3月の花

最終更新 2003.3.31
 


四季折々に咲く花との「めぐり逢い」を、水彩画で描いてみました

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3月31日



ハナニラ
F4(33×24cm)


葉にニラのような臭気があるので、この名がついています。
英名はスプリングスターフラワー、春の星の花。
また、イフェイオンという属名のままで売られていることもあります。
この花もシラー同様に、植替えをしなくても毎年咲く強健な球根です。
原産地はアルゼンチンなど。 草丈は10〜15cm。 ユリ科

もうずっと前に植えた球根が残っていて、フリージアやチューリップの間から、
毎年ひと足早く 花を咲かせてくれます。元気なのには驚きます。
四季折々に咲く花とめぐり逢い、私たちは感動し、
また、過ぎ行く時の流れの速さにも驚きます。
「花めぐり愛」と題して続けて来たこのシリーズも、1年となりました。
来月4月からは、また新しいシリーズで 季節の草花を描いて行きます。

花の絵ばかり描いていて飽きないか? と尋ねられる事があります。
まだ飽きるほど多くは描けていないのですよ・・・と答えるのですが、
同じ花でも よく見ると ひとつひとつ表情が違うのですね。
ツンとおすまし顔の花、横を向いたひねくれ坊主の花、
また、笑っているようにも泣いているようにも見えることがあります。
そんな花たちの表情を眺めながら、もしかして、これは
私の心の映写(うつしえ)なのかもしれないと思うこともある。
ならば、出来るだけ元気な絵を描きたいと願うのですが、
見えたままに、感じたままにしか、絵は描けないものなのです。




3月26日



シラー・シベリカ
ハガキ(15×10cm)


シラーは寒さに強く、植えっぱなしでもよく咲き、
愛らしい花は、花壇やロックガーデン向きのユリ科の球根です。
花形、花期などは種類によって異なりますが、
シベリカは小型で草丈は15〜20cm、春早く咲く種類です。
ベル状の花を穂状につけるヒスパニカは代表種、
傘状に小花をつけるペルビアナは大型種で開花は6月頃。

春になると、思わぬ所から芽が出て、驚くことがあります。
昨年、花が終わったあと、球根を掘り上げるのを忘れたままだったのに、
「今年もまたお会い出来ましたね・・・」って、声をかけられたような気がして、
慌てて絵筆を持ちました。春は、そんな花たちがいっぱいで嬉しい・・・




3月23日



ダイコンソウ
F4(33×24cm)


根生葉がダイコンに似ているので、この名がついています。
夏、山野の竹下などに咲くダイコンソウは、黄色ですが、
これは園芸種で、紅花八重咲ダイコン草。
花言葉は、「将来有望」 「満ちた希望」など

奈良のお水取りも終わり、お彼岸が過ぎて、大阪はすっかり春らしくなりました。
梅の花にかわって、早咲きの桜も見られるようになりました。
庭の花たちも、暖かい陽射しをあびて元気いっぱい、花たちのオシャベリが聞こえそう・・・




3月6日



ヒュウガミズキ
ハガキ(15×10cm)


春の訪れを告げる花木は、黄色が多いですね。
マンサク、サンシュユ、レンギョウ、オウバイ、ロウバイ・・・
そして、この日向ミズキも黄色く透き通った可愛い花が、
2〜3個下向きに集まり、枝からぶら下がり咲きます。
トサミズキと同じ仲間で、マンサク科の落葉低木

ずっと待っていた3月、春・・・私の大好きな季節です。
春になれば何か良いことがありそうな気がして、ワクワク、ドキドキ・・・
でも、いつも思わせ振りで、春は静かに通り過ぎてしまうのです。
今年はどうなのかしらねぇ〜 (^O^)
今月が最後の「花めぐり愛」です。 たくさん描きたいと思いつつ、願いつつ・・・






2000年4月〜2001年3月の作品は、「花の絵はがき」に110点、そして、
2001年4月〜2002年3月の作品は、「花日記」に101点を収録しております。


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