【東京都渋谷区の会計事務所】中川 尚税理士事務所 税理士 中川 尚 (東京税理士会 渋谷支部所属) |
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キャッシュフロー経営のすすめ 7キャッシュ・フロー計算書の見方 「投資活動によるキャッシュ・フロー」、「財務活動によるキャッシュ・フロー」 キャッシュ・フロー計算書の見方、前回は「営業活動によるキャッシュ・フロー」でしたので、この続き、「投資活動によるキャシュ・フロー」、「財務活動によるキャッシュ・フロー」を見ていきたいと思います。 ここで判断するポイントは、可能な限り営業キャッシュ・フローで設備投資を賄い、借入金に頼っていないかどうかです。もしも借入金で設備投資をする場合には、新規設備の収益で借入金の返済ができるよう、しっかりとした計画をたてましょう。また、財務活動のキャッシュ・フローでは、借入金をできるだけ増やさないこと、できれば減少させることを心がけるようにしましょう。 「投資活動によるキャシュ・フロー」 @ 有価証券の売却による収入 20,000円 A 有価証券の取得による支出 △40,000円 B 有形固定資産の取得による支出 △160,000円 計△180,000円 これは、投資活動による支出超過を表します。 「財務活動によるキャッシュ・フロー」 @ 短期借入金の増加額 60,000円 A 長期借入金の返済による支出 △50,000円 B リース債務の返済による支出 △10,000円 C 配当金の支払額 △10,000円 計△10,000円 これは、財務活動による資金の増加を表します。 ここで、税引前当期純利益が100,000円、営業活動のキャッシュ・フローが200,000円のケースで流れを考えていきましょう。まず、営業活動では在庫の圧縮や売掛債権の回収が進んだために、利益を上回る資金が生まれたと考えられます。次に、営業活動キャッシュ・フロー200,000円に対し投資活動キャッシュ・フロー△180,000円であるため、営業活動キャッシュ・フローで設備投資などの投資活動を賄えていることになります。ですので、借入金自体は若干増加したものの、設備投資のための借入をする必要がなかったと思われます。 このような経営をキャッシュ・フロー経営といい、逆に、営業活動キャッシュ・フローを大きく超えた投資活動、また、そのための財務活動にある借入金の増加などは、キャッシュ・フロー経営から逸脱しているといえます。キャッシュ・フロー経営を行っていくことで資金繰りに困らない経営に繋がっていくのです。 |
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