#01 かける

第一回は『かける』でございます。進学で上京したナガオカ人が一番びっくりする

のがこれではないでしょうか。

友人(東京出身)「英語、予習してきた?」

 「してないよ。あの先生、学生番号順にかけるから今日は大丈夫」

友人「電話...?」

不条理コントではありません。かけるが通じなかったのですね。ヨソでは『かける』

といえば、電話かフリカケのことらしい。授業中、先生が生徒を指名するのは、『あて

る』というようです。『かける』が方言だったなんて思いもしなかったので、これは

かなりのカルチャーショックでした。


#02 消雪パイプ

「この道路の真ん中を走ってるコンクリートは何?」

言われたのは投稿者Rさん。言ったのは県外から来た人だそうです。確かに知らない

人が見れば、謎のブサイクなセンターライン。Rさんに言った人は、南のかただそう

ですが、東北北陸の他県でも見かけなかったような気がします。旅行したのが十年

前なので断言できませんが。もしかしたら消雪パイプってナガオカ・オリジナル


#03 恐怖の三文字

まずは、言ってみて下さい。

すずめ

いちご

はしら

これ、ナガオカの人なら、アクセント一文字目にきたと思います。ナガオカでは、

三文字の単語のアクセントは大抵最初に置きます。ずめ、ちご、しら、

となるわけですね。これが、上京した私が「かける」に続いてびっくりした第二弾。

アクセント、ないのです。平坦に発音するんですね。コギャルの使う「彼氏」や

「ピッチ」等と一緒の発音です。東京では「彼氏」を「レシ」と言う年配のかたも、

「すずめ」は「ずめ」とは言わない。不思議...。


#04 わんざ

 わんざ。それは真夏のコレクターズアイテム。

 わんざ。うす茶に透ける瞳、裂けた背中。

 わんざ。集めても結局、ポケットで粉々。

 わんざ。何が楽しくて集めたんだか、今ではさっぱりわからない。

叙情詩『わんざ』でした。ドリアン先生も号泣。

わんざとは、セミの抜け殻のことですね。これが方言であることを私はこの夏、

初めて知りました。不覚。

「ええっ、じゃあ、標準語では何て言うの!」

私が詰め寄ると、友人は言いました。

セミの抜け殻

...それでいいの...?


#05 タンタン

前回に引き続いて、子どもモノです。

をはきなさい」、と小さい子に言う場合、ナガオカ人なら、こう言いませんか?

タンタンはいてくだちゃいねー」

タンタン。懐かしくやさしい響き。

タンタン。歩くときの音が語源なのか。

タンタン...もういいっちゅーの。ドリアン先生も憤慨。というわけで、この、靴の

幼児語『タンタン』も方言でございます。

ヨソでタンタンといえば、フランス漫画のキャラクター。あの頭の丸い、Tintin

書いてタンタンと読む、アレです。で、はというと『クック』なんですね。くつ。

くっく。もひとつヒネリがねー。でも、タンタンにしてもクックにしても、元のクツ

よりも長い単語になっちゃってるところがご愛敬。あ、ワンワンイヌより長いか。

幼児語って、意外と幼児にキビしいかも。


#06 栄光の12チャンネル

「あ、テレビはあんまり観ないです。たまに、12を観るくらい」

ナガオカでこう語れば、「インテリ」とか「学者肌」とか「浮世離れ」とか「友達

少ないでしょ」とか言われると思います。でも、同じ台詞を首都圏で言うと、「イン

テリ」その他は割愛されて、「友達少ないでしょ」だけが返ってきます。首都圏で、

は『いいとも』『スマスマ』のフジテレビ、そして12は『我ら釣仲間』『演歌

の花道』のテレビ東京。ワケわかんない趣味の人になりますね。私も上京後しばらくは、

8と12は偉いチャンネルっていう思い込みが取れなくて、天気予報を見ようとして

夕焼けニャンニャン(フジ)』をつけてしまったりしていました。

ご参考までに対応表を。

首都圏新潟代表番組
NHK総合ニュース7・ニュース9・ニュース11
NHK教育12英会話講座・スペイン語講座・ドイツ語講座
日本テレビ29(TNN)笑点・ウリナリ!・電波少年・ガキの使い...
TBS5(BSN)世界遺産・気分は上々
フジテレビ35(NST)ちびまる子ちゃん・サザエさん
テレビ朝日1021(NT21)やじうまワイド・炎のチャレンジャー
テレビ東京12なしなんでも鑑定団・TVチャンピオン

自分が観てるのしか思いつかなかった(除/NHK)。

新潟にネット局のないテレビ東京の番組は、人気が出るとどこかの局が買うというシス

テムみたいですね。で、適当な時間に流す。『鑑定団』は首都圏では火曜日の夜9時

から、『TVチャンピオン』は木曜夜7時半からです。でも、そういえば昔は民放2局

しかなかったんだよなあ...。


#07 タイソーギ着て、ズックはいて

大学にも体育の授業というものがあります。でも、さすがに学校指定のウエアは

なくて、自前のを着ます。その、ガイダンスの後で。

友人(東京出身)「ジャージ買わなきゃだよー。高校のヤツじゃカッコ悪いもんなー」

「ジャージ...」

ジャージ、わかんなかったんですよねー。ダサダサ。高校時代は、『体操着』って

言ってました。みんながですよ。これ、世代的な問題かなあ。いまはナガオカでも

ちゃんとジャージって言ってるのかなあ。何と、『ズック』も平然と使ってました。

このへん、いまだに自信ないです。『スニーカー』でいいんですか?なんかダサい

気がするのは『スニーカーぶるーす』のせいかなあ。それもまた世代的な問題か...。

昭和は遠くなったなあ....。


#08 カウントダウン・ホームパーティ

何のことはない大みそかの一家ダンランのことなんですが。ナガオカでは年取りとか

言って、大みそかの夜にご馳走を食べますよね。のっぺ作ってアラマキ焼いて。でも

私の聞いた限りでは、ヨソではこういうのは元旦に行うらしい。with お雑煮で。もち

ろんのっぺはないです。おせち料理を大みそかに食べちゃう、と言うとかなりびっくり

されます。31日は大掃除して疲れ切ったあと紅白みながらソバ食って寝る、あるいは

初日の出暴走に出る、というのが関東風らしい。(後半ウソ。でもそう思いたくなる程

幹線道路の大みそかは凄い。私は甲州街道のそばに住んでいるのですが、スペインの

牛追い祭のように走ってくるバイクを見て心底びびりました)


#09 コ

、どう? 『スノーダンプ』に」

?」

。お正月に気付いたんだけど」

?」

お雑煮の。アンタんち言わない?」

NG!主宰副主宰の会話でした。アホみたいに「コ?」って言い続けているのが

私こと主宰です。このあと爆笑しましたね。コ! 何で気がつかなかったんだろう。

お雑煮おモチを入れる前のものを、ナガオカではなぜか『』と言います。

お雑煮のコだけちょうだい」とかね。どんな字を書くんだろう。粉?固? 

不思議なのはお雑煮にしか使わないこと。カレーミートソース、とか

は言いません。正月限定言語ですね。というわけで、このNG!は主宰と副主宰

(ナガオカ在住)のこんなバカ電話から生まれているわけです。


#10 ハンコつく

これは微妙なトコなのですが、「ハンコつく」、このフレーズはヨソで通じたり

通じなかったりするのです。そう言う人もいないわけじゃないのですが、主流派は

「ハンコ押す」。首都圏で「つく」の通じない率90%くらいです。ちなみに

私の出会った「つく」使用者は、東京の下町出身の人でした。私個人的には、

押す」というとゴム印シャチハタで、「つく」というと彫った印鑑、という

気がしています。何の根拠もないんですが。


#11 ポンポ

投稿モノです。

ポンポ、はいりまちょうねー」

これ、わかります? 私はちょっとわからなかったんです。ポンポって、何だ?

おナカのことか?おナカに入る?しかも「ちょうねー」幼児プレイのもっと

先を行く胎児プレイか?コーナー違う。妄想はサテおき、そんな謎の言葉ポンポ

とは、おフロのことだそうです。どうしてポンポなのかなあ。何の擬音?


#12 トト豆

書き忘れネタです。『雑煮のコ』の次に来るはずでした。具沢山で有名なナガオ

カのお雑煮。ユズやらミツバやらトト豆なんかを散らす御家庭も多いと思います。

問題はこのトト豆ですね。パックに堂々と『トト豆』と書いて売ってたりします

から、ナガオカではメジャーな言葉。ヨソでもお魚の幼児語は『おトト』だし、

』は言うまでもない標準語なんですが、組み合わせるとなぜか方言。ヨソで

は『イクラ』ですね。でも、副主宰が言うには『トト豆』と『イクラ』は 違う

らしい。

イクラが育ったのがトト豆

それってじゃないの...?(産卵寸前の卵が『トト豆』ってことでしょうか)


#13 あちさん

投稿モノです。

あちさんについていったらダメらいね」

誘拐防止教育、「知らない人についていっちゃダメよ」のナガオカ版。

あちさん』は『あちらさん』が詰まったと思われます。『他人』の幼児語ですね。

幼児語はホントに多いですね、方言が。『げっぽをねらえ!』に至らないのは、どこと

なく可愛気があるからでしょう。タンタンあちさんポンポも全国普及活動したい

くらい可愛い。どんなにブサイクな動物も赤ちゃんの頃は可愛い、っていうのと一緒な

んでしょうか。


#14 トトマメふたたび

#12で『トト豆』について書いたんですが、『トト豆』『イクラ』の関係について

さまざまな説があるようです。私は単純に『イクラ』のナガオカ語だと思っていたん

ですが、副主宰は「イクラが育ったヤツ」というわけのわからないことを言い出し、

その後「イクラに火が通って白くなったものがトト豆」という投稿がありました。

そして、副主宰の知人からは「トト豆はイクラより安い」という報告が。???


#15 あたける

ほんとは『げっぽ』への投稿だったんですが、可愛いのでこっちに振り分けさせて

頂きました。投稿者うさぎさんごめんなさい。で、『あたける』ですが、標準語に

直せば『暴れる』ですね。ただ、対象は、小さいお子様に限ります。「東京湾で

ゴジラがあたけてる」とはあんまり言いません。ジタバタ感のある暴れかたに使う。

標準語で、このニュアンスを表わす単語ってないと思います。いい言葉だなー。


#16 コーモリさして、ヤッケ着て

いまは川西に移転した某病院の入退院口には、こんなハリガミがありました。

『コウモリは各自でお持ちください』

昨年夏、身内の見舞に行った私はちょっとびっくりしました。なんだか、黒い羽の

ある小動物を、病院のなかのみんなが抱っこしてるような気がしません? ホラー

な病院。『コウモリ』はもちろんのことなんですが、『ズック』よりもさらに

終わった言葉かも。 同様に『ヤッケ』がありますね。ウチの親がヒップホップ系

のワカモノを見て「今の子はヤッケ着るがーね」と言ったときには涙しました。


#17 バカ

バカていねいとか、バカでかいとか、過剰を表わす言葉『バカ』

これ、ナガオカでは使用頻度がバカ高い。バカいい、バカ悪い、バカ速い、バカ

遅い、バカ近い、バカ遠い....。ほとんどあらゆる形容詞についちゃうんじゃない

でしょうか。「バカできる」と言われた子は利口なのかバカなのか。以前、『探偵

ナイトスクープ』で、バカアホ分布調査をやっていましたが、ナガオカはもう

バカひとすじの地域と言えるでしょう。ちなみに『バカげに』は完璧方言


#18 めっぱち

めっぱつできちゃってさー」

副主宰の同僚H嬢が言いました。言われた人々の頭上に飛び交う「?」

言った当人の顔を見て納得。

「それを言うなら『めっぱち』でしょ! なんで『つ』なのよー!」

「うそー! 『めっぱつ』だよ! 『めっぱち』なんて方言だよ!」

・・・どっちも方言ですね。関東では『ものもらい』、関西では『めばちこ』

あれ?これじゃ全部方言ですね。『ものもらい』が一応メジャーでしょうか。

正式名称は『麦粒腫(ばくりゅうしゅ)』だそうです。何で麦?


#19 しょっぱい

上京して不思議だったことシリーズ。

味付けが塩辛いことをナガオカでは『しょっぱい』と言いますね。「そ、それも

方言かよ!」と思ったかた、ご安心を。『しょっぱい』はもとより多少ナマって

『しょっぺ』とかになっても問題なく通じます。ただ、東京の人、「しょっぱい」

とあんまり言わない。ガマン強いわけではなく、そういうとき『カラい』と言う

のです。私のファーストインパクトは、大学の学食で友達が何気なく言った「この

お味噌汁、カラい」でした。いったい何が入ってるんだろうと思いましたねー。


#20 二十回記念総集編

ぽつぽつと書いてきたこのコーナーも、めでたく満二十回!ということで今回は

リアクション御礼総集編でございます。

#01 かける

開設当初でアクセス数もえらい貧相だった頃の記事ですが、「あるある」メール

戴いて嬉しかったです。これはまあ、超意外な方言として上京組には有名です

からねー。

#02 消雪パイプ

これもごく初期のネタ。投稿ものでした。投稿者の方は市外ご出身。消パイ(こ

う略すのか!?)って市民には生まれた時からある物だから、夏場の不自然さに気

が付かないんですよねー。

#03 恐怖の三文字

『たまご』『せなか』『田んぼ』等いろんな言葉での発覚例が。なかでも

『ピアノ』は笑いました。外来語さえもナマる!

三文字言葉ではないのですが、『かなぶん』という虫の名の発音も、かなり

地域差がありますね。関東で『かなぶん』、関西で『かなぶん(アクセント

なし)』。ナガオカは関西系発音ですね。以前、ダウンタウン松本が、

「東京人の言う『かなぶん』はヘンや! 『親分』みたいやん!」

と発言。二、三日笑いました〜。

#05 タンタン、#11 ぽんぽ、#13 あちさん

これらには「方言だったんですか...」という反響が。幼児語は盲点みたいです

ね。『方言と共通語』がわかるころには使わない言葉ですからねー。一部マニ

アを除いて。

#15 あたける

「懐かしかった」という反響が多かったのがこれです。おばあちゃんを思い出

した、とか。これは投稿ネタだったのですが、私も「うわ懐かしい」と思いま

したもん。みんなあたけて大きくなったのね。

そして、#00 スノーダンプ

一月の豪雪のとき、私は初めて東京でスノーダンプを見ました。使っている人

に「それ、何て呼んでますか」とはちょっと聞けなかったけど。新潟県内でも、

雪のない地域の人には通じないようです。小学生の頃、日記帳に「スノーダン

プで雪のけをしました」って書いて提出したら、「スノーダンプ」の部分に

「これは何」と赤ペンチェック入れられた人が。先生は新潟市出身だったよう

です。でも、「雪のけ」も専門用語だなあ、豪雪地帯の。


#21 デパート

子供のころ、デパートに連れていってもらうのが大好きでした。今はなき長崎屋

イトーヨーカドーに吸収される前の丸大、子供広場に川があって、そこの透明ア

クリルの橋が怖かった丸専、パチンコ屋になっていてびっくりしたイチムラ、屋

上のゴーカートが楽しみだった大和....でも、あれって、大和を除いて全部『スー

パー』だったんだなあ....。スーパー行くのが楽しみだったなんて、所帯じみたコ

ドモ....。


#22 レーメン

ナガオカのコージーコーナー・美松。サンキューまつりを筆頭に、様々な季節戦

略を展開している同店ですが、市民に誤った知識を与えているのが、あの、夏の

『レーメン』。サラダ冷やし中華という感じの麺類です。まあ、ここまで書けば

おわかりですね。私は上京後、同名の料理を焼肉屋エスニック系のメニューで

よく見かけたので、あのサラダ麺はメジャー料理なんだな、と思っていたのです。

でも、ある日オーダーしてみてびっくり。ショーケースの蝋でできた見本を持っ

てきたんじゃないかと思わせる噛んでも噛んでも噛み切れない麺、灼熱の味付け。

私、辛いモノ弱いのでほとんど食べられなかったです。これ、逆パターンの人も

多いのでは。『レーメン』のカンバンを見て、「おっ、レーメンか。食ってスタ

ミナ付けてくか!」とか思ってたのにアレがでてきたらかなり脱力しますよね。


#23 わんざ再び

まるで終わったかのように動きのなかったこのコーナー、久々に更新!

ネタは以前にも書いたセミの幼虫、『わんざ』でございます。『風の谷のナウ

シカ』に王蟲の抜け殻が出てきますが、アレを見て「あ、わんざだ!」と思っ

たナガオカ人も多いのでは。この『わんざ』、同じ中越地方でもナガオカを

ちょっと離れるともう呼び名がぜんぜん違うらしい。投稿頂いたのでご紹介

致します。

小出町・・・もご
川口町・・・もごもご
小千谷市・・うまうま
宮内付近・・わんず

「もごもご」「うまうま」に至っては、食ったのか?って感じですね。

このわんざ、最近見てないので姿がよく思い出せません。こんな感じだったか

なあ...。


#24 ごちそうさま

そういえばそうだなあ、という投稿ネタ。説明するとウザいのでミニコントで

どーぞ。投稿者みーもきゃっとさん(県外ご出身)とナガオカ人の会話。

シチュエーション1:みーもさんは百合を持っている。

 ナガオカ人「きれいな百合ですねえ」

 みーもさん「あ、1本どうぞ」

 ナガオカ人「まあ、いいんですか? ごちそうさま

 みーもさん「・・・」

 このときみーもさんは心中(た、食べるんですか!?)と叫んでいた。

シチュエーション2:箱根の寄せ木細工をナガオカ人にプレゼントしたとき

 みーもさん「これ、つまんないものですけど箱根土産です」

 ナガオカ人ごちそうさまー、ありがと」

 みーもさん「いえ、寄せ木細工なんです」

 ナガオカ人「????うん」

 みーもさん「・・・・・おかしがよかったですか?」

 ナガオカ人「ううん、そんなことないよ」

 みーもさん「???」

 このときみーもさんは心中(じゃあなんで「ごちそうさま」やねん!)と

 ツっこんでいたに違いない。

つまり、ナガオカではイタダキもの全般に使う「ごちそうさま」ですが、

ヨソでは食べ物限定用語ってことらしいです。あるいは、恋人・夫婦の仲の

よい様子(のろけ)に対し使用する用語、と、みーもさん談。「おやおや、

ゴチソーさま」ってヤツですね。前田吟あたりが言うとハマりそうなフレー

ズ。


#25 『ぎ』なのか『ぐ』なのか

投稿モノその2。まさにヨソでは使われないナガオカ用語、というネタでご

ざいます。『歴史の頁』でもご紹介した、幕末の嫌われもの河井継之助

この人の名前の読み方が、ナガオカ内外で違います。ナガオカ人のほとんど

が言うのは『つのすけ』。でも、市外の人は『つのすけ』。つまり、全

国区では『つぎ』なんですね。それを意識してか、悠久山の石碑も『TUGI-

NOSUKE』となっているとのこと。地元市民がこぞって間違っているのかな

あ・・・。


#26 『ぎ』なのか『ぐ』なのか2

どうやら市民の読み方『つのすけ』が正解らしい、というご投稿。小学

館の『大辞泉』にはドーンと『つぐ』で載っている、とのことです。私も

ずっと『ぐ』だと思っていたのでちょっとうれしい。

これ、同様のことが『越山会』でも起こっているようです。全国区では、

『越後』からストレートに『えざんかい』と読まれていたようですが、

実は『えざんかい』。『中越高校』が甲子園で平坦に「ちゅーえつ」と

発音されて、ナガオカ人がテレビにむかって一斉に「ちゅーえつ!」と

ツっこんだこともありました〜。


#27 スキー授業

一、二回行ったことがあるだけで履歴書の『趣味・スポーツ』欄に書ける

in TOKYO。インストラクター級でもなきゃとても書けないin NAGAOKA。

スキーやスノボなんかのウインタースポーツって、雪国とそうでない地域

では、ありがたみがマジ違います。最近は情報が浸透したのでそうでもな

いですが、私が上京したころは「冬場の体育の時間は全部スキーだった」

と言うと、ガイジンを見るような目で見られました。

ただ困るのが、なぜかスケートもウマかろうと思われること。スケートリ

ンクなんか無かったって言うと、「あ、湖とかで滑るんだー」という、

さらなるカン違いが。上京予定のワカモノの皆さん、新潟アイスリンク

遠征して腕を磨いておくことをオススメします。


#28 セゾン

「へえ、駅ビル、西武なんだ」

長岡市や新潟市を初めて訪れた人は、どうもこう思うらしい。西武って、

あの西武ライオンズの親会社、西武デパートや西友スーパーや無印良品

を経営する西武グループのこと。これ、本名を『西武セゾングループ』

と言うのです。そう、県外では、『セゾン』と言えばこの大企業をさす

んですねー。綴りも同じく『SAISON』。『四季(シーズン)』のフラ

ンス語ですね。長岡駅ビルができた当時から西武セゾングループはあり

ましたから、どうしてこんな紛らわしい名前にしたやら。商標登録とか

に引っかからなかったんでしょうか。ちなみに我らが『セゾン』の親会

社は『セゾン商事』というそうです。そのまんまやないか。


#29 アクセント悪戦苦闘

#26の『ギなのかグなのか2』で「ちゅーえつ」のことを書きましたが、

ナガオカ」そのものも、東京では平坦に発音されることが多いです。

市民の発音は「ナオカ」ですが、東京では「ナガオカ(アクセントな

し)」なんですね。東京駅で切符を買うとき、「ナオカまで」と言う

と、「え? ああ、ナガオカ(平坦に)ね」と、さもこっちがナマって

いるように言われることがたまにあります。ガイジンに日本語のアクセ

ントをケチつけられたような、ヘンな気分になりますわ。


#30 えんちゃ

ひよこクラブのCMのような、パパママ赤ちゃんの平和な風景を思い

浮かべて下さい。ある日、赤ちゃんが初めて○○○を!

ナガオカ人パパ「うわー、えんちゃができまちたねー!」

非ナガオカ人ママ「……ナニ?」

ナガオカ人、ガクゼン。

このように、ナガオカ外の人と結婚して子供を持って、初めて気付くパ

ターンが多いのが幼児語。『えんちゃ』、地域によっては『えんと』、

これは赤ちゃんがペタンと座ることですね。実は、私もこの投稿を頂く

まで、これが方言とは知りませんでした。まだまだ血中ナガオカ濃度の

高い私。そして、さらに驚くべき報告が。この『えんちゃ』、標準語で

は『エンコ』なんですって!! 車のエンコの、あの『エンコ』っ!!

……取り乱してしまいました。私、『エンコ』=『えんちゃ』とは

微塵も思っていなかったので。これって、私だけ?私だけ? ああ、

まだ動揺がおさまらない。


#31 『ぎ』なのか『ぐ』なのか・3

#25#26に書きました河井継之助の読み方ネタに、またまた続報。

同じ疑問を抱いた東京のかたが長岡に現地調査を敢行、それだけでも

すごいのに、その旅行記がJTBの雑誌『旅』に掲載されたとのこと。

1989年2月号と、ちょっと昔のなんですが、中央図書館ならバック

ナンバーが保管してあるかも。興味のある人は掘り出してもらおう!

で、ギ・グ問題(語感が悪い…)についてですが、その紀行文では、

残念ながらどっちが『正しい』という結論はお預けになっています。

文献でも関係者の談話でも、両方使われているってことらしいです。

ただ、おもしろいのが、継之助に好感を持っている人は『ツ之助』

と言い、反感あるいは興味ナシという人は『ツ之助』と言うらしい、

ということ。ちょっと納得って気がしません?


#32 疑惑の四文字

以前、三文字言葉のアクセントについて書きましたが、どうやら四文字

言葉にもヒトクセあるらしいことが判明。以前書いた『かなぶん』だけ

ではなかったようです。しかも、ナガオカ人同士で意見が分かれることが

ある模様!

1) はちまき
 「ちまき」「はちき」使用者が混在。標準語は「はまき」。

2) きんぴら
 「きんぴら」使用者がいる。標準語は「きんぴら(平坦)」。

3) しりもち
 「しりち」使用者がいる。標準語は「しもち」。
 同様語に「切りモチ」「ヤキモチ」。特筆すべきは、三文字の「おモ
 チ」が「おチ」とナマること。ナガオカの一般の三文字語のアクセ
 ントにのっとれば、「モチ」となるはずである。

4) ちりとり
 「ちりり」使用者がいる。標準語は「ちりとり(平坦)」。

あんまり検証すると、全部オカしいような気がしてくるので要注意。

主宰も書きながらワケがわからなくなってます。


#33 ここはひとつオンビンに

長岡・埼玉・岡山と移動を続ける流浪の投稿者なっぴーさんによる新発見。

ナガオカ人はオンビン好き。・・・と言っても、市民がみんな日本の首相

的性格ってワケではないです。おっと社会派。

問題のオンビンは『音便』のことでございます。文法の時間で習ったアレ

ですね。「持った」「買った」など、「っ」とハネたり、「聞いた」「敷い

た」など、「イ」と伸びたりするヤツです。ナガオカ弁には、これらが妙に

多い!

【促(そく)音便系】

 寝ている →寝ってる
 落ちている→落ってる
 ねむたい →ねむったい、ねぶったい

【イ音便系】

 見えた →みーた、めーた
 似ている→似ーてる
 煮ている→煮ーてる

発音は、促音便系は頭アクセントイ音便系はアクセント無しですね。

音だけでは、「寝ってる」「練ってる」と一緒、「めーた」はなんと

「メーター」と一緒。そして、「見えている」「めーてる」と、銀河

鉄道っぽくなるのでした。あああ、お約束・・・。


#34 雪国ですから。

他県、特に雪の降らない地域からナガオカに来た人が、口にしがちな疑問の

数々。

 ・家々の屋根が急勾配

 ・高床式の家

 ・柱が太い

 ・サッシで囲われた玄関ホール&ベランダ

 ・子どもやオバさんのホッペが赤い

 ・冬、靴屋の商品がいっせいにダサくなる

 ・道路や駐車場のアスファルトが茶色い(消雪パイプのサビ)

 ・ビルの塗装がハゲがち

 ・信号機がタテ型

これらすべてが「雪国ですから。」で済むところがすごい。

東北や北海道の人たちも同じようなことを言われ、同じように答えているの

かなあ・・・。


#35 方言ボーダーズ

このコーナーや『げっぽをねらえ』「ナガオカ弁かも」と寄せられる

言葉のなかで、辞書に載ってはいるんだけど東京じゃ使わないなあ、と

いうものが多々あります。方言とも言えず標準語とも言えず。今回は、

そんなボーダーライン上の言葉を集めてみました。

【まける、まかす】

 液体とか粉末とかをこぼすこと。うっかり度が高いときの表現ですね。

 接頭語の「お」や「おん」を付けて「おまかす」「おんまける」とか

 言う場合もあります。関東では、「ぶちまける」とは言いますが、

 なぜか単体の「まける」は使わない。でも、「水をまく」は全然セー

 フでございます。ややこしい。

【つづく】

 コンティニューの意味じゃなくて、「届く」というか、「さわる」と

 いうか。「天井に手がつづく」とか「プールの底に足がつづく」とか

 言いますね。これ、何のヘンテツもない言葉のようですが、ヨソじゃ

 使わないです。

【なる】

 英語のcan。「車の運転がナル」とか「あんたパソコンなるがー」

 とか言いますね。

【デ】

 英語の....うー、わからない。説明が難しいんですが、「○○し甲斐が

 ある」状態とでも言いましょうか。「食べデがある」「歩きデがある」

 とか、暗に「もうたくさんだ〜!」と言っているような。

これらはみんな、ナガオカでもわりと老人用語かも。たぶん古い言い回

しなんでしょうねー。日本語ジュラシックパーク健在。


#36 開閉自在

なぜか開閉ものの投稿が二件到着。

その1、ナガオカ界隈の電車のドアは冬は手で開ける。

あはは、そうでしたね! 忘れておりました。これ、ヨソから来た人は

戸惑うらしい。壊れているとカン違いして、誰かが開けた遠くのドアに

慌ててダッシュしたりして。自動フルオープンにしない理由はカンタン。

寒いから。これもまた「雪国ですから。」でございます〜。

その2、ナガオカの家は雨戸を閉めない、あるいは、ない。

ちょっと前までは鍵も閉めないお宅が多かったですね。さすがに最近は

物騒になってきたので、オオムネ閉めているようですが。

雨戸は昔はありましたねー。木の重たいヤツ。なくなったのは、アルミ

サッシの普及と、どーせ冬はがっちり雪囲いしちゃうしなー、いらない

よなー、というセツヤク思想からでは。正しくご存知のかたのご投稿、

お待ちしておりますわ。


#37 アクセント悪戦苦闘2

再び登場のアクセントネタ。タイトルちょっと東スポですが。以前、

東京で切符を買うときの『ナガオカ』のアクセントについて書きました

けど、新幹線の中でも似たような違和感を感じられたかたからのご投稿。

問題の単語は『浦佐』でございます。車内アナウンスは日本語版も英語

版も、「らさ」とトップアクセント。本来ならこれが「まご」「

ずめ」とかと同じ、ナガオカ三文字言葉の発音法なんですが、実際は

ちょっと違いますよね。ナガオカ人の言う『浦佐』は平坦な「うらさ」。

日頃の三文字ナマりまくりを棚に上げて、アナウンスの「らさでござ

います」が妙にナマって聞こえる。「ういうぃるすーんあらいぶあっと

らさ」も、ホッペの赤い子が言っているような・・・。


#38 エンガチョ

マンガやテレビで見たり聞いたりしたことはあるけれど、ナガオカ

には伝わってない言葉 in 主宰のコドモ時代。今は伝わっているん

でしょうか? 意味は皆さんご存知ですね。なんというか、防汚

呪文。これを唱えると清潔でいられるらしい。アクション付きで、

片手の人さし指と中指を交差すると効果オン、ほどくとオフ。

「エンガチョ」のナガオカ版は、『あかなべ』というようです。

アクションは、親指を隠せば効果オン。出せばオフ。でも主宰の通っ

ていた小学校には、これも伝わってなかったです。『つけた切っ

た』と言っておりました。キタナいものをさわったときは、その

手でヒトに触って「つけた!」と言い、速攻、両手の親指と

人差指でチェーンを作って、「切った!」と言う。なんだか

そのまんまですね。造語センスまるでなし学校でおはずかしい。


#39 エンガチョ2

教室の防汚呪文に続報。ナガオカでは下記の呪文も使われていたらしい。

いったんき

 たぶん「いったん、切る」の略とのこと。言葉は上の「切った!」に

 似ていますが、アクションは何と「えんがちょ」と同じ。

バリアー

 この手の教室呪文にはめずらしい、意味のわかりやすいヨコ文字。発

 音はラストアクセントで、ちょっと勝ちホコった感じで言う。アクシ

 ョンは「えんがちょ」パターン、「切った」パターン、無しパターン

 と多数。どうやら、ベースの呪文の増強オプションらしいです。


#40 小正月

ナガオカの正月は長いというメールを市外ご出身のかたから頂きました。

七日過ぎても正月飾りを取らないのがフシギってことで。これは、たぶん

小正月をやるからですね。最近ではあんまりお祝いしなくなったようです

が、主宰が子どもの頃は、1月15日にはおせち料理やらお雑煮やらを再

び作って、正月のリフレインをやりました。さすがにお年玉はもらえませ

んでしたが、新学期も始まってつまんないなーと思っているころのミニ正

月なので、ちょっと楽しかった記憶が。というわけで、ナガオカは、三が

日、七日正月、小正月と、だらだらとおめでたがっている町なのでござい

ます。


#41 豆(状のもの)まき

前回に続いて季節行事モノでございます。三が日、七日正月、小正月の

次は、ちょっと間をおいて節分ですね。節分といったら豆まき

原信やジャスコ等でも、節分コーナーを特設して、でんろく豆とかを

並べているようです。

でも、圧倒的シェアを誇るのが殻つきのピーナッツ。床にバラまい

ても、殻をむくから衛生的。主宰の家でもこれをまいておりました。

しかし! この『ピーナッツまき』はナガオカ独自であるらしい。

しかも、市外出身者がそのことをツっこんでも、ナガオカ人の反応は、

「どっか変?」的な薄さ。実際、私もまだ「はて?」状態です。

投稿者みーもきゃっとさんは、ジャスコの節分コーナーの前で独白。

 「なんで、節分にピーナッツをまくんだろう?
 鬼が、ピーナッツで逃げるって、へんだよー。
 拾って食べれるから、というは、もっとものようだけど
 そもそも、大豆だって、拾って薄皮むいて食べられるし
 汚いと思う人は、まかないのを食べてるし。
 千葉県産の私がまかないのに、何で、長岡の人がまくんだ....
 昨年は大豆まくのは、ローカルとまでいわれたし....

 そして何よりゆるせないのが節分コーナーにピスタチオ。
 ............邪道すぎ。」

そういえば、私の家では個包装のアルファベットチョコとかも

まいてました。あ、みーもさんがフリーズ....。


#42 ローカル食材

以前このコーナーで書いた『トト豆』、『げっぽをねらえ!』に載せた

『ゆーごー』や『にーな』など、ナガオカにはいろいろなローカル食材が

ございます。それらをちょっと総括いたしましょう。

【魚系】
トト豆鮭の卵。イクラが育ったもの・イクラを煮たもの、の二説あり
ヒズ鮭の頭の軟骨。なますに入れたり、コブマキにしたり。
だだみ鱈の白子。煮つけや鍋モノに。

【植物系】
ゆーごー夕顔の実。うまからず、まずからずの味。味噌汁の具や
漬物に。
にーな正式名称が何という菜なのか不明の緑黄色野菜の煮物。
うち豆大豆をつぶしたもの。『にーな』に入れる。
思いのほか菊の花。酢の物やおひたしに。語源「思いのほかうまい」
もってのほか菊の花。酢の物やおひたしに。語源「キサマがこんな
ウマいものを食べるとはもってのほかだー!」。
誰が誰に言ったのかは不明。
いご『えご』かもしれない。言う人のナマリの度合によって
違うので、正式表記がわからない。
モノは海藻。カンテンのように寄せものに。

【虫系】
わんざ蝉の抜け殻。昔はマジで食べたらしい....。うまうま....。

ローカル食材のほとんどが、標準語では「○○の××」という説明文に

なってしまうところが特徴ですね。そのものズバリの単語がないんです。

それにしても、「ダダみ」を投稿して下さったかたが、ナニを思われた

のかこんな画像を・・・。


#43 そうだったのか

何の結論も出ず、おちゃらけて終わることの多いこのコーナー。そんな

書きっぱなしネタにレス二件。

消雪パイプ

なんとまあ#02のネタ。どこから来たのか知らないけれど、誰もがみんな

知っている消パイ。この起源に関する投稿がありました。投稿者斎藤さんに

よれば、東京オリンピックの頃、学校町の浪花屋の前で、穴を開けたホース

に水を流して雪を消すという原始消パイが見られたとのこと。やはり元祖

いえば浪花屋?

わんざ

標準語では、『蝉の抜け殻』以外に表現法がないと思っていたこの物件。

それがやっぱりありました。ずばり、『空蝉(うつせみ)』。風雅なり。

投稿者は何とあの18禁界の匿名女王様。おそるべし。女王は写真もご提

供下さいました。『#23わんざ再び』で私が描いたわんざ君とうりふたつ

ですね。


#44 兀*2

前回に引き続いて再考モノ。くしくも「パイ」が二件でございます。

しょっぱい』と『消パイ』。あ、フリーズしましたか?お客さん。

しょっぱい

#19で、東京では食べ物がしょっぱいときは「カラい」と言う、と

書きましたが、これ、実はまっとうな東京弁ではないらしい。

基本的に、「カラい」は西日本で、東日本は「しょっぱい」

のこと。東京はもちろん東日本ですから、もともとは「しょっぱい」

だったようです。東京芸人とんねるずも「しょっぱい血を流し〜、

うぉうぉう」と歌ってる。

ただ、東日本語「しょっぱい」は、東北でも使われているので、何と

なく田舎臭い(東北の人ゴメンby投稿者さん)感じがする、語感が

ダサイ感じがする、などの理由で東京の人も「からい」を使い始めた

のではないか、と。いま東京での「しょっぱい」は、味覚というより

前述のとんねるずの歌のように、ブルージーな感じを表わす叙情語に

なった感がありますね。しょっぱい試合ですみません。

消雪パイプ

#02と#43で触れた『消雪パイプ』。そのベータ版とでもいうべ

きものが学校町の浪花屋で見られた、という強力投稿を前回掲載した

ところ、さらなる怪力投稿が!。おっと『安吉』入っちゃった。

 東京オリンピックの年といえば私が小学校に入学した
 昭和39年。そしてその小学校の同級生に元祖浪花屋の
 孫息子、A・I君がいました。

 消雪パイプの特許はI君のおじいさん(多分当時の浪花
 屋の社長)のものだった、という話を聞いたことがあり
 ます。
 (のちに長岡市に寄付したとか ?)

 当時浪花屋製菓の前に、消雪パイプの試作品のような
 ものがあったとすると、この話は信憑性が高いですね。

なるほどでございます。さらにさらなる投稿を待つ!

....ああ、また『安吉』に....。


#45 初心忘るべからず

どこにも振り分けられないネタを一手にひきうける庶務コーナーと

化している当『スノーダンプ』。でも、当初は「(先生が生徒を)

かける」などの、方言ぽくないのにヨソで通じなくてびっくりした

ナガオカ語を紹介するコーナーでした。そんな初心忘るべからずな

ネタを少々。

【机を送る】

教室の掃除の前に、掃除当番が高らかに言いますね。

 「みんな、机、送れぃやー!」

ここでナンの疑いもなく机とイスを教室の後ろに寄せるのが、正しい

ナガオカ青少年。梱包送り状はとオロオロするのが他地域の人....ま

あそんな天然な人もいないでしょうが、この『机を送る』、どうやら

ナガオカ用語らしい。私も今回ご報告頂くまで知らなかったです。標

準語だと思ってた。しょっぱい主宰ですみません。

【電話貸して】

これも「通じなかった」という投稿が。

電話貸して」と言うと、「いいよ」と電話の置いてある場所を示して

くれるのが、正しいナガオカ人。「なんでやねん」という顔でモジュラ

ージャックを引き抜いて電話器を渡してくれるのがヨソの人....そんな天

然な人はいないっちゅーに。正しくは「電話使わせて」らしいです。で

も、携帯やコードレスなら「貸して」もきっと全国区。ナガオカは言葉

だけモバイル先取りでございます。

【小便出たい】

なにやら下ネタですが、これもまた通じなかったという投稿あり。

これを言ったら、「あんたの小便には意思があって自分で出たいと

思うのか?」と問われたとのこと。「出たい!」ですもんねー。

「俺はここから出たいんだー!」と、自由を求める魂の叫び。

どうしてこんな『小便』サイドの表現になったやら。


#46 RE:#45 初心忘るべからず

『#45 初心忘るべからず』で掲載したネタ『電話貸して』について

市外ご出身のかたから異論一件。

 長岡にくる以前から「電話貸して」とか「トイレ貸して」
 「火貸して」というふうに、「使わせてもらう」の意味で
 「貸して」って使ってますけど。
 #このときにたいてい「返してね」と、ぼける。

はいはい、この「返してね」のボケは、東京でも大いに聞き覚えが。

というわけで、どうやらセーフな言葉のようでございます。もとの

言葉よりも返しボケのほうでピンとくるなんて・・・。


#47 ローカル食材2

ナガオカならではの食材集その2。冬の食べ物の多さで、その1への

レスメールであることがバレバレですが。『NEWEST NEWS』

ご自分の名前を見つけ、「投稿したっけ!?」とびっくりしている方、

実はここでございました。処理が遅くてごめんなさいいいい。

ぼこまめ 殻つきピーナッツのこと。南京豆。「ぼこ」は蚕の繭。
形が似ているかららしいが、その由来を知らないほうが
おいしく食べられるような気が。
とんび イカのくちばしを乾燥させたもの。お酒のおつまみ。
名前の由来は不明。鳥の鳶にはまったく似ていない。
強いて言えば顕微鏡で見たミジンコ似。
みつやま 食材、というか、郷土料理用語。
大晦日の晩餐に子供につけられる、お菓子ばかりの
ひと皿。大きな三角形に切ったカンテンやようかん
などを派手っぽく並べる。


#48 越後名物

『こんなところにナガオカ』でたびたび登場する漫画ネタですが、ど

うやら新潟県は漫画家の特産地であるらしい。いままでお寄せ頂いた

情報をまとめると下記のようなラインナップに。


#49 あなどるなかれ越後名物

#48で新潟出身のマンガ家さんを掲載したところ、「そんなもんじゃ

ありません」というツッコミが殺到(3通…「なーんだ」ってお思い

でしょうが同一ネタで同時期にこれは多いのよー)。新潟のマンガ家

さん輩出率の高さは、マンガ読者層の厚さと熱さによるものなのかも

知れません。そういえば、ナガオカを離れてみて思うんですが、目黒

書店や覚張書店のマンガコーナーって、一般書店にあるまじきマニア

ックな品揃えだったかも。

というわけで、一覧表改訂版でございます〜。

高橋留美子 『めぞん一刻』『うる星やつら』
ラムちゃんは佐渡ヶ島出身と思っている県民多数。
また、『めぞん一刻』の五代君は新潟出身の設定。さすがに本人はナマっ
ていませんが、そのおばーちゃんがルビが必要なほどナマっている。
魔夜峰央 『パタリロ!』
舞台のマリネラ王国の形はなぜか佐渡ヶ島。そして、パタリロ愛用の
運送業者はなぜか『中越通運』。
水島新司 『ドカベン』
これは有名。明訓高校。
赤塚不二夫 『天才バカボン』『おそ松くん』
これまた説明不要。時節柄ご自愛下さい...。
和月伸宏 『るろうに剣心』
『こんなところに....』参照。
新沢基栄 『ハイスクール  鬼面組  奇面組』
らぶみー・うっしろゆーび♪....<若い人ごめんなさい。
と、ウカれたコメントしていたら肝心の作品名を誤記してしまいました。
『鬼面組』では赤胴鈴之助、というツッコミが。
そして、これまた主人公のおじーちゃんが新潟人。「新潟県人はマイナー
指向が強くてのう」とつぶやく…。
小林まこと 『1・2の三四郎』『What's Michael?』
『マイケル』にはコテコテの新潟弁を操る新潟人がしばしば登場。
しげの秀一 『バリバリ伝説』『頭文字D』
走り屋系。 越後湯沢を舞台にした作品あり。
聖悠紀 『超人ロック』
超能力系。 残念ながら新潟出身の超能力者の登場はナシ。
八神ひろき 『DEAR BOYS』『二人におまかせ』『G-taste』
青春系。柏崎出身。
と、サワヤカに書いたが、違う意味での青春系だったらしい。正統派の
フェチ系(ん?)。プレステソフト『胸騒ぎの予感』のキャラデザイン
もご担当。
高野文子 『絶対安全剃刀』
マイナー系。『アネサとオジ』という新潟弁マンガ有。
桑田乃梨子 『おそろしくて言えない』『卓球戦隊ぴんぽん5』
白泉社系。ご本人は千手小、南中出身か。
『ぴんぽん』は体操着がまんま東中デザインらしい。『おそろしくて』に
『蒼紫の森』という作品が収録されていることはおそろしくて言えない。
魚喃キリコ 『ハルチン』『Blue』
上記『ハルチン』内にガ音多用の中越風新潟弁登場。
『Blue』には古町モールが。

渡辺祥智
エコ子ちゃん
↑東北電力「エコアイスキャンペーン」のマスコットキャラクター。
本来は白泉社系作家らしい。

大井知美
『名探偵マルチ小五郎』『しあわせHナイショの方程式』
児童向けとレディコミの両刀というすごい人。HPへGo!
new!
小畑 健
『ヒカルの碁』『あやつり左近』
「新潟県出身…らしい」とのこと。『剣心』の和月氏の迷宮再びか!?
new!
片山 愁
『プラハゼータ』(挿絵)
「漫画も描いていますが、題名は覚えていません(苦笑)」と
投稿者さん談。こらこら。

さらにちゃんとしたラインナップをご希望のかたは、常連投稿者ひぐさんが
新HPを起こされましたので、そちらへGo!でございます。
漫画家さん以外にも意外なあの人この人が!


#50 五十嵐

『スノーダンプ』も五十回め、『五十』にちなんでネタは『五十嵐』で

ございます。というか、偶然この投稿が#50になったのでちょっとびっ

くりなんですが。

さて、この『五十嵐』という姓、ナガオカでは「イラシ」とさらっと

発音いたします。でも、東京ほかヨソの土地では「イラシ」と濁る。

ナガオカ人の心の友「ガ音」が、まさかの逆転現象ですね。

パソコンの変換も、「イラシ」が主流どころか唯一無二でございます。

投稿者さんが「イラシ」変換をこころみたところ、「伊からし」「胃

からし」「怒らし」。私のマックも迷うことなく「怒らし」。

ナガオカ出身のイラシさんで、他地域にお住いの方々は、やむなく

「イラシ」化してしるのでしょうか。あるいはそんな押し付けの名は

いらねえ!と、「怒らし」化。・・・ベ、ベタなオチ・・・。


#51 怒らしキャンパス

#50の補足でございます。新潟市におすまいのかたからのご投稿。

下越地区もまた『五十嵐』は「イラシ」化するようでございます。

新潟市で五十嵐といえば、新大五十嵐キャンパスですが、投稿者さん

によれば「大学の英字封筒にIKARASHI 2-NO-CHOと書いてある」

とのこと。新大オフィスのパソコンは、『五十嵐』が「イラシ」で

再登録してあるに違いない。じゃなかったら、「怒らし」の誤変換が

出まくりでしょう。実は私もこの原稿を書いている間、我知らず「怒

らし」を出してしまいチキショーと思ったこと数回・・・。


#52 五十嵐アダム

五十嵐ネタが思わぬ展開に。はるかカナダにお住まいのOさん(<懐かしい!

NG!黎明期の常連さん)よりのご投稿。

なんと、全国の五十嵐さんの祖先は、南蒲原郡下田村飯田の五十嵐神社である

らしい。その神社が『全国五十嵐会』なるものを組織、全国七万人の「五十嵐

さん」の交流をはかっているそうです。ということは、発祥の地である新潟で

の読み「イラシ」がオリジナルで、他地域の「イラシ」がナマリってこと

に。こんなこともあるんですねー。

それにしても五十嵐神社、全国の五十嵐人を集めてナニを企んでいるのだろう。

(参考:新潟日報過去ログ6月5日


#53 駅ソバ

だしフェロモンをふりまいて旅人を誘う駅ソバ。こんなところにナガオカ

長岡駅の駅弁は、全国でも屈指の数&クオリティという記事を書きましたが、

この駅ソバもなかなかのものらしい。少なくとも、新潟駅にくらべて格段に

イケてるようです。投稿者さんのおすすめは、『めかぶソバorうどん』。

めかぶって、居酒屋でよくスノモノになって出てくる、わかめの根元の部分

ですね。あのヌルヌル感とコリコリ感は、いかにもソバ&うどんにあいそう

な。ちなみにツユは、比較的あっさりした関西系のようです。そういえば、

ナガオカでの主流って、関西ダシ(だし味>醤油味)と関東ダシ(醤油味>

だし味)のどっちなんだろうか。


#54 バカ再考

ナガオカにおいて、「ちょ〜」にも匹敵するコンビニエンスな言葉『バカ』。

このたび、それが新潟県の汎用語であるらしいことが判明。本当は『げっぽ』

へのご投稿だったんですが、非常に味わい深いメールなので、こっちにマンマ

転載させて頂きました。投稿者・第六十九国立銀行さん談、


  互尊文庫で読んだ新潟放送の社史(そんなものがあったんですね)で、
 みょうに頭を離れない一節があり「げっぽを狙え」にお諮りする次第。

  昭和27(8?)年12月。現在の新潟放送の前身ラジオ新潟JODRは
 本放送を開始するのですが、それに先立って試験放送を行ったときの
 くだり。
 社長だか専務だかのエライさまが、他の重役に試験の成功を興奮して
 電話で喋るシーンが活写されています。

         「坂口くん!バカよく聞こい(え)るぞ!」

 あまり認めたくない話ですが。新潟の富は、やはり新潟市に集中し
 ています。民放ラジオという当時のニューメディアの出帆も、おお
 かた新潟日報/敦井産業/新潟交通/第四銀行/新津グループあたりの、
 下越資本の呉越同舟で中越財界の出る幕ではなかったと推論される
 のです。

   下越ものの重役が居並ぶラジオ新潟試験放送の現場で、長岡人の
 専売特許と呼ばわられる【バカ】が、挿話的にであれ社史という史
 書に記されていることは、看過あたわざることに思えてならないの
 です。「げっぽを狙え」の金看板に泥を塗るような危険な推論です
 が。【バカ】は長岡弁と申すよりは新潟で汎く使われる"very"なの
 ではないのでしょうか?
というわけでございます。うかれた社長の「バカよく聞こいるぞ!」が

我々の耳の奥にもバカよく聞こいてくるような。さらに、投稿者さんが

これを読んだのが互尊文庫だってこともバカいいぞ坂口くん!<…誰?


#55 そうなのか?坂口くん!

#54『バカ再考』の、影の主役ともいうべき『坂口くん』。黒縁メガネに

腕カバーみたいなキャラを想像させる『坂口くん』。そんな愛すべき『坂口

くん』の正体に関して、このたび驚くべき投稿がありました。

バカよく聞こいるラジオ新潟JODRには、ある新潟県出身文学者お兄

さんが出資しており、副社長に就任していたんだそうです。その文学者とは

『桜の森の満開の下』の、『不連続殺人事件』の、坂口安吾

というわけで、試験放送に立ち合い、社長に「バカよく聞こいるぞ!」と

言われた『坂口くん』は、安吾のお兄さんである可能性大というわけです。

ほんとのところはどうなんだ坂口くん!<…無礼者。


#56 そうだったのか坂口くん!

謎キャラ坂口くん続報。坂口安吾のお兄さん献吉氏は、実は新潟放送

初代社長だったとのこと。しかし、創業の疲れがたたり、昭和27年

12月5日の試験放送の日には病床に就いておられたそうなのです。

#54『バカ再考』の「坂口くん!」のくだりを再掲すると、

  社長だか専務だかのエライさまが、他の重役に試験の成功を
  興奮して電話で喋るシーンが活写されています。

 「坂口くん!バカよく聞こい(え)るぞ!」

私はこれを、社長室かどこかで試験放送を聞いた社長が、現場を仕切る

重役に、浮かれたおホメの言葉をかけた、と取っていたのですが、実は

ぜんぜん違った深いドラマがあったわけです。試験放送を目前にして

倒れた社長。あとを任された重役。試験放送の成功を確認した重役は、

ともに創りの苦しみを味わった献吉氏のもとに速攻で電話、「バカよく

聞こいるぞ!」とシャウトしたわけです。この新潟放送が現在のBSN

になるのですが、創業当時はこんな『メジャーリーグ2』みたいなエピ

ソードがあったわけですねー。献吉氏も布団の上で飛び跳ねたかなあ。


#57 ローカルフーズ・ジャンク篇

ナガオカの味といったら、『ベタ煮』や『のっぺ』よりも『フレンドの

イタリアン』。そんな世代の「ふるさとの味」小特集でございます〜。

【パンチ焼き】
ナガオカファーストフード界で、『フレンド』と並ぶ老舗『ピーコック』の
メインメニュー。ようはお好み焼き。生地が厚く、焼き方はミディアムレア。

【ジャンボパフェ】
かつて『もか』『ジェンヌ』など大手喫茶店が競って提供。30センチくらい
の高さの器に、生クリームとコーンフレークがメインコンテンツ。フルーツは
ほとんど見当たらなかった。ある意味試練の食べ物。なぜ流行ったのか。

【30倍カレー】
これまた試練の食べ物。『ナカタ』の看板商品。主宰的には、『ナカタ』は
ライスグラタン(<ドリアとは言わないのが風流)のほうがスキでした。プ
リンもつけて。
なお、倍ものカレー戦略は、同時期首都圏で『ボルツ』が展開。

【花火パフェ】
今はなき『エレ(ELLEと書いてマンマ「エレ」と読ませる)』の商品。
パフェに火のついた花火が突き刺してあってパチパチはじけている。はじけ
おわるまで食べられないのが難。

【グラタンセット】
ボン・オーハシ提供。とにかく安い。グラタンはマーガリン率が非常に高い
のに、なぜかおいしい。


#58 機械注射

久々の主宰の自腹ネタ。神奈川出身者と話していたとき、こんなことが

ありました。

 「インフルエンザの注射って、今、しないんだってね。
   今の子はいいよねー、すっごく痛かったのに、あの機械注射」
友人「機械???」
 「ほら、あの、プシっと打つヤツ。エアブラシみたいな機械で」
友人「えっ・・・。」

ここで友人は、かなりのびびりモードに入っておりました。

そう、あの恐怖の注射マシ〜ン、どうやらヨソにはないらしいのです!

ひとりひとり注射器で、ちく・ちゅーっとやっていたとのこと。これ、

学校の注射って機械があたりまえだと思っていた私にはかなりの衝撃

でした。どうしてナガオカ児童だけがあんな恐ろしい目に!・・・まあ、

ちく・ちゅーっもイヤですけどねー。


#59 軍艦朝鮮

不穏なタイトルに引いてしまったかたも多いかと思いますが、実はコレ、

昭和50年代までナガオカ児童達がやっていた遊びなのでございます。

中味はジャンケンのバリエーション。相手と同じものを出したら負けと

いうゲームで、そのときの掛け声が、グーを出すときは『軍艦』、チョ

なら『朝鮮』、パーなら『ハワイ』というわけです。第二次世界大戦

丸だしの掛け声なので、たぶん発生はそのころじゃないかと。

ナガオカ弁に古語が多いっていうことは再三書いてますけど、コドモ文

化もヤバいほどアナクロ路線と言えましょう。いま教室でこんな言葉を

シャウトしてたら、トレンチコート・マフィアかと思われる・・・。


#60 軍艦朝鮮・弐

子供たちの危険な遊び『軍艦朝鮮』に続報多数。

【30代男性】
 「軍艦朝鮮」のことですが、関西では「軍艦、軍艦、沈〜没」
 「沈没、軍艦、ハ〜ワイ」と言っておりました。
 その名も「いんじゃん」。テポドンに似てもいず違ってもいず。

【20代男性】
 私は、実は長岡出身ではなく、見附出身なのですが、
 「軍艦、沈没、ハワイ」でございました。。。
 場所が違うせいか、微妙に年代がズレているせいか。。。

【10代男性】
 我が母校では「ハワイげん」と呼ばれていました。
 「はーわいげん!!」が開始の掛け声です。
 ついでに、チョキが朝鮮でなく「チリ」でした。

やはり問題はチョキの「朝鮮」。そこだけ地域・年代の変異がみられるようで

ございます。おそらくオリジナルは「朝鮮」で、これはヤバかろうと思った

先生なり先輩なりから、「キミたち、そこは『沈没』とかに変えたまえ」等の

指導が入ったのではないかと。10代少年の「チリ」に至っては、太平洋戦争

風味が皆無となっているのでした。呼び名の『ハワイげん』もトロピカル。

関西の『いんじゃん』は『陰ジャン(ケン)』…?

また、類似品もいくつか寄せられました。

【「ぐりんげん」「グリンチョリンパリン」】
 グーが「グリン」、チョキが「チョリン」、パーが「パリン」。
 「チョリンさんがパリンしてパリンチョリンパリン」
 「グリンさんがパリンしてパリンパリンパリン」等。

これは10代男性と40代男性より頂きました。幅広い!

特筆すべきは『軍艦朝鮮』のようにただ連呼するのではなく、主語述語の文章

にしなければならないこと。

投稿者さん談、「最初が人名詞、次が動詞、最後は効果音(笑)」。

【・・・・。】
 ヨゴレネタバージョン。
 グーは「うんこ」、チョキは「チョ×ボ(伏字by主宰。ナガオカ倫。)」
 パーは「パンツ」。

投稿者さん談「こんな変な遊びしていたの、わたしだけだろうか…」。

確かに一件だけでした。

そして投稿者さん自己ツッコミ「でも、ひとりでは出来ない遊びだよな…」。

確かに!(笑)


#61 どれにしようかな♪

誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞いたり言ったりした

ことがある<字余り。『軍艦朝鮮』に続いて、なつかしのフレーズもの

でございます。

「ど・れ・に・し・よ・う・か・な♪」、それは何かの選択を迫られた

ときに思わず発するマジック・ソング。この後半にかなりの地域差があ

るようでございます。20才の投稿者さんが愛唱していたのは、

 どれにしようかな
 てんのかみさまのいうとおり
 あべべのべ
 うらからまわってさんばんめ!

また、そのお友達の新潟市のかたは、

 どれにしようかな かみさまのいうとおり
 ぴっぴっちょ〜のぴっぴっちょ

ちなみに私こと主宰は、

 どれにしようかな
 てんのかみさまのいうとおり
 なのなのなまずのはんたいよ

でした。

なんというか、打っていてパソコンが「俺はこんなの清書するために生ま

れてきたんじゃねー!」と怒り出すようなアホ文句揃いでございます。

「ぴっぴっちょ〜」で降りてくる「かみさま」が果たして信用できるんで

しょうか・・・。


#62 どれにしようかな♪2

困ったときの選択呪歌『どれにソング』。その後半が地域によって全然

違うっていう記事を前回掲載したところ、ほんっとにいろいろなバリエ

ーションをお寄せ頂きました。

【新潟市出身・30代女性】
 どれにしようかな かみさまのいうとおり
 スッポロポンのスッポロポン!

【長岡市出身・30代女性】
 どれにしようかな てんのかみさまのいうとおり
 ぽんぽこぽんのすっぽんぽん

【中之島出身・20代男性とそのお母さん】
 どれにしようかな かみさまのいうとおり
 スッポロポンのスッポロポン
 ねずみのくそだよ ごまはどちらかな

【長岡市出身・10代男性】
 どれにしようかな てんのかみさまのいうとおり
 ぺぺちようのぺぺちよう

【↑の小学校のときの体育の先生】
 どれにしようかな てんのかみさまのいうとおり
 すっぽろぺんの すっぽんぽん

【見附市出身・20代男性】
 どれにしようかな てんのかみさまのいうとおり
 ぎんがらがらとんびの馬鹿野郎
 (まるさんかくしかく)<着脱可

メジャーどころは『すっぽんぽん』系でしょうか。

・・・そしてまたことごとくアホ文句でございます。神様って。


#63 どれにしようかな♪3

どの歌を使えばいいのか『どれにソング』で決めなきゃならないほどバリエー

ション豊かな『どれにソング』。

定番と思われていた前半にも異説登場でございます。

 僕は頭の「どれにしようかな」のほかに
 「どれにしましようか」もしくは「どちらにしましようか」も
 その時の気分で(?)使っています。
 「しましようか」の部分は6文字として数えます。

「しょ」を「し」と「よ」の二文字にするのは、ジャンケン遊びの「グリコ・

チヨコレイト・パイナツプル」のパターンですね。

また、「ぴっぴっちょ〜」だの「ぺぺちよう」だの、ワケのわからない呪文で

呼び出されている神様ですが、さぞかしランク低いヤツだろうと思ったら、こ

んな投稿がありました。

 私の地元柏崎バージョンに答えがありました。
 「どれにしようかな、てんじんさまの言う通り」
 そう、”かみさま”は、天神様こと菅原道真のことだったのです。

そんなスゴい方のお伺いをたてていたとは。しかしこの天神バージョンの

続きも、

裏から回って三番目
けちゃぷのぷぷぷのぷ

と、アホみたいな文句だったりするのでした。菅原道真公はこういうのが

スキだったんでしょうか。これからは合格祈願の絵馬を書くときは、意味

不明な文句がいいかも…。


#64 じゃんけんバラエティ

このところバリエーションものが続いておりますが、今回バリエって頂くのは

ジャンケンでございます。鬼ゴッコの鬼決めからトランプの順番まで、全ての

遊びの始まりとも言えるジャンケン。定番の「ジャン・ケン・ポン」以外にも

こんなもの達があるようです。

【ちす・けす・とす】
 「ちす・けす」でハズミをつけて「とす」で出す。
 アイコは「とす」の連呼。
 勝負が白熱すると「ちっけっと!」になる。その場合アイコは「と!」。
 特筆すべきは、この掛け声のときのチョキは、人さし指+中指のハサミ
 タイプ
ではなく、親指+人さし指のピストルタイプになること。

【北海道】
 「じゃんけんほかほかホッカイド〜はさ〜むいな
 主宰の出身小学校で使っていた。「さ〜むいな」で出す。
 メロディ及びテンポは、主宰の絶対音感(かなり廉価版)が確かなら、
 ファ・ラ・ソファレド・レファファソ〜ファ・レ〜ソファソ、かなあ。
 アイコは「さ〜むいな」のリフレイン。

【ちぇろちぇろ】
 「ちぇろちぇろちぇ〜ろ〜え〜すっ!
 投稿文にこれだけしか書いてなかったので、どこで出すのか不明。
 おそらく「〜すっ!」か。

【ちぇろちぇろ下ネタ版】
 「ちぇろ〜きんたまな〜め〜たっ!
 ・・・『シャワーマッサー』でもないのにはっきり書いてしまった。
 恐ろしいことにアイコは「な〜めた」の連呼。


#65 スノトレ

雪が当然のようにメートル単位で降った頃、ナガオカの青少年を悩ます

大問題がありました。それは、「冬、何を履くのか」。ナガオカの雪は

もともとベタついていて、そのうえに例の消パイで路面は大根オロシを

まき散らしたような状態。それに対抗できるのは完全防水&スタッドレ

スのハキモノ、つまりは長靴だけだったのでした。市内の靴屋さんのディ

スプレイは冬になるといっせいにダサくなり、親も「長靴履いてけてー、

ズックなんかダメらてー」とダサ化を迫ります。

しかし昭和50年代、そんなダサ・ファシズムの嵐の中の一条の光が!

それがコレ、タイトルの『スノトレ』でございます。完全防水なのに、

見ためはスニーカー。名称は「スノートレーニングシューズ」か「スノ

ートレッキングシューズ」の略だと思うんですが、『スノトレ』以外で

呼ぶ人が皆無なので、正式名称は不明。現在もお店では『スノトレ』で

売っているようです。

…といろいろ書いておきながら、実はスノトレって履いたことがない私。

合革の完全防水ブーツを愛用しておりました。『スノーブーツ』って

ヤツですね。マンマな名前。でも略して「スノブー」とは誰も言わない。

スノトレもスノブーも雪のない地方にはもちろん存在しないのですが、

このたび「北海道や東北の人も知らない」という投稿が。

まさかいまだに長靴ファシズムの渦中に…?


#66 じゃんけんバラエティ2

ナガオカじゃんけんニューバージョン数件。

【じーれんぴ】
 「さいしんぐー」で始まり、「じーれん」でタメて「」で出す。
 日本語離れもいいところだが、実は「最初はグー、じゃんけんポン」
 の変異。
 アイコは最初プレーンに「あいこでしょ」、次からは「しょ!

【ちっけった】
 #64に登場した「ちすけすとす」の変異。
 チョキはピストルタイプ。
 アイコは「」。

【えすと】
 これまた日本語離れ。しかも意味不明。
 「え〜す」でタメて「と!」で出す。アイコは「」。
 チョキはピストルタイプ。
 やはり#64に登場した「ちぇろちぇろ」のラストが
 「え〜すっ!」なので、何らかの関係があるものと思われる。

余談ですが、先日テレビを観ていたら、くしくもピストルタイプのチョキ

の話題が。出演者たちは、そのチョキを衝撃的な名前で呼んでおりました。

ずばり、『田舎チョキ』。『田舎しるこ』につぐ衝撃…。


#67 スノトレ2

冬のハキモノ続報。

ダサ・ファシズムが吹き荒れていたナガグツ支配の時代、少女たちは

脱ダサを計ろうと懸命な努力を続けておりました。よーするに、少し

でもカワイイ長靴を求めていたわけですね。今回ご投稿を頂いたのは、

前ボタン長靴』。長靴の正面の上から5センチくらいがスリットに

なっていて、スナップボタンがついており、ぱっちん♪と留めるもの

です。そのぱっちん♪部分がキュートで、ナガオカのオリーブ少女ご

用達。……すみません、勢いで書きました。身近にオリーブ少女いま

せんでした……。しかし所詮は長靴。スノブーの古典「アキレス

コザッキー」が欲しかったと投稿者さん涙の回想でございます。

さて、一方のスノトレ

先日、多摩某所のホームセンターでシューズコーナーを見ていたら、

何とあったんです、スノトレが! POPにはマンマ『スノトレ』。

でも、私の知っているスノトレとは大いに違っておりました。

私の記憶が確かなら、原始スノトレは見た目マジックテープの

スニーカーで、色は白、アディダス調ラインなんかが入ってて、

丈は足首下。ボウリング場で、たまに白いシューズが貸出機から出

てくるときがありますが、アレが一番似てるでしょうか。

でも、そのホームセンターのスノトレは、丈が足首超、色はピンク

とかベージュ、素材はふかふか、前ファスナー。思わず、「これは

スノブーじゃい!」と心のツッコミ。いまはアレがスノトレなんで

しょうか。あんなの『トレ』じゃなーいっ!…って、『トレ』が

「トレーニング」か「トレッキング」かもわかんない私が言うこと

じゃないか。


#68 たすけおに

またまたコドモの遊びモノ。昭和育ちのナガオカ人の誰に聞いても

昼休みの娯楽ベストスリーにランクインする『たすけおに』。鬼に

捕まると鬼陣地に連行され、先に捕まっている捕虜仲間と手と手を

縛られ…というか、自分で手を繋ぐんですけど…一列になって仲間

の助けを待つというアレです。この鬼VS人間のスーパーファンタ

ジーアクションゲーム、なんと他地域では、名前が違うらしい。

その名は『ケードロ』。『刑事と泥棒』の略。

今回、横浜にお住まいのかたからご投稿頂いたのですが、千葉出身

の友人に聞くと、千葉では『ドロケー』とのことでした。

内容は、ナガオカ版の『』が『刑事』で、『人間』が『泥棒』。

鬼に捕まった人間を救出にいく勧善懲悪型のナガオカ版とはまるで

逆で、逮捕された泥棒仲間を脱獄させに行くという、スーパー

ピカレスクロマンアクションゲームとなっているのでした。

都会の子はごーぎらて。


#69 チャイルドプレイ・オムニバス

またまたまたコドモの遊びモノ。今までに書いたネタへのレス特集

でございます〜。

軍艦朝鮮

平和ニッポンの不穏な遊び『軍艦朝鮮』に追加ネタ。

 私が小学校の頃は「軍艦」というものでした。
 おなじ物を出してしまったときに「ドカン!」と言わなければ
 ならなかったような気がします。
 グリンげんについては軍艦と同じ様に同じ物を出してしまったら
 「ドカン!」のかわりに「ドン!」と言っていました。

やはり「軍艦」のほうが破壊音が派手なのか。

そして、衝撃のヨゴレ版にも続報。

 最初に「きたないげん」と言う掛け声でジャンケンして
 勝った者から「う○こ」「ちょ○ぼ」「ぱんつ」とやって
 いきます。
 例によって昔のことで、私の記憶にもとづくものなので
 ウラは取りにくいとおもいますが、私のおぼえているかぎり
 中島小、表町小、新町小ではやっていたと思われます。
 また、神田小出身の者が中学の時にたまにやっていたので、
 神田小でもはやったのかもしれません。ようするに中心部に
 近い小学校では流行したみたいです。

ヨゴレ版の名前は『きたないげん』というらしい。素朴なネーミング

に好感が持てるというか何というか。

じゃんけんバラエティ

県外ご出身のかたより。

 じゃんけんバラエティ中にある「ちっけった」なのですが、
 これは県外出身者の私も使っておりましたので、必ずしも
 長岡固有ではなさそうです。
 ただ、私どもは「ちすけすとす」という言い方はしたことが
 ないので、「ちっけった」がこの変異かどうかは怪しい所です。
 あと、北海道パターンは、私どもは
 「じゃんけんほかほか北海道、あいこでアメリカヨーロッパ」
 と言っていました。

欧米まで網羅する壮大なジャンケン。「さーむいな」で終わった

私の小学校って…。

【おまわし】

これは新ネタ! 女の子がよくやるナワトビ遊びの歌について。

 我が娘は幼稚園でやっているらしいが、どうも歌詞が違うのだ…
 現在、
 「お〜な〜み、こ〜な〜み、ぐるりと回って変わりましょ」
 とあっけないこと…昔はこうだった。
 「お〜な〜み こ〜な〜み、アソレ♪お回しお回し猿回し♪
 イギリス日本3勇士♪し〜はしっかりま〜た〜げ!」
 と最後でなわをまたぐのだ…地方によっては違うのだろうか…

私もこの「おまわしおまわしサルまわし」というアホくさい歌詞

でした。「イギリス日本3勇士」も謎ですね。イギリス・日本なら

「2」だと思うんですが、どこかに隠れキャラが? …あ、猿…?


#70 チャイルドプレイ・オムニバス2

前回の「今までに書いたネタへのレス特集」へのレス特集でございます〜。

じゃんけんバラエティ

市内の十代の男性より。

 〜(ここが出てこない)〜
 いっかりやちょうすけあったまがぱぁ
 正義は勝つ じゃんけんぽい

 どうです、謎でしょう?
 むしろいかりやさんに失礼な気がしてきましたが(爆)。
 出てこないところには、何かもっと長いのがあった気が。
 つか、これもしかして自分の小学校限定ですか(笑)?

これは十代からちょっと(嘘)離れた私も聞いたことが。でもうろ覚え。

たぶん、ドリフの誰かが…いかりや氏自らってことはないと思うので、

おそらく加トケンのどっちかがやってたんじゃないかなあ、と。仲本氏は

キャラ的にありえないし、いわんやブー氏をや。

おまわし

神奈川県の三十代男性より。計算の合わない「イギリス日本勇士」の

次に、やはり第3の国名が!

 おまわしの話題がでていましたね。
 見附市あたりの私の知っているおまわしの歌詞は
 シンプルでないのとほとんど同じですが、
 最後のフレーズに一文字加わって、
 とってもあぶない歌詞だと記憶しています。

 「し〜なはしっかりま〜た〜げ」

 でも、イギリス(1)日本(2)で国名が続くところで、
 この歌詞は語呂がいいような気がするのですが。

ようするに、「支那はしっかりまたげ」でございます。そりゃ簡略版に

なりますわ。だいたい、こんなこと、書いていいのだろうか。


#71 三国おまわし

 ♪大波 小波
 それ おまわし おまわし サルまわし
 イギリス にっぽん 三勇士
 シは しっかり またげ

こんな戦前まるだしの歌詞で都知事もたぶんびっくりの『おまわし』。

そのうえに、ラスト一行のおそるべき元歌詞が報告され、ますます歌えなく

なってしまったわけですが、今回さらにびびるべき投稿が。

 「三勇士は上海事変時の爆弾三勇士のことだと思います。」

…えー、『上海事変』とは、昭和7年、『満州事変(昭和6年の日本軍の

中国侵略)』から世界の目をそらすため、日本軍が上海で起こした中国軍

との衝突事件だそーです。

「地元ネタ中心のお笑いサイト(C) Yahoo」でこんなの調べるとは思わな

んだ。…チャイルドプレイ、あなどれず。


#72 いかりやじゃんけん

これまた『チャイルドプレイ・オムニバス』からの独立モノ。別に地域ネタじゃ

ないと思うんですが、立て続けにレスが来たので、イキオイで書いてしまいます。

【23才・女性】
 私の子供のころは、
 「最初はグー、またまたグー、いかりや長介〜」
 でした。なんか大して長くもない感じです。
 ちなみに言い方は弾むようにです。まったまったグー!って感じで。
 グーではグーを出し、長介ではチョキを出し、パーではパーを出します。
 正義はかつのところでは、fuck youの中指立てない版のかっこう
 (わかりますかね、すごい説明の仕方ですけど)をしました。

【21才・男性】
 自分の小学校では,
 『最初はグー,またまたグー,
 いかりやちょうすけあたまがパー、正義はかつ!
 ジャンケンポン!!』
 だったようなきがします。
 「最初はグー」でグーを出し,「いかりやちょうすけ」でなぜかチョキが出て,
 「頭がパー」でパーを出して・・・そんな感じで,じゃんけんをしてました。
 それがいつのまにか『最初はグー』だけになって・・・。
 ここでもやはり気の短い長岡市民の特徴が出たのでしょうか?

【20才・女性】
 確か、
 「最初はグー、またまたグー、
 いかりや長介 頭がパー、
 正義は勝つ、じゃんけんぽい!」
 だったと思います。
 ここまでいかりや氏をけなしておいて
 正義は勝つも何もないと思うのです。

最後の女性のご意見はひじょーにもっともですね。

でも、思えば『ひょうきん族』をドリフ裏で放映していない時期が長いナガオカ

って、もしかしてドリフィストの巣窟かも。


#73 あさっての次の日

これもまた『方言』ではないと思うんですが、表題のコレ↑、みなさんはナンて

言います? 実は、私の家では「やのあさって」。でも、小学校か中学あたりで

この言葉を他人が使わないということに気付き、クラスでポピュラーだった「

あさって」にコンバートした記憶があります。

このネタをお寄せ下さった投稿者さんは、

 「あさっての次はしあさって、そのまた次はやのあさって

投稿者さんの友人Aさん

 「しあさってまでしか言わない」

Bさん

 「あさっての次がやのあさって

Cさん

 「しあさってやのあさって同じで、あさっての次の日」

県外のDさん

 「あさっての次はごあさって

うわー、こりゃすごいことに。「ごあさって」に至ってはまるで初耳、その

モノスゴ系語感とともに驚きを禁じ得ずですわ。ちなみに私はC氏といっしょ。

また、パソコンで変換すると、投稿者さんのマシンでは「しあさって→明明後日」、

「やのあさって→弥明後日」とのことです。入力システムは何でしょうね。私の

『ことえり(Winの人には?でしょうが、こんな名の変換ソフトがあるのです)』

では「しあさって→明々後日」、「やのあさって→屋の明後日」。

おとーさんおかーさん、やっぱり「やのあさって」はマイナーよ…。


#74 あさっての次の日・2

家庭方言ともいうべき多彩なバリエーションを持つ「あさっての次の日」。

記事掲載以来、ぞくぞくと続報がー!

【30代男性】
 『私のところでは、
 あさっての翌日が「やのあさって」
 その翌日が「しあさって」

 だったように記憶しています。しかし、「しあさって」の使用頻度は低く、
 人によっては両者ともあさっての翌日という意味で使っていたように思い
 ます。
 ただ、関東ではこの順序で、関西ではこれが逆転し、
 あさっての翌日が「しあさって」
 その翌日は「やのあさって」

 だという説を聞いたこともあります。
 もっとも、今時この言葉を使っている人もそうそういませんし、このグロ
 ーバル社会において誤解を生みやすいこの言葉は自然消滅していったのか
 もしれませんね』

そういえば、上京してから聞いたことがないような気も。

古語は辺境に残る、かなあ。

【20代男性】
 『私は
 あす→あさって→しあさって→やのあさって
 です。
 これは根拠のない推測なのですが、しあさっての「し」は「四」、
 やのあさっての「やの」が「八の」だとすると辻褄が合うと思いま
 せんか?
 すごいこじつけなんですが、明日を一として日が一日増えるごとに
 二を掛けることとします。するとあさっては明日の次の日だから
 1×2で二、あさっての次の日はさらに二を掛けて四、そのまた
 次の日はまたまた二を掛けて八・・・かなり無理がある?
 まぁこんなふうに考えると県外のDさんの「ごあさって」も
 案外「五あさって」なのではないかと思われてくるんですが、
 そうするとやっぱり
 あす→あさって→しあさって→ごあさって
 のような気もするし、「さんあさって」はどこ?って言いたく
 なりますけどね。
 ちなみに私のEGBRIDGEでは「やのあさって」は「夜の明後日」と
 でました。
 なんかちょっとHっぽい感じがするのは私だけでしょうか?』

「ごあさって」は私も「五あさって?」と思いました。

理系のこの投稿者さんは、論理的に考えておられたのに、EGBRIDGEの

おまぬけ変換でついついシャワーマッサーモードに。

ちなみにEGBRIDGEも『ことえり』同様、マックの変換ソフトですね。

【10代男性】
 『自分のまわり(K業高校の友の一部)では、
 明後日の次は「しあさって」
 そのつぎは「やなあさって」

 となります。
 しかし、同じクラスの友達でも明々後日が通用しない人もいましたし、
 だいぶローカリティーがたかいのでわ?
 町内単位で違ったりして(爆)』

「ヤなあさって」はワルそうな日ですねえ。変換したら、「梁明後日」。

なんだか鮎が採れそうな。

【20代男性】
 『爆走スノーダンプの、やのあさっての件、Cさんて私のことです』

え? あ、ども、その節は。

というわけで、どうやら「これが正解!」ってのはなさそうですね、この問題。

なんだか「絆創膏(バンドエイドとかの)」の各家庭での呼び方みたい…。


#75 ぼくらの聖地

なーつがすーぎー、風あざみー、誰のあこがれと、さまようー♪ってなわけで

このたびは、すべてが単純だったあの頃、少年時代モノでございますー!

…と、ノンキに始まった『聖地』ネタなんですが、あまりのご投稿の多さに

独立のハコビとなりました。

『スノーダンプ』初の特別篇へ、Go!


#76 じゃんけんバラエティ3

先日、都内の電車のなかで、子供ふたりがじゃんけん風の謎の遊びをやって

おりました。「CCレモン♪」のコマソンにあわせて数種類のポーズを取り、

「勝った!」「負けた!」と楽しそう。そのジャッジメントの方法は私には

さっぱりわからなかったものの、「子供の遊びは不倫と同じくらい文化だ!」

と、石田純一をパクるほどの深い感動が!!

てなわけで、久々のじゃんけんバラエティでございます〜。

【ビームフラッシュ!】
ポーズもの。同じポーズを出したら負けという『軍艦朝鮮』型。
まずは、ジャンケンで先攻・後攻を決める。
主宰がやっていたのは普通のじゃんけんだったが、投稿者さんによると、

 このときのジャンケン、ただのジャンケンではなく両手で行います。
 掛け声は、
 「ジャンケンホイ!ホイ! どっち引くの」
 「ホイ!ホイ!」のところで両手でグー、チョキ、パーどれかを出し、
 「どっち引くの」で片方を引っ込め、残った方の手で勝敗が決まります。

という非常にトリッキーなもの。
それで決まった先攻者は、「ビームフラッシュ!」の掛け声とともに、ウルト
ラマンがビームを発するときのようなポーズを取り、後攻者が同じものを出し
たら先攻者が勝ち、違っていたら攻守が入れ替わる。
そのポーズについては、投稿者さんが図解して下さいました。ありがたビーム。

【グーパーけん】
集団を二組に分けるときに使用。
主宰が幼いころ使ってしたのは、「グーパー、ほい!」とか「グーパー、ぽん!」
だったような気がするが、新潟市のかたからは、
「グーロ、グーロ、グーロッパ!」
という日本語離れした投稿が。ナガオカのが工夫がなさすぎと言ったらなさすぎ
ですけどねー。


#77 じゃんけんバラエティ4

書くたびに異説が登場するという、奥深すぎる『じゃんけん系』。

まずは前回登場のポーズ遊びへのご投稿。

 【ビームフラッシュ!】
 ビームフラッシュは、今や伝説のスターの登竜門番組「スター誕生!」
 の欽ちゃんコーナーのゲームではありませんでしたっけ?
 「ドビン・チャビン・ハゲチャビン」なんてのもありましたが…。

おお、西山浩司@わるおくんのデビューコーナーですね。スタ誕を知らない
若年読者さんごめんなさい。

 【うらおもて】
 グーパーけんのかわりに、私は「うらおもて」を使っていました。
 「うらうらうらうら、うらおもてっ」と言ってから、
 手のひらを上に向けたパーOR手の甲を上に向けたパーを出すのですが、
 N大学(県内)に入ったら、誰も知る人がおらず、
 「うらおもてで決めよう」と言ったら、「ナニそれ?」と冷たくあしら
 われてしまいました。
 ウラオモテ仲間はいませんか???

私、私。グーパーとともに「うらおもて」も使っておりました。
でも、「うらうらうらうら」なんて、べっかんこな掛け声はなかったなあ。
『ジャングル黒べえ』を知らない若年読者さんごめんなさい……って、それは
放送禁止タイトルだっちゅーに。
……気をとりなおして別投稿へ。

 【グーパー、グーパー】
 私の地元柏崎では「グーパー、グーパー」でした。
 前半の「グーパー」は語尾を上げ、後半の語尾は平坦にします。
 その後、一拍置いてから手を差し出します。
 ちなみに、全国津々浦々の出身者が集う私の会社の仲間内では
 前置きなしの「グーロッパッ!」が主流。これが標準語なのか?

「グーパーグーパー」???。「ウーパールーパー」の発音と同じ
ってことなんだろうか……。


#78 たいようし

 たいようし それは教室のプレゼンペーパー
 たいようし 運動会や文化祭の告知を 12色ポスカで描こう
 たいようし カラーを選びがちだけど 貼ったときには白が目立って大ショック
 たいようし 大人になったらパワーポイント

叙情詩『たいようし』でした。326も号泣……っていうか、ホリケン@アナウ

ンサー学校みたいですが。てなわけで、久々にこのコーナーの原点、ヨソで通じ

ないナガオカ語の登場でございますー!

たいようし』とは、B全ポスターサイズのデカい紙。文化祭とか自由研究の発表

とかの必需品ですね。漢字はたぶん『大洋紙』ではないかと投稿者さん談。

これ、ヨソではまったく通じません。メール頂いて、どうして今まで報告がなかっ

たかなあと思うと同時に爆笑してしまいました。新潟で『大洋紙』と雄大な名で

呼ばれていたそれは、ヨソでは何と『もぞうし』というのでございます。

漢字は『模造紙』。『模造』ですよ、『模造』。

いったいナニを模造したというんでしょうか……。


#79 じゃんけんバラエティ5

じゃんけん系のなかでも、集団を組分けするアレに関する続報2件。

 【ぐーちー】
 私の子供のころは、「うらおもて」が主流でした。
 私は小学校低学年を埼玉で過ごしていたのですが、
 埼玉では「ぐーちー(グー&チョキ)」が主流で
 「ぐーちーぐーちーぐーちーじゃす」(じゃすで出す)と言ってました。
 それに比べて「うらおもて」はなんだかださく、
 「とんでもない田舎に引っ越してきてしまった」と、当時はショックでした。

……いま『うらおもて』ユーザーがきっとパソコンの前でフリーズ。

ちなみに、『今の子は「ぐっ・ぱー・よっ」と言って使っています』とのこと。

どうやら変異が早いようで、こんなご報告↓も頂きました。

 【ぐっとっぱ】
 グーとパーでナニやソレを決める、「グーパー」ですが、
 自分の通うN岡市立K業高等学校電子科2年では、
 「ぐっとっぱ!」です。「ぱ!」の後に出します。テンポよく。
 小学生の頃は「ぐーぱーげん!」でした。二人もしくは
 全員同じだったらもう一度「げん!」だけでやり直しです。

小学生が高校生になるまでの間にかなりの変化が。

でも、『うらおもて』に関しては、『う』の字も出てこないのでした。


#80 どれにしようかな♪4

困ったときの選択呪歌・どれにソングに久々の続報。

【柿の種】
なんとも新潟らしい新説。

 どれにしようかな 天の神様の言うとおり 柿の種

「なぜ、柿の種なのかはわかりませんが・・・」と投稿者さん談ですが、

ここの部分って、どのバージョンもなぜその言葉なのかさっぱりわからない

っていうか、言葉の意味すらわかんなかったりするんですよね。

【ものよとせ】
まさに「意味わかんない」バージョン。

 どれにしようかな 天の神様の言うとおり ものよとせ

【とんぼ】

 どれにしようかな 天の神様の言うとおり
 赤とんぼ 白とんぼ 水色とんぼ

なんだか早口言葉と混乱したような。

【なのなのな】

 どれにしようかな 天の神様の言うとおり なのなのな

あっ、これ、私が使っていたものと酷似でございます。

以前も書きましたが、私&近所の子たちのバージョンは、

 どれにしようかな 天の神様の言うとおり
 なのなのなまずの はんたいよ

ふりかえってみると、いちばんちゃんとしてるのが冒頭の「柿の種」だったり

しますね。神様へのお供えものにも元祖浪花屋か……。


#81 雪国用語の基礎知識

ココのタイトルの『スノーダンプ』や、たびたび各コーナーを賑わす『消パイ』。

そんな、方言じゃないけれど雪国外では怪ワードになってしまう専門用語の数々の

ご紹介でございます〜。

側溝
【そっこう】
道路の両側にある溝。『融雪溝』という別名からわかる通り、ドブではなくて、道路の雪を捨てるための溝。冬場はドカドカ投げ込まれる雪に負けない勢いで水が流れており、「あれで冬に雪国では何人の命が・・・」と投稿者さん落涙。
雁木
【がんぎ】
積雪時の歩道を確保するため、道路に面した各家が軒を延ばして形成する和風アーケード。いままでどこにも載ってなかったのがフシギですね。県立歴史博物館のなかに原寸再現されているらしい。
囲い
【かこい】
雪囲い。住居が雪没した場合に備えて、秋のうちに玄関や1階の窓を木板などでガードしておくこと。庭木なども木材で覆ったり、縄で緊縛したりする。兼六園の『雪吊り』みたいな風雅なカコイは、ナガオカの重い雪質にあわないのでほとんど見られない。最近はカコイ素材もケミカル化して軽やかになったが、主宰が幼い頃は黒い木材オンリーで、冬になると市内の家々が一斉に寿屋旅館みたいな外見になった。
滑り
【すべり】
屋根の雪を地面に滑り落とすためのスベリ台風装置っていうか、スベリ台。


#82 じゃんけんバラエティ6

無血のうちに争いを収める『じゃんけん』系。そんな地球に優しいオペレーションの

中でも、局地的すぎて地球に優しさがあんまり伝わらないかもしれないバージョンを

ご紹介〜。

まずは『ぐーぱー』『ぐーちー』『うらおもて』等の仲間、集団をふたつにわける系。

 【グリとハサミ】
 我が三条(一ノ木戸小周辺)では、ぐーとちょきでした。
 かけ声は「ぐーりと、はーさみっ」です。
 このあいだ地元の友人に確認をとったので間違いないです。
 しかし高校では言わなかったので、地域限定かも。
 その後住んだ街すべてで笑われました。

「『グリ』ってナニ〜?」と、私も笑ってしまいそうになりましたが、自分がさらに

笑われがちな『うらおもて』ユーザーだったのを思いだし、寸止めしました。

次は、さらなる怪バージョン。「オニを決める」ためだけのワザらしいのですが…。

 【べん・しょん】
 『かくれんぼ』や『ぽこぺん』のオニを決めるときに
 親指を立てたグーを縦につなげ(グーで下の人の親指を握る)
 「べん・しょん しょん・ご たん・そこ・抜・け・た」
 といいながらグーを指さし数え、『た』にあたった人から抜けて
 最後に残った者がオニというのがあったのですがご存じですか?

ご、ご存じじゃナイです。なんなんでしょ、これは。形としては、『この指とまれ』

(<某サイトではなく)を親指でやったっつー感じですが、『指とま』はただ仲間を

集めるものですからねえ…。呪文(?)もラストの「底抜けた」以外、解読不能。

そして、さらに謎なのが、文中の『ぽこぺん』。投稿者さんは小千谷のかたなのです

が、どうやらこんな↓モノらしいです。

 【ぽこぺん】
 多分長岡の人は知らないかも。
 小千谷市内でもわが母校「東小○谷小学校」出身者しか知らないらしいから。
 近隣でも確か堀之内や、長岡(滝谷のあたり)の人も知らないんだよな。
 でも、東京の人が知っているという超飛び地遊びなのですが。
 「ぽーこぺんぽーこぺん 誰つっつーいた ぽこぺん」

・・・・なんだかよくわかりませんが、こういう「誰がつついたか」系遊び、あった

ような気がします。『かごめかごめ』フォーメーションで、目をつぶっているオニを

誰かがつついて、オニがその誰かを当てるという。何て言ったかなあ。ピンときた人、

サブジェクト「『かごめかごめ』フォーメーションで目をつぶっているオニを誰かが

つついてオニがその誰かを当てるという遊びの名前」でご投稿を〜。


#83 ザイゴの晩餐

先日、見附のかたからこんなご投稿を戴きました。

 実は長岡と見附では「のっぺ」「ぞうに」の具に少々違いが
 あるようです。
 ちなみに表参道の「ネプサス(だったっけ?)」という新潟料理を
 出す店の「のっぺ」は、根本がちが〜う!という感じでした。
 いろんな人に聞いても答えが出ないんで、意見を募って欲しいところです

この『ネプサス』ってのは、新潟料理の店というより、東京における新潟県の

アンテナショップというか、プチ規模『新潟博』って感じの場所らしいです。

それはさておき、確かにヒトクチに新潟の正月料理と言っても、かなりの地域

差・家庭差があるようです。親戚同士でもレシピが違っていたりして、お年始

に行ってごちそうになってびっくりすることがありますね。

主宰は親戚の家で、冷たい『のっぺ』を出されてびっくりしたことが。

主宰の家では汁物として、あったかい状態で食べてたんですが、その家では

煮物扱いで、冷ました状態で食べるとのこと。

これ、どっちが多数派なんでしょうね。

ちなみに主宰宅の『のっぺ』は、

 醤油ベース/サトイモ・にんじん・ごぼう・かまぼこ・ちくわ・
 こんにゃく(乱切り)/銀杏・干貝柱/トトマメ・ユズ・ミツバ
 (トッピング)

こんな感じです。

さらにちなみに『雑煮』は、

 醤油ベース/角餅(煮)/大根・にんじん・サトイモ・かまぼこ
 (短冊切り)/豚肉・シラタキ/トトマメ・ユズ・ミツバ(トッ
 ピング)

副主宰の実家&嫁ぎ先もほぼ同じで、

 醤油ベース/角餅/大根・にんじん・サトイモ・かまぼこ・
 こんにゃく(短冊切り)/鶏肉/トトマメ(トッピング)

決定的に違うのは『肉』ですか。これは、主宰宅バージョンに「えっ」と思う

かたが多いハズ。お雑煮に入る肉類といえば、全国的に『鶏肉』ですよね。

でも、主宰がそれを知ったのは、けっこう最近なのでした。どーしてウチは?

とアワくって母親に聞いたところ、「お母さん、鶏キライんがーて」と衝撃の

告白が。

だけどフシギなのが、年末におつかいに行って、スーパーの食品売り場で『雑煮

用』と書いた豚肉を買った記憶があること。ナガオカのお母さんは鶏肉ギライが

多いんでしょーか???


#84 ぽこぺん

#82『じゃんけんバラエティ6』にコツゼンと現われた幻のプレイ『ぽこぺん』。

それがどうやらあんまり幻じゃなかったらしく、続々と続報が寄せられました。

まずは、「やりましたよ、バリバリ」と豪語するスーパーぽこぺんプレイヤーの男性。

【20代男性/小千谷市出身】

「ぽこぺん」、超懐かしかったので、詳細を送らせてもらいます。

まず、じゃんけんかなにかでオニを決めて、
オニはある決められた柱なり電柱なりに向かい合うようにつきます
(だるまさんが転んだと同じように)。
そして、その他の人は
 「♪ぽ〜こぺんぽ〜こぺんだ〜れつっつ〜いた、ぽこぺん」
というのと同時に、オニの背中をつっつきます。
そして、言い終わったらオニは一番最初につっついた人を当てます。

外れた場合はオニがそのまま、当たった場合は一番最初につっついた人が
オニになって、今度はかくれんぼ。数秒数えて、みんなを捜します。

しかし、ここからがミソ。

オニは、数えるのに使った柱や電柱を、他の人に「ぽこぺ〜ん!」と
いってタッチされた場合(これを「ぽこぺんする」という)は、
連続でオニをやらなくてはなりません。
オニが他の人を見つけたときも、柱や電柱に戻って、
「●●みっけ、ぽこぺん!」といって柱にしなければ、
見つけたことにはなりません。

つまり、はじめに数えていた場所からあまり離れることが出来ない
のです。
缶けり電柱版って感じですか。

無事「ぽこぺんされることなく」全員を見つけたら、
はじめに見つかった人がオニとなって、
「ぽ〜こぺんぽ〜こぺんだ〜れつっつ〜いた……」に戻ります。

かごめかごめ+かくれんぼ+缶けりの超ハイブリッド遊技、
それが「ぽこぺん」。

ちなみに背中をつっつかれるときに、一番はじめの人がつっついた後は
無法地帯と化し、くすぐられる、ぐりぐりつっつく、カ○チョーを
カマされるなどをされてしまうのは、ここだけの話。

うーん、プレイの白熱ぶりが伝わってくるご報告でした。

『ぽこぺんする』という動詞まで発生しているってのがスゴいですね。

さらに驚くべきことに、この投稿者さんは、前回の投稿者さんと同じく『小千谷市

東○千谷小学校』ご出身とのこと。もしや『ぽこぺん』は東○千谷小学校だけの

秘技なのではと思ったら…。

【20代男性/見附市出身】

小学生のときやってました。
ただ、僕らの遊びではこの言葉は、鬼をじゃんけんで決めた後に行われる
缶けりチックな遊びを指していました。

@じゃんけんして鬼を決める。
 たまに、前日鬼になったのに時間がなくなってできなかった奴が
 指名されることがある。
A缶けりの缶に相当するものを決める。
 大抵の場合は学校内の柱を利用。
B鬼は柱と正対し、「だるまさんがころんだ」と同じようなポーズを
 つくる。
Cみんなで鬼の背中を突っつく。(←かけ声があったが、忘れた)
 たまに廊下を通りかかった他のクラスの奴が突っつくこともある
 ので注意。
D最後についた人を当てる。当たったら、鬼は交代する。
E外れた場合、鬼は目を隠しカウントをする。
 時間は全員の合意のもとで決める。
Fみんなは隠れる。
G鬼は隠れた人を探し、見つけたら
 「○○みっけ、ぽ〜こぺん」
 と叫び、柱をタッチ。
H鬼が柱のそばを離れたすきに、または鬼が決め台詞を言って
 タッチする
 前に柱にタッチすると鬼の負けとなり、もう一度やり直し。
Iそれを繰り返し、全員見つかった場合は最初に見つかった人が
 鬼となる。
Jチャイムが鳴るまで延々繰り返す。

てな具合の遊びでした。確か。

なるほどでございます〜。たしかにいわゆるひとつの『缶けり』ですね。

通りすがりの他のクラスの人がつつくってのは、ホホえましい通り魔というか

何というか(笑)。

ちなみに各アクションの前にふってある@ABとかの怪記号は、おそらく

ローマ数字か丸数字でございましょう。主宰のマックではこのようにバケるの

でした……と説明したものの、もしかして、これ、Winマシンで見たら何事

もなく表示されているのかも??? えーと、いま主宰のマックでは、

@ =(日)
A =(月)
B =(火)
と出ているんですが……ううう、言いたいことが伝わってナイ度高いでしょーか。

気を取り直して次のご投稿。前回「知らなかった」と言われた滝谷勢ですが…。

【20代男性/長岡市滝谷町出身】

長岡市滝谷町の者ですが、ぽこぺんはやりましたよ、小学校のころ。
△谷沢小学校では、非常にポピュラーな遊びでした。

まず最初に、鬼を決めて目隠しをして、
「ぽーこぺん、ぽーこぺん、だーれがつっついた?」
と言って、鬼の背中を誰かがつっつきます。
鬼が答えて、もし正解なら、つっいた人が鬼になります。
はずれたら、鬼がそのまま鬼になります。
しかし、ここまでは鬼を決めるための儀式みたいなもので、
この後、缶を使わない缶けりみたいな遊びになります(こっちがメイン)。

ルールは缶けりとほぼ同じですが、缶を使わない替わりに、
柱などを使います。
鬼は基本的に『二人組』です。
鬼は隠れてる人を見つけたら、柱のところに戻って、
「○○(見つけられた人の名前)ぽこぺん!」
と言って、柱にタッチします。
つかまった人を助けるときは、鬼が戻るよりも早く柱のところへ行き、
「ぽこぺん、ぽこぺん、ぽこぺん、……」
と何度もタッチします。
で、鬼が戻るまでの間にタッチした回数×10秒間、鬼はまた数え直し、
その間にみんな隠れます。

鬼は二人いるので、一人が探しに出て、もう一人が柱の番をするような
形になります。
そんなんだと、すぐに見つかってしまうと思われるかもしれませんが、
けっこう、隙を突いてなんとかなるもんです
(昼休み中、鬼が交代しないなんてのはザラでした)。
というよりは、ほとんどかくれんぼ状態になって、
どこに隠れた見つからずに時間がかかっていたような……。

そんな訳で、私の中では、ぽこぺん=変形かくれんぼ、となっています。
なので昔から、始めにやる「だーれがつっついた」って、
何故やるんだろうと思ってたんですよね。
あれで鬼が替わることなんてほとんどありませんし。
そうか、あっちがメインだったのか。

鬼が二人という、新バージョン。

隠れる時間の決めかたとか、助けかたとか、なかなかに複雑な。知力体力ともに

要するので、もしかして『ぽこぺん』はチャイルドプレイのなかで一・二を争う

難度かもしれません。おそるべし『ぽこぺん』! あなどれず『ぽこぺん』!

どうしてもっと普及しないのか『ぽこぺん』! ……ネーミングかなあ…。


#85 ザイゴの晩餐2

いちがいにナガオカの郷土料理と言っても、地区ごと、はては家庭ごとにさまざまな

バリエーションがあるんだなあというコーナー第二弾でございます〜。

まずは『』の怪表現でおなじみ、雑煮の具。

【地域不詳】
 我が家では雑煮には必ず鮭が入ります!!
 新潟のお正月のマストアイテム、シャケ!
 これがはいらんで、どないするちゅう〜ねん!!

新潟をアピールしてるのになぜか関西弁ですが(笑)、そーですか、鮭ですか。

これは私、他県出身者によく言われます。北海道とカン違いしてるよーと答え

てたんだけど、実際入れてるところがあったとは!

【小千谷】
大根・にんじん・さつまあげが基本。
千切りにして、お醤油と砂糖で味付け。
だしは、煮干で汁はあまりない。
餅にからめて食べる、っていうかんじ。

これってもしかして甘いんでしょうか? からみ餅の変形みたいですが、

『さつまあげ』が謎。『さつまあげ』って小千谷名物???

でも、同じ小千谷でも、

大根・にんじん・サトイモ・かまぼこ・こんにゃく・鶏肉を
短冊に切って、お醤油で味付け。
ととまめなんかも入れる。

という長岡的バージョンも。

そして、ぬるぬる郷土料理『のっぺ』。

【三条】
三条では冷たいのっぺでした。
確か干貝柱・里芋・牛蒡・人参・銀杏・かまぼこ・蓮根・蒟蒻が
醤油ベースで入っていたと思います。
すごく大きな鍋で義母が煮るのですが、嫁ぐまでのっぺの存在を
知らなかった私と違い、普通はあまり率先してもりもり食べるもの
じゃないようですね。

おお、冷『のっぺ』!

やっぱり冷たいほうが主流なのかなあ。

内容からもわかる通り、このかたは三条の人に嫁いだ他県出身のかたなんですが、

このかたのご実家のお雑煮は…。

【静岡(西部地方)】
醤油ベースで大根・人参・白菜しか入らない
精進雑煮(?)です。

うひゃー、大違いですね。ちなみにこのかた、

『うらおもて』も『ぐっとっぱ』も我が故郷静岡(西部地方)にあります。
更に、「ポコペンポコペンだーれがつっついた」もやってました

とのことで、ナガオカと共通点アリアリなんですが、雑煮のコは激しく違って

しまいました。そもそも『コ』と言わないか。他県では何て言うんでしょーね。


#86 ローカル食材3

虫喰い県・長野ほどではないものの、わが新潟県もなかなかいろんなモノを食べているもんだなあというコーナー第3弾。

【めだか】
ナガオカみやげに困ったら』にも書きましたが、おとなり見附市では、なんと『メダカ』を食するようでございます。フツーの小魚のように佃煮にして。投稿者さん談、

 味はほろ苦いです。小鉢に入れて酒の肴に、という感じの食べ物ですね。
 柳田國男によるとメダカを食べるのは、日本中でも見附市だけだそうです。

 メダカも20年前はどこの田んぼの用水路にもいましたが、用水の工事で平野部では絶滅したそうです。
 # 環境庁では絶滅危惧種に指定されました。
 今、佃煮になっているのはもちろん養殖ものですが、メダカは共食いし合うのでもともと養殖が難しく、佃煮の商品化は、共食いしない秘密のノウハウで可能になったそうです。

メダカが絶滅寸前だったとは。そのへんの池にいる、つんつん泳いでいるちっちゃい魚たちって、メダカじゃなかったんですねえ。共食い行為もまたショック。リアル『メダカの学校』はバトル・ロワイアル…。

【錦鯉】
グッドデザイン個体は数千万の値がつくというゴージャス魚類・錦鯉。これのバッドデザイン個体は、なんと食べられちゃうらしい。投稿者さん談、

 小千谷には錦鯉の寒露煮があるそうです。茶色く煮込まれているため、色とか柄はわからなくなってるとか。

まあ、普通の黒い鯉と味的には同じなんだろうなって気がしますが…。こういう、ハデな生き物は食べるの躊躇するっていう心理は何なんでしょーね。

【ぞーせ】
投稿者さん談、

 家庭科の期末テストのこと。問題に「冷ご飯を使った料理名を一つあげろ。」って言うのが出たんです。家庭科の先生が採点をし始めると、解答に『ぞうせい』の文字が。もちろんそんな料理名存在しませんから、はねました。ところが後から後から『ぞーせー』のオンパレード。結局クラスの半分くらいが『ぞーせー』と書いたらしいです。

 ……あの、私,投稿って行為をするの初めてなんですが,こんな感じでいいんですか?

こんな感じでいーんですよ(笑)。
なんとも初々しい投稿者さんに、なんともホホえましい方言炸裂クラスメイツ。ちなみに文中の家庭科の先生は、他の先生に「ゾーセーって何でしょう?」と聞いて真相を知り、めでたく全員マルをもらったとか。その真相とは、書くまでもなく『雑炊』のナマリなんですが……これ、『げっぽ』でもよかったかなあ。
ともあれ、いろんなコーナーにバラけて書いているローカル食べ物ネタ、そろそろまとめなきゃいかんなあと思う今日このごろでありました。


#87 修学旅行

 栖吉の火薬庫・長高×大手のアレじゃなく、このたびは小学生のソレ。遠足に毛が生えたようなノンキな……の続きは、遠足にほんとーに毛が生えたらノンキでいられるかどうかはさておき、『特別篇・ぼくたちの旅』へGo!


#88 ローカル・ソラミミ

 誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる、『ソラミミアワー』みたいなご投稿の数々でございます〜。

私の妻(三条市出身)が、一言、ボソッ。
「仮面ライダー食うが?」

『クウガ』ですね(笑)

仮面ライダー食うが

『クウガ』だっちゅーに。

「ウルトラマンてがぁ」
「ウルトラマンだいなぁ」
「ウルトラマンがいや」

標準語訳
「これ、ウルトラマンって言うの?」
「うん、ウルトラマンだよなあ?」
「そう、ウルトラマンに決まってるじゃないか」

僕の煮菜を救い出すまで♪

このネーミングのせいで、『ポールのミラクル大作戦』にいまひとつ感情移入できなかった新潟チルドレン多数。

「そいガラモン」

ウルトラQ。

……なんというか、ひじょーに世代幅があるというかマニアックな記事ですね(笑)。若年読者さん成年読者さん壮年読者さん、全部にごめんなさいかも知れない。


#89 消雪パイプ3(2003/09/06)

ナガオカの道路を茶色く染め上げる元祖浪花屋の消パイ。#02 消雪パイプ#43 そうだったのか以来、なんと5〜6年ぶりの続報!

幼稚園までナガオカっ子だった現在13才の若き投稿者さん談、

消雪パイプは中学校受験のテキストに結構出てきます!!習いましたもん。習うまで消雪パイプは全国モノだと思ってました・・・・・・。

昭和ネタの多い『NG!』に平成生まれの読者さんがいるってのもびっくりですが、中学受験に「消パイ」ってのもまたびっくり。県外の小学生にとっては消パイは、「二毛作」とか「リアス式海岸」とかの仲間なんでしょーか。
続いて北海道ご出身の技大生さん談、

爆走スノーダンプにあった消雪パイプですが、それについて高専で出前授業をやって行った技科大の先生が熱弁していたので報告します。
やはりこれは長岡特有のものらしいです。そしてやはり角栄さんのお力によるものらしいです。
これが他の地域にできない理由としては、「凍るから」みたいですね。実はあれ、地下水を使っているらしいのです。そんなわけで僕の地元の北海道ではロードヒーティングが主流です。

なんだかカッコいい響きでうらやましい「ロードヒーティング」。でもきっと省略好きのナガオカに導入されたら、「ローヒー」と略されるに違いない……。
そして、「縁あっていつも見さしてもろとります」という金沢の女性より。

例の消雪パイプ!これにはめっちゃ笑いました。
長岡の友達に話を聞いたところ、どうやら金沢の「融雪装置」と同一らしい。
構造は一緒なんかなぁ?だってぇ・・・こっちの道路は茶色くないっ!!!

なぜか笑われる我らが消パイ。道路が茶色くないってことは、「融雪装置」は地下水じゃないのでしょーか。そして、それまたナガオカに導入されたなら「ゆーそー」と呼ばれるに違いなく……。

ってなわけで、もっのすごーく久々に更新するこのコーナー。ノリも書式もすっかり忘れていまい、なんだか妙に書きにくかったりして。リハビリがてら、このあと数件連打でございます〜。


#90 どれにしようかな♪5(2003/09/06)

小学校の教室の数だけバリエーションがあるって気がする「どれにソング」。まずは長岡から引っ越して衝撃を味わった投稿者さんより。

 どれにしようかな てんのかみさまの いうとおり
 あべべのべの かきのたねの まよねーず

を使ってました。引越しさきでビックリした覚えがあります。千葉県**市では

 どれにしようかな てんのかみさまは しんじるな

もうびっくり。

千葉県民は、なにか嫌なことでもあったのでしょーか。引っ越し前の「柿の種のマヨネーズ」もじゅうぶんビックリですが。
そして、横文字たべもの系がもう一件。

 どれにしようかな かみさまの いうとおり
 けっけっちょーのけっけっちょ
 あべべのべのべの かきのたね
 ねずみのおやこの はんばーぐ
 てっぽううって ばんばんばん♪

以上。アホアホですな。
非常に長いうえ活字にするとわけのわからない歌詞?なのですが。ちっちゃい頃はよく疑問持たなかったなーってふしぎっす。

ねねねね鼠の親子のハンバーグっすか! 「あべべ」や「かきのたね」や「〜ちょ」という、今までのメインディッシュを前菜にしてしまう強烈メニューだなあ……。


#91 じゃんけんバラエティ7(2003/09/06)

そろそろ独立コーナーを立てたほうがいいんじゃないかっていうほどレスが絶えない「じゃんけん」系。まずは「『ちっけった』で検索してきました」という愛知の20代のかた。

『いかりや長介頭はパー』の前に何がつくかわからないようでしたが、自分は『あんたバカね、おおバカね』で『いかりや長介あたまはパー』に続いていきました。

謎多き「いかりやじゃんけん」は愛知にもありましたか。やっぱりドリフ番組のどれかでやっていたのかなあ。それにしても、じゃんけん前に、どうしてそんなに罵倒されなきゃいけないのだろうか、いかりやさん。
次は集団を二つにわけるアレ。#79 じゃんけんバラエティ5#82 じゃんけんバラエティ6で登場した「うらおもて」「ぐーぱー」の仲間ですね。

いしはさぁみっ!!ぐぅ と ちょき で 仲間分けの時に 使っていた記憶が有りますが・・・ぐぅ〜ぱぁ〜 は 使った事がありません。

初登場、グー+チョキ派。「いしはさぁみっ!!」までが掛け声なんでしょうか?
そして、次世代タイプ登場。

私の子供のころは「グリンピースじゃんけん」をしていました。
ぐーが「ぐりん」
パーが「ぱりん」
チョキが「ちょりん」
現在小学2年生の娘も友達から習ったと同じじゃんけんをしていて懐かしく思っていたのですが、最近ニューバージョンが出てきました。それは、「マクドナルド」。
グーが「ハンバーグ」
パーが「シェイク」
チョキが「ポテト」
で、じゃんけんをするのです。
いやぁ、じゃんけんにも時代が反映されるのですね。

ひゃー、マジっすか。グーのハンバーグはなんとなくわかりますが、あとの2つがまるで謎。パーは「パラダイストロピカルティー」じゃダメなのか。そりゃミスドか。
そして、次世代情報その2。

いかりやじゃんけんは今でもウチの子供達もやっています。
ただ「正義は勝つ」が「正義が勝つとはかぎらない」に変わっています。
今の子供達ってシビアですね。

考えてみれば、子供の遊びに「正義は勝つ」のほうがそもそも異質だったのかも? 替え歌とかでもワルモノ&ヨゴレモノ方面にシフトするのが普通ですからねー。


#92 チャイルドプレイ・オムニバス3(2003/09/06)

カラダひとつで楽しめる……ヘンな意味でなく……アンプラグドお遊び集。
市内の20代女性より。

指遊び(?)系のネタをひとつ。
その名も「うーん」です。(正式名称不明)
使うのは両手の親指です。
まず、参加者全員小さく前ならえの体勢で手グーにします。
そして、一人ずつ時計回りに0〜参加人数の両親指の数(4人なら8ですね)を言います。
数を言う際には数の前に「うーん」という台詞を付けます。
「うーん、5!」てな具合です。
参加者はその声に合わせて親指を立てたり立てなかったりします。
発言者は自分の言った数とその時に立てられた親指の数が一致したら片手を抜く事が出来ます。
この様に続けていき、一番早く両手を抜けた人が勝ちです。

この「うーん」という言葉ですが、たぶん「次の数は何にしようか」と考えてる(悩んでる)
時に発せられる「うーん」から来てるのではないかと思われます。
因みに、東京では「いっせーの」と呼ばれています。
「いっせーの、6!」てな具合です。小洒落てます。
群馬では「タコタコ」だそうです。
「タコタコ、2!」てな具合です。海無し県故、海への憧れを感じます。

たぶん長岡地区では「うーん」で通じると思うのですが、他の地区でなんと呼ばれているのか気になります。

ああっ、これは何て言うんでしたっけ、うーん……「うーん」かよ!?……というお約束はさておき、主宰は市内っ子ですが、「うーん」ではなかったような気が。でも、確かにこういう遊びはありました。あわてんぼうのうえに計算能力のショボい主宰は苦手だったんですが(笑)。
そして、脱力ネーミングがステキなあの遊び。

『ぽこぺん』、何処かで聞いた様な。
多分小学生の頃、「つっつきましょうかね、ぽ・こぺんぺん♪」って遊んでいた様な気がします。
どんな遊びだったのかハッキリとは思い出せませんが、つっついた人を当てる所までは同じです。
その後が有ったのか、それでおしまいだったのか…

ミステリアス〜。この遊び、同じ名称で愛知にもあるそうで、

ポコペンは最後に突付いた人を当てるものでした。

激短情報ですが、たぶん同じ遊びですね。滅多に感じられない中部地方の一体感をこんなところで……。


#93 はきもの考(2003/09/06)

ローカルはきものネタ2件。
まずは、昭和っ子あこがれの冬のはきもの『スノトレ』。

25,6年前の記憶なので かなり あやふやですが・・・・スノトレって ミズノ様が(スポーツ用品の)スキーの後 靴を脱いでゲレンデや施設などを歩く時に使用するとかの目的でスノーロバストブーツ(???かなり怪しい記憶)とかと言う奴で スノートレーニングシューズとかと 言って売り出したのでは無かったかと・・・・・

ヤツはスキー用品だったんでしょうか? だとすると、白銀とはとても言えない消パイ道路で大根オロシまみれ状態になっているのがとてもフビン……。
そして、主宰的にはカワイイ方言No.1の『タンタン』。

タンタンの語源ですが。おそらく「短靴(一発変換します)」ではないかと思います。

あれは麗しの昭和30年代。
私ら(当時小学生)の靴と言えば、ゴムでできた「短靴」でした、形は今時の小学生の校舎内で履く「バレーシューズ」とそんなに変わりませんでしたが、材質は100%ゴム製で真っ黒。
ブランドは馬の頭が三つ並んだ「ミツウマ」とか月と星のマークの「月星」とかだったと記憶しております。

夏休みの日中、河原で短靴を脱いで川遊びをした後で、履こうとすると直射日光に晒されていたそれはやけどするほど熱く、ゴムの焼ける様な臭いがしたもんです。

今時の軟弱は「バレーシューズ」や「スニーカー」等と違い、濡れてもすぐ乾くし、元々ゴムですので、水を入れれば川で捕った小魚をいれて持って帰れる優れものでした。

思えば、あのゴム100%の、むれむれの靴を靴下無しで履いていたんですがよく水虫にならなかったものだと不思議に思います。

ちなみに東京出身の妻は子ども達が小さかった頃確かに「クック」といっておりました。
東京に短靴は無かったのか?それとも婦女子は他のものを履いていたのか?

ははー、「短靴」(おお、私のマックでも「たんぐつ」で一発変換!)はうちの母親はよく使います。でも、足首サイズのはきもののことを言っている感じなんですが。足首まであるはきものは、ナイキもホーキンスもみんな「短靴」。


#94 消雪パイプ3(2003/09/27)

 偉大なる我らの消パイ様の続報。まずは「縁あって見せてもろとります」でおなじみの金沢のかたより。

あれから何度か長岡に遊びに行く事があり、例の消パイ見せていただきました。
おおおおおお〜!!茶色いっ!!という感想でした(笑)

そこで、ちょっと気になったもんで我が金沢市の融雪装置をちょちょちょーっと調べてみました。
正確には
 【無散水式歩道融雪施設@歩道に埋め込んだ電熱線または 地下水循環パイプによる融雪装置。】
との事…。
電熱線???そんなん知らんわ。地下水???へぇ〜金沢も地下水なんやぁ。
…茶色くないのにぃ。
地下水の鉄分の具合なんやろか?わかりませんが…。

 またも笑われている我らの消パイ様。電熱線のほうはいわゆるひとつの「ロ〜ドヒ〜ティング」ですね。そして、問題の地下水タイプ。地下水の成分というよりは、配管のサビ度という気が。伝統のナガオカン・ブラウンは、熟成した配管のみが生む幻の色……。

 続いて、近隣地区情報。15才の若き消パイウォッチャーより。

消雪パイプですが長岡オンリーってことはないっぽいですよ〜
以前に小国へ行ったときに見かけましたよ、はい

 ナガオカ発で、県内の豪雪地帯全域に広まったものかと。県内の道路を茶色く染めあげる日も近い!?
 それはさておき、この投稿者さんの「やってほしい企画、NG!へのメッセージ等、何でもどうぞ。」欄が謎。

thoって打つと『てょ』って出るんですね
4へーぐらいですか

tha thi thu the tho と五十音していくと、「てゃ てぃ てゅ てぇ てょ」っすね。発音できないっ(笑)。ビビる大木ならたぶん18へぇくらい叩いてくれるものと。


#95 じゃんけんバラエティ8(2003/09/27)

 人は生涯に何度この戦場に立つのかトリビアの種に出してみたい(誰か応募して下さい)、常在戦場「じゃんけん」ネタ。
 まずは、もはやナガオカとは全く関係ないかもしれない「いかりやじゃんけん」。市内お山方面ご出身、現在渡米中の20代女性より。

じゃんけんバラエティ7で、
「あんたバカね、大バカね」
とゆう掛け声(?)がありましたが、私の周りではその後に
「自殺して、死んじまえ」
とゆう恐ろしい台詞があったことを覚えています‥きゃー!!

「あんたバカねー」の他に
「最初はグー、またまたグー」
で「いかりや長介ー」に続くこともありました。後半(最初はグー)で続くことが多かったです。

 「最初はグー、またまたグー」はけっこう定番かも。しかし、自殺……。子供の恐ろしさを遺憾なく発揮した怪作でございます。
 すっかり殺伐としたところで、さらにヘヴィな例のアレ。

軍艦・ハワイ・朝鮮についてですが、転勤で朝鮮と言う地域があることは知っていました。
しかし私の地元は朝鮮ではなく「沈没」と言っていました。
この由来ですが、私は真珠湾攻撃の「ハワイで軍艦が沈没した」ことを言っているものと思い、朝鮮があとから言われ出したのではないかと思っています。ハワイがあることから、戦中あるいは戦後にはやったものと思います。

 なんと、「沈没」がオリジナルで、「朝鮮」がアトですかっ。戦中はともかく敗戦後にこれをシャウトするのはどーなのかって気もしますが、今に残ってるってことは、シャウトしていたんだろうなあ、子供たち。これまた子供が遺憾なく…以下同文。


#96 いも(2003/09/27)

思わず脱力なタイトルがステキなこの項は、#92 チャイルドプレイ・オムニバス3掲載のアレの続報でございます。柏崎の20代の女性より。

指の数合わせゲームは、長岡では「うーん」と呼ばれている、ということですが、私の頃の柏崎ではその名も

 「いも」

と呼んでいました。

もうこれはどういう語源なのか、ただただ、子供達の中で代々受け継がれてきた名前が「いも」と、いうだけで、見当もつきません。。。
今、思うと、立てる親指がさつまいもがぴょこっと出てるみたいだから???
。。。自分で書いていて無理を感じました。。。

ちなみに数を言う前は「いっせーのーで」です。
一つおかしいのが0(ゼロ)を言う時は「いも」と言います。
「いっせーのーで、ゼロ!」→「いっせーのーで、いも!」
となります。

私が子供の頃は指数合わせゲームをする時は
「いもやろーぜー」
という言葉を合図にやっていました。
いも、のとても田舎臭い語感が、結構好きだったりします。

私も友人と「他の所では何て呼んでるんだろうね?」と、話していたので、これ(指数あわせゲーム)の話題が挙がってとても嬉しいです。

「 い も 」

……いや、なんとなく、小さい字で言ってみたくなり(笑)。
何なんでしょーか、どういう意味なんでしょーか、

「 い も 」

なごむ、なごみすぎる(笑)。


#97 どれにしようかな♪6(2003/11/15)

迷える子羊に正しい道を指し示す天啓歌「どれにソング」、いまだ増殖中でございます〜。

「どれにしようかな」の言い方がたくさん紹介されていましたが、私が知っているのとちがったので、投稿します。ちなみに私は○組小学校出身です。

どれにしようかな 天の神様の言うとおり
あべべのじのべの なすかぼちゃ 柿の種

「なすかぼちゃ」は「なすかぼちや」と「や」を大文字(?)でいいます。意味不明ですね・・・

拗音を大きく発音して字数を増やすってのは、言葉プレイ(なんか違う…)の邪道のような王道なり。続いては、なぜか最近急増中の中学生投稿者さんより。

初めての投稿です。T尾市のK中(←伏せ字になってないぞ;)三年生です。
「爆走!スノーダンプ」の中のどれにしようかな♪ということで、私はこんな体験がありました。

私は小学校二年の夏まで、今は無き××小に通っていました。その時の「どれにしようかな」は

 どれにしようかな かみさまとほとけさまの いうとおり
 たまてばこ

でした。なぜ「玉手箱」がつくのかはさっぱりわかりません。
ところが、その夏に引っ越して×小に転校してびっくり。言い方が違っていたのです・・・本当はそれを書きたかったのですが、書こうとした時にど忘れしてしまったため、T高の先輩に電話で聞くことに。それは

 どれにしようかな てんのかみさまの いうとおり
 すっぽんかっぽん すっぽんかっぽん ろうそくいっぽん きえたかな

長い。同じ市内なのにここまで違うとはと思った。しかし、更にびっくりしたことはその先輩の弟、今の×小の子にもついでに聞いたら

 どれにしようかな かみさまのいうとおり
 じっちゃんばっちゃん じっちゃんばっちゃん
 (ここから先は忘れたらしい)

・・・というわけで、同じ学校でも少し歳が違うだけでかなりいろんな種類があるらしい。「小学校の教室の数だけバリエーションがある」ってのは本当かもしれません・・・。

かなり長くなってしまったのですが、投稿はこんな感じでいいのでしょうか?

こんな感じで大おっけー。アンダー平成のユース達も、迷ったときはやっぱり「どれに」なんですねえ。歌詞の内容も世代格差があまりなく……というか、格差をどうこうできるような意味のあるフレーズがないっちゅーハナシも。

私は長岡市の駅西口方面に住む20代ですが、私の小学校のときの「どれにしようかな・・・」は

 どれにしようかな 天の神様の 言うとおり アベベノベノベノ
 鉄砲打って バンバンバン 柿の種 もう一つ打って バンバンバン 柿の種!

なぜ柿の種なのか、そしてもっとなぞなのは!「アベベノベノベノ」って何だ????
これは複数の選択肢の中から一つを選ばなくてはならないときにする都合のよい神頼みですが、なんと、それによって選ばれた ものがいまいち気に入らないと、最後の「柿の種!」のあとに永遠と「もう一つ打って・・・・」が続きます。
結局ははじめからどれがいいのか心は決まっているんですね・・・・・。

あと、「たいようし」ですが、富山の方で同じモノを「ガンピ」と呼ぶらしいです。
意味は不明です・・・教えてくれた人も知らないみたいでした。

 主宰も実は「アベベ」ユーザー。世代的に思い浮かぶのはマラソンの「アベベ」なのですが、迷ったときにマラソンランナーにすがるのも激しくおカド違いな気が。「結局ははじめからどれがいいのか心は……」は、どれにソングにおける「王様は裸じゃないか!」ですね。あるいは『天空の城ラピュタ』の「バルス!」(笑)。

 「たいようし」プチ情報もなかなかに味わい深い。紙で「ガンピ」と言えば、和紙の「雁皮紙」だと思うんだけどなあ。富山で木版画なんかをやる人は、画材屋さんで「ガンピじゃない雁皮紙ください」とかややこしいオーダーを強いられているのでしょーか。


#98 Power of Gas(2004/2/1)

デロリアンで時を駆けていきそうな勢いのタイトルですが、中身はチャイルドプレイ・ネタでございます。投稿者さん談、

うちの娘が通う市内某幼稚園(川西地区)で代々歌い継がれている替え歌があるのですが・・・

〜アルプス一万尺のメロディで・・・〜
♪隣のじっちゃん、ばっちゃん
イモ食って屁ぇこいて
パンツがやぶれた屁のチカラ!(へい!)
(ここからがブラックでイヤなんだけど・・・)
ジジィは、殺され、ババァは、自殺
破れたパンツは、博物館(へい!)

子供たちは、これをたからかに歌います。
この歌って、長岡限定替え歌なのでしょうか?
それとも全国区???
ちなみに、川東地区の幼稚園の子も嬉しそうに歌っていました。。。

ナガオカ・オリジナルなら「隣のじさ、ばさ♪」となるような気がするので、伝来モノじゃないかなあ。発生はおそらく屁でパンツを破ることがリンチに遭うほどの大罪である地方。<ってドコ? それにしてもこの「Power of 屁」の替え歌、なんだかどこかで見たような……と思ったら、コレじゃないですか! 十年前のフゾク小と現代の幼稚園で、同じモチーフの替え歌が愛唱されていようとは。まさに時を駆ける替え歌。


#99 裏の畑でポチじゃなく(2004/2/1)

替え歌モノ第2弾。

当方小千谷在住でいつも楽しく拝見させてもらっています。
それでいつも疑問に思っていたことをここで取り上げてもらえないかと思いました。
小学校の運動会の応援歌で、

♪○○様(近所の神社)の神主が
おみくじ引いて申すには
今日の勝負は赤(または白)の勝ち勝ち

と言うはなさかじいさんの替え歌があるのですが、これって県内ほかの地域でも歌われているんでしょうか?
地域によってどんなバージョンがあるかも知りたいです。

おおお、なつかしい〜! ポチじゃなく神主がもの申すコレ、長岡の小学校(中学もかな?)でも歌ってますよ! 主宰のトコは、出だしは近所の神社ではなく「ハチマン様の神主が〜」でした。武運担当神社の八幡宮っすね。騎馬戦とか綱引きとか、対決色の強い競技のときに歌っていたような気がするなあ。これまたナガオカ・オリジナルな気がしないのはやっぱり標準語のせいでしょうか。あ、でも、ナマリようがないかも知れない。これは困った時の決め台詞をいっぱつ。「続報待つ!」


#100 スノーダンプ(2004/2/1)

細々と書いたり書かなかったりしてきたこのコーナーも、ついにとうとう100本目! #98#99は本来ひとつにまとめて書く記事じゃないのか?という水増し疑惑は置いといて、記念すべきこの#100は、タイトルなのに一度もまともに触れてあげたことがない空気のようなアイツにスポットを当ててみましょー!

まずは、会社でナガオカ人の隣の席でお仕事なさっているというかたより。

こんにちは。
会社の隣の机にいる長岡出身の人間が「フレンド」を熱く語ってくれた際に
「イタリアンって何だ?」
と思って検索したらここに到着してしまいました。

先日、出張で北海道に行ったときのことです。
ある民家の玄関先に赤いスノーダンプのようなものが置いてありました。
NGで得たのは知識だけだったので、実物を見て感動してしまいました。
感動はしたのですが、本体に登録商標名なのかシールが張られていてその内容に「おや?」と思うところもありました。その内容というのが、
<スノークーペ>
です。

ダンプとクーペ、どちらがオリジナルなのでしょうか?
また、スノーセダン、スノーバイク、スノーエアプレーンといった派生は他にもあるのでしょうか?
もしくは、私の勘違いという可能性もありますし……
後学の為に教えていただけたら幸いです。よろしくお願い致します。

うーん、ハツミミ「スノークーペ」。おそらくスノーダンプ種族のひとつの商品名だと思うのですが、そういえば「スノーダンプ」そのものも特定商品名だったりするのかも? このへんは、スノーダンプを空気のように思っている雪国人は考えもしなかったところです。

というわけで、スノークーペ、スノーセダン、スノーエアプレーン、スノーワゴン、スノーミニバン…と、思い付くかぎりの乗り物でぐぐりまくってみましたが、Googleさんに申し訳ないほどの「該当するページが見つかりませんでした」の嵐。ただひとつヒットしたのが「スノーバイク」。イメージ検索に切り替えてみると、あ、テレビ見たことあるよ、こんなのな感じのウインタースポーツ用品っすね。

で、本命「スノーダンプ」のぐぐり結果はというと、案の定というか何というか、このコーナーが釣れまくり。あとはホームセンター(コメリさんも登場)とか雪国人の日記サイトとか。個人サイトのほとんどが「雪国人じゃない人にコレを説明するのが難しい」と言っているのが涙をさそいます。

ついでに英語「snow dump」でぐぐってみると、寒い都市のサイトがものすごーくたくさん釣れますね。National Snow Dump ListとかSnow Dump Site Locationsなんてのもあって、海外では国が作ったスノーダンプとかスノーダンプ・ファンサイトとかが!?とビックリしたものの、どうやら「dump」は「捨てる」の意味で使われているらしい。国とか市の推奨「雪捨て場」の案内サイトのようです。

イメージ検索に切り替えてみると、カーブのラインも美しい正調スノーダンプの画像がいくつか出るには出るのですが、ドメイン見ると、どれも日本のサイトなのでした。外国ドメインのは

とか

とか

のメタリカ系。外国雪国(<変だけど他にどう言えば…)では、もしかしてほんとに庶民も重機で雪かきを!?と、びびっていたところ、こんなアンプラグドな風景発見!


Tired of Shoveling? Try the SnoWonder Snow Scoop
(シャベルに疲れたらスノー・スコップ「すのわんだー」)

力強い雪のけ姿にしばしうっとりでございます。ブルネットおねえさんが越後美人に見えてくる!

キャプション読むと、「スノー・スコップ」が一般名称で、商品名が「すのわんだー」ということのようですね。ハンドル部分が妙に長くて、足の長い人々の国バージョンだなあということをシミジミ感じさせます。製造販売はアイオワ州のT-J Gas Companyという業務用ガスグリル・メーカー。なぜガスグリルのかたわら「すのわんだー」なのかよくわかりませんし、イチ押し商品のコレ↓のどこがどうガスグリルなのかもわからずという謎会社なのでした。

楽器・・・?

というわけで、100回記念を祝して、珍しく主宰が自らアレコレ調べてみたわけですが、普段に輪を掛けてとりとめのない記事になってしまったような気が(笑)。調べもの得意だったらもっと自前記事たくさん書いてますよお客さん、とは居直りたいけど居直らず、実はけっこう楽しかったので、たまにはこんなのもまた書くかもしれません。
それでは1K回1M回1G回めざして、今後ともスノーダンプ/スノースコップ/すのわんだーをどーぞよろしくー!


#101・続 スノーダンプ(2004/2/8)

細々と書いたり書かなかったりしてきたこのコーナーも、ついにとうとう101本目!……という誰もが予想した天丼書き出しはさておき、#100で初めて語られた内外雪国人の心の友「スノー××」について、続々と続報がー!

まずは、この空気のような存在を考え直すきっかけとなった北海道の謎器具「スノークーペ」についてのご考察。フェアレディZとかロードスターとかの二人乗りスポーツ・カー(<こんな花形満ちっくな呼び方、今は誰もしてないかも)を示す「クーペ」ですが…。

クーペ。原語はフランス語のcouperから来ています。「切る」。

いったん屋根を切り取って別色や皮張りの、特別あつらえの屋根を付け直した豪華版の自動車をこう呼びます。それに由していまでは、贅沢な二人乗り標準のスペシャリティカーをこう呼ぶようです。

先行商品「スノーダンプ」にまさる、カッコいいネーミングを考えたら、クーペになったのかもしれません。ガテンなダンプよりも、おされなクーペ。これなら女性にも遡求ばっちり…などと安直な企画会議の光景が、ああ目に浮かぶようです。

自動車史・フランス語を、これほど愚弄するネーミングにいっとき立腹もしましたが、存外、ただしい命名だとも思われます。積もった雪を切り出して柿川にぶちゃる、除雪車が積み上げていった雪の塊を切り出して消雪パイプの道路にぶちゃる…
ぐじぐじと重く固まった越後の雪を退かすとは、まさに「切る」という作業の積分であります。

とは申せ。在ナガオカのころ。鉄製のスノーダンプを持ち上げ雪山の切り崩しに格闘していた身には、なんぼ「切る」の意でただしかろうとも、やはり「ダンプ」のほうがしっくりまいります。

雪かきにも、サンキューまつりにも縁遠くなってしまったもとナガオカ人忘郷のざれごと、ご笑納くださいませ。

うおー、あの流線形のフォルムと雪山をカットするという目的をいっぺんに表す名前になっているわけですね、「スノークーペ」。メーカーさんはそこまで意図したのかしてないのか。そしてそろそろ(すでに?)サンキューまつりの時期。雪かきの合間に食べる箱買いのシュークリームが懐かしい〜。

続いて、なんと特許庁サイトでぐぐって……あっ誤用……検索してくださったかたより。

スノーダンプは、アイリスオーヤマの登録商標だそうです。
以下、特許庁のサイトにおける検索結果です。

【登録番号】 第1057974号
【登録日】 昭和49年(1974)3月1日
【出願番号】 商願昭46−97854
【出願日】 昭和46年(1971)9月8日
【先願権発生日】 昭和46年(1971)9月8日
【商標(検索用)】スノ−ダンプ
【権利者】アイリスオーヤマ株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】13 手動利器、手動工具、金具

ついでに「スノークーペ」も調べてみました。
【登録番号】 第2028808号
【登録日】 昭和63年(1988)3月30日
【出願番号】 商願昭60−131357
【出願日】 昭和60年(1985)12月27日
【先願権発生日】 昭和60年(1985)12月27日
【商標(検索用)】 スノ−ク−ペ
【権利者】積水化学工業株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】13 手動利器、手動工具、金具

スノーダンプの方が老舗になるようです。
結局、どちらも商品名(商標名)なのですね。

「スノーダンプ」も商品名でしたかー。ナガオカではすっかり「ホッチキス」状態ですね。それにしても、アイリスオーヤマにセキスイなんて、意外に全国区のメーカー産。てっきり雪国出身器具かと思っておりました。まあ、ガス屋さん生まれの「すのわんだー」にくらべれば、業種の意外性はないですけど。

そして、やっぱり登場、別名称。

我が家では『スノッパ』と呼んでいました。
なのでこの『スノーダンプ』という呼び方には今ひとつ馴染めません。
実は私、20歳で就職して山形に来て初めてスノーダンプと呼ぶことを知りまして、最初は「山形ではスノーダンプって呼ぶんだ」などと思っておりました。
その後こちらを拝見させていただいて、全国(?)的にはスノーダンプと呼んでいると知りました。
果たして『スノッパ』を知っている人はいるのでしょうか?
ちなみに当方、刈羽郡の小国町出身のものです。

スノッパ! Like a 雪のけ Machine! JBも井筒カントクもびっくり! 何かのナマリって気もしないので、きっとこれまた商品名なのではないかと。「ッパ」はドコから来たんでしょうね。まさか「歯」……?
そして県外からは「縁あっていつも見せてもろてます」でおなじみの金沢のかたより。

「スノーダンプ」でも通じるけど「ママさんダンプ」が主流やねえ。
ママさんが頑張って雪すかしするげんわぁ。
もちろん私も(笑)
という事で今回は気を使わず金沢弁で投稿するわぁ。適当に標準語にしといてや(笑)

パパさんが使っちゃダメなのかー!という驚きに思わず原文のまま掲載。「雪すかし」ってのも相撲か柔道のワザみたいで新鮮でございます。それにしても、知らない人が聞いたら工事現場でたまに見かける茶髪女性を思い浮かべること必至な「ママさんダンプ」。商品名っぽくないので、「ママチャリ」みたいな通称なのかも知れません。この器具では初の自然発生型の呼び名かも。

どうやら地域ごとに特定商品が独占状態であるらしいスノーダンプ類ですが、今後、さらに増殖の予感がいたします。
それでは、1K+1回、1M+1回、1G+1回めざして、今後ともスノーダンプ/スノークーペ/スノッパ/ママさんダンプをどうぞよろしく〜。


#102・続々 スノーダンプ(2004/2/14)

#100まで触れもしなかったクセに書き出したら止まらないスノダン・ネタ、あっという間に第三弾でございます〜。

ぷち盛り上がりを見せているスノーダンプについての投稿です。

現在私が住んでいるのは群馬県は榛名山のふもとで、年に数回、思い出したように雪が降ります(高崎寄りの南側なので数回程度)。
先日もドカッっと降ったんですが、家にはスコップしかなく、なにげに広い家の周りを「ああ、スノーダンプさえあれば・・・」と思いながら除雪に励みました。
腰を屈めながら、一向に進まぬ除雪の合間に、マメだらけになった我が手をじっとみつめながら決意しました。

スノーダンプを買おうと。

だがしかし。
周辺(高崎市)のホームセンターにはなんとプラスチック製のスノーダンプしかありませんでした。
こんなおもちゃを新潟で20年間過ごした私が買うわけもなく、やむなく次の週に計画していたスキー@八海山の際に現地で購入することにしました。

そしてやってきました。六日町。
塩沢近くの寂れたホームセンターに寄ってみると、あったあったスノーダンプ。入り口手前にいろんな種類が山積みされてました(当然鉄製)。

一緒にいた千葉出身の友人に得意気に
「これがスノーダンプってやつんが。」
と説明すると、思わぬ一言。
「でも、これ・・・スノーブルって書いてある」
スノーブル?!
なんじゃそら。ばったモンか?
ブツはよく見る緑色の自立型。うたい文句は
「ダンプより強いスノーブル」

ダンプ<ブルという、かつての極悪同盟を知るものにとって感慨深いコピーと、2880円という安い価格に心を奪われ、ご購入とあいなりました。

ちなみに、これを作っているのは”オギハラ工業”。上越市にあり、農業機械器具、各種運搬車等の専門メーカーだそうな。
ちなみのちなみに、”スノーブル”といのは、一般的には原動機つきスノーダンプのようです。
ちなみのちなみのちなみにキューピットバレイスキー場のサイト(http://snowfan.mimo.com/area/F/fd/0310/)にこんなくだりが。

スノースポーツ  有
スノースクート、スキーバイク、スノーブル、ポールボードなどレンタル品をご用意。
コースも開放しています。(第1リフト、第3リフト)

このスノーブルって、いったい・・・。

ということで、長くなりましたが、1k+1回目の掲載を願って。

あと899回も待てなかったので、0.102K回に掲載してしまいました。「スノーダンプ」がアイリスさんの商標である以上、他メーカーさんは別ネームを付けざるを得ないのが現実。そこで「ダンプ」に替えて「ブル」とは〜(笑)。
もうひとつの「スノーブル」、原動機つきってコレですか。この場合、原動機はナニをしてくださるのでしょーか。手で押さなくても前進するってコト???

そして、前回登場した金沢の「ママさんダンプ」について、三条の金物問屋さん勤務経験アリのかたから衝撃続報。自然発生名称かと思いきや……!

いけませんなあ主宰さん(笑)。これ地元越後の商品ですよ。
以下、お馴染み特許庁サイトの検索結果。

【商標登録番号】 第1241864号
【登録日】 昭和51年(1976)12月16日
【出願日】 昭和49年(1974)10月5日
【商標(検索用)】 ママサンダンプ
【権利者】
【氏名又は名称】 株式会社カネタ馬場長
【住所又は居所】 新潟県見附市今町8丁目2番2号
【氏名又は名称】 株式会社小高屋
【住所又は居所】 三条市大字柳川新田917番地3
【氏名又は名称】 ニラサワ製販株式会社
【住所又は居所】 新潟県三条市大野畑16番38号

商品としては従来一般的なスノーダンプが全金属製で重かったので女性でも扱いやすいように、と本体部分をプラスチックやポリカーボネートで作った物です。
時代背景からすると「ママさんバレー」とか「ママさんコーラス」なんて言葉が身近だった頃ですからこういうネーミングになったのでしょう。主宰さんの言われるように言葉自体は自然発生なのかもしれません。

ちなみに三条の金物問屋(勿論上記メーカーの物流もでしょうが)は今くらいの降雪だとママサンダンプやポリカスコップ、アルミの角スコップの出荷で活気付きます。(ちなみにうちの会社はニラサワさん製が主)

また、関東のいわゆる「大雪」という名で呼ばれるちょっとした降雪も狙い目でして、関東の方は住宅事情から「大雪」1回毎に除雪用品を使い捨ててしまうらしく毎回結構売れるんです。

ひえー、地元商品でしたか。見附と三条の会社が持っている商標が、金沢で「スノーダンプ」を超えるポピュラー呼び名になっていようとは。
そして、それと同じくらい衝撃だったのが、除雪用品を使い捨て@関東! これからは東京の雪の日にどこからともなく登場するスコップさん達を見る目に不憫フィルターがかかりそう〜。まあ、デッキブラシとかチリトリとかで雪かき(というか掃除)する人がほとんどなんですけど。


#103・裏の畑でポチじゃなく2(2004/2/14)

こんな内容のわかりにくいタイトルにしなきゃよかったなあと思いながらの応援歌ネタ第二弾。なぜか中越各地で愛唱されている「裏の畑で ポチが鳴く〜♪ → ××様の 神主が〜♪」の、バリエーション到着でございます〜。

長岡でも中央よりやや南に位置するわが小学校では、神主は高龍神社の人でした。
山の奥(失礼)から太田川沿いはこれかもしれませんね。

「高龍様の 神主が〜♪」ってカンジになるのでしょーか。ちなみにこのかた、

小学校の校歌や児童会の歌、中学の校歌、応援歌などほとんど歌える私は変ですか(笑)
ちなみに中学は母と同じ学校なので、母も、私も、妹までもが歌えます。
ときどき車の中で大合唱になると、かなりあやしいです。

家族ドライブに「高龍様の 神主が〜♪」大合唱(笑)。歌のしおりとかが付いてきそうな。
続いては衝撃的別バージョン。

私は現在28歳なんですが、小学校の運動会での応援歌はこうでした。

悠久山から雲が出たぁ〜、そぉ〜れは何の雲ですかぁ〜
そぉ〜れは赤軍(or白軍)の 勝ぁ〜ち勝ぁ〜ち、勝っちぃ勝ち、オー!!

・・と言うものでした。
また、騎馬戦・棒倒し等の競技では、このフレーズで必ず歌ってました。
しかも「そぉ〜れは・・」の辺りで、決まって試合開始の号砲が鳴ってました。
(これについては、中学・高校時代でも変わらずでした)

でも、今更ながら思うんですが・・・
悠久山から雲が出て、それは何の雲なのか?と言う問いに対して、答えているフレーズが無いまま「それは赤or白軍の勝ち」と言って締めているのもおかしいですよねぇ。
これを今の今まで、不思議に思わず歌っていた私たちって一体・・。(笑)

おおお、神主さん出てこなーい! これも裏の畑でポチじゃなくのメロディでいいんでしょーか。投稿者さんもご指摘ですが、かなりシュールなというか、ヒトの話をちゃんと聞かない系の歌詞。まあ、神主バージョンの、神主なのにオミクジを引いてしまうというウカウカぶりもどうかと思いますが。自販機タイプだったりしたらどうしよう。


#104・いかりやじゃんけん総集編(2004/3/21)

はじまりは、とある読者さんからの1通のメール。

NGとは直接関係ないけど、いかりや長介さんお亡くなりになってしまいましたねえ。
昭和50年代に小学生だったものとしてはちょっとショック。感慨深いものがあります。
昭和は遠くになりにけり…ドリフのDVD、やっぱり買おうかなー。

慌ててYahoo Japanに行ってみると、トピックス欄にいかりや長介さんが死去NEW!の文字。平成16年3月20日、深夜のことでございました。
お笑いの人の訃報ってのは、幾つであっても病歴を知ってても「まさかあの人が死ぬなんて」感があるのはナゼなんでしょ?ってなわけで、緊急追悼企画・いかりやじゃんけん総集編でございます〜。

まずは初出記事。#70 チャイルドプレイ・オムニバス2掲載、市内の当時十代の男性より。日付を入れていないので、どのくらい前の記事なのかはサッパリ……ズサン管理ですみません。

〜(ここが出てこない)〜
いっかりやちょうすけあったまがぱぁ
正義は勝つ じゃんけんぽい

どうです、謎でしょう?
むしろいかりやさんに失礼な気がしてきましたが(爆)。
出てこないところには、何かもっと長いのがあった気が。
つか、これもしかして自分の小学校限定ですか(笑)?

これは十代からちょっと(嘘)離れた私も聞いたことが。でもうろ覚え。たぶん、ドリフの誰かが…いかりや氏自らってことはないと思うので、おそらく加トケンのどっちかがやってたんじゃないかなあ、と。仲本氏はキャラ的にありえないし、いわんやブー氏をや。

黒文字が当時の私のコメントなわけですが、このじゃんけんをドリフの誰がやってたのか実はいまだに不明なのでございます。「いかりやじゃんけん」でぐぐっても、おそろしいことにウチしか釣れないし。いったい人々はこのじゃんけんを何と呼んでいるのでしょう?

そして、次々に寄せられる続報に、ひと記事まるごと「いかりや」でアップ。

#72 いかりやじゃんけん

これまた『チャイルドプレイ・オムニバス』からの独立モノ。別に地域ネタじゃないと思うんですが、立て続けにレスが来たので、イキオイで書いてしまいます。

【23才・女性】
私の子供のころは、
「最初はグー、またまたグー、いかりや長介〜」
でした。なんか大して長くもない感じです。
ちなみに言い方は弾むようにです。まったまったグー!って感じで。
グーではグーを出し、長介ではチョキを出し、パーではパーを出します。
正義はかつのところでは、fuck youの中指立てない版のかっこう(わかりますかね、すごい説明の仕方ですけど)をしました。

【21才・男性】
自分の小学校では,
『最初はグー,またまたグー,いかりやちょうすけあたまがパー、正義はかつ!ジャンケンポン!!』
だったようなきがします。
「最初はグー」でグーを出し,「いかりやちょうすけ」でなぜかチョキが出て,「頭がパー」でパーを出して・・・そんな感じで,じゃんけんをしてました。それがいつのまにか『最初はグー』だけになって・・・。ここでもやはり気の短い長岡市民の特徴が出たのでしょうか?

【20才・女性】
確か、
「最初はグー、またまたグー、いかりや長介 頭がパー、正義は勝つ、じゃんけんぽい!」
だったと思います。
ここまでいかりや氏をけなしておいて正義は勝つも何もないと思うのです。

最後の女性のご意見はひじょーにもっともですね。でも、思えば『ひょうきん族』をドリフ裏で放映していない時期が長いナガオカって、もしかしてドリフィストの巣窟かも。

主宰の記憶が確かなら、『ひょうきん族』は土曜か日曜の夕方というヘンな時間帯に放送していたような。『いいとも』もしばらく放送されていなかったし、フジ系バラエティ冬の時代でございます。NSTさんって、このころのドリフ裏と平日正午は何をやっていたんでしょ?
そして、さらなる続報が名古屋のかたから到着。「ちっけった」を検索されていたところ、ウチに漂着されたという旅のおかたでございます。#91 じゃんけんバラエティ7掲載。

『いかりや長介頭はパー』の前に何がつくかわからないようでしたが、自分は『あんたバカね、おおバカね』で『いかりや長介あたまはパー』に続いていきました。

続いて市内お山方面ご出身、現在渡米中の20代女性より。#95 じゃんけんバラエティ8掲載。

じゃんけんバラエティ7で、
「あんたバカね、大バカね」
とゆう掛け声(?)がありましたが、私の周りではその後に
「自殺して、死んじまえ」
とゆう恐ろしい台詞があったことを覚えています‥きゃー!!

「あんたバカねー」の他に
「最初はグー、またまたグー」
で「いかりや長介ー」に続くこともありました。後半(最初はグー)で続くことが多かったです。

このあたりから、いかりやじゃんけんに不吉な影が。自殺バージョンはそう珍しいものではないらしく、まだ記事にしていない投稿集まり待ち箱のなかにも、こんな……。

私は燕市出身の19歳なんですが、いかりやじゃんけんは、あっちむいてホイに似てるやつだったとおもいます。

さいしょはグー、またまたグー
いかりやチョーすけ頭はパー
正義は勝つじゃんけんポン
(ここまでは同じで、以下、あっちむいてホイになります。)
「あんたばかね」「おおばかね」
「自殺して」「しんじまえ」

の掛け声に合わせて四回します。
指と同じ方を振り向いても、とりあえず4回します。

なんだか命がけのあっちむいてホイでございます。そのわりには勝負のつきかたが謎。最後の回の勝敗? それとも4回のなかの勝ち数?

そして、平成っ子の間ではこんな新バージョンが稼働中のようでございます。唯一のポジティブ台詞であったアレまでも……。#91 じゃんけんバラエティ7掲載。

いかりやじゃんけんは今でもウチの子供達もやっています。
ただ「正義は勝つ」が「正義が勝つとはかぎらない」に変わっています。
今の子供達ってシビアですね。

というわけで、いかりや氏を知らない世代にも受け継がれている「いかじゃん」(<略してみましたが…)総集編でした。
「バカ」と「死」という破壊的アイテムを使いまくるわりには正体は「じゃんけん」あるいは「あっちむいてホイ」というチマさがステキな「いかじゃん」。昭和っ子たちが意味もわからず「軍艦朝鮮」とか「大波小波」とかをやっていたように、平成っ子たちは、自分たちのじゃんけんに登場する頭がパーの人が、平成16年3月20日夜に彼らの親たちをシンミリさせた人物とは気付かなかったりするのかも知れません。いまの平成っ子たちが将来HPを開いて、『「いかりやちょうすけ頭がパー」の「いかりやちょうすけ」とは誰なのか!?』なんて謎を追う日が来るのかな。そのときは「イカリヤ質店」の誤検索に注意〜。<そんな検索センスのない人って。


#105・いかりやじゃんけん総集編・補遺(2004/4/4)

「オイーッス!」の呼び声やまぬ哀しくも男前な葬列の記憶も新たなうちに、「いかりやじゃんけん」第二弾。投稿者さん談、

いかりやじゃんけんについてなのですが 2ちゃんねるのいかりやさんの追悼サイトに下記のような流れがありました
なのでこれは長岡限定ではなくて全国的なものなのかどうなのでしょうか
私にはわかりませんがご参考までに貼り付けておきたいと思います
それではまた楽しい更新をお待ちしております

コピペいただいた2chの記事をマンマ掲載するのはアレなので、抜粋してみますと、

・新潟・福岡・大阪・京都・静岡・東京で「いかじゃん」稼動確認
・じゃんけんの「最初はグー」システムは「全員集合!」発祥
・「頭がパー」の元ネタは別のところらしい
・新潟のTV番組で、いかりや氏のマネージャーにこのじゃんけんの由来について電話インタビューしたことがあったらしい。そのときのやりとりはこんな↓感じだったらしい。
 新潟「”いかりや長介頭がパー”って、いかりやさんが頭悪いってことで?」
 いかマネ「いえいえ決してそんなことはなく、学校の成績もよろしかったときいております」

……新潟のTVマンは何を思ってこんな企画を。2chのネタなのでは?って気もしますが、この番組のご記憶のあるかたはぜひ続報をお寄せ下さい。
 そして、新潟のテレビつながりでこんなご投稿もいただきました。私の記憶から抜け落ちている新潟におけるドリフ裏について。

 「かつての新潟テレビ事情」について。
 まず、「ひょうきん族 放送開始当時」の話。
 「ひょうきん族」開始当時は、NSTでは平日夕方(水曜か木曜だったと思います)に放送されていました。
 そして土曜夜8時には・・・「テレビ朝日系の時代劇」が放送されていました。何ででしょう・・・夜9時台に「土曜ワイド劇場」を放送していたからでしょうか。TNNテレビ新潟が開局する数年前だったとおもいます。

 そして、「いいとも」について。
 「いいとも」開始当時、NSTでは、「いいとも」よりももっと有名なある番組を放送していました。
 それは・・・テレ朝系の「アフタヌーンショー」です。
 あの、「ザ・ぼんち」の有名なネタ「そ〜なんです!」の元になった番組です。
 当時は、昼番組の中では「アフタヌーンショー」が圧勝でしたが、やがて「いいとも」の視聴率が上がってきて、初めての「特大号」がゴールデン枠で放送されることになり、それまで全く「いいとも」を放送していなかったNSTでも急遽「増刊号」のみ放送されることになりました。
 ただし、しばらくは「増刊号」のみの放送でした。
 そして、「NT21」開局により、テレ朝系の番組がそちらに移って「いいとも」が放送されるようになりました。

 NSTの番組編成は、よく変わっていたので覚えてないことが多いです。

おおお、当時のNSTはフジ系とテレ朝系の両掛けだったんですねー。あ、でも、長さん追悼番組で「最大のライバルは欽ちゃん」と言っていたので、裏で『欽ドン』をやっていた時期もあるはず。主宰も『欽ドン』を観ていた記憶アリです。NSTさんは一時期『欽ドン』〜『土曜ワイド』というフジ→テレ朝の継投布陣を敷いていたということでしょうか。人気番組が密集していた土曜ゴールデンのなかで、平成の今も続いているのが唯一『土曜ワイド』って、なんだか納得のような不思議のような。日本人は時代を超えて「湯めぐり美人記者の秘湯に揺れる柔肌バラバラ殺人の謎!」がスキなのか……。


#106・チャイルドプレイ・オムニバス4(2004/6/5)

そのときの興奮を忘れようとしても思い出せない、教室の片隅の遊戯集・第4弾。
まずは、ありがたくも宮城より御来訪のかたより。

ジャンケンは自分の回り限定でしょうか、
 「じゃんけんぽっからげった馬のケツ(または「〜馬のクソ」)」
がありました。
「じゃ〜んけ〜んぽっからげった…」と大声で叫んでいると回りからこれから始まるであろう『何か』に参加すべくわらわらと集まってきて「馬のクソ」の「ソ」で一斉に出す方法でした。
記憶があいまいですが、男の子が発声すると「クソ」で、女の子なら「ケツ」だったような…。
(男性 昭和50's)

どっちも女子には言いにくいところもまた一興だったりするんでしょーか。「ぽっからげった」の言葉の響きで主宰が思い出すのは、「〜がらげった じゃすとん ピーナツ カレーライス」という歌で、「カレーライス」のところ出すというジャンケン。出典はたしか昔のテレビだなあと思ってぐぐってみると、『ピンポンパン』でございました。正しくは、
 「ちんげん どんがらがった じゃすとん ピーナツ カレーライス」
のよーですね。何のこっちゃやら。余談ながら、検索中に「カレーライスにピーナツペーストを加えるとコクが出る」という裏ワザもget。

続いては、かの名コメディアンを「パーの人」として後世に伝えることになるだろう例のアレ。

うちの子に「いかりやジャンケンって知ってる?」と聞いたら、「知ってるよ!いつもやってる」とのこと。それが「ナガオカグレイト」のやつとちょっと違うんです。
 「最初はグー、またまたグー、いかりやチョースケ頭はパー、
 正義は勝つとは限らない、加トちゃんペー、チッケッタ!」
だそうです。
いったい何時ジャンケンを出すんでしょう?
しかも、「正義は勝つとは限らない」と「加トちゃんペー」のところは、振り付けつきでした。
こうして、いかりやさんの名前も語り継がれていくんでしょうかね。
(女性 昭和30's)

おお、初の「ちっけった」融合バージョン。ちなみにこの投稿者さん、

私は、長岡市のとなりのT市に住んでいるのですが、長岡のこと知らなかったなーと思いました。「安吉の名にかけて!」「新風俗シャワーマッサー」が大好きです。早く更新しないかな。今度うちの子が長岡高校に入学したので、長岡を探らせたいと思っています。

探らせるって、シャワー……? 「馬のケツ」に続いて「シャワー」リクエストと、今回妙にヨゴレ気味なのは春のご投稿だからでしょうか。そして次のお遊びは、

小学生のころ、友人の
「恥ずかしさに誰が一番耐えれるか勝負しよう」
という突然過ぎる提案に乗ってしまい

真似するお子さまが現われるとアレなので寸止め処置。各自お好みの羞恥耐久プレイを御想像下さいませ〜。


#107・裏の畑でポチじゃなく3(2004/8/22)

裏の畑でポチじゃなく、神主とかが勝ち負けを吠えたりするよくわからない展開の応援ソング第3弾。

私ら親子がまだ長岡に住んでた頃、子供の小学校の運動会では確かにこう歌われていた・・・。
「♪ごんげんさまの神主が〜 おみくじひいてもうすには〜 きょうの勝負は赤(白)の勝ち勝ち♪」
 ごんげんさまって、何者なのか情報求む!!!!

昭和40年代生まれの投稿者さんなので、そのお子さんの小学校ということは、かなりの確率で平成突入後ですね。いまだにこのタイプの応援歌が歌い継がれているとは。
「ごんげんさま」は「権現様」で、「蔵王権現」のことでしょうか。時代劇ファンにピンとくるのは権現様=徳川家康なんですが、平成のお子たちが家康に勝敗を伺ってるって気もしないし。

「悠久山から雲が出た〜」の話があったけれど、あれはもしや神田小学校では?
運動会の際には一緒に、
「神田の空の雲晴れて、とどろきわたる赤(白)軍の 勝つぞと 〜ほにゃらら〜 意気高し」
と歌った記憶があります。
雲が出たり晴れたり大変がーねー。

こ、これは珍しいズバリと校名登場タイプ。悠久山上空に雲が出ると神田の空は晴れるってことがあり得るのかどーかは謎ですが(笑)。


#108・裏の畑でポチじゃなく4(2004/9/10)

グラウンドの中心で勝敗を叫ぶ第4弾。まずは前回の投稿者さんより。

ごんげんさま→蔵王権現(なんだそれ?)だったとは。早速なぞを解明してくださりありがとうございます。
現在私たち親子は長岡の隣の市(生意気にも合併を拒否したあの市)に住んでおりますが、そこの小学校では、問題の応援歌がこう歌われています。

 ♪○○○(学校名)の空は晴れ渡り〜 みんなの力をあわせたら〜
 今日の勝負は 赤(白)の勝ち勝ち〜♪

正直私が幼い頃は、学校の運動会の応援歌というとアニソンの替え歌が定番でした。
一体いつからこのような応援歌が歌いつがれるようになったのでしょうか・・・?

蔵王権現は破邪の仏でこんなおかたでございます。微妙にアダモちゃん風。ナガオカでは蔵王神社(金峰神社)にてご破邪中。
隣の市の裏ポチ応援歌はぐっと民主的ですね。さすが合併をアレしただけのことはある(笑)。アニソン応援歌、主宰の子供時代にもありましたが、裏ポチも同時に歌っていたような気がします。第1応援歌、第2応援歌ってカンジで。

時代を超える裏ポチは地区も超えているようで、新潟市のかたからも情報が。

長岡ではなく、新潟市内空港方面の小学校出身者です。
私の小学校は

 白山神社の神主がぁ おみくじひぃーて申すには
 きょおぉの勝負は みぃどりのかっちかち!

ってな感じでした。
新潟デフォルトは白山神社なのではと。
沼垂白山神社ではないでしょうが。

ちなみに僕の世代は赤・緑・青・黄の4組対抗でしたが、妹の世代は3つに減ってました。少子化の波。

余談をごちゃごちゃ書きます。
1 「ぽち」を変換したら「歩血」と誤変換。ホラーです。
2 まだ低学年の頃父親が「そもそも神主っておみくじひかないだろ」冷静に言い放ったことにショックを覚えました。

「ぽち」は私のマックでは「ポ地」でした。どういう土地なんだか。そして、余談2のユーザーフィードバックを元に開発されたのが上の投稿者さんトコの裏ポチではないかと。迅速対応はさすが合併をアレしただけの(笑&以下略)。


#109・軍艦朝鮮 参(2004/9/10)

素手なのになぜか硝煙の香り漂う危険な遊戯、久々の続報!

ここをみるまでこおいった言葉だというのにまったく気づきませんでした。
はっきり"グンカン"と発音するのではなくやや伸ばして使っていました。
遊び方は最低3人で一人が

「はーわいげんッ!!」

で開始

 グーカングーカンチョーセン
 チョーセンチョーセンハワイ

と2・1のリズムで。
あいこになったときにダレが一番早く
「ドン!!」
と叫んでいましたが、今考えたらこのドン、明らかに
銃か何かの音だなぁ…ガクガクブルブル

おお、ついに単語の溶解現象が! このまま三国おまわしの禁断のラストのように、謎フレーズ化していくのかも知れません。合併ブームのこの折、「チョーセン」が「長さん」になっていかりやじゃんけんと融合したりして。


#110 続々々・スノーダンプ c/w 笠カンジキ(2005.2.20)

震災の傷も癒えない中越を襲った19年ぶりの大豪雪。その報道で「スノーダンプと呼ばれる手押し式の除雪用具」などとたどたどしく説明され、在外ナガオカ人の心を甘酸っぱくさせた愛すべき雪具について語ろう第三弾!
まずは、前回登場の謎の「スノー」仲間に関する続報を。

#102 続々・スノーダンプにあるキューピッドバレーの「スノーブル」はかなりの確率で「スノープル」だと思われます。
私も持っていますがたいしたもんじゃないですよ。
裏にエッジが無く、型からはずしたプラスチック剥き出しで変なゆがみまである・・・。
子供でも簡単〜って言うより子供のおもちゃです。
《大人のおもちゃ》じゃありません。

なるほど、コレですか! これはTVで観たことが! キックボード雪上版というか何というか。そっか、「snowpull」なんですね。「スノーBuル」で検索してたからわからなかったんだなあ。画像を観た感じでは、大人もけっこう気持ちよさそうなオモチャですけど(笑)。
続いては、震災Edition02.06日にも書いた、豪雪報道でワラ製の蓑笠カンジキがフツーに登場し、トカイ人たちをドン引きさせている件について。

野沢温泉でのスキー旅行から帰ってきて、早速更新記事を読みました。
現地でも、清津峡経由での帰り道でも、箕はともかく笠とかんじきは皆さん使っており、実際「19年前の豪雪」を経験した私と友人達は、
 「やっぱり笠とかんじきが一番使えるよなぁ」
などと盛り上がっておりました。
タイムリーにもその記事が書かれていたので、早速投稿です。
主宰さんも書かれている通り、代わりになるものがないんですよね。
それを知っている私などはむしろカッコイイと思っていますし、友人は帰り道、津南のコメリで早速笠を購入しておりました。(関東でも今年はそこそこ降ってますから)
笠、かんじきのイメージアップを是非はかりたいものです。

「笠なんて『かさじぞう』の時代のものだと思ってた」と友人に心ないことを言われてプチショックな主宰なわけですが、逆に、『かさじぞう』時代(<いつですか)からアップグレードの必要がないくらい完璧仕様の製品だとも言えるわけで。同じことがあの足まわりアイテムにも。

先日、蓬平の父の実家へ雪下ろしに行ったときのことを少し。
(幸い、一人暮らしの祖母は無事でしたが、家は地面ごと傾きました。今は私たち家族と下越地方にて一緒に暮らしております。)

実家へは除雪されてある道路から300mほど歩かなくてはならないのですが、今は無人の家屋。道など無く、積雪80cmを漕いでいかなくてはなりません。
そこで父は出発前、「カンジキ、カンジキ」と、今はもう使われなくなったカンジキを小屋から引っ張り出してきたのですが、私はそんなの使ったことありましぇん。
半信半疑で、なにに必要かも分からずにいたのです。
ところが、いざ馳せ参ず、と長靴にカンジキをつけて雪原に足を踏み入れたところ、あらふしぎ!
長靴だけでは腰まで「ズボッ」と埋まるであろう一歩一歩が、約20cm沈んだところで「ピタッ」と止まるのです。
古人の知恵、侮る無かれ。ですね。

やはり21世紀になっても笠・カンジキが対雪装備の基本でしょうか。それにしても「カンジキ」って古い言葉なのに漢字がないのかな。ムリヤリ変換は「漢字気」と漢字ソウルが溢れてるクセに。


#111 ミニスカ(2005.2.26)

震災edition12.27月や安吉の河岸戦争#39記事において、主宰がおじさんのように食いついていた新潟の女子高生のミニスカぶりですが、ホンモノのおじさん紳士、某新聞新潟支局長も食いついていたらしく! 投稿者さん談、

毎日新聞新潟版に載ってたコラムです。
新潟支局長万言う記 1月10日「日本一あれこれ」

 「この寒いのに、万代や古町で若いミニスカートの女性をよく見かける。防寒重装備で歩くおじさんとは対照的だ。寒さに負けない元気さは、高校時代をあの短いスカートで過ごして鍛えているからかな、と思ってしまう。
 新潟の女子高生のスカートの短さは、日本一だと聞いたことがある。そんなもん調べたやつがいるのか、とも思うが、印象では確かに短い。」

にににに日本一! 短いとは思っていましたがそれほどとは! とは言うものの、すでにパンチラ臨界なので、法に触れずにアレを超えるのは不可能なのかも知れません(言いすぎ)。そしてこのコラムには衝撃的な続報が。過去ログは2か月で消えてしまうようなので、マンマ転載してしまいましょー。毎日新聞Mainichi Interactiveニューストップ > 都道府県ニュース > 新潟 > 支局長万言う記 >2005年1月24日 「女性が元気な街」より。 <怒られ防止のために引用先をしつこいほど明記。

支局長万言う記:
女性が元気な街 /新潟

 「フラッシュの記者です」と電話があった。ドキッ! 「フラッシュ」といえば、あの写真週刊誌……何かまずいとこを撮られたかな、と胸に手を当ててみた。深夜の密会に心当たりはないが、酔った上での深夜の醜態というのは数え切れない。まさか。

 どきどきしながら用件を聞いてみると、前々週に書いた「新潟の女子高生のスカートの短さは日本一」という話を“フラッシュ的”に検証に来たのだという。ホッ。同誌の杉本真理記者(25)は、新潟市の万代で次々と女子高生を捕まえては、スカート丈の調査をしたそうだ。

 世のため人のためかどうかは別にして、こういう役所の発表以外の取材、自分でニュースを発掘する取材を若い記者にはやってほしいと思っている。週刊誌に「やられた」と思ったが、おっとどっこい、そんな取材の“道場”が身近にあった。被災者の取材である。今も小千谷臨時支局には、新潟も含め東日本の支局からの若い応援記者が、慣れない寒さの中、発表も何もない復興取材を続けている。

 話を女子高生たちに戻す。彼女たちは、学校の外では短いスカートに短い靴下をはくのだそうだ。そうやって寒さを我慢して、見える部分の脚をできるだけ長く見せる工夫をしているという。

 「この寒いのに、東京より5センチは短いですよ」と驚く杉本記者。新潟は「男性が目立たないが、女性の元気が印象的な街」だそうだ。「新潟では杉と男は育たない」という言葉を思い出した。ただ「女と記者は育っている」とは信じたい。
【長倉正知】

「東京より5センチは短い」という検証結果に納得するやら自分の制服時代が昭和でよかったと思うやら。それにしても「新潟では杉と男は育たない」って初耳っす。新潟男子は平均身長日本一って聞いたコトあるのになあ。その「育つ」じゃないですかそーですか。


#112 ミニスカ 2(2005.7.17)

21世紀の越後名物・女子高生のミニスカに暗雲が!? 投稿者さん談、

関西で大学生をしている長岡出身者です。
この間、久しぶりに長岡へ里帰りした時仕入れた情報なんですが、『越(中越高校)のスカート丈が長くなる』という情報は本当なんでしょうか?単なる噂なんでしょうか?
私の聞いた情報によると私立=ヤンキーの汚名を返上すべく実施される様ですが『今の在校生は変わるのは無理だから、次の新入生から長くしよう』という計画なんだそうです。
私の高校時代は越の女子高生=ミニスカでギャルというゴールデンルールが存在していたのに・・・。
時代は変わってしまったのでしょうか。

恥ずかしながら「ヤン女=引きずるような長いスカート」がゴールデンルールな昭和っ子の主宰。「ヤン女=膝丈」時代なんてのは存在しなかったようなので、ある時期唐突にミニに移行したってことでしょーか。流行を追っかけながら取り締まる学校側もタイヘンな。究極の対策は素人では加工できない素材で作るコトですかねえ。カーボンナノチューブとか…。


#113 裏の畑でポチじゃなく・5(2005.7.17)

裏ポチ初号記事で一般的に武運の神様とされる八幡宮のことだろーと主宰のヤマカン発言で結ばれた「ハチマン様」について、ローカル続報到着。

ええ〜〜〜っっ!ハチマン様は長岡中心よりやや南よりのS手小学校では隣接の「八幡神社」のことでした〜〜〜っっ!(いや、そう思って歌ってました;;)
さらに、騎馬戦の開戦歌は「同期の桜」…「きっさまとおっれーとーはー」って、分かるところまで歌って、「バン!(ピストル)」「わ〜〜〜っ!」っと、音だけだとかなり怖い;;
意味分かっていたのかな〜当時の小学生;;

おお、リアル八幡神社が隣にあるとはなかなかゴーギなS手小。運動会の日、お隣の神主さんには「ハチマン様の〜」の歌声が聞こえてくるんじゃないかと思うんですが、そっとオミクジ引いて「今年、赤」とかつぶやいていたりするのかも。「同期の桜」は初登場ですね。分かるところまで歌うというか、歌っても大丈夫(<いろいろな意味で)なところまで歌う、という気が(^^;)。余談ながら、「対戦する2組を赤と白に分けるのは、源氏と平家の戦いが最初」と、『義経』オープニングの豆知識コーナーで知りました。ちなみに源氏が白、平家が赤。


#114 裏の畑でポチじゃなく・6(2005.12.11)

時と場所を超え運動会関係者をインスパイアし続ける裏ポチ応援歌・第6弾!

見附・栃尾に近い浦○小の運動会でもやはり歌われます。

赤軍:♪宮路さまの神主が〜(知ってますよね?宮路さま)
青軍:♪はちまんさまの神主が〜(浦○町の八幡様をさすと思われます)

しかし浦○町の八幡様は小さすぎて「神主いるのかよ」と毎年誰かがツッコミます

これは軍ごとに異なる守護神をいただく新パターン! 新しいのに猛烈に懐かしさに襲われるのは、ひたすら「宮路さま」のせいですね。思わず脳裏に鬱蒼とした木立ちと石段とあまじょっぱい煮物の匂いがめくるめく。主宰はニシンの付け合せの車麩がスキでした〜。今もあるのかなあ、ニシン茶屋。地震は大丈夫だったんでしょーか。
そして、新展開がもうひとつ。なんと、裏ポチは新潟のローカル応援歌ではなく……。

裏の畑でポチがなく〜のメロディは、広島カープの応援歌にも使われています。
オミクジを引くのは宮島さん(安芸の宮島)の神主です。

 宮島さんの神主が おみくじ引いて申すには
 今日もカープは 勝ち 勝ち 勝ち 勝ち

ってなかんじです。

ついに裏ポチ、プロ野球に参入! ……というか、やっぱり全国的に古典応援歌なんでしょうねえ。最初に替え歌した人はスゴいかも。いったいドコのダレが正直じいさんの歌に応援歌の可能性を見出したのだろー?


#115 続々々々・スノーダンプ(2005.12.11)

そろそろタイトルを通し番号にしたほうがいいんじゃないかと思いつつ、ついつい「々」をコピペしてしまった愛すべき雪器情報・第5弾〜。

なんと「ママさんダンプ」が「現代用語の基礎知識2006」に載るそうです。記事によると

> 除雪用具「ママさんダンプ」など、既存のどの辞書も取りこぼし
> てきたと考えられる、地域性の濃い用語も選んだ。

どうやら「はてなダイアリーキーワード」に載った事が取り上げられる引き金になったようです。
そこで「はてなダイアリーキーワード」の「ママさんダンプ」のページにある『「ママさんダンプ」を含む日記 』を見たところ、ご当地チェックのひとつである「道産子チェック!」の中にある「ママさんダンプが何か知っている。」を取り上げているページが多数。どうやら北海道では「スノーダンプ」では無く「ママさんダンプ」が主流のようです。
(北海道の軽い雪には、ごつい「スノーダンプ」より「ママさんダンプ」が合っていたのでしょうか?)

そこでgoogleにて「ママさんダンプ 北海道」で検索した所、以下のページを発見
http://www.ne.jp/asahi/ys/namaramuchyo/nanda/honbun/mamasan.html
この中に書いてある開発経緯によると、

> 男たちが出稼ぎに出る新潟では、雪かきは女性の仕事でした。
> 同社は、そんな女性たちの労力を軽くしようと、素材の改良だけでなく、
> 女性の平均身長に合わせて柄の長さを調整するなど、
> 徹底的に女性の立場で商品を開発したんです

との開発秘話が、あぁ〜「プロジェクトX」で取り上げてくれないかなぁ。

ひー、テラワロスと一緒に「現代用語」入りですかー。「ママさんダンプ」は、ココの先行記事では金沢のかたからの情報が初出で、その後、三条の会社の製品と判明したわけですが、今回の投稿者さんも、三条の金物店の札幌支店が北海道で「ママダン」を売り出したという情報をお寄せくださっております。でも、ナガオカ界隈はALL「スノダン」のような気が。「ママダン」は故郷を離れて大成したのかも知れません。このへんもプロジェクトXで……と思ったらもう終わっちゃうし(泣)。


#116 裏の畑でポチじゃなく・7(2006.05.21)

全国の運動会ごとにまともに著作権使用料を払っていたら作曲者に裏ポチ御殿が建つかもしれない大人気替え歌・第7弾!

S吉小学校出身者のワタクシ、神社は「蒼柴神社」の神主でした。
(すみませんアオシの漢字変換がわからなくて蒼紫だったか柴だったか全然違う字だったかも不明です。)
悠久山=学校の裏山ぐらいに思っていましたからね。
職場(新潟市内)の同僚に聞いたところ、そうゆう替え歌は無かったとのこと。中越限定?

おお、ついに登場、ナガオカの東照宮・悠久山蒼柴神社版裏ポチ!
「アオシ」の漢字表記は実は主宰も長年間違っておりまして、『安吉』で真相判明しております。てっきり「紫」だと思っていたら「柴」なんですよねえ。言われてみれば山だから「柴」で当たり前なんですが、なにゆえにアオムラサキと思うヒトが多いのかは永遠の謎。

新潟市は裏ポチ・4で白山神社バージョンが報告されているので、学校によって採用したりしなかったりするのかも。


#117 スノーダンプ・6(2006.05.21)

ナガオカ人の冬の第三の手・スノダン記事も積もり積もって第6弾! ついに「続々・・・」表記からナンバー式タイトルに移行でございます〜。

以前『スノッパ』の投稿をさせていただいた旧小国町出身者です。
その『スノッパ』ですがやはり商品名でした。
名称は『小松の除雪スノッパー』

製造元の釜a田農工具さんはなんと石川県の会社。なぜ我が家でこれを使っていたのかは全くの謎です・・・。

出た! スノッパ! Like a 雪具 Machine! と言いつつも本体に書いてある英語表記は「snowplow」。ぐぐると「snow dump」以上にメタリカが聞こえてきそうな結果でJBもビックリ。さらに謎に拍車をかけるのが「和田農工具」さんなのに商品名は「小松のスノッパー」なこと。会社所在地が小松市だからなんでしょうが、「和田のスノッパー」でも「郷土愛のない会社だ!」とは誰も言わないと思うけどなー。小松市の会社の製品にはすべて「小松の」が付くというお約束でもあるのでしょーか。
そして、さらにメタル関係の続報が。

「スノーダンプ」にチタン製があるらしいです。
新聞記事で見かけたのですが金額が¥15000位だったと思います。
いくら軽くて丈夫でも限度ってものがありますよね。でも興味もアリ。

鉄→アルミ→ポリカーボネイトと進化して、ついにはチタン投入ですかー。どこかで聞いたラインナップだなと思ったら、Macのノートじゃないですか。つーことは、次はIntel インサイドのスノダンが。。。


#118 平均身長(2007.01.28)

すでに何度か語られたミニスカ日本一に続いて、それに関係あるようなないような調査結果が。

「そうそう、このまえ新潟県の平均身長は日本一というニュースを見ました」

「新潟の高校生は平均身長日本一だそうです。
ミニスカ女子高生の力強い足はダテではない!?」

はいはい、このニュースですね。
15歳の平均身長が、男子170センチ、女子158.3センチ。男子、デカいなあ。
たしかに主宰も上京したとき東京男子の小柄っぷりに、ちょっとびっくりした覚えがあります。主宰自身チビっこなのですが、目の高さがあまり変わらない男子も、取り立ててチビキャラ扱いされてないのですよね。
動物は寒い地方ほど巨大化するので、新潟人がデカくてもそんなにおかしくはないですけど、東北(<むろん新潟除く!)も北海道も抜いているのが謎。も、もしや北海道より「寒い国」度が上なんでしょーか、新潟県。


#119 学校体操(2008.05.11)

久々の更新だなあと思って前回日付を見たら、なんと一年以上ぶりっすよ! でも何事もなかったよーに投稿者さん談に突入〜。

昭和50年代 見附市今町で中学生やっていました。
そのころは、中学生体操 っていう変な体操が有りましたよね。
千葉でいう 菜の花体操 みたいな
周りの人は そんなの知らない と、バカにします。
どうか、助けて下さい。

そんな切羽詰まらなくても(^^;。いわゆる「学校体操」ですよね。主宰の通ってた学校でもありましたよん。学校ごとに振り付け(と言うのだろうか)が違うんじゃなかったでしょーか。
「菜の花体操」のほうがむしろハツミミ。ぐぐってみると……うあ、コレですか。「菜の花」感がぜんぜんないのがスゴいなあ。テクノだし。むしろ律動(ry


#120 学校体操2(2009.11.07)

久々の更新だなあと思って前回日付を見たら、なんと一年以上ぶりっすよ! 久々すぎて、書き出しもコピペと見まごうばかりに同じ文!
というわけで、空白の1年をものともせずに「学校体操」続報〜。

9月11日新潟日報朝刊に、学校体操の記事がありました。私(大手卒)も息子(長岡卒)も みっちりやりましたから、どこの高校にもあると思っていたのに 珍しいことだったのね。
長岡高校・・・入学後一ヶ月間 体育の授業は 学校体操の習得にあてる。完璧に覚えるまで追試。(軍隊並み) 大手高校・・・新たに創った。(この記事によって知った。やっぱり真似!腹立つわ〜)
腹立ちついでに東山大遠足も思い出してきました。八方台を過ぎた所で道順の矢印の向きを変えちゃった奴がいて、裏っかわの栃尾方面に下り、遭難者が出そうになった年があるんです。

「新潟日報 学校体操」でぐぐったら、日報のサイトにこんな動画が! 長高の静止画が半裸でオイオイと思ったら、動画はちゃんと着衣なんですね(^^;。
東山大遠足は、ココに負けず劣らず過疎エコドライブなコーナー「ぼくたちの旅」に出てくるコレですね。立て札の向きを変えるなんて、2時間ミステリーみたいな。ガケから落ちれば完全犯罪成立ですよ!(「ケガをするだけで死なない」を想定しないのが一番のミステリー)。


#121 学校体操3(2010.03.14)

初号記事119では「助けてください」と脱法行為を告白するがごとくに投稿者さんが駆け込んできた「○○体操」問題も、2010年代になって意外な展開が。

「ご当地体操」が流行っているようです。
NHKのニュースでやってました。
伊賀の「忍者体操」や、「アジの開き体操」(どこか忘れました、アジの開きの産地?)など、その土地ならではの体操で、お年寄りの認知症防止にもいい、みたいな話。
長岡の学校体操も、ご当地体操の一種では?(ムリヤリ?)

おお、119の「菜の花体操」がまさにそれですね。集団体操って、たしかに一糸乱れず真面目にやると 北ちょ 非人間的な雰囲気になってくるので、ユルさが求められているのかも?
でも、長岡の学校体操はどっちかと言うと藩訓の「常在戦場」の流れを汲んだ逆ユル系、ブームに乗るにはダウングレードするか、別の時代を待つ必要がありそうな〜(^^;。


#122 学校体操4(2010.07.04)

体育の授業の前に体力を奪ってしまう、まるでコース料理の最初に出てきて、客のおなかを無駄にいっぱいにするガーリックトーストのごとき学校体操第4弾!

数年前にN高校を卒業した者です。
悪名高い学校体操ですが、つい先日、某動画投稿サイトで発見してしまいました。
これがその映像です。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6299741
後輩たちが覆面してまで頑張っている姿に、思わず吹いて…いえ、涙してしまいました。
ハートマン軍曹ばりの鬼教官に何度もやり直しさせられたことが思い出されます。

昔は学年ごとに別々の体操があったというから、私たちはまだマシだったのかもしれませんが。
そういえば動画の男子が着ている短パンは長らく長高名物でしたが、いまは廃止されたようです。
長高体育祭を取り上げたテレ朝系の「ナニコレ珍百景」でハーフパンツを着た男子を見て、驚きました。
できれば廃止の理由を知りたいものです。

「ヤー!」のコメントの盛り上がりがハンパないw ウカツにも「ナニコレ」知りませんでした〜。ぐぐってみると、「渡河レース」が取り上げられたようですね。これもいつかは動画サイトに上がる 悪寒 予感がひしひしと。


#123 軍艦朝鮮・肆(2012.03.31)

卒業式の君が代ですら立ったり座ったりのややこしいことになっているこの平成の世になんと!

今でも小学生が遊んでる不思議。私も昔やりました。
「軍艦」「朝鮮」「ハワイ」そのままになってますが。
軍艦朝鮮は「戦争」というゲームで○○本制の遊びで、一本取って、二本とって、っと十本勝負くらいでやるものになっていたかと。
同じものを出したら、○本とって、とつないでいる相手の手の甲をたたく「サバイバル」というバージョンも存在していて、そっちは痛みで悲鳴が上がるまでたたき続けるっていう過酷な・・・終わった後手の甲が真っ赤に変わるんですけどね。

なぜかますますミリタリー傾向に^^;。
投稿者さんは10代のかたなのですが、他のプレイ(ん?)もほとんど未来化しておらず〜↓。

ぐりんげん」は「グリンピース」って名前になってました。

「グリンピース」は#69と同じやり方です。
「グリン」「パリン」「チョリン」で「グリングリンパリン」「パリンパリンリョリン」みたいな。じゃんけんして勝った方が主導権を握っていた様な気がします。

おまわしについて
「大波 小波で 回し回しかけ回し イギリス日本三銃士 しはしっかりまたげ」
と時代を超えて少し変化した模様です

ビームフラッシュについて
「シャンケン、ホイ、ホイ、どっち替えて、どっち引くの」と一回変えていたような気がします。

チーム分けについて
「ぐーちー」「ぐっとっぱ」「ちーぐっしょ」「ぐーちーきっす」等々小学校ごとに代わってくるみたいです。

もりだくさんにありがとうございます〜。
チャイルドプレイ界は意外にモノモチがいいのか、不穏なものからピースフルなものまで受け継がれている不思議。
主宰も電車のなかでけっこう手遊び少年少女を見かけます。ここ数年は「CCレモン!」と言いながら行う軍艦朝鮮的ゲームが流行っているカンジ。今回お寄せいただいた「サバイバル」みたいな体罰アリ版も見たことが。かけ声も何言ってるのかわからない上、しばらく見ていてもルールがサッパリわからないものも。ひとり仕切る子供さんがいてプレイングマネージャー状態だったので、オリジナルだった可能性も大ですが^^;。


#124 学校体操5(2012.04.14)

居酒屋で是非もなくテーブル上に現れて客の小銭を奪い取る「お通し」のごとき学校体操第5弾!

長岡高校の学校体操はニコニコ動画で確認可能です。
リンバーアップっていう陸上競技の前にやるものも存在します。
もともとは学年体操といいその名の通り学年ごとに違った体操を教えていたそうです。しかし、体育教師の負担が増える、ということで学年体操を統一、学校体操へと進化した、ということです。ちなみにWikipediaの長岡高校の欄には珍しい学校体操(大ジャンプ、横つき運動等)と書かれている始末。横つき運動については「ヤー」との掛け声とともに鋭く拳を突き出す、まさに常在戦場です。
ハーフパンツは年々長くなっていることをご報告。親から苦情があった模様です。ナニコレのオンエアで自分が写ってて泣きたくなりました。

泣かないでください投稿者さん、短パンでニコ動に、そして、半裸で日報のサイトに上がってしまった先輩たちに比べれば〜。
それにしても短パン、いまは男子でも苦情案件ってゆーのが、ブルマ世代の主宰からすれば隔世の感禁じ得ずですわ^^;。
そういえば、友人の子供さんの通う幼稚園では、プール遊びを親が手伝う「プール当番」なるものがあるそうなんですが、パパの参加は禁止なんだそーで。ママのいないおうちはどうしているのだろー?(2012.04.14)


#125 裏の畑でポチじゃなく・8(2012.04.14)

昭和育ちの県民には「長者盛」のコマソンでもおなじみ、♪うーらの畑でポチ――じゃないものが勝敗を占う裏ポチ替え歌第8弾!

運動会の応援歌で思い出すのがこれ

中越の空は晴れ渡り
今こそ集うハレの場所
日頃鍛えたその力
揮え揮えわが友よ
フレ―白(または赤)フレ―白 フレフレフレー白
フレ―白 フレ―白 フレフレフレ オー

ちなみに子どもの替え歌はこちら

中年の頭はげピカリ
今こそ集うはげの場所
日ごろ鍛えたその頭
奮え奮えわがはげよ
フレ―はげ フレ―はげ フレフレフレーはげ
フレ―はげ フレ―はげ フレフレフレ オー

だったかと。

これ、108の裏ポチ4に似た歌詞が! こういうのってネットのない時代はどうやって伝播していったんでしょうねえ。転校生とか異動する先生とか?
替え歌のほうは、定番の頭部ネタですね(笑)。昔の子供雑誌によくあった「これが未来世界だ!」みたいな記事では、未来の人間は体毛が退化するっちゅーことで宇宙人のグレイみたいなツルツルさんに描かれることが多かったんですが、二十一世紀になってもそうなる気配ナシ。ハゲだけに毛生えナシ……って、二十一世紀になってもこんなダジャレ締め^^;。



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