【東京都渋谷区の会計事務所】中川 尚税理士事務所 税理士 中川 尚 (東京税理士会 渋谷支部所属) |
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資金繰り 3「銀行借入(リスケジュール)」 銀行から融資を受ける際、そして融資を受けた後から借入を完済するまでの間、銀行に対して決算書や試算表を提出し続けます。銀行では受取った資料を元に財務分析を行い、分析、評価の結果から企業を格付けします。 まず、財務分析では、流動比率、自己資本比率、ギアリング比率、売上高営業利益率、インタレスト・ガバレッジ・レシオ、売上高、キャッシュフローなどの数字から分析する定量的分析を行います。そして数字からだけでは評価しきれない、経営者の資質、競争力、営業力、株主、従業員などの定性的分析も併せて行い、企業を上から優良先、正常先、要注意先、破綻懸念先、破綻先まで10ランクぐらいに格付けしていきます。 財務内容を向上させたり、毎月試算表を片手に銀行の担当者を訪ねて会社の説明を行い、信用を得ることによって格付けをアップさせ、希望する融資額を引き出す、借入の利率を下げてもらう等の効果を期待することができます。 銀行から借入を受けている途中に、会社が図らずも要注意先ぐらいの位置に格付けされるような状況になってしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか。赤字であったり、債務超過であったり、この頃には資金繰りにも窮していると考えられます。赤字を埋める、返済資金に充当するために新たな借入をするケースも少なくないようですが、この方法では早かれ遅かれ破綻するのが目に見えています。まずは役員報酬を見直す、高級車・ゴルフ会員権・遊休資産などの、手放しても経営に影響を及ぼさない資産を売却することなどにより、資金繰りを改善する努力をします。これでも苦しい場合は銀行にリスケジュール(借入金の返済条件の変更)をお願いします。リスケジュールをすることによって借入金の返済元金を減額し、当面の資金繰りは楽になります。ただし、これは借入金の返済を免除されたわけではなく、猶予期間を与えられただけであるので、この間に事業の再構築を行わなくてはなりません。リスケジュールの間は会社の格付けが下がりますし、新規の借入を受けられないため、リスケジュールは熟慮の上行うことが肝要です。 |
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