プレイ中のゲーム(2006年)

 

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全年齢対象  


18歳推奨


18歳禁止  

ToHeart2 XRATED   思春期


思春期 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP RUNE)

プレイ開始 2006−03−30
プレイ終了 2006−05−18

主人公、神岐 将臣(かみき まさおみ 名前変更不可)は、運動普通、成績並の下と、その辺にいるごく普通の男の子。同い年だが、性格的にほぼ妹の神岐 すずめをからかいながら(笑)、仲良く過ごす毎日。そんなある時、将臣の父「神岐 惟臣」(かみき これおみ)の諸般の事情(ぉ により、将臣やすずめからみて又従姉妹にあたる、物静かで、それでいて凛としたイメージがぴったりな少女神岐 雪来(かみき せつら)や、大人の事情により主人公達の家に来た、成長途上の未発達な体にもめげず、物静かな雪来とは正反対に活発な美少女神岐 みあ(かみき みあ)、主人公達の近所に住む幼なじみで、とっても頭が良いのに、凶悪なほどの天然な、そして年齢以上のナイスバディな持ち主、両親を亡くした後独りで住んでいるのは色々問題有りと、これまた主人公の家に来た笠原 智恵理(かさはら ちえり)らが主人公の妹として一つ屋根の下に住むことに。今まで妹はすずめ一人だけだったのが、一気に4人に増えた主人公。ほぼ女の園となった神岐家で、お約束のハプニングなどに翻弄されながらも、いつしか妹たちにとって良いお兄ちゃんとなっていく。 そして妹たちの中から主人公の心を離さない女の子が出て来るのも自然の理。主人公は妹たちとどんな愛を育んでいくのか・・・

本作はろりげ〜好きはメンツにはあまりに有名なRUNEの作品。私も今はろりじゃないですがよ〜くお世話になってます(笑)バキ 思春期なんて、昨今の事情からすれば微妙すぎるタイトルを付けるのも凄いですが(笑)、ヒロイン達が会話や体の発育状況からどう考えても「CHU!学生」以外の何物でもない・・・と言うのが、ろり好きなメンツには堪えられない魅力がありますな。(笑) 加えてヒロイン達が全員「妹」というのもナイスな設定。(爆笑) 妹萌えを自認する身としてプレイしない理由がありません。(笑) しかも、先行者(ぉ の情報に寄れば、その中に「実妹」がいるとあっては・・・(ぉひ

 

ユーザーインターフェイス

ほぼ満点に近い出来。元々この手のことでは至れり尽くせりのブランドだけあって、セーブ&ロードは随時行え、セーブ箇所もマニュアルでセーブできるのが50カ所、他にもクイックセーブ・ロード機能を搭載しているだけではなく、自動でセーブされるオートセーブ機能もあり、またオートセーブを設定で最大無限に出来るなど、データセーブ周りで不満を感じる余地も無し。MSGスキップも既読のみ、すべてと設定で決定できることに加え、バックスキップも「CG付き」で可能とこれまた至れり尽くせり。不満な点を探すのも苦労するくらい(ぉ

オマケ

CG集、BGM集、えっちシーンリプレイと標準的な作り。ただ面白いのは、このおまけのうちえっちシーンリプレイを、ゲーム本編の章が終わるごとに選べると言うこと。今さっき堪能したえっちシーンを時をおかずにリプレイできるってのは親切な作りといえましょう。

BGM

元々BGMでは定評のあるソフトハウスなので曲の出来自体は良いのですが、いかんせん割に長めのシナリオなのに曲が少ないのが欠点。これだけキャラが立っている作品なのに、キャラクターのテーマが無いというのがその象徴。もうちょっと音楽にも気合いを入れて欲しかったと思うところ。因みにお気に入りの曲は「虹色の微笑み」「SPARK〜戻らない季節〜(オルゴールVer)」です。

CG

野々原 幹氏の原画によるCG。私の好きな絵師の一人なのですが、最近の氏のCGは悪い方向に変わってるような気がしてなりません。(^^; 私のえろげ師匠(ぉ も、この作品を見たとき、野々原氏の絵であると気付かずにスルーしてしまうくらいだし。 例えば瞳の描き方が、なんかロボットのカメラアイを連想させるような描き方だし。擬人萌えな人ならそれで良いだろうけど。(ぉ まあそれは置くとして(ぉひ ろりろりな絵柄は変わらず。(笑) CHU!学生の成長途中の美しい姿を描く・・・と言う点では全く文句付ける点は無し。邪魔な毛が生えてないつるつるも実に良し(笑)バキ

ボイス

主人公以外は男性陣も含めてフルボイス。最近はこういうフルボイスが増えて実に良い傾向ですね。女男差別反対(笑) まあそれはそれとして(ぉ 演技はみな非常に巧み。喜怒哀楽の表現はむろんのこと、えっちのときのらぶりぃな声もグッド(笑) ゲームの雰囲気を盛り上げる良い仕事をしてると思います。

えっちしーん

濃い・・・とてもCHU!学生の子達がやるえっちとは思えない(笑) キャラによってはアナルセックスもあるわ、あまえんぼプレイで、女の子がし〜し〜してる所を主人公に見せつけるわ、羞恥プレイはあるわ、オナニーの教授はするわ、あまつさえ、疼く衝動を抑えきれず、身も心も主人公を求めるわとホントやりたい放題。えろげ〜としての機能を120%持ったゲームであり、ろりろりの使徒にとってはすばらしい出来であると断言致します。(笑)

シナリオ

本作は、ヒロインが初めからいる「すずめ」を含め、主人公とは同い年であり、かつ、主人公を「兄」と呼ぶのは「すずめ」だけと言う特徴があるにもかかわらず、明らかに「妹ゲー」に所属するゲームだったりします。主人公が兄貴分として、すずめを妹としてずっと面倒見てきた実績が、後からやってきた女の子達も妹分として位置づけさせてしまう力を付けていたのでしょうが(笑) 実に理想的な兄と妹の図を描いたシナリオになっていると唸らされました。勿論主人公が完璧な人間であろう筈もなく、情けない兄貴ぶりだったり(笑) 結託した妹たちにヘコまされたり、喰い盛りの妹たちに自分の夕飯のおかずをつまみ食いされたりとこれまた妙に現実に近い兄貴像だったりしているわけですが(笑) なんだかんだ言っても、お兄ちゃんのことが大好きな妹達・・・と言うところがなおいっそう、妹萌えなプレイヤーに対するシンパシーを強めていると言うことで。(笑)

序盤でギャグ満載のドタバタ劇を演じながら妹たちとの絆を強めていき、中盤でヒロイン達の誰かと妹の枠を超えた恋愛関係となり、そしてヒロインに秘められていた意外な事実によって試練を与えられる・・・基本的な展開がコレですが、4人のヒロインのシナリオに設定の謎をまんべんなく散りばめる作りをしたのは見事ですね。あるヒロインのシナリオでは分からなかった事情が他のヒロインのシナリオで分かる・・・と言う作りを私が結構好むということもありますが。ただ、雪来シナリオで重要なキャラのことが、すずめシナリオで言及されたとき、智恵理ちゃんの紹介の仕方が不自然だったのが画竜点睛を欠いたと言えますね。(^^;

妹というより、仲の良い幼なじみとしてのスタンスが強い智恵理は別として、他の女の子は「妹」としてのスタンスを一度作ってから「恋人」になってるわけで。その為にある程度の背徳感が描写されてるわけですが、残念な所は、実は本当の妹だったヒロインのシナリオで、当事者間に背徳感が全くなかった点。兄妹の禁断の恋愛ストーリーの醍醐味はなんと言ってもその「背徳感」にあると信じるゆ〜ちゃん☆としては、この点が本当に残念でなりません。むろんヒロインの性格と彼女の恋愛に対する考え、そして主人公がヒロインを義理の妹と信ずる十分な理由があって、それが結果として背徳感を薄めてしまうと言う事情があるため、その点を突くのは無意味だというのは分かっているのですけどね。(^-^;

上記の残念な点があるにせよ、妹ゲーとしての魅力は十二分にあり、なにより「実妹を喰える」(ぉと言う点では文句の付けようのない本作、妹萌えなら是非買いでしょう。私も当然ハマリゲームに登録(笑)

 

さて、以下は恒例キャラ別ネタバレ付き感想。ネタバレ回避したい方は読み進めないでね〜

 

 

 

神岐 みあ

4人の妹の中では一番発育途上。でもしっかり女の子の体していると看破した主人公、あんたはえらい(笑)バキ 一番幼く見えるのにも関わらず、妹達の中では一番見事なファッションセンスを持っている。なのにネーミングセンスは非常に微妙で、あだ名を付けるのが趣味のようだが、主人公「まさおみ」を「まさみ」 級友の「ともなり」を「もなりん」・・・まあこの辺は良いとして(笑) すずめのあだ名を「ちゅんちゅん」とやったのはマジ笑った(笑) ガーンとなったすずめが「ちゅんちゅん・・・ちゅんちゅん・・・ちゅんちゅん・・・」とやったのにもね(爆笑)

おしゃべり好きで、どんなときでも明るく振る舞う彼女の本当の姿は、施設で育ち、人との関わり方をよく知らない不器用さを持ち、そして何よりも、親の愛情を知らずに育ったがゆえの愛情に対する激しい渇望感を持った女の子。主人公の愛情を一杯受けて育ったすずめに対して激しい羨望感を持ち、小さい子には必須だった「添い寝」を成長した今、主人公に求め、えっちの時でも甘えん坊モード爆発など、とにかく甘えん坊な女の子であり、私のようにこういうタイプが好きな人にはホントに堪えられない魅力を持った女の子ですね。(/_;)(笑)

他の女の子のシナリオでは、兄が自分以外の女の子と恋仲になっても比較的聞き分けが良かったすずめが、みあシナリオでは激しく反発したのは、みあもみあも「甘えん坊」という点では双子的に似ていて、それだけに「兄を取られる」というイメージが他の女の子よりも強かったがゆえ・・・かも知れませんね。2人とも私の好みの妹だけに、2人が対立するのは見ていてホントに心が痛みました。(/_;) なんとか2人ともお嫁さんに持って行きたかったのですが・・・・バキバキバキ 2人ともお嫁さんは世迷い言としても、すずめの態度は「兄を取られるお兄ちゃん子な妹」な姿を見事に現していると思いますね。そんな頑ななすずめを説得することが、「家族の絆」を何よりも大切にする、みあにとって避けられない試練。いあ、見事なシナリオ展開ですね。「家族の絆」を、みあと言う存在で語った良いシナリオだったと思います。

 

笠原 智恵理

主人公とすずめが本当に小さい頃からの幼なじみ。主人公達のお隣に住む女の子だが、三年前に両親を亡くして以来、独りで住んでいたが、主人公の父、惟臣の勧めに従い神岐家に入る。学校の勉強は文句なしに出来るスーパー才女なのだが、場の雰囲気を全く読めない、破壊力抜群のボケをかますウルトラスーパー超天然少女でもある。(笑) とってもまじめな性格とは裏腹に、実は妹達の中では一番のおませさんで、一番えっちに貪欲でもあるという、これまたえっちなお兄ちゃんの琴線に触れまくりの妹である。(笑) 主人公を想って一人えっちしてるところを主人公に見られるわ、学校でもえっちのことで一杯一杯になって主人公に助けを求めるわ・・・こんな可愛い妹を何故神は一人で良いから私に与えて下さらなかったのでしょうか。(/_;)(笑)バキ

お兄ちゃん子なすずめは別として、主人公のことが子どもの頃からずっと好きだった・・・というのがゲーム冒頭からバレバレの、言ってしまえば幼なじみの象徴的な彼女。そんな彼女が「妹」になるというのは、幼なじみ属性をも持っている私としては少々複雑なものがあったのは否めぬ事実ですが(ぉ それは横に置くとしても(ぉぉ 正直「妹」という感じが一番しないヒロインでもあったのは事実。それがシリアスな展開になったところで「彼女としての智恵理」「妹としての智恵理」を描き、見事にこのゲームのテーマに添えたシナリオライターの技量には目を見張りましたね。

智恵理の心の中に背負った重い十字架、それは子どもの頃のわがままで両親を事故死に追いやったという自責の念。三年前と言えばまだ推定小学生。親の愛情を最も欲する時期である以上、忙しくて誕生会に来られない親をなじったとして、それをわがままと切って捨てらえるのは余程の人であろうと。(ぉ その自責の念と、自分のやったことが露見することで主人公に嫌われる恐怖心が、交通事故に遭ったときに幼児時代に記憶退行に結びついたとき・・・確かに私もジレンマでしたね。恋人ではなく、「妹」として智恵理といたほうが彼女の幸せなのかも知れないとなればね。それが例え現実からの逃避であった・・・としてもね。人は辛い現実よりも居心地よい虚構を望むと言う傾向を考えればね。智恵理は強い子だから、結果としては壁を乗り越えはしたけれど・・・

普段はちゃらんぽらんな親父の惟臣だけど、彼女のシナリオでは実に漢を見せてます。主人公やすずめの台詞から、神岐夫妻と笠原夫妻はかなり親交が深かったようで。仕事が忙しくて娘の智恵理を、神岐家に預けることが多かったようですが、少なくとも神岐夫妻の智恵理に対する配慮は、今の2人を見る限り完璧であったことは疑いの余地無し。主人公とすずめと言う、同い年の幼なじみと楽しく過ごせる環境でもあったわけだし、少なくとも「寂しい」という思いはさせなかったはず。それでも智恵理が親に会えない寂しさを払拭しきれないと言うのは、惟臣が主人公に語って聞かせた「俺たちは智恵理ちゃんがなくしたものと同じものを与えることは出来ない」という台詞に繋がっているわけですな。親の愛情はかけがえの無いもの・・・と言うのはよく言われることですが、それをしっかりと弁えた上で、親の変わりになれると自惚れたりせずに自分の出来る範囲で智恵理ちゃんを幸せにしようと心を痛める惟臣はやはり漢だなと。(/_;)

4人の妹達の中では唯一のらPONエンドだったわけですが(笑) でもコレって笑い事じゃねえよなあ。(^-^; 神岐夫妻は主人公と智恵理のことは認めていて、だからこそ2人もえっち三昧だったんだろうが、2人はまだ中学生。出産で休学なんてことになったら、神岐夫妻は良いとしても、世間的にはスキャンダルも良いところだし。時期的には出産するころと卒業する頃がかぶるから、智恵理の妊娠を何とかクラスメート達に隠し通そうとドタバタ騒ぎ?(ぉ

 

神岐 雪来

将臣の又従姉妹。将臣の祖父と雪来ちゃんの祖父が兄弟という関係ね。幼い頃はある事情で将臣の祖父の家に住んでいて、そのとき両親と共に祖父と同居していた将臣と一緒に住んでいたことになるが、昔のことなので将臣もだいぶ忘れていた模様。この辺は私も何げに理解できますね。(^^; 子どもの頃のことって意外と記憶が曖昧だから・・・

一緒に住み始めて暫く、将臣とはとにかく間が悪く、将臣にとっては信頼を無くすような地獄の、そしてプレイヤーにとっては羨ましすぎるハプニング続出(笑) 実際一緒に住んでいれば、更衣室でバッタリ・・・なんてハプニングはありそうなものだが、こうもも立て続けに起これば、そりゃ彼女じゃなくともわざとと疑いたくもなるわな(笑) かなりの真面目っ娘に見える上、幼い頃の記憶で美化した将臣と今の将臣とのギャップを考えれば、最初のツンツンぶりも致し方がないかなと。(^^; 後で誤解が解け、将臣にデレデレするわけで、そのギャップが萌える、いわゆる「ツンデレ娘」なヒロインと言えましょうね(笑) 態度ばかりか、えっちに対しての姿勢も最初の「ツン」の時は他の女の子以上に引いていたのが、デレになってからは、他の妹達の目を気にして、他の妹達にも優しくする将臣に激しく焼き餅やいたり、距離を置こうとする将臣に我慢できず、逆に自分からえっちのおねだりするなど・・・真面目っ娘とのギャップが激しすぎて萌えまくり(笑)バキ さらには実にちょっと触っただけで感じまくる超敏感娘とあっては、こりゃ萌えない方が無理でしょう(笑) 

雪来ちゃんが時折見せる、過去の想い出に対しての暗い影や、激しく思い悩むシーンから、彼女が実は将臣の想い出の人ではない・・・と言うことは薄々感づいてはいました。(^^; 将臣の本当の想い出の人は静流さん・・・雪来ちゃんの二つ上のお姉さん。体が弱く、将臣への想いを胸にしまいながら早世・・・姉のその想いを結果として利用したことになる妹の雪来ちゃんにしてみれば、確かにあの狂乱ぶりも理解出来ようというものです。将臣が雪来ちゃんに見せる好意が、本当は姉へのものなのだ・・・そしてそのことを将臣に黙っていて、本来は姉が受け取るべき愛情をよこどりしていると考えてしまえばね。ただまあ、プレイヤーとしての立場で見れば、静流さんとのことは雪来ちゃんとのお付き合いの「きっかけ」であり、今は「雪来ちゃん」だからこそ好きになったと言うのは間違いなく、雪来ちゃんに静流さんの面影を重ねていると言う心配は当たらないのは間違いないのであるが、プレイヤーの私がもう少し「静流さん」への感情移入が出来ていれば、雪来ちゃんへの想いに対する、将臣の混乱ももう少し理解しやすかったと思う訳ね。(^^; 私の感情移入が足りないせいなのか、それともシナリオさんがもう少しこの点を気を配って貰えれば良かったのか・・・もしかしたら両方が理由なのかも知れませんが。

雪来ちゃんのシナリオでは分からないことですが、他の女の子のシナリオで薄々感づくことは、静流、雪来姉妹の両親は、実は双子の兄妹であること。将臣の田舎にあるしきたりで、双子の兄妹が生まれた場合は、幼い頃に別々に育てて、長じたときに引き合わせ夫婦とする・・・と言う。ゲームプレイしていたときは、無茶なしきたりやなあ・・・と思っていたのだが(^^; ネットでググってみると、民間伝承で実際にあるお話のようですね。妹萌えの身としてはぐっどなしきたりではあるのですが(こら 兄妹の恋愛がタブーであるからこそ萌える・・・と言う立場からすると、世間公認の兄妹結婚ってのはちょっと萌え度が下がります。バキ まあ戯れ言はともかく(ぉ 雪来ちゃんは、姉の静流さんが体が弱いのは、両親が兄妹だったがゆえ・・・と考えているようで。将臣の祖父がいくら「そのことは関係ない」と言ったところで、近親結婚が忌まれる理由のひとつが、まさに静流さんの例とされている事を考えれば、事の虚実はともかく、感情的にも納得できるものではないでしょう。現に雪来ちゃんのみならず、将臣の父、惟臣もそう考えてるのだから。自分の両親が兄妹であったと言うことについてのこだわり・・・と言うのを、後述のすずめちゃんの件でもう少し見せてくれれば言うこと無かったのですね。 

 

神岐 すずめ

当初から将臣と一緒に住んでいる、同い年の妹分の女の子。幼い頃に両親に連れられて、将臣の前に現れて以来、同い年ではあるが、ずっと妹として接してきた。将臣にいじられっぱなしの毎日だが、お兄ちゃん大好きなお兄ちゃん娘なために健気に兄についていくのが何ともいじらしい、妹萌えの人にとってはまさに理想の妹。(笑) メインヒロイン格だけあって、萌えセリフも四人の妹達との中では一番多いような(笑) 

お赤飯前までは、兄の前でも平気で寝起きのボサボサ頭を見せたり、兄の部屋でも気にせずパンツを穿いたりと羞恥心0の行動とっていたのに、お赤飯後は兄に自分を異性として見て欲しがる様相を呈する・・・とこれまた妹萌えをくすぐるキャラクターであったりするのですが、実際の兄妹の方々の話を聞けば、例え思春期であっても、兄の前で風呂上がりの素っ裸の格好で部屋をウロウロする妹なんて珍しくないとか。で、そんな妹のそんな姿を見ても兄は何とも想わないとか。ホントですか?(ぉ>関係者諸兄 まあすずめちゃんが思春期を迎えて、兄を異性として意識するのは、元々すずめちゃんがお兄ちゃん大好きな娘だからこそと納得理解なわけですけど(笑) 兄の目を意識して髪型を変えたり、すずめちゃんがおトイレしてる所をハプニングで将臣に見られ、それを恥ずかしがる女心を分かって貰えず涙ぐむところとかなど、これでかこれでもかと心身共に幼かった妹が一人の年頃の女の子に変わったところを見せられると・・・妹萌えの私としては嬉しすぎてもお・・・(/_;)(笑)

兄を異性として見るようになってから、キスしたり風呂に乱入したりと積極的に動くのはすずめちゃんの方。どちらかというと将臣はすずめちゃんにひっぱられてるようで(笑) ただ妹の求愛に答えるかどうかの選択は将臣にあったわけで、その求愛を受け入れた将臣も綺麗になった妹を異性として見てきた証と言うことで。まあ実際のところ、私だってあんな可愛い妹から求愛されたら受け入れる以外の選択肢を持たないし(ぉ いあ、むしろ妹に迫って嫌がられる・・・という結末になるだろうな(自虐 それは横っちょに置くとして(ぉ えっちの関係になったときのすずめちゃんのセリフが実に萌える(笑) 「すずめの体ね・・・・・・お兄ちゃん専用なんだよー」なんてのがまさにその代表格(煩

実は将臣とすずめは実の兄妹。同い年なのはふたりが双子だったから。そのことを妹であるすずめは知っていても、兄である将臣の方は知らなかったという、兄妹もののゲームでは珍しいパターンですね。つか、長いこと近親相姦はNGだったえろげ界では、「実と思っていたら義理」と言うパターンが多かっただけに、この「義理と思っていたら実」パターンは実に新鮮かと。 それはそれとして(ぉ すずめから「実の兄妹だったらいや?」と聞かれて混乱した挙げ句、「勿論イヤじゃないが正直困っている」と答える将臣の気持ちは良く分かります。今まで義理の兄妹だと思っていて、もし恋人同士になっても結婚できると思う拠り所が無くなってしまったわけだからね。いあ、将臣がそこまであざといことは考えてなかったとしても、「今まで信じていた2人の関係が、実は全く違った」というのは衝撃大きいですから。

2人が兄妹で恋人同士になったのは、2人が実の兄妹であることを将臣が自覚した後の事なので、兄妹でえっちすることに対するタブー感とか罪悪感とかがあってもおかしくはないのに、初めから開き直っているすずめちゃんの方は兎も角、将臣の方にも無いというのは、兄妹の恋愛にタブー感とか罪悪感を重要視する私としてはちょっと残念だったところ。ただ、罪悪感無しに兄妹で禁断の関係を結んでいることを後で将臣が「兄妹で恋人同士になることに対する覚悟が足りていなかった」と自戒しているので、タブー感とか罪悪感が無いというのは制作側の問題と言うわけではないので念のため。

雪来ちゃんのシナリオで判明しているように、将臣達の田舎では、双子の兄妹は夫婦にすると言うしきたりがある。そのしきたりに強く反発した2人の父、惟臣が自分の父親と断絶するも覚悟の上ですずめを連れて田舎を出て今の街に住んでいる。しかしその行為の結果が将臣がすずめを義妹と誤認、また一緒に住んでいなかった時期が、ふたりの兄妹としての認識を薄めることと繋がり、結果として恋人同士として2人を結びつけてしまうと言う大いなる皮肉。惟臣が静流ちゃんの事を悲劇として思い、その悲劇を繰り返したくないとやった事がかえって裏目に出、しかもそれが自分の子どもたちに、となれば、惟臣の無念は良く分かるというものです。子ども達二人の想いが強いものだと認めざるを得なかったとき、黙認状態に留めると言うのは、惟臣に取っては最大限の譲歩というものでしょう。

惟臣が将臣に言ったセリフ「お前達はまだ若い。お互いが男と女だと言うことに初めて気が付いて、はしゃいでいるだけかもしれない」 これは全く持ってその通り。この歳なら愛情と性欲の混同は珍しくもなく、しかも夢中になっているときはそれがどっちなのかは本人達に分かるはずもなく。愛情ではないと分かったときは、すずめの幸せを第一に考えて身を引け、そしてそのときは、兄妹の結婚という道義に背いた2人を敢えて祝福した2人の友達を裏切ることになることも覚悟するべしという惟臣のセリフは実に重い。推定中学生の子どもとは言え、道ならぬ道を選んだ兄の当然の責務なのですな。(/_;) 出来ればそういう事態にならないことを・・・2人の気持ちが本物で欲しいものであります。(ほろり


ToHeart2 XRATED  (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP Leaf/AQAPLUS)

プレイ開始 2005−12−21
プレイ終了 2006−01−09

季節は春。もう少しで春休み。主人公、河野 貴明(こうの たかあき 名前及び呼び名変更可 ただしデフォルト名の場合、登場キャラ達が声つきで名前を呼ぶ)は、とある学園に通う一年生。学力体力特に秀でてるところはないが、ただ一つ特筆すべき点は「女の子が苦手」という所か。(ぉ 女の子と近くで相対すると、緊張して挙動不審になることしばしば。そんな彼がマトモに話せる女の子と言えば、小さい頃から一緒で、一つ下の幼なじみ「柚原 このみ」(ゆずはら このみ)。貴明にしてみれば、妹みたいな子で、またこのみが年齢より子どもっぽく、あまり「女」と意識せずに済むせいでもあるようだが(笑) 女の子が苦手な貴明の、同い年の親友である「向坂 雄二」は、このみと同じく貴明とは小さい頃からの幼なじみで、イケメンなのに、女好きの本性を正直に出す性格が災いし、女の子とは縁がない難儀な男である。 朝の弱いこのみを起こして、駆け足で登校し、親友の雄二とバカやって過ごす毎日。

だけど、春だから・・・だろうか。貴明には今までとは違う日常が来るような予感がした。その予感通り、このみと同じく小さい頃からの幼なじみで、親友の雄二の姉、貴明達より一つ上の女の子「向坂 環」(こうさか たまき)が貴明らの高校に転入。とあることがきっかけで親しくなった貴明らのクラス委員長「小牧 愛佳」(こまき まなか) 貴明を謀って強制的にミステリ研究会に入部させた(笑)「笹森 花梨」(ささもり かりん) なぜか貴明をライバルとしてロックオンし、対決を申し込む女の子「十波 由真)(となみ ゆま) 自分を異星人だと主張し、奇天烈な行動が目立つ女の子「る−こ・きれいなそら」 貴明に助けられたことで、「らぶらぶ〜」(笑)になった、ちょっと天然入ってるがコンピュータの超天才「姫百合 珊瑚」(ひめゆり さんご)と、珊瑚のことが大好きで、珊瑚がらぶらぶ〜な(笑)貴明を目の敵にする、珊瑚の双子の妹「姫百合 瑠璃」(ひめゆり るり) 主人公がひょんな琴で夜の学校に行ったときに出会った不思議な少女「草壁 優季」(くさかべ ゆうき) 貴明達の学園の生徒会長であり、極端に人付き合いが悪く、「副長」と呼ばれおそれられている女の子「久寿川 ささら」(くすがわ ささら)らと様々ないきさつで、貴明は親しくなっていく。

果たして貴明は、これら親しくなった女の子と、どのような学園生活を送るのか・・・

 

本作は、AQAPLUSがPS2で2004年12月にリリースし、爆発的人気を誇ったゲームを、18禁要素の追加、及び、PC版オリジナルキャラ「久寿川 ささら」の追加等の手を加えPCゲームに移植、XRATEDとしてLeafブランドで発売された物です。PS2版として発売された当初から、PCゲームへの移植の声、とりわけ18禁ヴァージョンでの発売が一部ファンから強く要望された作品であり、その願いが届いたとき狂喜乱舞した人も多いと聞きます。(ぉ かくいう私もその一人(ぉぉ 発売された経緯から、この作品はPC版ToHeartの後継というより、PS版ToHeartの後継と見るべきでしょうね。ただ「2」と銘打ってはいても、「1」と一緒なのは舞台となる学園だけであり、「1」での登場人物は、ヒロイン、サブキャラに至るまでタダの一人も出てきません。ただ、誰かの話の中で、ToHeartのキャラ達のイメージがたゆたってる当たりは、さすがにToHeart「2」だなと。 後述しますが、ゲームのBGMも1と共通点が多く、ToHeartの世界を歩んでいると思わせる力の一つにもなってますね。

後、本作にはミニゲームが二つ付いています。一つはシューティングゲームの「スーパースイーツスクランブル」、もう一つは落ち物系ゲーム、「ドキドキぱにっくライブラリー」。ちょろっとやってみましたが、両方とも絵も綺麗で、また女の子も可愛くて(笑)なかなかはまります。特に「スーパースイーツスクランブル」の方は、昔の私のヘタレシューターの血が騒ぎましたね。(笑) 

ユーザーインターフェイス

さすがに老舗だけあって不足無いシステムですね。セーブやロードは随時行え、セーブした場面の画面がサムネイル形式で表示され、またセーブ時に表示されたテキストも一行だけですが表示。ゲーム内での日時の表示と相まって、どの部分のセーブデータかは一目瞭然。セーブ箇所も100カ所と十分な量。ヲレ的名場面集を作るのも容易でしょう。テキストのバックスキップも行数制限はありますが、声つきで可能。不満な点は全く見あたりませんね〜。

ただ思うに、元々PS2でのゲームなのだから、ゲームパッド対応にすれば良かったのでは?別にマウスでも何ら不自由なく操作できるから対応して無くとも別に支障はないけどね。

オマケ

CG鑑賞、音楽鑑賞、えっちしーんリプレイの三つ。この辺過不足無しですが、ただ一つ残念なことは・・・ささら先輩の緊縛し〜ん(ぉが収録されてないってトコ?(笑)バキ

*まあ、ありゃイベントの一種だし(ぉ

BGM

元々音楽については定評のあるブランドだけに、実に良い仕事してると思いますね。キャラのテーマならキャラクターの性格、状況を表す曲ならその状況を的確に描写した曲となっています。ToHeart1のアレンジヴァージョンがかなり見受けられますが、これについては賛否両論かも知れませんね。ちなみに私が一番気に入ってる曲は・・・由真のテーマ「トースト咥えたあいつにおはよう」(笑) この音楽に乗ってコミカルな勝負を行う二人を見るのが実に楽しくて。(笑)

OP曲「Heart to Heart」 ED曲「ありがとう」は何れも名曲。このOP曲が秀麗なアニメーションのバックで流れてるのをみると、ついつい繰り返し見てしまいますし、EDに至っては構成が実に見事。少し切ない曲にあわせて、セピア色に変わった古い映画調(ご丁寧にもフィルムの傷の描写までつける芸の細かさ)のムービー。サビの部分で、それぞれの女の子の一番印象に残る台詞を字幕調で見せるなんてもう素晴らしすぎ。ホントに良い仕事をしています。

CG

みつみ美里、甘露樹、なかむらたけし、カワタヒサシの各氏原画によるCG。実に美麗なCGを描いてくださってます。私は元々みつみさんのファンだけに、彼女が手がけてる柚原このみ、十波由真、HMX-17a 「イルファ」、ちゃる、よっち等のイラストには重々萌えさせて頂いていますが(笑)、カワタヒサシ氏のささら先輩の可愛らしさにも超萌えと(笑) イベントCGだけではなく、単なる立ちCGにですら萌え要素がいっぱいある、非の打ち所のない絵作りをしてると思いますね。

ただ惜しむらくは、XRATEDを銘打ってるにもかかわらず、CGの殆どがPS2版のものをそのまま移植していると言うこと。例えば18禁のPCゲームをコンシューマに移植する場合、パンチラやブラチラを巧みに消したりといろいろ手を尽くします。今回はその逆にパンチラやブラチラなど、コンシューマでは「見えそうで見えない」なCGをXRATEDならばのイラストに描き変えるか、または追加すると言うのを、もっと積極的にやるべきではなかったかと。姫百合姉妹のシナリオでかろうじて一つそう言う例がありましたが、あれだけでは・・・ねえ。(^^; 初めから18禁シナリオで作られている、PC版オリジナルキャラクターの、ささら先輩シナリオでは、XRATEDなCGてんこ盛りだけに、他の女の子のシナリオとのギャップが大きいのが違和感大きいですね。

ボイス

主人公以外、男性も含めてフルボイス。演技の巧みな声優さんで固めてるだけに、プレイでの感情移入をされまくり。(笑) ただ諸般の事情と言うヤツでしょうか。PS2ではEDで声優さんの紹介をしてるのに、このPC版では声優さんの紹介をさっくり削除されてます。(爆 まあ大人の事情と言うヤツでしょうから仕方がないのでしょうが・・・何せ某キャラに至っては「ア*ル」とでっかい声でしゃべるしな〜(笑)バキバキバキ

えっちしーん

リーフお得意のねちっこいえっちはどうやら健在のようです。(笑) えっちシーンは一回だけですが、行為は壱回だけにとどまらず、弐度目のえっちもあり。キャラによってはア*ルもありと、えっち初めての主人公とは思えぬやりたい放題。(笑)(^^; つか、初めてでア*ルは怪我や感染症の恐れありで危険だろと。女性の体に対する好奇心旺盛な年頃で、やりたい気持ちは分かるけど(^-^; 

初回特典のイラスト集で、みつみさんが、このみのえっちシーン描くことになるとは思わなかった・・・なんてコメントがありましたが、プレイしている私達も、喰えないと諦めていたキャラを喰えるようになったと言うことで、その辺はみつみさんと気持ちを共有してるかな〜と。(笑)バキ 

初めからXRATED仕様で作られているささら先輩シナリオは別にして、コンシューマゲームでのシナリオに、えっちシーンをつける形になった本作だけに、そのえっちシーンの入れ方に違和感がないかどうかと言うのは、PS2版もやっている人にとってはとても気になるところでしょうが、私はPC版の本作しかプレイしてないため、その辺の違和感を感じることはなかったですね。取りあえず、自然な流れで二人が身を重ねていくように見えます。PS2版をプレイしていたら別の感想になるかも知れませんが・・・

シナリオ

キャラクターは登場しないとは言え、一応ToHeart「2」を銘打つだけあって、来栖川謹製のメイドロボや、ミステリ、そして幼なじみなシナリオは健在。幼なじみのこのみシナリオについては、ちょっと期待しすぎていたところもあったと言う点もありましょうが、良くも悪くも「普通」な幼なじみシナリオだったのが肩すかしを喰らった点があり、(^^;また、花梨シナリオが、花梨に対する感情移入が余り出来なかったこともあって、余り盛り上がらなかった琴等以外は、キャラクターに対する萌え爆発な良いシナリオ作りになっていると思います。女の子達と付き合うに連れて分かってくる、それぞれの女の子達の持つ複雑な事情や心情。それを二人で乗り越えていくシーンは、何度見ても良いものですね。特に完璧超人に見えるタマ姉の意外な弱点や、主人公に対する秘めた想いの切なさ、巷での彼女の人気の秘密がプレイでようやく分かったですわ。(笑) いいんちょこと、愛佳ちゃんの愛らしさと言い、本作がPS2版で大ヒットしたのは決して伊達じゃなかったと言うことで。

しかしながら・・・ToHeartの主人公、浩之ちゃん(ぉ は、三無主義の権化みたいな男だが、いざというときにはチャキチャキ真剣に動くと言う点で好感が持てたのに対し、本作の主人公、貴明は女の子に優しいことは優しいのだけど、実にヘタレ。女の子が苦手というのはまあ許せるとして(ぉ 自分が女の子に好かれてる・・・と言うことに自信が全くない為に、女の子の気持ちを傷つけること再三。特に被害甚大なのがこのみ、タマ姉の幼なじみ’sと、心に傷を負った少女な、ささら先輩。その中でも特にささら先輩シナリオでは主人公のヘタレぶりが大爆発、親友の雄二も巻き込んで大騒動を起こす有様。私と同名だから推すわけじゃないが(ぉ それでも友達止めない雄二も大概お人好しだよなと。何度か出てくる、タマ姉のキツイ一言「タカ坊の女の子への優しさは、自分可愛故」 プレイヤーにもそれが見え見えだけに、プレイヤーの貴明への感情移入が切断されたこと一度ならず。それくらい貴明のヘタレぶりは群を抜いてるわけで。1の浩之ちゃんのようなスカッとした主人公像を期待していた人にはかなりキツイ設定かも知れませんね。(^^;

ゲーム内での朝と夜、普通の日常を描くのは良いとして、今現在プレイヤーが進んでいるシナリオを無視して漫然と流すのは感心しませんね。例えば、ささら先輩シナリオで、主人公と雄二が先輩を巡って鞘当てしてるときに、二人仲良く笑顔で登校ってのは変じゃありませんか?(^-^; そこら辺の詰めの甘さが残念でなりませんね。

XRATEDとしての移植に付いても。XRATEDと銘打つにしては、結局の所えっちしーんを挿入して終わり・・・と言う安易と言えば安易な作り方してるのが気になります。コンシューマでは出来なくて、PC版、ことにXRATEDなら出来るというシナリオもあるでしょう? そう言うのを殆どやらずにXRATEDとして移植するのもどうかなと。PC版オリジナルキャラである、ささら先輩シナリオが、まさにXRATEDと言えるだけのシナリオに仕上がってるだけに、コンシューマ出身の他の女の子のシナリオと浮いてしまってるのが象徴的といえますね。 ToHeart2の作品としての評価は高いが、XRATEDに対する批判も強い・・・世間での評価は私もある程度同じくしています。

ま〜不満な点はいくつかあれど、全体的な評価としては、一押し出来る作品であることは事実。プレイしていて女の子達への感情移入がガンガン出来ましたし(一部除く(ぉ キャラ萌え要素MAXの本作、プレイしなけりゃ損ですわ(笑) ということで、ハマリゲーム登録〜

さて、以下にキャラ別ネタバレ感想でも。ネタバレあるので気になる方は読み進めないでくだされ〜

 

笹森 花梨

主人公と同学年で、UFOやUMA、ESPなどを研究テーマとする「ミステリ研究会」の主宰者。(つ〜ても部員は彼女一人だけ) ミステリー小説の方と勘違いさせて部員勧誘をするなど、そうとうせこい手の使い手なのだが(笑) その努力はなかなか実を結ばず、お人好しの主人公を「エ○ア88」ばりの手口で入部させ、あまつさえちょっとしたえっちぃ事故をネタに脅迫、無理矢理手伝わせるという暴挙に出る無体な女の子でもある。(ぉ

正直言いますと、私の当初の彼女への評価はときメモ表記なら(-_-#) つまりは最悪と言うこと。(ぉ 男をえっち関係の琴で脅迫するような女の子に好意持てと言うのが難しいでしょうし、そもそも私はゲームでは脅迫するのは好きだが、されるのは嫌いという性格してるのでなおのこと彼女に好意を持つのは難しかったりする。

*しつこいようだがあくまでもゲームの中でですぞ?実際にやったら脅迫罪に問われますがな。(ぉ 

まあプレイを続けるにつれ、言うほど悪い娘じゃない琴は分かりましたがね。脅迫までしておきながら、良心の呵責からか、結局主人公の同好会への正式な登録をせずにいたり、ボヤ騒ぎでの疑惑で、主人公を巻き込まないように最後の別れのデートやったり、主人公とは無関係を装ったりしたことといい、ハチャメチャな行動とは裏腹な優しさを持った女の子ではあると思います。登録の方は、もし主人公が他の女の子シナリオに進んでいて、ミステリ研究会については幽霊部員やっていたら、本気で先生の方に登録出していたとは思うけどね。(ぉ 彼女の優しさは、自分のシナリオよりむしろ他人のシナリオ・・・特にるーこシナリオで顕著というのが、彼女の救いのなさの象徴かも知れませんね。(^^; 

キャラへの思い入れの方はともかくとして(ぉ ストーリーの方はなかなか含蓄に富むものだったなと。まず「錬金術」に例えたシナリオ作りというのが見事。錬金術は結果としては無駄だったわけだけど、その過程の副産物として、化学的知識の蓄積があったと言うのは有名。花梨たちのやってることは、確かに無駄なことだけど、バカなことをやれるのも若いうちの特権の一つ。そこでやってきたことを人生の糧として人は成長してるわけで。花梨シナリオでは、主人公というパートナーを得られたのだから、まさに科学と言う実を手に入れた錬金術だったのね。(笑)

 

十波(長瀬) 由真

主人公と不幸な出会い方をしたことがきっかけで何かと勝負を挑む女の子。おきまり台詞は「これで勝ったと思うなよ〜〜〜!」。 (笑) 自分で勝手に結論づけて被害妄想拡大していくタイプのため、こんな女の子に目をつけられた主人公も気の毒に・・・と思わずにはいられなかったりする。(ぉ と言うわけで、プレイ前は花梨ちゃんと並ぶヲレ的不人気キャラだったのだけど、プレイ進めるウチに萌え度上がること上がること。彼女のテーマBGM共々萌え度上位ランクに位置することになりましたとさ。(笑)

彼女のシナリオの良いトコは、やっぱ主人公と彼女とのコミカルな勝負の数々と、そしていつの間にか惹かれあうと言うベタな展開でしょうか。(笑) 主人公に惹かれてるのに、意地になってそれを認めたくない彼女も、今はやりの「ツンデレ」に当たるのかしらね〜(笑) ビルとビルを繋ぐ通路で、中央に設けられたガラスの壁ごしに、自分達とそっくりの人形を使ったガラス越しのキスシーンは実に秀逸。昔のドラマで「ガラス越しのキス」というのはよくあったけど、人形を使って・・・と言うのはなかったからね。古き良き時代の高校生の純愛物語を見てるような気がして少しノスタルジーに浸ったゆ〜ちゃん☆でありました。

実は彼女の「十波」という名字は偽名で、本当の名字は「長瀬」だったりする。プレイしていて知るびっくり設定だが、執事の跡取りっていったいなんやねんと。(^^; 正確なところは「来栖川家」と縁の深い「長瀬家」の跡取りということなんだろうが、アニメToHeart2のように、資産家の家の跡取りという設定の方がまだ分かりやすくて受け入れられやすいかな。 高校生にもなれば、否応にも将来の道を選択しなければならない。大学に行って最終的な選択を先延ばしにする・・・と言うのも一つの手だが、それをするのも結局選択肢の一つの訳で。そう言う大事を前に立ちすくむ由真・・・と言う状況にプレイヤーを同調させたいのであれば、アニメ版のような、プレイヤーに受け入れやすい対象の跡取り・・・と言う風にしておいた方が良いと思うね。

主人公の気の回しすぎで彼女を怒らせ、しばらく行方が分からなくなった後に再会した彼女は・・・過剰なほどに活発的だった「十波 由真」とはまるで正反対な、引っ込み思案で陰気な感じの「長瀬 由真」だった。ご丁寧にも本来の彼女はメガネっ娘だったようで。(^^; そのメガネが悲しいほどに「十波 由真」とは別人だ・・・と思わせるいい小道具になってる。このあたりは実に見事としか。「十波由真」も、「長瀬由真」も嫌いな由真ちゃんに「河野」の名字を提案する主人公もなかなか(笑) これって見事に求婚だし。後一年あれば二人は正式に結婚できるわけだから、そう言う進路もあり・・・ということですかね(ぉ

XRATEDの売り、えっちしーん。まさか・・・まさか初めてのえっちで「アナルえっち」もやるとは思わなかった。(ぉ 初めてやるには少し変態チックな行為を、それでも受け入れる当たり、ホントに由真ちゃんは主人公のことが好きなんだろうなと。 えっちしーんの後にまでコミカルになるのは、やっぱ彼女らしさというところですかね。(^^;(笑)

 

るーこ・きれいなそら(ルーシー・マリア・ミソラ)

自称異星人。(笑) ただ自称とは言っても、実際の所やはり異星人なのだろうと。物語中では結局、彼女が異星人であると言う明確な証拠を示す描写は一度もなかったものの、「地球人」というレベルからすら外れてる世間知らずなところ、主人公の目の前で見せられる、彼女の起こす数々の奇跡を考えれば自ずからそうなりますな。余りにも突飛な存在故に、彼女に私が持つイメージはそれ程良くはなかったですが、プレイしていていつの間にか惹かれていくというのは、前二人と一緒。(ぉ 特に「花梨」を見直す良い機会になっているところが何とも言えませんね。(笑) コミカルなカルチャーギャップの描写の数々はもとより、余りのお人好しぶり・・・地球人の為に使える「るー」の力は3つまでと言う掟を、菜々子ちゃんの為に破り、挙げ句母星に戻れなくなる等、彼女の超お人好しぶりも好感度を高める要因になってます。(/_;)

るーこの操る「るー」の力は可能性を操る力。そのためかどうかは不明だが、どうやら彼女は並行世界の別の自分を見る力と、観察する対象の近い未来を見通す力があるようだ。ささら先輩シナリオでの彼女は『「この世界では」無事地球に着陸できた』と発言していたり、女子トイレの窓が開きやすい琴をわざわざ主人公に教え、近い将来彼がそこから学園に侵入することを予言してるところからそのことが推測される。しかしこの力・・・悪用しようと思えばいくらでも出来るよね。(^^; 公的ギャンブルでの金儲けとか。誇り高い彼女だからそう言うことをしないだけで、私のような俗物がこんな力を手にしたら・・・(ぉ

るーこを思うが故に、彼女が母星に帰れるようにと、花梨や姫百合姉妹達(後に幼なじみ’s達も)と協力していながらUFOの呼び集めを行い、いざ本当に帰れるとなると、別れるのがいやさにかえって欲しくないと密かに望む主人公。考えと行動に矛盾を来してはいますが、しかしそれは人としては当然のことかと。前者は愛しい人のために、後者は何より自分のために。るーこの帰還が実は罰を受けるためのものであり、かつ彼女自身がそれを望んでいると知ったために、結果として主人公は自分の心の葛藤から自由になれてはいますが。
ただこういう結果が待ち受けているのなら、彼としては素直に彼女が「うーの住人になる」と言った言葉を受け止めておけば良かったわけで、相手を思いやってやったことが、かえって裏目に出たという後味の悪い結果になっていますね。(^^; なんとなく納得いかない展開ですが、まあ世の中は得てしてそう言うモンですから。(ぉ

るーこが母星に帰ってしばらくして、自宅に帰った主人公が、すでに自宅にいた人物を見たその人は・・・るーことうり二つ、いや、るーこそのものの女の子ルーシー・マリア・ミソラだった。彼女のプロフィールは、るーこが異星人と疑う花梨ちゃんにるーこの素性がばれないようにと、咄嗟に主人公が出任せで作り上げた嘘のプロフィール・・・だったはず。るーことルーシーが別人なのかと落胆する主人公(&プレイヤー(ぉ )だが、ルーシーの裡にるーこの想いは確実にあったわけで。こっから推測される琴は

1) るーこの記憶は母星での刑罰によって変更され、ルーシー・マリア・ミソラと言う「うー」(地球人)として生きることを求められた。 作中でも「人の記憶は刑罰でしか変えてはいけない」等の台詞があったし、この可能性は高いモノと思われる。

2) ルーシー・マリア・ミソラが本当に主人公の幼なじみで、主人公が言うように、るーこの琴は長い長い夢の中を彷徨っていただけ。

3) 1)の発展系。偉大な「るー」の力により、主人公とるーこは、主人公とルーシー・マリア・ミソラとして有り得た可能性の世界に飛ばされた。

まあいろいろと考えられるわけっすが、どれが正しいのか、又どれも間違いなのかは、Leafはタッチしないでしょうね。プレイヤーそれぞれの判断に任すと言うことで。それこそ可能性を操る「偉大なるー」の力の為せる業だし、プレイヤーそれぞれで発動の形態が変わっているとも思えるし。(ぉ 大事なのは、るーこと、ルーシー・マリア・ミソラ、人物は別だったとしても、確かに愛をはぐくんだ相手が自分の側にいることだから。時間や可能性を扱った作品が大好きな私だけに、るーこシナリオは私にとって好きなシナリオの最上位に位置しますね。

 

草壁 優季

学校にレポートを忘れてきて、それを取りに深夜の学校に行くと、そこで寝こけていた女の子に出会う。それが彼女だった。知らない女の子のはずなのに、なぜか懐かしい想いが彼女にあって・・・以後、深夜の学校での彼女との逢瀬をつづけ、いつか惹かれあう二人。実は彼女は未来からタイムスリップしてこの時代にやってきた女の子。彼女の知る世界では、主人公は交通事故にあって死んでしまうことになっていた。主人公の死をしって愕然とした彼女は、気づいたらタイムスリップしてこの世界に・・・と言う、いわゆる「ときかけ」(時をかける少女」のストーリーすね。ちなみに彼女は本作では唯一の歌姫だったり。(笑) スーパースイーツスクランブルでも、彼女の特殊攻撃力は音符での攻撃だったし(笑)

彼女はかつて「高城 優季」(たかしろ ゆうき)と言う名でした。両親の離婚により名字が変わったわけですが、私の幼少時にもそう言う娘がいましたね。離婚の時に母の名字を名乗り、、母の再婚によって、今度は再婚相手の名字を名乗るという風に二度変わったわけですが。当時は幼くて、離婚や再婚という大人の事情はよく分からず、なんか理由は知らないけど名字が変わった・・・と言う感じでしかなかったわけですが、今思い出せば、親の都合で子どももずいぶんと苦労をするモノだなとしみじみ思うわけです。その苦労というのが、優希ちゃんと同じように、名字が変わることで自分も変わってしまうのではないかと言う不安。ましてや彼女は、両親の離婚で転校しなければならないわけで、新しい名字になった自分を、果たして主人公が自分だと分かってくれるかどうか・・・不安にならない方がどうかしてますよね。(/_;)  

あ、ちなみに私達と彼女の場合は、その娘をいつも下の名前で呼んでいたので、名字がどうあれ無問題だったわけですが(ぉ

前述の由真シナリオでも、主人公は自分の名字を女の子にあげると言うような発言しとりましたが、優希ちゃんにも同じ琴言っていたのね。(^-^; その言葉の持つ意味が「プロポーズ」だと言う事を全然考えてない当たり、主人公は幼い頃から確かに主人公だったわけですが(笑) 意識せず女の子へのフォローをしっかり出来る彼だからこそ、女の子にモテまくる主人公なんでしょうな。幼い頃の私も、彼女にそゆこと言えたら今頃別の人生歩んでいたんだろうか。(/_;)バキ

幼い頃、主人公がそれとは知らずに交わした結婚の約束、そして主人公にとっての未曾有の危機を救う為に、こちらも意識せず時すらも超えて助けに来た優希。優希が言うように、まさに「運命的な出会い」によって結ばれた二人の絆。るーこシナリオでも言及したように、私はこの手の時間と可能性を扱った作品が好きだけに、優希シナリオもホントに気に入り、実に素晴らしいストーリーだとは思いますが、いかんせんシナリオの尺が短すぎ。物足りなさを否定できませんね。(^^; それだけが欠点かな?

 

姫百合 珊瑚 & 姫百合 瑠璃 & HMX-17a イルファ etc・・・

コンピュータの達人で、そして若輩ながらもロボット研究者の中枢を担う少女、珊瑚と、そんな大それた能力は持たないものの、珊瑚の双子の妹で、家事一般はなんでもござれの瑠璃。姉妹という絆を超えた、二人の互いのらぶらぶらぶ〜ぶりには、正直主人公の入り込む隙間なんて全くないじゃないかと思うわけでございますが(笑) 実は二人とも互いに対して後ろめたい部分・・・珊瑚は瑠璃に対して、ぼーっとした自分を守るために瑠璃が友達を無くした事、瑠璃は珊瑚に対して、スーパー少女である珊瑚と釣り合わない自分が珊瑚を独り占めすることの代償として、珊瑚から親も含めて他の人との繋がりを奪ってしまったことに対する後ろめたさを持っているという意外な事実。そして物語の後半で登場するメイドロボ HMX-17a「イルファ」の存在が彼女らの気持ちのすれ違いを顕在化させてしまい、その二人の想いをつなぎ合わせるには、主人公という存在が必要不可欠だった、と言う部分に至っては、このシナリオの奥行きの深さ、ボリュームの多さを実感せずにはいられません。デフォルトで双子姉妹二人ともお嫁さんどころか、双子姉妹&三つ子姉妹みんなお嫁さんという漢の夢「ハーレムシナリオ」であると言うことを抜きにしても(笑)バキ このシナリオを作ったシナリオライターさんには感嘆の念を禁じ得ません。正直に申し上げれば、キャラクターに対する萌えとは別に、ことシナリオに限ってでは、彼女らのシナリオこそが本作での最高峰であると断言しますね。

姫百合姉妹と主人公とのじゃれ合いの描写も秀逸。出会っていきなり主人公にレベル2(らぶらぶ(笑)な珊瑚ちゃんと、主人公に対して最初は敵意丸出しだったのに、いつの間にか大切な人になりつつあった瑠璃ちゃん。雄二というおじゃま虫(/_;)(笑)がピエロを演じて笑いを取ると共に、姉妹と主人公が絆を強めるシーンが見事。雄二だけではなく、このみやタマ姉達も三人のサポートをさりげにしてるのね。三人で一緒におねんね〜してるところをタマ姉に見られたり、珊瑚ちゃんの爆弾発言でプッツン切れるタマ姉の描写も面白いけど(笑)バキ

微笑ましいシナリオの連続だっただけに、HMX-17a「イルファ」が登場してからの修羅場は見ていて辛いものがありましたね。姫百合姉妹とイルファ達の思いのすれ違いが顕在化・・・物言わぬぬいぐるみではなく、自分の心を持ったロボットを作って、瑠璃ちゃんに友達をあげたいと思う珊瑚ちゃんの想いと、皮肉なことにそのイルファが、瑠璃ちゃんの場所を奪ってしまうと瑠璃ちゃんに思われてしまったこと。珊瑚ちゃんからは、瑠璃ちゃんの友達になってあげてと懇願されながら、姉妹の絆の深さを前に、瑠璃ちゃんに対して恋愛感情を秘めて、敢えて「メイドロボ」として接しようとするイルファ・・・。縺れた心の糸を解きほぐす大役を、我らがヘタレ主人公が担ったわけで。ただその行動は「女の子が苦手」な主人公の姿はなく、実に立派な行動だった。彼の行動はプレイしていても清々しく、感情移入を存分に出来るものでしたね。 他の女の子のシナリオでは、女の子を泣かせまくりのヘタレぶりだったことがあるだけに、彼の一筋縄ではいかない性格が出てますわな。(^-^; 

HMX-12「マルチ」の悲劇は、アニメ版 ToHeart Remember my memories」を見ていれば分かるわけですが、メディアミックスに頼らず、作中でのある程度の説明は必要だと思いますね。特に、ToHeartRって見られる環境が限定されていただけに。(^^; マルチは大切な人(浩之)を想うあまり、その大切な人を想う、マルチ自身も大切に想う少女(あかり)を悲しませると言う矛盾にであい、解決のために無限に計算を続け、行動不能になると言う、AI設計の中では有名(らしい)「フレーム問題」を引き起こしています。そのフレーム問題を解決する手段として、珊瑚ちゃんが考えたのが、「だいこん・いんげん・あきてんじゃ〜(笑)」もとい、「ダイナミック・インテリジェンス・アーキテクチャー」な訳ですが、考えてみれば、マルチのAIの基本設計者は「藍原瑞穂」(雫、をやってる人ならニヤリだね) イルファのAI設計者は姫百合珊瑚。何れも女性だと言うことが示唆的。生命のみならず、人工生命をも担うのは結局女性だと言うことなのかしらん・・・

えっちしーん・・・素晴らしい、素晴らしすぎ(笑)バキ 主人公の初めての女性がイルファというのはむろん、生身の女の子とのえっちが姉妹丼。珊瑚ちゃんと瑠璃ちゃん、そしてイルファが互いに百合な感情もっていて、しかも三人とも主人公のこと「も」好きとなれば、そりゃもうハーレムしかないわけで。(笑) 作中ではクマのぬいぐるみの仮ボディでしか出てこれなかったHMX-17b「ミルファ」は主人公にぞっこんらしいし、引っ込み思案なHMX-17c「シルファ」も是非見てみたい。この二人も含めた究極のハーレムぶりを収録したファンディスクを是非Leafさんには作って頂きたいと、私ゆ〜ちゃん☆は声を大にして要求致します(笑)バキバキバキ

 

小牧 愛佳

バスガス爆発(笑) すいません。私も舌っ足らずなモンで、この早口言葉を真朋に言えません。(/_;)(笑)

主人公達のクラスのクラス委員長。ただし登場初期は「委員長」 ホントの委員長がちゃらんぽらんで仕事をマトモにやらなく、また本当の委員長が(ホントに長いなあ(w)が怪我でリタイアしてるため、副委員長の彼女が委員長の仕事のすべてをやる羽目になり、いつしか副委員長の彼女が委員長と認識される結果に。本当の委員長が復帰しても、結局委員長の地位を彼女に禅譲(ぉ 名実共に委員長になったといういわくつき。(笑) その経緯を見て分かるとおり、かっちりきびきびとした前作ToHeartの委員長、保科 智子とは正反対にほわーんとして要領の悪い委員長。しかしそんな彼女だからか、また彼女の人徳の為せる業か、彼女と主人公のいるクラスが、他のどこのクラスよりもまとまったクラスとなっている。人呼んで「委員長マジック」 

男の子が苦手で、話をするとき距離を置く癖があり、雄二や他の人たちはそう言う彼女をしっているのだが、同じく女の子が苦手な主人公は、よく見てないので気づかないという納得できる設定。互いの弱点克服のための特訓と称してのお付き合いをしているうちに、いつしか本当に恋に落ちた二人。だけど愛佳には、主人公にも、いや、主人公だからこそ言えない秘密があって、それが彼女の心に暗い影を落として・・・。主人公のもつ、愛佳へのもどかしい想いというのは、プレイヤーにもしっかり伝わってきており、その意味でキャラクターへの萌えだけではなく、シナリオの完成度の高さを表していますね。 どうでも良いが、彼女に相対するとき、主人公って見事な亭主関白ぶり。女の子苦手のヘタレのくせに・・・(ぉ

ちょこまかと無駄に動き回るリスやハムスターを想起させる行動パターンや、これまたリスのように食料を溜め込み、暇さえあれば何か食べてるお茶目さんでもあり。「バスガス爆発事件(笑)」でも分かるとおり、意外に負けず嫌いな所もあり、まさに萌え度満点。そんな彼女だからでしょうね、各地で行われている人気投票でも、タマ姉と並んでトップを取ることが多いと言うのも納得理解です。

実際私も、彼女への萌えはハンパじゃなくて。特に惹かれたのが、仕事にかこつけての「たかいたか〜い」のおねだりでしょうか。(/_;)バキ 彼女には病弱な妹「小牧 郁乃」がいて、両親はその妹の世話に掛かりきりで、小さい頃は殆どかまって貰えなかったそうな。たかいたか〜いすら初めてやってもらったのが主人公・・・と言う下りには泣けました。(/_;) 私なんかで良ければ、たかいたか〜いなんていくらでもやって差し上げますのに・・・バキバキバキ ふつう妹の方に両親の愛情が偏って注がれてる場合、はじき出された姉の方はひねくれることが多いようですが(ぉ 彼女の場合ひねくれるどころか、両親にもまして妹の世話を甲斐甲斐しくやるくらいだし。ホントにまっすぐ良い娘に育ってるよなあと。(/_;)

幼少時のこともあってか、自分が愛されていることに自信がなく、自分に向けられる好意に、臆病になっている愛佳。彼女にとって誇れる自分とは、人のために尽くせる自分。みんなに頼られている自分。もしかして自分と同じ学校に来られるかも知れない郁美に、男性恐怖症なんてみっともないところは見せられず、また、図書室の自分の秘密基地を、郁乃にも見せてあげたいが夕映に、彼女らしくもなく図書委員長に反発してでも彼の改革案に抵抗。妹に良いところを見せたいが為に、結果として主人公を利用した形となった琴に対する罪悪感。主人公にも、いや、主人公だからこそ甘えられない、頼れない理由がそこにありました。自分のやってる他人への優しさは、結局は自分が可愛いからと自嘲する彼女ですが、その言葉を出させるのが、彼女の優しさがゆえという主人公の台詞はまったくもって正論ですね。自分がやってきたことで、自分の主人公への想いを語れなかった愛佳。さぞや辛い日々だったでしょう。(/_;) こういうけなげさも、いいんちょ人気を支える原動力になってるのは想像に難くありません。

郁乃ちゃん・・・最初会ったときは正直「わ〜何だこのひねたガキは」と想わずにはいられませんでしたが、実は大のおねえちゃん娘と知ってからの私は、雄二(向坂)も恥じらう萌え方向への転向ぶりでした。(ぉ だって私好みの貧乳少女だし・・・全然育ってないけどね、なんて自虐的なこと言ってましたが、そんなの全然気にする事なんて無いのにね〜バキ 上手に彼女のフラグを立てることが出来れば、姫百合姉妹同様に愛佳は郁乃が大事だし、郁乃はお姉ちゃんらぶらぶだし、小牧姉妹二人ともお嫁さんも可能だったのでは?(/_;)バキバキバキバキ まあこの辺は是非ファンディスクで・・・(笑)バキ

愛佳ちゃんとのえっちしーん・・・コレが又萌える。(笑) 壱度目は悲しみを紛らわせるためだったけど、弐度目は彼女からのおねだりもあったし〜。感じすぎて怖くて泣き出すトコも保護欲くすぐられてぐっど。さすがは葉っぱのこゆいえっちです。(ぉ ただえっちシーン挿入で、シナリオの一部に矛盾を来したのは残念かな?(^^; 手術終わって包帯を取るまで数時間だったのが、壱日後に変更になったのは良いけど、台詞にその部分を反映し忘れてるし。(ぉ ちとうかつでしたね・・・

 

久寿川 ささら

XRATEDオリジナルキャラ。現生徒会長で、まーりゃん先輩が生徒会長の前生徒会では副会長を務める。公私ともにストイックな性格で、感情を通わせぬ、有無を言わせぬ理詰めの言動と他者から距離を置いた態度から、他の生徒からは「副長」と呼ばれて敬遠されてる。しかしそんな事情を生徒会や女の子に興味がない主人公が知るよしもなく、偶然主人公が、ささらが屋上で泣いているところを見てしまう所から、彼女との恋物語が幕を開ける。

彼女のシナリオはPS2にはない、XRATEDオリジナルキャラの為、他の女の子の大幅なシナリオ変更を避けるためか、巧妙にPS2版キャラのシナリオの間隙を縫うように設定されてますね。彼女のシナリオにはいると、他の女の子のシナリオではデフォルトである「花梨たばかり事件(ぉ」や、タマ姉と一緒の春休みイベントは無く、独自のシナリオ展開に進み、逆にささら先輩シナリオに乗らないでいると、ささらのさの字もない状態になるわけで。(^-^; 追加キャラクターが完全に融合し切れていない、ちょっと考えると異様なシナリオ構成になっていますね。(^^;

また彼女はXRATEDに追加されたキャラの為、キャラクターの台詞、CG、描写がまさにXRATED。これこそがXRATED!と言えるくらい(笑) 台詞じゃ主にまーりゃん先輩ですが、ヤバい台詞をPONPON言ってきますし(笑) CGではLANケーブルによる緊縛(ぉとかスク水メイドとか、果てはラブホテルにGO!とか・・・・(因みにささらはえっちな娘で、後ろからされるのが好きだそうです・・・バキ(本人談) 他の女の子のシナリオがPS2版のカテゴリ向けに設計されてる中では異色の存在となっております。このちぐはぐさが、XRATEDに期待していた人たちが持つ物足りなさを生んでいるわけですが、まあそのことは彼女のシナリオとは関係ないので割愛。(ぉ

ささらの冷酷に見えるところは、実は人付き合いがヘタで、他者を傷つけることを恐れる彼女がつけた偽りの仮面。他者を傷つけることを極端に恐れる彼女が、それならば最初から付き合わなければいいと考えた結果の行動。雄二達のように彼女への先入観が無かった主人公だからこそ、まーりゃん先輩らの力添えがあったにせよ、ささらの真実にたどり着き、そして彼女の固く閉ざされた心の扉を開けることが出来たわけですね。その意味では後に主人公と恋の鞘当てを演じた雄二が言う「そこにいるのは別にお前じゃなくても良かったんだよ」というのは正しくもあり、また間違ってもいるわけです。確かに側にいるのは主人公でなくとも良かったわけですが、彼女の側にいようと思う人が、少なくともあの段階では、まーりゃん先輩以外には、ましてや異性の中では主人公以外には誰もいなかったのですから。

ささらシナリオで感心したのは、彼女との何気ない日々の出来事の中に、さりげなく彼女の経歴の伏線を張っていること。例えば私の大好きなイベントの一つ、花梨のインチキ催眠術で起こった「よんさいのささら」イベント(笑)バキ 幼い頃のささらはパパっ娘で、恐らくパパべったりだったのでしょう。そのことが後にささらを溺愛する母親が娘離れ出来ない理由の遠因となっているのは想像に難くないかと。また幽霊騒ぎの時では、無事地球にたどり着いたるーこが、人間観察のために学園に侵入する時に使った女子トイレの窓の情報を主人公に伝え、後に主人公が深夜の学園に入り込む時にその情報を使うとか。まあこちらの方はるーこが未来を見通していたと言うこともありましょうが(ぉ 主人公がささらに「女の子がしているところを見る人なの?」と問われて固まる主人公はマジで笑えました(笑) だけどもっと萌えるのは、多分その後にささらは「それだったら私のを見せてあげる」という言葉が続いていたであろう琴。主人公の好きなことなら、どんな羞恥プレイでも、何でもやってあげたい彼女だけにそう言う機会を無くした主人公は、その意味でもヘタレといえましょう。バキバキバキ

固く閉ざされたささらの扉を開くまでは非の打ち所のない行動を取った主人公ですが、その後はヘタレの罵声の嵐。(^^; 元々タマ姉やこのみ以外の女の子とのつきあいは超苦手で、自分が女の子に好かれている・・・と言う事実に気づけないのは謙遜としても、それが度を過ぎれば単なるお馬鹿なわけで。雄二の言うとおり、「年下の男に好かれようといろいろとバカをやるささら」は、とても見ていられず辛いところ「も」ありました。「も」というのは、自分から羞恥プレイに走った「スク水メイド」とかは別にするからですが(笑)バキ ほんとうのささらは、「副長」どころか傷つきやすい一人の女の子に過ぎないというのに、隣にいて彼女を支えてやらないでど〜するよと、ささらの想いを受け止めきれないヘタレ主人公の愚かな行動の数々に、この作品では珍しく、主人公との感情移入のリンクが切断されたのは紛れもない事実。(^^; ささらを雄二(向坂)に取られたくはないが、しかし雄二の行動には共感できるという矛盾した状態に置かれた有本雄二がおりましたとさ。(ぉ

女の子を巡って、雄二と主人公が恋の鞘当てをする・・・と言う展開は、姫百合姉妹の時もありましたけど、アレは殆どコミカルな展開で、シリアスな展開にはなりませんが、こちらのはかなり深刻にシリアス。結果として雄二はささらには振られ、主人公に対するかませ犬&励まし役の役割を見事に演じたわけです。普通なら絶交ものでしょうが、雄二のお人好しに主人公が救われた形ですね。頭の悪い雄二にしては見事な言葉「この楽園は期間限定なんだぜ」 主人公の心もそうでしょうが、かつて私が間違いなくいた「期間限定の楽園」への郷愁か、プレイヤーの私の心にもぐさっと来たぜよ・・・>向坂雄二殿

主人公を巡る、ささらとタマ姉の恋の鞘当て。生徒会のNo.1とNo.2が同じ生徒会のNo.3を巡って女の闘いやってるなんて琴になったら、そら確かに格好のゴシップだわなと。(^^; ただタマ姉の想いは残念なことに主人公には届いておらず、タマ姉には辛い展開な訳ですが、その気持ちを心の奥に秘め、主人公に対してはキツイ言葉を投げかける形ではあっても、主人公を叱咤激励するタマ姉。つくづく主人公は友人に恵まれてると思いますね。(/_;)

艱難辛苦の末、晴れて両思いになれた主人公とささら。だけど神(シナリオさん)は二人に安穏とした生活送らせる気がなかったらしく(ぉ ささらの親の事情による別離が待っていた。普通なら卒業を控えた三年生が親の事情で転校なんてそうそうあるものじゃないと思うが、ささらの一家の場合は事情が特殊だからなあ。(^^; 溺愛する母親と、本当の意味で両親には愛されておらず、常に親の愛情を求め続けていたささらの組み合わせ。いわゆる「共依存」というヤツでしょうか。ささらの父親はささらの母親を愛してるにもかかわらず、夢を追いきれず妻を犠牲にしてしまったという引け目から、ささらの母親とのやり直しを出来ずにいるし、父と母の狭間で苦しむ娘の図・・・と言ういつの時代にも変わらぬテーマがここにありました。主人公との逃避行は、その悪因縁を絶つための必要な行動だったわけですが、やっていることは子どもでも、逃避行を理由としてささらのアメリカ留学を無かったことにする・・・と言うだけでは、自分たちの本当のゴールではないと認識している点は立派。ちょっと前まではへたれていた二人なのに、いつの間にかちゃんと道理を分かっている所を見て、何となく育てていた子どもが大きくなって自分の巣を出て行ったような気分になったのは私だけかしらん・・・(/_;)

雄二やタマ姉、このみ、愛佳や由真、双子姉妹、そして何よりもまーりゃん先輩らの力添えあってこその二人の愛。そしてその愛の結末は、依存ではなく、自分の意志で、母を支えるために母と共にアメリカに行くと言うささらの決意でした。 主人公と同じように、プレイヤーの私も最後の最後で「先輩」として自分より沙希に凛として進んでいく彼女を見る想いでした。自分の庇護から離れて。ある意味反則的な感動シーンですね。永遠ではないにせよ、一時的な別離があるわけで、主人公とささらの恋の「始まりの終わり」的エンディングで少し切なさを感じはしたものの、なかなか良いシナリオ作りになっていると思います。

こっからは蛇足(ぉ

まーりゃん先輩。あれほど存在感が強いキャラクターだというのに、本名を最後まで教えてくれなかったな。(/_;) ネットを回ってみると、なぜまーりゃん先輩のシナリオが無いのだとお嘆きの人たちもおるんで、彼女の活躍の場をファンディスクなどで作って欲しいなと思う。(笑)

まーりゃん先輩が主人公への秘密のMSGとして送りつけたメタルテープ、あれってもう製造してないんだってね。私が昔AV(オーディオ&ビデオ アダルトビデオじゃないぞ(ぉ )小僧だった頃、大して肥えた耳を持っていないくせに、自己満足でデフォルトで使っていたテープがコレでした。Fe-CrのタイプIIIを買ったのは生涯で一本だけ。SONYのDUADと言うヤツです。時代はすでにメタルに移っていたモンでいきなりメタルな世代だったのですね。 時代はデジタルに移り、記録媒体もMDとかシリコンオーディオの時代になり、メタルテープカセットの存在意義も相対的に低くなったのが製造終了の理由でしょうが、元オーディオまにやとしては寂しいコトしきりですね。

因みに同時にまーりゃん先輩が言っていたDAT、あれ、つい最近SONYが製造終了にしてるんだよね。さすがの私もDATには手を出してなかったのでそれ程の感慨はないのだけど、そう言うのを知っているまーりゃん先輩って歳一体いくつなの・・・(汗

 

さ〜てこっからは幼なじみ’sのメインヒロイン達・・・リキ入りますぜ

 

柚原 このみ

パッケージやオフィシャルWEBPAGEでの扱いからも分かるように、本作のメインヒロイン。主人公の隣に住む幼なじみで、主人公にとっては妹同然の女の子。歳は一つしか違わないのだが、小さい外見通り心も年齢に比して少し幼めなので、年が離れた兄を慕ってくっついて歩く妹・・・と言うイメージがぴったりです。(笑) 大概こういう幼なじみの場合、朝に弱い主人公を女の子が毎朝起こす・・・と言うパターンなのですが、本作では全く逆。(笑) 主人公が一緒に登校しようとこのみの家に行くと、まだ寝こけていて母親にたたき起こされるわ、呆れて先に行こうとすると服も着ないで裸のままで部屋を出て行こうとするわ(CG無し!残念!(/_;)バキ)お世話するよりされる側という感じがぴったりでし(笑) 気分が乗るとなぜか軍隊口調になるという妙な癖を持っており、またもうそろそろ高校生にもなろうとする歳なのに、一人で寝るのは怖いからと主人公の布団に潜り込んでくる有様。嗚呼神よ。妹萌えの私に、なぜに、なぜにこのような素晴らしい妹か妹同然の幼なじみを授けて下さらなかったのですか!!!!!!!!!!!!!!!!!(血涙)

幼なじみだけに、主人公とはいろ〜んな思い出話があるのは事実なのですが・・・聴いてみると色っぽい思い出は全然無く、このみが大食らいしたこととか、食い過ぎて腹をこわしたこととか、食べ損ねた食べ物の琴に対する無念の想いとかそう言うのばっかし。(笑) 愛佳ちゃんも食いしん坊だけど、このみは食い意地張ってる女の子(笑) まさに色気より食い気。このみママが主人公のために作ってくれた天むすを、タカ君だけずるいずるいと横からかっさらう所など、食い意地満点。良い意味でも悪い意味でも、主人公とこのみは仲の良い兄妹以外の何者でもなかったわけで。

ただそうは思っていても、主人公もこのみもいつまでも子どもではいられないわけで。恋愛関係では男より女の方が沙希に成長すると言うセオリーを、本作でも正確に踏襲しており、このみは主人公のことをずっと前から兄としてだけではなく、一人の男として好きでいたわけであり。このみのその思いを、雄二は正確に把握しており、ただの幼なじみに上記のようなことが出来るわけがないと主人公を諭すシーンでは不覚にも私も「あっ」と思うしかなかったわけで。そう。いくら幼なじみでも、恋愛感情持つほどに好きでもない相手にあんなにベタベタ出来ないわけで。そのことをお互いに気づけない主人公とこのみは、雄二が言うようにある意味お似合いのカップルだったわけっすな。(ぉ

急速に女らしくなっていくこのみに異性を感じてドキドキする主人公と、密かに主人公を思っていた想いをひょんな琴で主人公本人に知られてしまったこのみ。場合によっては幼なじみというぬるま湯な関係すらも保てなくなるという想いから、二人の間がぎくしゃくして・・・と言うパターンは幼なじみの恋愛の王道なわけですが、このみシナリオの場合、王道過ぎて新鮮みがない欠点がありました。同じ幼なじみのタマ姉との、主人公を巡っての確執もあってもおかしくないのに、タマ姉とこのみが仲の良い姉妹的関係という設定の縛りもあったためか、結局そう言う展開にも至らなかったし・・・。そのことがキャラへの萌え度は高いのに、シナリオに対する満足度が低い・・・と言う残念な結果になってるわけで。主人公のヘタレが、このみを傷つけ泣かす・・・と言う展開となっており、前述のささら先輩の時同様、感情移入のリンク切断されたこともしばしばでした。折角のメインヒロインのシナリオですし、もう少し完成度の高いシナリオであって欲しかったと切に感じる有本雄二でございました。 ただ、このみシナリオ最後の選択肢で進めることのできる、主人公がこのみとタマ姉の共有財産となる、「準二人ともお嫁さん」なエンディングを作ったのは高く評価できます(笑)バキ 幼なじみ2人を相手にした3Pとかがあればシナリオの不満も解消されて良かったのに・・・バキバキバキ

因みにえっちしーんの方は満足満足(笑)バキ ちっちゃい娘に悪さするような背徳感あるえっちしーんで、かつ子犬のようにじゃれついてくるこのみちゃんがホントにぐっど(/_;) 妹から恋人として大事にしたいという想いを作られましたよ・・・

こっから蛇足(ぉ 

ちゃる(山田 みちる)とよっち(吉岡 チエ) サブキャラにしておくのは勿体ない女の子。(/_;) 彼女らがもう少し主人公達に関わって、あわよくば彼女のシナリオもあったら良かったなあと。(笑)

このみママ「柚原 春夏」(ゆずはら はるか)さんも、年に似合わぬ可愛らしさをもっており、あだるつ萌えに目覚めた私の琴線に触れました。(笑) ただ残念なのは旦那さんLV3の人なので、「母娘丼」になる可能性が低いと言うこと。(/_;)バキ ただこのみとのえっちシーンに突入する寸前、主人公に色目を使ってこのみに牽制されるシーンがあり、全然不可能でもなさそうなのが救いですね・・・(救いって何だよ(笑) このあたりは是非ファンディスクでバキバキバキ(しつこい

 

向坂 環

彼女が一番最後なのは、私は彼女に萌えてるからです。なぜかネットでの仲魔内では全然信じて貰えませんが・・・

このみと同様、主人公の幼なじみの、主人公より一つ年上の女の子。男の幼なじみ、向坂雄二の実姉。ただ小さい頃に彼女が別のお嬢様学校に転校となっており、その後は主人公との交流が無く、彼女と再会できたのは二年に進級したこの春に、なぜか主人公達の学校へ転校してきたからであった。地元では知らぬものとてない名士の向坂家のお嬢様なのだが、活発すぎて破天荒な行動も目立ち、弟の雄二共々主人公も彼女に振り回され、ひどい目に遭わされることもしばしば。長じて再会したとき、すっかりお嬢様風になった彼女を見て、しばらくはタマ姉とは気づかない主人公であるが、実はお嬢様風というのは、彼女が猫をかぶった結果であり、確かに学業もスポーツも、また稽古事もそつなくこなすお嬢様風の外面はもっていても、中身は幼い頃の破天荒さんぶりと、なあ〜んにも変わってないという有様。(笑) 得意技(笑)はアイアンクロー。その被害を最も受けるのは、実弟の雄二君。私と名前が一緒だけに同情を禁じ得ないよ・・・(ほろり

幼なじみだけに「幼い頃の思い出」に枚挙にいとまがないのだが、その思い出にはろくなものが無く(笑) たまに良い思い出があったと思えば、実はアレなオチが付いていたりと、フォローに苦労する有様(笑) そう言えば雄二の初恋の相手の女の子・・・と言うのも、実はタマ姉の悪さで女装をさせられた主人公だった・・・と言うのもあったな。(^-^; 雄二の方はそのことを知らないからまさに「知らぬが仏」というわけで。主人公も雄二も苦労しておるのぉ・・・(ほろり

タマ姉の幼少時のCGを見ると・・・いたずら子猫というイメージ(笑) このみシナリオでは、無闇に猫に好かれる主人公・・・と言うエピソードがあるが、タマ姉が実は犬が大の苦手で、このみの愛犬「ゲンジ丸」にまとわりつかれ、にゃーにゃー泣きながら逃げまどう当たりからも、彼女が猫の化身であることは明白(失礼) こんなところでこのみとタマ姉のシナリオがリンクするとは思わなかった(笑) 

このみと同じく、主人公の幼なじみという気楽さもあってか、人までも平気で主人公をぎゅーと抱きしめ、窒息死寸前まで追いやる程(笑) 主人公に対しては、(実弟にはやらないくせに(ぉ)弟を過激にかわいがる姉・・・と言うポーズを見せておきながら、実は幼い頃から主人公のことがずっと恋人としての「好き」という感情を持っていて、幼い頃は幼いがゆえの好きな子を虐める行動しか取ることが出来ず、長じては自分の秘めた想いを拒絶されたときが怖くて冗談で逃げると言う行動のため、主人公に彼女の思いが伝わらないと言う悲劇的状況にある女の子。完璧超人に見える彼女が、恋愛に関する臆病さを見せるなどの意外な弱さを持っていたこと、唐突な転校劇の裏には、彼女と主人公が幼い頃に交わした誓いを守るためだった・・・と言う健気すぎる所を見せたり、大好きだったおばあさんの教えを守り、好きな人の一歩後ろを歩くようにするなどの意外な古風さを見せたり、大の苦手な犬にまとわりつかれ、恐怖で腰が抜けて主人公におんぶして貰って帰宅するエピソードや、そして彼女の告白を冗談としか受け取って貰えないことで(病気で気弱になっていたにせよ)泣き出してしまう彼女とか、彼女への萌え要素が満載。各所で行われた人気投票で、愛佳と並ぶ人気ぶりを示すのも当然のことでしょう。

ただ残念なのは、タマ姉を慕って前の学校から転校してくると言う暴挙に出るほど、タマ姉に対してLV3(笑)な三人の女の子「玲於奈」「薫子」「カスミ」の三人の扱いが中途半端だったところ。あれほどタマ姉を慕っていたのに、主人公とタマ姉がKISSしたところを見たくらいで、その後全く音沙汰無し・・・てのはちょっとあり得ないんじゃ?(^^; あのデートの後も、三人がまた自分たちの関係をチェキしに来るとかも・・・と言う口実で、タマ姉は主人公にくっついていると言うエピソードもあるわけだし、やっぱあの三人に対してもキチンとしたけじめをつけさせた方が良かったかなと。

タマ姉とのえっちしーん・・・分かってはいたけど・・・分かってはいたけど、やぁっぱり主導権はタマ姉に握られるのね。(/_;)(笑) 主人公にすべてをあげたい・・・と言うわけで、前はもちろん後ろのヴァージンも捧げて貰えたのは嬉しいけど(/_;)バキ だけど主人公の後ろの純潔をタマ姉に奪われるのはさすがに引いたかも。(笑)

タマ姉の恋人となった主人公。こうなるとタマ姉の行動は素早い。主人公の意思の確認などすっぱり省略し、主人公の親への挨拶はすませるわ、主人公とタマ姉の親との面談を取り付けるわ、挙げ句主人公の引っ越し作業をサクサク進めるわと疾風ウォルフも真っ青のすさまじく素早い用兵ぶり。こういうところはホントに変わらないのな。(笑) だけど私ならそんな彼女のやることにいちいちけちをつけるつもりもないし、ましてや主人公もそうであろうと。(笑) タマ姉と言う肉食獣にとらわれの哀れな草食動物(主人公)という図も見えなくもないが(^^; まあ二人の幸せは確定事項だから問題なしと言うことで。(笑)

 

こっからは蛇足(お

向坂 雄二

タマ姉の実弟。タマ姉の弟だけあってイケメンなのだが、欲望に正直すぎる言動が災いして、せっかくの容貌にも関わらず、女の子にはもてていない悲劇の男。(ぉ それどころか主人公の引き立て役に堕ちることしばしばで、見ていてホントに気の毒になってくることも。(^-^; 

まだゲーム未プレイの時で、コミック版とかで見ていた範囲では、強すぎる姉に辟易している弟・・・と言うイメージしか無かったんだが、ゲームをプレイしてすぐ「お前、実はおねーちゃん好きだろ」と私に言われる体たらく。(ぉ いあ、彼が言うほど姉を煙たがっていないというのは、姉に構ってほしさに、わざわざ要らないことを言ってアイアンクローの餌食になったりとかでバレバレなんですが(笑) 決定的だったのは、このみシナリオで、雄二の好みの女性のタイプがまんまタマ姉だったと言うこと。本人すらそのことを気づいておらず、主人公にそのことを指摘されて、精神的衝撃をどっぷりと受ける当たり、彼の言動とは裏腹の姉萌えぶりが見えてるわけで。(ぉ 

彼を見ていると、お姉ちゃん大好きで、いつも姉にまとわりつく弟と、それをうざがる姉・・・と言う図の、とある姉弟を思い出します。(/_;) ああ、断じて私のことではありません。知人の子どもさんの話デス。


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