教科書の地

カルタゴ、チュニス旅行記 8月23日

カルタゴへ。確かに世界史に出てくる地名であるが、日本史を選択し、大学受験した私には、その地の国がチュニジアとは知らなんだ。ハンニバル、ポエニ戦争ね。世界史の勉強をしなおそうかしらん。

浴場まず、ポエニ人の墓地である トフェへ。どちらかと言えば殺風景で、ローマ以前の遺跡という価値はあるものの、私のような世界史素人にとっては京都からわざわざ20時間かけて訪れる場所ではないのが事実。古代カルタゴの港を軽く見た後、メインの一つである アントニウスの共同浴場へ。弥生時代にこんなに広大な公共浴場があったってのはすごい。しばし見学するも、あまりの暑さに、水風呂に入りたい気分となるが、当然、どこにも水は張っていない。当時の銭湯代はいくらだったんだろう。無料なのか、スーパー銭湯ぐらいの値段なのか。

カルタゴ博物館などの見学や昼食を済ましたした後、首都 チェニスへ。そこで、 バルドー博物館へ。「チュニジアのルーブル」とは完全に言い過ぎである。しかし、これらのモザイク画はかつては家などの床面に装飾したものであったため、芸術、芸術していないので、絵画オンチの私は難しく考えなくてすむ。とはいえ、所詮、奴隷が作らされたものであろうから、本当は悲しい装飾芸術なんだろう。

メディア最後に旧市街である メディナへ。かなりの大きさで、中には、どうでもいいお土産や衣料品など様々な商品が売られている。ぐちゃぐちゃで、まさしくカオスな世界。チュニジア人にとってはなんでも揃っている魅力的なところなんだろう。私にとっては、全く購買意欲がわかない商品群であったが、こんな雰囲気は好きだ。でもでも、暑さに参ってしまい、途中で座れるスペースを発見するやいなや居着いてしまった。いったん座ってしまうと疲れてなかなか体が動こうとしない。

チュニス旅行記 8月24日

トラム朝、さほどの目的もなくぷらぷらと散歩。この地で初めての曇り空。かなり過ごしやすい。とりあえず トラム(路面電車)に乗ってみたかったので、コインを握りしめ、駅へ。ホームに入り、トラムに乗って、2駅先で降りて、ホームを出る。あれっ、いつお金を払えばよかったのかしらん。無賃乗車をしてしまった。告発されて私のサラリーマン・NEOな生活も終わりかと覚悟したが、払う意志はあったのに、誰から請求されず、誰も受け取ってくれなかったので、罪はないでしょう。後で聞くと、駅のチケット売り場で買ったらよいはずだとのこと。そんなチケット売り場、あったっけ。

最終目的地、スーパーマーケットへ。やはりお菓子類、食品関係は断然、スーパーが安い。値段表示どおりの明朗会計だし。なぜかサフラン等の香辛料関係が安かったので、購入。私はどこの国でも庶民のためのスーパーや市場が好きだ。国民の食文化が簡単に分かるので、とっても楽しい。短かったけど、今年の夏休みは終わりということで帰国。で、我が京都。涼しくてびっくりしました。

(写真:大浴場、メディナ、トラム)

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