【東京都渋谷区の会計事務所】中川 尚税理士事務所 税理士 中川 尚 (東京税理士会 渋谷支部所属) |
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資金繰り 5「経営改善計画」 経営改善計画書は、特にリスケジュールに関して金融機関へ提出する書類というイメージが強いと思います。経営計画は、今後の将来に向けた企業の発展のための目標設定、目標達成のための管理ツールであるといえます。これに対して経営改善計画は、現状の行き詰まっている経営を改善するための具体的な数値等を用いた改善策といえます。このため、経営計画は前向きな内容であれば部門や数値、期限に、より細分化して落とし込んであれば、なおよしとされますが、新規借入のためや、ましてやリスケジュールのために作成する経営改善計画書は誇大や脚色のない、具体的数値を用いた説得性のある計画書である必要があります。リスケジュールの場合は、当初の返済額を一定期間減額してもらうのですから、嘘があったり、体裁のいいものに仕上げようとして、かえって実効性の乏しいものになってしまっては、信用を得ることができず、リスケジュールに応じてもらえなくなります。 では、経営改善計画書には何を盛り込めばよいのでしょうか。 企業によって様々でしょうが、まずは、経営全般・収支内容・財務内容等に対する現状分析、具体的悪化要因の把握、これらに対する具体的対応策、対応期限。 そして業界や市場、政策等の経営環境の変化の動向分析、予測。添付資料として、収支計画、予想損益計算書、予想貸借対照表、借入一覧表、5か年事業計画書、3期分の決算書等を用意します。 ここまで作成するだけでも大変ですが、作りっぱなしで終わりにせず、全社員に公開し、意識を共有し、対応策に協力してもらいます。その上で、P(計画)D(実行)C(評価)A(改善)サイクルに落とし込み、計画を実行していきます。 経営者自身の絶対に立て直すという強い意志、気持ちで苦労して作り上げた計画書であれば、自ずと実行しようという気持ちになり、計画達成のための努力を積み重ねることにより、程度の差はあっても、結果として経営状況の改善につながり、それまでの成り行き任せ、行き当たりばったり、どんぶり勘定経営から脱却することにつながります。 |
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