BCJ Q&A (3) [Q61〜]


このコーナーは、お寄せいただいたご意見などの中のBCJやバッハの音楽についてのご質問に、それぞれの内容に詳しい方にお答えしていただこうというコーナーです。


Q77 《カンタータCDの国内盤の発売について》

BCJのバッハ:カンタータCDを第1巻から愛聴しており、第31巻までそろえたところです。対訳付きの国内盤は第31巻どまりで、その後の発売がありません。BISレーベルからはすでに第38巻までリリースされていますが、(対訳付きの)国内盤のリリースは打ち切られたということでしょうか。それなら、輸入版を購入して歌詞についてはほかの手段でそろえる方法に切り替えないと、いつまでたっても新譜が聴けない状態です。事情についてご存知でしたら教えてください。 

(本田正巳様) (08/03/31)
A77 本田様、お便りありがとうございます。遅ればせながらこちらでご質問をご紹介させて頂きました。
BCJカンタータCDの国内盤の発売は確かに大幅に遅れていますね。このあたりの事情と今後の見通しについてBCJ事務局にも問い合わせてみましたので、今しばらくお時間をいただきたく思います。かく言う私もことの行方が気がかりです。(矢口) (08/04/21)
本日、「CD情報」のページに、カンタータCD第37巻から39巻の情報をUPしました。国内盤との差は広がる一方ですが、どうも、販売元のキングインターナショナルサイドでの扱いの見直しが行われている模様です。しかし、32巻以降の国内盤も是非発売して頂きたいと思います。最近のもので37巻には、コンサートではまだ取り上げられていないBWV170が収録されているというようなこともありますし、手間はかかると思いますがやはり是非お願いしたいです。 (矢口) (08/05/05)
真夏のカンタータ定期公演(2008年7月)のプログラム冊子に掲載のキングレコードの広告記事に「2008年8月発売予定 ☆第32集&第33集、国内盤発売決定!」の文字が躍っており、国内盤のCD番号も記載されていました!! この後も順調に発売を続けていただきたいものです。CD番号を拝見すると、これまでの国内盤の記号とは異なる記号での番号が割り当てられています。このあたりの事情も、国内盤の発売が遅れた原因かもしれません・・・。(矢口) (08/07/29)

Q76 《歌詞対訳付のBCJのカンタータのCDについて》

質問があるのですが、BCJのカンタータのCD歌詞対訳付きの物は今からでも揃えられるでしょうか?対訳が分からないと不安なので。近くのお店で聞いたら「難しいのでは」と言われたのでぜひ回答の方をお願いします。

(ひろ様) (07/04/24)
A76 ひろ様、こんにちは。お便りをいただいてからお答えまでずいぶんと時間が経ってしまい申し訳ありません。
歌詞対訳付のBCJのカンタータCDということは、国内盤のことと思います。国内盤は現在31巻までがリリースされておりますが、はじめの頃の巻はなかなか揃えにくい状況もあるようです。東京の大きなCDショップなどにはまだ在庫があるところも見受けられますが、お近くの店でということですと難しいかもしれません。ネット上のCD通販ですとまだ入手は可能かもしれませんが・・・。
そこで一つの解決策がCD収録時のコンサートのプログラム冊子をお買い求めいただくことです。どの巻のCDが第何回の定期公演のものかは、こちらの表のCD収録時のコンサート情報を見ていただくか、こちらの2001年までのプログラム一覧からお探しください。ご購入希望のプログラムが決まりましたらBCJ事務局(Tel:03-3226-5333)までお問い合せいただくか、「銀座・教文館」(Tel:03-3561-8448、HP:http://www.kyobunkwan.co.jp/)でも取り扱っているそうなので、ご連絡ください。是非BCJのカンタータCDを末永くお楽しみください!! (矢口) (07/06/11)

Q75 《VIVA! BCJへの質問(BWV28,68,175)》

矢口様、私は、2007年2月10日に神戸松蔭女子学院大学チャペルでBCJの演奏を堪能しました。
さて、VIVA!BCJのQ&Aコーナーに二つの質問があります。

1. BWV28BWV68では、ターユのパートをオーボエ・ダ・カッチャで演奏していたように見えました。ターユは、湾曲しない真っ直ぐな管で、テノールオーボエを意味する楽器のようですが、音はオーボエ・ダ・カッチャとほとんど変わらないのでしょうか?

2. BWV175の第6曲は、トランペット2本がティンパニなしで用いられる唯一の例(プログラム10ページ)だそうですが、ティンパニを付加して演奏することも考えられなくはないでしょうか?

よろしくお願いします。

(パック様) (07/02/16)
A75 パック様、ご質問をいただいてからずいぶんと時間が経ってしまい、申し訳ありません。上記ご質問について、BCJ首席オーボイストの三宮正満さん音楽監督・鈴木雅明さんからお答えをいただきましたので、ご紹介させていただきます!三宮様、雅明様、「ロ短調」から「ヨハネ」へのお忙しい中、ありがとうございました!!  (07/03/31)
質問1への三宮正満様からのお答え (07/05/22改訂)
 オーボエの三宮です。いつもありがとうございます。以下の「2007,4.13 アンサンブル・ヴィンサント公演 解説より」をご参照ください。

《バッハの作品における「ターユ」について・・・・》
「 ターユとは、中声部(テノール声部)を意味する言葉である。リュリに代表されるフレンチの作品では、テノールパートが2部に分かれている場合もあるが、バッハのカンタータの場合は、テノールパートを担当する3番オーボエにターユと書かれる場合がある。
 さてどのような楽器が適切かというと、音域から見て、通常のC管のオーボエよりも長いF管のオーボエが当てはまる。この18世紀前半のF管オーボエには古くからある直管型のものと、1723年にバッハがライプツィヒに赴任してから知ることとなる湾曲型のものがあり、よって、ターユと書かれたパートは、音域の点から言うとF管のオーボエであればどちらの形状でも良い。
 直管型のF管オーボエは、オーボエのような内径やベルの広がりを持つのでオーボエの本来持つ明るく、パワーのある音色になる一方、楽器の大きさにより指穴も間隔が広く、手の小さな奏者には演奏困難で、機動性に欠けるという欠点がある。
 それに対して、湾曲したF管オーボエは、直管状態の片側の面にくさび型の切り込みを入れてカーヴを作り、接合部分を接着してあるので、直管型のようなストレートな内径ではなく、とても複雑なものとなっているが、それにより直管型のF管オーボエよりも演奏が容易になり、機動性が良くなった。表面部には皮を巻いてあるので鼻にかかるような柔らかい音色も特徴的である。
 バッハは、ライプツィヒに来る1723年まで湾曲型の楽器を知らなかったはずなので、それ以前にターユが登場する場合(BWV31,208)は明らかに直管型であるが、ライプツィヒ及びザクセン地方の都市の楽器メーカーが作った直管型のF管オーボエが現存しないというのも事実なのでライプツィヒ時代のターユは、湾曲型で演奏された可能性が高い。アリアで「オーボエ・ダ・カッチャ」と書かれた場合には、明らかに湾曲した「オーボエ・ダ・カッチャ」が使われていた。しかし、アリア以外の合唱曲やコラールにおいてターユと書かれた楽章には直管型を使う方が、より効果的である。ヴィオラと湾曲型では、どうしても混ざり合い過ぎてしまい、オーボエとヴァイオリンが形成するソプラノパートに比べて弱い響きとなるので、よりパワフルな直管型を使う方がTuttiでは好ましいと個人的には思う。」

 私の主宰するアンサンブル・ヴィンサントでは、今度[2007,4/13(金)19:00開演 日本福音ルーテル東京教会]ブランデンブルグ協奏曲第一番の初期稿を演奏します。その作品には、3本のオーボエがスコアにありますが、3番オーボエをこの直管型F管オーボエで演奏しようと思っています。恐らく初の試みでしょう・・・。歴史的背景から色々な説があるのですが、ブランデンブルグ協奏曲第一番の初期稿がBWV208[狩のカンタータ]となんらかの接点があったと思うのでこの選択は、興味深いサウンドを作ると思います。どうぞお楽しみに!
 
質問1.2についての鈴木雅明様からのお答え
質問1について
「18世紀の全般にわたって、オーボエ・ダ・カッチャという名称が、どのような形状の楽器を指すかは定かではなく、ただ通常の楽器より5度低いF管のことを漠然とさしておりました。当時は、概ね3種類の形状(直管、曲がったもの、角度のついたもの)が知られていましたが、J.S.バッハは、ライプツィヒで製作していたヨハン・ハインリヒ・アイヒェントプフの曲がった本体に金属のベルをつけた形のものを用いていた、と考えられています。(アイヒェントップフの楽器は、2例がストックホルムに現存しています。)一方、ターユTailleという名称は、トランペットのクラリーノと同じく、楽器の名称ではなく音域の名称ですので、オーボエ属が3本で使われるときに、しばしば一番下の音域がターユと呼ばれます。が、そのことが直ちに楽器の形状を示唆しているとは考えられず、J.S.バッハの場合は、3本で一緒に演奏するときの最低声部とソロのパートに現れるオーボエ・ダ・カッチャが、全く同じ音域あるにもかからわず、別の楽器が用いられていた、という証拠はないので、同じ楽器が用いられていたと思われます。」

質問2について
「トン・コープマンは、ティンパニを付加して演奏していますが、ティンパニのパートが本来存在していた、という証拠は、何もありません。そもそも、教会カンタータの中で、トランペットが(3本ではなく)2本のみ用いられる、という例は、BWV59とこのBWV175のみです。BWV59には、ティンパニが加えられていますが、後にBWV74に改作されたときに、トランペットは3本になりました。またBWV59は、コラールではなくアリアで曲が終わるなど、作曲が途中で中断されたのではないか、とも考えられる非常に奇妙な形でのみ伝承されており、演奏された証拠もありません。(私たちは、録音しましたが、曲としてのまとまりを与えるため最後にコラールを付加してあります。)したがって、J.S.バッハがトランペット2本で演奏するときにも、ティンパニを付加することが普通であったかどうか、を判断する材料がない上、音楽的にも、このBWV175/6にティンパニが不可欠である、とは思えません。というわけで、私たちは、残されている資料にのみしたがって演奏いたしました。」

ご質問をお寄せいただいたパック様より、お礼のメッセージをいただきました。*ご紹介が遅くなってしまい申し訳ありません (07/05/22)
矢口様、HPに私の質問を掲載いただきまして、ありがとうございました。そのうえ、鈴木雅明様と三宮正満様から、詳細かつ明快なご回答をいただきましたことに厚く感謝いたします。どうもありがとうございました。
(パック様) (07/04/01)

Q74 《ミサ曲ロ短調について》

初めてメール致します。
クリスマスオラトリオ、ヨハネ、マタイとバッハの大作はミサ曲以外全て録音されていますが、ミサ曲ロ短調の録音予定はないのでしょうか?
昨年コンサートで拝聴し、心酔してしましました。今年もコンサートで取り上げるようですし、個人的には期待半分に「録音が近いのかな〜」と思っているのですが?!

(中島 豊様)(07/01/11)
A74 中島さま、はじめまして。ご質問のご紹介が大変遅くなってしまい申し訳ありません。
さて、ご質問の件ですが、ご想像の通り、この3月についにBCJの「ロ短調ミサ」が録音されます!! ソースはバスのペーター・コーイ氏のHP中のこちらの記載です。記載内容によると、3月12日から19日までの期間で「ロ短調ミサ曲」のCD録音とコンサートとなっていますが、実際のこの時期のコンサートは3月21日の藤沢公演のみだそうです。ということで、残念ながらペーター氏は録音のみの参加で藤沢公演には出演されません。(バスソロには浦野智行さんがご出演!)ちなみに録音は「いつもの」神戸・松蔭女子学院大学チャペルで行われるそうです。
しかし、まだ正式にご紹介をしていませんが、10月に行われるBCJの「ロ短調ミサ」公演には参加してくださる模様です!このころにはCDも発売になっているのでしょうか??楽しみですね!!! (矢口) (07/01/31)

Q73 《BCJのモーツアルト「レクイエム」の演奏について》

矢口 真様。初めて訪問させて頂きました。
去る12月17日,佐倉市民音楽ホールでのBCJのモーツアルト「レクイエム」を聴きました。(中略)

『レクイエムの冒頭で,Requiemが始まる前に

Requiem aeternam dona eis,Domine,
et lux perpetua luceat eis.


のテキストが合唱だけで歌われたと思いますが,どういう理由によってこのような演奏形式がとられているのでしょうか
この合唱を聞いたのは初めての経験です。旋律は,Requiemの第一小節でファゴットが奏でるものと類似(或いは同じ)なんでしょうか。この合唱を聞いたときにビックリして,どういう旋律だったか,記憶に残っていません。』

もう少し詳しく疑問を書きますと,下記のようになります。
私は,モーツアルトの「レクイエム」全体構成の最初は「Introitus」であり,曲は,テキストで言えば,「Requiem」 と称される曲で始まると信じていました。つまり,私の頭で鳴っているモーツアルトのレクイエムは,ファゴットの旋律に導かれるオーケストラの序奏に次いでバスの合唱がフォルテのTuttiで 「Requiem aeterunam・・・・」 と続いていくことで,この曲が展開していくというものです。合唱(アカペラ)で始まるのは,初めての経験でした。

会場配布のプログラムは,曲の順序として『I.Intruitus Requiem』『II.Kyrie』『III.Sequenz Dies irae 』・・・・と通常の形で示されているので,『I.Intruitus 』の表示は『III.Sequenz』と同様,曲名ではなく形式を示す項目と思っていたのです。しかし当日は,演奏開始と同時に,Introitusの最初に示されているテキスト『Requiem aeternam dona eis,Domine,et lux perpetua luceat eis.』 が,オケ伴奏無しの合唱で歌われ,その後に,聞き慣れている’Requiemが続いたのです。
各地5箇所で同プログラムの演奏会が行なわれていますが,他の会場ではどういうレクイエムの始まり方だったのでしょうか。この演奏形式には,どういう背景があるのでしょうか。

いささか長くなりましたが,よろしくお願い致します。

(百野征矢[ももの いくや]様) (06/12/23)
A73 百野様、はじめまして。モーツァルト・イヤーのBCJの演奏についてのご質問、承りました。私は「レクィエム」公演は東京、埼玉、佐倉の3公演を聴かせていただきましたが、レクィエムの始まりはいずれの会場も、ご指摘の通り、「Requiem aeternam dona eis,・・・」の男声6人による朗唱で開始されていました。私はこの始まりについて、この日前半に演奏されたヴェスペレの演奏でグレゴリオ聖歌が挿入されていたことを受けて、レクィエムでもそれを応用されたものと考えていました。しかし、レクィエムでは冒頭のみでしたので、鈴木雅明さんにご質問をお伝えしたところ、次のようなお答えをいただきました。鈴木雅明様お忙しいところありがとうございました!
 レクイエムについてのご質問は、非常にもっともなご質問だと思います。
 実は、これは、本来イントロイトゥスとして歌われる基の旋律を歌ってみただけで、モーツァルトの作品の冒頭のテクストと同じなので、典礼的には意味のないことなのです。ただ、今回のコンサートでは、前半のヴェスペレにすべてアンティフォンを挿入して演奏しましたので、レクイエムの冒頭にも、本来のイントロイトゥスの旋律を挿入した、というわけです。たしか、ブリュッヘンか誰かの録音でも同じことをやっていたような記憶があります。
 モーツァルト作品の冒頭が、直接的ではないにせよ、この、もとのグレゴリオ聖歌にインスピレーションを受けているような気もしますし、なにしろ有名なとても美しいグレゴリオ聖歌ですから、これを一緒に聞いていただく意義はある、と考えた次第です。(プログラムにあった「典礼に従ってグレゴリオ聖歌を挿入した」というような但し書きは、ですから、ヴェスペレの方についてであって、このレクイエムについては正しくないことになります。申し訳ございません。)

鈴木雅明様) (06/12/27)

お答えを頂戴して、さっそくブリュッヘンのCDを確認してみました。ブリュッヘンの演奏(1998年3月20日、池袋:東京芸術劇場)では、3個所(I.Introitusの前、IV.Offertoriumの前後)にグレゴリオ聖歌が挿入されていました。そしてその旋律についてインターネット上を調べてみたところ、こちらのページにたどり着き、そこから、この3つのチャントの旋律譜を見つけることができました。(リンクしています→入祭唱詠唱奉納唱) おそらく、BCJのレクィエムの冒頭に歌われた旋律は入祭唱の旋律と思われます。もちろん、モーツァルトもこの旋律は知っていたことでしょう。このHP「カトリック教会の祈りとしらべ」には、MIDIデータもあり、様々な場面でのカトリック聖歌の実際を知ることができるようです。また、こちらこちらこちらなどのページにも参考となる記載があるようです。
ご質問をいただき、今回の演奏の背景をより深く知ることが出来ました。ありがとうございました! (矢口) (06/12/31)

Q72 《メサイアのCDについて》

 はじめまして、私は神戸在住の MK と申します。
 教えて頂きたいことがございまして突然のメールをお許し下さい。ネットで知ったのですが、BCJさんは98'〜99'メサイア・ツアージェラール・レーヌさんをソリストに迎えて演奏していらしたのですね。そのときのCDなどは存在しないのでしょうか? 私はジェラール・レーヌさんを崇拝している上に、一番好きな宗教曲がメサイアなのですが、レーヌ氏の歌ったメサイアの録音を知りません。 ご多忙中大変恐縮ではございますが、もし何かご存知でしたらどうかお教え下さいませ。

(神戸市 MK様) (06/10/17)
A72  神戸市 MK様、こんにちは。お便りありがとうございます。ご質問のご紹介が遅くなってしまい申し訳ありません。
ご指摘の公演は、1998年の12月に行われたBCJによるメサイア公演のことと思います。当HP上にはまだ詳細情報をUPしていませんがメンバー表こちらにあります。98/99のツアーは以下のような日程とソリストで行われました。

【BCJ:ヘンデル/メサイア・ツアー98/99】
 《1998年》
  12月19日(土) 相模大野:グリーンホール相模大野 18:30
  12月22日(火) 東京:東京オペラシティ コンサートホール 19:00
      *モナ・シュペーゲレ(S)、ジェラール・レーヌ(CT)、桜田 亮(T)、浦野智行(B)
  12月27日(日) 仙台:仙台電力ホール(オーケストラのみBCJ) 16:00
      *《メサイア「鈴木雅明の世界」を歌う会》との共演
      *モナ・シュペーゲレ(S)、波多野睦美(MS)、桜田 亮(T)、浦野智行(B)
 《1999年》
   1月10日(日) 岐阜:サラマンカホール 15:00
      *柳沢亜紀(S)、波多野睦美(MS)、桜田 亮(T)、浦野智行(B)

レーヌ氏は相模大野と東京の2回のみのご出演でした。BCJの「メサイア」CDはこの時の前のツアーでの録音ですので、残念ながら上記公演の演奏はCDにはなっていません。ただ当HPの「フォーラム」のNo.8695あたり当時のご感想が寄せられており、私も感想などを書いておりますので、よろしければご覧ください。(この来日時に行われたオルガンのアブリゼル氏とのコンサートはNHKで放送されたようです)
その後、レーヌ氏とBCJの共演はありませんが、またあの妖艶な歌声をうかがってみたいものです!レーヌ氏の歌うメサイアのCDの情報をご存じの方がいらっしゃいましたら是非ご一報ください!!

(矢口) (06/10/22)

Q71 《モーツァルト/レクイエムの版》

 モーツァルト生誕250年の記念イヤーとなる今年、ついに鈴木雅明/BCJがレクイエムを取り上げられるとのことで大変楽しみにしております。しかし、このレクイエム、周知の通り「未完」の作品です。BCJでは後世の補筆のうち、どの版を今回の演奏でお使いになるのでしょうか。是非ご教示ください。
 
*様々な補筆版についての情報はこちらなどに詳しいようです! ご参考まで。
 代表的なものは「ジュスマイヤー版」「バイヤー版」「モーンダー版」「ランドン版」などかと思います。

(矢口) (06/09/03)
A71 鈴木雅明様よりご回答をいただきました。ありがとうございます!
モーツァルトのレクイエムは、いろいろ考えた末、やはりジュスマイヤー版を使います。多くの人が手がけた、現在手に入る版の中で、ジュスマイヤーよりすばらしい、と思える版はないように思います。これは、歴史的な経緯の中でできあがったものであり、モーツァルトの周辺にいたからこそ可能であった補完だと思います。オーケストレーションの多少の不具合は、修正する可能性がありますが、基本的にはこれがベストではないでしょうか。あるいは、自分が聴き慣れて来た、ということも要因のひとつかもしれません。

(鈴木雅明様) (06/09/22)

やはり落ちつくべき所に落ちついた、という感想です。5月の「ラフォルジュルネ」でのコルボ指揮の演奏会で、冒頭、モーツァルトが書き残した音符のみを演奏して、その後ジュスマイアー版を全曲演奏するという試みがありましたが、それを聴いて思ったことが、残された素材をうまく活用しているな、ということでした。私の持っている「フィルハーモニア」版のスコアにはモーツァルトの書いた音符に(M)のマークがあり、ジュスマイアーの書いた部分には(S)のマークが書かれています。よく見ていくとなかなか興味深いものです。
12月のBCJの演奏ではコラパルテのトロンボーンも登場するはずですので、シンフォニックな響きが楽しめるものと期待がふくらみます!!

(矢口) (06/10/02)

Q70 《初めまして。質問です。(CDの規格について)》

矢口様、初めまして。私は山田と申します。いつもながら、非常に充実したHPの運営に感心するとともに、楽しませていただいております。
私も自分のHPをもっておりまして、主にロック音楽の紹介をした内容のものですが、僭越ながらバッハの音楽についても少々、紹介しています(非常に稚拙なものですが)。

前置きが長くなりましたが、質問させていただきたいことがありまして、CD紹介のところで、最近発売のカンタータを中心にして、SACDの規格で発売されているようですが、これから発売される日本盤では、従来どおり、CD規格でも発売されるのでしょうか?それとも、CDプレイヤーでも再生可能なハイブリッドSACDの規格なんでしょうか?
もしも、今後のラインナップがSACD規格のみの発売となってしまうと、SACDプレイヤーを購入する必要性がでてきますので、もしご存知でしたら教えていただけないでしょうか?

オリジナル楽器で演奏するバロック音楽を楽しむためには、従来のCDで再生するよりも、SACDの方がより繊細な響きが味わえるものと思われ、オリジナル楽器の演奏を再生するには、CDでは若干の物足りなさを感じていたことも事実ですので、SACDの発売自体は歓迎すべきことではないかと思っています。

それでは長々と失礼しました。

(Kazumasa Yamada 様) (05/11/29)
A70 山田さま、はじめまして。ご質問をいただいてからずいぶんと時間が経ってしまい申し訳ありません。
さて、BCJのCDの規格についてですが、カンタータでは「第28巻」から、他のシリーズでは「管弦楽組曲」からSACDハイブリッド規格での発売となっています。さらに「マタイ受難曲」の抜粋盤もこの仕様で発売されています。
私の感覚ではこれまで通りの再生システムで聴いているのですが、やはり音楽の肌触りがより瑞々しくなっているように思います。「ハイブリッド」規格ですので通常のCD再生システムにも対応してくれていてありがたいです。ただ、やはり少々厚みが増しているようで、カーオーディオなどではかけにくくなっているとのご指摘も耳にしました。確かに、ご指摘のようにSACDのみ、またはDVDオーディオでの発売などになってしまいますと新しいシステムを揃えなければBCJの録音に触れられなくなってしまいますものね。しかし幸いそのような方向の動きは耳に入ってきていません。とりあえずカンタータ・シリーズ完結まではこのSACDハイブリッド仕様で発売されていくのではないかと思っています。国内盤については、CD自体は原則として輸入盤と同じですので、国内盤だけが違う仕様になることはないと考えていいのではないかと思います。
しかし、ここのところ、海外公演のライブ音源を耳にするチャンスが増えたこともあって(ネット・ラジオ)、ライブのBCJの音源も正規に登場しないものかなと思います。かつては2000年7月の「ヨハネ」ライブのDVDが発売されていましたが現在は入手困難な模様です。
BCJの活動の柱の「カンタータ」はよりハイクオリティなSACDハイブリッドで楽しみながら、世界のみならず日本でのライブも楽しめるようにならないものでしょうかね。
このBCJのCDの規格についてなにか情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご教示ください!
(矢口) (05/12/20)

Q69 《感想&質問(BWV37第2曲の復元について)》

はじめまして。宮路と申します。
BCJのCDをはじめて拝聴し(Vol.19 BWV86,37,104,166),非常に感銘を受けました。関連のサイトがないかなと探してたどり着いた次第です。

私にとってこれまで「バッハのカンタータ」=「カール・リヒター」であり,オリジナル楽器のカンタータ演奏もいくつか聴いてきましたが,リヒターの演奏を聴いたときのような感動を全く覚えなかったので最近は敬遠してきました。
しかし,BCJの少数精鋭の器楽・コーラスの響きは非常に透明で,バッハの曲のテクスチャーがよくわかり,リズムも躍動しています。

声楽ソリストの力量もすばらしいと思いました。器楽でも,ヴァイオリン・ソロ(若松夏美さん)は,(現代楽器とオリジナル楽器という違いはありますが),リヒター盤で活躍した往年のオットー・ビュヒナー以降では,最高のヴァイオリン・オブリガートを弾いていると思います。あまりに素晴らしいのでBWV86-2とBWV37-2を繰り返し聴いています。

ところで,そのすばらしいヴァイオリン・オブリガートについて2つ質問があります。もしご存知でしたら教えていただけませんでしょうか。

(1) CD解説にある,BWV37-2のヴァイオリン・オブリガートを復元した「鈴木優人」さんとはどのような人ですか?また,そのヴァイオリン・オブリガートはこれまで流布してきたBWV37のスコアには載っていない,あるいは全く異なるものなのですか?
(2) BCJのCD「マタイ受難曲」ヴァイオリン・ソロを弾いているのはどなたですか?もし若松夏美さんだったら,アルト・アリア「憐れみたまえ,わが神よ」 やバス・アリア「われに返せ,わがイエスをば!」でオットー・ビュヒナーとはまた違う素晴らしいヴァイオリン・ソロが聴けると思っているのですが・・・。

宮路史明様) (05/07/10)
A69 宮路さま、はじめまして。「VIVA! BCJ」へようこそ。さっそくご質問にお答えいたします!

まず(1)のBWV37第2曲の復元について、鈴木優人さんご本人よりお返事をいただきましたのでご紹介させていただきます。鈴木優人さんご自身については、こちらのページをご覧ください!(蛇足ながら、詳細プロフィールの中にある「両親」とはBCJ音楽監督の鈴木雅明さんとアルト歌手の鈴木 環さんのことです)
宮路様。
カンタータ第37番の2曲目のオブリガート復元を気に入っていただけてうれしく思います。

この復元はもともと芸大バッハ・カンタータ・クラブの演奏会のために作成しました復元を軸に、BCJの演奏会と録音に際して細部を改訂したものです。
どのように復元したらよいでしょうか、とカンタータ・クラブの練習で小林道夫先生にお伺いしましたところ、録音するわけではないのだから気楽におやりなさい、とおっしゃいました。その言葉通り気楽にやりましたら、今度はBCJで録音することになり、どうしよう、と思ったものです。

さてカンタータ37番の楽譜には、新バッハ全集でも旧バッハ全集でも歌のパートと通奏低音しか書かれていません。従って、これまでにリリースされているCDのオブリガート・パートは、どれもその都度演奏関係者が復元したものです。

そもそもこの曲には、オブリガート・パートが絶対にあったとか、その楽器が必ずヴァイオリンである、と確信させる資料がある訳ではありません。しかし現存する楽譜を見ると、伴奏する通奏低音が前奏から休符で途切れ途切れですので、明らかに何らかの旋律とともに作曲されたのではないかと思われるわけです。資料などについての詳しい説明は当時のプログラムにあります。
これまでに手がけられた復元では、曲頭のバスの動き方と歌の出だしのバス音型との共通性に注目して、歌と全く同じ旋律をヴァイオリンに与えています(アルノンクールほか)。しかし曲のはじめから5度上昇で始まるのは、このような曲想のバッハの曲では珍しいのではないかと思いまして、僕の復元では、6度上昇するよく似た別の旋律を同じ和声の上に当てることにしました。
バッハはずっと素晴らしい旋律を編み出したはずですが、白紙の譜面では演奏できませんので、不出来ながら一応の解決を与えることができたとすればよしとしたいと思います。

(鈴木優人様) (05/07/15)
 鈴木優人様、お忙しい中、お答えありがとうございました。もとのアイディアがカンタータクラブでの演奏の時のものとは知りませんでした!この時の経験がその後のBWV190の復元にも生かされたのでしょうね。BWV37の資料状況の詳細については当時のプログラム(BCJ第49回定期:BCJ事務局で購入可能)かCD19巻のリーフレットの「制作ノート」に記載があるはずです。よろしければよろしければご参照ください。

さて(2)の「マタイ受難曲」のヴァイオリン奏者についてですが、CD録音が行われた1999年のコンサートでは、第1グループのオーケストラリーダーが寺神戸 亮さん、そして第2グループのオーケストラリーダーが若松 夏美さんでした。この分担により、第1グループ担当のアリア「憐れみたまえ,わが神よ」(NBA第39曲)のオブリガードは寺神戸さん、第2グループ担当のアリア「われに返せ,わがイエスをば!」(NBA第42曲)では若松さんがオブリガードを演奏されています。このように分担が分かれているので、バッハ時代のオリジナルな演奏習慣を尊重するBCJでは、この2曲のオブリガードを同じ奏者が担当することは、これからもまずあり得ないと思われます。ただ、2000年のBCJ「マタイ」では若松さんが第1グループのリーダーを務められましたので、その時には「憐れみたまえ・・」の演奏もされています。ただ、この時の演奏が記録に残っていないことが残念です!
宮路様、これからも是非BCJの演奏をお楽しみください!!

(05/07/16) (矢口)
上記の鈴木優人さんのご回答へのお礼のお便りを宮路様よりいただきましたのでご紹介させていただきます。ご紹介が大変遅くなってしまい申し訳ありません。
《お礼&Vol.25を聴いての感想》

お礼を申し上げるのがすっかり遅くなってしまいましたが,BWV37-2のヴァイオリン・オブリガート他の私の質問に対して,BCJ・Q&Aコーナーでのご丁寧なご回答ありがとうございました。不勉強で鈴木優人さんが鈴木雅明さんの御子息だということを全く存じ上げず失礼いたしました。詳細な解説をいただいた鈴木優人さん感謝いたします。私事ですが,私こと教会でヴァイオリンによる奏楽を時々しております。次回はこのBWV37-2の初めの部分を子どもの礼拝の前奏で弾くつもりです。もちろん楽譜はありませんので,CDを繰り返し聴いて耳で覚えました。とても若松さんのようには弾けませんが,天国のバッハも喜ぶに違いない本当にすばらしい復元だと思いますので。

さて,このBWV37が収録されたVol.19がすばらしかったので,次にVol.25を購入しました。私が最も好きなカンタータのひとつで,長年リヒターの演奏で愛聴してきた「イエスよ,あなたはわが魂を」BWV78が入っているからです。期待に違わぬすばらしい演奏でした。全体的にリヒター盤よりも速いきびきびとしたテンポでありながら,アリアでのフラウト・トラヴェルソやオーボエのオブリガートには歌心があります。独唱陣もよかったですが,とくに第2曲のソプラノとアルトのデュエットには心洗われました。「カウンター・テナー」によるアルトが「女性歌手」によるアルトにかなうはずがないという先入観を持っていましたが,BCJを聴いて認識を改めたと言わなければなりません。

他のBWV99,114もよかったです。漫画家砂川しげひささんの「のぼりつめたら大バッハ」という大分前に出た本にカンタータ全曲完聴記があり,そこでこの2曲は高得点が与えられているのですが,今まで聴いたことがありませんでした。往年のリヒター盤では聴けなかった曲が聴けるのも,私にとってBCJを聴く大きな楽しみのひとつになってきました。もちろんBWV78の例のように聴き比べも楽しいですね。これからも少しずつBCJを聴き進めていこうと思っています。関西に住んでおりますので,ぜひとも神戸松蔭女子学院チャペルBCJの生演奏も聴いてみたいものだと思っています。

(宮路史明様) (05/08/07)
メールを頂戴してから2週間も経ってしまいましたが、教会でのヴァイオリン演奏は無事に終わられましたでしょうか。鈴木優人さんはBCJのドイツツアーのあと、まだヨーロッパにいらっしゃるようで、8/31にユトレヒト古楽音楽祭のコンサートにご出演されるようです。その後帰国されて、9/11にはご自分のアンサンブル「ジェネシス」の演奏会とご活躍が続きます。9月のBCJ定期公演には出演されないようですが、松蔭女子学院でのコンサートにはこれからもご出演のチャンスがあると思いますので、是非お運びください。9/17のキャロリン・サンプソン&ロビン・ブレイズの共演が叶うBCJ定期もおすすめです!カウンターテナーの魅力を是非生で体験されてください。またご感想などお便りいただけましたら幸いです。 (矢口) (05/08/21)

Q68 《BCJ韓国公演の開演時刻は?》

5/30に行われるBCJ初の韓国公演について、「演奏会情報」「コンサートカレンダー2005」にUPいたしました。テノールのソリストの方は初共演でしょうか?! また開演時間がはっきりわかりません。ハングルを理解される方、こちらをご覧いただき、ご一報頂けましたら幸いです!(「更新情報」05/05/10)
A68 ・・・と書きましたところ、その日のうちに情報をお寄せ頂きました。ありがとうございます!!
《韓国公演の開演時間》

はじめまして いつもVIVA!BCJ楽しく拝見させていただいてます。

>また開演時間がはっきりわかりません。ハングルを理解される方

まだ勉強中なのですが、時間くらいはわかったのでお知らせします。
開演時間は午後8時となっています。
場所は明洞大聖堂
http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=494
韓国で一番の繁華街明洞の中心部から少し入ったところです
韓国のカソリックの教会では一番格式が高く立派な聖堂だそうです。

素敵な公演になるとよいですね。

ハングルのHPですが、紹介文は前半がこのソウルでのバッハ音楽祭を開催されるにあたっての経緯を漢陽大学校音楽研究所筆で書かれていて、曲目(一番下)の上の6行だけがBCJの紹介でした。でも、公式HPのプロフィールとほぼ同じです(鈴木雅明教授が率いる合唱と古楽オーケストラ団体、BISにてカンタータ全曲録音を行い。。。みたいな感じです)
上手に訳せればいいんですが、専門用語などもありちょっと無理でした。。。あまりお役にたてなくてすいません。

(Junko KOGANEYA様) (05/05/10)

Junko KOGANEYA様、ありがとうございました! 充分に役立つ情報です!! さっそく上記のHPを訪ねましたが、素敵な教会ですね。ソウルまで空路で約2時間。ドイツよりよっぽど近いなぁ、などとつい考えてしまいました。開演時間は8時ですか。確か日本とソウルでは時差はないのですよね。ここ日本からコンサートの成功を祈ることにいたしましょう。

・・・と更新をしながらBCJオフィシャルHPを見に行きましたら、12日付けで韓国公演の情報がUPされていました!テノールのソリストはヨハネス・クリューザーさん、バスのソリストははロッキー・チュンさんとのことです。お二人ともBCJとは初共演。バスの方はご当地、韓国の方のようです。魅力的な演奏曲目ともあいまって、きっと素晴らしいコンサートになることでしょう!!!

他にも何人かの方が情報を寄せてくださいました。ありがとうございました!

(05/05/13) (矢口)

Q67 《「平均律クラヴィーア曲集第2巻」を聴いて》

・今回限りなく繊細な音色のチェンバロの音色を堪能させていただきましたが、今回の演奏でのそれは、黒塗りの美しい金色の東洋的な蒔絵のような絵が描かれているものでしたが、もう一つ唐草模様(?)のような茶系のものがありますね。これらはどのように使い分けをなさっているのでしょうか?もちろん音色も違うと思うのですが、ご存知でしたらお教えください。

・今回鈴木さんは平均律第2巻をCD化されるのでしょうか?

(岩崎 薫 様) (05/01/24) *「フォーラムNo.329」より
A67 フォーラムNo.329」に掲載させていただいたお便りの中からご質問をこちらにUPいたしました。
CD化についてさっそく情報をお寄せいただきましたのでご紹介いたします!
《平均律2巻の録音情報》

矢口様こんばんは。
フォーラムに「今回鈴木さんは平均律第2巻をCD化されるのでしょうか?」とありましたので、情報を少し。

緋田吉也さんにうかがったのですが、松蔭の演奏会の前の週に録音した(録音済み)そうです。ですので松蔭の演奏会時には既にマイクは立っていませんでした。いつ頃CD発売など詳細は分かりません。
東京の演奏会の際に鈴木氏と話す機会がございませんでしたら、緋田さんにお尋ねになると良いかと思います(録音のさいに宗教センターにおられたようなので)。

追伸:難しいことは分かりませんが、演奏良かったです。冒頭の雅明氏のジョークは松蔭での第一巻の演奏の前にも同様のことを確かおっしゃっていて、「時のたつのははやいなあ」と思った次第です。

(松田信之様) (05/01/27)
松田様、情報ありがとうございました!もう録音は済まされていたのですね。本日、枕は持っていきませんが(!)、その「マタイ受難曲」の長さに迫る長く充実した時を楽しんでこようと思います!(矢口) (05/01/29)
 遅くなりましたが、前半のご質問へのお返事です。東京での演奏会は以下の写真の楽器で行われました。
この楽器の特徴は反っていることです!作者はW.クリュスベルヘン氏で1982年の製作。フレミッシュ(「フランドル様式」の意。名匠リュッカースを擁して一時はチェンバロ製作のメッカとなったフランドル[現在のベルギー周辺]の様式)タイプの名器で、鈴木雅明さんの一番の愛用楽器です。1月初めに神戸・松蔭チャペルで行われたCD録音にもこの楽器が使われたそうです。
しかし、この楽器、その反り加減が見るたびに違っています。そう、大変デリケートに様々な条件の影響を受けてしまうのです。そこで、1月22日神戸での演奏会では、より安定性の高いフレンチ・タイプの楽器をお使いになったとのお話でした。その楽器もクリュスベルヘン氏の手になるものとのことです。昨日の仙台公演は果たしてどちらの楽器が使われたのでしょうか。この使い分けは、もちろん音色の違いにもつながるのですが、演奏会場の環境の管理のしやすさなどの条件をまず考慮されてのご判断のようです。以上、東京公演の終演後に鈴木雅明さんからおうかがいした内容に基づいてのお答えでした。
(矢口) (05/02/07)

Q66 《日本人ソリストの今後の活躍は??》

矢口さま、お久しぶりです。札幌の花岡です。カンタータシリーズの23巻と24巻の国内盤が間もなく発売ですね。輸入盤で入手していなかったので、発売が待ち遠しいです。

さて、以前にもお話したとおり、私はファンといっても実演に接したことはまだなく、CDやテレビ放映で聴くだけで、詳しいことも何も存じ上げないので、勝手な事を申し上げるようですが、矢口さまのHPでカンタータの演奏会の案内を見ていて思ったのです。

BCJが海外にも知られた有名な団体になりましたから、海外のベテラン歌手や有望な新人歌手をソリストとして次々と起用しており、その顔ぶれを見るだけで凄いものがありますが、最近、新たな日本人ソリストの登場が無いのが、少し悲しいですね。

カンタータ全集当初は、ソプラノだけでも美登里さん、栗栖さん、柳沢さんと、素晴らしい日本人歌手が顔を揃えていましたが、今では、野々下さん桜田さん、それと浦野さんだけです。ブクステフーデやモンテヴェルディなどで穏やかで威厳もあり素晴らしい歌声を披露してくれているバスの小笠原さんがカンタータのソリストに起用されないのは何故なのでしょう?マタイで目を引いたソプラノの星川さんやテノールの谷川さん、カウンターテノールの上杉さんには、近い将来、ぜひカンタータシリーズのソリストにご登場願いたいものです!

勝手なことを言い散らかして申し訳ありませんでした。ではまた。

(花岡様) (04/11/28)
A66 昨年11月にご質問をいただきながら、ご紹介が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
さて、BCJの日本人ソリストですが、確かにカンタータ・シリーズでは新しい方は登場してきていませんね。しかし、コンサートでは、例えばすでにチケットは売り切れてしまいましたが、まもなく開催される都民芸術フェスティバルでの公演(2/2)などでは日本人メンバーのみでほぼ1パート1人でカンタータなども演奏されます。さらに10月のヘンデルのオペラでは二期会の主催ではありますが、これまでBCJでも活躍されてきた歌手の皆さんが多数出演されます。そして11月のカンタータ特別コンサートではソリスト全てが日本人メンバー!という夕べもあるのです。ただ、これは会場で聴くことが出来るだけでCDの形で発表はされないものばかりですね・・・。花岡様のようななかなか実演に接することの叶わないファンの皆様には、やはりCDになるカンタータ・シリーズがポイントなのですよね。今後、実演での様々なトライアルをもとに、きっと新たな日本人ソリストが誕生すると私は思っていますが、果たして花岡様がBCJの実演をお聴きになる機会をお持ちのなるのとどちらが早いでしょうか・・・。どちらも早く実現して欲しいと願っております。 (矢口) (05/01/25)

Q65 《櫻田亮さんについて》

はじめまして松浦直志と申します。私は櫻田亮さんの歌唱が大好きなのですが、教会カンタータ全曲シリーズ Vol.41の出演が変更になったり2005年度の公演に出演されなかったりと残念に思っております。2005年は櫻田さんはどのようなご活動をされるのでしょうか?ご存じの方がおられれば教えていただきたいのですが、よろしくお願いいたします。

(松浦直志様) (04/11/23)
A65 松浦様、はじめまして。お便りありがとうございます。チェリーこと櫻田さんの出演予定、確かに来年はまったく無いようですね・・・。今も基本的にイタリアを本拠として活躍されていると思うのですが、来年についての情報は知りません。来月のBCJ「メサイア」にはご出演されるので、その折にでも何かわかるといいのですが。ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご一報ください! (矢口) (04/11/27)
櫻田さんに関する情報をこれまでに2件お寄せいただきましたのでご紹介いたします!まず櫻田さんのCDについての情報です。
《櫻田亮さんのCD》

矢口様こんばんは。松田@大阪です、ご無沙汰です。
Q&Aに櫻田亮さんのことが載っていましたので直接関係ありませんが、CDのお知らせです(ご存じでしたらすみません)。

カリッシミ(1605-1674)/Missa L'homme Arme, Etc
演奏:Capuano/Madrigalisti Ambrosiani, 櫻田亮(T), Etc
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1922106

私は未聴ですが「発売国: Italy」と書いてあるので、「ああイタリアでかつやくされているのだなあ」と思った次第ですm(_ _)m。
きっと質問された方はチェリーさんのファンでしょうから、一応念のためにお知らせしました。
それではお休みなさいませ。

(松田信之様) (04/12/07)

松田さん、ご無沙汰しております。CD情報ありがとうございました!実はこのCD、持っております。
確か奥様の小池智子さんがやはりコーラスで参加されている関係で、小池さんのアンサンブルの演奏会場で購入したように記憶しています。
お知らせをいただき、改めて聴いてみました。2曲目に収録されている「Exurge cor meum」が櫻田さんのソロで、その美しい歌唱を存分に楽しめます。ますます響きに艶が増しているようでうれしい限りです。メインの曲目の「Extremum Dei judicium」では、櫻田さんは HistoricusとAngeli のソロ、そして奥様の小池智子さんもAngeli のソロを1曲歌っていらっしゃいます。録音は2002年の11月11〜14日に行われたと記載があります。よろしければ是非お聴きください!

続いて、櫻田さんのご予定についての情報です。
《櫻田亮さんについて》

ご無沙汰しております宮崎です(会場ではちょくちょくお会いしますが)。
先日、櫻田亮さんについての消息についての問い合わせがありましたが、二期会通信2004年11月15日号8ページに「海外消息」として以下のように掲載されておりました。

「バロックオペラを中心にイタリアでの生活も8年目に入る。今年、イタリアの由緒ある古楽祭・モンテヴェルディ・フェスティバルの一貫として、モンテヴェルディの生地クレモナの歌劇場で「ウリッセの祖国への帰還」エウリマーコ役で出演。2回公演だったが大変好評を博し、12月から2月にかけて、コモ、ブレーシャ、パヴィア、レッジョ、エミーリア、バリ、ラヴェンナ、フェラーラでも14回の再演が予定されている。また、11月上旬にローマのサンタ・チェチーリア・オーケストラでハイドンのミサをトン・コープマンの指揮で演奏する。年末にはサントリーホール「メサイア」に出演のため一時帰国の予定。」とのことです。

二期会通信はたまたま目にとまったから持って帰っただけですので、他の号に櫻田亮さんの消息が出ているかもしれません。二期会のHPには海外消息が出ていないので、問い合わせると返事がもらえるかもしれません。(後略)

(宮崎正生様) (04/12/11)

宮崎さん、お知らせありがとうございます!・・・なるほど、ウリッセの追加公演のために2月のBCJ定期へのご出演がキャンセルになったのですね。BCJファンとしては残念ですが、ますますのご活躍をお祈りしたいと思います。・・・ということで、上記の件も含め、2005年のBCJ関係ご予定について、12月に一時帰国中でいらっしゃった折に直接うかがってみました。以下はそのレポートです。
矢口:櫻田さん、お帰りなさい!さてHPに来年(2005年)の櫻田さんのご予定はどうなっているのかとご質問をいただいたのですが・・・
櫻田さん:2月の定期はオペラの仕事でどうしても出られなくなってしまい申し訳ありません。来年度、BCJ定期に名前が出ていないのをご心配いただいているようですが、なかなか都合が合わず定期には参加いたしません。しかし、8月のドイツ・ツアー(アンスバッハ音楽祭、シュレスウィッヒ・ホルシュタイン音楽祭)11月の「カンタータ」には参加予定ですので、お楽しみに!
矢口:わかりました。ドイツまではうかがえそうにないので、来年の11月を楽しみに待ちたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
(04/12/16、浜離宮朝日ホール・ロビーにて)

今後のご活躍がますます楽しみです。メサイアでも素晴らしいソロを聴かせていただきましたが、是非日本でもその本場で磨かれた技を披露していただける機会が増えるように期待しています!
(矢口) (05/01/10)
ご質問をお寄せくださった松浦様よりお礼のメールをいただきました。是非また何なりとご質問ください!(05/01/19)
櫻田さんについてメールした松浦です。松田さん、宮崎さん、そして矢口さん情報をいただきありがとうございました。いろいろなところでご活躍されてるんだなぁと妙に嬉しくなってしまいました。今はカンタータ26巻を楽しんで聞いております。これからも櫻田さんの素晴らしい歌唱を期待してます。

(松浦直志様) (05/01/18)

Q64 《ブランデンブルグ》

表題の件、過去に神戸松蔭で演奏会があったようですが、今後予定はないのでしょうか?なかなか全演奏というのがなく、日々探しています。何か情報があれば是非教えて下さい。

(小西ゆうな様) (04/09/25)
A64 小西様、はじめまして。お尋ねの「ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会」ですが、これまでにBCJでは2回のプロジェクトが行われました。1度目がお便りにもある神戸松蔭でも演奏が行われた2000年5月〜6月にかけてのもの。この時のメンバーでCDが録音されています。次が2002年秋に行われたコンサートツアーです。両シリーズとも、低いフレンチ・ピッチで番号順に演奏されたことが大きな特徴です。今後の予定では、11/20のBCJ木更津公演第5番がプログラムに入っていますが、全曲演奏会の予定は無いようです。
私自身は、BCJ以外にコープマンヴィンシャーマンなどの演奏で全曲演奏会を楽しんできました。今年7月にはゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラが来日公演で全曲演奏をしたようです。そこでネット上で今後全曲演奏会があるかどうか探してみましたところ、1件見つけました!

N響トップメンバーによるコンサート
【概要】J.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲」全曲演奏会
     2004年12月25日(土) 旧東京音楽学校奏楽堂
【開館時間】午後6時30分-午後8時30分
【入館料】4,000円
【主催】財団法人 台東区芸術文化財団
【問合せ】旧東京音楽学校奏楽堂 03-3824-1988
【チケット販売】10月下旬より旧東京音楽学校奏楽堂にて販売予定
 http://www.enjoytokyo.jp/OD004Detail.html?EVENT_ID=90

BCJとは異なるモダン楽器による演奏会ですが、クリスマスのひととき、ブランデンブルクに浸るものいいかも知れませんね!他にもまた情報がわかりましたらご報告します!

(矢口) (04/10/09) 

Q63 《はじめまして。(BCJ札幌公演について他)》

矢口真様、はじめまして。札幌在住の花岡と申します。いつも楽しくHPを拝見しております。
BCJのファンになってまだ日が浅いのですが、去年、BSでBCJのヨハネとマタイを拝見して、一気にファンになり、CDを買い漁っている毎日です。

BCJの音色は、通奏低音存在感があって、都会的に洗練され過ぎず、合唱もアクセントを強調せずに自然で、重心が低めで、柔らかで陰影のある、何とも言えない良い音色で好きです。

ところで、質問なのですが、BCJは、札幌での公演の計画は一切無いのでしょうか?
仕事の都合で、東京公演を聴きに行くこともできず、とても悔しい思いをしております。

それともう一つ、カンタータ第12巻についての質問があります。
CDのトラックで言えば19曲目カンタータ第21番の合唱「再び満ち足りるがいい、私の魂よ」の1分35秒過ぎあたりに、聴き慣れない男の人の歌声が混じっているのです。歌われている旋律から判断すると、カウンタテノールのロビン・ブレイズの地声(?)か!?とも思うのですが…。
ヘッドフォンで聴いていると気になってしまいます。それとも、私の持っているCDに何か問題でもあるんでしょうか…?

突然のメールに、いきなりの質問、失礼いたしました。それでは、季節の変わり目、矢口様もお体にお気をつけて。

(花岡様) (04/05/16)
A63 花岡様、はじめまして、こんにちは。5月にご質問のお便りをいただきながらもう季節はすっかり夏になってしまいました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、ご質問の件、私の方からお答えできる部分を書かせていただきます。まずBCJ札幌公演の可能性について。

BCJはかつて一度だけ札幌の名ホール「Kitara」クリスマスオラトリオ全曲を演奏しています。この演奏が実はBCJ初めての同曲のライブになると思います。この公演を皮切りにスタートしたツアーの最中に埼玉でレコーディングされたものが現在BIS(キングインターナショナル)からリリースされているCDです。
しかし、残念ながら今のところこの時を最後にBCJの北海道公演は実現しておりません。当HPの「フォーラム」でもその実現を求める声をたびたびいただいているのですが・・・。
今回も花岡様のご質問をもとにBCJ事務局にうかがいましたところ、BCJサイドとしてはアプローチしているのですが、なかなか話が進みません・・・とのことでした。そこで、この際皆様のお力でBCJを北海道に!というプロジェクトはいかがでしょう。BCJは東北地方の仙台等にはこれまでも何度か足を運んでいます。また仙台公演などが行われる時がチャンス!その日にそなえて、聴衆としての皆様の声こそがホールの関係者の皆さんを動かすに違いありません!事実、仙台には強力な「仙台バッハ・コレギウム倶楽部」という支援団体もあるのです。まずはKitaraのHPの掲示板あたりでお声かけなどいかがでしょうか?少々お節介ですね。すみません・・・。

次にBCJカンタータCD第12巻「男声のナゾ」ですが、確かにこれはロビンの声でしょう。このBWV21第9曲(トラック19)のちょうど前半のくり返しが終わって2番カッコに入ってすぐのところがご指摘の個所と思います。低いGの音から上がっていくアルトパートは女声の歌声では絶対このようにメロディーラインがくっきりとは聞こえないのではないでしょうか。こんなところもBCJがカウンターテナーの起用にこだわる理由なのでしょうね。私は違和感なく聴いてしまったのですが・・・。

ご質問内容の確認に時間がかかった上、本業での忙しさなどもありついついHPでのご質問のご紹介が遅くなってしまったことをお詫び致します。これに懲りずに是非またお便りください!

(矢口) (04/07/23)

Q62 《BCJのCDについて》

BISのCDは輸入盤日本盤がありますね。中身は全く同じで、解説書が日本語訳があるか無いかの違いだけと理解していますがそれで間違えないのでしょうか。
一般的には、輸入盤と日本盤(海外のレーベルの場合)とでは、明らかに日本盤の方が音質が落ちます。再プレスする事によってオリジナルのものとではかなり音質に影響しています。
輸入盤のほうが安くて音質が良いので、いつも輸入盤を買うのですが、BCJの場合はたぶん同じ物ではないかと思っています。
それなら日本盤で対訳など読めるほうを買うのがいいかなと思っていますが如何なものでしょうか。詳しくご存知のようでしたらお教えください。

(岩崎 薫 様) (04/02/11)
A62 岩崎様、BCJのCDに関するご質問、ずいぶん前にいただきながらご紹介とお答えが遅くなってしまい申し訳ありません。
さて、ご質問の件ですが、基本的にはBCJの国内盤CDはBISの原盤に日本語の解説書等をつけて包装し直したものとお考えいただいてよろしいと思います。ただ、いくつか例外がありますので以下に書き出しておきます。

 ・バッハ/《ヨハネ受難曲》(KICC 168/9)・・・このBCJデビュー盤は国内のみの発売です。
 ・ヘンデル/《メサイア》(KICC217/8)・・・国内盤は国内プレスのものです。ジャケットも異なります。
 ・「天上の声」米良美一&BCJ(KKCC-2270)・・・国内盤は国内プレスで、リーフレットも特製です。
 ・バッハ/《マタイ受難曲》(KICC-293/5)・・・国内盤は国内プレスで、リーフレットも特製です。
 ・《パッション −ポートレイト・オブ・BCJ−》(KICC-313)・・・国内盤のみの抜粋盤です。
 ・バッハ/ブランデンブルク協奏曲(全曲)(KKCC-2316/7)・・・国内盤は国内プレスです。

・・・改めて数えてみると結構あるものですね。これ以外にも、鈴木雅明さんのソロCD平均律第1巻ゴルトベルク変奏曲の国内盤は国内プレスのものです。ご覧いただいている皆様でこの他にお気づきの点などありましたら是非お知らせください!岩崎様がますますBCJライフ(?)を満喫されますように。
ただ、今巷では国外のCDが自由に輸入できなくなるのでは、との危惧が広がっているようです。私はこれまであまりこの件に注意を払ってこなかったのですが、気づいた時には大変不便になっていたということにならないよう、関心を持っていきたいと思っています。
(矢口) (04/05/06)

Q61 《Q&AのNo.39について》

 はじめまして 愛知県の酒井と申します。HP楽しく拝見させて頂きました。
 Q&AのNo.39の方と同じく私も朝のウォーキング中にラジオで鈴木秀美さん演奏のチェロの協奏曲ハイドンだったと思います)を聞き、そのすばらしさに思わず聞き惚れてしまいました。技術うんぬんではなく音楽的なバランスのいいわざとらしさのない自然な演奏でした。私もこのCDが欲しいのですがどのレコードなのかわかりません。どなたかお分かりの方がみえましたら教えて欲しいのですが。

 私はBISやDHMなどはイギリスのMDT(http://secure.mdt.co.uk/MDT_Exp/index_exp.htm)で購入しています。カタログにないCDも問い合わせれば対応してもらえるのでありがたいです。BISのCDが10〜11ポンド位だと思います。

(酒井泰雄様) (04/01/01)
A61 酒井さま、初めまして。お便りありがとうございました!さて、おたずねのCDですが、まずはレコードアカデミー賞にも輝いた、ラ・プティット・バンド(以下LPB)とのCDこちらのページの一番下をご参照ください)が上げられますが、現在は、鈴木秀美さんが主宰されるオーケストラ・リベラ・クラシカ(以下OLC)のライブ盤(こちらのページの第3回[第1番]第6回[第2番]の演奏会のものに収録されています)でも楽しめるようになりました!ラ・プティット・バンド盤は海外盤もあると思いますが、OLC盤は今のところ日本国内でのみの発売です。それぞれの演奏の持ち味がありますが、お便りにある「自然な演奏」ということではLPB盤でしょうか。しかし編成はより絞られているものの、ライブ特有のテンションの高さを味わえるOLC盤も代え難い魅力を持った名盤です。できれば両方お試しください・・・!!
(矢口) (04/01/04)

 


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