１２月３０日

源平が戦っていた平安末期の頃、長男が戦いに行って、 留守を守っていた次男は、類に稀な美しい娘を海で助けて、 恋に落ちました。やがて負傷して戦場から帰って来た長男も 娘が好きになり、翌年の春、兄弟は決闘をするようになりました。 そこは、娘が助けられた時と同じ、居倉浦の刃上の浜であった。 板ばさみとなった娘は、自分さえいなければと、岩の上から 荒れ狂う海に身を投げてしまいました。 その翌年の春、見たこともない美しい花が流れ着き、村人たちは あの美しい娘の化身に違いないと、その花を丘の上に植えたとか・・・ これが越前水仙発祥にまつわる哀れな物語であります。

１２月５日

花屋さんでは、パンジー、ビオラ、プリムラなど、 春の花もたくさん並ぶようになりました。 花数が少なくなる時期ですから、仕方ないのでしょうが、 季節感がなくなったようで、ちょっと淋しい気もします。 サザンクロスは、ミカン科の花で、出回り期は春〜秋。 これもまた、この季節には不似合いかもしれませんが、 ピンクの花がとても可愛いので、描いてみました。