぜか犯行自白している人が複数いるのは、"ダッチャカン"と一言だけ投稿してきた人に投降を呼びかけた先週の巻頭2行のせいですにゃー。2番目さんがその怪メールの真犯人で、3番目の違う告白までしちゃっているかたは、おそらく初号投稿者さんですね。初号メールは無事届いているので大丈夫でございますー。というわけで、「だっちゃかん」の真相はやっぱり「らちあかない」でファイナルアンサー?…と、心の中でみのさんがアップになったところで栃尾方面より続報が。

・栃尾ローカルの可能性もありますが、うちでは「だっちゃかね」という言葉を使います。意味は「だらしない(弱い、という意味の)」ですが、これを「だっちゃかんねー」という言い方をすることがあります。これのことじゃないのかなあ。

今までのはどっちかと言うとダメな状況を表す感じでしたが、こちらはなんとなくヒトへのダメ出しであるよーな。その後ついに県境を越えて石川方面から続報。

・先日、石川県の土着の民と遊んだときになにやらそのような言葉を連発してた記憶が・・・
意味としては「ダメ」「よくない」とか否定的なモノだった気がしますが・・・本当に長岡弁なんでしょうか?
長岡弁だったしてもどちらかといえば上越寄りの地方の方言なのでは?

なるほど、対馬海流に乗って日本海を北上してきた可能性も。エチゼンクラゲみたいな……と思ったら、石川在住の別の読者さんからは異論が。

・石川在住者としては、こちらの言葉とは言えないと思います。
 こちらでも使う人はいます。ですがこちらの方言かというとあやしいです。
 石川原人はテレビで言葉をおぼえます。関西弁や名古屋弁や沖縄などの言葉を使います。

なんだかよくわからないことになっている石川の言葉事情。関東、関西、東海、そして東北…の言葉が混じるナガオカも似たよーなものなわけですが、もしかして石川も「どっちだ」仲間!?

最初のほうに出てきた佐渡弁の支持情報が到着。

どうやら佐渡の言葉というのが正しそうです。
石川では「だちゃかん」はガッチャマンというよりガチャピンのような発音をします。
正式には「だっちゃんわー」というらしく、富山に方面に向かってじょじょに変化していくようです。
佐渡は貴族が島流しされていた地でもあり、関西の「だちかんぞー」に語源があるようです。「だち」は「ぶちぎれ」の「ぶち」に相当し否定の意味の「いかん」が合成された意味であることは共通しているように思います。
ところで「ネンボ」って長岡弁ですよね?

うーん、「だちかん」が佐渡に流されて「だっちゃかん(ガッチャマン)」になり南下して「だちゃかん(ガチャピン)」になったのか、北上するうちに、ガチャピン→ガッチャマンと盛大にナマって行ったのか。同時多発な気もしますし。ラストのご質問については、周囲の人目を気にしつつ某コーナーへどーぞ(笑)。

"


たてる 【 tateru 】
グレイゾーン物件。「お風呂をわかす」ことですが、これって方言かなあ……「お茶をたてる」は標準語だしなあ……。


たてる 【 tateru 】
閉めること。対象は引き戸のみ。という投稿であるが、主宰の母親は大胆にもドアやアコーディオンカーテン等でも使っている。


たな 【 tana 】
「家オリジナル言葉だったらごめんなさい」と投稿者さん談の怪ワード。なんだかよくわからないが、野菜や農具を洗うための庭にある小さな池のことらしい。池本体を「タナ」、その周囲を「タナんばた」と言うそーな。なんだろー?と思いつつ「タナ 池」でぐぐってみると、あらあら大量に釣れますね。しかも、そのほとんどが「釣り」サイト。「タナは自由でカッツケOKです」とか、サッパリ意味不明なんですけど。。(2007.11.18)
釣り用語の「タナ」は、魚の棲息水深のことで、その情報をもとにウキから下の糸の長さを決めるらしい。水深1mに住む習性の魚を狙うときは、ウキから1m糸を伸ばすってなカンジで。水の中は上下左右自由なものだと思ってましたが、けっこう住み分けがあるってことですね。
そして本題、庭のタナ。上記投稿者さんのホーム方言ではなく、汎用方言(なんかヘンですが)である模様。妻有方面では「たねんぼ」と言うようで、ぐぐってみると、水利関係の研究論文にも出てきたり。かつては台所の排水口も兼ねていたようで、「食材の残りや野菜の切れっ端などはたねんぼに住んでいる(飼われている)鯉のエサとなり、育った鯉は晴れの日のごちそうに…」と投稿者さん談。宇宙船の中かと思うほどのエコっぷり!(2007.12.02)
たぬき 【 tanuki 】
なんと「風船」のことらしい。富山のトラディショナル・ドラッグバイヤーがもたらすアレで、「祖父と祖母はこれを『たぬき』と呼んでいました。ちなみに、『風船をふくらませる』は、『たぬきをふくらがす』と表現されます」と投稿者さん談。ふくらがした様子がタヌキのおなかに似てるからかなあ。幼児語あるいは老人語?


タビ 【 tabi 】
ナガオカ外、特に県外の暮らしの総称。ナガオカ外から転勤してきた人々のことを「タビの人」、ナガオカ外に出て行った人々のことを「タビ行ってる」などと言う。漢字はもちろん「旅」。ナガオカ人にとってナガオカ以外の土地は永遠にアウェイなんだなあということを示す佳作。


だぼ 【 dabo 】
何がどうしてこうなったのかわからないが、「風呂」のことらしい。お風呂に飛び込むときの「だぼ〜ん」という擬音か……という第一印象は九分九厘まちがっている自信がある。


だめのけ 【 damenoke 】
ご想像通り、「ダメ」なこと。これまた平成の大合併メイトの栃尾方面より。投稿者さん談、”駄目の気”なのか”駄目除け”なのか、”のけ”の正体は謎。標準語(?)で ”ダメダメじゃん!”などという場面で、”だめのけらいや〜”とか、”だめのけろ”などの形で使われます」とのこと。「だめのけろ」の語感が可愛くてしょうがないんですけど。


たらかす 【 tarakasu 】
騙すこと。詐欺というより、生活に根付いたダマシ場面で使用。「子供がジャミるっけ、アメ玉でタラカシたてー」など。語源はおそらく『たぶらかす』。


だらほうだい 【 darahoudai 】
「だりこっぺ」のことらしい。(2007.01.14)


たらんこ 【 taranko 】
"ずばり「タラコ」のこと。「タラの子」の音便っちゅーことですね。発音は「たら↑んこ↓」。投稿者さん談、

しかし筋子は「すじんこ」にはならない

「筋」の子供ではないからでしょーね(笑)。また、「県外ですじこお見かけしない」とのことですが、魚卵売り場の圧倒的なタラコ・明太子の隅にこそっとありますよー。ただ、新潟でよく見る塩すじこではなくほとんど醤油漬けで、みりんの甘みが強いのが難。(2009.03.07)"


だりこっぺ 【 darikoppe 】
だらしないこと。散らかっていること。『いなかっぺ』に似た構造だが、だらしない人そのものは表わさない。また、『だらこっぺ』『だるこっぺ』『だれこっぺ』と、ラ行のほとんどを網羅する別バージョンの報告が相次ぎ、主宰を困惑させている。『だろこっぺ』だけは一件も報告がないのも解せず。
これと「しょうたれ」↑との差異は?とのメールが(以下同文)。


だる 【 daru 】
「だらける」「だれる」の略。同じ状態を表わす俗語「うだる」は全国区。 …とここまで書いてきて、「だる」はもしかして「うだる」の略かも?と考えこむ主宰。どっちだろ。


たれくりさがる 【 tarekurisagaru 】
投稿者さん談「more垂れ下がる」。なんですかそれは(笑)。「垂れまくり下がる」の短縮ですかねえ。(2007.01.14)


たれこち 【 tarekochi 】
猛烈にトイレに行きたい状態。決壊寸前。『シャワーマッサー』の「裏げっぽ」入りも検討されたが。


だんご 【 dango 】
"流れが過剰で滞ること。渋滞。標準語とゆーか俗語って気も? 用例、

やー8 号線がだんご(だんごのイントネーションが平坦?)になっててうごかんてー(困)

ナガオカ弁では三文 字の単語は頭アクセント(「は↑しら」「た↑まご」)なわけですが、「ダ↑ンゴ」だとひたすら「笹団子」を指すような〜。 (2011.03.06)"


たんたん 【 tan-tan 】
「靴」の幼児語。「短靴(たんぐつ)」が語源なのではないかとのご意見も。爆走スノーダンプにも書きましたが、東京では「くっく」なんですよねえ。(2007.08.19)
だんだん 【 dan-dan 】
接頭語らしい。「だんだんどうも」など。付けるとどういう効果が得られるのかよくわからない。「だんだんあっだの」に至っては全フレーズが意味不明。挨拶らしい。


だんべらご 【 danberago 】
産まれたてのヒナ鳥で、まだ羽毛の生えていないもののことらしい。主宰ハツミミ&投稿者さんもお父さんからハツミミ。「ご」はたぶん「子」なんでしょうけど、「だんべら」が謎すぎ。
(2006.03.04)


ちxXXばさみ・まXXxばさみ 【 Cxoxxo-basami_Mxxxo-basami 】
いきなり伏字でアレですが、田んぼなどにいる水棲昆虫のことらしい。標準語では、前者が「ミズカマキリ」、後者が「タイコウチ」。投稿者さんが小学生時代におばあちゃんの発言から採取 in 田んぼ。投稿者さん談、

「XxXX」はチョッキンできそうだけど「XXXx」はどうやって・・・などと人間のからだの構造の細部までまだ知るよしもない小学生だった私は大いに悩みました。
これは、方言なのかそれとも(お恥ずかしいのですが)祖母の「創作語」なのか未だにわかりません。(あんまり人に聞けないし。「あのやあ、XxXXバサミの事らけど。」なんて話せないし)

たしかに、大のオトナがどういうタイミングでその話を切り出せばヨイやら。心おきなく切り出しまくっているのはウチの某コーナーくらいですか(^^;)。そーいえば、某コーナーの某回では、「ハサミムシ」のことを「XxXX切り」と呼んでいたというご投稿がありますね。シザーハンズな生きものには、漏れなくこのテの俗称をつけているのでしょーか、ナガオカ人。(2007.06.03)


ぢくぢく 【 jikujiku 】
(1)傷口がなかなか乾かないこと。(2)背が低くてずんぐりした人の様子。「ちまちま」の太め版?(2009.01.18)
チダラマッカ 【 chidaramakka 】
「血だらけ」で「血だるま」で「真っ赤」な様子。流血沙汰をこんな脱力ワードで描写するナガオカ人すげーすげー。笑ってしまって真面目な解説が書けません。


ちぢこまる 【 chidikomaru 】
「縮む」+「うずくまる」こと。小さくフリーズすること。方言かと思ったら標準語。大阪の河内出身・埼玉在住・新宿勤務のかたから「MS-IMEでちゃんと変換される」とのご投稿。私の『ことえり』でもイケてびっくり。投稿者さんのナガオカに全くカスりもしないプロフィールにさらにびっくり。なぜ『NG!』を……。


ちゃのみじょっぱい 【 cyanomi-joppai 】
お茶うけの漬物のこと、らしい。これまた主宰初耳。確かにシルバー・ナガオカ人は、お茶うけにはお菓子ではなく漬物を好む。


ちゃんちゃん 【 chan-chan 】
「座る」の幼児語。えんちゃの類語でしょーか。お母さんが赤ちゃんをザブトンとかに置いて別のことをするときなどに、「そこにちゃんちゃんしててねー」などと言いますね。標準語「ちゃんとする」とももしかしたら何か関係が?(2007.08.19)
ちゅーどこ 【 cyu-doko 】
「中くらい」の意。「中どころ」の略であることはたぶん確実。かわいい語感で女子高生にもオススメ。


ちゅーはん 【 cyu-han 】
昼飯のこと。

あさはん、ちゅーはん、ゆうはんと言います。

チャーハンだと思っていたら普通のごはんが出てきたとき、ナガオカっこはヘレン・ケラーの「water」にも似た気付きを得るという……(2014.02.16)


ちゅーぶ 【 tube 】
四肢の自由がきかなくなる病気。おそらくは脳卒中後遺症。同名の夏バンドが登場したときの新潟県民の驚きはかなりのものだった。関東では「ちゅうき(アクセントなし)」。
と書いたものの、「辞書に載っている」という投稿が。ただし、『ちゅうぶ』で引くと『→ちゅうぶう』と出るタライ回しパターン。その『ちゅうぶう』は『中風:脳卒中ののち/意識が回復しても残る/半身不随や手足の麻痺や/言語障害などの症状』とのこと。ちなみに『ちゅうき』で引くと、『→ちゅうぶう』と、これまたタライ回しされる。


ちょうらもうら 【 chora-mora 】
理性を失うほど慌てふためいている状態。『アルマゲドン』などのパニック映画をナガオカ弁で説明する場合に重宝かも。


チョッコラチョイ 【 chokkorachoi 】
これまたまたいかにも軽軽しい語感の通り、「お手軽」なこと。標準語では「おいそれ」。「チョッコラチョイとはできない」というふうに、難事業のことを逆説的に表現するケースがほとんど。「よーいじゃない」「じょっそもない」のパターンですね。


ちょっとこま 【 chottokoma 】
わずかの間。用例、

ちょっとこま目をはなしたすきに、のっぺが焦げたてー

お正月らしい用例で(笑)。「こま」は既出「しらんこま」と同じ「こま」と思われます。漢字は「小間」?と思いましたが、そーなると「ちょっと」と「小」がカブるしなー。(2014.01.11)


ちょっとばか・ちっとばか 【 chottobaka_chittobaka 】
『少し』の意。『バカ』好きのナガオカ弁なので、「ちょっと、バカ」と間違われやすいが、「ちょっとばかり」の略。また、「ちょっと」「ちっと」の単体で使用する場合、なぜか「ショップ」「ラップ」などのワカモノ発音と同じくアクセント無しとなる。
上の「こんげん/こんつぁらばかち」と異なり、「粗品」的な謙譲テイストが強い。
用例「ちょっとばかでわりいども3000万 選挙コンサル費で処理してね」
(2006.03.04)


ちんこい 【 chinkoi 】
小さいの意。対象の小ささによって「ちっこい」「ちっけえ」「ちーーんこい」「ちんっっこい」等のバリエーションが在る。投稿者さん談、

ところでこの言葉、文字で連発すると妙に卑猥ですね。

・・・・。
(2006.03.04)


つーッ 【 tsuuuu 】
こ、これ方言かなあ(^^;。なんというか、呆れたときの感嘆詞。年配男性がよく使うような気が。とっさにこれが出てくるようになったら大人の仲間入りかも知れません〜。(2010.06.20)
つぁーつぁー 【 zaza 】
父親の呼称。「お父さん」のこと。またも日本語離れしたZ音。他の日本語の父親呼称のいずれにも似ていないが、ロシア語の「皇帝(つぁー)」に激似。


つっかかる 【 tsukkakaru 】
勢いよくつまずくこと。何かに引っかかること。これまた古語で「つきかかる(突掛)」の変化とのこと。用例は『滑・七偏人‐三「あれあれ向うの屋代見世へ突掛りやアがった」』。ベランメー調なり。


つっかけ 【 tukkake 】
サンダルのこと。特に健康サンダルか団地妻サンダルのような、甲の部分でひっかけて履くタイプのものを指す。足を突っこんで引っかけるような履きかたから来た言葉か?
と書いたところ、どうやら標準語らしい。「つっかけぞうり(突掛草履)」の略とのこと。団地妻のみなさま、心置きなく使って下さい。


つづく 【 tsuzuku 】
キッパリ「つづく」と発音するにもかかわらず、その意は「とどく」という変化球ワード。投稿者さん談、
アクセントは「づ」。
例)「電気のヒモつづかねっけ、イス持ってきてくれや。」
現在上映中の映画「君に届け」を長岡で作ると「なーにつづけ」となります。

例のチリ鉱山の33人救出を見て、「地下にフェニックスがつづいたて!」とついつい口にしてしまった人も多いはず!たぶん!(2010.10.17)


つったたる 【 tuttataru 】
勢いよく突き刺さること。おそらく「つきたたる(突立)」の変化。過去形は「つったたった」。スカ調なり。


づづらご(ずずらご) 【 zuzurago 】
いかにもマガマガしい語感のこれは、何と「帯状疱疹」のことらしい。山古志、魚沼方面で採取。「市町村合併でもうすぐ山古志は長岡になるのでとNG!に投稿させてもらっていいですか?」と投稿者さん談でございます。無論うえるかむですわ。市の名は変わるんでしょうか? 長野に触発されて「越後市」とかになったらどうしよう。


つねくる 【 tsunekuru 】
「つねる」こと。おおむね省略傾向のナガオカ弁にあって、ときどき発生する増量タイプ。類例「おしこくる」。原語よりも語力(そんな言葉があるのかどーか知りませんが(^^;)が強い気も。(2008.08.17)
つまずる 【 tsumazuru 】
口さびしいときに少し食べ物を「つまむ」こと。「おやつ」「つまみ食い」とも微妙にニュアンスが違う気が。ヨソの人はこういう行為を何て言うのだろー? ナガオカ弁のケース対応力の細かさを示す佳作。(2008.02.02)
つる 【 turu 】
机など、一人では持てない重いものを二人以上で持つこと。漢字は「吊る」で間違いないと思われる。木曽地方に共通方言あり。……と冷静に書いている主宰だが、内心、こ、これ方言だったのかよ!とアワてている。


つるったぐり 【 turuttaguri 】
末っ子のこと。投稿者さん談、

もともとは、カボチャやスイカなどのツルをずるずる引っ張り、先端の実まで収穫することです。ツルの先のほうの実は小さく、いかにも末っ子らしい。

おお、農業用語から転じたものなのですね。新潟らしさ大!(2010.10.24)


で〜 【 dee 】
下の「でぇ、でぇでぇ」のカブリかと思ったら意外な別案件。

奥の間、客間といった意味。 40年前に小学校の先生は「殿」が訛ったのだと言ってました。

意表をついて「ディナー」の「D」だったりしたりしなかったり!(2011.02.20)


でぇ、でぇでぇ 【 dee_deedee 】
「どれ(どれどれ)ちょっと貸してごらん」などの感動詞「どれ」のナマリ。と、マジメぶって解説するのが苦痛なほど濃いナガオカ弁。どうしてこんなのがナマるかなー、もう。


てえると/てえろと/てえど 【 teeruto_teeroto_teedo 】
不可抗力のこと。故意でないこと。うっかり人の足を踏んでしまったときなど、「かんべ〜ん、てえ(ると/ろと/ど)らて〜」とヘラヘラしながら言う。ただし、かんべんしてもらえない確率高し。


デカでない 【 deka-de-nai 】
小国町方面より。そのまま標準語訳すれば「刑事ではない」だが、そんな日常使いようのない方言があるはずもなく、実際の意味は「好みではない」。しかし「デカ」=「好み」というわけでもないようで、「決して”デカだ”という使い方はしません」とのこと。「じょっそもない」「よーいじゃない」系の、否定フレーズしかないパターンの一種か。
また、越路方面では「デコでない」と言う模様。語源は「醍醐」あたりかも?とちょっと思ったりした。

ナガオカでも、「デコでもない」という言いかたで使われている模様。「好みでない」というよりは「たいしたことない」的なニュアンスらしく、「デコ」は「出来」では、という考察も。(2007.03.04)


てご 【 tego 】
"妻有方面より。なんというか、英語の「ケア(care)」的単語。投稿者さん談、

雪祭りに友達を連れて行くことについて親父から一言です。
「すっけん、赤の他人をつれてきても、てごさんね」
「てご」=「面倒を見る」という意味。
もう一つ「扱う」とか「処理する」という使い方もあります。「てごいかねて」とは「扱いきれない」というような使い方。

「てごす」という動詞ではなく、「てご」という名詞ってことですね。「手護」かなあ?(2009.03.07)"


てこごましい 【 tekogomashii 】
「細かい手先の仕事を嫌がらずマメにこなす」的なことを一言で表す言葉。標準語ではどう言うのだろう?


てっこ 【 tekko 】
「てっぺん」のこと。ヤスキチの「長岡甚句と大花火音頭」で採取された長岡甚句の歌詞にも、「鼻のテッコウやいた」とか「鼻のテンコを焼いた」などの文言がありますね。語源は「天向」とか「天コ(蟻んコ、馬コみたいな…)」とかかなあ。(2007.11.04)
応用編「山てっこ盛り」到着。ゴハンなどのものすごい大盛りのこと。「今で言うメガ盛り」と投稿者さん談。電算界隈ではすでにメガ・ギガを越してテラ・ペタなわけですが、「ペタ盛り」じゃむしろ盛ってないカンジなのが難(笑)。(2010.01.23)
でっこい 【 dekkoi 】
ずばり「でっかい」こと。「a」音が「o」音にナマるのは、口をあまり開けないで発音するせいですかねえ。冬の冷気対策とか?(2007.11.04)
でっぽ/てっぽ 【 deppo/teppo 】
魚沼方面より「ナガオカんしょは、『でっぽ』こかねんかい?」という怪投稿。主宰の記憶が確かなら「ウソ」ですかねえ。語源は何なんでしょ。…鉄砲?(2007.11.18)
てまざい 【 temazai 】
手間取ること。

「手がかかる」「面倒くさいがやらなければならない」ような?
義務的とゆーか、骨折り損的なニュアンスですかねえ。「てま」は「手間」でほぼ確定でしょうけど「ざい」が謎。(2012.04.14)
てもずら 【 temozura 】
手イタズラ。落ち着きのない子供が、授業中にケシゴムなどをもてあそんでいると「手もずら、やめれ」と注意される。


でんぐるま 【 denguruma 】
肩車のこと。「でん部(つまりお尻)を乗せるというところから来たのでは」と投稿者さんご考察。幼児の臀部を持ち上げ……って、なんだか法に触れそうな気がするんですけど。っていうか、この部分のために思わぬぐぐり客が来ちゃいそうな気もするんですけど。


てんごうかく 【 ten'gou-kaku 】
慌てる、という意味らしい。『てんごう』が何なのか、『かく』が「書く」なのか「欠く」なのか「掻く」なのか「核」なのかもカイモクわからない。
また、「慌てる」というよりは、「いろいろなことに手を出す」「いろいろなことをする」という意味では?という投稿あり。『てんごうかき』という名詞もあるらしい。「例えば、自分でホームページを作るような人は『てんごうかき』であるとか…」と投稿者さん談。えっ。


てんじゅくだま 【 tenjukudama 】
何らマジカルなアイテムっぽい名前だが、モノではなく、「天井のほう」とか「高いところ」を表すらしい。「てん」はおそらく「天」。「じゅくだま」パートは解析が待たれる。ムリヤリ変換は「熟玉」。ゆでたまごみたい。
「てんじゅく」は「天竺」のナマリではないかというご考察到着。それは確かにかなり「高いところ」かも。しかもマジカル度ますますUP。


てんだ 【 tenda 】
「〜テンだ」という形で動詞に付いて伝聞を表す。「〜と言うんだ」が詰まったものかと。

用例
「サッカー日本代表勝ち点あげたテンだ」
「何点だテンだ?」
「2点だテンだか3点だテンだか」

・・・ややこしいわ!(2010.06.20)


どうしょば/どうしょいの 【 dousyoba-_-dousyoino 】
困ったときに発する。「どうしよう」が変異したもの。『どうしょいの』は大花火音頭で有名だが、歌詞中では何に困っているのか不明。強いて言えば花火に火がついたことか。花火事故歌謡か。


とうまめ 【 toumame 】
トウモロコシのこと。語源はトウモロコシのトウ+豆。説明するまでもないが。


どーいん・どーいの 【 do-in 】
「どういうこと」。丁寧版「どーいんでしょう」は公式の場でも使える。たぶん。(2007.01.14)
これはナガオカ弁というより県央地域および魚沼地域の方言らしい。その間にナガオカ系「どーいが」地域が挟まれているわけですね。オセロまたはアタック25的にナガオカまで「どーいん」に塗り替えられていてもおかしくないのに、「どーいが」を保っているところが素晴らしい。(2007.02.12)


どーずり 【 do-zuri 】
「なまけもの」のことらしい。「寝たまま胴体がずり〜ずり〜と動く様子からきた言葉と思われる」と投稿者さん談。語源も語感も妖怪すぎ(^^;。(2008.06.15)
どき 【 doki 】
説明しにくいが、「〜したとき」「〜したこと」の意。投稿者さん談、

先日某住宅展示場のイケメン営業マンが
「この部屋バリ風なんですよ〜。私は行った【どき】ないんですけどね(えへへ)」

ナガオカで営業するにはナガオカ弁は必需品ですが、このイケメン君は単なる油断かと(笑)。(2008.07.06)


ところっぱち 【 tokoroppachi 】
「ところどころ」。「長岡弁にしては珍しくカワイイワード」と投稿者さん談。既出「いらんぱち」に続く、なぜ「ぱち」を付けるのかシリーズっすね。(2009.01.18)
としや 【 toshiya 】
大晦日の夜のこと。主宰宅では「年取り」と言ってたよーな。だいぶ前の『爆走スノーダンプ』にも書きましたが、ナガオカでは元旦よりも大晦日の夜がめでたい感じで、大人になって他地域の人と話が合わなくてビックリすることになるのでした。(2008.07.06)
としょり 【 tosyori 】
老人のこと。漢字はズバリ「年寄」。

標準語では「お年寄」と「お」を付けないといけない感があるが、長岡弁の場合は単体「としょり」でイケる。

確かに「おとしょり」だと「断捨離」みたいな(^^;(2011.01.23)


とっぺつもねえ 【 toppetu-mo-nee 】
とんでもない、予想外のこと。語源は「途徹もない」でしょう。ナガオカ弁の定番、喋るとドンくさいのに漢字にすると渋い系。


とぶ 【 tobu 】
走ること。ナガオカではなぜかrunもflyも「とぶ」という。使用者は主に年配者で、おばーちゃんに「○○ちゃんはトブの速えーの?」と聞かれた孫の困惑度は高い。孫が薬物常用者だった場合は動揺度高し。<その「トブ」は違うって。


とぼる 【 toboru 】
投稿者さん談、

電池の寿命が来ること。

なのですが、主宰宅では懐中電灯限定で使っていたような。ぐぐると元の意味は「灯る/点る」で逆なカンジですねえ。語感は「とぼとぼ」とか「とほほ」に似て消灯方面なんですが。(2011.12.04)


ども…・ろも… 【 domo..._romo... 】
お願い文の末尾につき、控えめ感を表す。英語の「I'd like to〜」や「Would you〜」などに相当。用例「フセイン辞めて欲しいんらろも…」。この段階でお願いが通らないと「フセイン辞めてくんねかね」になり、それでも通らないと武力行使となる。


とよ 【 toyo 】
「雨どい」等、水を逃がす「樋(とい)」のこと。おなじみイとエの混乱を起こして「とゑ」になりそうな気がするが、なぜかくっきり「とよ」と発音される。雪具「スベリ」をこう呼ぶ地域もある模様。


どん/ろん 【 don_ron 】
これまた敬称。原型はおそらく「殿」。「さ」よりも身近な存在に使用。



な行 na

なー 【 nah 】
なんとも説明しがたい言葉。「なーした」という場合の「なー」は上記『なじょ』に似て「どう/何」、「なー、元気か?」などという場合は、「あなた/おまえ」の意。「なー、なーしてた?」で、「あなたは何をしていましたか?」になる。
その後、「あなた」のほうの「なー」は、『汝(なんじ)』の詰まったものではという投稿が。また、複数形もあるということが判明。『等』の意味の「ら」が付いて変化し、『ねら』となる。
さらに変種到着。なぜか頭の「n」音が倍増して「nna んな」になる場合もあるとのこと。なんとなく時代劇用語「うぬ」に似てる気が。


ながもん 【 nagamon 】
長いもの→ながもの→ながもん、とゆーことで、ずばり麺類のこと。発音は「なが↑もん↓」。(2009.03.07)
なきぶるめる 【 nakiburumeru 】
よくわからないが、硬直してぶるぶる震えるほど号泣するさまを表すらしい。「ウチの家族だけ?」と投稿者さん悩み中ですが、擬態語を組み込んだ構成は非常にナガオカ弁ちっく。でも語感は「サルブルネイ」に似てますね<誰も知らないって。(2008.03.30)
なく 【 naku 】
夏場、気温の上昇により、飴が自然に溶けてしまうこと。
「とても詩的でロマンティックな表現方法」と激賞の投稿あり。同投稿者氏によると、東西南北全滅の、新潟限定方言らしい。そーゆーの多いですね、新潟弁。さすが、日本語ジュラシックパーク


なくゎど 【 naquado 】
ずばり「仲人」。伝統的ナガオカ弁にありがちなKがQになる型っすね。用例「あすこんちのおじがなくゎどになったがっつぁ」。……に、にほんご離れもはなはだしい(^^;(2009.08.22)
なさる・なした 【 nasaru_nashita 】
ナガオカ弁の敬語オプション。「居る」は「居なさる(過去形:居なした)」となり、「来る」は「来なさる(来なした)」となる。関東の「居る」→「いらっしゃる(いらっしゃった・いらした)」よりも、関西の「居る」→「居てはる(居てはった)」に近いものか。


なじ 【 naji 】
「どう」。英語のHOWにあたる。「なじらね」で「最近どう?」の意。お店の人の「おめさんコレなじらね」は、「お客様、コレなんかいかがですかあ?」。
『なじょ』が詰まったものではないかと、上記『なじょ』の語源投稿を下さったかたが考察。「おめさんコレなじらね」は「君是如何」となる。また、「なじらね」はワカモノにも人気らしく、数年前見附高校の文化祭のキャッチコピーに使われた模様。更にその後、長岡高校の学園祭でも使われ、見附高生は小林亜星のごとく屈辱感に震えたと言われる。

悩める投稿者さんより。

長岡新参者です。「なじらね」と言われたとき、どう答えるのかいつも困ってしまいます。「はい、なじです」じゃないですよね・・・

あらっ、これはもしかして万能挨拶「なじらね」の意外な死角かも。親戚のオバちゃんとかに言われたときの自分の返しがまったく思い出せないです(^^;。「どーもどーも」とか「相変わらずですねえ」とかかなあ。特に「なじ」に回答せずに、「○○ちゃんどーしてるがー?」とかの世間話に突入しちゃう気が。もしかして、「なじ」には「I'm fine」的な定番返しがないのかも??? (2010.09.19)


なじょ 【 najo 】
どうにも説明しがたいが、howとwhatを混ぜたような言葉。「なじょして」は「どうして」、「なじょもない」は「何ともない」。「なじょーもか(こ)じょーもないてー」は「どうしたもこうしたもありゃしない」。まさか『謎』がナマった?
…と思ったら漢語『何如・如何』が語源ではないかという投稿が。読み下しは「いかん」。ひょうきんな語感の方言だが、語源は意外に堅かりしか?
また、「なじょでも」で「いくらでも」の意味になるという続報も。関西の「ナンボでも」ですね。
「なじょんしょ(ば)」で「どうしよう」。どうしょば・どうしょいのとの使い分けルールは微妙すぎて不明。(2010.05.22)
なす 【 nasu 】
『戻す』こと。「もとの場所になす」「借りたものをなす」「使ったら、ちゃんとナさんばだめらねかてー」など。漢字変換をこころみると「成す」「為す」「茄子」などいろいろ出てくるが、どれもピンとこない怪方言。
どうやら古語であるらしいとの続報が。古いことわざに『なすときの閻魔顔(えんまがお)借(か)るときの地蔵顔(じぞうがお)』っちゅーのがあるそうで、昔は「借りる」の対義語だったらしい。今のテストに書いてもたぶん×、あるいは「方言らねっか」と指摘されるでしょーけど。ちなみに漢字は「済す」。


なぜがつく 【 naze-ga-tsuku 】
"たまった雪が落ちること。屋根からの落雪や、山肌の小規模な雪崩など。天気予報での「屋根からの落雪にご注意ください 」に反応した投稿者さん談、

「おらこでは、なぜがつくって言うよ〜 」
と叫んだ私に、嫁がすかさず
「Why ?」
なかなかのツッコミでした。

ぐぐってみると、下のほうに勝手に出てくる英訳は「なぜがつく (Why get a)」っすね(^^;。(2011.01.29)"


なにくれー 【 nanikure 】
なんというか、「おびただしい」「はなはだしい」を表す副詞。投稿者さん談、
年配の人は、よく「なにくれー切ねえやら」とか「なにくれー疲れたやら」と言いますよね。「なにくれー」は、「どんだけ」(ちょっと古いですが)みたいな感じ。

正体は「何くらい」ですよね。標準語だとたしかに「どんだけ」「どれくらい」かも。「何」も「くらい」もナマってないのに組み合わせるとナマってしまうのが不思議。(2011.04.24)


なまがえる 【 namagaeru 】
パスタやそうめんなどの乾物、またはジャガイモなどを、茹でたあと放置してしまい、堅くなってしまった状態。漢字は『生返る』。「いきかえる」の誤読に注意。


なまつけない 【 namatsukenai 】
小千谷方面より。よくわからないが、「見え透いたお世辞を言う」ことだそーです。「おべんちゃら」「阿諛追従」よりも嫌味っぽさがあるらしい。語源不明。


なまら 【 namara 】
中越と下越で意味が違う怪方言。ナガオカ含む中越では、「なまらあったけー」(=なまあたたかい)など中途半端さを表現するものだが、下越以北ではそれが「とてもあたたかい」となる模様。
「新潟のお笑い集団『NAMARA』 はぁ?って思っていました」と投稿者さん談で、おそらく「非常におもしろい」的な下越語が由来なのでしょーが、中越では「そこそこおもしろい」になってしまうわけですにゃー。(2006.09.24)


なんぎい 【 nan-gii 】
体調が悪いこと。「難儀」という言葉は全国区だが、「い」の付く
形容詞的用法は珍しい。「元気い」とは言わないのが、なんとなく
不公平。


なんだこんだやら 【 nandakondayara 】
感嘆詞。関西ツッコミ「なんのこっちゃ」のナガオカ版。「ナガオカ弁では珍しいツッコミ用語。しかし、そこはやっぱりナガオカらしく、トホホな雰囲気が漂ってます」と投稿者さん激賞。いやほんとに。


にー 【 nie 】
『におい』のこと。何でも縮めたがる長岡人は、たとえ元が3文字でも、とことん縮める。用例「ヘンなにーがするてー」。


にーる 【 niel 】
「煮えた」「煮える」のこと。

用例「のっぺ煮ーた」「黒マメ煮ーた」
お正月休み明けらしい用例でお届けしております。

お正月休み明けらしい用例、確かにいただきました〜(笑)。そういえば、子供の頃は「泡ぶくたった、煮ーたったー」と歌っていましたが、アレは堂々たるナマリだったんですねえ。(2011.01.23)


にーな 【 niena 】
煮菜(にな)の口語。方言というより郷土料理名。味のついたおひたし。こういう料理は他地域にはない。菜の種類は「たい菜」とのご投稿があったけれども主宰は「とう菜」という名前の記憶も……と思ったら、「とう菜」も「たい菜」も「薹菜」で、「とう(つぼみのつく茎)」が出る種類の菜っ葉の総称らしい。キャベツや菜の花なんかをそう言うお宅もあるそうです。「とう」の部分はおひたしなどにして食べられるそーですが、「まずくはないが、うまくもないです」とのこと。なんなんだ。
「にーな」の菜は「漬け菜」であるという、魚沼方面からの新情報が。野沢菜などのすでに漬け物になっている菜を煮るそーです。漬け物から煮物へ切り替える決断ポイントは、漬け物の発酵の度が過ぎてすっぱくなってきたとき。冬に漬けた菜は、4月には「危険なほどすっぱい」と投稿者さん談(笑)。


にーゆ 【 nieyu 】
沸騰したお湯、「煮え湯」のこと。「にーな」と違って味はついていません。


にっくい 【 nikkui 】
猛烈に憎いこと。また、『醜い』という意味にも使われる。例「あの子、ばかにっくげらねか」。


にねんまいり 【 ninen-mairi 】
12月31日〜1月1日の年またぎの時間帯に神社に行くこと。こ、これ方言!?だって「ゆく年くる年」見てると全国各地でみんな除夜の鐘から年明けにかけて神社に行ってんじゃん!と長台詞でアワてている主宰であるが、全国区でのその行為は「初詣」と言う模様。「二年参り」は夜で「初詣」は夜が明けて以降って気がしてならないー!(2008.01.13)
ぬるまっこい 【 nurumakkoi 】
"温度が適温よりやや低め、ずばり「ぬるい」ことだが、そのことへの不満の意も含む。投稿者さん談、「初の『ぬ』!」。確かに(笑)。でも残念ながら投稿文に文字化けが。

ぬるいことによって??$kCf$K$b2D0&$2$

まさか「ぬるまっこい」保護秘密組織か何かに背後から襲われた!?(^^;(2009.03.07)"


ねーなる 【 nernal 】
「紛失する」「無くなる」こと。発音は「メーテル」型。過去形は「ねーなった」。標準語と同じ「無くなる」も使うが、その場合発音はトップアクセントの「ヌクマム(ベトナムの調味料…)」型。「ねくなる」とも言う。(2008.03.09)
ねぐせぇ 【 neguse 】
「寝ぐせ」ではなく、「ね臭え」らしい。投稿者さん談、

年をとっていく両親は、どうしても冷蔵庫の中に古くなった佃煮だとかおかずの残りだとかを溜め込んで、嗅覚も衰えたのかデンジャラスなニオイがするものでも気にせずそれらを食べていたりして、なので僕が帰省中にそれらをチェック&廃棄させていただきました。
そのとき何の気負いも無く僕の口から出た言葉:
「おかーさん これもう ねぐせーっけん 捨てんばらこって」
長岡方言かどうかちょっと自信がないですが、見附・下田・三条あたりでは若い人にも通じます。

たはは、盆と正月にありがちな光景で。県央〜下越系方言でしょうか。「実家の冷蔵庫のにおい」を一言で表現した佳作(^^;。(2009.01.18)

なんとナガオカでも使う模様。

「牛乳をふいたぞうきんのにおい」

あうっ、教室の異臭テロの最強兵器じゃないですか。あのにおいを一言で表す単語があったとは。そして、魚沼方面からも。

ネイティブツマリアン生息地妻有地方でも良く使う言葉です。
また投稿者さんの体験談と全く同じに、帰省のたびに実家の冷蔵庫から賞味期限が切れた物を片付ける作業を実施しています。今年の正月帰省では、冷凍庫の奥からなんと20世紀の日付の食品を発掘。何処の子供達も田舎に住む両親の老化は心配ですよね。
ちなみに私は「ねぐせぇ」の文字は”寝臭ぇ”だと思ってました。
「寝かせておいて臭くなってしまった」というような意味です。

にゃんと、主宰は最初にこの単語を見たとき髪の「寝ぐせ」かと思ったんですが、同じ漢字表記かも知れないとは。意味的にはたしかに合いますねえ。ディープなところから臭いという意味で、「根臭え」でもイイよーな。(2009.02.08)


ねこじる 【 nekojiru 】
夭折の漫画家さんではなく、「寝違える」こと。漢字は「寝拗る」と思われるが、主宰のマックはあっけらかんと「猫汁」を出してきた。


ねこちぐら 【 neko-chigura 】
方言というよりはローカル民具。ワラで編んだカマクラ型の猫舎のこと。犬小屋のことを「犬ちぐら」とは言わないので、「ちぐら」そのものが猫ユーズ限定?(2007.04.08)


ねじける 【 nejikeru 】
ずばり「ねじれる」こと。ヒモなどがねじれることも示すが、「性格が」「根性が」などメンタル系が主語のときは、

「いじける」の意味も入っているのではないかと思います。

たしかに「ねじけ国会」と言うと議事堂がいじいじしているイメージが^^;(2013.12.21)


ねずこ 【 nezuko 】
鼠のこと。「ネズ子」なのか「ネズ公」なのか、語源不明。そういえば、主宰のおばーちゃんは、蟻にも「コ」をつけて「アリゴ」と呼んでいたような。


ねそける 【 nesokeru 】
寝坊すること、寝過ごすこと。……と、投稿者さん談だが、主宰宅では「寝つけないこと」を指して使っていた。「寝損なう」という感じ。小規模な睡眠障害全般を表すものということでしょうか。ムリヤリ変換は「寝疎蹴る」。


ねちょける 【 nechokeru 】
ねちょねちょすること<そのまんま。水加減が多すぎた米飯などのようす。逆は「めっこ」。


ねつい 【 netsui 】
よくわからないが、「ケチ」「がめつい」のことらしい。「ねっつい」と音便すると、よりケチ度が増す模様。
と、書いたところ、妻有方面より異説が。「がめつい」というよりは、「義理堅い」の意味で使われている模様。手土産をもらったときなどに「そっけんねついことしてしんないて〜」とリアクションしたりするらしい。なんだか漢字がありそうだなあと思って変換をこころみたところ、ピシャリと「熱意」。
また、「入念」的な意味もある模様。工作などを一心不乱にやり遂げたり、自分の意見を熱く語ったりするのも「ねつい」状態らしい。いただいた用例は「あいつはねついっけん、やんなるいやー」。どーもハタ迷惑なカンジの入念さを指すっぽい。なんだか一発変換の「熱意」が当たらずとも遠からず。(2007.06.03)


ねっぱんねっぱん 【 neppan-neppan 】
擬態語シリーズ。投稿者さん談、

ズバリ「ねばねば」の意。ねばねばより更にねばねばしている状態。まとわりついてどうしようもない状態。 用例:「あきゃー!納豆手についてねっぱんねっぱんになったいや〜!

あいかわらずその状態にクリティカルヒットなナガオカ擬態語でございます〜。(2010.07.11)


ねぶたい 【 nebutai 】
眠いこと。眠気の度合がさらに強まると「ねぶったい」となる。聞いたほうも睡魔に襲われるようなマッタリ感があり、語感と意味のマッチ度高し。


ねまる 【 nemaru 】
よくわからないが、コタツとかちゃぶ台に向かって座る状態を言うらしい。たしかに床にべたっと座る雰囲気出ています。ムリヤリ変換は案の定「寝丸」。


のーか 【 nohka 】
比較級の一種。英語のmoreやbetterに相当か。用例「のーか良くなったねっか」。
「なおのこと」の省略形では、というご投稿あり。省略好きにもホドがある省略ぶり。


のの 【 nono 】
「(人)のもの」。「それは自分のものだ」→「それオレんののら」。標準語でも「それオレのだ」とは言うが、ナガオカ人の場合なぜか「の」が倍に。なんというか、市民総マチガイ系方言(^^;。(2009.01.18)
のめし 【 nomeshi 】
なまけること、なまけ者のこと。語源は見当もつかない。……と思ったら『野飯』という説があるとのこと。仕事をサボって野で早飯食ったことに由来するとか。うっかり八兵衛っぽい。一度入ったら抜けだせない冬場の室内ブラックホール「こたつ」を指して、「のめし穴」という用法もあるとのこと。言い得て妙。
ワルクチ動詞「こく」をつけて「のめしこく」、それを名詞化して「のめしこき」という用法も。サボりんぼうには風当たり強い町だにゃー。
また、学校の先生には教科書攻略本の蔑称として使用される。余談だが、今でも「教科書ガイド」と「教科書レーダー」の2レーベルがシノギを削っているのだろーか。



は行 ha

ばう 【 bau 】
松村邦洋か宝島社の本のようだが、意味は、背負うこと、おんぶすること。派生した名詞に『ばんば(=おんぶ)』がある。「背負う」のドコがどう変化してこんなことになったやら。


バカ 【 baka 】
爆走スノーダンプ#17に記載の、ナガオカ弁会話においてバカ便利な「バカ」とは異なる使用法。ジャンルは意外にも植物名。特定の品種ではなく、オナモミなど、人の衣服や動物の毛にくっつく種子を持つタイプ全般を言う。その種子のみを呼び、植物そのものは「バカ草」などと言うこともある。投稿者さんはナガオカ女性を妻に持つ関東人であるが、関東における「バカ」の呼び名についてはこう言及。「・・・オナモミの種」。「そのまんまじゃん」by 奥様。主宰の東京の友人のひとりは「ひっつき虫」と呼んでいたよーな気がするが、他に聞かないので局地的命名かも。
くっつく種子は長野でも「バカ」呼ばわりされているという続報が。意外に少ない信越方言のひとつかも。


バカ・に(ん)なる 【 baka-n(i)-naru 】
頭が悪くなるわけではなく、一心不乱に物事に打ちこむこと。「大雪だっけんバカんなって雪ホゲしたて」などど使う。


はがい 【 hagai 】
ずばり「はがゆい」。「ゆ」を抜いた理由は不明。ただ、標準語の「はがゆい」よりも、待ちきれなさの度合いが高いような気が。「はがい」気分にさせられている様子を「はががる」、人に「はがい」思いをさせることを「はががらせる」と言う。


はかがいく 【 haka-ga-iku 】
「はかどる」こと。「はかどる」の「はか」は「手間どる」の「手間」みたいに、もともと単体でも使える言葉だったんですかねえ。用例はこちら↓。

今日はいい天気らっけん畑もはかがいったてー
ちなみに「畑」は「は」にアクセントです。

「はか」は平坦な「墓」アクセントですね。(2009.06.20)


はきっぽい 【 hakippoi 】
ずばり「吐きそう」。たはは、言いますねえ。妙にワカモノ言葉ふうなのがステキ。(2009.02.08)
はぐる 【 haguru 】
なんというか、はいでめくること。「はがす」よりも少しアクティブ&ポジティブな感じ。さらにナマって「へぐる」となる場合もある。英語の「ハグ」とはまったく逆方向の動作なのがフシギ。


はしごだん 【 hashigodan 】
梯子のこと……と思わせて実は「階段」のこと。省略が基本のナガオカ弁なのに、原語よりも長くなってしまっている引っ掛け問題作。(2008.02.02)
はしっこい 【 hashikkoi 】
なにやらお悩みの投稿者さん談、

「はしっこい」って「賢い」といったような意味で使ってなかったかなあとググってみたら「甲州」「信州」の方言だったけど…
家系にそのような人々もいないし,その地方に長期いた過去も,友人もいないのですがカンチガイでしょうか〜

標準語でも「すばしっこい」の類似語的に使う「はしっこい」ですが、ナガオカで「はしっこい子らて」と言うときは、「賢い」というより「ぬけめない」「口八丁手八丁」的な意味も入る気が。各地で微妙に意味が違う甲信越方言ですかねえ。(2009.04.26)


はせる 【 haseru 】 new!
対象は水限定らしく、投稿者さん談、

既出だと思ってました。
意味は、「水がはねる」「水が飛び散る」です。

「跳ねる」「爆ぜる」「迫る」あたりを一度に言おうとしたのでしょーか。(2014.08.09)


はなんぼ 【 hananbo 】
ずばり「鼻水」。用例、

「はなんぼがたれてるねか!」

なんとゆー直球(^^;(2010.12.12)


はたく 【 hataku 】
人を平手でぶつこと。標準語では「叩く」で、「はたく」は布団など物体専用。でもやっぱり「はたく」のほうがハタキ感がありますね(笑)。「はたきつける(「た」にアクセント)」でハタキ感さらにアップ。凶暴感アップの場合は「シャぐ」推奨。
また、雨に打たれる様子の表現にも使われる。用例「大雨に、はたかれたてー」


はち 【 hachi 】
仲間はずれにされること。アクセントは「蜂」とも「鉢」とも異なり、「は」を思いきり強く言う犬の呼び名型。……これ、方言かなあ。「村八分」の略のような気も。


はっこげる 【 hakkogeru 】
これまたまたよくわからないが、『はたく』ことらしい。投稿者さん談、子供の頃「あんまりばかばっかゆってると頭はっこげるろー」と親父に叱られました、とのこと。


はっちょこく 【 hacchokoku 】
これまたまた魚沼弁。「馬鹿なことを言う」の意。「はっちょ」はきっと何か漢字があるような気が。


はっつける 【 hattsukeru 】
「貼り付ける」こと。ナガオカ弁定番の音便モノ。(2008.02.24)
ぱっつんぱっつん 【 pattun-pattun 】
身に着けている服が実際の身体のサイズより明らかに小さい様子をあらわす。「ぱつぱつ」とも言う。ナガオカ弁で多用される擬態語表現のひとつ。多用っぷりのあまり「長岡弁の擬態語特集を組んで欲しいのです!」と投稿者さん談。「がしゃがしゃ」とか「ギツバタ」とかいくつか既出分もありますし、もーちょっと増えたら一枠作ってみましょーか。(2006.06.24)
音便しない「ぱつんぱつん」も使われている模様。音便型があったらそれよりも意味的にライトな無音便型が必ず存在するのがナガオカ弁ルールっすね。(2006.09.24)
「ぱつんぱつん」というCDが存在するので標準語ではという続報が。きゃー、コレっすね。 なにしてるんですか杏子さん!(2008.06.15)
ばっとり 【 battri 】
魚沼方面より。なんと「ムササビ」のこと。投稿者さん談、

実物のムササビよりも誇張し化け物・魔物の類と同等の扱いでした。
「っけん、泣いてると”バットリ”が来て連れて行かれるぞ!」
と言う具合です。子供心には非常に怖い存在ででしたが、遇ってみたいと思わせるに充分な存在でした。
実際のバットリ(ムササビ)に遇ったのはかなり長じてからの事でしたが、結構感激しました。
「あ!バットリだ」

ほおお、「わんざ」系ローカル呼称とゆーより、子供恫喝用ローカルモンスターっすね。ムササビって新潟の山にいるのかなあ?(2009.03.14)


はっぱきぬき 【 happaki-nuki 】
なんというか、「旅行の打ち上げ」のことらしい。該当する標準語なし。「はっぱき」は「履物」のことで、「ぬき」は「抜き」。「履物を脱いでくつろぐ」ことが転じて「打ち上げ」の意味になったらしい。さらにナマると、濁点をちりばめて『はんばぎぬぎ』となる。


はつめ 【 hatsume 】
賢く器用なこと。アクセントはナガオカ弁特有、一文字目の『は』に置く。語源は『発明』....?


はどい 【 hadoi 】
よくわからないが、上記の「こすい」がさらにムカつく感じになった状態らしい。知能犯テイストが濃いのか。


はばける 【 habakeru 】
いっぱいになってはみだすこと。投稿メール中の例文は「……系の話題でくわえるとかって話になったときに○○がおおきすぎるとはばけるろー"みたいな」……コーナーが違うでしょーが。


はぶ 【 habu 】
仲間はずれにされること。アクセントは「羽生」とも「HUB」とも異なり、「は」を思いきり強く言う蛇の「ハブ」型。……これ、方言かなあ。「村八分」の略のような気も。


はまぢゃや 【 hamajaya 】
「海の家」のこと。ローマ字表記が妙にマハラジャ風味ということとともに、こ、これって方言なんですか!ということにビックリしている主宰であった。ちなみに県外のヒトは、『うる星やつら』で初めてこの言葉を知るんだそーです。浜茶屋スポ根親子(娘)のあたりですね。


はやす 【 hayasu 】
果物などを切ること、というか、切り分けること。投稿者さん談、
みずみずしいものをザックリ切る感じ。 使用例「スイカをはやす」「梨をはやす」。「キャベツをはやす」「大根をはやす」では違和感が・・。

うーん、たまに登場する使途限定動詞でございます。漢字は何なんでしょ? 「刃やす」じゃないでしょーし(^^; (2010.05.22)


ばらかす 【 barakasu 】
ばらばらにすること。イタズラっぽい響きのわりには、

できあがったパズルを元に戻すようなことから、家を解体することまで

規模の大小にかかわらずリセット関係を一手に引き受けるよーで。リサイクル時代向け!(2012.10.21)


はらくっちゃい 【 harakuccyai 】
満腹の表現。初めて聞いたとき、腹が臭いのか?と思った市外の人がいる。古語というかジイさん語の「腹がくちい」が語源では、という続報が。


はらら 【 harara 】
イクラのこと。そーいえばこんな言いかたもありましたねえ。これで、『スノーダンプ』のトトマメ論争がさらに複雑に。ちなみにこの投稿者さんは「イクラをゆでた物を”トト豆”と呼んでいました」派。
さらにちなみに「”ハララ”は、ロシア語で鮭の卵のようです」とのこと。ロシア語「ハラショー(すばらしい)」との関係は不明。新潟銘菓『はらしょ』との関係はもっと不明。
でも、『イクラ』もたしかロシア語のはず。謎多き鮭の卵。どうして『タラコ』的命名をしなかったのか……。


ばんばんする 【 banban-suru 】
殴打することのようだが、実は「晩々する」。日が暮れてくること。


ひいてる 【 hi(i)teru 】
妻有方面より。からからに乾燥していること。漢字表記はおそらく「干いてる」。投稿者さん談、

帰省中にちまきつくりに挑戦しておりまして、乾燥した状態で購入した笹の葉ち菅(すげ)を水に浸しているその作業を見ていた親父から

「その笹っぱは ”ひてらんか?”」

『ひてる』
そうたしかにその言葉使いました。自分の脳幹奥深くに沈んでいた『ひてる』が一気に浮上した瞬間、思わず口からその言葉が出ました。

「ひてらん買ってきたっけ、こうやって水に入れて戻してらんだこっつぉれ。」

まるでこの語を世に送り出すべく神がしつらえたかのような趣深いシチュエーションでございます。「〜らん」は妻有弁ですね。ナガオカ弁化すると「その笹っぱはひいてるろー」(2013.06.15)


ひっぱね/しっぱね 【 hippane_shippane 】
路面の水分が車の通過によって跳ね返り、歩行者にかかること。消パイの副作用。標準語ではただの「はね」。「しっ」や「ひっ」をつけることにより消パイ道路の「はね」の激しさを表現した佳作。また、歩行の際、自分で自分のふくらはぎ部分に路上の水分を跳ね上げてしまう現象にも使用。ここで語源の新解釈!投稿者さん談「尻ッパネ→シッパネ だと ばかり・・・」。


ひとこ 【 hitoko 】
『一人』の幼児語…というか、大人が幼児に使用する言葉。この『こ』も当然ナマコのことではない。漢字は『一子・独子』あたり。ナガオカで『はじめてのおつかい』のロケがあったなら、「ひとこで行けっか?」の台詞が聞けるかも。


ひともじけ 【 hitomojike 】
人見知りすること。上記「もじける」派生。「人文字系ではない」と投稿者さん談だが、主宰の家ではズバリ「人もじ」とプチ略されて使っていた。


びびら 【 bibira 】
〜大木?かと思ったが、落ち葉をかき集める道具「くまで」のことらしい。「ざざら、とか、ぞぞら、とか擬音化するならせめて、という予想をぶっちぎりで裏切る」と投稿者さんもサプライズ中。いにしえのナガオカ人には落ち葉を集める音が「びびらっ」と聞こえたのだろうか。(2006.01.28)


ひやかす 【 hiyakasu 】
カップルをからかうことではなく、米や豆などの乾物をもどすため水の中につけておくこと。「冷水でふやかす」を一気に言おうとした言葉か?


ひやずげ 【 hiyazuge 】
よくわからないが、「なんとなく身体に力が入っていない感じの人」のことらしい。「あの人また風邪らって」「ひやずげらんがなあ」とゆーテイスト。たぶん漢字表記は「冷やず気」。漢方用語っぽい?


ひよける 【 hiyokeru 】
「おどける」ことらしい。「ひょうきん」の「ひよ」?(2007.03.04)


ひよける 【 hiyokeru 】
鳥や虫などの卵生の生き物が、卵から孵ること。この言葉の語源が「ヒヨコ」なのか、「ヒヨコ」の語源がこれなのか、悩むところである。「みよける」と発音する流派もある模様。そういえば主宰の家では、鳥はヒヨけて虫はミヨけていたような気がするなあ。でも幼虫を「ミヨコ」とは言いません。


ひ(い)る 【 hi(i)ru 】
水分がなくなりカラカラに乾燥すること。漢字は「干る」。既出「ひいてる」バリエーション。投稿者さん談、

年寄りが
「干(ほ)しもん干(ほ)したろも、こんげ天気らとなんも干(ひ)ね」
って言います。
要約すると
「洗濯物干したけど、こんな天気だと全然乾かない」
です。

方言のカタメ打ち的用例ありがとうございます。「干す」と「干る」わけですねー。読み分けで動きと状態両方使える節約漢字!(2013.12.01)


ひろう 【 hirou 】
「おやつ」のことらしい。おそらく中期〜後期高齢者語。既出の「おひりょう」類縁かも。語源は何なんでしょうねえ。(2008.05.18)
ビンドジン 【 bindojin 】
投稿者さん談「ビンドジンって何でしょう?」。えっ。投稿者さんさらに談、「タニシの方言だと思っていたのですが、年々違うような気がしてきました」。……主宰的には、タニシはタニシですねえ。語感からピンと来るのは「インド人」ですが、そんな方言もあり得ないようで、

・長岡はどうかわかりませんが、栃尾の方では「カワニナ」のことを「びんのじ」と呼んでました。カワニナとは、タニシより小さくて細長い淡水の巻き貝です。ホタルの幼虫のエサになったりします。

・”かわにな”という、タニシを細長くしたような貝(蛍の幼虫のえさになる)の事を”ビーノジ”といいます。なんとなく言葉の響きが似ている気が…

との続報到着。共通認識が「ホタルの幼虫のエサになる」っていうのが妙に悲しい貝さんでございます。なお、海には「ウミニナ」がいるというプチ・トリビアもあり。


ふくらがす 【 fukuragasu 】
風船や浮き輪などのエア系をふくらませること。上記『たぬき』派生。なぜか「ふくらぐ」という自動詞にはなりません。


ぶちゃる 【 bucyaru 】
捨てること。ゴミを捨てるときの 「ブチャッ」という音が語源か?と思っていたが、「打ち棄る(うちやる)」ではないかという意見が。相撲の「うっちゃり」も同系列。古語パターンですね。『ぶしゃる』という地域も。類語は長野〜美濃地方まで存在しているとのこと。


ぶちる 【 buchiru 】
"打撲で青あざを作ること。さらに、

青あざそのものも「ぶち」と言 ったりします。

標準語でもダルメシアン犬みたいな柄のことを「ぶち」と言うので、盛大にナ マっているわけではないとゆー微妙方言っすね。「ぶちる」と動詞化するのはネット用語の「ポチる」とか「tsudaる」み たいな。(2011.01.29)"


ぶつ 【 butsu 】
悩める10代投稿者さんより。「殴るなどの意味の『ぶつ』ってゆうのは方言でしょうか!?とても気になってしまってしょうがありません」。えー、「仏像と銅像がケンカをしたらどっちが強い?」という古典ナゾナゾがあるくらいなので、標準語でございましょー。ちなみに答えは「仏像が勝つ。なぜなら、『ぶつぞ〜!』『ど〜ぞ〜』なので仏像が優勢」。……大人になってあらためて考えてみると、銅像のほうが人として勝ってるような気が(笑)。


ぶと 【 buto 】
ぶよ(蚋)のこと。(2011.11.13)
ぶゆ 【 buyu 】
ぶよ(蚋)のことですってば。(2011.11.13)
ふっかー 【 fukka 】
これまた母親の呼称@越路エリア。語源は「おっかあ」なのかなあ。ローマ字表記は最初、英語ふうに「cker」で書いてみたらたいへんなことになってしまったので、アワててヘボン式を採用。


フッケロ 【 datchakan 】
よくわからないが、これまた投稿者さんもよくわからないらしい。「主宰はフッケロってご存じでしょうか?」という謎めいたご投稿…と書いていて気付いたけど、方言じゃなくて料理とか遊びの名前ってコトもありえますね。GoogleはこんなMARSFLAGでは犬がショボーン
五泉方面では、「蛙」の意味で使っていたという続報が。「"ふっカエル"がナマったものかと。なぜ"ふっ"がつくかよくわかりませんが」と投稿者さん談。ぜんぜん関係ないですが「フッ素」の「フッ」も昔から謎なんですけど。
魚沼方面からは、ココの英字表記が「datchakan」になっているというツッコミとともに…「だっちゃかん」と同時に書いたのでコピペのままでした(^^;)…、「フッケル」という続報が。アクセントは「フ」とのこと。ちゅーことは、英字表記は「fuckero」あたりかなあ。なんだかいけない言葉のような気もしますが。


ふったたる 【 futtataru 】
勢いよく直立していること。おそらく「うちたてる(打立)」の変化。過去形は「ふったたった」。…あとどのくらいあるんだろうか、このシリーズ。


ふっつける 【 futtsukeru 】
「くっつける」こと。融合方向の動詞なのに「ふっとばす」に似た勢いのあるエネルギーむだづかいワード。……もしや核融合を視野に!?(2008.02.24)
ぶっつける 【 buttsukeru 】
「ぶつける」こと。もう言うまでもない音便型っすね。「っ」を入れることで衝突の激しさを表現?(2009.08.22)
ふるしい 【 furushii 】
「古しい」。「古い」に「新しい」と同じ送り仮名を付けた怪作。方言なのか、市民そろって言い間違っているのか。「スジコ」を「シズコ」と言い間違っている市民もやけに多いしなー。


へえ 【 hee 】
「すでに」「もう」。用例「長野オリンピック、へえ終わった」。
東北では「はあ」と言う。「長野オリンピック、はあ終わった」。


へぎ 【 hegi 】
木製のバット(野球のじゃないよ>男性読者)のこと。縁の高い長方形のお盆。『へぎそば』で全国的に有名だが、『へぎ』はなんらかの食材の名と思っている人多し。


ぺた 【 petarakkoi_pecharakkoi 】
「沿岸」「ほとり」など水際をあらわす言葉。「川っぺた」「海っぺた」など。「辺」がナマったものと思われる。「東京育ちの友人に『昨日川っぺた走ってさ』と言ったら、『ぺた?』と言われてしまいました」と投稿者さん談。「ぺた?」がポケモン系空想どうぶつキャラの台詞っぽくてやけにカワイイ。


ぺたらっこい・ぺちゃらっこい 【 petarakkoi_pecharakkoi 】
物体に凹凸がない様子。「ぺちゃんこ」と「平べったい」を同時に言おうとしたような気ぜわしさがいかにもナガオカ弁らしい。
(2006.03.04)


ベタ煮 【 betani 】
里芋・人参・大根などを酒粕で煮る郷土料理。メインディッシュにする場合は鮭が入る。別名『カス汁』。その名と、その名に恥じないシブい見た目で子供達をびびらせる。よって、若くしてナガオカを出た人は、味を知らない場合が多い。


へっける 【 hekkeru 】
「いじける」「すねる」の意味らしい。確かに見事なほど情けない語感。魚沼弁かも?とのこと。


べと 【 beto 】
土のこと。雪国の土はべっとりしているからだろうか。山の上にある某5年制学校の、旧「土木工学科」の愛称はこれだったという報告あり。現在「環境都市工学科」になってからも、未だにこの名前で呼ばれているらしい。不憫。
「ゼネコン(総合建設業)に対抗してベトコン(土木「建設は入らない」業)言いませんか?」とゴーギなご意見が。ベ、ベトコンはまずいんじゃないかなあ。あ、『パリは燃えているか』が聞こえてきた。。。
(2006.06.24)


へんご 【 hen'go 】
変になること。迷い悩んでこんがらがった様子。漢字は「変豪」とか「変固」なのだろうか。用例「考えすぎて、頭へんごになった」。
また、できが悪いというか、危なっかしい状態にも使うという情報が。投稿者さん談「日曜大工で椅子などを作って 足の長さが微妙に違ってガタついている場合や潰れそうに見える・強度が足り無そうだと言う場合に”そんげん へんごで 大丈夫らんだかね?”などと 使っていたような?」。
さらにそこから派生して、弱虫/意気地なしっ子を「へんごっかす」という用法もある模様。「今の言葉だと”へたれ”ですかね」と投稿者さん談。深くてキビしい言葉「へんご」……。
さらにさらに、「へんご」な言動をする人を「へんごっこき」と呼ぶこともあるらしい。いろんなものをこく人種だなあ、ナガオカ人。
さらにさらにさらに…なんでこんなに続報が多いんだろう、このコトバ…「へんご」な様子を「へんごっちょ」と言うこともあるらしい。


ほうける 【 houkeru 】
イネの穂やススキの尾花が開くこと。特に、ちょうどよく開いた状態を通り越して、ぼわぼわになった状態を指す。語源は「呆ける」なんだろうか。


ほうしゃのう 【 housyanou 】
投稿メールのラストにあった謎ワード。

※「ほうしゃのう」って長岡では使いませんか?

放射能……?(2008.10.05)


ぼうめん 【 boumen 】 new!
母が存命の頃、何度か母から言われたことのあることばなのですが「ボウメン」(だったようなでなかったような、違うかもしれません)。
勉強でも仕事でもとにかくなりふりかまわず懸命にやる事のない私を嘆いて母が言ったことばです。
「おまえはボウメンかいてやることがないねえ」
褒めているのではないことはわかるので聞き返すこともなく、正確なことばとして憶えていません。 確認できたらうれしいのですが。

というわけで、投稿者さんもご懐古&ご懐疑の謎ワード。文脈から推理すると「忙面」ですかねえ。「必死の形相」「脇目もふらず」「猫まっしぐら」的な。(2014.08.09)


ほうらく/ほうらぐ 【 houraku_houragu 】
服などの布製のものに付いたホコリを、叩いたり振ったりして落とすこと、らしい。主宰はまったく知らなかったうえに該当標準語がない。でも投稿多数という主宰泣かせの言葉。


ほがえす 【 hogawesu 】
ほぐすこと。主に炊きたてごはんに使われる。既出の「めっこ」や「ひやかす」など、米どころのせいか、ごはん方言が多いなあナガオカ弁。ちなみに投稿者さんは他地域ご出身で、ナガオカ人妻からこの言葉を聞き、「ほがえす」なのか「ほがいす」なのか悩み中。正しくは「ほがゑす」ですかねえ(笑)。(2007.09.09)
ほきかまんでおく 【 hoki-kamande-oku 】
放ったらかしにすること。漢字表記はおそらく「放き構んでおく」。あるいは「放棄構んでおく」か? 放ったらかし度がさらに増すと「ホゲかまんでおく」となる。前出類語に「おっぱなす」「かまんどく」がある。この放置系語彙の多さはどういうことなのか。


ぼける 【 bokeru 】
りんごが古くなってパサパサになること。他の果物には使わない、りんご限定用語。


ホゲ投げる 【 hogenageru 】
「ほん投げる」のナマリと思われる。「ほん投げる」は「放り投げる」の省略と思われる。


ぼこまめ 【 bokomame 】
殻つきピーナッツのこと。南京豆。「ぼこ」は蚕の繭。形が似ているかららしいが、その由来を知らないほうがおいしく食べられるような気が。詳細はザイゴの晩餐参照。
ほしこ 【 hoshiko 】
ニボシのこと。漢字は『干し子』か。投稿者さんによると、標準語では干したナマコのことで、『こ』はナマコの意味らしい。ということは、ヨソで「お味噌汁はホシコでダシとって…」と言うと、かなりビビられる可能性大。


ほしもん 【 hoshimon 】
物干し台などで自然乾燥中の洗濯もののこと。ズバリ「干し物」ですが、漢字にするととたんに魚臭くなるという(笑)。用例は「干る」にカタメ打ちされております。(2013.12.01)
ぼっこす 【 bokkosu 】
ぶっこわすこと。それが単純に詰まったらしい。標準語(?)の「ボコる」は擬態語「ボコボコ」の変異なので、似て非なるもの。派生語に「ぼっこしちん(解体費用)」がある。
また、高額紙幣を小額紙幣または硬貨に両替するときにも使われる。
用例:「ゼンぼっこすとほんまねえなる」 →「高額紙幣を両替するとすぐ遣ってしまう」
類語は「こまざく」。
(2006.08.20)


ぼっつぉげ 【 bozzoge 】
あかぬけない、田舎臭い様子、らしい。語源・漢字表記とも、こんなのどーやって思い付けばいいのかと逆ギレしたくなるくらい思いつかない。主宰ハツミミ。言われた人はもちろん言った人自身も「ぼっつぉげ」汚染されるようなパワーを感じさせる怪語。


ほとばす 【 hotobasu 】
空になった炊飯器の内釜部分や使用済みの食器などを、洗いやすくするために水につけておくこと。主宰宅では「ひやかす」を流用していたような気が。


ぼとぼとする 【 botoboto-suru 】
これまたハツミミ。忙しい様子を表すらしい。投稿者さん談、

ボトボトものが落ちるイメージですが、隣の課の部長(あれ?いいのかな?)「ぼとぼとして今日は忙しいがぁ〜てぇ〜」と。

「課」にいるのは「課長」じゃないかと思うんですが、部長のお守り専業みたいな課もありますしねえ(^^;)。(2006.11.19)


ほる 【 horu 】
豪雪になると寄せられがちな雪用語。漢字は「掘る」で、標準語と同じくなにかを取り除いて穴を作ることを指すが、ナガオカの場合は屋根の雪おろしにも使う。用例「やっと屋根掘ったてー」。他地域の人が聞いたら、豪雪で屋根まで埋まった家を掘りだしたのか!と驚かれる可能性大……って、まあ、遠からずですが(^^;。(2010.01.23)
ボン 【 bon 】
花札のこと。花札遊びをするとき「ボンやろうや〜」などと言う。札のなかの「坊主(ハゲ山のヤツ)」を「ボン」と呼ぶのが語源かなあと主宰はバクゼンと思っていたのだが、このたび「賭場を開く事を”盆を開く”と言うようですから、そこからでしょうかね?」というご投稿をいただき、目からウロコ。なんて香具師らなんでしょー、ナガオカ人(しかも子供まで)。


ほんだら 【 hondara 】
「それなら」。関西弁の「ほな」寄りか。

そんらばが出ていますが、「そんだら」さらに「ほんだら」さらに「ほんだば」というのも聞くような気がします。

そんだば全部追加ということで!(2013.08.03)


ほんだば 【 hondaba 】
「それなら」。関西弁の「ほな」寄りか。

そんらばが出ていますが、「そんだら」さらに「ほんだら」さらに「ほんだば」というのも聞くような気がします。

そんだば全部追加ということで!(2013.08.03)


ポンツク 【 pon-tsuku 】
脱力語感がステキな罵言。投稿者さん談「道で車に追い越されたとき『このポンツクが!』と、キレながら使用します」。これ方言かなあと思ってぐぐってみたところ、一部の地方では「魚を網で取ること」を言うらしくてどびっくり。観光業者のHPでは「ポンツク体験コース」なんていうのが。ナガオカで開催したらライトSMイベントっすね。

さらに激しいバリエーション到着。投稿者さん談、

国道16号八王子バイパス打越交差点にて。北野街道横浜線踏切方面がえらい渋滞しており、信号周期の関係で16号拝島橋方面からの右折車(有料区間回避車)しか進めない。本来の北野街道高幡不動方面からの直進車は、交差点内にはみ出した右折車群のために、青になっても直進できない。しかも東側から北野駅のロータリーに入るためには、ここを通る以外にルートがない。
そして8回目の青信号(!)が黄色になった瞬間、私は叫んだ。

 「こッんのクソアッポンツクがァァーーーー!!!!」

多摩多摩しいご投稿どーもです。多摩地区には「交差点を空けるのはチキン」という攻め姿勢のドライバーが多いから(^^;)。
(2006.03.04)
小ネタ続報。福岡に「ぽんつく」というお菓子があるらしい。なんと、「まりちゃん」に似てるとか。「萩の月」に似ていると言ったほうが正しいんでしょーけど(^^;) ぐぐると小倉土産っぽい?(2007.09.09)


ポンポン 【 pon-pon 】
「風呂」の幼児語。爆走スノーダンプでは「ポンポ」で掲載しましたが、「ン」終わりの地域もある模様。昔の薪のお風呂が燃える様子が語源かも?(2007.08.19)
ぼんぼん 【 bon-bon 】
勢いよく燃えるさまを表す擬態語。用例「火事がぼんぼん燃えてるてー」。標準語では「ぼーぼー」。プラス「ばんばん」な感じの勢いを足したものでしょーか。(2010.08.07)

ま行 ma

まーで 【 marde 】
震災editionからサルベージ。「ああもう、ほんとうにねえ」的間投詞で、あんまり書きたくないが、東北弁の「まんず」に相当。さらに東北版に近い「まーず」も使われる。まーずおごったて。


まえかき 【 maekaki 】 new!
投稿者さん談、

乗用車の前輪駆動のこと。雪道での走行が安定しているので「うしろかき」よりは圧倒的に愛されていました。しかし最近の車はほぼもれなく「まえかき」なので、地元でも若い人は使わないでしょうね。
で、この「前かき、FF、前輪駆動」あたりの単語でググりますと、三条の整備工場さんとか、新潟の走り屋・改造屋とかが釣れますし、東京の同年代(40代以上)は皆前輪駆動をまえかきなどとは言わなかったと言っておりますので、この言葉は「げっぽ」である線が濃厚ではないかと思います。

おおお、「あっためかえし」で方言ファンの度胆を抜いた、近代方言の一種ですね!漢字は九分九厘「前掻き」、無性に雪道感ただようところがナガオカふうでございます。(2014.08.09)


まえみき 【 maemiki 】
何と言うか、ごはんのおかずのその人の分。該当標準語なし。『まえむき』とも言う。『え』は各自のイとエの混乱度により適宜変更のこと。漢字&語源はたぶん『前向き』。英訳は『ポジティブ』。<嘘。


まき 【 maki 】
よくわからないが、親戚とかのことらしい。語源はやっぱり『取り巻き』の『巻き』かなあ。


まっと 【 matto 】
ずばり「もっと」。「も」が言えないわけじゃあるまいし、どーしてナマる必要があるのかさっぱりわからないキテレツ物件。現代っコたちは祖父母宅などで食事のとき「まっと食え」と言われ、「玄関マット…?」と悩むらしい。


まねぎ菜 【 manegina 】
苗のうちに間引いた菜。今風に言うベビーリーフ。ということは、「間引く」の意味の「まねぐ」という方言があるのだろうか?


まび 【 mabi 】
ずばり「平日」。漢字はおそらく「真日」。「旗日」の反対語って感じですかねえ。「旗日」と同じく方言とゆーかオトシヨリ用語では?と思ったら、

グーグルかけてみましたが、栃尾BBSとかいう掲示板の投稿がひっかかるばかり

とのこと、尽きない「これって方言だったんだ」シリーズの仲間入りでございます〜。(2009.06.13)

漢字表記続報。

「まび」は「間日」では

おお、休日の間の日ってことですか。休み大好きノビ太タイプの人(主宰も含む(^^;)には「魔日」かも知れません〜。(2009.06.20)


まま 【 mama 】
母親のことではなく飲食店の女性店長のことでもなく、ええと……投稿者さん談、

「まま」ってまだ出てないですよね?
ちょっとした崖から田んぼの周辺まで、斜めになった部分の総称のようです。
「ふきのとうだば、裏のままんとこにおいてるいねー」なんて、言われます。
「ふきのとうなら、裏の斜面に生えていますよ」ってことですね。

100%ナマった用例すばらしい(笑)。「斜面」のことですね。どうしてこう言うんだろ。「そのまま下がっていく」カンジ?(2011.05.20)


ままなく 【 mamanaku 】
どもること、ろれつがまわらないこと。「ままならない」+「わななく」ですかねえ?(2007.04.30)


まめ 【 mame 】
健康なこと。標準語では「まめに働く」など『勤勉』を表わす言葉だが、ナガオカでは「まめら〜?」などの挨拶にもある通り、『元気』の意味がある。某農協では大豆菓子に『まめらかね』という名をつけて市民のごきげんをうかがっているらしいが、見た人の元気はかなり腰くだけになるらしい。


まるける 【 marukeru 】
「丸めて束ねる」の意。「まとめる」と「丸める」を一緒にしたものか?ナガオカ弁って、こういうコドモの造語っぽいものが多い。


まんき・に(ん)なる 【 man'ki-n(i)-naru 】
不思議なことに二つの違う意味で同着。「取り憑かれたように夢中になる」と「傲慢になる、慢心する」。前者は「満気」で後者は「慢気」って感じですね。


みーる 【 mie-ru 】
ずばり「見える」こと。ナガオカ弁恒例の音便化。みー、みー、みーる、みーれ…と、ネコっぽく活用。本来の「見える」が「見え↑る↓」の昭和アクセントなのに比べ、

pronunciationは「かれし、かのじょ(21世紀版)」と一緒だと思われ

と新世紀見解が。(2009.07.20)


みじゃ/みっじゃ 【 mija_mijja 】
日本語離れした言葉だが、台所や洗面所など水まわりのこと。茶道用語「水屋」が転じたものと思われ、風雅なり。主宰の東京の友人で、まんま「みずや」と呼ぶ人もいるので、方言というよりは古語なりしか。


みずがつく 【 mizu-ga-tsuku 】
"豪雨などで川の水があふれること。用例「信濃川の水がついたらおーごとだ」。他地域ご出身の投稿者さん談、

大雨のときに姑が言う言葉です。「水に浸かる」の意味かと思いますが、「げっぽ」によくある省略型? 洪水 の水が、家とかに「付く」ことかも知れません。

うわっ、これ方言ですか。主宰家族 も普通に使う気が。そういえば東京では聞かないかも。「水がつく」でぐぐっても、あらまあ「水がつく苗字は …」などしか釣れませんでした。主宰的には、水が川のキャパシティを「突き」破ってあふれるカンジ? (2010.07.11)"


みずくれ 【 mizukure 】
植物に水を与えること。主宰持ち込みネタ。「これ方言!?」と例のごとく驚きつつ採取@JR中央線の車内液晶TV。各地の方言紹介の豆番組で、「群馬県では水やりのことを『水くれ』と言う」。群馬だけじゃなく新潟もですよJRさん!(2009.07.20)
みたどこ 【 mitadoko 】
見栄えのこと。「見たところ」が詰まったもの。「みたどこいい」「みたどこ悪い」などという使い方をする。美醜というより、「しょーしい」か「しょーしくない」かが評価基準。


みったくない 【 mittakunai 】
「みっともない」こと。語源は「見たくない」かなあ。てっきり掲載済みと思っていましたが、なぜか抜けていた定番ワード。既出の「みたどこわるい」とともにナガオカでは非常によく使われるが、なんと「東北弁」であるらしく。。。
(2006.06.24)


みのこ 【 minoko 】
「中身」のこと。ぬいぐるみのパンヤ、肉まんの具など、包み物全般に使われる。漢字は「実の子」ですかねえ。特殊用法に「あかみのこ」。「怪我したときの『肉』が出る状態〜」と投稿者さん談。まあ包み物といったら包み物ですが。。こ、こわ。。。(2008.11.03)

さらに特殊用例が。

お袋の言う「みこのがでる」は、アッパとほぼ同義語でした。

当初用例のぬいぐるみから、ずいぶん遠くに来てしまったような、そうでもないような(^^;。(2011.07.30)


みば 【 miba 】
「見栄え」のこと。あれっ、これ未掲載でしたか! 類語が多いせいかウカツにも取りこぼし〜。

既出の「みたどこ悪い」「みったくない」と同じ意味で、「みばが悪い」も言いますよね。どう使い分けるのかは謎。

たしかに謎。「え」さえ付いていれば標準語なのになあ。(2010.10.24)


みみかじ 【 mimikaji 】
悩める投稿者さんより。
耳火事って方言ですか?
耳が真っ赤になることを耳火事って言いますよね?

「顔から火が出る」の耳版ですね。主宰宅では使いませんでしたが、聞いたことが。上京後は聞いたことがないので、やっぱり方言じゃないかと? とはいえ、標準語で「耳から火が出る」とも言いませんが(^^;。(2011.03.06)


みみきんか(ん) 【 mimikinka(n) 】
耳の機能不全。転じて人のハナシをよく聞かない人のこと・・・と書きながら、主宰も投稿者さんも禁止用語か?とドキドキしている。子供のころは、タンポポの棉毛が耳に入るとなる病気の名かと思っていましたが。


みよける 【 miyokeru 】
鳥や虫などの卵生の生き物が、卵から孵ること。「ひよける」と発音する流派もある模様。そういえば主宰の家では、鳥はヒヨけて虫はミヨけていたような気がするなあ。でも幼虫を「ミヨコ」とは言いません。
おそるべき続報。投稿者さん談、

母が、うちで飼っているヤゴ(ご存 じの通りトンボの幼虫ですが)を見て、
「これ、いつ頃みよける が〜?」
私は卵からかえるのが「みよける」と思っていたので、「羽化する時も 使うんだ〜」と妙に感心しました。
てことは、さなぎから蝶になるときも使うんですよね!?

おおっ、ということは、全ての変態(無論メタモルフォーゼのほう(^^;)をコレで表現できるということに!?(2008.07.13)


みんじょ 【 minjo 】
思わず最初の1文字を「×」したくなるギリギリワード。しかし投稿者さんは冷静に、

台所です。 これは「水所」でしょうね。

既出の「みっじゃ」の類縁ですね、と何事もなかったよーに解説してみたり。(2011.02.20)


むぐす・むぐる 【 mugusu 】
沈めること。何かの中や下に入れること。ようするに「潜らせる」こと。自動詞「むぐる」も時おり使われる。(2007.11.04)


むぐら 【 mugura 】
"「周囲」「まわり」。下のほうに出てくる「めぐら」のバリエーション。

用例「家のむぐら」「田んぼのむぐら」。越後弁に特徴的な口をあんまり開けない発音。

もはや昭和の特撮の怪獣名。原型の「巡り」から「ぐ」だけが生き残ったわけですね。(2012.08.18)"


むだかる 【 mudakaru 】
からまること。寝おきの髪にはうってつけの表現。語源がさっぱり判らない久々の怪方言。どうして今まで見過ごされていたのか。


むっつら 【 muttura 】
主宰は知らないコトバ。なのに、
「いっぱいあること。『ふっとつ』と同じ」
「『こって』と『むっつら』ってどう違うんでしょうか?」
という2投稿が同時期に届き、頭上に「?」点灯中。
発音によって容量調節ができるらしく、「『むっ』に力を込めれば込めるほど量が多くなる」とのこと。これまた「?」点灯中。
その後、「むっつら」は「好ましくない状態で沢山有る場合に使うことが多い」との情報到着。嫌な感じの過剰ぶりを表すらしい。


めぐさい/めぐせい 【 megusai-_-megusei 】
ブサイクなこと。語源は「目が臭い」か「目が腐る」か。ひどい罵言。


めぐら 【 megura 】
ズバリ「廻り」。〜の周囲。投稿者さん談「うちの父がよく使ってます。背中を掻いているとき、”おっ、そのめぐら、そのめぐらっ”ってね。」。


めじょげ 【 mejoge 】
小千谷方面より。大意は「かわいそう」なのだが、アワレに思わずにいられない感が入るらしい。語感もなんだかショボちっく。(2009.03.14)
妻有方面では「みじょげ」の模様。投稿者さん談、

mijogeとmejogeやはりeとiが曖昧な中越・上越イントネーションのゆえんでしょうか。
「みじょげ、みじょげ。」だと「ちょっとかわいそう」。
「みじょ〜げ〜」とか「み〜じょげ〜」だと「だいぶかわいそう」
「みじょげだて〜」とくるとそれはもう大変です。

「みじょ〜げ〜だて〜」あたりできっと「もう疲れたよパトラッシュ」(泣)。(2009.04.12)


めっこ 【 mekko 】
芯のある「こわい」米飯のこと。最近は炊飯器の性能がいいので、キャンプのときでもなければ口にすることはない。語源はまさか『こめ』の逆読み....?


めのこざん 【 menokozan 】
暗算のこと。漢字は『目の子算』かも、と投稿者さん談。標準語『目算』と近縁か?


めをくいる 【 me-wo-kuwiru 】
目を閉じること。どうしてこういう方言なのか、漢字も語源もわからない。試しに変換してみたら「目を悔いる」。アクセントは上の「くいる」は「くれる」と同じ、こちらは「閉じる」と同じ。(2007.04.30)


もうぐれる 【 mougureru 】
ぼけること。 認知能力が下がること。ムリヤリ変換をこころみると「猛ぐれる」。盗んだバイクで走り出しそーな。


もうぞう/もーぞ 【 mou'zou 】
『のめし』の類語だが、それよりも頭の悪さを感じさせる。……という意味だと主宰は思っていたのだが、「寝言」、転じて「バカな発言」というご投稿が。『もうぐれる』とも近縁か?
さらに「子供っぽい」とか「わからずをいう」ようなニュアンスでは、というご投稿も。「妄言」+「小僧」みたいな言葉なんだろーか?


もうぞうぐい 【 mou'zou-gui 】
がつがつ大量に飲食すること。上記「もうぞう」派生。投稿者さん談、
生まれも育ちも長岡の母がよく、お腹が大して空いていないのに大食いしてしまうことを「もうぞうぐい」と言っています。
例「酒飲んできて、すぐ寝ればいいのにもうぞうぐいしたっや。だっけ太るが〜」など。
いわゆる「バカ食い」ですかねえ。「バカ」偏愛のナガオカ弁なのに、ここには「もうぞう」を持ってくるとは。(2011.11.13)
もうぞかく 【 mouzo-kaku 】
寝言を言うこと。おそらく前述『もうぞう』の類縁。理性のない様子を表わす言葉か。主宰は『もうぞう』の「ぞう」を『小僧』の「ぞう」ではないかと思っていたが、この『もうぞかく』の用法から考えると大ハズレであることが判明・・・。


もえしゃれ 【 moe-share 】
「燃えかす」「焼け残り」のこと。火事で焼け出された家財などを指す。「燃え」はわかるが「しゃれ」が謎。まさか「洒落」じゃないでしょーし。(2008.03.30)
もーしゃけねー 【 moshakene 】
遺憾の意を示す……っていうか、ズバリ「申し訳ない」。こんなあらたまった言葉をも圧縮してしまうナガオカ人。丁寧さよりもイキオイ重視か。


もーてがない 【 mohte-ga-nai 】
類似標準語が一個も思いつかない怪方言。『不器用』等のことらしい。語源は「もう、手がない」なんじゃない?と副主宰、談。一瞬信じたが、嘘らしい。しかも、『不器用』よりも『愚図・のろま』の意味ではないかという投稿あり。また、『(嫁の)貰い手がない』の変化ではないかという鋭い指摘が、ナガオカには縁もユカリもない方から寄せられた。『もーて』の不可解パワーは市外の人をもひきつけるようである。
と思ったら、『もーて』のように「お」の音ののばす音は、もともとは「あう」か「おう」であるという、国語専攻の現役大学生さんからの反論が。つまり『もーて』の元は『まうて』となり、あえて漢字を当てるとすれば『舞う手』になる。したがって『もーてがない』は、「踊りのひとつも踊れない不器用なヤツ」という意味に。これまた鋭い!


もーる 【 mohru 】
ズバリ「漏れる」こと。ナガオカではおおむね「れ」抜きで「漏る」「漏ーる」になる。「漏る」は「上手の手から水が漏る」のコトワザがあるので、ギリギリ全国区かも。(2011.09.11)
もぎれる 【 mogireru 】
腹痛、というか、下腹部の不快感。おそらく腸の異常。大概はトイレに行けば軽快する。他県の人はこの状態をどう表現するのか心配してしまうほどのjust fit word。……と言っていたら他県の人の談到着。

関東方面出身の人は意味が分からないようでした。
「便秘薬が効きが微妙な状態の腹痛」と説明すると、「すごい!腸がもぎ取られるような感じが良く出ている!」っと感心されてしまいました。

「もぎれる」でぐぐってみると、全国的には「もぎ取られる」の口語って感じで使われているみたいですねえ。「ミカンをもぎれる」とか「とうもろこしをもぎれる」とか、ナガオカ人にはプチおもしろい。
(2006.04.02)


もぐす 【 mogusu 】
沈めること。何かの中や下に入れること。ようするに「潜らせる」こと。一瞬これのどこが方言?と思わせるが、IMEもATOKも「モグ酢」「藻具酢」など酒の肴的漢字しか出してこない。ちなみに投稿者さんから寄せられた用例は、

「洗濯物、たたんでコタツにもぐしといたからね」
「あんか、布団にもぐしてあるよ」
って、文例自体ああ昭和の日本海って感じですが・・・。

…明治生まれの主宰祖母は、おせんべいがシケるとコタツにもぐしていたような。。


もじける 【 mojikeru 】
恥じらうこと。主に幼児に使用。恥ずかしさのあまり逆切れしてフキゲンになってしまう場合も多々ある。用例「そんげん 後ろで もじけてねぇで ちゃんと挨拶しぇ〜て!」。お客さんが来た時の親の決まり文句っすね。


もす 【 mosu 】
ファストフード店ではなくケイトでもなく、ずばり「燃やす」こと。もさない・もします・もすこと・もすとき・もせば・もせ、とちゃんと活用する。(2010.06.20)
もちまえ 【 mochimae 】
漢字はおそらく「持ち前」。頭アクセントの「ガンダム」「モンゴル」型発音。なんというか、「天分」「運命」のこと。恵まれているのにグレちゃった子や、逆境にあるのにメゲない人など、環境と結果に矛盾があるとき、「あの子のもちまえらて」などと言う。深い言葉ですにゃー。(2008.02.24)
もっしゃれくっせー 【 mossyare-kussey 】
これまたいかにもキナ臭そうな語感の通り、「ものが燃えているときのにおい」のこと。特に秋の風物、稲藁を田んぼで焼くにおいを指すらしい。漢字は「燃っしゃれ臭い」なのだろうが、「しゃれ」が謎臭い。


もんじゃくる 【 monjakuru 】
紙などを、手でぐちゃぐちゃに丸めること。用例「もんじゃくって捨てる」。上級者は後述の『ぶちゃる』と組み合わせ、命令形にして使う。用例「もんじゃくってぶちゃれいや」。『もんじゃ焼』との関係は不明。


もんでくる 【 mondekuru 】
よくわからないが、不愉快な相手のところに怒鳴り込みに行くことらしい。「もめてくる」ということか? 厳しい練習を課すことを表す体育会系標準語「いっちょ、もんでくる」との違いは、自らの怒りを相手にぶつけることが主目的であること。用例「フセインとこ行ってもんでくる」(この記事は2003年3月の作成です<将来の風化を見込んでの注)。



や行 ya

やさかた 【 yasakata 】
「ちゃち」なことらしい。主宰ハツミミ。どういう語源なんだろう。ムリヤリ変換は「矢坂田」。誰。(2007.11.04)
ヤシ 【 yashi 】
2ちゃん用語ではなく、詐欺行為から遊び上のズルに至るまで全ての不正行為を指す言葉。語源は「香具師」に違いないと思うが、人だけではなく不正行為そのものを指して使うところがナガオカ弁版の特色。用例、ジャンケンで遅出しされたとき「そっげんが〜 ヤシらいや〜」。なお、三条方面では「ガチ」と言うそうな。意味的に逆の「ガチンコ」と混乱しないのだろーか……と思ったら、「したらば」の三条ラウンジの名無しさんデフォルトが「ヤシらいや〜!おめ〜名無しらねっか?@三条もん!」であるという情報が。「ヤシ」派が優勢なのだろーか&三条方面では名無しはヤシ行為なのだろーかということとともに、「したらば」と「2ちゃん」の関係がよくわからない主宰であった。


やしなう 【 yashinau 】
標準語では「扶養すること」だが、ナガオカではなぜか「赤ちゃんや病人など一人では食事できない相手にごはんを食べさせる作業」の意。扶養バージョンも使用するが、イントネーションを違えたりの切替オプションもなく使い分けているのが不思議。


やっこい 【 yakkoi 】
やわらかい。同じ省略形でも「やらかい」とワカモノ方向に行かなかったのはナゼなのか。反対語は「かったい」。


やめる 【 yameru 】
痛いこと。「頭がやめる」「歯がやめる」など。「止める」「辞める」との違いは「め」のアクセント。漢字は『病める』または『疾める』。『なんぎ』『ざいご』『いっこ』などと同様の、漢字にするとカッコいい系。詳しくは『特別編・日本語ジュラシックパーク』へ。


やら 【 yara 】
「やだ」。
標準語では幼児語・女性語だが、ナガオカではけっこう大の男も使う。


やれまか 【 yaremaka 】
よくわからないが、ゴリオシ感・ムリヤリ感を表わす言葉らしい。「やれまかごーぎにしんないや〜」で「そんなに無理にするな」。
また、「どうしても」「何としても」の意味もあるらしい。用例「やれまかカレーが食いたい!」。「やれもか」とも言う模様。


ゆーごー 【 you-go 】
夕顔(ゆうがお)のこと。特に実(ウリのようなもの。味・食感・色の全てが
そっけないという特徴を持つ)を指す。これもまた郷土料理名、というか、郷
土食材。うっかり英字で表記すると「君が行く」となる。


ゆきほげ/ゆきのけ/ゆきけし 【 yukihoge_yukinoke_yukikeshi 】
長岡の冬の風物詩、『雪かき』を目的によって分けた専門用語系方言。

雪ほげ;積雪をホゲ投げる(次項参照)こと。
雪のけ;積雪を、通り道ぶんだけ両脇などにどかすこと。
雪消し;雪を水にすること。側溝や消雪パイプのある道に出す方法が一般的。

除雪車が通ったあとの早朝は、近所の人々がいっせいに玄関の前の雪山をホゲたり、のけたり、消したりしている姿が見られる。これをしないで雪山を放っておいた家は『のめし』のレッテルを貼られる。


ゆぜる 【 yuzeru 】
ずばり「茹でる」こと。「タマゴをゆぜる」とは言うけど「ゆぜタマゴ」とは言わないのが謎。(2008.05.18)
また、完了形の「ゆざる」も存在するとの続報が。なんだかその形は標準語のよーな気が……と思いましたが、変換をこころみると「湯ザル」。あう。(2008.07.13)
よーいじゃない 【 yoi-ja-nai 】
これは簡単、「容易じゃない」。ナガオカ人はこれをほぼ「よいじゃない」と早口で発音する。肯定形の「よーいだ」というフレーズはなぜかあまり使われない。ナガオカ人には苦労が多いのか....と思ったら、これは「じょっそもない(造作もない=容易だ)」の対語になっているからではないかというご投稿が。特筆すべきはこちらもまた「じょっそだ」という肯定形がないこと。「『におい』を『に』とまで略すような地域性なのにこれに限ってはえらく遠回りした言い方のような気がします」と投稿者さんも思案中。


よーさる 【 yohsaru 】
夜のこと。なかでも宵の口あたりらしい。「よる」にどうして「さ」が入ったのかよくわからない。
....と思ったら、古語単語『ゆふさる』の変形では、というアカデミックな投稿が。「?」を飛ばしながら主宰が調べたところ、『ゆふさる』はおそらく『夕去』で「夕暮れ」のこと。平安時代の言葉らしい。ナガオカって。
また、さらに略されて「よーさ」という地域も。


よーしてくらした 【 yohshite-kurasita 】
標準語と大幅に違ってびっくりするが、「ありがとう」のこと。よくよく言葉を分解してみると、「よくしてくれなさった(良くして下さった)」。「よくくらしつけてくれなさった(ぶっとばしてくれてありがとう)」の誤訳に注意。


よーほーする 【 yoho-suru 】
妻有方面より、手伝うこと・サポートすること。前出「あいほー」のネイティブ・ツマリアン(<投稿者さん談)仕様らしい。「ほー」は「幇」って気がしますが、「よー」が謎。一括変換すると「養蜂」だし…。(2007.10.06)
よした 【 yoshita 】
「よかった」。おおむね単体では使わず、「よしたよした」と二連発する。
子供がいいことをしたときに「よしたよした」、泣いているときも「よしたよした」。英語の「good」と「no problem」を一緒にしたような言葉か。
と思ったら、「よかった」というより「よーしたこんだ(よくやったことだ)」の短縮ではないかという投稿が。ねぎらいよりも一歩進んでリスペクトですね。なるほど!と思ったイキオイで、『大花火音頭SP』の長岡甚句現代語訳をちょっと変えてみました〜。


よせる 【 yoseru 】
家に招くこと。漢字は「寄せる」かと。

用例「うちん子がいつもよしてもーて、もーしゃけねーて」

「うちの子供がいつもお邪魔して申し訳ありません」

(2009.06.20)


よっぱら 【 yoppara 】
飽和状態を表わす。「たくさん」「さんざん」。もとは「よっぽど」か。
ダ行がラ行にナマるパターンは非常に多いようら。


よつんば 【 yotasunba 】
ずばり「四つん這い」。「い」だけ略さなくてもなあ。(2008.07.13)
よて 【 yote 】
お風呂で使う手ぬぐいのことらしい。何がどうしてこういう言葉に?
用例、「よてでこくる」。うーん、なにもかもがナマっている。「越路出身の母親が使っておりました」とのこと。その後、『湯手』が語源では、というご投稿あり。また、『ぬれよて』で、濡れ雑巾を表す地域もある模様。

また、同音異義語で「得意なこと」に使う場合もあるらしい。おそらくもとは「得手」ですね。


よどける 【 yodokeru 】
もともと水っぽいものが腐敗する様子。「澱む」+「溶ける」ですかねえ。用例「金魚鉢の水草がよどけてだめんなったてー」(2008.08.17)
よばる(う) 【 yoba(r)u 】
「呼ぶ」こと。どうして「ば」が挿入されたのかよくわからない。用例「出かけるすけ、ばさまよばってこい」 。よばわれるばさま……。


よひかり 【 yohikari 】
夜遅くまで起きていること。宵っぱり。漢字はそのものズバリ「夜光」でしょうねえ……ってゆーか、コレもまた「方言だったのか」シリーズだったとは。(2009.07.20)
よむ/ゆむ 【 yomu_yumu 】
投稿者さん談、

あるとき同級生の友達が、「よくヨんでて美味い」って言い放ったのを聞き、私は大変衝撃を受けました。まだ20代なのによく使えるなぁ…。

果物を食するときの会話のようですが、問題の「ヨむ」はおそらく「熟む(うむ)」のナマリで、主宰宅では「ユむ」と言っていたような。投稿者さんご友人は若くしてよく熟んだナガオカ弁スピーカーと言えましょー。(2006.01.28)



ら行 ra

ら(ー)、や(ー) 【 ra(h)_ya(h) 】
がー・ろー・てー・こて・ねか・すけ・けん、と相次ぐ報告で世間の一部を震撼させたナガオカ弁助詞ファミリーに、追加報告二件。
ら;終助詞。標準語の「だ」。用例「なんて助詞が多いんら」。
や;強調。男らしい助詞。関東の「〜ぜ」にあたる。用例「助詞いっぺこと あるぃやー(助詞が多いぜ)」。


らっしゃい 【 rasshai 】
単体では使わず、動詞の後に付けて命令形にする。年長者……というか、おじーちゃんおばーちゃん用語。
用例
「食べらっしゃい」→食べなさい
「こらっしゃい」→来なさい

有無を言わせず感がいいですにゃー。威厳+ハイハイわかりましたよ的かわいさ(笑)。(2011.09.25)


らんだん・らんだが・らんだんが 【 ran'dan_ran'daga_ran'danga 】
理由を表す接続詞。「だーすけ・だすけん・だっけんさ」と同義だが、使い分け方は不明。
また、魚沼方面では「だんなん・だんなんが・だんなんがそー」となる模様。魚沼の「そー」はナガオカの「がー」に匹敵する謎語尾でございまそー。


るすごと 【 rusugoto 】
一家の主人の留守中に、残った家族でごちそうを食べたりすること。用例「今日はお父さん出張らっけんるすごとで寿司取るてー」……コ、コレって方言だったんですかっ。(2008.09.07)
ろー、てー 【 roh_tee 】
前述『がー』の舎弟格。『がー』に接続し意味を強調する。ナガオカ弁の助さん格さんと言った役どころ。

深いあいづち;同意・・・そいがーてー。
深いあいづち;確認・・・そいがーろー。
深い驚き・・・・・・・・どいがーてー!
深い疑問・・・・・・・・ど〜いが〜ろ〜?
深い怒り・・・・・・・・どいがーてー!
深い哀しみ・・・・・・・そ〜いが〜て…。

たまに『がー』から離れてソロ活動も行う。
「俺、ナマってねえろー?」
「うん、標準語らてー」



わ行 wa

わーりー 【 worry 】
ずばり「悪い」。いただきモノをしたときなど、「わーりーねぇ」とか「わーりかったねぇ」などと言う。(2008.05.24)
わからず 【 wakarazu 】
聞き分けのない人のこと。「うちん子、わからずで困るてー」などと言う。ずばり「わからず屋」のことなのだが、ナガオカではどうして「屋」がいらないのか理由はわからず。(2008.10.05)
わがんせ 【 wagannse 】
セゾンにある土産物屋さんの名。誰もその意味を知らず、謎のナガオカ弁として一人歩きしつつある。投稿者さん談「我が家では勝手に”わからない”という意味の言葉として最近使用しだしております。(例:「テレビのリモコン知らない?」「わがんせ!」)」。
その後、ナガオカ弁ではなかったという衝撃の事実判明。仏教用語で、漢字は「和顔施」。「いつも笑顔でサービス」みたいな意味らしい。投稿者さん談「マクドナルドのスマイル=0円みたいなもんですね」。


わさ 【 wasa 】
上の『てもずら』よりも作為的なイタズラ。しかし、語源の「悪さ」より遊び心が強い。犯罪性は、てもずら<わさ<悪さ。もっとも「てもずら」や「わさ」で検挙された例は新潟日報でも見たことない。


わたーち 【 watahchi 】
主宰が帰省時にそのへんのオバちゃん達の会話から採取。ナガオカの年輩女性の一人称複数。「わたしたち」の癒着。なぜそんなに喋り急ぐのか、越後人。


わたませ 【 watamase 】
「引っ越し祝い」のことらしい。ぐぐってみると全国的には「わたまし」で、漢字は「移徒」。読めないよー。(2006.08.20)

ワタクシ間違えまくっていた模様。漢字は「移徒」ではなく「移徙」。投稿者さん談、

音読みでは「いし」と読みます。
本来は、「引越し祝い」ではなく、「引越し」そのものを意味します。
また、浄土真宗ではお寺を建て替えたり、家を建て替えて、お仏像やお仏壇を動かすことも意味します。
「御移徙法要」と漢字で書いて「ごいしほうよう」または「おわたまし」と読みます。

なるほど、古語かつ浄土真宗用語でしたかー。ナガオカには多いですからねえ、門徒さん。「徙」をぐぐると音読みでは「うつす」だそーでございます。(2007.03.04)


わっこ 【 wakko 】
ずばり「輪っか」。というか、「輪」ですよね。標準語の「っか」もかなり謎。(2008.07.13)
わった・わっと・わっち 【 watta_watto_watchi 】
なんというか、「わたしの家では」「わたしのクラスでは」「わたしのところでは」など、その人の所属集団を表す。「Watashi no Tokoro deha」が「WatTa/WatTo」に、「WaTashi no uChi deha」が「WaTChi」なったと思われる。「わっとの桜終わったて」で「わたしの住む地域では桜は終わった」の意。これらよりもやや標準語シフトの類義語は「うちんち」。(2007.06.03)


わりこ 【 wariko 】
「割り子」ではなく「悪い子」のこと。言うことを聞かない子供に言う。

用例「そんげんわりこはシャぐろー!」

な、なんという100%ナマった用例。(2011.01.23)


われもっか 【 waremokka 】
投稿者さん談、「”我目下?”or ”我、モッカ。チューニチドラゴンズデース。”のどっちかと思いきや、”何でかんで””是非とも”の意味だそうです」。……例がマニアックすぎて、本題よりも思わず「モッカ」をぐぐってしまいました。


わんご 【 wango 】
歪曲すること。まっすぐだったものが歪んでしまうこと。
「Power Book G4のモニタ、わんごになりやすいろっか」のように使う……って、iBookとどっち買おうか悩んでいる主宰の、私情まるだし用例。


わんざ 【 wanza 】
 『爆走スノーダンプ』でも取り上げたが、『蝉のぬけがら』のこと。語源&漢字表記はサッパリわからない。
・「もごもご」という地域もあるらしいが、どうやらそれは、生きているとき=中身入りの呼び名らしい。あの重たそーな動きの擬音か?
・中身入りに関する新説。
「私が小学校の頃私の仲間達は、ワンザと言うと生きているせみの幼虫をさしておりました。ワンザとりと言えば地面の穴を見つけて、水を入れたり割り箸をつっこんだりしてセミの幼虫を生け捕りにすることでした」
 ……やはり「わんざ」=「中身入り」なのでろうか。しかしこの捕獲方法では、せっかくの中身入りでも命がアレなのでは……と思ったら、水攻めにしたあと巣穴に割り箸や指を入れると、わんざ君が藁にもすがる思いでそれにつかまるので容易に生け捕りできたらしい。
・新世紀情報。21世紀の若年層には、「蝉のぬけがら」「蝉の幼虫」とマンマな呼ばれかたをされている模様。イマのコは中身の有無にかかわらず、わんざ取りをしないようで。
・「うまうま」と呼ぶ地域もあるそうで、ひそかに囁かれている「食用説」との関連について解明が待たれている。「唐揚げ、天ぷらなどにすると美味しいそうですよ」という投稿もあり。セミといえばアブラですか。
・宮内地区は「ワンズ」である模様。複数形みたいですね。対象はやはり「中身入り」。



ん行(?) n

んーね 【 nnne 】
感嘆詞。横山剣の「いーね!」に似ながら意味は逆。投稿者さん談、
「本当に」の意。使用例「おまえたちは、ほんとうに!」⇒「ねらばっかしゃ、んーね!」なぜか怒ると自然に出てきます。ん行に登録を。
というわけで、禁断の「ん」行についに新作でございます〜。(2010.04.11)
んば 【 nnne 】
動詞のあとに付いて「〜しなければ」を表す。「行かんば」→「行かなければ」、「やらんば」→「やらねば」。ようは標準語の「ねばならない」のナマり。(2010.05.22)
んま 【 nma 】
『ごはん』の幼児語。ようするに「まんま」「うまうま」の略。トップアクセントで、日本語の常識をくつがえす「ん」始まりがポイント。これでシリトリでは無敵です、ナガオカ人。


んーま 【 nnma 】
なんというか、「ほんのちょっとの間」。待てない子供などに言い聞かせるときなどによく使うような気が。用例「ゴハンまだんが〜?」「んーまらて」。……「ん」行の用例は字面が日本語離れしがちだな〜(^^; (2010.05.22)
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