『泉鏡花を読む』サイト内検索

 
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泉鏡花幻想文学誌 ( 91-8.html )
泉鏡花作品論事典 (秋山稔・越野格・須田千里・田中励儀・弦巻克二・松村友視)〔改行〕〔改行〕冠弥左衛門 義血侠血 夜行巡査 外科室 鐘声夜半録 貧民倶楽部 照葉狂言 龍潭譚 化鳥 鶯花径 三尺角 湯島詣 高野聖 註文帳 薬草取 風流線 春昼・春昼後刻 婦系図 草迷宮 白鷺 歌行燈 夜叉ヶ池 天守物語 由縁の女 眉かくしの霊 山海評判記〔改行〕

文庫本収録作品 ( bunko.html )
〔改行〕『夜行巡査・外科室  岩波文庫 1953.8.25  絶版 〔改行〕義血侠血 夜行巡査 外科室 琵琶傳 化銀杏 龍潭譚 玄武朱雀 解説(奥野信太郎)

外科室・海城発電』  岩波文庫 1991.9.17   義血侠血 夜行巡査 外科室 琵琶傳 海城発電 化銀杏 凱旋祭 解説(川村二郎)

『高野聖』  角川文庫 1971 義血侠血 夜行巡査 外科室 高野聖 眉かくしの霊 解説(村松定孝)

『高野聖』  集英社文庫 1992.12.20 外科室 星あかり 海の使者 高野聖 眉かくしの霊 鑑賞(奥田瑛二) 解説・年譜(山田有策)

『泉鏡花集成』 ( chikuma.html )
・ 1〔改行〕 活人形 金時計 予備兵 義血侠血 夜行巡査 鐘声夜半録 X蟷螂鰒鉄道 黒猫 外科室 冠弥左衛門 [解説]種村季弘「絵のように美しい物語」

鏡花作品紹介 ( cont.html )
外科室〔改行〕〔改行〕 明治28年 6月「文芸倶楽部」初出、明治31年 9月『明治小説文庫』第10編(博文館)所収〔改行〕〔改行〕 語り手の画師は兄弟のように親しい医学士高峰に頼み、その執刀になる貴船伯爵夫人の手術に立ち会う。夫人は夢うつつに心の秘密を呟くことを恐れ、頑なに麻酔薬を拒む。これほどまで思うのだからきっとうわ言をいうに違いない、と。高峰が自若として麻酔なしでその胸にメスを入れると、夫人は「あなたは私を知りますまい」と言って片手をメスに添え、乳の下深くかき切る。医師の「忘れません」の一言に夫人は嬉しげな笑みを残して息絶えるが、同じ日のうちに高峰もまた命を絶つ。実にその9年前、高峰が画師とともに小石川植物園を散策のおり、彼女との間にほんの一瞬の遭遇があったにすぎないのであるが……。〔改行〕〔改行〕「草迷宮」の悪左衛門は人の瞬きする間を住む世界とするが、そこに通底するような恋愛空間。愛の妖怪。

鏡花作品紹介 ( content.html )
外科室〔改行〕〔改行〕 明治28年 6月「文芸倶楽部」初出、明治31年 9月『明治小説文庫』第10編(博文館)所収〔改行〕〔改行〕 語り手の画師は兄弟のように親しい医学士高峰に頼み、その執刀になる貴船伯爵夫人の手術に立ち会う。夫人は夢うつつに心の秘密を呟くことを恐れ、頑なに麻酔薬を拒む。これほどまで思うのだからきっとうわ言をいうに違いない、と。高峰が自若として麻酔なしでその胸にメスを入れると、夫人は「あなたは私を知りますまい」と言って片手をメスに添え、乳の下深くかき切る。医師の「忘れません」の一言に夫人は嬉しげな笑みを残して息絶えるが、同じ日のうちに高峰もまた命を絶つ。実にその9年前、高峰が画師とともに小石川植物園を散策のおり、彼女との間にほんの一瞬の遭遇があったにすぎないのであるが……。〔改行〕〔改行〕「草迷宮」の悪左衛門は人の瞬きする間を住む世界とするが、そこに通底するような恋愛空間。愛の妖怪。

円本文学全集収録作品 ( enpon.html )
〔改行〕『泉鏡花集』 現代日本文学全集 第十四篇 改造社 1928.8.25  〔改行〕外科室 琵琶伝 一之巻 二之巻 三之巻 四之巻 五之巻 六之巻 誓之巻 辰巳巷談 笈摺草紙 高野聖 女仙前記 親子そば三人客 薬草取 白羽箭 紅雪録 続紅雪録 春昼 春昼後刻 婦系図(前編) 婦系図(後編) 歌行燈 南地心中 売色鴨南蛮 眉かくしの霊 二三羽――十二三羽 栃の実 [自筆年譜]

『泉鏡花篇』 明治大正文学全集 第十二巻 春陽堂 1928.9.12  一之巻 二之巻 三之巻 四之巻 五之巻 六之巻 誓之巻 照葉狂言 風流線 註文帳 歌行燈 外科室 女客 葛飾砂子 通夜物語 三枚続 国貞ゑがく 櫛巻 唄立山心中一曲 [小解] [著者年譜]

泉鏡花を読む ( index.html )
・ 青空文庫  外科室、国貞えがく、義血侠血、夜行巡査、雛がたり 二三羽――十二三羽、龍潭譚、高野聖、醜婦を呵す 婦系図、眉かくしの霊、愛と婚姻、人魚の祠、草あやめ いろ扱ひ、蛇くひ、絵本の春、木の子説法、半島一奇抄 貝の穴に河童の居る事、縁結び、湯島の境内、薬草取 歌行燈、玉川の草、古狢、夜叉ヶ池、若菜のうち、化鳥 紫陽花、星あかり、妖僧記、凱旋祭、海城発電、草迷宮 女客、錦染滝白糸、紅玉、小春の狐、伯爵の釵、鷭狩 みさごの鮨、怨霊借用、売色鴨南蛮、縷紅新草、遺稿 三尺角、三尺角拾遺(木精) 等200編

『新編 泉鏡花集』(岩波書店) ( iwanamisen.html )
第3巻 東京一 〔改行〕夜行巡査 外科室 玄武朱雀 葛飾砂子 政談十二社 註文帳 袖屏風 祝盃 親子そば三人客 酸漿 爪びき 二三羽―十二三羽

鏡花リンク ( klinks.html )
夜行巡査 外科室 冠弥左衛門 蒟蒻本・第二蒟蒻本 白金之絵図 茸の舞姫 歌行燈 南地心中

外科室』におけるリミテーション 『星あかり』の世界(hitujiの部屋)

外科室」(1992)(キネマ旬報DB)

泉鏡花自筆年譜 ( nenpu.html )
・ 明治二十八年二月、家計を支ふる必要上、博文館輯する所の日用百科書の編纂に従ふため、小石川戸崎町大橋乙羽氏の宅に移る。紅葉先生、弟子の行を壮(さかん)ならしむるため、西洋料理を馳走さる。いまだ酒なし。ホークとナイフの持ち方を教へられしも此の時なり。四月、「夜行巡査」を文芸倶楽部に発表。青年文学誌上、田岡嶺雲の讃をうく。つづいて「外科室」深夜にして成りて、文芸倶楽部巻頭に盛装して出づ。六月、年七十を越えたる祖母を見むがために帰郷し、八九月とも祖母の慈愛に逗留。北国新聞に「黒猫」を草す。十月帰京。また脚気に悩む。〔改行〕

おしらせ ( news.html )
 2002.10.8 〔改行〕〔改行〕 『鏡花水月』という鏡花専門のサイトが開設されました。「海神別荘」「外科室のテキストや岩波版鏡花全集収録作品リスト、掲示板などがあります。このHPがこれから更に更に発展していくよう期待しています。

 2001.11.2 ●ずいぶんな放置プレイを続行中でありますが、おまたせしました、サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ランキング、7月から10月までの集計の発表です。間が開いたので、今回は20位までカウントすることにしました。相変わらずお芝居系が強いですね。まあ、よくも悪くもこれがネットでの鏡花受容の現状ということなのでしょう。  1 海神別荘(63)  2 婦系図(41)  3 高野聖(40)  4 義血侠血(24)  5 天守物語(23)  6 夜叉ヶ池(22)  7 歌行燈(18)  8 龍潭譚(16)  8 外科室(16) 10 星あかり(11) 11 眉かくしの霊(10) 11 夜行巡査(10) 13 春昼( 9) 13 草迷宮( 9) 13 日本橋( 9) 16 照葉狂言( 8) 17 化鳥( 7) 17 山海評判記( 7) 19 三尺角( 5) 20 処方秘箋( 4) 20 註文帳( 4) 20 風流線( 4)

 2001.7.1 サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ベストテンの第3弾、5月と6月分の集計です。同じデータが連続するものはひとつにカウントしています。今回はついに「高野聖」がトップに来ました。芝居公演が話題の2位3位4位をおさえて見事です。 ところで検索のさいには正確な言葉をインプットするようにしましょう。「三味線」とか「三角尺」とか言われても……困るとですよ(汗)。自信のないタイトルの場合は「三味」とか「尺」とかのように、短くても間違いではない言葉で検索した方が好結果が得られます。よろしく。  1 高野聖 (31)   2 婦系図 (24)   3 海神別荘 (22)   4 天守物語 (17)   4 外科室 (17)   6 龍潭譚 (15)   6 歌行燈 (15)   8 化鳥 (14)   9 春昼 (11)  10 義血侠血 (9) 10 夜行巡査 (9) -------------- 夜叉ヶ池 星あかり 日本橋 草迷宮 (8)

・ ついでに2001年前期分として2月から6月までの集計も載せておきます。  1 婦系図 (52)   2 高野聖 (47)   3 海神別荘 (39)   4 天守物語 (32)   5 化鳥 (27)   6 外科室 (25)   7 龍潭譚 (22)   8 歌行燈 (19)   9 義血侠血 (19)  10 夜叉ヶ池 (17)  10 春昼 (17)  10 草迷宮 (17)  13 日本橋 (15)  14 夜行巡査 (12)  15 星あかり (11)  16 眉かくしの霊 (8) 16 註文帳 (8) 18 山海評判記 (7) 19 桜心中 (6) 19 蛇くひ 両頭蛇 (6)

・ 2001.6.27  鏡花の新しい作品集が刊行されました。収録作品のラインナップのテーマは「映画」です。 『泉鏡花』 明治の文学 第8巻 坪内祐三編 筑摩書房  四六版 p440 \2,400 ISDN 4-480-10148-9 [収録作品] 義血侠血 外科室 通夜物語 白鷺 かきぬき滝の白糸 同時代人の回想 「はじめて泉鏡花先生に見ゆるの記」 水上瀧太郎 解説 「鏡花、新派、日本映画」 四方田犬彦「わたしが抱いている鏡花の映像……、それはエクリチュールを通して舞台へ、そしてスクリーンへと、みずからの模像を次々と増殖させてゆく運動である。」(四方田犬彦)

・ サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ベストテンの第2弾です。今回は3月10日から4月末までの集計となります。前回(3月10日)同様、あきらかに重複していると思われるデータは適宜整理しました。今後は切りの良いところで2ヶ月に一回の発表とするつもりですので、当検索システムを本来の目的だけでなく人気投票としてもご利用いただければ幸いです。 1 婦系図 (15)  2 高野聖 (13)  3 海神別荘 (12)  4 化鳥 (10)  5 天守物語 (8) 6 龍潭譚 (6) 6 桜心中 (6) 6 義血侠血(滝白糸) (6) 9 草迷宮 (5) 9 外科室 (5) 9 夜叉ヶ池 (5) ------------ 春昼 日本橋 (4) 新派や花組の『婦系図』公演の話題もあって、お芝居派の優勢傾向は続いていますが、「高野聖」や「化鳥」の躍進が目を惹きます。季節柄といえる「桜心中」はどこかのグループで話題にでもなったのでしょうか。

・ 皆さんがサイト内検索を使って鏡花のどんな作品を検索しているのか、ちょっと調べてみました。リクエスト・ベストテンみたいなものですね。  1 婦系図 (13)  2 天守物語 (7)   3 海神別荘 (5)   4 夜叉ヶ池 (4)   4 義血侠血 (4)   4 草迷宮 (4)   7 日本橋 (3)   7 高野聖 (3)   7 外科室 (3)   7 化鳥 (3)  (次点) 星あかり 春昼 歌行燈 (2)  2月のはじめから今日までの集計によると、こんな結果となりました。作品名の後の数字は検索回数です。ダブりのあるデータはノイズとみなして整理し、できるだけ有意な数字を取り出すよう努めたつもりです。結果はまあ、一目瞭然、お芝居派の圧勝ですな。テキスト派としては愕然としておりますです(笑)。

過去のおしらせ ( old3.html )
・ 泉鏡花「外科室

・ 作品紹介に「外科室」を追加しました。

・ 青空文庫にある外科室のテキストファイルに私のトップページからリンクしました。他に「天守物語」が現在入力中のようです。

過去のおしらせ ( old4.html )
・ 気鋭の評論家四方田犬彦氏が映画「外科室」「天守物語」を論じた坂東玉三郎 伝統の読み替えというエッセイを見つけました。一読をお勧めします。

過去のおしらせ ( old5.html )
・ 泉鏡花の華に埋もれるというページを見つけました。「外科室」「星あかり」「夜叉ヶ池」「天守物語」の感想を読むことができます。

過去のおしらせ ( old6.html )
・ 随風堂縦書文庫というところで「高野聖」と「外科室」の縦書きテキストを見つけました。オリジナルは青空文庫のテキストであることが明記してあります。青空文庫のエキスパンド・ブック版ですでに縦書き表示は実現されているわけですが、エキスパンド・ブックを持ってないひとにはお奨めかもしれません。

・ アスキーが出しているパソコン誌の11月号の付録CDROM に約500の文学作品が収録されるそうです。配給元はかの青空文庫です。泉鏡花も収録されますが、現在サイトに登録されている「高野聖」「外科室」「夜行巡査」の3作品になると思われます。とにかく77編の芥川をはじめ、著作権切れの文学作品が多数収められるのはオイシイ話ですね。Noahさんからの情報です。

過去のおしらせ ( old8.html )
・ 小埜裕二氏の近代小説千夜一夜というページにすばらしい鏡花作品紹介をみつけました。現在のところ絵本の春 売色鴨南蛮 国貞ゑがく 夜行巡査 外科室 星あかり 女客 眉かくしの霊 蓑谷 高野聖の10編があがっています。「草迷宮」や「春昼」なども今後とりあげられるようです。もちろん鏡花だけでなく明治以後の作家の小説が1000作品紹介されることになっていて、だからこそ千夜一夜と銘打たれる所以なのですが、すでに442作品の紹介が登録されています。大学の先生が実際にネットで作品を語るようになったのでしょうか。よい状況ですね。

・ 泉鏡花作品の語彙検索の検索対象に『外科室』と『龍潭譚』を追加しました。テキストの使用をこころよく許可してくださった青空文庫に感謝いたします。

・ heidegger 氏の「鏡花とアンティークと古書の小径」というサイトに「草迷宮」と、初出にもとづく外科室のテキストをみつけました。外字に今昔文字鏡のフォントを使用しているのが特徴です。

・ 青空文庫に収録されている作品について語るという企画があるのですが、その一環として「鏡花が描く女」という文章が登録されました。「外科室」や「高野聖」が男と女の性差による読みの違いという視点で考察されています。Noahさんの情報です。

『鏡花全集』(春陽堂) ( shunyou.html )
巻一 〔改行〕冠弥左衛門 活人形 金時計 大和心 予備兵 海戦の余波 譬喩談 義血侠血 鬼の角 乱菊 秘妾伝 取舵 聾の一心 夜行巡査 旅僧(一人坊主) 外科室 妙の宮 鐘声夜半録 貧民倶楽部 ねむり看守 怪語

紋切型鏡花事典 ( stereotype.html )
〔改行〕観念小説  「夜行巡査」「外科室」は観念小説と呼ばれ新進作家の地歩をかためる。21歳。

泉鏡花作品年表 ( workhist.html )
〔改行〕1895年 明治28年 〔改行〕取舵 聾の一心 秘妾伝 旅僧 夜行巡査 愛と婚姻 外科室 黒猫 鐘声夜半録 貧民倶楽部 八万六千四百回 醜婦を呵す

『鏡花全集』(岩波書店) ( zensyu.html )
巻二 旅僧 外科室 妙の宮 鐘声夜半録 貧民倶楽部 黒猫 ねむり看守 八万六千四百回 化銀杏 一之巻 二之巻 三之巻 四之巻 五之巻 六之巻 誓之巻 蓑谷 五の君 紫陽花 毬栗 照葉狂言

・[月報02] 鏡花回想=山本健吉 覚書=水上瀧太郎 鏡花小説校異考(二)一之巻〜誓之巻・照葉狂言=村松定孝 〔同時代の批評・紹介〕泉鏡花作『外科室』=宮崎湖処子・小説界の新潮を論ず=抱月子


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