【東京都渋谷区の会計事務所】中川 尚税理士事務所 税理士 中川 尚 (東京税理士会 渋谷支部所属) |
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キャッシュフロー経営のすすめ 5利益をキャッシュとして残すためには? 前回、利益を営業キャッシュ・フローとして残していくというお話をしましたが、利益を資金として残すためには、「運転資金を増加させないような営業活動」を心がけることです。ここで、「運転資金」とは営業活動のために自社が負担している資金ですが、「売上債権」プラス「棚卸資産(在庫)」マイナス「仕入債務」という算式で表せます。 ここでいう「売上債権」は営業活動のために得意先に提供している資金、「棚卸資産」は得意先のために店頭・倉庫に寝かしている資金、「仕入債務」は仕入先から調達している資金となります。 なぜ、「運転資金を増加させないような営業活動」なのでしょうか。 まず、売上高が増えると言うことは「売上債権」や「棚卸資産」が増加します。仕入れの増加に伴って「仕入債務」も増加します。「仕入債務」の増加よりも、「売上債権」や「棚卸資産」の増加の方が大きいので、必然的に運転資金が増加します。運転資金の増加は、新たな増資・銀行借入れなどの資金の調達を必要なことを意味しますが、現実的に借入れに頼らざるを得ないケースがほとんどでしょう。キャッシュ・フロー経営にはこの「売上高を増加させるためには借入金の増加が欠かせない」という経営体質はふさわしくないのです。 また、「運転資金を増加させないような営業活動」とは売上高が増加していっても「売掛債権」や「棚卸資産」を増やさないこと、できれば減少させるような営業活動のことです。そうすることによって、利益が資金として残るようになってくる、利益を営業キャッシュ・フローとして残していくことに繋がっていくのです。 運転資金を増やさないための対策としては、「売上債権の管理」と「棚卸資産(在庫)」の管理が大切となっていきます。 @ 支払条件の良い得意先の売上構成を高めること A 商品構成を売れ筋商品中心にすること B 支払条件と回収実績とを突き合わせること C 得意先に支払条件の変更を依頼すること などが具体的な対策となってきます。 |
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