本多劇場 7/29〜8/10
7/29(水)、8/1(土) 観劇。座席 M-2(7/29)、J-9(8/1)
作・演出 松尾スズキ
笑顔が似合う殺人鬼メイジ(山本密)と自殺志願者指村ユキ(新井亜樹)の純愛物語。と言うような物語の核はあるのだが、そこは一筋縄では行かない松尾スズキの事、普通の純愛を描く訳はない。そんな期待を裏切る事なく、素晴らしい作品に仕上がっていた。初めはちょっとぬるいかと思ったが、徐々に締めつけてくる気持ち悪さは、息苦しくて狂ってしまいそうであった。巷の評価はあまり良くないみたいだが、人の心をえぐる凄さは松尾スズキの最高傑作と評価したい。
この作品では主人公二人を筆頭に、何かに対するコンプレックスを持った人間達が大挙して登場する。メイジは奇形の親を持ち、ろくな教育も受けず「笑う」という意味さえも知らずに育った。人を殺すという事に対し、罪悪感の欠片もない。笑顔を恐怖に結び付けた、山本密の気持ち悪い笑顔もメイジの異常さを引き出していていた。チラシに書かれた「生き方0点 笑顔は100点」を見事に表現していたと思う。
ユキは「いい子に育つ」という親の期待を背負いきれず、近所の猫を殺し、自殺未遂を繰り返す。叔父と肉体関係を持つという傷も背負い続ける。しかし、その行動の裏には、極度のファザコンが見え隠れする。父親に対する気持ちを伝えられず、心と行動のバランスが妙に崩れているのがとてもいい。父親が自殺する時に見せたユキの本心は、気分が悪くなるほど、観ている者の心をえぐる。休憩が入らなかったら息が止まってしまうのではないかと思うほど息苦しかった。演じる新井亜樹が良かったのもあるが、グサグサと心に刺さるものがあった。
この二人を取り巻く人物もいい。阿部サダヲ演じる“足し頭”はその名の通り、背が低い事にコンプレックスを持ち、頭にシリコンを入れている。その気違い演技は、いつもながら最高である。ユキの父親を演じる杉村蝉之介もいい。化粧品の実験の為にうさぎの目に化粧水を垂らし、うさぎを殺し続けているという罪悪感、自分の娘が近所の猫を殺してしまったという近隣に対する罪悪感、母親が子育てを拒否し逃げてしまった罪悪感そんなものをまとめて心に押し込めた上での抑えた演技は、絶賛したい。池津祥子、宮崎吐夢ら他の役者も素晴らしく、脚本の素晴らしさと併せて、心技体そろった芝居などと言ってしまいたい。松尾スズキの世界は“きちがい”に傾倒しすぎて見えるかもしれないが、他人の目から見れば異常な事も、本人にしてみれば普通なんだ、みたいなことを“きちがい”に表現させているだけではないだろうか。コンプレックスにしてもこの作品では誇張されすぎてはいるが、大なり小なり誰もが持っているコンプレックスを、大袈裟に表現する事によって笑い飛ばしているだけで、普通の人間のコンプレックスを描いているに過ぎない。“きちがい”というオブラートで包んではいるが、心の奥底に隠しているものをえぐり出し、表面化する事によって、人間の本質を描いているのではないだろうか。いやはや、松尾スズキは、本当に凄い人物である。
“大人計画”自分が観た公演ベスト
1.Heaven's Sign 2.冬の皮 3.ファンキー 4.愛の罰(初演) 5.カウントダウン 6.ちょん切りたい 7.ずぶぬれの女(ウーマン・リブ) 8.なついたるねん!(松尾スズキプレゼンツ) 9.ドライブイン・カリフォルニア(日本総合悲劇協会) 10.生きてるし死んでるし 11.ニッキー・イズ・セックスハンター(ウーマン・リブ) 12.インスタントジャパニーズ 13.紅い給食(大人計画・俺隊) 14.イツワ夫人(部分公演) 15.猿ヲ放ツ 16.愛の罰(再演) 17.SEX KINGDOM 18.ゲームの達人 19.熊沢パンキース(部分公演)
作・演出 後藤ひろひと
物語は一人のホームレス(後藤ひろひと)が自分の寝床(バブル崩壊で廃虚になったビルの一室)で自殺をはかろうとする男(山本忠)と交す奇妙な会話と、一組の夫婦(川下大洋・楠見薫)がたどる奇妙な物語から成っている。この二つの物語が交差した時、奇蹟の物語が生まれるのだが、それは後々の話。
自分の母親の遺品を引き取りに老人ホームに行った祐一とエリは、そこで見ず知らずの老婆に「船長と洗濯娘」と呼び止められる。その老婆は自分をスミレ姫だと言い、老人になっているのは年のせいではなく“都市の精”の仕業だと言う。スミレ姫は昔恋した“パイパー(笛吹き)”を探しに旅に出ようと言い張り、二人を引き連れ老人ホームを脱出する。そんな状況に流されるままパイパー探しの旅が始まる。田舎の精により若返るスミレ姫、むっちゃ強い剣豪橋本ゆうじ君(三上市朗)の登場などなど、現実だか幻だかわからない世界が次々と展開する。そして悪人鯖田(隈本晃俊)に雇われ登場するのが羽曳野の伊藤(久保田浩)。定番なれど、羽曳野の伊藤の登場には拍手喝采である。まっ、そんなむちゃくちゃな世界でのパイパー探し。果たして姫はパイパーに出会えるのでしょうか?
そんな物語なんだけど、オチを言っちゃうとホームレスの男がパイパーで、ハッピーエンド。最後は歌って踊っておしまい。さよなら大阪球場記念演劇と言うことでか、市川恵子フラメンコ舞踏団やらゴスペルなど共演していて正直言って邪魔。お祭り騒ぎって事でまぁいいんだけど、プロデュース公演じゃなく、“Piper第一回公演”としてはなんか方向性が見えない芝居であった。正直言って、なんら大田王や遊気舎の公演と変わりがない。羽曳野の伊藤を登場させたのもなんか新鮮味がない。楽しんでいてこんな事言うのは反則かもしれないが、もっと新しい何かを期待していただけに残念でならない。第二回公演はPiperならではの公演を期待したい。
あっ、そうそう大塚ムネトが出演できなくなった(理由はしらない)のは非常に残念であった。大阪球場をかぶって登場するんじゃないか、なんて楽しみにしてたのに。でも、三上市朗が良かったのでいいや。三上が演じる橋本ゆうじ君は、普段はなよなよしているのに、剣を持った途端豹変する変な奴。その様がおかしくて、大笑いしてしまった。
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
カリブ海と大西洋の間に浮かぶ小さな島に、8年に一度集まる(別に集まるって決めた訳ではないが…)4人の女性、千津(峯村リエ)、市子(犬山犬子)、咲恵(今江冬子)、愛(松永玲子<双子の姉、萌と二役>)。その4人の思惑が絡みあい、思わぬ方向に転がって行く様を描いた、ケラ風味のサスペンス。小粒ながらも傑作と言いたい。ケラ風味などと曖昧な表現で逃げたが、知人の言葉を借りるなら“ウェルメイドなサスペンス”という感じがシックリくると思う。チラシには、大胆不敵にも“和製三谷幸喜(有効期限98年夏)”なんて書いてあったが(考えるとちょっと意味不明)、ごろごろと悪い方に転がる様はまさにその通り。でも、本当は映画『ファーゴ』に近いと思う。まっ、『ファーゴ』が公開された時は“三谷作品的なおもしろさ”なんて評されていたので、どっち言っても同じ感覚っちゅう事です。
舞台は1987年、1995年、2003年の三幕からなっているのだが、その時代時代のキーワードをちりばめたところも、小粋でおもしろい。中でも二幕で登場するオウムの話は、今さらなのが、かえって面白かった。ストレートなところも効果を上げていた。いいセンスだと思う。
殺人事件が発覚するものの、ウェルメイドな枠組みが作用し、恐怖や狂気が、違う方向に走り出す。そのバランスの良さも最高である。パンフのケラの言葉を引用させてもらうと『全てに説明がつく、といった操作された幻想、あからさまな原因と結果に箱詰めされた世界は、僕にとって、リアリティをもつものではありません』その言葉通りの展開は、頭の中で物語を整理する暇を与えず、非現実的な事がリアルな恐怖を引き出していた。
ただ、話を聞くところでは、劇場の後の方で観た人は、傍観している感じが強く、面白さが味わえなかったみたいだ。私は前の方の席だった為、表情一つ一つが見え、堪能できた。そのちょっとした表情の変化も重要だったので、後で観た人には残念でしたと言う他ない。本編とは関係ないが、前説の“紀伊國屋ホールでの座り方、携帯電話に対する注意”などのスライドは最高におかしかった。ただ、それによる効果があったかどうかは知らないけど。
“NYLON100℃”自分が観た公演ベスト
1.カラフルメリイでオハヨ'97 2.ファイ 3.フローズン・ビーチ 4.吉田神経クリニックの場合 5.ザ・ガンビーズ・ショウ Bプロ 6.フランケンシュタイン 7.下北沢ビートニクス 8.ザ・ガンビーズ・ショウ Aプロ
作・演出 高橋いさを
海で溺れ死んだ売れない役者・天宮(山本満太)は、恋人に別れの言葉をかけられなかった事で、死んでも死にきれないと、あの世への案内人・夕凪(宮村優子)に反抗し、死者の魂を運ぶ“シャハラザード号”に乗船する事を拒んだ。そんな天宮の行動に困り果てた夕凪は、仲間に裏切られ瀕死の重傷を負った強盗犯・川本(川原和久)と手首を結ぶ事により、夜明けまで現世にとどまれるという猶予を天宮に与えた。しかし、死を悟った川本も復讐に燃え、天宮の言うことには耳を貸さない。それどころか残した恋人に現金を残してやれるから復讐を手伝えと、話しを持ちかける始末。現世に悔いを残さない様にと夕凪が取り計らった事が、思わぬ方向へと展開してしまう…劇団ショーマを初めて観たのが、94年に初演を行った『八月のシャハラザード』。非常に感動したのを今でも覚えている。再演を心待ちにいていた作品でもあった。そんな思いで観たのだが、思いが強かった分冷静になってしまったのか、感動が薄かった…と言うのが本音。死んでいく者の辛さを痛感するいい話ではあるが、心に届いてこない。自分の心が汚れてしまい、感動する心を失ってしまったのか?と自分に問いかけもしたが、“いや、そんな事はない”という返事が返ってくるばかり。そうなると、「役者の層が薄くなった分、感動も薄くなってしまった」と辛い評価をせずにはおれない。主役二人は申し分ないのだが、脇を固める役者に華がない。特に女優。主役を張れるほどの女優がいないのが、舞台を平淡にしてしまっている。初演時の西田薫の存在を大きく感じた。しかし、案内役の夕凪を演じた宮村優子はがんばっていたと思う。初演時の夕凪の印象が極度に薄いのに対し、今回はその存在感がでかい。初演時は主役二人の絡みが印象的だったのに対し、今回は三人の絡みという印象が強い。ただ、演出方法が初演と同じで変化が見られず、感覚のズレを感じる。もっと工夫が欲しかった。夕凪が場面転換時に残す言葉にしろ、もっと個性が出せたはず。
“劇団ショーマ”自分が観た公演ベスト
1.八月のシャハラザード(初演) 2.八月のシャハラザード(再演) 3.ある日、ぼくらは夢の中で出会う 4.VS.
構成 河原雅彦
演劇村への報復2という事だが、裸の規制を受けた『コマーシャル・サーカスへの報復』なのではないか?などと詮索してしまう。「どうせ集めるなら、おもしろいものだけを集めろ」という声が聞こえてくるような豪華なラインナップ。何がロックフェスなんだかわからないけど、いいとこ取りのお祭り騒ぎ的公演。みんな単独公演でも充分楽しめる劇団が集まったもんだから、内容が濃い。ほんとサービス企画。
出演はゲストを含めて6グループ(ひとり芝居もあるけど)。持ち時間30分のジョイント形式だったのだが、初日ゲストのブロンソンズがやってくれます。出番時にはすでに酔っ払っていたらしく、持ち時間をはるかに超える、飛ばしっぷり。グループ魂がその分短縮したが、それでも終わったのが11時過ぎ。4時間を超えた過酷なイベントになってしまった。しかし、長かった〜という言葉は出るものの、充分満足できる催し物であった。出演順に追っていくと、
余談だが、終演が11時をまわってしまったおかげで、帰る電車には役者と観客が一緒に乗っているという奇妙な光景も楽しめた。
- HIGHLEG JESUS
男らしいきのこ舞踏団、人間椅子とネタ的にはいつも通り。でも、どんな会場でも全裸で暴れ回る姿が最近は愉快でしかたがない。完璧に毒されている…でも口に含んだ水を吹きまっくていたので、スーツがびっしょり。参った。ハイレグの公演を観る時はスーツは禁物だった事を思い出す。
- 鳥肌実
初めて観たが、「42歳厄年っ」と吐き捨てる台詞が怖い、顔が怖い、いや、その存在そのものが怖い。見ているほうが気が狂ってしまうほどの狂気を感じた。でも、その恐怖が妙におかしい不思議な人物でもある。しかし、ただただ怖いものを観てしまったという印象が強い。
- 珍しいきのこ舞踏団
今回で観るのは二度目だが、前作と比べると雲泥の差で、今回がおもしろい。ダンスの面白さ、物語の面白さが充分に出ていた。
- ブロンソンズ
歌って暴れまくり。ここでも水のシャワーを浴びる。田口トモロヲなので嬉しくもあるんだけど。で、終ったらさっさと自分達だけで打ち上げに行ってしまう横暴ぶり。いいです。
- 週刊明星
すっげー人数を舞台に上げ、かもめが飛んだを歌ったまでは良かったけど、あとは尻つぼみ。でも、北朝鮮ネタを笑い飛ばすのはいい。
- グループ魂
時間がなく、省略されてしまったところがあるのは、非常に残念。でも、楽しんだ。ギターアンプから音が出ない、とかいろいろとハプニングもあったけど、そんなイベントっぽさも愉快だったりして。
“HIGHLEG JESUS”自分が観た公演ベスト
1.男がいて、そして女がいて… 2.隷族08 3.モンスターロックフェスティバルin亀有 4.桃色慢遊 5.若くして死ぬしかない
作・演出 ブルースカイ
舞台は1940年前後のナチスが恐怖政治を行っていた時代のドイツ。そんなドイツにおけるユダヤ人の人種差別を、もぐら叩きのもぐらの視点で描いた問題作。しかし、アウシュビッツ連行のシリアスな話が宇宙で行われていたり(宇宙編)、メェメェ鳴くヤギの上で進行していたり(ヤギ編)と無意味な展開が最高。この場面設定の為に本物のヤギを舞台袖に登場させてしまうあたりのセンスも抜群。
その前に、舞台のほとんどを占める巨大なもぐら叩きからして、やられたという感じ。しかし、そんな巨大なもぐら叩きが必要だったかというと、そうでもないように思える。その大きさは『鳥の大きさ』以上に無意味。その無意味さに笑ってしまうのは、そこからしてブルースカイの術中にはまってしまった、ということなのか。しかし、そのもぐら叩きを最後まで話に絡ませるあたりが、いつもの裏切りを逆手に取った感じで、嬉しい。しかし、もぐら叩き自体はどんな意味があったのだろうか?意味・必要性について考えると疑問ばかりである。
そんな舞台設定の中、リンナ・リーバーマン(新谷真弓<客演>)の15才の誕生パーティが行われている。コーラス隊が歌う「リンナウーマンの歌」も最高。『山脈』の時の「ガイの歌」も良かったが、歌詞の載せ方が絶妙で、歌もうまい。猫ニャーのミュージカルというのも実現するのではないか。
総体的に言って、ストーリー重視っぽい話しではあるが、とんでもなく不条理。相変わらずズレや裏切りがちりばめられた傑作であった。余談になるが、帰り際ブルースカイ氏に、「おもしろかったですねぇ」って話かけたら「はぁ」と間が抜けた答えが返ってた。毎回思うのだが、ブルースカイの何処にこの凄さが隠れているのだろうか?一度頭の中を割って見てみたい衝動にかられた。今度行く時はナタか斧を持って行こう。
“猫ニャー”自分が観た公演ベスト
1.山脈(猫100℃ー) 2.鳥の大きさ 3.長そでを着てはこぶ 4.MY LITTLE MOLERS〜もぐらたたきの大きさ 5.不可能美 6.ポセイドンのララバイ
作 金杉忠男/演出 小林勝也
場所は、墨田区を流れる荒川の河川敷。結核持ちの娼婦・光枝(村上里佳)をめぐって繰り広げられる人間模様。この芝居を観ようと思ったきっかけは、前川麻子の出演。しかし、入り口には“都合により前川麻子は出演できなくなりました”の貼り紙。正直“そりゃぁないよ〜〜”という気持ちでいっぱいだった。この時点で、芝居に対する興味は半減。でも、まっ、ジァンジァンまで行ってしまったし、予約もしてしまっているので、仕方なく観劇した。しかし、この中途半端な気持ちがいけなかったのか、全然芝居に集中できず。しかし、できたとしても“面白くなかった”という気持ちに変わりはないと思う。マジで観て損したと思う気持ちでいっぱいである。描かれている世界感は全然理解できないし、登場人物の設定もわからない。役者も全然生かされてない。草むらで白鯨を追うエイバブ船長は何かを意味しているのだろうか。まったく私の頭では理解できない。私の頭が悪い事は重々承知なのだが、今どき何故こんな芝居?と疑問が残る。過去の作品を上演するのはいいが、今あえて再演するのだから、そこには何か意図なり、思想なり、何かが欲しい。悪意でもいい。私には何一つ届いて来なかった。降板理由は知らないけど前川麻子の選択は正解。でも、直前に降板するなよーって言いたい。
●危険な講談1・若者よ戦場に華と散れ!
●危険な講談2・核兵器ノ素晴ラシキ効用
●危険な講談3・戦争を知らない大人たち初めて講談を観たが、面白かった。芝居にしても映画にしても、情景は視覚から入ってくるのが主で、強制的にこんな場面だと提示される。しかし、講談は耳からその情景の情報が入ってきて、自分の経験とかで形づくる。この感覚が非常におもしろかった。聞く事に集中できるからか、その世界に浸るのも早い。今回は“戦争”が題材で、私の体験した事のない世界であったが、妙にリアリティを感じた。実体験した人はどう感じたのだろうか。
芝居と比較してどうだとかは、言う気もないし、意味もない。ただ、講談というものを知らなかった私にとっては、非常に新鮮なおもしろさであった。私は声を大にして言いたい、「講談もおもしろい!」と。
結婚式の形をとったトークショー加藤直美が好きな私にとっては、嬉しい企画であった。ウエディング姿は奇麗だし、より深く加藤直美を知る事もできたので、大満足。でも、知らない人にとっては“役者は貧乏だ”というトークショーであったように思える。まっ、会場を埋めていた(と言うほど人は集まってないけど)のは、ほとんど関係者みたいだったけど。“オハヨウのムスメのハシノようへいは、今だに失踪している”関係の話が妙にリアルで可笑しかった。