2001年6月はこの3公演

 


げんこつ団「真空ドリル」

下北沢駅前劇場 5/31〜6/3
6/2(土)観劇

作・演出 吉田衣里

申し訳ありません。まだ書けていません。

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ベターポーヅ
「別冊オトメチィックルネッサンス『雲の絶間姫(たえまのひめ)』」

THEATER/TOPS 6/5〜6/10
6/9(土)観劇。座席 A-7

作・演出 西島明
振付:永谷亜紀

 乙女達をベターポーズがルネッサンス(復興再生)する「オトメチックルネッサンス」シリーズ第3弾。物語は今までの物語の続編ではないが、延長線上にあるそんな物語。今まで女中の九笹(って書くより「くさささん(松浦和香子)」の方がイメージぴったし)の話にしか登場しなかった、お屋敷のお嬢様・マチコ様(舌足らずのくさささん的に発音するとマティコお嬢様)が初登場(演じるのは元ロマンチカの満留宏子)。しかし、彼女は体が弱い。そんな彼女の失神する様が大好きな足久保くん(腹筋善之介)は、そんなお嬢様が気になってしょうがない。こんな二人を取り囲む奇妙な人々。篠田三郎(猿飛佐助)は、相変わらず新田と申す者(渡辺道子)の色目に困り顔。勤勉そうな女工の乙骨礼子(阿部光代)、見下し好きな女工・耳塚(市川菜穂)、怪しい姉弟の相良(加藤直美)と立花(山崎和如)。そしてマチコお嬢様の謎の妹・んっん少女(西島明)ら・・・へんてこな人物達が繰り広げる、ちょっと変わった人間模様ベターポーズ味。

 題名の『雲の絶間姫(たえまのひめ)』は、歌舞伎の十八番のひとつ『鳴神(なるかみ)』のヒロインの名前から取ったもの。『鳴神』の物語を簡単に書くと、 主人公・鳴神上人は、堂塔を建立するという約束を守らぬ朝廷に立腹し、雨を司る竜神を北山の洞窟に閉じ込めてしまう。そのため雨が降らず、世間は干ばつ状態で苦しんでいた。その状態を打破すべく朝廷は雲の絶間姫を鳴神上人にさしむけ、その色香で上人を惑わせた上に酒を飲ませて、竜神を解き放つ方法を聞き出したと言う話。んっん少女が登場した時、そんなような話になっていたが、『鳴神』を下敷きに作ったにしては、芝居との関連性はみれなかったような・・・それも又ベタポらしいか。

 で、芝居自体はどうだったかと言うと、いまいち面白さがなかった。シリーズの役柄や関係性を踏襲したキャラクターは非常にいいのだが、時代錯誤的な一生懸命さみたいなものもなく、当初の主題である“オトメチック”って事から反れてしまっているように感じた。場所もジァン・ジァンからTHEATER/TOPSに移しての公演だった為に、空間的な面白さや、遊び心が希薄になっていた。好きなシリーズだっただけに非常に残念である。ジァン・ジァン的な空間を見つけて、気軽に楽しめる「オトメチックルネッサンス」を再び味わいたいもんだ。


“ベターポーヅ”自分が観た公演ベスト
1.オトメチック ルネッサンス
2.別冊オトメチック ルネッサンス 接吻は愛の速記術
3.カエルとムームー
4.ノイローゼ・ダンシング
5.別冊オトメチィックルネッサンス『雲の絶間姫(たえまのひめ)』
6.特性のない男の編物
7.おやつの季節
8.GREAT ZEBRA IN THE DARK'98
9.ボインについて、私が知っている二、三の事柄

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ロリータ男爵「タナベさんが火を出した」

下北沢駅前劇場 6/20〜6/24
6/23(土)観劇。座席 自由(7列目くらいの中央:招待)

構成・演出 田辺茂範
作は田辺茂範・斉藤マリ・足立雲平・大佐藤崇など劇団員

演目
1.集団診察
2.天使と悪魔と・・・
3.大佐藤崇アワーチキチキインチキショー
4.花占い
5.DANCER IN THE FIRE
6.やきいもの会
7.鳥しらべ
8.猫なで屁
9.大佐藤崇のチキチキマジックショー
10.それから
11.柳生田な兵衛RETURNS
12.やきいもの会2
13.ドラマチック恐怖症
14.Dr.ナース1
15.Dr.ナース2
16.マインドゲーム〜あなたの深層心理が分かる〜
17.アクダーズシンデレラオーディション
18.人人人
19.パジャマでおじゃま
20.ミュージカル裁判
 過去劇場で未発表作品や新作ネタを田辺茂範の不祥事(火事の出火元)をベースに一挙披露した緊急チャリティーイベント。

 本当に演劇公演と言うよりは、イベント色が濃い公演であった。まぁ普通に芝居やってるものもあるけど、イベント的なところの方が印象に強かったと言うか、そんな感じ。思いっきり客イジリしてたし。以前多摩美の学祭で行った『三つ子の百まで』のノリ。火元になった田辺茂範の自虐的ネタでお祭り騒ぎ。作品を繋ぐバケツリレーの映像もよい。

 本当は相当落ち込んでいるに違いないのに「稽古をしているうちに、火事を起こした事が本当なんだか麻痺してきました」と語る田辺茂範は笑顔すら浮かべていた・・・人間どん底に落ちると逆に笑ってしまうっていう回避本能があると思う(自己経験からそう思うんだけど・・・)が、それをも乗り越えて笑いを捻り出し、事故すらネタにしてしまうところがロリ男の凄いところ。まぁそうは言っても災難は災難。作品的には「ドラマチック恐怖症」が最高。やっぱロリ男はへなちょこミュージカルにこそその魅力を発揮する。田辺本人にスポットライトを当てる「ミュージカル裁判」で演じた知念タナも最高。何がって、知念リナ本人より綺麗じゃないかと・・・マジに最高の女装。惚れてしまった・・・ってのはウソ。まぁそれほど奇麗だったって事で。今回の公演は、中止にしようとも思ってたらしいが、中止にしなくて正解。不幸をバネにして、更なる飛躍を期待したい。


“ロリータ男爵”自分が観た公演ベスト
1.犬ストーン2000
2.恋は日直
3.信長の素〜端午の節句スペシャル
4.地底人救済
5.嫁ぶるえ
6.花魔王
7.タナベさんが火を出した
8.三つ子の百まで〜その100分の1

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故林広志prd.
「当時はポピュラー3“浜口麻衣子さん(18才、学生)”」

THEATER/TOPS 6/19〜6/24
6/24(日)観劇

作・演出 故林広志

申し訳ありません。まだ書けていません。

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