「国民年金　保険料納付（申請免除）」

 

　次に申請免除という制度についてです。申請免除は、経済的な理由によって国民年金保険料を納付するのが困難な場合に、申請することにより納付する保険料を減額してもらう制度です。免除を受ける割合は、全額免除、４分の３、半額、４分の１の４種類あります。この割合は自由に選択できるわけではなく、前年の所得が、以下の区分に応じた金額以下である必要があります。

�@全額免除

（扶養親族等の数＋１）×３５万円＋２２万円

�A４分の３免除

７８万円＋扶養親族等控除額＋社会保険料控除額等

�B半額免除

１１８万円＋扶養親族等控除額＋社会保険料控除額等

�C４分の１免除

１５８万円＋扶養親族等控除額＋社会保険料控除額等除

　申請免除は法定免除同様に、申請免除を受けていた被保険者期間に対応する老齢基礎年金の受給額が、免除を受けた割合に応じて、全額免除は２分の１（５０％）、４分の３免除は６２．５％、半額免除は７５％、４分の１免除は８７．５％となります。

　そして、申請免除も老齢基礎年金の受給額を増やしたい場合は、追納制度を利用することができます。