バンコク旅行記 7月15日(水)晴れ
仕事の心配をしながら、後半休をとり、いったん家に帰り、午後4時過ぎに家を出て、はるか43号に乗る。本を読んでいるといつの間にか、関西空港駅に着く。
待ち合わせ場所である本屋の丸善で待っていると、遅れた友人熊ちゃんが走ってやってきた。急いで手続きをして、JAL727便に乗る。ビールを飲み、機内食(鶏肉とご飯)を食べる。映画は「知らなさすぎる男」をやっていた。あまりにもくだらない映画ではあったが、不覚にも笑ってしまい、眠たいにも関わらず、最後までみてしまった。午後11時過ぎに空港に着き、ホテルを探すのも邪魔くさいということなので、空港内のいすに横たわるが、姿勢が苦しく、どうも眠れない。暇なので、2万円を両替する。
バンコク脱出の巻
バンコク→カンタチャナブリー 7月16日(木)晴れ
早朝、町に行くため、起きて、入国審査を受けようとしたが、午前5時過ぎにもかかわらず、すごい行列だった。審査後、空港側の鉄道駅に向かう。まさしくそこはタイだった。朝焼けのなかで、人々がうごめいている。いっぱいの湿気を含んだ生ぬるい空気を感じながら、「バンコク駅行き切符買いジャンケン」に負けた熊ちゃんが、切符を買ってきた(1人10バーツ。当時、1バーツ約4円)。電車のなかの様子もまさしくタイであった。動くたびにショートして火花が散っている扇風機、濡れティッシュを売る少女、車内に充満する垢と汗のにおい、椅子が抜けてしまっているところにはおばさんが地面に横たわって寝ている。若い男が、濡れティッシュ(喫茶店で見られるナイロンの袋に入ったものと同様のもの)を買っている。彼はそれで顔を拭き、体を拭いている。
45分ほどで、バンコクの中央駅に着く。駅の外に出て、飯屋を探し、2人とも汁ソバ(バーミーナム。1人25バーツ)を食べる。旨い。この複雑な味がたまらない。重い荷物を背負ったまま、チャイナタウンの辺りをプラプラ歩く。疲れてきた。異常に暑い。バンコクを脱出しようということで、3輪タクシーに乗って(120バーツ。絶対ぼられている)、南バスステーションに行く。そこで、カンタチャナブリー行きのバスに乗る(1人130バーツ)。乗務員が、サービスで、ミネラルウォーターや濡れティッシュを配ってくれる。さすが、エアコンバスだけのことはある。2時間ほどして、目的地に着く。今後の行動を決めるため、ケンタッキーに行き、計画を練る。
外に出ると三輪車が2台あり、1人10バーツでゲストハウスに連れていくとのこと。おっさんらは暑いにも関わらず、一生懸命自転車をこぎ、VN GUESTHOUSEに行く。エアコンなしでツイン150バーツ(ちなみに、エアコン付きは300バーツ)。1人あたり300円程で安いので、ここにすることにする。
食堂にいた女性にツアーの案内をされて、1日ツアー(1人890バーツ)を申し込む。次に、貸し自転車屋にいく。1人20バーツ(デポジット500バーツ)。その自転車で、あの「戦場に架ける橋」の クワイ河鉄橋に行く。暑い。ひたすら暑い。日本軍はこんなに暑い中、よく捕虜たちにこんな橋を造らせたなーと思ってしまった。拷問だな。
橋を徒歩で渡り、また引き返して、冷えたコーラーを飲む。自転車に乗り、果物を買いに中心地に行く。ランブータン(1kgあたり38バーツ)を8個、マンゴスチン(1kgあたり50バーツ)を4個と、ナシから水分を半分以上抜いたようなもの(まずい!)を1個買う。その後、スコールの中、宿に戻り、宿にくっついている食堂で、飯を食う。この食堂は板の間のテラスになっていて、その前方にはクワイ河が流れており、涼しく、雰囲気はベストだ。グリーンカレー(30バーツ)、ライス(10バーツ)、シンハービール(60バーツ)、トムヤムクン(70バーツ)を2人で食べる。トムヤムクン、かなり旨い。熊ちゃんはグリーンカレーを気に入っていた。部屋に戻って、果物を食べ寝ようとするが、とてつもなく暑いので食べる気が失せた。また、扇風機の音がうるさくて眠れない(しかし、止めると死んでしまう)。死にそうだ。
(写真:クワイ河鉄橋と貸し自転車)
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