変化に柔軟に対応する−西尾硝子工業所

 

不況、不況と叫ばれ続けている中、実は日本は創業２００年以上の企業数が世界一であることをご存知でしょうか。創業１００年以上の企業も２０，０００社以上あるそうです。

そんな２０，０００社以上の中に入ろうと努力されている企業の中に、株式会社西尾硝子鏡工業所があります。

先代は「いいものであれば、黙っていても売れる。」という昔堅気の考え方だったそうですが、代替わりをして現社長は、時代の変化に対応すべくいろいろと手を打っていきます。

企業相手だけではなく、直接消費者との接点を持つべくして始めたネット販売や、中間マージンの排除、卸だけではなく工事部門を立ち上げる等です。

ガラスは商業施設でのショーケースを得意とし、海外有名高級ブランドや有名エステサロン等に納入しています。ガラスのカットや接着の技術もさることながら、美を売る、美の感性を提供する施設でのガラス製品の納入は、並々ならぬ感性も要求されると思います。

また、事業展開として面白いと感じたのは、ガラス分野で洗練された美しさを得意とし、そういった方面へ力を注いでいくのかと思いきや、鏡では、屋外でも腐食しない技術等をもとに、アブダビへ太陽熱発電用の鏡を納入しています。

長寿企業の特長の一つには、変化に柔軟に対応していく力があるそうです。西尾硝子鏡工業所は、創業１００年まであと１９年だそうですが、変化に対応しつつ１００年企業の仲間入りをされるのではないでしょうか。