10月の花日記 |
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ユキノシタに似ていますが、ダイモンジソウ(大文字草)という花です。 7〜10月にかけて、渓流沿いの岩上などに咲いていて、 野生の花弁は白色(まれに淡紅色)のようですが、 これは花屋さんで買った鉢植えですから、品種改良花かもしれません。 花びらが5枚で「大」の字に似ているから、この名がついたようですが、 中には6枚、7枚というのもありました。 6枚の場合は、「大」の字ではなく、「太」「犬」「木」・・・? では、7枚は?? 絵を描きながら、つまらない事で悩んでしまいました。 |
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葉のつけ根に小花を密集させて咲かせるキンモクセイ(金木犀)は、 濃厚な甘い香りが、秋の訪れを知らせてくれる花木です。 金木犀が登場する歌を調べてみたら、アリスの「君の瞳は10000ボルト」 ♪ とび色の瞳に 誘惑のかげり 金木犀の咲く道を・・・ ♪ というのがありました。昭和50年代前半の懐かしの歌でした。 |
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花びらは 黄、赤、紫 青・・・と いろんな色で塗れるのに、 葉だけは、ほとんどが緑色だから、緑の絵具が早く減ってしまいます。 ところが、この季節になりますと、葉を赤や黄色で塗れるのです。 花の絵を描く者にとって、こんな嬉しい季節はありません。 真っ赤な実をつけて、紅葉したハナミズキを見つけたので、 嬉しくなって 早速 描いてみました。 |
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実りの秋と言えば、童話の「さるカニ合戦」にも登場する栗 昨年も絵にしたいと思いつつ、手に入らなくて描けませんでした。 今年は早くから、山を持っているお知り合いに、「イガ入りの栗を下さいね・・・」と、 お願いしておりましたら、10月になって 早速届けてくれた栗、 確かにイガ入りなのですが、一枚も葉がついておりません。 (^_^;) 丸々と太って? とてもおいしそうな栗なのですが、 絵にするには (+_+) どうしても葉も描きたいもの・・・(わがままな私) そんな話を 友達にしましたら、山に登って栗を取って来てくれました。 自然の中で出来た栗だけに、ちょっと小さ目なのですが、 イガの中に並んだ 3ツのかわいい栗。 虫食いの葉もそのまま描きました。 |
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山野の草地などで見られる花ですが、ツリガネニンジンの仲間で、ソバナ(蕎麦菜) ツリガネニンジンは、花が釣鐘状で、肥厚した根が朝鮮人参を連想させることから、 また、ツリガネソウという別名もあるようです。 「山でうまいはオクラにトトキ、里でうまいはウリ、ナスビ」 と、 俗謡で歌われた「トトキ」とは、この花の類で、若芽は食用とされたようです。 |
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田んぼの畦や水辺などで、見かけるミゾソバ(溝蕎麦)は、 茎の高さは、0.3〜1m位で、紅紫色の小さな花弁が可愛い。 溝に沿って群生し、種子がソバの実に似ていることから、この名がついていますが、 葉を牛の額に見立てて、ウシノヒタイとも呼ばれているようです。 |
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山野では、他の木にからみつき、生育を妨げる害樹のようですが、 ツルウメモドキは、秋らしさを演出できる草木とし、いけ花にも使われます。 この絵の実は、オレンジ色ですが、真っ赤のもあります。 絵を描いている途中に、ひとつ、ふたつ実が落ちてしまいましたが、 その実をワイングラスなどに集めて入れても、とても可愛い・・・ 秋燃える10月は、一年中で一番オシャレな季節かもね。 澄み切った秋の空、いつもよりドレスアップして お出かけしたい気もします。 花たちも山の木々たちも芸術家になって、私たちを楽しませてくれます。 「10月の花日記」は、オレンジでスタートです。 |
2000年4月〜2001年3月の作品は、「花の絵はがき」に110点、 2001年4月〜2002年3月の作品は、「花日記」に101点 2002年4月〜2003年3月の作品は、「花めぐり愛」に56点、 2003年4月〜2004年3月の作品は、「花語らひ」に25点、 2004年4月〜2005年3月の作品は、「花ときめき」に17点を 2005年4月〜2006年3月の作品は、「花彩絵」に17点を 掲載しております。 |
【 参考図書 】 西東社 「四季別 花屋さんの花カラー図鑑」 西東社 「山野草」 成美堂出版 「ポケット図鑑 四季の花」 主婦と生活社 「花の園芸大百科」 主婦の友社 「失敗しない鉢花の育て方100」 千趣会 「花屋さんからのメッセージ」 平凡社 「ばら花譜」 |
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