【東京都渋谷区の会計事務所】中川 尚税理士事務所 税理士 中川 尚 (東京税理士会 渋谷支部所属) |
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スピーチ集(中小企業経営のヒント)27研究者と経営者 どの企業も、なんとか事業を継続、発展させていこうと日々努力を重ねますが、残念ながらその思いには沿わない結果となってしまう企業が発生してしまいます。 破綻に至る経緯はいろいろあるのでしょうが、その中の一つに経営者の適性、資質があると思います。2011年に会社更生法の申請をし、話題となったトレハロースの会社の元社長は、かつてはよくマスコミにユニークな経営手法を取り上げられました。不動産事業から得られる潤沢な資金を、研究やさらなる不動産投資に投入するというもので、研究は、いつ実がなるのか不明確な基礎研究にも力を入れ研究資金に糸目をつけなかったそうです。生粋の研究者からすれば垂涎ものなのでしょうが、結局は地価の下落を発端に資金繰りに窮し、20年以上不正経理を続けます。元社長は経営破綻の直前に不正経理の事実を初めて知ったそうで、1度も取締役会を開いたこともなく、会社が監査を受ける義務のある規模だったことも知らなかったそうです。それ程経営を好きになれない、自分に適性が無いのが分かっていたのであれば、社長業は兄弟に譲って、自分は役員に残りつつ研究部門を統括する等他に方法があったのではないでしょうか。長男として同族会社の社長を継がねばならないしがらみがあったのでしょうか。経営業務をしないのであれば、社長の意味がない気がします。ただ最後の最後に従業員の雇用を確保し、スポンサーが現れ、私財も投入し90%超の債権を弁済して影響を最小限に抑えたのは、大きな仕事だったと思います。 |
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