【東京都渋谷区の会計事務所】中川 尚税理士事務所 税理士 中川 尚 (東京税理士会 渋谷支部所属) |
|
スピーチ集(中小企業経営のヒント)22空き家条例を逆に追い風とする不動産管理サービス 空き家問題というのをご存知でしょうか。空き家は全国的に増えており社会問題となっています。総務省によると2008年で空き家は756万戸となっており比率にすると13.1%に上り、10年間で3割増となり、今後も増え続ける見通しです。これを放置しておけば、建物の老朽化により、火災や地震の際など、周辺の住宅に悪影響を及ぼす危険があり、自治体も対策に取り組み始めました。 原因は、更地にすると固定資産税の税額が6倍になってしまう税制の問題があり、解体費用の負担も高額なためです。少子高齢化がすすむ中で、さらに加速しています。住宅価格が下落であることからも、高く売りたい売主からすれば放置しておく方が得策になってしまうためです。また、「不適合接道」といって、幅員2m未満の道路に接していないと、建築基準法に引っ掛かってしまうためです。 福岡の大手不動産管理業者の三好不動産ではこの問題を逆手にとり、空き家を管理するサービスを展開しています。 ■株式会社 三好不動産 1.事業内容 マンション・戸建て物件の賃貸、不動産管理、売買からテナント、駐車場、資産運用など、不動産管理サービスを中心に、新たに空き家の管理サービスを展開。空き家管理とは、空き家を定期的に巡回して、部屋の換気・通水・室内掃除などを行なっています。チェックシートに基いて巡回報告書を所有者に報告し、雨漏り確認や除草サービスなども展開。 2.ポイント 空き家の管理は、従来の業務上であがってくるクレームでも問い合わせの多いもので、それを逆手に取った点が、目の付けどころとして素晴らしいでしょう。さらに、行政の規制が強まることを考えれば、今後空き家の管理が所有者にとっても大きな問題になることからも、不動産売買やリフォームなど活発化することが予想され、管理を行っていれば、その際の仲介を担える期待は高まります。 3.まとめ 今後、人口減少によってパイが少なくなっていく中で、行政からの取り締まりを逆に追い風として事業展開を行った点からは多くの可能性を感じます。その裾野は広く、空き家のリフォームを行えば、同時に家電も発注されるかもしれませんし、いずれ相続されることになれば、金融機関や税理士、司法書士などへの仲介も期待できるかもしれません。見込顧客の確保の面でも、社会政策への貢献としても、このサービスの持つ意味は大きいでしょう。 |
渋谷の税理士事務所TOP
| 渋谷のオフィス紹介
| グループ概要
| 税理士読書日記
| サイトマップ
渋谷の名所・渋谷の観光スポット
| サイトポリシー
| リンク集
渋谷の会計事務所 中川尚税理士事務所 〒150−0031 東京都渋谷区桜丘町13−11 的場ビル2階 (渋谷駅西口より徒歩5分) 03-3462-6595 |