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「ちょいクラ通信」のバックナンバー集です。
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<更新情報>
・新しく、演奏会情報ばかりを集めた”かれんだぁ”をメニューに加えてみました。今までにもここで紹介させていただいたのものを並べていますが、今後も不定期に情報を追加していきますので、参考にしていただければ、と思います。<先週仕入れてきた演奏会情報>
※詳細をご覧になる時は、各公演名のところをクリックしてください。●バッハ・コレギウム・ジャパン第138回松蔭チャペルコンサート
〜J.S.バッハ教会カンタータ全曲シリーズ第25回〜
(日 時) 2000年9月16日(土)15時開演
(会 場) 神戸松蔭女子学院大学チャペル●合唱音楽レクチャーコンサート〜第1回
〜神戸松蔭オルガン・レクチャーコンサートシリーズ〜
(日 時) 2000年9月30日(土)15時開演
(会 場) 神戸松蔭女子学院大学チャペル●ヤスパー・ファン=エルセル オルガンリサイタル
〜神戸松蔭オルガン・レクチャーコンサートシリーズ〜
(日 時) 2000年10月9日(祝・月)16時開演
(会 場) 神戸松蔭女子学院大学チャペル●大阪コレギウム・ムジクム創立25周年記念演奏会
(日 時) 2000年10月19日(木)18時45分開演
(会 場) シンフォニーホール●吉田早夜華ソプラノリサイタル
(日 時) 2000年10月20日(金)19時開演
(会 場) 兵庫県公館(迎賓館)●フィンランド・オストロボスニア室内管弦楽団
(日 時) 2000年11月6日(月)19時開演
(会 場) シンフォニーホール●読売日本交響楽団大阪公演
(日 時) 2000年11月11日(土)18時開演
(会 場) シンフォニーホール<ひとりごと>
◆新規ページを作るのに手間がかかったので、とりあえず、これだけで更新させていただきます…(^^;
<更新情報>
・”ぷらいべえと”に、浜松への旅行日記等をアップしました。
→2000年夏休み日記・このページのBGMを変えてみました。詳しくは、このページの下の方をご覧ください。
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●ソプラノとオーボエの楽しみ
(日 時) 2000年9月3日(土)14時開演
(会 場) サロン・ツェツィリア
(出 演) ソプラノ:尾崎百合子
オーボエ:贄田尚美
ピアノ:大西浩之/川谷木綿子
(曲 目) サン=サーンス/オーボエ・ソナタ
コレルリ/オーボエ協奏曲
ヴィヴァルディ/オペラ「ポントの女王アルシリダ」より
”私はジャスミンの花”
ベッリーニ/6つのアリエッタ
山田耕筰/赤とんぼ・待ちぼうけ
平井康三郎/九十九里浜
エルガー/朝の歌
レハール/オペレッタ「メリー・ウィドウ」より
”昔ヴィリヤという森の妖精が”
プッチーニ/歌劇「ジャンニスキッキ」より ”私のお父さん”
他
(入場料) 2,000円
※六甲の山手、閑静な住宅街の中にあるサロンで開かれる演奏会です。ジョイント・リサイタルという形式ですが、お2人のそれぞれの特性をはっきりと聴きとることができるかと思います。(こういう、街の中の小さな演奏会ってのもお洒落でいいですね。)●柿原宗雅ピアノリサイタル
(日 時) 2000年9月17日(日)14時開演
(会 場) サロン・ツェツィリア
(出 演) ピアノ:柿原宗雅
(曲 目) バッハ/平均律第2巻第2番ハ短調
第1巻第8番変ホ短調
ベートーヴェン/ピアノソナタOp.111ハ短調
ブラームス/6つの小品Op.118
バッハ/イタリア協奏曲へ長調BWV971
(入場料) 3,000円
※サロン・ツェツィリアの友の会が10周年を迎えた記念の演奏会です。柿原さんは、昨年にもリサイタルをされていましたが、最近、各方面で活躍されているピアニストです。今回は、”3大B”の作品をずらりと並べて、その意気込みが感じられます。素敵な演奏会になりますように。●伊丹シティフィルハーモニー第10回定期演奏会
(日 時) 2000年9月23日(祝・土)14時開演
(会 場) 伊丹アイフォニックホール
(出 演) 加藤完ニ指揮伊丹シティフィルハーモニー
ファゴット:倉橋日出夫
(曲 目) チャイコフスキー/イタリア奇想曲Op.45
ジェーコブ/弦楽器と打楽器によるファゴットのための協奏曲
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調「悲愴」Op.74
(入場料) 1,000円
※伊丹シティフィルの演奏会も10回目を迎えました。プロ・アマ混成のオーケストラがこれまでに、どう育ってきたのか、振り返りながら、チャイコフスキーを聴いてみるのもいいかもしれませんね。●すずらんホールコンサートVol.17
(日 時) 2000年9月24日(日)14時開演
(会 場) 神戸市立北区民センター・すずらんホール
(出 演) フルート:待永望
ソプラノ:湯浅契
ピアノ:北村美奈子
テノール:山本裕之
ピアノ伴奏:阪本朋子/伊藤勝
(曲 目) プッチーニ/歌劇「トスカ」ハイライト
妙なる調和/歌に生き、愛に生き/星はきらめき
モーツァルト/ピアノソナタ変ロ長調K.333
アンダンテ
林光/宵待草変奏曲
ラヴェル/ハバネラ風小品
チアルディ/ロシアの謝肉祭
(入場料) 1,000円
※すずらんホール主催のクラシックのコンサートです。演奏は、関西で活躍中の4人のソリストですが、さて、どれだけ素敵な演奏を聴かせてくれるか、楽しみです。●神戸市室内合奏団定期演奏会
(日 時) 2000年10月7日(土)19時開演
8日(日)14時開演
(会 場) (7日)神戸文化ホール・中ホール
(8日)いずみホール
(出 演) ゲルハルト・ボッセ指揮神戸市室内合奏団&神戸市混声合唱団
(曲 目) バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV.1048
聖霊はわれらの弱きを助けたもうBWV.226
わが喜びなるイエスBwV.227
ハイドン/十字架上のキリストの最後の7つの言葉Hob.III50〜56
(入場料) 3,000円
※毎年、神戸と大阪とで行われている、神戸市室内合奏団の定期です。今回は、やはり、バッハイヤーにちなんだ曲を持ってきています。混声合唱団と一緒になって、バッハの名曲を素敵に歌いあげることでしょう。●かんでんHarmonious Family Concert
(日 時) 2000年10月12日(木)19時開演
(会 場) びわ湖ホール・大ホール
(出 演) 金聖響指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン:小林美恵
(曲 目) J.シュトラウスII/オペレッタ「こうもり」序曲
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op.92
(入場料) 2,000円
※「音楽の友」9月号に、期待の若手指揮者ということで、沼尻竜典さんと阪哲朗さんと共に紹介されていたのが、金聖響さん。私も1回だけ、学生オーケストラの演奏で彼の指揮を拝見したことがありますが、なかなか素敵な指揮をする方だという印象が残っています。(しかも、その後、彼ご自身からメールを直接いただいたこともあったりします…)そんな金さんが、大フィルとの初共演であります。しかも、ソロには小林美恵さんを迎えるという、豪勢なもの。会場もびわ湖ホールと申し分なし。金さんの今後のますますのご活躍を祈らずにはいられないのでした。●岡田征士郎バリトンリサイタル
(日 時) 2000年10月14日(土)16時30分開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) バリトン:岡田征士郎
テノール:細川維
ソプラノ:落合昭代/谷川明子
メゾ・ソプラノ:島本方世
フルート:待永望
チェロ:田中次郎
パーカッション:森晴子
ピアノ:江藤義之
(曲 目) 越谷達之助/初恋
大中恩/しぐれに寄する抒情
團伊玖磨/舟唄
湯山昭/電話
中村茂隆/君が欲しい
中西覚/新年の声
近藤圭/鯉を彫る
小倉朗/馬車の中で
中田喜直/さくら横ちょう
小林秀雄/落葉松
貴志康一/かごかき
中西覚/音楽狂言「春」(委嘱作品)
他
(入場料) 3,000円
※神戸のバリトンの名手、岡田さんのリサイタルです。やはり神戸で作曲活動を続けていらっしゃる中西さんに委嘱をされたという音楽狂言「春」が、一番の話題でしょう。一体、どのような曲なのか、とても興味のあるところです。●フランティシェック・ノボトニー&伊藤ルミ デュオコンサート
(日 時) 2000年10月28日(土)16時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ヴァイオリン:フレンティシェック・ノボトニー
ピアノ:伊藤ルミ
(曲 目) バッハ/ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ第1番ロ短調BWV1014
ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌のソナタ」
パガニーニ/モーゼ幻想曲
シューベルト/アヴェ・マリア
ドヴォルザーク/マズレックOp.49
サン=サーンス/白鳥
序奏とロンドカプリッチオーソイ短調Op.28
(入場料) 3,000円
※神戸の誇るピアニスト、伊藤ルミさんが、またノボトニーさんとのデュオリサイタルをされます。名コンビとしてすっかりお馴染みになった感じもありますが、今回もまた、素敵なハーモニーを聴かせてくれることでしょう。<ひとりごと>
◆浜松の街を見てきての関連のことを、また書きますが、あの旅行以来、「音楽の街」とはどういうものを言うのだろう、ということを、ちょっと考えてみています。神戸について言えば、確かに「音楽の街」というキャッチフレーズが使われてはいるのですが、はて、どこをどうさして、「音楽の街」なんだろう、と思ってしまいます。このキャッチフレーズを使っているのは、神戸市演奏協会という、神戸市の外郭団体。文字通り、音楽の関係の事業をしているところで、大きくは、「神戸市室内合奏団」と「神戸市混声合唱団」、そして「神戸アーバンオペラハウス」という3つの音楽団体を統括し、それらの事務局をしているのです。そして、室内合奏団のメンバーや混声合唱団のメンバーが、随時、市内の各所に行って、そこで多くの市民向けの演奏を行っているわけで、それをさして、即ち「音楽の街」と言うのです。一流の演奏家の演奏を、身近に聴くことができる、そのことをさして、音楽文化が浸透していき、そこから「音楽の街」づくりがなされる、ということなのでしょう。なるほど、確かにそういう啓蒙活動は必要なことであり、そのことを行政側が税金を投入して行うこと自体には意義があるかと思います。でも、それだけでいいのか、という疑問はどうしても私個人の中には残ってしまいます。啓蒙活動的な音楽の享受というのは、言うてみれば、上から与えられての音楽なわけで、そこには、自発的に音楽に触れるという要素が少ないような気がするのです。そもそも、音楽というのは、自分の思いを表現するための一つの手段であり、音楽を聴く場合にも、自分の意思で音楽を聴くということが大事なのではないか、と思うのです。こういう演奏者が、こういう曲を演奏するから、自分自身が聴いてみようと思うから、その演奏会を聴きに出かけよう、という態度こそが、健全な音楽文化を作り上げていく基になるのではないか、そう思ってしまうのです。もっとも、そうやって自分自身で考えるまでに至らない場合ということもあるでしょう。音楽にあまり詳しくない、音楽のことなど全然分からない、というような方もいらっしゃるでしょうし、そうした方に対しては、上記のような啓蒙活動は有効なのだとは思います。でも、市民は、そういう人たちばかりではない、もうちょっとは詳しく知っているような人もいるわけです。いや、むしろ、アマチュアで音楽の活動などしている人も大勢いるわけで、そうした人達が選ぼうとする選択肢というのは、非常に少ない、というのが現状なのではないでしょうか。室内合奏団の演奏会や神戸アーバンオペラハウスは、まだ、そういった欲求には応えてはくれますが、しかし、混声合唱団の演奏会だけは、どうしても、そうした欲求を満たしてはくれない。市の混声合唱団の演奏会に行くくらいなら、まだ、アマチュアの神戸中央合唱団やはもーる神戸等の演奏会に行った方が刺激的だと思うのです。で、結果的には、大阪の演奏会の方が数段、いい、ということになり、聴衆は大阪の方へと流れて行ってしまうのです。最近になって、神戸国際会館など、魅力的な自主公演を組むところも出てきて、神戸でも素晴らしい演奏に触れる機会が増えてきてはいます。でも、それでも、まだまだ大阪や京都には比べるべくもないのではないでしょうか。小さなところでは、あちらこちらでサロンコンサートの類いのものが多く開かれるようになってきていて、そこいらの街角でクラシック音楽に触れることもできるようにはなってきています。でも、それらはまだまだ小さな民間での活動のこと。行政の側が勝手に「音楽の街」などと言うのは、とんでもないことなのではないかと思ってしまいます。
…何か、長々と書いてしまいました。もうちょっと整理して、神戸の音楽文化というものについて考えていけたら、と思います。
<更新情報>
・”らいぶらりぃ”に、”ディズニー・オン・アイス”の感想をアップしました。
→ディズニー・オン・アイス<今週仕入れてきた演奏会情報>
●モーツァルト室内管弦楽団第97回定期演奏会
(日 時) 2000年9月24日(日)14時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 門良一指揮モーツァルト室内管弦楽団
ピアノ:阿部裕之/谷千鶴
フルート:大江浩志
ソプラノ:田中希美
オーボエ:伊賀上文子
クラリネット:高橋博
ホルン:細田昌宏
ファゴット:佐伯利之
(曲 目) モーツァルト/交響曲第31番ニ長調K.297「パリ」
フルート協奏曲第2番ニ長調K.314
4つの管楽器のための協奏交響曲変ホ長調K.297bより
演奏会用アリア「アルカンドロよ、告白しよう」K.294
「テッサリアの民よ」K.316
2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365
(入場料) 4,500円
※モーツァルト室内管弦楽団の創立30周年を記念してのシリーズの5回目です。今回は、「マンハイム・パリ旅行のモーツァルト」がテーマ。モーツァルトの曲をたっぷりと味わうまたとない機会ですね。●久保田巧&サハロフ/ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全曲シリーズ1
(日 時) 2000年10月20日(金)19時開演
(会 場) 神戸文化ホール・中ホール
(出 演) ヴァイオリン:久保田巧
ピアノ:ヴァディム・サハロフ
(曲 目) ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12-2
シルヴェストロフ/ヴァイオリン・ソナタ”ポスト・スクリプトゥム”
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイチェル」
ピアソラ/ル・グラン・タンゴ
(入場料) 3,500円
※神戸文化ホールが珍しく(?)、特定のアーティストによるシリーズものを企画してくれました。あのクレーメルとのデュオでも世界的に有名なサハロフさんと、サイトウキネンや水戸室内管等のメンバーとしても活躍している久保田さんとのデュオによる、ベートーヴェンのヴァイリン・ソナタ全曲シリーズがこの秋からスタートします。半年ごとに1回ずつのペースで行っていき、再来年の秋までの5回に渡って、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全てを紹介していこうというものです。それに、ベートーヴェンだけでなく、シルヴェストロフや(次回からは)プロコフィエフやショスタコーヴィチ等の曲も同時に演奏され、完全にベートーヴェン一色になってしまわないのもまた、魅力でもあります。きっと、素晴らしいベートーヴェンを聴かせてくれることでしょう。●神戸シンフォニックバンド第21回定期演奏会
(日 時) 2000年10月22日(日)13時30分開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(出 演) 神戸シンフォニックバンド
(曲 目) ビゼー/「アルルの女」第2組曲
大栗裕/仮面幻想
コーラル・ブルー
ウェッバー/ミュージカル「オペラ座の怪人」メドレー
ラテン・ヒット・パレード
他
(入場料) 400円
※神戸で活躍中のアマチュアブラスバンド、シンフォニックバンドも、昨年に20回目の節目の演奏会を終え、今年は、いよいよ21回目の演奏会。演奏にもますます気合いが入っていることと思います。きっと、熱い演奏を聴かせてくれることでしょう。●アンドレ・ギャニオン
(日 時) 2000年11月3日(祝・金)13時/17時開演
(会 場) リサイタルホール
(出 演) ピアノ:アンドレ・ギャニオン
(曲 目) 不明
(入場料) 6,000円
※甘く美しいピアノを奏でるピアニストのアンドレ・ギャニオンさんが、今年もまたやってきます。”癒し”という言葉がもてはやされる今日この頃、ギャニオンさんのピアノに耳を傾けてみるのも、いいかもしれませんね。●寺井尚子ジャズカルテットコンサート
(日 時) 2000年11月5日(日)15時開演
(会 場) 新神戸オリエンタル劇場
(出 演) ヴァイオリン:寺井尚子
ピアノ:奥山勝
ベース:池田達也
ドラムス:藤井摂
ギター(ゲスト):宮野弘紀
(曲 目) 不明
(入場料) S:4,500円/A:3,500円
※様々なジャンルで活躍をするジャズ・ヴァイオリニストとして注目の寺井さんが神戸にやってきます。しかも、会場が新神戸オリエンタル劇場。「ヨーロッパの気品漂うオペラハウスでのFirstコンサート」と、彼女自身がメッセージで言っているようですが、素敵な雰囲気でのコンサートになることでしょう。●2台のピアノによるアルゼンチンタンゴ
(日 時) 2000年11月5日(日)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ピアノ:ミゲル・アンヘル・バルコス/ムラカミ・ユミコ
ベース:グスタボ・グレゴリオ
(曲 目) エル・チョクロ
天使のミロンガ
アディオス・ノニーノ
ラ・クンパルシータ
生命の街
リベルタンゴ
他
(入場料) 4,000円
※ピアノ2台+ベースによるタンゴの演奏です。ピアソラの名曲はもちろん、タンゴのスタンダードも取り入れて、楽しい演奏会になることでしょう。なお、ピアニストの村上さんは、チラシにはお名前が漢字で出ていなかったので、カナで表記させていただきました…●大阪フィルハーモニー交響楽団第343回定期演奏会
(日 時) 2000年11月7日(火)19時開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) パーヴァ・ヤルヴィ指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン:諏訪内晶子
(曲 目) ショスタコーヴィッチ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77
ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
(入場料) A:5,200円/B:4,100円/C:3,100円/D:1,000円
Box:6,200円
※今回の大フィルの定期には、諏訪内さんが登場します。しかも、パーヴォ・ヤルヴィさんの指揮で、ショスタコのコンチェルト。聴く度に、その表現の域を広げてきているように感じる彼女の、織り成すショスタコがどのようなものか、とても興味のあるところですね。●協奏曲へのいざない
(日 時) 2000年11月12日(日)15時開演
(会 場) 神戸文化ホール・中ホール
(出 演) ゲルハルト・ボッセ指揮神戸市室内合奏団
ピアノ:菊池葉子/坂本恵子
フルート:吉岡美恵子
(曲 目) モーツァルト/ディヴェルティメントヘ長調K.138
ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
フルート協奏曲ト長調K.313
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595
(入場料) 4,000円
※神戸市室内合奏団の秋の演奏会…という位置付けで考えていいのでしょうか。オール・モーツアルトのプログラムで、しかも、地元で活躍中の3人のソリストを迎えてのコンチェルト三昧です。ボッセさんの指揮で、素敵な演奏を聴くことができることでしょう。●時を超えて〜新世紀へのバッハVol.10「ミサ曲ロ短調」
(日 時) 2000年12月8日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
ソプラノ:鈴木美登里/野々下由香里
カウンター:アンドレアス・ショル
テノール:ゲルト・テュルク
バス:ペーター・コーイ
(曲 目) バッハ/ミサ曲ロ短調
(入場料) S:8,000円/A:6,000円
※いずみホールで1年に渡って続いた「新世紀へのバッハ」のシリーズ、最後の月になって、いよいよ、真打ち登場、といった感じです。本場ドイツのライプツィヒでのバッハ・フェスティバルにも参加して、その見事な演奏でヨーロッパの聴衆を涌かせた彼らの演奏する、ロ短調ミサ。きっと、話題沸騰中のあの「サイトウキネン」にも負けないほどの見事な演奏を聴かせてくれることでしょう。<ひとりごと>
◆先週1週間、実家の方に帰省し、その帰り、浜松で途中下車して、2泊の観光旅行をしてきました。浜名湖名産のウナギも美味しかったのですが、何よりも印象的なのは、「楽器博物館」の素晴らしさです。全国でも珍しい、公立の楽器専門の博物館で、様々な楽器が展示されているのです。ヨーロッパに日本、アジア・アフリカの3つの地域ごとに、時代を経て、どのような楽器が誕生してきたのか、見ているだけでも、楽しくなってきます。それに加えて、ヘッドフォンでいくつかの楽器の音を実際に聴くこともできるのです。その中には、目の前に展示してある楽器そのもので演奏したものを聴かせてくれるものもあり、もう、とっても感動もんです。モーツァルトの時代のピアノの音色など、聴いてみると、まるで、モーツァルトやサリエリらが活躍した宮廷の中に迷いこんだかのような感じになるほど、美しく響きのあるものでした。これだけの施設を、公立で造ってしまうなんて、さすが、「音楽の街」をうたうだけのことはあります。アクト・シティのホールも綺麗でよさそうなホールですし(中にはもちろん、入ってないのですが)、そこのプレイガイドも大きくて、利用しやすそうで、いいなぁ、と思います。翻って、我が神戸市も、一応は施策の中に「文化都市」ということをうたっており、「音楽の街」というキャッチフレーズもあることはあるのですが、さて、実際はどうなのか、と見てみると、現実はなかなか… 文化関係への予算は年々、削減される一方で、増えるのは相変わらずの重厚長大な開発関係の方面への予算ばかり。これでほんまに「文化都市」が実現するのか、と思ってしまうのが実情なのではないでしょうか。…と、ちょっと考えさせられてしまうのでした。
◆また、浜松と言えば、ヤマハの本社のあるところ。というわけで、ヤマハの本社工場にもお邪魔させていただきました。もちろん、しっかりと、ピアノ工場の見学もさせていただいて、とても勉強になりました。実に多くの方の手によって、しかも、まさに”手”作業で行われている過程もあり(張弦とか調律、整音など)、こんなにも丁寧にピアノが組み立てられているのだと思うと、改めてピアノという楽器の素晴らしさを思い知らされたような気がします。これからピアノを弾く時は、そうしたピアノ職人さん達のことも考えてみようと思うのでした。
<今週仕入れてきた演奏会情報>
●メレ・フラ in 酒心館
(日 時) 2000年9月3日(日)14時開演
(会 場) 神戸酒心館ホール
(出 演) ハワイアン:MSソサエティー
ギター:矢野淳雄
ドラム:井伊正介
ウクレレ&ヴォーカル:立川宏之
ギター&ヴォーカル:佐久間俊彦
ヴォーカル:杉本靖
ヴォーカル:佐久間三沙子
ベース:岩本重治
ハワイアン・フラ:ハワイアン・KOBE
ギター:矢野淳雄
ギター&ヴォーカル:木村明
ベース:狐塚春樹
ウクレレ:岩本重治
ウクレレ&ヴォーカル:河田信秀/松元和子
友情出演:ナレオ・ワヒネ/AKI・ウクレレアンサンブル
(入場料) 2,500円
※夏はやっぱりハワイアン、という感じのコンサートです。(と言うても、実際は9月なんですが…)「ムームーやパレオで、またウクレレを持ってご参加下さい」とチラシには書いてあります。んー、一体どんなコンサートになるんでしょう…?●JAZZ in SEISHIN
(日 時) 2000年9月24日(日)13時開演
(会 場) 神戸市立西区民センター・大ホール
(出 演) 川崎重工スイング・ジャズ・オーケストラ
メイト・ジャズ・オーケストラ
新日鐵 SWING CAT'S
ファンポート・ジャズバンド
コウベ・バンジョー・クラブ
JAZZ WORK SHOP TAKE FIVE
(入場料) 500円
※毎年、この季節に西区民センターで行われている「JAZZ in SEISHIN」が今年も 行われます。市内のフルバンドやデキシーランド・ジャズバンド、バンジョ・バンド 等が集まってきてのジャズのコンサート、楽しいものになることでしょう。●ロストシティクラブコンサート
(日 時) 2000年9月30日(土)15時30分開演
(会 場) 神戸酒心館ホール
(出 演) Lost City Mad Dogs
ギター&ヴォーカル:成田正哉
バンジョー&フィドル:壇野寿三男
ドブロ:杉山修
ベース:松下雅貴
ゲストバンド:シュガー・オン・トップ
(曲 目) ロッキートップ
フォギー・マウンテン・ブレーク・ダウン
テネシー・ワルツ
ジャンバラヤ
他
(入場料) 3,000円
※神戸のライブハウスで生まれ育った”ロスト・シティ・マッド・ドッグズ”。市内のライブハウスで今でも月に2〜3回のライブ活動を行っているそうですが、そのバンドが酒心館に登場です。カントリーミュージックやブルーグラスミュージックを酒蔵で聴く、なんてのもお洒落でいいですね。●貞松・浜田バレエ団:特別公演/創作リサイタル12
(日 時) 2000年10月7日(土)18時開演
(会 場) 新神戸オリエンタル劇場
(出 演) 井勝/貞松正一郎/川村康二/秋定信哉/芦内雄一郎/瀬川哲司/玉那覇雄介
堀部富子/長良良子/朝田美保/上村未香/松良朋子/正木志保
朝田笑美子/山口益加/冨川亜希子/竹中優花/吉田朱里/佐々木優希
武用宜子/安原梨乃/冨士木祐子/竹井愛/大江陽子/廣岡奈美/半井聡子
逢阪由佳世梨/谷村さやか/陣野早紀
他
(演 目) ガボン伝承曲(吉田朱里振付)/めざめ
ベック(芦内雄二郎振付)/ライフ
フェイ(川村康二振付)/晴れた午後には
ノーノ(川村きよ子振付)/黒い妖精
久石譲(上甲裕久振付)/冬の夢
ピアソラ(長尾良子振付)/ダンシング・マシーン
冨田勲(井勝振付)/パルサー
ロサウロ(貞松正一郎振付)/ジャングル・ビート
(入場料) S:4,500円/A:3,500円
※神戸を代表するバレエ団である貞松・浜田バレエ団の、創作リサイタルです。今回もまた、オリジナルの美しいバレエで、我々を魅了してくれることでしょう。●ウィーン・フィル・メンバーと神戸の子供たち 夢のジョイントコンサート
(日 時) 2000年10月8日(日)14時30分開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) アルカディア・ピアノ・クァルテット・ウィーン
武田博之指揮ニューフィルハーモニー・ジュニアオーケストラ
(曲 目) マーラー/ピアノ四重奏曲の断片
ロータ/道、甘い生活
ピアソラ/リベルタンゴ
シューマン/序奏とアレグロ・アパショナートト長調Op.92
モーツァルト/交響曲第40番
(入場料) 1,500円
※ニューフィルハーモニー・ジュニアオーケストラは、神戸の子供たちにより結成されているオーケストラ。今回は、第3回の松方ホール音楽賞奨励賞を受賞したことの記念のコンサートです。しかも、ウィーン・フィルのメンバーにより結成されているカルテットを呼んでのジョイントコンサー。これは、きっと、子供達にとっても、素晴らしい勉強と交流の機会となることでしょう。●アンサンブル神戸〜プティ・シンフォニーの競演
(日 時) 2000年10月13日(金)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ヴァイオリン:小笠原薫/小目谷しず子/立花礼子/三次玲子/宮崎万里/本吉優子
ヴィオラ:中島悦子/若松芳
チェロ:池村佳子/高橋乗子/野田祐子/福田賀予
コントラバス:大川恵利子
フルート:矢野正浩
オーボエ:徳山奈美/施秀麗
クラリネット:家久美子/岩國晃子
ファゴット:片寄伸也/野崎実果
ホルン:堺温子/中川直子
(曲 目) ブラームス/弦楽六重奏曲第1番変ホ長調Op.18
グノー/管楽器のための小交響曲
メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲変ホ長調Op.20
スーク/弦楽のためのセレナーデ変ホ長調Op.6
(入場料) 3,000円
※今回のアンサンブル神戸の演奏会は、副題にもあるように小さな交響曲(ちょっと大きめな感じの室内楽とでも言うのでしょうか…)を集めてのものです。残念ながら、我らの阪さんは、今回は指揮をされませんが(ドイツでご活躍中、かしらん…)、アンサンブルのメンバー、オンリーでも素敵な演奏を聴かせてくれることを期待したいですね。●田崎悦子ピアノ公開レッスン
(日 時) 2000年10月15日(日)14時開演
(会 場) 神戸酒心館ホール
(出 演) ピアノ:田崎悦子
(入場料) 3,500円
※この9月にオーディションで選ばれた方を対象に、田崎さんがレッスンをつけるのを、公開で見ることができるという企画です。楽器はアートヴィンテージ(逸品)スタインウェイで、レッスンを受ける人にとっては、またとない素敵な機会になりますね。●第27回KOBEフレッシュコンサート
(日 時) 2000年10月15日(日)14時開演
(会 場) 神戸市立東灘区民センター・うはらホール
(出 演) ピアノ:下牧浩子
フルート:佐藤実希子
ピアノ伴奏:佐藤裕美子
(曲 目) ドップラー/ハンガリー田園幻想曲
武満徹/リタニ−マイケル・ヴァイナーの追悼に−
間宮芳生/ピアノ・ソナタ第3番「スプリング」
武満徹/フォー・アウェイ
リスト/波の上を歩くパウラの聖フランソワ
プロコフィエフ/フルート・ソナタOp.94
(入場料) 1,000円
※今年もフレッシュコンサートの始まる季節になりました。今年の1回目は、フルートとピアノのジョイントコンサートです。注目すべきは、ピアノの方の選曲が、武満作品に間宮作品という現代日本を代表する作曲家の作品を取り上げていること。若手演奏家ならではの選曲と言えるのかもしれませんね。一方のフルートもプロコフィエフの大作を持っていており、こちらも大いに期待、ですね。●アンダルシア〜情熱の瞬間
(日 時) 2000年10月18日(水)18時30分開演
(会 場) 芦屋ルナ・ホール
(出 演) サンブラ・フラメンコ舞踏団
(演 目) アレグリアス/ソレア/タンゴス/ファンダンゴス
ロメーラ/ソレア・ポール・ブレリアス 他
(入場料) 5,000円
※スペインからやってきたサンブラ・フラメンコ舞踏団による、本場のフラメンコに触れるまたとない機会です。情熱的なその舞踏に、きっと興奮させられること間違いなし、でしょう。●神戸からのしらべ〜日本のうた 世界のうた
(日 時) 2000年10月19日(木)19時開演
(会 場) 神戸文化ホール・中ホール
(出 演) ソプラノ:安藝栄子/芦原昌子/林裕美子/福永修子
メゾ.ソプラノ:荒田祐子/森池日佐子
テノール:田原祥一郎/西垣俊朗/畑儀文/松本幸三
バリトン:伊藤正/小村亮三
斉田好男指揮神戸音楽家協会室内アンサンブル
(曲 目) 成田為三/浜辺の歌
中田喜直/夏の思い出
ジルヒャー/ローレライ
黒人霊歌/深い河
デーレ/すみれの花咲く頃
アダモ/雪が降る
クルライス/忘れな草
ララ/グラナダ
アイルランド民謡/ロンドンデリーの歌
ロシア民謡/ともしび
他
(入場料) 4,500円
※神戸音楽家協会の皆さんによる「神戸からのしらべ」、毎年のように行われていますが、今年もまた、副題のとおり、日本や世界の名歌を集めての演奏会です。でも、これまでは歌の伴奏はピアノでしていたのを、今回は、室内アンサンブルを結成しての伴奏になるのですね。きっと、音楽に厚みが加わることでしょう。誰にでも親しめる曲が並んでいるのが、素敵な演奏会です。<ひとりごと>
◆来週はお盆。ということで、私達も帰省します。なので、来週の更新はお休みになります。だから、ちょっと早く、とりあえず、アップだけしてみました。(^^;◆上に書いているような演奏会情報、もうちょっと見栄えよくできないものかと今、画策しております。いずれ、できあがったらまたアップしますので、お楽しみに。(いつの日のことやら…)
<更新情報>
・”らいぶらりぃ”に、”平和コンサート 宮川泰&西村由紀江”の感想をアップしました。
→宮川泰&西村由紀江<先週仕入れてきた演奏会情報>
●野島稔ピアノリサイタル
(日 時) 2000年9月29日(金)19時開演
(会 場) 宝塚ベガ・ホール
(出 演) ピアノ:野島稔
(曲 目) バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻より
第1番ハ長調/第4番嬰ハ短調/第7番変ホ長調/第8番変ホ短調
シューマン/交響的練習曲Op.13
ドビュッシー/前奏曲集第2集
(入場料) 3,000円
※日本を代表するピアニストの1人で、ラヴェルの演奏には定評のある野島さんのリサイタルです。とかくロマン派以降の曲というイメージのある野島さんですが、今回は、やはり、バッハの曲を持ってきていらっしゃいます。素敵なバッハになることでしょう。●ベジャール・ガラ
(日 時) 2000年10月15日(日)14時30分開演
(会 場) びわ湖ホール・大ホール
(出 演) 東京バレエ団
振付:モーリス・ベジャール
(演 目) ストラヴィンスキー/春の祭典
ショパン/モーツァルトの主題による「ドン・ジョヴァンニ」
ラヴェル/ボレロ
(入場料) A:7,000円/B:6,000円/C:5,000円/D:3,000円
※20世紀バレエ団を率いて、今世紀、舞台芸術に大きなセンセーションを巻き起こしたモーリス・ベジャール、そんな彼の代表作である「春の祭典」、「ドン・ジョヴァンニ」、「ボレロ」を一度に見ることのできる、またとない機会です。「春の祭典」や「ボレロ」なんて、世界中でも東京バレエ団しか、上演を許されていないといいますから、ファンには見逃せない公演ですね。●大阪フィルハーモニー交響楽団第342回定期演奏会
(日 時) 2000年10月20日(金)19時開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) 朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
アルト:伊原直子
大阪フィルハーモニー合唱団
(曲 目) ブラームス/アルト・ラプソディーOp.53
交響曲第2番ニ長調Op.73
(入場料) A:5,200円/B:4,100円/C:3,100円/D:1,000円/Box:6,200円
※今回の大フィルの定期は、ブラームスづくしです。2番シンフォニーに、アルト・ラプソディーという組み合わせ。何とも渋い選曲という感じですが、これを朝比奈さんの指揮で聴くともなれば、是非とも行ってみたいと思うものでしょう。●松山バレエ団 新「白鳥の湖」
(日 時) 2000年10月31日(火)18時30分開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) 主演:森下洋子/清水哲太郎
松山バレエ団総出演
(演 目) チャイコフスキー/白鳥の湖
(入場料) S:14,000円/A:12,000円/B:10,000円/C:8,000円
※日本が世界に誇るプリマの森下洋子さん、その彼女を中心にした松山バレエ団総出演による新「白鳥の湖」の公演がやってきます。新「白鳥の湖」は、松山バレエ団の総監督である清水哲太郎さんにより新演出・振付された作品で、単なるジークフリートとオデットとの恋物語りの枠を超えて、歴史的背景等を盛り込ませ、さらにスケールの大きなドラマに仕上がっているのだそうです。豪華絢爛な舞台が繰り広げられることでしょう。●ズスケ・トリオ
(日 時) 2000年11月14日(火)19時開演
(会 場) 京都コンサートホール(小)アンサンブルホールムラタ
(出 演) ズスケ・トリオ
ヴァイオリン:カール・ズスケ
チェロ:クリストフ・ヘンケル
ピアノ児嶋一江
(曲 目) シューベルト/三重奏曲「ノットゥルノ」変ホ長調Op.148 D.897
ショパン/ピアノ三重奏曲ト短調Op.8
ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」
(入場料) 4,500円
※あのゲルハルト・ボッセさんから、ドイツ室内楽の伝統的奏法を継承し、さらに磨き上げて、聴く者に深い感銘を与えてくれるズスケさん、その彼を中心に昨年、結成されたのが、このズスケ・トリオです。昨年の東京での公演では、その格調の高さや奥行きの深さが絶賛されたそうですが、今回も、素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれることでしょう。●サウンズ・オブ・サイレンス
(日 時) 2000年11月17日(金)19時開演
(会 場) 伊丹市立文化会館「いたみホール」
(出 演) ルドルフ・ヴェルテン指揮イ・フィアミンギ(ベルギー室内管弦楽団)
雅楽:東儀秀樹
(曲 目) 不明
(入場料) SS:9,000円/S:7,500円/A:6,000円
※イ・フィアミンギは言うまでもなく世界でも最高峰に位置する室内オーケストラ。そこが展開しているのが、マルチメディア・プロジェクトなる新しいミュージック・イベント。ジャンルを超えて様々なミュージシャンと共演し、舞踏や映像までも駆使してのイベントなんだそうです。そして、今年は、あの東儀秀樹さんと共演するというのです。「2000年錦繍のころ−驚異の幻想美、たまゆら」というコピーがチラシには書いてあるのですが、一体、どのようなコンサートになるのか、それは行ってみたいと分からないです。とっても興味のあるコンサートですね。●ベルチャ・クァルテット
(日 時) 2000年11月24日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) ベルチャ・クァルテット
ヴァイオリン:コリナ・ベルチャ/ラウラ・サミュエル
ヴィオラ:クシストフ・ホジェルスキー
チェロ:アラスデア・テイト
(曲 目) ハイドン/弦楽四重奏曲ハ長調Op.76-3「皇帝」
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲醍番変ロ長調Op.18-6
ドビュッシー/弦楽四重奏曲ト短調Op.10
(入場料) 3,000円
※昨年の大阪国際室内楽コンクール第1部門で傑出した実力で見事優勝を果たし、さらにフランスのボルドー国際弦楽四重奏コンクールでも優勝、今年3月にカーネギーでのデビューリサイタルを成功させた、若々しいクァルテットが、このベルチャ・クァルテット。「世界の超一流に比肩する」とさえ評価されたという、その大阪の地へ再び彼等が登場するというのは、また喜ばしいことでもありますね。●サンクトペテルブルク放送交響楽団
(日 時) 2000年11月24日(金)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) スタニスラフ・ゴルコヴェンコ指揮サンクトペテルブルク放送交響楽団
(曲 目) グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ムソルグスキー/歌劇「ホヴァンシチナ」より
前奏曲”モスクワ河の夜明け”
リムスキー=コルサコフ/歌劇「サルタン皇帝の物語」より
第3幕への前奏曲”熊蜂の飛行”
グラズノフ/バレエ音楽「ライモンダ」より
第3幕の間奏曲/スペイン舞曲
ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より ”ダッタン人の踊り”
チャイコフスキー/「眠りの森の美女」より ワルツ
「白鳥の湖」より 情景/四羽の白鳥の踊り
「くるみ割り人形」より 花のワルツ
プロコフィエフ/「ロミオとジュリエット」より
モンタギュー家とキャピュレット家/タイボルトの死
ガヴリーン/バレエ音楽「アニュータ」より カプリス/タランテラ
スヴィリドフ/映画音楽「吹雪」より ロマンス
ハチャトゥリアン/劇音楽「仮面舞踏会」より ワルツ
バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞
(入場料) A:6,000円/B:4,500円/C:3,000円/D:1,000円
※「ロシア・アンコール名曲大全集」と銘打った公演ですが、なるほど、確かにロシアの作品ばかりがずらりと並んでいます。これらの小品を、お国自慢のサンクトペテルブルク放送響は、パワー溢れる演奏でたっぷりと聴かせてくれることでしょう。<先週の新聞の記事から>
●7月30日(日)の共同通信ニュースで、同日、東京・羽田空港の全日空格納庫で、旅客機のそばに設けられたステージでクラシックのコンサートが行われたことが報じられていました。「大田まちづくり芸術支援協会」という、地元大田区の文化芸術活動を支援しているところが主催になってのことですが、その理事長の言葉、「街に芸術があることでその街に厚みが増すと思う。」には意味深いものがあると思います。ある意味では街づくりの基本とも言えるのではないでしょうか…●7月31日(月)の産経新聞「地球楽信」に、バイロイト音楽祭の記事が載っていました。今年は「リング」4部作の全てが新演出で登場してくるという、注目の年。その演出を担うのが、ユルゲン・フリムさん。初日の「ラインの黄金」では、舞台設定を現代に移すという手法が取られて、結果的には総じて大成功に終わったようです。「ただ、ストーリーの読み替えという点では、もう一つ画期的な新機軸がない」という評価もあるようで、ワグネリアンの聖地ですら、新しい切り口を作り出すことができなくなっているのでは、という危惧も一部にはあるようですね。…時代の推移と共に、オペラの演出も多様化し、また難しくなってきているのでしょうねぇ。
●7月31日(月)の産経新聞夕刊に、この12月に大阪でも公演のある、「リバーダンス」の記事が載っていました。アイルランドの誇る”輸出品”とも言う、このアイリッシュ・ダンス、伝統的なものに加えて、現代風にアレンジされたケルトミュージックやスペインのフラメンコ、ロシアのモダンバレエ等の要素を織り込みながら、より素晴らしい芸術に仕上げられているのですね。見る者を、躍動と静寂とのリズムの中に包み込んでいき、大いな感動を与えてくれる「リバーダンス」、大阪では12月14日から17日まで、大阪城ホールで行われるそうです。…見に行ってみようかな。(^^;
●8月2日(水)の時事通信社ニュースで、小澤征爾氏が、アメリカ・マサチューセッツ州で起きた自動車事故で負傷者の救出を手助けしていた、と報じられていました。公演を終えての帰宅途中に事故に遭遇し、他の楽団員達と一緒に、救助活動を行っていたとのことですが、さすが、小澤さんですね。人間として当然のことをしているだけ、とも思えますが、それでも、やはり、とっさのことでも適格に判断できることはすごいことなのでしょう。
●8月3日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、例の小澤&ウィーンフィルのチケット発売の日のことが書かれていました。シンフォニーホールでの行列は、550人にも達し、ぐるりとホールの周りを取り巻いていたそうです。早い人は2日前から並んでいたそうで、いやはや、すごいものです。そうやって汗をかきながら、行列を作ってチケットを手に入れるということに関して、「ケースによっては対面でやりとりするプレイガイドがあってもと、人間味あふれたプレイガイドを懐かしく思い返した」と記事には書いてありました。インターネットとかでもチケットを手に入れることのできる(私はいつもこうやってチケットを入手してます…)昨今、人間同士が顔を向かい合わせてチケットを求めることができてもいいではないか、ということでしょうか。それはそうだと思います。けれど、その前に、余りにも高いチケットの値段を引き下げて、誰でも買いたいと思えるような価格にすることと、オペレーター対応の電話回線の本数を増やして、電話口でもすぐに予約することができるような仕組みを作る、ということも必要なのではないでしょうか。もっと、多くの人が、容易に、欲しいと思うチケットを入手することのできるような仕組みができたらいいのに… と思うのでした。
<ひとりごと>
◆チェリストの長谷川陽子さんのファンクラブ「ひまわり」から、暑中見舞いが届きました。と、そこに目をみはるようなことが。10月の1日、宮城県の七ヶ浜国際村で、長谷川陽子さんと、ピアニストの仲道郁代さんのデュオ・リサイタルがあるのだとか。お2人のファンとして、おぉっ!と声をあげてしまったのは言うまでもありません。(^^; う〜む、こんな公演、大阪か神戸でもやってくれたらなぁ…◆今月の”ゆうせん”の情報です。BF40チャンネルでは、今月はショスタコービッチの特集が組まれています。それも、声楽曲を中心に組まれており、ファンにはたまらないものとなっています。オラトリオ「森の歌」や交響曲第13番「バビ・ヤール」、「ステンカ・ラージンの処刑」にアカペラ合唱の「十の詩」等々、聴いてみたいと思う曲がずらりと並んでいます。これは要チェックですね。
◆また、BF37チャンネルでは、”室内楽の歩み”のシリーズの第3弾として、初期ロマン派の曲が並べられています。シューベルトやメンデルスゾーン、パガニーニに、それにショパンやシュポアなどの名曲がずらり。暑い時にこそ、こういう室内楽をじっくり聴いて、涼を味わうのも一興かもしれませんね。
<更新情報>
・”らいぶらりぃ”に、エストニア少女合唱団”エッレルヘイン”の感想をアップしました。
→エストニア少女合唱団・”らぼ”に、いくつかの追加をしました。詳細は、そちらの頁でご覧ください。
→トイヴォ・クーラを聴こう<先週仕入れてきた演奏会情報>
●芦屋交響楽団第53回演奏会
(日 時) 2000年9月10日(日)16時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 松尾葉子指揮芦屋交響楽団
(曲 目) バルトーク/バレエ組曲「中国の不思議な役人」
プロコフィエフ/交響曲第1番「古典」
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」
(入場料) 2,000円
※「あしきょう」の今回の定期は、バルトークにプロコフィエフにストラヴィンスキーと、まさに20世紀最後の演奏会にふさわしいような曲が並んでいます。指揮は同じみの松尾さん。今回もきっと、熱く素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。●J.S.バッハと私 VOL.3
○加藤知子ヴァイオリン・リサイタル
(日 時) 2000年9月27日(水)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ヴァイオリン:加藤知子 (曲 目) バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV.1006
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004
(入場料) 4,000円
○児玉桃ピアノ・リサイタル
(日 時) 2000年10月16日(月)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ピアノ:児玉桃
(曲 目) バッハ/カプリッチョ変ロ長調「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV.922
フランス組曲第4番変ホ長調BWV.815
パルティータ第2番ハ短調BWV.826
4つのデュエットBWV.802〜805
半音階的幻想曲とフーガニ短調BwV.903
イタリア風協奏曲へ長調BWV.971
(入場料) 4,000円
○佐藤豊彦バロック・リュート・リサイタル
(日 時) 2000年11月20日(月)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) バロック・リュート:佐藤豊彦
(曲 目) バッハ/組曲イ短調BWV.1008
組曲変ホ長調BWV.1007
組曲変ロ長調BWV.1010
(入場料) 4,000円
※フェニックスホールのバッハ特集の第3弾。今回も魅力的なアーティストが並んでいます。個人的に注目は児玉桃さんのバッハ。桃さんもバッハを弾くの?という感じもしないでもないのですが、何か、聴きたくなるような魅力を感じますね。それに、加藤さんのヴァイオリンも、魅力的です。この春に千住真理子さんなどもしていらっしゃた、無伴奏のソナタやパルティータから3曲に挑まれます。そして、締めは佐藤さんのバロック・リュート。いずれも、バッハの真髄をたっぷりと聴かせてくれることでしょう。●ハンガリー国立民族アンサンブル公演
(日 時) 2000年10月9日(月・祝)14時開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(出 演) ハンガリー国立民族アンサンブル
(入場料) 3,500円
※ハンガリーの民俗芸能を絶やすことなく保護していくために創立されたハンガリー国立民族アンサンブルが、やってきます。ハンガリー最高の振り付け師と称されるシャンドール・テイマールによって率いられており、コーラス、舞踏、楽団ともに、最高の民族音楽を聴かせ、見せてくれることでしょう。●田淵幸三ピアノコンサート
(日 時) 2000年10月10日(火)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) ピアノ:田淵幸三
ヴァイオリン:北浦洋子/日比浩一
ヴィオラ:杉山雄一
チェロ:日野俊介
(曲 目) シューベルト/即興曲第3番変ロ長調D.935-3
シューマン/ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44
ショスタコーヴィッチ/ピアノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の五重奏曲ト短調Op.57
(入場料) 4,000円
※神戸のピアニスト、田淵幸三さんが、今回はメンバーを集めての室内楽をされます。そのメンバーも関西で活躍されている一流の方ばかり。シューベルトにシューマン、そしてショスタコと、室内楽の醍醐味を味わせてくれることでしょう。●大江健三郎と光による後援&コンサート
(日 時) 2000年10月15日(日)14時開演
(会 場) 伊丹市立文化会館・いたみホール
(出 演) 大江健三郎&光
ヴァイオリン:小林美恵
フルート:小泉浩
ピアノ:荻野千里
(曲 目) <第1部>
公演「私が若かった頃」(大江健三郎)
<第2部>
大江光の作品によるコンサート
人気のワルツ、ノクターン、ノクターン第2番
夢、ファンタジーハ短調、無伴奏ヴァイオリンソナタ
夜のカプリース、森のバラード、ワルツイ短調、秋の三部作(アメリカ・嵐・おさんぽ)
海、広島のレクイエム、3つの小品(夢・森・山)、魔笛、卒業
(入場料) 1階席:2,500円/2階席:1,500円
※その美しい音楽で、今や日本を代表する作曲家の1人と言うてもおかしくはない大江光さんのコンサートが、伊丹で開かれます。その心温まる音楽の魅力は今さら言うまでもないとは思いますが、今回も、きっと素敵な演奏会になることでしょう。●ミラ・ゲオルギエヴァ&及川浩治デュオ・リサイタル2000
(日 時) 2000年10月17日(火)18時30分開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) ヴァイオリン:ミラ・ゲオルギエヴァ
ピアノ:及川浩治
(曲 目) エルガー/愛の挨拶
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
ショパン/ノクターン嬰ハ短調遺作
エチュードハ短調Op.10-12「革命」
ポンセ/エストレリータ
シューベルト/アヴェ・マリア
ハチャトゥリアン/剣の舞
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
(入場料) S:4,500円/A:3,500円
※「ショパンの旅」でお馴染みの及川さんが、今回はヴァイオリンのミラ・ゲオルギエヴァさんとデュオをされます。ゲオルギエヴァさんは、かのアイザック・スターンが”真の才能”と絶賛したという名ヴァイオリニスト。そんな彼女とのデュオ、きっと素晴らしいものになることでしょう。●関西フィルハーモニー管弦楽団第141回定期演奏会
(日 時) 2000年10月17日(火)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 飯守泰次郎指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
チェロ:工藤すみれ
(曲 目) 武満徹/弦楽のためのレクイエム
ハイドン/チェロ協奏曲第1番ハ長調
ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番ニ短調Op.47
(入場料) S:5,000円/A:4,000円/B:3,000円
※この春にCDデビューを果たしたばかりの工藤すみれさんが、関西フィルの定期に登場します。21世紀へ羽ばたく大器との評価も高い彼女ですが、その彼女の弾くのは、ハイドンのコンチェルト。さて、どんなに素敵な演奏を聴かせてくれるか、楽しみです。<先週の新聞の記事から>
●7月24日(月)の産経新聞「地球楽信」に、フランスのエクサンプロヴァンスの音楽祭の話題が載っていました。7日に開幕したそうですが、その開幕を飾ったのは、サイモン・ラトル指揮によるヤナーチェクの「マクロプロス事件」。すこぶる好評だったようで、まさに「フランスのザルツブルク音楽祭」と呼ばれるにふさわしいだけのものはあるようですね。また、ロンドンでも、14日、「プロムス」が開幕したそうで、ヨーロッパ各国とも、夏の音楽祭のシーズンのまっただ中という感じです。そういうのを見に、日本から出かけていく人も大勢、いるんでしょうね…●7月24日(月)の朝日新聞に、コナミがプレステ用のソフト、「ザ・マエストロ (指揮者)ムジーク」を27日から販売すると発表した、との記事が載っていました。音楽の友社の「おうちで指揮者」なんて本も売れているこの頃、ついにプレステの世界にもこの手のものが出てきたか、と思うと、何か嬉しいですね。…うちも買おうかな…
●7月25日(火)の朝日新聞に、ニューヨークのセントラル・パークで24日に予定されていたニューヨーク・フィルの野外演奏会が、1日延期になったとの記事が載っていました。何故、延期になったのかと言うと、これが殺虫剤の散布のため。何でも、熱病のウィルスを持つ蚊が発見されたため、殺虫剤をまいたのだとか。「危険は極めて少ないが、3万人が2、3時間すわって音楽を聞くとなると、話は別だ」というジュリアーニ市長の言葉は、さすが、と思いました。
<ひとりごと>
◆昨日は妻のピアノの発表会でした。初心者の方が多く、人前で初めて弾くという方もいらっしゃったようですが、皆さん、音楽を楽しんでいるということが十分に伝わってきて、とても素敵な発表会でした。でも、私みたいな、そこそこは弾けるけど、そう人前で弾く機会もなく、ただ1人で弾いているだけ、というのって、何か中途半端な感じもするな、と思うのは、単なるひがみなのでしょうか…◆もう8月ですね。我が家では、この8月から、NTTのフレッツアイに加入することになりました。IP接続、いわゆる常時接続というやつですね。どれだけ快適になるか、楽しみです。(^^)
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●ヨー・ヨー・マ チェロ・リサイタル
(日 時) 2000年11月1日(水)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) チェロ:ヨー・ヨー・マ
ピアノ:ヴァディム・サハロフ
(曲 目) バッハ/無伴奏チェロ組曲第6番
無伴奏チェロ組曲第5番
ショスタコーヴィッチ/チェロ・ソナタ
(入場料) A:12,000円/B:10,000円/C:7,500円/D:5,000円
※今年もやってきました、ヨー・ヨー・マさんの演奏会。やはり、バッハ・イヤーにふさわしい無伴奏組曲は、マさんの演奏でこそ聴いてみたいものと言えましょう。そして、後半にはショスタコのソナタ。どちらも、とても期待できそうですね。7月30日(日)から発売です。●ラースロ・ベルキとジプシー楽団&ダンサー
(日 時) 2000年10月29日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ラースロ・ベルキ&ジプシー楽団&ダンサーの皆さん
(曲 目) オッフェンバック/オペレッタ「天国と地獄」序曲
モンティ/チャールダーシュ
作曲者不詳/サーカス・ポルカ
バルトーク/ルーマニア民族舞曲
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
ハチャトゥリャン/剣の舞
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
ロシア民謡/黒い瞳
ディニク/ひばり
他
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※ヴァイオリンの名手、ラースロ・ベルキさんと、ハンガリー中の選りすぐりの奏者を集めた彼の楽団が、2年ぶりにやってきます。地元出身ならではの、ジプシー音楽の魂というものをたっぷりと聴かせてくれることでしょう。チケットは7月30日(日)発売です。●ロンドンBBCポップス
(日 時) 2000年11月23日(木・祝)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) バリー・ワーズワース指揮ロンドンBBCコンサート・オーケストラ
(曲 目) <魅惑の映画&ミュージカル音楽>
ゴッドファーザー
ある愛の詩
ジェームズ・ボンド・メドレー
ドクトル・ジバコ
ザッツ・エンターテイメント
タイタニック
<栄光のビートルズ・メドレー>
オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ
ペニー・レイン
シー・ラヴズ・ユー
キャント・バイ・ミー・ラヴ
<プロムス・ラスト・ナイト集>
アーン/ルール・ブリタニア
ホルスト/祖国よ、私は誓う(組曲「惑星」”木星”より)
エルガー/行進曲「威風堂々」第1番
他
(入場料) A:8,000円/B:6,000円/C:4,000円/D:1,000円
※ロンドンのロイヤル.アルバート・ホールで、毎年9月第2土曜日の夜に開かれるのが「プロムス・ラスト・ナイト」。何でも100年以上の歴史を持っているのだそうで、「プロムス」自体は7月第3金曜日から開かれており、毎晩のようにコンサートが催されるのだそうです。その最後を締めくくるのが、「プロムス・ラスト・ナイト」。この常連のオーケストラが、今回が初来日となるロンドンBBCコンサート・オーケストラ。プログラムの後半には、その「プロムス・ラスト・ナイト」集が組まれており、ロンドンでの興奮が、シンフォニーホールにも再現されることでしょう。楽しみです。チケットは7月30日(日)発売です。●チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
(日 時) 2000年12月10日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
(曲 目) モーツァルト/交響曲第1番
ドヴォルザーク/弦楽セレナーデ
ボッケリーニ/メヌエット
バッハ/主よ人の望みの喜びよ
パッヘルベル/カノン
モーツァルト/交響曲第29番
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※NHk朝の連続TV小説「私の青空」のテーマを演奏して、お茶の間にも親しまれるようになった(?)チェコ・フィルハーモニー室内管の登場であります。あの粋のいい、パンチの効いた素敵な演奏をしてくれるだけの名手がそろっているのですから、これでクラシックの名曲を聴かない手はないというもの。家族で聴きに出かけたい演奏会ですね。チケットは7月30日(日)発売です。●レ・ヴィヴァルディアーネ
(日 時) 2000年12月16日(土)16時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) レz/ヴィヴァルディアーネの皆さん
(曲 目) ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲「恋人」
マンドリン協奏曲P.134,RV.425
ヴァイオリン協奏曲集「四季」より”春”&”冬”
パッヘルベル/カノン
バッハ/G線上のアリア
ボッケリーニ/メヌエット
ヘンデル/オルガンのための協奏曲Op.4-6より 第1楽章
アルビノーニ/オルガンと弦楽のためのアダージョ
ヘンデル/オンブラ・マイ・フ
バッハ/主よ人の望みの喜びよ
コレルリ/合奏協奏曲「クリスマス」
(入場料) A:4,000円/B:3,000円/C:1,000円
※今回が初来日となるレ・ヴィヴァルディアーネは、ヴェネツィアを中心に活躍する女性だけのアンサンブルです。18世紀の衣装を身につけて、華やかな雰囲気の中に、ヴィヴァルディの時代の音楽を再現していくというのが、その特徴です。絢爛豪華にクリスマスを楽しむことのできるコンサートになることでしょう。チケットは7月30日(日)発売です。●フェニーチェ歌劇場
(日 時) 2001年6月23日(土)/24日(日)
(会 場) びわ湖ホール
(演 目) 23日…ヴェルディ/歌劇「椿姫」
24日…ヴェルディ/歌劇「シモン・ボッカネグラ」
(出 演) <椿姫>
指揮:イザーク・カラプチェフスキー
演出:アルベルト・ファッシーニ
装置:ピエルルイージ・サンマリターニ
ヴィオレッタ:ディミトラ・テオドッシュウ
アルフレード:ローランド・ヴィッラゾン
ジェルモン:アンブロージオ・マエストリ
他
<シモン・ボッカネグラ>
指揮:イザーク・カラプチェフスキー
演出:エリオ・デ・カピターニ
装置:カルロ・サーラ
シモン:アントーニオ・サルヴァードーリ
アメーリア:ルチア・マッツァリーア
フィエスコ:アイク・マルティッロッシアン
アドルノ:ファビオ・サルトーリ
他
(入場料) 不明
※1996年11月、突然の火災により外壁を残して全てが焼け落ちてしまった、イタリアのフェニーチェ歌劇場。かつては、「椿姫」の初演が行われるなど、まさにイタリア・オペラの歴史を刻んできた、由緒ある歌劇場です。しかし、その突然の災害にもめげず、その名前(フェニーチェ=イタリア語で「不死鳥」)のとおり、同劇場が蘇り、今も再建工事が進行中とのことです。その劇場が、今回、初来日を果たします。しかも、演目は、来年のヴェルディ・イヤーにふさわしく、「椿姫」と「シモン・ボッカネグラ」の2本立て。 来年2001年の6月の公演ですが、この秋から前売りが始まります。21世紀最初の年に見るオペラはこれで決まり、かもしれませんね…<先週の新聞の記事から>
●7月17日(月)の産経新聞「地球楽信」に、先の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞された、ヘンツェさんの記事が載っていました。74歳という高齢でありながら、なおも創作意欲は衰えることを知らず、何と、ザルツブルク音楽祭からオペラ作品の委嘱を受けているのだとか。また、今年の夏のロンドンの「プロムス」(上の演奏会情報で書きましたね…)でも、最新の作品である交響曲第9番が演奏されるそうで、本当に、ご活躍されているのですね。これからも素敵な作品をたくさん書かれることを祈念いたします。●7月18日(火)の毎日新聞の「人模様」に、指揮者の宇宿允人さんの記事が載っていました。率いるフロイデフィルハーモニーのチャリティーコンサートの紹介が中心でしたが、「すさんだ時代だからこそ、芸術を楽しむゆとりを大切に」という宇宿さんの言葉は、なかなか味わい深いものだと思いました。
●7月19日(水)の産経新聞夕刊に、今年の「サウンド・オブ・ミュージック」の公演の記事が載っていました。主役のマリアは、言うまでもなく大地真央さん。今度が6度目でいらっしゃるのですね。トラップ大佐役の若林豪さん、そして子供達と息の合った、素敵な舞台を見せてくれることでしょう。楽しみです。公演は8月2日から29日まで、梅田コマ劇場(かつての「飛天」ですか…)で、です。
●7月20日(木)のスポニチ芸能ニュースに、「classical ever!」がブームだという記事が載っていました。何でも、「classical ever! CONCERT」というコンサートが、この21日と22日に東京・渋谷のオーチャードホールで開催されたのだそうです。出演の目玉は、「エロイカ・トリオ」というアメリカの女性だけによるトリオ。全員美人で、「ミニスカート姿で演奏する“ビジュアル系クラシック”」と表していましたが、見てみたかったな…(^^;
●7月20日(木)の共同通信ニュースによると、ニューヨーク・フィルの音楽監督選びが難航しているとか。今の音楽監督は言うまでもなくクルト・マズアさんですが、その後の、2002年以降の音楽監督を誰にするかということで、交渉を重ねているようなのです。その相手は、何と、ミラノ・スカラ座で活躍しているリッカルド・ムーティさん。が、結局は、ムーティさんが辞退の声明を発表されて、交渉は振り出しに。今度は、ピッツバーグ響のマリス・ヤンソンスさんの名前が浮上してきた、と書いてありますが、さて、どうなることやら。
●7月21日(金)の産経新聞夕刊に、東京混声合唱団の大阪公演の記事が載っていました。来阪する前に、エストニアやフィンランドでのフェスティバルでも公演をしてくるということで、大阪ではそれらの公演の成果を持って、素敵な公演になることでしょう。楽しみなことです。ただ、記事中、気になったのは、「合唱運動の盛んな土地柄だが、他のコンサートを聴かないことでも有名な関西」において、5回目の公演をすることの大事さを言うているくだり。この”他のコンサートを聴かないことでも有名”というのは、いったい、どうしたことなんでしょう。確かに私の周りの合唱する人達を見ても、自分達の関係のある合唱団や関心のある合唱団の演奏会には出かけるけれども、他の団の演奏会や他のジャンル、オペラや室内楽、オーケストラや器楽等の演奏会には出かけない、という人が多いような気もします。合唱団の技術向上を考えるのなら、まずは他の様々な演奏を聴くことだと思うのですが、そうしたことが、まだできていないのでしょうか。何か、新聞にこのように書かれることが、とても恥ずかしいような情けないような感じがします。今度の「東混」のはもちろん、他の演奏会にもぜひ、大勢の合唱関係者が来るよう、願いたいものです。
<ひとりごと>
◆昨日、久しぶりにシューベルトの即興曲をピアノで弾いてみました。2、3年前に練習して、そのままにしていた曲なんです。細かな部分ではもちろん、まだまだ問題はあるのですが、それでも、大方の動きは指が覚えてくれているもんですね。そう言えば、こんなんやったなぁ、と、改めて指の(動きに対する)記憶力の良さ(?)に感心したのでした。(自分でするなって。^^;) …もうちょっと練習して、仕上げてみようかな。◆先日、久しぶりにハーバーランドの新星堂に行ったら、面白いものを見つけてしまいました。1つは「フィンランド民謡の花束」というCDです。タウノ・サトマーさん指揮のカンドミノ合唱団の演奏で、フィンランドの民謡が収録されているのです。もう1つは、バリトンのJorma Hynninenさんの歌うフィンランドの歌曲集。いろんな作曲家の作品が収録されていて、楽しめそうです。2枚とも輸入盤で、1枚500円くらいと格安で売られていたので、つい、衝動買いしてしまいました。むっちゃ暑いこの夏は、このフィンランド音楽で乗り切ることにしましょう。(^^;
<更新情報>
・このHPのBGMを変えてみました。詳細は下の方をご覧ください。<先週仕入れてきた演奏会情報>
●チャイハナの吟遊詩人たち
(日 時) 2000年7月25日(火)19時開演
(会 場) 伊丹アイフォニックホール
(出 演) アゼルバイジャン民俗音楽団「ダルボ」
(入場料) 3,000円
※アゼルバイジャンから初来日となる民俗音楽団「ダルボ」の登場です。チャイハナというのは、アゼルバイジャンで、男性だけが出入りできる喫茶店のこと。ここで、アシュークと呼ばれる吟遊詩人達が、愛の歌や叙情詩などを朗々と歌い上げてきた音楽は、今日もなお、語り継がれてきているのです。それらの、普段あまり耳にすることのできない、アゼルバイジャンの音楽に触れることのできるまたとない機会です。●名曲コンサート2000
(日 時) 2000年8月26日(土)18時30分開演
(会 場) 芦屋ルナ・ホール
(出 演) ソプラノ:芦原昌子/斉藤言子/福永修子/西垣千賀子
アルト:荒田祐子/井上和世
テノール:田原祥一郎/畑儀文
バリトン:伊藤正/小村亮三
ピアノ:浅井康子
他
(曲 目) <第1部>日本の歌より
さくらさくら
里の秋
お菓子と娘
椰子の実
ペチカ
見上げてごらん夜の星を
<第2部>世界の歌より
ガーシュイン/サマータイム
スペイン民謡/追憶
アイルランド民謡/庭の干草
アラビイエフ/夜うぐいす
トロイカ
菩提樹
忘れな草
他
(入場料) 3,000円
※関西の歌手達の歌で綴る、名曲コンサートです。実に親しみやすそうな曲ばかりがずらりと並んでいます。夏休みの終わり、家族で楽しめるコンサートになることでしょう。●杉本宏ピアノリサイタル
(日 時) 2000年8月30日(水)19時開演
(会 場) ピフレホール
(出 演) ピアノ:杉本宏
(曲 目) ベートーヴェン/ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
ショパン/ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1
第2番変ホ短調Op.26-2
ノクターン第20番嬰ハ短調 シューマン〜リスト/献呈Op.25-1
ショパン〜リスト/おとめの願いOp.74-1
シューマン/蝶々Op.2
ブラームス/6つの小品Op.118
(入場料) 3,000円
※すみません、この方のプロフィールをちょっと存じ上げないので、あまり詳しくは書けないのですが、演目が面白そうだったので、書いてみました。チラシにもプロフィール関係のことが書かれていないのですが、後援に大阪音楽大学幸楽会の名があることを見ると、大阪音楽大学出身の方なんでしょうね、ということは予想がつくのですが、あとは何とも…●トリオオーキス バロック音楽の楽しみIX
(日 時) 2000年9月3日(日)14時開演
(会 場) 神戸市産業振興センター3Fホール
(出 演) ヴァイオリン:後藤良平
フルート:吉岡美恵子
チェロ:松下千春
チェンバロ:通彫子
(曲 目) バッハ/トリオソナタト長調BWV1038
無伴奏チェロ組曲より 第3番ハ長調BWV1009
フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタロ短調BWV1030
フランス風序曲(パルティータロ短調)BWV831
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタBWV1015
「音楽の捧げもの」より トリオソナタハ短調BWV1079
(入場料) 2,500円
※バッハの室内音楽を集めた演奏会です。フルートの吉岡さんらのトリオに、今回はヴァイオリンの後藤さんも加わり、バッハの魅力を再現してくれることでしょう。●横山幸雄ピアノ・リサイタル
(日 時) 2000年9月14日(木)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) ピアノ:横山幸雄
(曲 目) ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第13番Op.27-1
ピアノ・ソナタ第17番Op.31-2「テンペスト」
幻想曲(ファンタジー)Op.77
ピアノ.ソナタ第23番Op.57「熱情」
(入場料) 4,000円
※関西ではあまりお顔をみない横山さんが、いよいよ、いずみホールにやってきます。しかも、オール・ベートーヴェン・プログラム。その技術の素晴らしさでは高く評価されている横山さんが、どれだけの素敵なベートーヴェンを聴かせてくれるか、楽しみです。●中野慶理ピアノリサイタル
(日 時) 2000年9月22日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) ピアノ:中野慶理
(曲 目) チャイコフスキー/18の小品Op.72より No.5「瞑想曲」
ドゥムカハ短調−ロシアの農村風景Op.59
スクリャービン/アルバムの綴りOp.58
5つの前奏曲Op.74
ラフマニノフ/2台のピアノのための組曲第2番Op.17より ロマンス
ワーグナー〜リスト/イゾルデの愛の死
(入場料) 4,000円
※神戸のピアニスト、中野さんのリサイタルです。一番興味をひくのは、ラフマニノフの曲。2台のピアノ用の曲を、中野さんご自身が編曲をされて、1台のピアノで弾いてしまわれるというのが、すごいですね。また、最後のワーグナーの曲も楽しみです。●小山昭雄&ゆうこ 日本縦断コンサート
(日 時) 2000年9月29日(金)18時30分開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) ファゴット:小山昭雄
メゾ・ソプラノ:小山ゆうこ
ピアノ:小林万里子
(曲 目) 岩河智子/カルメンの死
三浦真理/日本の叙情歌 岩河智子/故郷の四季メドレーより ”秋”
ドヴォルザーク/母に教え給いし歌
マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より ママも知るとおり
シューマン/ファンタジー小品集
ビッチ/コンチェルティーノ
(入場料) 3,000円
※ドイツのミュンヘンに在住の小山昭雄さん&ゆうこさんが、この9月から10月にかけて日本全国で公演するツアーをされます。ファゴットとメゾ・ソプラノとが共演する曲って、そうないと思うのですが、それを、岩河さんや三浦さんが作っていらっしゃるのですね。三浦さんの曲は今回が委嘱初演となるそうです。●熊本マリ ピアノリサイタル
(日 時) 2000年10月15日(日)15時開演
(会 場) イシハラホール
(出 演) ピアノ:熊本マリ
(曲 目) モンポウ/子供の情景
グラナドス/ロマンティックな情景
ドビュッシー/子供の領分
ビゼー/アルルの女
グラナドス/演奏会用アレグロ
ヒナステラ/アルゼンチン舞曲集
(入場料) 3,000円
※今回の熊本マリさんのリサイタルには、「21世紀へのメッセージ『子供のころのように』」という副題がついています。プログラムの前半の方は、まさにそういう子供のころを思い出させるような美しい曲が並んでいます。でも、後半には、スペインものやヒナステラの作品など、熊本マリさんらしい(?)曲も並んでいて、ちょっと嬉しかったりします。(^^;●青少年オペラ劇場/オペラ「森は生きている」
(日 時) 2000年10月15日(日)14時開演
(会 場) びわ湖ホール・中ホール
(演 目) 林光/オペラ「森は生きている」(室内オーケストラ版)
(出 演) 沼尻竜典指揮びわ湖ホール青少年オペラ劇場室内管弦楽団&びわ湖ホール声楽アンサンブル
演出:中村敬一
(入場料) 3,000円/25歳未満:1,500円
※昨年に好評だった、林光さんの「森は生きている」。これが、今回、室内オーケストラ版として再演されることとなりました。沼尻さんの指揮と中村さんの演出とで、今回も素敵な公演となることでしょう。●ロジェ・ワーグナー合唱団
(日 時) 2000年10月22日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ジャニーヌ・ワーグナー指揮ロジェ・ワーグナー合唱団
(曲 目) 《世界の名曲》
(イギリスの歌)
ダニー・ボーイ
麦畑で
スカボロー・フェア
埴生の宿
(ヨーロッパの歌)
愛の喜び
ローレライ
サンタルチア
(ラテン・アメリカの歌)
ブラジル、アルゼンチン、キューバの歌
(日本の歌)
赤とんば
小さい秋みつけた
夕焼け小焼け
(アメリカの歌)
おおスザンナ
《アメリカ名曲集》
(アメリカの伝統音楽)
遠い昔
(フォスター歌曲集)
金髪のジェニー
グランディー・バーク
やさしいアニー
(西部の歌)
峠の我が家
フーピー・ティ・イー・ヨー
リラの萌える頃
さびしい草原に埋めないで
(黒人霊歌)
時には母のない子のように
だれも知らない私の悩み
ジェリコの戦い
もうすぐ終わる
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※今年もロジェ・ワーグナーがやってきます。いつものように、親しみやすい名曲ばかりを並べての公演、合唱ファンには必見の演奏会でしょうね。●バイエルン放送交響楽団
(日 時) 2000年10月29日(日)14時開演
(会 場) びわ湖ホール・大ホール
(出 演) ロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団
(曲 目) ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68
ストラヴィンスキー/舞踏組曲「火の鳥」
R.シュトラウス/歌劇「ばらの騎士」組曲
(入場料) S:19,500円/A:17,000円/B:14,000円
C:11,000円/D:8,000円/E:5,000円
※世界の巨匠、マゼールさんが登場、です。手兵のバイエルン放送響を引き連れての公演、その堂々たる演奏で、また我々を魅了してくれるのでしょう。…それにしても、ウィーン・フィルほどではないですけど、やっぱり、入場料が高いですねぇ(^^;<先週の新聞の記事から>
●7月10日(月)の産経新聞夕刊に、チェンバリストの中野振一郎さんの記事が載っていました。バッハの命日である28日に、「ゴルトベルク変奏曲」をリリースされるそうです。しかも、モダン・チェンバロとヒストリカル・チェンバロの2つの楽器を使って、2テイクの録音を2枚組で発売するのだとか。楽器が違えば、それなりに弾く印象も変わってくるでしょうに、それを同時にリリースしてしまうというのは、さすがですね。今度、機会があったら聴いてみたいものです。●7月10日(月)の産経新聞夕刊に、胡弓奏者の揚興新さんの記事が載っていました。恒例の「七夕胡弓コンサート」を11日に開かれたそうで、今年も盛会だったのでしょうね。8月4日(金)にも姫路市文化センター小ホールでコンサートを開かれるそうで、見のがした方は、そちらに乞うご期待、というところです。
●7月10日(月)の産経新聞夕刊のPR特集の欄に、神戸のフルーティスト、吉岡美恵子さんが書かれた、パリの魅力についての記事が載っていました。こういうのを読むと、パリにも行ってみたい、と思ってしまうんですよねぇ…
●7月12日(水)の産経新聞夕刊に、バンドネオン奏者の小松亮太さんの記事が載っていました。9月14日と15日に、大阪サンケイホールで、アルゼンチンの名バンドネオン奏者、ビクトル・ラバジェンさんとの共演するコンサートを開くそうですね。すっかりピアソラというイメージがついてしまっている小松さんですが、今回は、ピアソラだけではない、タンゴの過去の名曲などをも掘り起こしてきて演奏するようです。きっと、熱く、素晴らしい演奏会になるのでしょうね。
●7月12日(水)の産経新聞によると、第12回高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者が発表され、音楽の部門では、ドイツのハンス・ヴェルナー・ヘンツェさんが受賞されたそうです。オペラ「若き恋人たちの悲歌」等で知られる、親日家の作曲家でいらっしゃいます。また、演劇・映像の部門では、アメリカのスティーヴン・ソンドハイムさんが受賞されたそうです。「ウェスト・サイド・ストーリー」の作詞をされて有名になられた方ですね。改めておめでとうございます。
●7月13日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウスが、今年度のモービル音楽賞の洋楽部門本賞を受賞した、という記事が載っていました。関西から選ばれたのって、朝比奈隆さんに次いでの2度目なんですね。1989年に、日本初のオペラハウスとして誕生して以来、様々なオペラを上演してきていますが、その企画・内容はいずれをとっても、素晴らしいもので、私も実際に何回か見たことがありますが、本当に名演ばかりだったと思います。特に印象的だったのが、記事中にも書いていますが、黛敏郎さんの「金閣寺」の上演。企画を立てたそのすぐ後に、黛さんが亡くなられてしまい、弔い上演というような形になってしまったのですが、それでも、まさにこれ以上の公演はないというばかりの公演であったと記憶しています。今後も、素晴らしい企画を打ち出していってほしいと期待しています。
●7月14日(金)の産経新聞夕刊に、いずみホールでのサマー・フェスティバルの紹介記事が載っていました。今年は、創設したばかりのいずみシンフォニエッタに加わって気合いの入っている高木和弘さんが、4夜連続しての出演をされるとか。8月の24日から28日までの夏休みの終わり、室内楽を楽しんでみるのもいいのかもしれませんね。今度、チラシをもらってくることにしましょう。
●7月14日(金)の毎日新聞ニュース速報によると、東京芸大に昭和20年に入学した人達が、この21日に奏楽堂で、実に55年ぶりの演奏会を開くそうです。矢野滋さんや池田智恵子さん、毛利準さん、千葉馨さん、長岡純子さん、松浦豊明さんなど、蒼々たるメンバーが並んでの演奏会、まさに日本の戦後史を見るかのようなものになるのでしょうね。
●7月15日(土)の産経新聞夕刊に、「古典芸能の”アイドル”たち」というタイトルの記事が載っていました。茂山宗彦さんや茂山逸平さん等の「花形狂言少年隊」や、野村萬齋さん、和泉元彌さんなど、いわゆる古典芸能の若手に人気が集まっているのは何故?という内容のものでした。「礼儀正しくまじめで、清潔感があり、芸に対する真しな情熱にあふれている」ことが、その人気の秘密なのでは、と筆者は分析していらっしゃいましたが、まさにその通りなのでしょう。確かに格好いい、というのもあるのかもしれませんが、でも、それだけではない、彼等の芸を追求するひたむきな姿勢があるから、人気も出てくるのでしょう。同じことは、クラシック音楽の分野でも言えるのでしょうか。村治佳織さんや阪哲朗さん、仲道郁代さんや長谷川陽子さん等々(全部、自分の好きなアーティストばっかり…^^;)、実力もあり、真剣に自分の音楽を追求していこうというようなアーティストは、確かに人気もあって当然と思います。ジャンルに限らず、自分の芸をどこまでも追求していこうということは、大切なことなのですね。そして、それが人にも感動を与えてくれる、ということなのでしょうね。
<ひとりごと>
◆今年も神戸まつりの季節がやってきました。神戸まつりの一連の行事の中に、何と、あの西村由紀江さんのコンサートがある、しかも無料招待で、というのがあり、すぐに応募してみたのです。が、…先日、結果の返信ハガキが返ってきました。また落選…(;_;) どうも今年はツイてないようですねぇ。この手の応募ものには落ちてばかりです。でも、西村さんの公演は、8月頭の大阪でのものには行くもんね。(チケットも買ったし。^o^)◆どなたか、10月28日(土)にシンフォニーホールで行われる、ミシェル.コルボのロ短調ミサの演奏会のチケット(C席:5,000円1枚)を買っていただける方はいらっしゃいませんでしょうか? つい、余計に買い過ぎてしまった分でして、引き取っていただける方がいると、とても有り難いのですが。もし、いらっしゃいましたら、メールにてご連絡いただけましたら、と思います。m(__)m
<昨日仕入れてきた演奏会情報>
●アンドレイ・ガヴリーロフ ゴルトベルク協奏曲を弾く
(日 時) 2000年9月19日(火)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ピアノ:アンドレイ・ガヴリーロフ
(曲 目) バッハ/ゴルトベルク協奏曲
(入場料) A:3,500円/B:1,000円
※バッハ・イヤーにシンフォニーホールが送る、特別企画。シンフォニーホールではなかなか聴く機会のない「ゴルトベルク協奏曲」がいよいよ登場です。ピアノは、1974年のチャイコフスキー国際ピアノ・コンクールで優勝して以来、常に世界中で高く評価され、ますます磨きのかかってきたガヴリーロフさん。素晴らしい名演を聴かせてくれることでしょう。7月16日(日)に発売です。●ミレニアム・ガラ・コンサート〜21世紀への贈り物
(日 時) 2000年10月14日(土)17時開演
15日(日)15時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出演&曲目)
<第1日>(10/14)
(出 演) 高関健指揮大阪センチュリー交響楽団
ピアノ:スタニスラフ・ブーニン
ソプラノ:鮫島有美子
ヴァイオリン:古澤巌
フルート:藤井香織
(曲 目) コープランド/市民のためのファンファーレ
J.シュトラウスII/「こうもり」序曲
ゴールドマーク/ヴァイオリン協奏曲イ短調より 第2・3楽章
イベール/フルート協奏曲より 第2・3楽章
コープランド/ビリー・ザ・キッド組曲
ストラヴィンスキー/サーカス・ポルカ
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」より 恋とはどんなものかしら
山田耕筰/この道
越谷達之助/初恋
ジーツィンスキー/ウィーンわが夢の街
ショパン/ピアノ協奏曲第1番より 第1楽章
ストラヴィンスキー/火の鳥
J.シュトラウス/ラデツキー行進曲
<第2日>(10/15)
(出 演) 井上道義指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
ソプラノ:大岩千穂
テノール:佐野成宏
ヴァイオリン:ミラ・ゲオルギエヴァ
ピアノ:及川浩治
和太鼓:林英哲
オルガン:土橋薫
(曲 目) サン=サーンス/月桂樹
ラヴェル/ツィガーヌ
ヒンデミット/室内音楽第2番より 第1楽章
宮川彬良/日本伝統の調べ
クリストスコフ/小トッカータ
新実徳英/風神・雷神
グノー/歌劇「ファウスト」より ワルツ/宝石の歌
ドニゼッティ/歌劇「愛の妙薬」より 人知れぬ涙
ヴェルディ/歌劇「リゴレット」より あなたは心の太陽
歌劇「椿姫」より 乾杯の歌
ブルックナー/交響曲第8番より 第4楽章
(入場料) (両日とも)A:8,000円/B:6,000円/C:4,000円/D:1,000円
※ちょっと気が早いようですが、21世紀へ向けてのカウントダウン、そして、朝日放送創立50周年を記念してのガラ・コンサートであります。2日間に渡って、豪華なソリスト陣が次から次へと登場、素敵な演奏を繰り広げます。一番目を引くのは、和太鼓の林英哲さん。何と、オルガンの土橋さんとの共演で、新実さんの曲を演奏します。あのシンフォニーホールの中で、オルガンと和太鼓が共鳴し合ったら… 想像しただけでも、じぃーんとしそうです。発売は7月16日(日)からです。●ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(日 時) 2000年11月12日(日)18時開演
13日(月)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 小澤征爾指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(曲 目) <第1日>(11/12)
ブラームス/交響曲第4番ホ短調Op.98
交響曲第1番ハ短調Op.68
<第2日>(11/13)
ブラームス/交響曲第3番へ長調Op.90
交響曲第2番ニ長調Op.73
(入場料) A:29,000円/B:25,000円/C:20,000円
D:15,000円/E:10,000円/立見:10,000円
※今年もウィーンフィルがやってきます。しかも、指揮は小澤さんです。再来年からいよいよ小澤さんもこのウィーン・フィルの音楽監督に就任されるわけで、そのコンビの名演奏を、いち早く聴くことができるというわけです。しかも、プログラムはブラームス・チクルス。これはとっても聴き応えがありそうで、楽しみです。それにしても、…相変わらずチケットは高いですねぇ… チケットは7月23日(日)発売です。●ラブレーの大饗宴〜クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
(日 時) 2000年10月8日(日)(開演時間未確認…)
(会 場) 八幡市文化センター
(出 演) クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
カウンターテナー:ドミニク・ヴィス
テノール:ブルーノ・ボテルフ
バリトン:ヴァンサン・ブーショ/フラソワ・フォーシェ
バス:ルノー・ドレーグ
リュート&ギター:エリック・ベロック
演出:ジャン−ルイ.マルティノティ
(曲 目) 16世紀フランスシャンソンのモンタージュ
(ジャヌカン、セルミジ、コンペール、ラッスス、デ・プレ等の音楽)
(入場料) 2,000円
(入場料) S:7,500円/A:6,500円/B:5,500円/C:4,500円
※これは前にも書いたのですが、その後、料金がはっきりとしましたので、改めて書かせていただきました。何と、この世界に先駆けてのプレミア公演であるにも関わらず、料金がたったの2,000円!(しかも一律!)です。東京などでの公演に比べると、半額〜3分の1以下という、超低額になっています。何でも、京都府からの助成金を受けているためなんだそうですが、いやぁ、これだけのものに補助をする京都府はさすが、とも言えます。(上のウィーン・フィルと比べると、いかに安いのかが歴然としてますな…^^;)声楽or古楽ファンにはたまらない公演でしょうね。<ひとりごと>
◆え? いや、情報をGETしたので、つい、臨時の号外を書いてしまいました。(^^; 来週もちゃんと書きますので、見てやってください。◆及川浩治さんの「ショパンの旅」がいよいよCDとなって発売されることになったそうです。ただし、店頭での一般発売はなく、シンフォニーホールだけの限定発売だそうです。お問い合わせはシンフォニーホールまで。…う〜む、個人的なことを言うと、ちょっと興味はあるのですが、さて、買おうかどうしようか考え中、なのでした。(^^;
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●伊東ルミ ピアノソロ in Chapel
(日 時) 2000年7月27日(木)19時開演
(会 場) ホテルオークラ神戸3Fチャペル
(出 演) ピアノ:伊東ルミ
(曲 目) バッハ/教会カンタータBWV147「主よ人の望みの喜びよ」
ベートーヴェン/ソナタ第21番ハ長調「ワルトシュタイン」
江藤誠仁右衛門/ピアノの為のソナタ「The King of Wonder Land」(仙境の自由)
ドビュッシー/前奏曲第1集より
西風の見たもの/亜麻色の髪の乙女/とだえたセレナーデ
沈める寺/パックの踊り/ミンストレル
(入場料) 3,000円
※地元神戸のピアニスト、伊東ルミさんのソロのリサイタルです。場所がホテルオークラのチャペルというお洒落なところ。ここで、スタインウェイ(NY)1908年製を使用しての演奏となると、さぞや美しい音色が聴けることでしょう。特にドビュッシーの曲なんかには相応しい演奏環境と言えるのではないでしょうか。●いずみホールランチライム・コンサートVol.32〜ソロ&デュオで彩る〜アコーディオンの魅力
(日 時) 2000年9月28日(木)11時30分開演
(会 場) いずみホール
(出 演) アコーディオン:御喜美江/シュテファン・フッソング
(曲 目) モーツァルト/5つのピアノ小品
バッハ/2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1061a
ピアソラ/バレエ・タンゴ
他
(入場料) 2,000円
※いずみホールのランチライムコンサートで、日本のアコーディオンの第一人者である御喜美江さんと、世界のトップ奏者とも言えるフッソングさんとが競演されます。しかも、古典の作品をアコーディオン用にアレンジしての演奏、原曲とは違う、表情を見せてくれることでしょう。これは是非とも聴いてみたい演奏会ですね。(夜の公演だったら、喜んで聴きに行くのに…)●大阪シンフォニカー第5回淡路島定期演奏会
(日 時) 2000年10月1日(日)15時開演
(会 場) しづかホール
(出 演) トーマス・ザンデルリンク指揮大阪シンフォニカー
フルート:大江浩志
ハープ:内田奈織
(曲 目) ベートーヴェン/「コリオラン」序曲Op.62
モーツァルト/フルート、ハープと管弦楽のための協奏曲ハ長調K.299
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64
(入場料) 3,500円
※定期的に淡路島でも演奏会を行っている大阪シンフォニカーが、この秋もまたしづかホールにやってきます。ソロには、地元北淡町在住のフルーティルト、大江浩志さんを迎えて、地元密着型の素敵な演奏会になることでしょう。●ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
(日 時) 2000年10月6日(金)19時開演
(会 場) 京都コンサートホール
(出 演) ペトル・ヴロンスキー指揮ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:中川美穂
(曲 目) スメタナ/連作交響詩「わが祖国」より ”モルダウ”
グリーグ/ピアノ協奏曲第1番イ短調Op.16
ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調「新世界より」
(入場料) S:6,500円/A:5,000円/B:4,500円/C:3,000円
※今回、初めて本格的なジャパン・ツアーを行うという、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団。非公式には、昨年の福岡ドームで行われたホセ・カレーラス&ダイアナ・ロスの競演のバックを務めていたということで、覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。重厚な響きに、柔からな管楽器の音色とを、存分に味わいたい演奏会です。●佐藤しのぶソプラノリサイタル
(日 時) 2000年10月26日(木)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ソプラノ:佐藤しのぶ
ピアノ:森島英子
(曲 目) モーツァルト/すみれ
夕べの思い
歌劇「フィガロの結婚」より 愛の神よ照覧あれ
楽しい思い出はどこへ
歌劇「ドン=ジョヴァンニ」より 恋人よ私を不親切な女と思わないで
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」より 岩のように動かずに
ロンド
(入場料) S:9,000円/A:7,000円
※フェニックスホールの開館5周年を記念してのコンサートに、佐藤しのぶさんが登場されます。オール.モーツァルト・プログラムで、また素晴らしい歌唱を聴かせてくれることでしょう。●佐藤しのぶソプラノリサイタル2000
(日 時) 2000年11月4日(土)15時開演
(会 場) 神戸ポートピアホール
(出 演) ソプラノ:佐藤しのぶ
ピアノ:森島英子
(曲 目) フォーレ/月明かり
夢の後に
プーランク/人間の声
他
(入場料) S:8,000円/A:7,000円/B:6,000円/C:5,000円
※上の大阪・フェニックスホールに続いて、神戸・ポートピアホールでも、佐藤しのぶさんのリサイタルがあります。こちらでは、プーランクのモノオペラ「人間の声」を、字幕つきで上演するというのが、目玉です。どんな舞台になるのか、楽しみです。チケットの発売は7月15日(土)からです。●ボロディン弦楽四重奏団
(日 時) 2000年11月16日(木)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ボロディン弦楽四重奏団
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番ハ長調Op.59-3「ラズモフスキー」
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130
(入場料) 4,000円
※世界でもトップクラスのカルテットの一つであるボロディン弦楽四重奏団も、今年で創立55周年を迎えたのだそうで、その記念の公演であります。このメンバーで聴くベートーヴェン、どんなにか素晴らしいものなのでしょう。楽しみな公演です。●ラカトシュ・アンサンブル
(日 時) 2000年11月19日(日)18時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ヴァイオリン:ロビー・ラカトシュ/ラースロー・ボーニ
ピアノ:カールマーン・チェーキ
ツィンバロン:エルネスト・バンゴー
コントラバス:オスカール・ネーメト
(曲 目) リスト/ハンガリー狂詩曲第2番
J.シュトラウスII/トリッチ・トラッチ・ポルカ
モンティ/チャールダシュ
ディニーク/ひばり
他
(入場料) S:8,000円/A:6,000円
※ジャンルの枠に収まらない幅の広い演奏活動で知られるラカトシュさんが、フェニックスホールに登場です。「絶好調の怪しい男たち」なんていう副題がついているのですが、その名のとおりに、怪し気な音楽で私達を魅了してくれることでしょう。●クリスマスの夜をヴァイオリンで〜川井郁子
(日 時) 2000年12月22日(金)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ヴァイオリン:川井郁子
ピアノ:塩入俊哉
(曲 目) サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
ブラームス/ハンガリー舞曲集
モンティ/チャールダシュ
クライスラー/序奏とアレグロ
クリスマス・ナンバー
他
(入場料) 3,000円
※アルバム「レッド・ヴァイオリン」が好評の川井郁子さんが、ちょっと気が早いかもしれませんが、クリスマスにフェニックスホールに登場されます。あの独自の音楽の世界で、きっと、クリスマスにふさわしいロマンティックなムードを魅了させてくれることでしょう。楽しみな演奏会です。<先週の新聞の記事から>
●7月3日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、ベルリンフィルのサマーコンサート「ヴァルトビューネ」のことが載っていました。今年は、指揮がケント・ナガノさんで、 「リズムとダンス」というテーマで、世界のリズムを集めてきたというプログラムだったようです。そして、その中に、何と、日本から和太鼓の林英哲さんも出演されたそうで、そのダイナミックな演奏に聴衆も湧いて、ステンディング・オベーションが5分以上も続いたとか。日本の伝統的な音楽も、世界中に認められるようになってきた、ということでしょうか…●7月3日(月)の産経新聞夕刊に、バラット・ウォーさんのアルバム「barratt waugh」のことが載っていました。20歳なのに、ファルセットでなしに少年の声が出せるという、その伸びやかな歌声が、特徴らしいですが、これが何でも、神戸で売れているのだとか。そう言えば、私もCD屋で見かけたような覚えもするのですが、その時はあまり気にしていなかったのですね。今度、見かけたら、よく見てみることにしましょう。
●7月3日(月)の毎日新聞ニュース速報に、ノルウェーのヴァイオリニスト、アルヴェ・テレフセン氏のインタビュー記事が載っていました。日本ではあまり知られていないヴァイオリニストらしいですが、その意見の中には、はたと目をひくものがありました。「私は、いつも自分に言い聞かせているのです。自分にできることをするんだ、と。音楽家には、それぞれに個性があって、個々に与えられたものを見い出してゆくことが、 いちばん大事なことだと思います。 完璧さというものは、うとましいものです。完璧と思えるようなテクニックを持っている人はたくさんいるけれど、完璧さというものは、それ自体が逆に何かを壊しているのではないでしょうか。…(中略)… 私の友人で、テクニックは第一級ではないけれども、私がとても好きになる音楽をする人がいます。考えてみるに、きっと、人間というものは完璧なものではないのだから、音楽であろうとテクニックであろうと完璧でなくても、むしろ完璧ではないからこそ、人間らしい表現ができるのではないでしょうか。」という発言には、音楽の本質が語られているような気がするのです。技術も確かに大事でしょうけど、それよりもハートのある演奏をしなくてはならないということを語っていらっしゃるのではないでしょうか。私達聴く側も、そうしたハートのある演奏を聴きわけることのできるようになりたいものです。
●7月4日(火)の産経新聞夕刊に、ミュージカル「オケピ!」の記事が載っていました。この14日から大阪厚生年金会館芸術ホールで、上演されるのですね。私も密かに行ってみたいなとは思っているのですが、さて、どうなんでしょうねぇ…
●7月6日(木)の産経新聞夕刊に、大阪ブルーノートがオープン10周年を迎えたという記事が載っていました。取締役の北口正人氏へのインタビュー記事ですが、なかなか興味深いものです。ジャズに限らず、いろんなジャンルのライブをこれからも展開していきたいという、その姿勢には、感心しました。最近でも、クラシック系のアーティストも登場していますもんね。そうやって、もっと多くの人が、もっと多くの音楽に触れる場を提供してくれることは、本当に素晴らしいことだと思います。これからも頑張っていってくださいと祈るのでした。
●7月6日(木)の産経新聞夕刊に、アルパ奏者の上松美香さんの記事が載っていました。アルバム「INOCENCIA」を発売して、注目を浴びている17歳の演奏家です。アルパというのは、パラグアイの楽器で、ハープを原型として、きらびやかで優雅な音色と響きが特徴なんだそうです。私も既にCD屋でチェックはしているのですが、まだ聴いてはいないんです。今度、機会があったら、聴いてみることにしましょう。(でも、竹松舞さんのDVD「紀尾井ホールライブ」と並んで置いてあるのって、何か作為的だと思うのは私だけ?)
●7月7日(金)の産経新聞夕刊に、佐渡裕さんのヤング・ピープルズ・コンサートの記事が載っていました。この8月に京阪神3都市で順に開催されることは、私も上の演奏会情報のところで以前に書きましたが、こういう記事を読んで、一人でも多くの子供達がこのコンサートに出かけてくれるといいなと思います。
<ひとりごと>
◆ようやく、7月の「ゆうマガ」をGETしてきました。今月の一押しは、BF40チャンネルのバッハ特集の第2弾。今回は、室内楽や器楽曲を取り上げているのですが、オルガン曲やヴァイオリンやチェロのソナタ、それに大作「音楽の捧げもの」も、と盛り沢山です。ただ、盛り沢山すぎて、強引に時間の枠内に収まるようにした、という印象もしないではないのですが…◆風邪をひいたみたいで、ちょっと辛いので、今週はこの辺で。(^^;
<更新情報>
・らぼのページを、ちょっと模様替えしてみました。また、クーラの作品リストに、いくつかの曲名と解説文を追加してみました。
→らぼ<先週仕入れてきた演奏会情報>
●ドムラの華麗なる調べ
(日 時) 2000年7月8日(土)16時開演
(会 場) コープこうべ生活文化センター・2Fホール
(出 演) ドムラ:タマーラ・ヴォリスカヤ
バヤン:A.トロフィーモフ
(曲 目) モーツァルト/ロンドト長調
サラサーテ/カルメン幻想曲
チャイコフスキー/バレエ「白鳥の湖」から ロシアダンス
ロシア民謡/黒い瞳
他
(入場料) 2,500円
※ドムラというのは、ロシアの民族楽器。マンドリンのような形の楽器です。この第一人者として知られているのが、タマーラさんなんですね。夫君のトロフィーモフさんは、バヤン(これまたロシアの民族楽器で、アコーディオンみたいな楽器です)をかついでのデュオの演奏、ロシアの味の溢れるものとなることでしょう。●関西フィルハーモニー管弦楽団/アレスコ・ファンタスティック・コンサート
(日 時) 2000年7月22日(土)18時30分開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
語り:豊島深雪
(曲 目) シベリウス/交響詩「フィンランディア」
グリーグ/劇音楽「ペールギュント」組曲より
エルガー/威風堂々
アンダーソンの世界
ラヴェル/ボレロ
他
(入場料) 4,000円
※いわゆる「冠コンサート」ですが、楽しそうな演奏会です。何と言うても、目玉は、前半のグリーグでしょう。「ペールギュント」を、語りに豊島さんを起用して、その素敵な語りとともに聴いてもらう、というのです。音楽と言葉とで、きっと、聴く人には、北欧の風景が目の前に浮かび上がってくることでしょう。また、後半には、藤岡さんと一緒に、オーケストラを指揮できるような体験コーナーも用意されているようで、こちらもまた楽しみです。●魔法の笛のコンサート〜リコーダーからストローまで
(日 時) 2000年7月30日(日)19時開演
(会 場) ホール・オブ・ホールズ六甲
(出 演) リコーダー:神谷徹
(曲 目) たなばた
ホタル
虫の声
「小鳥愛好家の楽しみ」より
ドレミの歌
(入場料) 3,000円(予約制)
※六甲山のオルゴール館でのコンサートです。すっかり、”ストローおじさん”として知られるようになった神谷さんですが、リコーダーからストロー、野菜の笛まで演奏してしまおうというのですから、すごいですね。きっと、その本領を発揮しての楽しい演奏会になることでしょう。●スリランカ・ブダワッタ民族舞踏団
(日 時) 2000年8月4日(金)19時開演
(会 場) 吹田市民会館メイシアター
(出 演) スリランカ・ブダワッタ民族舞踏団の皆さん
(入場料) 2,500円
※吹田市制施工60周年、メイシアター開館15周年を記念しての、ワールド・ミュージックシリーズ・スペシャルで取り上げるのは、スリランカのブダワッタ民族舞踏団。チラシを見るだけでも、何やら怪し気な雰囲気が伝わってくるのですが、さて、どのような舞台を見せてくれるのか、とても興味のあるところです。●平和コンサート 宮川泰&西村由紀江
(日 時) 2000年8月5日(土)18時開演
(会 場) 吹田市民会館メイシアター
(出 演) 宮川泰
西村由紀江
「名匠」宮川組
ココナッツ
(曲 目) 不明
※西村由紀江さんのコンサート、今回も、宮川さんとのコンビでお送りするのですね。お2人の息の合ったトークと演奏、それだけでもとっても楽しいものです。が、今回はさらに、「名匠」宮川組なる集団と、ヴォーカルのココナッツの皆さんも加わり、どうも、これは「超」楽しい演奏会になりそうな予感がします。●フェニックス・ジャズ・フェスティバル
(日 時) 2000年8月13日(日)16時30分開演
(会 場) 神戸ポートピアホール
(出 演) ヴィブラフォン:ゲイリー・バートン
ピアノ:セルジオ・サルバトーレ
ヴォーカル:ドナ・マクエルロイ
サックス:ラリー・モンロー
ギター:ジム・ケリー
ピアノ:オービル・ライト
トランペット:タイガー大越
ドラムス:ジョエル・テイラー
ベース:上山崎初美
なにわブラックペッパーズ
岩崎恵子グループ
他
(入場料) 5,000円
※夏のジャズの祭典、フェニックス・ジャズが、今年もやってきました。バークリー音楽大学の協力のもと行われるこの祭典に、今年は、昨年と今年と2年連続でグラミー賞を受賞したバートンさんと、ジャズ界のキーシンとも呼ばれる若手ピアニストのサルバトーレさんが、スペシャルゲストとして登場します。どんなに素晴らしいセッションを聴かせてくれるか、楽しみですね。●神戸市演奏協会第144回公演/神戸市混声合唱団秋の定期演奏会
(日 時) 2000年9月3日(日)14時開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) 小松一彦指揮神戸市混声合唱団&神戸市室内合奏団
(曲 目) 高田三郎/やまとのささげうた
貴志康一/合唱曲集
間宮芳生/合唱のためのコンポジション第10番「オンゴー・オーニ」
ジョン・ラッター/レクイエム
(入場料) 3,000円
※神戸市混声合唱団の秋の定期演奏会、副題には「20世紀回顧・東西の20世紀作品特集」と掲げられています。東西の…と言うても、西はラッターの作品だけなのが、ちと気にはなりますが、これで一応は、今世紀を振り返るつもりなのでしょう。でも、そういう主旨なのなら、どうせなら、武満徹とか柴田南雄でもやってほしい、と思ってしまうのは、私だけでしょうか…(^^;●ピエール=イヴ・アルトー&久保洋子 デュオリサイタル
(日 時) 2000年9月8日(金)14時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) フルート:ピエール=イヴ・アルトー
ピアノ:久保洋子
(曲 目) フォーレ/「ペレアスとメリザンド」より シチリアーノ
グリーグ/ソナタ第1番Op.8
ピエール=イヴ・アルトー/チトゥラ
久保洋子/フリュクチュアシオン
近藤圭/翁が大地の上で舞っている
他
(入場料) 3,500円
※7月にも西宮で公演をされる、ピエール=イヴ・アルトー&久保洋子のデュオですが、 今度は松方ホールに登場であります。今回は、合間にフルートの現代奏法などのテーマでのレクチャーもあるそうで、フルートを習っているような方には、まさに行きたい演奏会のひとつでしょう。楽しい公演になりますように。●フレディ・ケンプ ピアノリサイタル
(日 時) 2000年9月21日(木)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ピアノ:フレディ・ケンプ
(曲 目) リスト/超絶技巧練習曲集
プロコフィエフ/ピアノソナタ第1番へ短調Op.1
ピアノソナタ第7番Op.83「戦争ソナタ」
(入場料) S:4,000円/A:3,000円
※今世紀を代表する名ピアニストの一人に数えられる巨匠、ウィルヘルム・ケンプ。その遠縁にあたり、一昨年のチャイコフスキーコンクールで第3位に入賞し、世界中から注目を浴びたのが、このフレディ・ケンプさん。23才という若さで、世界中を駆け巡り、あちこちで絶賛されていると言いますから、まさに神童と言うてもいいのでしょう。その若さで挑む、超絶技巧練習曲集、どんなに素晴らしいものになるのでしょうか。楽しみです。●大阪フィル・ポップス・コンサート
(日 時) 2000年10月1日(日)15時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 宮川彬良指揮大阪フィル・ポップス・オーケストラ
(曲 目) 【シンフォニック・パラダイス】
宮川彬良/大阪フィル・ポップスのテーマ
【ブルグミュラー〜鍵盤にゆれる香り】
ブルグミュラー/貴婦人の乗馬
アラベスク
【チャイコフスキー〜憂愁の香り】
チャイコフスキー/悲愴〜その愛
【エーゲ海の香り〜懐かしい香り】
筒美京平/魅せられて
万城目正/東京キッド
【心優しきスウィング〜甘い香り】
グレン・ミラー/ムーンライト・セレナーデ
【星空の向こう〜青春の香り】
いずみたく/見上げてごらん夜の星を
【夢の香り〜ディズニーたっぷり大集合!】
ウォレス/イリュージョン!「不思議の国のアリス」メドレー
バーグ/「わんわん物語」より ラ・ラ・ルー
リー/「わんわん物語」より ベラ・ノッテ
ハーライン/「ピノキオ」より 星に願いを
ホフマン/ドリーミング!「シンデレラ」メドレー
シャーマン兄弟/シンフォニック!「メリー・ポピンズ」メドレー
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※すっかりお馴染みの大阪フィルのポップス・コンサート、今回は、<秋〜音の「香り」たち>というテーマで、いろいろな「香り」の楽しめる曲を並べているようです。特に注目は、ピアノの練習曲で知られるブルグミュラーの曲が2つ、全く新しい形にポップス・オーケストラようにアレンジされて披露されること。ピアノを習う人なら必ず弾くであろう、この有名な曲が、一体、どのように変わるのかが楽しみです。●大阪シンフォニカー第70回定期演奏会
(日 時) 2000年10月9日(月・祝)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) トーマス・ザンデルリンク指揮大阪シンフォニカー
ヴァイオリン:前橋汀子
(曲 目) ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲二長調Op.61
ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番Op.47
(入場料) A:5,000円/B:3,000円/C:2,000円
※今年、創立20周年を迎えている大阪シンフォニカーの70回目の定期演奏会、その記念ということからか、今回は、ビッグなソリスト、前橋さんをお迎えてしての公演です。日本のヴァイオリンの第一人者として、世界中で活躍されている前橋さんを迎えてのベーローヴェンのコンチェルト、さぞや聴き応えのあるものになるだろうと期待しています。●スタニスラフ・ブーニン ピアノリサイタル
(日 時) 2000年10月12日(木)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ピアノ:スタニスラフ・ブーニン
(曲 目) ショパン/24の前奏曲Op.28
ワルツ変ホ長調Op.18「華麗なる大ワルツ」
ワルツ変イ長調Op.34-1「華麗なるワルツ」
ワルツイ短調Op.34-2「華麗なるワルツ」
ワルツへ長調Op.34-3「華麗なるワルツ」
ワルツ変イ長調Op.24「大ワルツ」
ワルツ変二長調Op.64-1「小犬」
ワルツ嬰ハ短調Op.64-2
ワルツ変イ長調Op.64-3
ワルツ変イ長調Op.69-1「告別」
ワルツロ短調Op.69-2
ワルツ変ト長調Op.70-1
ワルツへ短調Op.70-2
ワルツ変二長調Op.70-3
ワルツホ短調
ワルツホ長調
ワルツ変イ長調
ワルツ変ホ長調
(入場料) A:10,000円/B:8,000円/C:6,000円/D:4,000円
※ブーニンさんが、昨年からシンフォニーホールで行っている「ショパン・チクルス」も4回目になりました。今回は、前奏曲とワルツが演奏されます。1曲1曲が、非常に表情に富んでいるこれらの曲を、ブーニンさんがどう弾かれるか、楽しみですね。●和太鼓松村組
(日 時) 2000年10月15日(日)14時30分開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(出 演) 和太鼓松村組の皆さん
(入場料) 4,000円
※7月に沖縄の残波大獅子太鼓とのジョイントコンサートをされる、和太鼓松村組の公演です。阪神淡路大震災以後に結成され、和太鼓という枠を超えた独特の演出や曲構成で、常に話題を呼んできている彼らの、2000年ツアーの集大成としての公演になります。今回もきっと、感動を嵐を起こしてくれることでしょう。●ハイデルベルク・フィルハーモニー管弦楽団
(日 時) 2000年10月20日(金)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) 抜井厚指揮ハイデルベルク・フィルハーモニー管弦楽団
(曲 目) モーツァルト/歌劇「魔笛」から序曲K.620
交響曲第40番ト短調K.550
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op.92
(入場料) S:6,000円/A:5,000円
※かつて、ゲーテらの文豪が活躍した舞台となったハイデルベルク。この町で、110年以上の歴史を持ち、R.シュトラウスやマーラー、ジークフリート・ワーグナーらが指揮をしたこともあるという名門オーケストラが、このハイデルベルク・フィルハーモニー管弦楽団です。今回が初来日ということで、その演奏を聴くのが楽しみです。…でも、何故、神戸公演では、常任指揮者のトーマス・カルプさんでなくて、神戸新聞の音楽顧問の抜井さんが指揮をされるのでしょうか。どうせなら、カルプさんの指揮で聴きたいものですが…●及川浩治/ショパンの旅
(日 時) 2000年11月4日(土)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ピアノ:及川浩治
(曲 目) ショパン/ノクターン第20番嬰ハ短調
ピアノ協奏曲第2番Op.21第2楽章より
マズルカ変ホ長調Op.6-3
ノクターン第2番変ホ長調Op.9-2
練習曲ハ短調「革命」Op.10-12
練習曲ホ長調「別れの曲」Op.1-3
ワルツ変ホ長調「華麗なる大円舞曲」Op.18
幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
バラード第1番ト短調Op.23
練習曲変イ長調「牧童」Op.25-1
前奏曲変二長調「雨だれ」Op.28-15
ワルツ変二長調「小犬」Op.64-1
ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」Op.53
舟歌嬰ヘ長調Op.60
マズルカへ短調Op.68-4
ピアノソナタ第2番変ロ短調Op.35より第3楽章「葬送行進曲」
子守歌変二長調Op.57
(入場料) A:3,000円/B:1,000円
※昨年来、「ショパンの旅」をされている及川さんが、ついに、CD版の「ショパンの旅」を出されるそうで、その記念の公演がこれです。え、またやるの?と言いたくもなってしまうのですが(^^;、昨年のと同じような内容での公演、今回もきっと、多くのファンを魅了してくれるのでしょうね。●エマニュエル・パユ フルート・リサイタル
(日 時) 2000年11月5日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) フルート:エマニュエル・パユ
ピアノ:エリック・ル・サージュ
(曲 目) ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
喜びの島(ピアノ独奏)
パンの笛(フルート独奏)
ビリティスの歌
ブーレーズ/ソナティナ
プロコフィエフ/フルート・ソナタ二長調Op.94
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※先頃、ベルリン・フィルを退団されて話題になったパユさんが、シンフォニーホールで、ついに待望のソロ・リサイタルを開かれます。ドビュッシー等のフランスものが中心ですが、きっと、色彩感のある美しい演奏を聴かせてくれることでしょう。●ジャン=マルク・ルイサダ ピアノリサイタル
(日 時) 2000年11月21日(火)19時15分開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ピアノ:ジャン=マルク・ルイサダ
(曲 目) ベートーヴェン/ピアノソナタ第12番変イ長調Op.26
シューベルト/ピアノソナタ第4番イ短調D.537
シューマン/アラベスクハ長調Op.18
蝶々Op.2
ショパン/舟歌嬰ヘ長調Op.60
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
(入場料) S:6,000円/A:5,000円
※かつての第11回ショパン国際コンクールで、ブーニンと競ったルイサダさんが神戸にやってきます。どちらかと言うと、フランスらしい、洒脱さが感じられるようなルイサダさんですが、今回は、ベートーヴェンからシューベルト、シューマン、ショパンといった、まさにロマン派の曲を並べてのリサイタルです。きっと、お洒落な演奏を聴かせてくれるのでしょうね。<先週の新聞の記事から>
●6月25日(日)の時事通信ニュースによると、ドイツで開かれていた第13回国際ロベルト・シューマン・コンクールのピアノ部門で、日本人の若手ピアニストの奈良希愛さんが最優秀賞を獲得されたそうです。24か国、120人の参加者の中からの最優秀賞、おめでとうございます。●6月27日(火)のスポニチ芸能ニュースによると、かつてYMOの応援でデビューした元「サンディー&ザ・サンセッツ」の女性ボーカルの、サンディーさんが「ザ・ベリー・ベスト・オブ・サンディーズ・ハワイ」(イーストウエスト)というアルバムを出されたそうです。癒し系のミュージックとしての”なごむハワイアン”の決定盤、と書いてありますが、さて、どうなのでしょう。機会があったら、聴いてみよう。
●6月30日(金)の朝日新聞の天声人語は、旧ソ連の無声映画「新バビロン」に使われていた、ショスタコーヴィッチの音楽について書かれていました。映画の上のクラシック音楽、叉は大作曲家の曲というものも、映画と一緒に広く印象に残るものとして、素敵なものですよね。映像と一緒になって、音楽もまたその表現の枠を広げることができるということが、最大の魅力でしょう。そうした意味では、やはりディズニーの「ファンタジア」は最高のもの、なのかもしれない、などと思うのでした…
●7月1日(土)の毎日新聞ニュース速報によると、ジャズ歌手のアンリ菅野さんが亡くなられたそうです。51歳、まだまだお若いのに、せんがんのためにその命を落とされてしまったのは、本当に残念なことです。心よりご冥福をお祈りいたします。
●7月1日(土)の読売新聞ニュース速報によると、モスクワで開かれていた「第2回スクリャービン国際ピアノコンクール」で、中尾純さんの2位入賞が決定したそうです。徳島県出身で、現在もハンブルク音楽演劇大学院で研鑽を積まれているとか。今後の活躍も楽しみですね。
<ひとりごと>
◆今回の「演奏会情報」は、ピアノのリサイタルが多くなってしまったような感じもします。及川さんにブーニンさん、ケンプさんにルイサダさんとまさに個性溢れる多くのピアニストが、この秋に登場してくるようで、楽しみです。私も、既にケンプさんとルイサダさんのリサイタルのチケットはGETしてしまいましたので、今から楽しみです。(^^)◆ピアニストと言えば、我が家のカレンダー(CD屋でもらってきたもの)の今月の写真は、仲道郁代さんです。お顔を眺めながら、秋のリサイタルには、絶対に行くぞ、と誓う(?)のでした…(^^;
◆ゆうせん放送の機関誌「ゆうマガ」の7月号がまだ届きません… もう7月になっているというのに、どうしたことなんでしょう。今度、どこかで手に入れてこなきゃ、です。
◆そう言えば、この7月からは、「Mostly Classic」が有料配付になるのですね。今までのように、無料配付のを気軽に持って帰って、というのがなくなってしまうのは残念な気もしますが、でも、我が家は産経新聞を購読しているので、何とか、これからも毎月、無料で家まで届けてもらえるようです。よかった…
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●関西フィルハーモニー管弦楽団第140回定期演奏会
(日 時) 2000年7月14日(金)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ウリ・マイヤー指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
フルート:工藤重典
(曲 目) フォーレ/組曲「マスクとベルガマスク」
ハチャトゥリアン/フルート協奏曲ニ短調
ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68
(入場料) S:5,000円/A:4,000円/B:3,000円
※今回の関西フィルの定期には、TVでもお馴染みの工藤さんがソロとして出演されます。しかも、曲は、難曲として知られるハチャトゥリアンのコンチェルト。超絶的な技巧も求められるこの曲を、工藤さんがどのように料理されるのか、楽しみです。●第20回記念大阪城薪能
(日 時) 2000年7月26日(水)18時30分開演
(会 場) 大阪城西の丸庭園
(演目&出演) 半能 喜多流 絵 馬 粟谷菊生 他
能 観世流 鷺 片山九郎右衛門 他
狂言 大蔵流 佐渡狐 茂山忠三郎/茂山千作 他
新作能 観世流 大阪城 梅若六郎/大月文蔵 他
(入場料) 3,500円
※今年も薪能の季節がやってきました。20回を迎える大阪城の薪能では、宮本正樹さん作の新作能が披露されます。その名も「大阪城」。時は江戸時代初期、家康公の孫娘、千姫が豊臣家に嫁いできて、秀頼公や淀君と織り成す人間模様、やがて、大阪夏の陣にて、千姫だけが救い出されて、豊臣家は滅亡してしまう…といったくだりを、現実と幻とを織りまぜながら、描いているそうです。折しも、大河ドラマで「徳川三代・葵」も放映されており、ちょうど、これからそうした佳境の場面にさしかかっていこうというところ、日本史にあまり詳しくない人でも、一緒に見ると、余計に楽しめるのではないでしょうか。●神戸市演奏協会第143回公演 星空コンサート
(日 時) 2000年8月9日(水)19時開演
(会 場) 神戸ポートピアホテル本館BF偕楽の間
(出 演) 神戸市室内合奏団
客演コンサートマスター:岡山潔
(曲 目) モーツァルト/セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
シューベルト/ロンドイ長調D.438
ドヴォルザーク/セレナードホ長調Op.22
(入場料) 3,000円
※毎年行われている、神戸市室内合奏団のサマーコンサートです。今回は、客演のコンサートマスターに、岡山潔さんを迎えて、室内楽の名曲ばかりをそろえてお送りするというものです。同団の現在のコンサートマスターは、二橋洋子さんで、岡山さんは、二橋さんの師匠でもいらっしゃるのですね。二橋さんは、今回は独奏ヴァイオリンもされるということで、そうした師弟競演も楽しみです。●第7回須磨薪能
(日 時) 2000年8月20日(日)17時30分開演
(会 場) 須磨海浜公園
(演目&出演) 能 巻絹 渋井義寿/植田隆之亮 他
狂言 附子 網谷正美/木村正雄 他
能 鞍馬天狗 上田貴弘/植田隆之亮 他
(入場料) 3,000円
※毎年、須磨離宮公園などで行われている須磨の薪能、今回は、須磨海岸の海浜公園で行われます。演目には、大阪城でのもののような目新しいものこそありませんが、鞍馬天狗など、親しみやすいものが並べられており、誰でも楽しむことができるでしょう。夏の終わり、喧噪から離れて夢幻の世界を楽しむひとときになりますように。●グネシン・ヴィルトゥオーゾ
(日 時) 2000年10月1日(日)13時30分/16時開演
(会 場) 京都駅ビルシアター1200
(出 演) ミハイル・ホフロフ指揮グネシン・ヴィルトゥオーゾ
ピアノ:ニコライ・トカレフ
(曲 目) (13時30分開演の部)
ボッケリーニ/6つの小弦楽五重奏曲Op.30より 第6番
バッハ/オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1060より 第1楽章
ハイドン/チェロ協奏曲第2番ニ短調より 第2・3楽章
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調より 第3楽章「ラ・カンパネッラ」
ヴェルディ=バッシー/歌劇「リゴレット」の主題によるファンタジー
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
ベルリーニ/歌劇「ノルマ」の主題によるファンタジー
(16時開演の部)
モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
ベートーヴェン/12のコントルダンスWoO.14
チャイコフスキー/「子供のアルバム」より 6曲
ブラームス/ハンガリー舞曲集より 第5番ト短調/第3番へ長調/第6番ニ長調
(入場料) S:3,000円/A:2,000円
※これまでに数多くの素晴らしいアーティストを輩出してきているモスクワ市立グネシン記念中等音楽専門学校、ここの選り抜きの学生達により結成されているのが、グネシン・ヴィルトゥオーゾです。その演奏は、モスクワ市内はもちろん、外国でも非常に高く評価されており、既に6枚のCDもリリースしているそうです。そのメンバーが、同学校のOBで、これまた驚異的な演奏を聴かせてくれるピアニスト、トカレフさんと来日されるのです。これは、きっと、素晴らしい演奏を聴かせてくれるに違いない、と期待してしまいます。2回公演のうちの2回目の方にトカレフさんは出演されるそうで、どちらか片方だけ、となると、個人的にはその2回目の方を選びたくなります…●スカラ座バレエ団
(日 時) 2000年10月4日(水)18時30分開演
(会 場) 姫路市文化センター・大ホール
(演 目) アダン/バレエ「ジゼル」
(出 演) ジゼル:アレッサンドラ・フェリ
アルブレヒト:マキシミリアーノ・グエラ
ポール・コネリー指揮東京ニューシティ管弦楽団
他
(入場料) S:10,000円/A:9,000円/B:7,000円
※前に、大阪公演のをご紹介させていただきましたが、スカラ座バレエ団の「ジゼル」、姫路でも公演されるのですね。何故か、こちらの方が、入場料が数千円お安くなっているのが気になるのですが…●白井光子&ハルトムート・ヘル 祝祭のバラードまたはヨーロッパの100年の歌
(日 時) 2000年10月27日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) メゾ・ソプラノ:白井光子
ピアノ:ハルトムート・ヘル
(曲 目) R.シュトラウス/見つけものOp.56-1
森を行くOp.6-4
ああ、あなたが私のものならOp.26-2
ヒンデミット/O.コックスの詩による2つの歌
ベルク/4つの歌Op.2
ウェーベルン/5つの歌Op.4
クルシェネク/祝祭のバラード
ディーリアス/巷に雨の降るように私の心にも涙の雨が降る
ブリテン/人生のなかば
レスピーギ/過ぎ去った日々
ドビュッシー/家のない子のクリスマス
プーランク/セーの橋
シマノフスキ/ジェイムズ・ジョイスの詩による歌Op.54より
(入場料) 5,000円
※ここ何年か、毎年のようにシンフォニーホールに登場されていた白井さんが、今年はいずみホールに登場です。曲は、今世紀に生まれた歌曲ばかりをずらりと並べていて、これだけで十分、聴き応えがありそうです。お得意にドイツ・リートだけでなく、イタリアやフランス、イギリスの歌曲なども取り上げられていて、きっと、それらも素晴らしく演奏してくれることでしょう。●フランクフルト放送交響楽団
(日 時) 2000年11月8日(水)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
(曲 目) モーツァルト/交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
(入場料) S:12,000円/A:9,000円/B:6,000円
※これまた、ちょっと前に京都公演のをご紹介させていただきましたが、大阪での公演ももちろん、あります。しかも、こちらは、「ハフナー」に「巨人」であります。これもまた、素晴らしい演奏になることでしょう。その気になれば、両方行く、なんてこともできそうですけどね…(^^;●大阪センチュリー交響楽団第64回定期演奏会
(日 時) 2000年11月16日(木)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 高関健指揮大阪センチュリー交響楽団
ホルン:ラドヴァン・ヴラトコヴィチ
(曲 目) コープランド/管弦楽変奏曲
R.シュトラウス/ホルン協奏曲第2番変ホ長調Op.86
シューベルト/交響曲第6番ハ長調D.589
(入場料) A:4,500円/B:3,500円/C:2,000円/D:1,000円
※いつもながら地味な曲(?)を並べているような感じもするセンチュリーの定期ですが、今回の目玉は、ミュンヘン国際ARDコンクールで第1位を獲得したヴラトコヴィチさんのホルンでしょう。R.シュトラウスのこの軽快な曲を、どれほどに演奏してくれるか、楽しみです。シューベルトの6番は、…やっぱり、地味ですねぇ…(^^;<先週の新聞の記事から>
●6月19日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、ウィーン・フィルの来シーズンのプログラムが載っていました。年間わずか10回の定期に登場する指揮者は、ヘルムート・リリング、マリス・ヤンソンス、サイモン・ラトル、ベルナルト・ハイティンク、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ピエール・ブーレーズ、ジョルジュ・プレートル、ズービン・メータ、小澤征爾、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチの10人。サヴァリッシュさんの復帰や、リリングさんやロストロポーヴィッチさんの登場など、まさに話題満載ですね。また、気になる21世紀最初のニューイヤーには、何と、ニコラウス・アーノンクールが登場、という話題もあるようで、これは、また楽しみが増えそうです。●6月22日(木)の産経新聞夕刊に、ジャズピアニストの国府弘子さんの記事が載っていました。国府さんの作った曲を演歌歌手の香西かおりさんが歌うという異色の組み合わせによるシングル「Flowers〜愛が呼びあうとき〜」が、7月5日に発売されるそうで、その関連の記事です。ジャズピアニストを演歌歌手の競演、一体、どのような曲なのか、とても興味のわくところです。7月14日には、サンケイホールでのコンサートでも、この曲が披露されるそうで、楽しみです。(読者招待の案内が載っていたので、応募してみたのですが、さて、当たるかどうか…^^;)
●6月23日(金)の産経新聞夕刊に、けいはんな夏のクラシックコンサートのことが紹介されていました。前に、ここでも紹介させていただいたものですが、阪哲朗さん指揮によるコンサートです。こうやって広く知られるようになって、けいはんなプラザにとっても、また、阪さんにとっても、いいことですね。ただ、記事中、気になるのが、オーケストラとして出演するアンサンブル神戸について、「彼のオーケストラとして結集する」として紹介してあること。アンサンブル神戸自体は、それで自主性をもって創立された、神戸のオーケストラであり、その創立後に、阪さんがそこの音楽監督に就任された、というのが本来の経過でありましょう。上記のような表現は、ちょっと誤解を招くのではないか、と思うのは、私だけでしょうか…
<ひとりごと>
◆掲示板でもひとりごとしているのですが、神戸学院大学のグリーンフェスティバルでの仲道郁代さんのリサイタルに抽選漏れしてしまいました… 先週のサイトウキネン買えずじまいに続いて、ちょっとショック、なのでした。◆でも、この秋の私の誕生日には、ハーグ・レジデンティ管弦楽団 with 小山実稚恵さんの公演に行くことになりました。(無事にチケットを買えたので。)楽しみ楽しみ。(^^)
◆月刊「Piano」7月号に、村治佳織さんのインタビュー記事が載っています。ロドリーゴさんとの対面のこと、パリ留学のこと、キューバ訪問のことなど、いろいろ載っていて、楽しめます。切り抜いておこっと。(^^;
◆また、肝心のその中の楽譜には、「マンボNo.5」の譜がありました。う〜む、アコーディオンでやってみてもイケそうですかねぇ。今度、やってみましょう。今井美樹さんの「月夜の恋人たち」の譜も好きになりそうです。
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●フルートとギターの夕
(日 時) 200年6月27日(火)19時開演
(会 場) 神戸メリケンパークオリエンタルホテルチャペル・マリンホール
(出 演) フルート:山腰まり
ギター:角圭司
(曲 目) シューベルト/アルペシオーネソナタ
ピアソラ/(タンゴの歴史)
禁じられたあそび
その他
(入場料) 2000円
※神戸港の中突堤の先端にあるメリケンパークオリエンタルホテル、ここでも演奏会が催されるのですね。初めて知りました。フルートの山腰さんは、一昨年にデビューを果たし、現在、アメリカで研鑽を積んでいらっしゃるそうで、また、ギターの角さんも、一昨年にデビューし、昨年にはファーストアルバムも出されているという、お2人とも期待のかかる若手奏者です。お2人がどのような演奏を聴かせてくれるのか、楽しみです。●残波大獅子太鼓&和太鼓松村組ジョイントコンサート
(日 時) 2000年7月5日(水)18時30分開演
(会 場) 姫路市文化センター・大ホール
(出 演) 残波大獅子太鼓
和太鼓松村組
(入場料) 4,000円
※1995年に神戸で発足したのが、和太鼓松村組。和太鼓の持つ力強さと、マリンバやサンポーニャ、ケーナ、チャランゴ等の民族楽器を取り入れるなどして、斬新な感覚の音楽を展開してきており、各地で、精力的に活動していらっしゃるようです。一方、1986年に沖縄で結成されたのが、残波大獅子太鼓。琉球王国の香りを今に伝えるその太鼓も各地で高く評価されており、精力的に活動を繰り広げているようです。その、神戸と沖縄の太鼓がジョイントをするというのは、実は今回が初めてなんだそうです。それぞれに特徴のある太鼓が力強くぶつかり合うコンサートは、夏の暑さをも吹き飛ばしてくれることでしょう。●けいはんな夏のクラシック・コンサート
(日 時) 2000年7月15日(土)14時開演
(会 場) けいはんなプラザメインホール
(出 演) 阪哲朗指揮アンサンブル神戸
ヴァイオリン:岩谷祐之
(曲 目) シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
ベートーヴェン/交響曲第6番へ長調Op.68「田園」
(入場料) 3,000円
※今や、すっかりお馴染みになった感のある、けいはんなプラザのクラシックコンサート、もちろん、今年も阪さんが指揮をされます。ソロに迎えるのは、ヴァイオリンの岩谷さん。昨年の日本音楽コンクールのヴァイオリ部門で第1位を受賞され、注目を集めるヴァイオリニストです。阪さんとの共演で奏でられるシベリウスのコンチェルトがどれほど素晴らしいものになるかが、楽しみですね。●あなたに贈る世界の名曲
(日 時) 2000年7月16日(日)15時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ソプラノ:足立輝代/坂口さやか
メゾ・ソプラノ:秋葉規子/福田かおり
フルート:芦田正子/阪根陽子/真壁香里
クラリネット:武田仁
他
(曲 目) クロンケ/二匹の蝶
リムスキー=コルサコフ/熊ん蜂の襲撃
ガスタルドン/禁じられた音楽
タファネル/魔弾の射手幻想曲
ビゼー/セギディリア
グノー/アヴェ・マリア
シューベルト/アヴェ・マリア
他
(入場料) 2,000円
※足立勝さんのお話で、毎年のように開かれている公演です。今年も親しみやすいような曲ばかりを並べており、まさに「あなたに贈る」と言うにふさわしいものでしょう。このような啓蒙的な意味合いもあろうかという演奏会は、ずっと続いていくといいですね。●カテリーナ・マヌーキアン ヴァイオリン・リサイタル
(日 時) 2000年7月19日(水)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) ヴァイオリン:カテリーナ・マヌーキアン
ピアノ:若林顕
(曲 目) イザイ/「悲劇的な詩」Op.12
ブラームス/ソナタ第3番ニ短調Op.108
チャイコフスキー/「憂鬱なセレナード」Op.26
ベートーヴェン/ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
(入場料) 4,000円
※昨年にCD「ショパン・オン・ヴァイオリン」を出して、日本でも注目を集めているマヌーキアンさんの来日公演です。アルメニアと日本の血を引くカナダの新星ヴァイオリニストとして、世界中からも注目を集めているようで、その演奏も、非常に高く評価されているようです。「つややかで、きらめきのある音」とも評価されたその演奏が楽しみですね。●佐渡裕ヤング・ピープルズ・コンサート
(日 時) 2000年8月27日(日)15時開演
28日(月)18時開演
29日(火)18時開演
(会 場) (27日)京都コンサートホール
(28日)神戸国際会館こくさいホール
(29日)シンフォニーホール
(出 演) 佐渡裕指揮京都市交響楽団
(曲 目) ホルスト/組曲「惑星」より「火星」
ラヴェル/「ダフニスとクロエ」第2組曲より抜粋
ベルリオーズ/劇的物語「ファウストの劫罰」より「ハンガリー行進曲」
ヴィヴァルディ/「四季」より「春」
エルガー/行進曲「威風堂々」第1番
(入場料) 学生:1,000円/一般:3,000円
※佐渡さんが、昨年から始められた「ヤング・ピープルズ・コンサート」の第2弾です。「指揮者ってなぁに?」という副題がついていて、指揮者とは何ぞや?ということが、佐渡さんの口から、子供達に分かりやすいように話されるのでしょう。師のバーンスタインの意思を受け継いでのこのシリーズ、ずっと続けていってほしいと思います。(それにしても、3会場全てに行くという熱心な”サドラー”もいるのでしょうね…)●オラトリオ「天地創造」
(日 時) 2000年9月3日(日)16時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 阪哲朗指揮大阪センチュリー交響楽団&大阪第一合唱団
ガブリエル:山本美樹
エヴァ:老田裕子
ウリエル:納田正明
ラファエル・アダム:片桐直樹
(入場料) S:6,000円/A:5,000円/B:4,000円/C:1,000円
※大阪第一合唱団が阪さんと共演するのは、これで4回目。4回目でいよいよ、「天地創造」を取り上げられました。ハイドンのこの名曲を、阪さんがどのように料理し、それに合唱団やオケがどう、応えていくのか、とても興味のあるところです。●大阪フィルハーモニー交響楽団第341回定期演奏会
(日 時) 2000年9月14日(木)19時開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) 若杉弘指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン:竹澤恭子
(曲 目) バッハ(ウェーベルン編)/六声のリチェルカーレ
ベルク/ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
(入場料) A:5,200円/B:4,100円/C:3,100円/D:1,000円/Box:6,200円
※”世界のKYOKO TAKEZAWA”が、大フィルの定期に登場されます。世界中を舞台に活躍されている竹澤さんの演奏に触れるまたとない機会ですね。しかも、曲はベルクのコンチェルトともなれば、これは、きっと素晴らしい演奏を聴かせてくれるに違いない、と期待も高まります。素敵な演奏会になりますように。●イ・サロニスティ〜ザ・タイタニック・バンド
(日 時) 2000年9月19日(火)14時30分/18時30分開演
(会 場) 京都駅ビル劇場シアター1200
(出 演) イ・サロニスティ
(曲 目) ホーナー/映画「タイタニック」から
”マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン”
”ニアラー・マイ・ゴッド・トゥー・ジー”
”海の賛歌”
ロータ/映画音楽集「道」「ボッカチオ70」「アマルコルド」「81/2」
チャップリン/映画「モダンタイムス」から <ランチタイム/スマイル>
他
(入場料) S:3,000円/A:2,000円
※サロン・ミュージックの第一人者として知られる「イ・サロニスティ」の皆さんがやってきます。しかも、曲は、映画「タイタニック」などの名場面で流れていたような音楽ばかり。映画を見た人も、見なかった人も、あの感動をもう一度、というところですね。●漆原朝子ヴァイオリン・リサイタル
(日 時) 2000年9月21日(木)14時開演
(会 場) びわ湖ホール・小ホール
(出 演) ヴァイオリン:漆原朝子
ピアノ:鷲宮美幸
(曲 目) ベートーヴェン/ソナタ第5番へ長調Op.24「春」
ラヴェル/qツィガーヌ
バッハ/アヴェ・マリア
ドビュッシー/小舟にて
フランク/ソナタイ長調
(入場料) 3,500円
※現在、びわ湖ホールでは、「びわ湖の午後」というシリーズを展開しています。午後の光を浴びる琵琶湖の眺めを堪能しながら、美しい音楽を聴いてもらう、というものなのです。これに今回は、漆原さんが登場されます。プログラムに挙げているのは、彼女の好きな名曲ばかりということで、まさに、初秋の昼下がりの陽の光を見ながら、心の贅沢ができそうな演奏会になることでしょう。●キリ・テ・カナワ ソプラノ・リサイタル
(日 時) 2000年10月8日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ソプラノ:キリ・テ・カナワ
ピアノ:ジュリアン・レイノルズ
(曲 目) 不明
(入場料) A:15,000円/B:12,000円/C:9,000円
D:6,000円/E:3,000円
※オペラ界の女王、キリ・テ・カナワさんがやってきます。その気品あふれる歌唱には定評のある彼女ですが、さて、この秋は、どのような曲をどれだけ聴かせてくれるのでしょうか。楽しみな公演ですね。<先週の新聞の記事から>
●6月14日(水)の産経新聞に、日野皓正さんの記事が載っていました。この7月に、新アルバム「TRANSFUSION」をリリースするということがその内容です。4月に大阪音楽大学の教授に就任して、若手の育成にも力を入れていらっしゃる日野さんですが、その活動はますます盛んといった感じですね。このアルバムの内容をもとにしたライブも、7月末に大阪ブルーノートで開かれるようです。私は…多分、ライブには行けないでしょうから、CDをとりあえずは聴いてみることにしましょうかねぇ…(^^;●6月15日(金)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、モンテカルロ歌劇場の話題が載っていました。ちょうどこの先週末に大阪での公演を終えて、全国ツアーも終了したところですが、大方のヨーロッパの名門歌劇場は来日公演をしていたかに思えましたが、実は、このモンテカルロがまだ、だったのですね。その初来日公演は、無事に大成功に終わったようで、何よりです。やはり、成功の要因には、アラーニャ&ゲオルギュー夫妻の影響もあるのでしょうかねぇ…
<ひとりごと>
◆9月に開催される「サイトウキネンフェスティバル」、先週の17日(土)がチケット発売日でした。私も、もちろん、今年もチケットをGETすべく、電話の前で待機していました。が、これがなかなか繋がらない。ようやくに繋がったと思ったら、「バッハプログラムは全て予約枚数を終了いたしました」と、そっけない応えが。1時間20分もの間、ずっと電話をリダイアルし続けたにも関わらず、その努力も空しく、松本への切符は結局、手に入りませんでした。…と、ちょっと落ち込んでしまっているのでした…◆ふぅ、何か、今回は、異様に疲れてしまっているので、これくらいにしておきます。続きはまた次週に…
<更新情報>
・らいぶらりぃの中に、関西学生混声合唱連盟第31回定期演奏会と神戸フィルハーモニック第40回定期演奏会をアップしました。→らいぶらりぃ・このページのBGMを変えてみました。詳細は、ページの下の方をご覧ください。
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●神戸中央合唱団第52回音楽会
(日 時) 2000年7月9日(日)14時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) 松原千振指揮神戸中央合唱団
(曲 目) H.Distler:Fuhrwahr, er trung unsere Krankheit
R.Alix:TROIS MOTETS
S.Rachmaninov/J.Rodrigo/H.Villa-lobos/I.Stravinsuky:アヴェ・マリア
清水脩:大分県民謡より
S.Chatman:Due West
(入場料) 2,000円
※今回の神戸中央の演奏会は、「もうひとつの20世紀」という副題がついています。見てみれば、現代音楽がずらりと並んでますね。どれも興味をひくものばかりですが、真ん中にある、ラフマニノフやロドリーゴ(!)、ヴィラ=ロボスにストラヴィンスキーのアヴェ・マリアが一度に聴けてしまうというのは、素敵ですね。20世紀を振り返るにふさわしい演奏会になりますように。●淀川混声合唱団第12回定期演奏会
(日 時) 2000年7月15日(土)18時30分開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 伊東恵司指揮淀川混声合唱団
客演指揮:松下耕
ピアノ:細見真理子
ソプラノ:津幡泰子
(曲 目) 平吉穀州/飯沼信義/夏は来ぬ〜日本叙情歌曲集より
ブスト/合唱曲集
トルミス/幼き日の想い出
松下耕(谷川俊太郎詩)/混声合唱のための組曲「子猫物語」
(入場料) 1,500円
※神戸中央が20世紀ものならば、大阪の”よどこん”は、松下耕さんの「子猫物語」です。谷川俊太郎さんの詩に松下さんが曲をつけたものを、松下さんご自身の指揮で演奏するというのですから、これは見逃せません。他にも、ブストやトルミスなど、興味をひく作曲家の作品も演奏するようで、素敵な演奏会になることでしょう。●コシ・ファン・トゥッテ〜サマー・オペラ「新モーツァルト・シリーズ」II
(日 時) 2000年7月22日(土)17時開演
23日(日)14時開演
(会 場) ザ・カレッジ・オペラハウス
(演 目) モーツァルト/歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」
(出 演) フィオルディリージ:尾崎比佐子/馬場恵子
ドラベッラ:橘知加子/星野隆子
グリエルモ:青木耕平/川下登
フェッランド:清水光彦/小貫岩夫
デスピーナ:武内亜季/石橋栄実
ドン・アルフォンゾ:雁木悟/田中由也
現田茂夫指揮オペラハウス管弦楽団&合唱団
演出:中村敬一
製作:横田浩和
(入場料) 6,000円
※昨年から始まった、オペラハウスの「新モーツァルト・シリーズ」、2回目の今回は、「コシ・ファン・トゥッテ」です。この喜劇タッチのオペラをどのように料理されるのか、演出の中村敬一さんの腕のみせどころですね。新人からベテランまで、オーディションによって選ばれたキャストがまた、華やかな顔ぶれです。夏の一日、涼を求めるのにふさわしい公演になりますように。●大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団特別演奏会〜邦人合唱曲シリーズ第6回
(日 時) 2000年7月23日(日)18時開演
(会 場) 京都府立府民ホール・アルティ
(出 演) 当間修一指揮大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団
ピアノ:沖田明子/木下亜子
(曲 目) 木下牧子/混声合唱組曲「光る刻」
ア・カペラ混声合唱のための「ELEGIA」
荻久保和明/混声合唱組曲「縄文」
千原英喜/古代歌謡による女声合唱のための「志都歌」
(入場料) 3,300円
※今年もシュッツ合唱団の邦人合唱曲シリーズの季節がやってまいりました。今回も、荻久保さんの「縄文」の他、千原さんの「志都歌」など、興味をひく選曲で楽しめそうです。また、木下さんの「光る刻」は改定新版なんだそうで、そちらも楽しみです。●ロッシーニ/スターバト・マーテル
(日 時) 2000年7月28日(金)19時開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) 外山雄三指揮大阪フィルハーモニー交響楽団&フロイデ合唱団
ソプラノ:大橋ゆり/竹田弥加
テノール:高橋淳
バリトン:田中勉
(曲 目) ロッシーニ/スターバト・マーテル
(入場料) S:4,900円/A:3,900円/B:2,900円/Box:5,900円
※神戸のフロイデ合唱団がサマーコンサートでドイツ・レクイエムを取り上げるのに対して、大阪のフロイデ合唱団は、ロッシーニのスターバト・マーテルです。この名曲を、フロイデさんにしては始めて、取り上げたそうで、さて、どんな演奏になるか楽しみです。●神戸市民交響楽団第48回定期演奏会
(日 時) 2000年7月30日(日)15時開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(出 演) 田中一嘉指揮神戸市民交響楽団
ピアノ:原田英代
(曲 目) 外山雄三/管弦楽のためのディヴェルティメント
グリーグ/ピアノ協奏曲イ短調
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64
(入場料) 1,000円
※神戸市響の今回の定期は、チャイコの5番がメインです。何回も取り上げていそうな気もするのですが、この名曲の魅力をどこまで引き出すことができるか、興味のあるところです。また、原田さんを迎えてのグリーグのコンチェルトも期待できそうですね。神戸を代表するアマチュア・オーケストラとして、どれだけの演奏をしてくれるか、楽しみです。●混声合唱団はもーるKOBE第21回コンサート
(日 時) 2000年9月2日(土)18時30分開演
(会 場) 西宮市民会館アミティホール
(出 演) 混声合唱団はもーるKOBE
指揮:平田勝/森田二郎/佐々木英洋/岸本雅弘
ピアノ:細見真理子
(曲 目) P.Grainger他編/English folk-songs
新実徳英(星野富弘詩)/花に寄せて
信長貴富編/ノスタルジア〜日本名歌集〜より
Pizzetti/Tre Composizioni Coraliより
(入場料) 1,000円
※神戸を代表する合唱団のひとつ、はもーるKOBEの定期演奏会です。今回の目玉は、ピゼッティの曲でしょう。これを平田先生が指揮をされるそうですが、さて、どんなに素敵な演奏になるか、楽しみですね。●二村英仁〜音楽にできること
(日 時) 2000年9月21日(木)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ヴァイオリン:二村英仁
(曲 目) ファン・ツィ/バラへの3つの願い
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
バッツィーニ/妖精の踊り
ラフマニノフ/ヴォカーリーズ
パガニーニ/クライスラー/ラ・カンパネラ
他
(入場料) S:5,500円/A:4,500円
※昨年に日本人で唯一の「ユネスコ平和芸術家」の称号を与えられた二村さんがシンフォニーホールに登場されます。その活動は、既にTVでも紹介されていますから、ご存じの方も多いでしょう。今、最も注目を集めるヴァイリニストの一人となった二村さんの奏でる音楽には、きっと、平和への祈りの気持ちというものが込められているのでしょう。その想いに触れる絶好の機会です。ぜひ、聴いてみたいものです。●ウィーン.フォルクスオーパー・サロンオーケストラ
(日 時) 2000年9月29日(金)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ウィーン・フォルクスオーパー・サロンオーケストラ
ソプラノ:ビルギット・ザラタ
(曲 目) J.シュトラウスII/シュネル・ポルカ「雷鳴と稲妻」Op.324
レハール/オペレッタ「メリー・ウィドウ」より ”メリー・ウィドウ・ワルツ”
J.シュトラウス/郊外のジーファリングでは
J.シュトラウスII/シュネル・ポルカ「チク・タク・ポルカ」Op.365
クライスラー/美しきロスマリン
J.シュトラウスII/ワルツ「ウィーン気質」Op.354
フランス風ポルカ「クラップフェンの森にて」Op.336
シュネル・ポルカ「ハンガリー万歳」Op.332
オペレッタ「こうもり」序曲 レハール/ツヴァンツィネッテ
J.シュトラウスII/オペレッタ「こうもり」より ”チャールダーシュ”
アントン・カラス/「第三の男」より ”Harry Lime”のテーマ
カルマン/ワルツ「踊りたいの」
シュトルツ/「絹を着たヴィーナス」より ”あなたのヴァイオリンを弾いてよ”
J.シュトラウスII/エジプト行進曲Op.335
ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314
ジーツィンスキー/ウィーンわが夢の都
J.シュトラウス/ラデツキー行進曲Op.228
(入場料) A:4,000円/B:3,000円/C:1,000円
※ウィーン・フォルクスオーパーのメンバーにより結成されているウィーン・フォルクスオーパー・サロンオーケストラ、このサロンオーケストラとしては今回が初来日になるのだそうです。曲目を見ると、ウィンナ・ワルツがずらり。ザラタさんのソプラノと、それにバレエもついてくるといいますから、これは本当に華やいだ雰囲気の演奏会になることでしょう。ウィンナ・ワルツと言うと、新年というイメージもありますから、一足早く21世紀を迎えるような感覚で聴きに行ってみるのもいいかもしれませんね。●華麗なるアルゼンチン・タンゴ〜ファン・ダリエンソ楽団
(日 時) 2000年9月30日(土)14時/18時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ファン・ダリエンソ楽団
指揮&バンドネオンン:カルロス・ラサリ
ヴォーカル:ワルテル・グティエレス/モニカ・サチ
(曲 目) エル・チョクロ
ロカ
フェリシア
エル・インテルナード
ラ・プニャラーダ
グラン・ホテル・ビクトリア
ラ・バジャンカ
追憶
エル・イレシスティブレ
12月14日
カンソネータ
デレーチョ・ビエホ
エステ・エル・レイ
いまひとたびの
パリのカナロ
ラ・クンパルシータ
(入場料) A:7,000円/B:5,000円/C:3,000円/D:1,000円
※アルゼンチン・タンゴの一時代を築いたファン・ダリエンソ、今年はその彼の生誕100年になるのだそうで、それを記念して、あのダリエンソ楽団がまたやってきます。彼らの刻むタンゴのリズムというのは、実に力強く、聴く者の心をとらえて離さないものがあります。今回も、また、とっておきの素晴らしいサウンドを聴かせてくれることでしょう。●スカラ座バレエ団
(日 時) 2000年10月2日(月)18時30分開演
(会 場) フェスティバルホール
(演 目) アダン/バレエ「ジゼル」
(出 演) ジゼル:アレッサンドラ・フェリ
アルブレヒト:マキシミリアーノ・グエラ
ポール・コネリー指揮東京ニューシティ管弦楽団
他
(入場料) S:16,000円/A:14,000円/B:12,000円/C:10,000円
D:8,000円/E:6,000円/F:4,000円/Box:18,000円
※イタリアが世界に誇る名門のバレエ団、スカラ座バレエ団がやってきます。演目は「ジゼル」、ロマンティック・バレエの最高傑作として数えられるこの作品を、スカラ座バレエ団は、その優雅で叙情的なバレエで表現してくれることでしょう。ファンにはたまらない公演でしょうね。●時を超えて〜新世紀へのバッハVol.8「無伴奏チェロの夕べ」
(日 時) 2000年10月13日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) チェロ:アンナー・ビルスマ
(曲 目) バッハ/無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009
無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012
(入場料) 5,000円
※今年は多くのチェリストがバッハの無伴奏に取り組んでいるようですが、いずみホールでのシリーズ「時を超えて〜新世紀へのバッハ」でも、いよいよ、この無伴奏が登場です。しかも、演奏はビルスマさん。バロック・チェロの名手として世界に知られた方です。彼の弾くチェロからは、きっと、味わい深いバッハの世界を堪能できることでしょう。●ハンガリー国立歌劇場「蝶々夫人」
(日 時) 2000年10月13日(金)18時30分開演
14日(土)18時30分開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール(13日)
フェスティバルホール(14日)
(演 目) プッチーニ/歌劇「蝶々夫人」
(出 演) 蝶々さん:イロナ・トコディ
川副千尋
ピンカートン:グラーシュ・ディーネシュ
コヴァーチハージ・イシュトヴァーン
ベルケシュ・ヤーノシュ
スズキ:ヴィーデマン・ベルナデット
シャーンタ・ヨラーン
シャープレス:ブシャ・タマーシュ
ラヨシュ・ミラー
ゴロー:ロジョシュ・イシュトヴァーン
デレチュケイ・ジョルト
ケイト:マルコヴィッチ・エリカ
ヤマドリ:ポーカ・バラーシュ
マルティン・ヤーノシュ
ボンゾー:ラーツ・イシュトヴァーン
グルバーン・ヤーノシュ
神官:ヴァーゲイ・ガーボル
エグリ・シャーンドル
演出:ケレニー・ガーボル=ミクローシュ
指揮:オーバーフランク・ゲーザ/パール・タマーシュ
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団&合唱団
(入場料) S:15,500円/A:13,500円/B:11,500円/C:9,500円
D:7,5000円/E:5,500円/Box:18,000円
※日本人にとって一番好きなオペラの一つが、「蝶々夫人」ではないでしょうか。その「蝶々夫人」、海外のオペラ座の手により日本で上演されたことというのは、これまでにはなく、実は今回が、初めての引っ越し公演による上演になるのだそうです。しかもそれがハンガリー国立歌劇場となれば、これはきっと素晴らしいものになるに違いないでしょう。主役の蝶々さんには、ハンガリー最高のプリマ・ドンナのトコディさんと、ボリショイ劇場で外国人として初めて主演の偉業を遂げられた川副さん。トコディさんの神戸公演を取るか、川副さんの大阪公演を取るか、悩みそうですね…<先週の新聞の記事から>
●6月5日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、宮崎での国際室内楽音楽祭が閉幕したことの記事が載っていました。総合プロデューサーの徳永ニ男さんや豊嶋泰嗣さん、竹澤恭子さん、渡辺玲子さんと初め、初登場のチャーリャン・リンさんと諏訪内晶子さんとの師弟コンビ、漆原啓子さん&朝子さんの姉妹コンビなど、蒼々たるメンバーが出演していたようですが、何と言うても、話題の中心は、巨匠、スターンさんでしょう。スターンさんを軸にして教育プログラムも組まれていて、大勢の学生がスターンさんの熱いメッセージを受け止めたかと思います。世界に向けて、まさにトップクラスのアーティストが飛び出していくように、今後もなっていくといいですね。●6月5日(月)から、スポニチ芸能ニュースに、「オペラを作る人々」という連載記事が始まりました。オペラの舞台裏のことなどが紹介されていたりして、結構、面白い記事です。理解はしているつもりですが、こうして見ると、改めてオペラを上演するまでの大変さというものを実感します。
●6月6日(火)の共同通信ニュースによると、バイロイト音楽祭の次期総監督の座を巡り、ワーグナー家で骨肉の争いが起きているとか。細かな内容にまでは触れたくありませんが、ずっと続いてきている音楽祭が途絶えてしまうことのないようにだけはしていただきたいものです。
●6月7日(水)の朝日新聞ニュースによると、ソニーの大賀会長がこの14日、何と、ベルリン・フィルの指揮をなさるそうです。ベルリンの壁の跡地、ポツダム広場内に、同社の欧州本社などの入ったソニーセンターがオープンするのに伴う祝典で、BPOが客演することになったのだとか。ソニーの開発したCDを絶賛していた、かのカラヤンが振っていたオーケストラを、そのソニーの会長が指揮する… 何とも因縁めいた話ではありますね。(^^;
●6月8日(木)の毎日新聞ニュースによると、在日韓国人のヴァイオリニスト、丁讃宇さんと、在日朝鮮人の指揮者、金洪才さんが、8日夜、東京都三鷹市のホールで開かれたコンサートで初共演したそうです。祖国統一への思いがこのコンサートには込められていたそうですが、折しもちょうど、南北の首脳会談が始まろうとしている時、お2人の思いはどこまで伝わったのでしょうか。南北の問題が一日でも早く解決するといいですね。
●6月8日(木)の共同通信ニュースによると、日本テレマン協会が、演奏会のプログラムに、琵琶湖に群生するヨシで作った紙を使い始めたそうです。何でも、枯れたヨシを刈り取ることで、湖水の浄化につなげるのが狙いなんだとか。そう言えば、演奏会を開くのにも、プログラムやチラシ、ポスターなど、結構な量の紙を使いますよね。そうしたとこに着目して、音楽団体も環境問題に取り組まないといけないのでしょうね…
●6月9日(金)の時事通信ニュースによると、アメリカのハーバード大学が8日、ノーベル賞作家の大江健三郎さんと、ボストン交響楽団音楽監督の小澤征爾さんに対して、名誉文学博士号と名誉音楽博士号をそれぞれ授与したそうです。世界のオザワも、ついに、ここまで来たか、という感じもしますね。これで、今後のご活躍もますます期待できそうですね。とりあえずは、今度のサイトウキネンで、その脂の乗り切った味を聴かせていただけるものと期待しております。(^^;
<ひとりごと>
●今週もいっぱい書いてしまいました。ページが重くなってしまったかもしれませんが、すみませんです。m(__)m●先週から、トップに、”すくすくカウンタ”なるものをつけてみました。いわば、このページのペットみたいなものです。どうぞ、可愛がってあげてくださいませ。
●後輩達の演奏会=関西学生混声合唱連盟の演奏会に行ってきました。久しぶりに大人数の合唱を聴くと、気分いいですね。またぞろ歌いたいという気持ちが湧いてくるような気もします…
●最近、「ぱわーぶっく日記」をちょとサボってますが、ある企みを考えているところなのです。どうなるかは、そのうちに明らかになることでしょう…(^^;
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●サイトウキネン・フェスティバル松本
○サイトウ・キネン・オーケストラ コンサート〜バッハ プログラム
(日 時) 2000年8月27日(日)18時開演
29日(火)19時開演
30日(水)19時開演
(会 場) 長野県松本文化会館
(出 演) ソプラノ:バーバラ・ボニー
メゾ・ソプラノ:アンゲリカ・キルヒシュラーガー
テノール:ジョン・マーク・エインズリー
バス:アラステア・ミルズ
小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラ
合唱:東京オペラシンガーズ
(曲 目) バッハ/ミサ曲 ロ短調 BWV.232
(入場料) S:19,000円/A:16,000円/B:13,000円/C:8,000円○サイトウ・キネン・オーケストラ コンサート〜ベートーヴェン プログラム
(日 時) 2000年9月7日(木)19時開演
8日(金)19時開演
10日(日)19時開演
(会 場) 長野県松本文化会館
(出 演) 小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラ
(曲 目) ベートーヴェン/序曲「フィデリオ」Op.72b
交響曲第2番 ニ長調 Op.36
交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
(入場料) S:19,000円/A:16,000円/B:13,000円/C:8,000円○ふれあいオーケストラ・コンサート
(日 時) 2000年9月5日(火)19時開演
(会 場) 松本市総合体育館
(出 演) 小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラ
(曲 目) ベートーヴェン/序曲「フィデリオ」Op.72b
交響曲第5番 ハ短調Op.67「運命」
ヴェルディ/オペラ「アイーダ」第2幕第2場から
「エジプトに栄えあれ」
「凱旋行進曲」
「来たれ、凱旋将軍よ」
(入場料) 3,000円○バーバラ・ボニー ソプラノリサイタル
(日 時) 2000年9月6日(水)19時開演
(会 場) ザ・ハーモニーホール
(出 演) ソプラノ:バーバラ・ボニー
ピアノ:マルコム・マルティノー
(曲 目) グリーグ/6つのドイツ語の歌
挨拶
いつの日か、わが思いは
世のなりゆき
沈黙したナイチンゲール
青春時代に
ある夢
R.シュトラウス/憩え、わが魂Op.27-1
懐かしい面影Op.48-5
ばらの花環Op.36-1
子守歌 作品41-1
「4つの最後の歌」から9月
コープランド/エミリー・ディキンソンの12の詩
自然、いともやさしき母よ
角笛のような風が吹いた
なぜ私を天国から締め出すの
世界は不毛になる
心よ、あの人を忘れます
おいで、いとしい3月よ
眠りというものは
もし帰ってきても
頭の中を弔いの行列が
たまにオルガンのことばが
天国に召される
馬車
(入場料) 6,000円○武満徹メモリアルコンサート
(日 時) 2000年9月3日(日)19時開演
(会 場) ザ・ハーモニーホール
(出演&曲目) 武満徹/ブライス(1976)
Fl:岩佐和弘 Hrp: 篠崎史子、篠崎和子 Mar:加藤訓子 Perc:安江佐和子
イサン・ユン/クラリネット五重奏曲No.2(1994)
Cl:四戸世紀 Vn:双紙正哉、伊藤亮太郎 Va:篠崎友美 Vc:苅田雅治
タン・ドゥン/エレジー Snow in June
Vc:ローレンス・レッサー
Perc:高橋明邦、塚田吉幸、菊池清見、竹原美歌
武満徹/すべては薄明のなかで(1987)
Guit:鈴木大介
武満徹/ウォーターウェイズ(1978)
Cl:鈴木豊人 Vn:小森谷 巧 Vc:苅田雅治 Pf:橋本京子
Hrp:篠崎史子、篠崎和子 Vib:菊池清美、安江佐和子
※毎年恒例のサイトウキネンフェスティバル、既にWeb上ではその内容は公開されていますから、ご存じの方も多いかとは思いますが、こちらでも、その内容について、まとめておきます。(上記以外にも、ふれあいコンサートが3つほどあるのですが、ここでは省略させていただきました…)今年の目玉は、やはり、ロ短調ミサでしょう。3年前のマタイ受難曲も素晴らしかっただけに、今年のロ短調ミサも大いに期待できそうです。問題は、また松本までわざわざ聴きに行くのかどうするのか、ということですね…(^^;●東京混声合唱団〜訪欧帰国記念公演
(日 時) 2000年8月28日(月)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 松原千振指揮東京混声合唱団
(曲 目) クレーク/詩編第141番主よ、私はあなたを呼ぶ
幸いなるかな
シィメール/私はまことの葡萄の木
プーランク/雲の夕べ
コッコネン/主を賛えよ
池辺晋一郎/東洋民謡集III(2000年委嘱作品)
マデトーヤ/春の夢、夏の夕べ
(入場料) S:4,500円/A:3,500円
※あの東京混声合唱団が、今年もまた、私達にその素敵な合唱を披露してくれます。曲も、エストニアのクレークやフィンランドのコッコネンにマデトヤなど、通な(?)人にはたまらない内容となっており、これは見逃せませんね。委嘱作品である池辺さんの曲も、なかなか興味のあるところです。●時を超えて〜新世紀へのバッハVol.7「モテットの夕べ」
(日 時) 2000年9月8日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 当間修一指揮大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団&アンサンブル・シュッツ
オルガン:松原晴美
(曲 目) バッハ/モテット「来ませ、イエスよ、来ませ」BWV.229
「天にましますわれらの父よ」BWV.682
モテット「イエスよ、わが喜び」
武満徹/「うた」より さくら/翼/鳥へ/小さな空
バッハ/「いと高きところの神にのみ栄光あれ」BWV.664
バッハ/モテット「主に向いて新しき歌をうたえ」BWV.225
(入場料) 4,000円
※バッハ・イヤーにちなんで、いずみホールが手掛けている「時を超えて〜新世紀へのバッハ」シリーズに、いよいよ、大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団が登場です。それでなくても、同合唱団は、定期演奏会などをこのいずみホールでもされていますから、すっかりお馴染みではあるのですが、今度は、いずみホール側が主催の演奏会に出演、というところに意義がありましょう。それは、つまり、彼らの、バッハ(及びその他のレパートリー)の演奏が広く認められ、保証されたということでもあるかと思います。同合唱団のますますの活躍を期待します。●オペレッタ「天国と地獄」
(日 時) 2000年9月24日(日)16時30分開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(演 目) オッフェンバッハ/オペレッタ「天国と地獄」
(出 演) エウリディケェ:イザベラ・マァーツァッハ
オルフェウス:マルゥク・ヤニィチェロォ
ユピター:ワルター・ライムスバッハ
プゥルトォ/アリステォゥス:マルティン・ヴィンクレェァル
クリスティアン・ポーラック指揮ウィーンの森バーデン市立劇場モーツァルティアーデ管弦楽団
バーデン市立劇場合唱団/バレエ団
演出:ルチア・メシュヴィッツ
(入場料) S:11,000円/A:9,000円/B:7,500円/C:6,000円/D:4,000円
※バーデン市立劇場による「天国と地獄」であります。こくさいホールでは、この手の公演は、昨年の「魔弾の射手」以来になります。当日は、字幕スーパーの他に、何と、作品の解説書も配られるといいますから、初めて鑑賞される方でも、存分に楽しむことができるのではないでしょうか。私も、去年の「魔弾の射手」は見逃してしまったから、今回のは行こうかな…●バンベルク・ピアノ・トリオ
(日 時) 2000年9月29日(金)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) バンベルク・ピアノ・トリオ
ピアノ:ロベルト・ベンツ
ヴァイオリン:エフゲニ・シュック
チェロ:シュテファン・ゲルリンクハウス
(曲 目) モーツァルト/ピアノ三重奏曲第6番ハ長調Kv.548
スメタナ/ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
ショスタコーヴィッチ/ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
(入場料) 3,000円
※今回が初来日となるバンベルク・ピアノ・トリオの皆さん、彼らの演奏は既にドイツでは高く評価されているようで、TVでも紹介され、また、3作目のCDアルバムもドイツレコード批評賞を受賞しているのだそうです。そんな彼らの演奏で、ショスタコのピアノ・トリオなどの名曲を聴く、これまた絶好の機会ですね。楽しみな演奏会です。●ウィーン弦楽四重奏団
(日 時) 2000年10月13日(金)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ウィーン弦楽四重奏団
第一ヴァイオリン:ウェルナー・ヒンク
第ニヴァイオリン:フーベルト・クロイザマー
ヴィオラ:ペーター・オクセンホファー
チェロ:フリッツ・ドレシャル
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番へ長調Op.96「アメリカ」
シューベルト/弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
(入場料) A:4,000円/B:3,000円/C:1,000円
※今年の2月に来日公演を行ったウィーン八重奏団、その中核になるウィーン弦楽四重奏団のメンバーが、この秋に再び、やってきます。曲は、ベートーヴェンにドヴォルザークにシューベルトと、これまた名曲ばかりそろえていて、これらをあの名演で聴けるかと思うと、とても楽しみな公演ですね。極上のアンサンブルを聴かせてくれることでしょう、きっと。●デニス・マツーエフ ロシア3大協奏曲
(日 時) 200年10月21日(土)17時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ピアノ:デニス・マツーエフ
十束尚宏指揮大阪センチュリー交響楽団
(曲 目) ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※一昨年の第11回チャイコフスキー・コンクールで優勝したデニス・マツーエフさんがシンフォニーホールに登場されます。しかも、曲はロシアの作曲家3人の名曲がずらり。一度にこれだけのコンチェルトを弾くのって、とってもしんどいのではないかとも思うのですが、それを聴かせてやろうというのが、すごいですね。この耳で、その新進気鋭のピアニストの演奏に触れるまたとない機会です。ぜひ、行きたいものです。●ミシェル・コルボ/バッハ:ロ短調ミサ
(日 時) 2000年10月28日(土)18時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ミシェル・コルボ指揮ローザンヌ声楽アンサンブル&フライターク・アカデミー室内管弦楽団
(曲 目) バッハ/ロ短調ミサBWV.232
(入場料) A:9,000円/B:7,000円/C:5,000円/D:3,000円/E:2,000円
※あのミシェル・コルボが、11年ぶりにやってきます。しかも、手兵ローザンヌ声楽アンサンブルを引き連れて。そして、曲が何と、バッハのロ短調ミサ! これは、もう、絶対に行かないといけませんね。この宗教音楽の大家が、どれだけ素晴らしいロ短調ミサを聴かせてくれるか、想像しただけでも感動です。サイトウキネンのロ短調ミサよりも素晴らしいかもしれませんね。(^^;●フランクフルト放送交響楽団
(日 時) 2000年10月29日(日)16時開演
(会 場) 京都コンサートホール
(出 演) エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
(曲 目) ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
マーラー/交響曲第5番嬰ハ短調 (入場料) S:12,000円/A:9,000円/B:6,000円/C:4,000円/D:1,000円
※あのインバルがその手兵、フランクフルト放送交響楽団を引き連れてやってきます。このコンビは、とにかく、マーラーやブルックナーの曲を演奏させたら、右に出る者はないというくらいの世界中でも絶賛されている、名プレイヤーですね。そんな彼らが、今回、マーラーの5番を引っさげてやってくるとなれば、これは見逃せません。う〜ん、行きたいよぉ。(^^;●サンクトペテルブルク交響楽団
(日 時) 2000年12月3日(日)15時開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) アレクサンドル・ドミトリエフ指揮サンクトペテルブルク交響楽団
チェロ:堤剛
ピアノ:李京美
(曲 目) チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲Op.33
リスト/ピアノと管弦楽のためのハンガリー幻想曲
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
(入場料) S:10,000円/A:8,000円/B:6,000円/C:4,000円
※アレクサンドル・ドミトリエフさん指揮のサンクトペテルブルク交響楽団が、またやってきます。私も3年前の来日公演は聴きに行ったのですが、なかなか素敵な演奏だったのを覚えています。今回も、メインにチャイコの6番を引っさげての公演、それに加えて、堤さんのチェロと李さんのピアノと、素敵な演奏になることでしょう。<先週の新聞の記事から>
●5月29日(月)の産経新聞「地球楽信」に、前回も書いた、ジャン=ピエール・ランパルさん死去の報が大きく書かれていました。大の親日家であり、また、日本のフルート界も彼のおかげで今の隆盛を迎えることができたという、本当に日本との関係は深いものがあったのですね。そうした偉大なフルーティストを失ったことは、本当に悔やまれてなりません…●同記事の別項に、第2回シベリウス国際指揮者コンクールで、京都出身の篠崎靖男さんが見事に第二位に入賞したとのことが載っていました。一昨年に東京シティ・フィルを指揮してデビューしたようですが、これでまた、その活動に拍車がかかることでしょう。きっと、京都への凱旋公演というものも行われるのでしょうね。いつか、聴いてみたいものです。
●5月30日(火)の産経新聞夕刊に、アカペラ・グループ「TRY-TONE」の記事が載っていました。7月8日(土)にシアター・ドラマシティで行われる大阪公演の紹介記事ですが、こうして読むと、彼らの作る音楽の素晴らしさというものを改めて感じます。「洗練されたサウンド」、「上質のハーモニー」、幅広いレパートリーを誇る彼らにしてみれば、それは当然のことなのかもしれませんが、アメリカでも高く評価されているそうで、いやはや、すごいものです。機会があれば、一度、聴いてみたいものです。
●6月1日(木)の産経新聞に、藤野カヨさんが歌うCD「万葉集」がこの秋に発売されるという記事が載っていました。藤野さんは、30代で高校教師から歌手に転向したというちょっと珍しい経歴をお持ちの方で、現在は大阪とパリを拠点にして活動をしていらっしゃるようです。今回の「万葉集」も、和歌に自ら曲をつけたものが、フランスの音楽関係者の目をひいて、今回のCD発売へ、となったのだそうです。万葉集と言うと、既に日本でも活躍していらっしゃる歌枕直美さんを思い出すのですが、さて、藤野さんの歌う万葉集の世界とはどのようなものなのでしょうか。9月予定の発売が楽しみです。
●6月1日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」によると、大阪・泉佐野市の泉の森ホールが来年、「泉の森チェロ・コントラバスフェスティバル」を開催するそうです。何でも、国際的に見ても、チェロとコントラバスに特定したコンクールは、初めてのもののようで、期待できそうです。特にコントラバスのような大型楽器にとっては、運搬するのが大変ですから、その点では、関西国際空港に隣接した泉佐野は、運搬の利便性も高く、なかなかいいところに目をつけたな、という感じです。大阪の室内楽、神戸のフルートに次ぐ、関西での国際音楽コンクールとして、根付くといいですね。(そう言えば、神戸のフルートって、次はいつでしたっけ…?)
●6月1日(木)の共同通信ニュース速報によると、東京の「ゆきわりそう」という福祉施設に通う障害者らで結成された合唱団が先月31日に、アメリカ・ニューヨークのカーネギーホールでベートーベンの「第九」を熱演したとのことです。21世紀に向けて、世界平和を祈る意味で、開催されたもののようですが、車イスにのった障害者の方達の歌いあげる「第九」は、さぞや会場の感動を呼び起こしたことでしょう。
●6月2日(金)の産経新聞夕刊に、希生ザイラーさんの記事が載っていました。今月の16日に、京都のアルティで、デビューを飾ることになったとのことですが、この希生さん、あの”かやぶき音楽堂”でのピアノ連弾コンクールでお馴染みのザイラー夫妻のご長女なのですね。札幌でのPMFにも参加されていて、昨年に東京で行われたスーパー・クラシック・オーディションの弦部門で第2位を受賞されるなど、既に注目を集めていた存在なだけに、今回のデビューリサイタルには、期待がかかりますね。今後のご活躍をお祈りしたいと思います。
●6月2日(金)の読売新聞ニュース速報によると、小沢征爾氏の写真集の日本語版「素顔の小沢征爾」が、刊行・販売について氏の許可を得ていなかったとのことで、発売元のヤマハ・ミュージックメディアが書店からの回収を始めたそうです。アメリカ限定で発売したものを、ヤマハ側が勝手に日本での発売も許可されているものと思い込んで売り出してしまったのでしょうか。でも、小澤さんの写真集というのも見てみたいものですね…(ちなみに、朝比奈隆さんの写真集は持ってます…^^;)
●6月3日(土)のスポニチ芸能ニュースによると、この5月まで全国各地のアイマックシアターで上演されていた、ディズニーの「ファンタジア2000」が、7月15日から全国ロードショーされるそうです。普通の映画館でも見ることのできるようになることは、とてもいいことだと思うのですが、その代わり、アイマックスシアターで聴けた、あの迫力のある、臨場感あふれる音楽は、その魅力が半減してしまうのではないかしらん、と心配もしてしまいます。…でも、私達もも1回、見に行こうかな。(^^;
●6月3日(土)の共同通信ニュース速報によると、今、若いOLを中心にゴスペルが人気なのだとか。そういえば、NHKでも趣味講座でやってますもんね。人気の原因については、記事は「手拍子など全身を使って大きな声で歌うスタイルが、ストレス解消につながり、職場以外で友人をつくることができるためだ」としていますが、これは、まさに”歌う”こと自体の素晴らしさですね。歌うことで自分を思いっきり表現することができる、それがつまり、ストレスの解消になるのでしょう。いやぁ、歌うって素晴らしいものです。(^^:
<ひとりごと>
◆月刊「ぶらあぼ」6月号の「ぴっくあっぷ」欄に、松本市でのサイトウキネンフェスティバルが載っていました。既にWeb上では公演の内容も公開されていますが、メディアに載るのは、この時期になるんですね。それにしましても、このロ短調ミサも大いに気になるのですが、かたや、ミシェル・コルボのロ短調ミサも捨てがたく、何か、悩んでしまいます。う〜む、どうしよう…(^^;●ゆうせんの情報ですが、今月の作曲家別のチャンネル(BF40)は、コダーイの特集であります。「ハーリ・ヤーノシュ」はもちろん、ヨーヨー・マの手による無伴奏チェロ・ソナタや弦楽四重奏曲など、いろいろと並んでいて、楽しめそうです。特にいいのが、合唱作品も多くラインアップされていること。ミサ・ブレヴィスやパンジェ・リングァ、詩編など、聴きたいと思う曲が並んでいるのは、嬉しいことです。要チェックですね。
●同じく、ゆうせんの室内楽のチャンネル(BF38)は、時代別室内楽名曲シリーズの第2弾、盛期古典派の特集です。言うまでもなく、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの3人の名作がずらりと並んでいます。ハイドンの「皇帝」や「ひばり」、モーツァルトクラリネット五重奏曲やフルート四重奏曲、ベートーヴェンの「大公」や「ラズモフスキー第一番」等々を、世界中の名手の演奏で聴くことができるのは、嬉しいですね。また、同時代を生きたオンスロウやケルビーニの作品も一つずつ紹介されていることも、見逃せませんね。
<更新情報>
・らいぶらりぃの中に、神戸アーバンオペラハウス「カルメン」とモンセラ修道院聖歌隊をアップしました。→らいぶらりぃ<先週仕入れてきた演奏会情報>
●和波孝禧ヴァイオリンの夕べ
(日 時) 2000年6月10日(土)18時30分開演
(会 場) 神戸文化ホール・中ホール
(出 演) ヴァイオリン:和波孝禧
ピアノ:土居美寧子
(曲 目) バッハ/無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番
モーツァルト/ソナタ変ホ長調K.481
ブラームス/スケルツォハ短調
他
(入場料) 3,500円
※今やすっかりベテランとしての活躍が目覚しい和波さんのリサイタルです。曲目の詳細は分かりませんが、きっと、また素晴らしい演奏で、私たちを魅了してくれることでしょう。…けれど、この同じ日の大ホールでは神戸フィルの定期もあるんですよね。どっちを取るか、悩ましいもんですねぇ。●オペラハウス管弦楽団第24回定期演奏会
(日 時) 2000年6月14日(水)19時開演
(会 場) ザ・カレッジ・オペラハウス
(演 目) ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」(演奏会形式・原語上演)
(出 演) レオノーレ:小西潤子
フロレスタン:安川忠之
ドン・フェルナンド:晴雅彦
ドン・ピツァロ:伊藤正
マルツェリーネ:並河寿美
ヤキーノ:林誠
ロッコ:田中勉
飯森範親指揮オペラハウス管弦楽団&合唱団
(入場料) 4,000円
※演奏会形式による「フィデリオ」です。毎回、オペラハウスの公演にはハズレがないというか、私達の期待を裏切らない内容のものを上演してくれていますから、今回の「フィデリオ」もきっと、素晴らしいものになるに違いありません。注目は、レオノーレの小西潤子さんと、マルツェリーネの並河寿美さん、でしょうか… 私も行きたい!と思うのですが、この日は仕事の都合で、どうしても行けないのが残念です…●石原亜衣フルートリサイタル
(日 時) 2000年7月2日(日)14時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) フルート:石原亜衣
ピアノ:竹田静代
(曲 目) ルクレール/ソナタト長調
プロコフィエフ/ソナタニ長調
マルタン/バラード
ゴダール/ジョスランの子守唄
シューマン/3つのロマンス
ドップラー/ハンガリー田園幻想曲
(入場料) 2,000円
※神戸出身の若手フルーティストのリサイタルです。何でも、今年の、例の「小澤征爾音楽塾オペラ公演」のオーケストラのメンバーにも入っているという彼女、もちろん、まだこれからずっと伸びていくのでしょうけれど、様々な国際コンクールにも挑戦されるなど、頑張っていらっしゃるようです。地元の人間としましても、応援したいと思います。●秋山文代ソプラノリサイタル
(日 時) 2000年7月8日(土)18時30分開演
(会 場) 神戸市産業振興センター・3Fホール
(出 演) ソプラノ:秋山文代
ピアノ:田淵幸三
(曲 目) バッハ=ブリテン/「五つの聖歌」より
いと尊きイエスよ/来たれ甘き死よ/御身がそばにあるならば
ヘンデル/オペラ「ジュリアス・シーザー」より
我が運命に泣く/嵐の海で難破した小舟は
モーツァルト/すみれ
ルイーゼが不実の恋人の手紙を焼いたとき
クローエに
夕べの想い
オペラ「フィガロの結婚」より 何処へ
山田耕筰/曼珠沙華
鐘が鳴ります
かやの木山
からたちの花
團伊玖麿/五つの断章
(入場料) 2,500円
※神戸山手女子高等学校音楽家で講師をされている秋山さんのリサイタルです。私はまだ一度も聴かせていただいたことがないので、何とも言えないのですが、プログラムを見る限りでは、古典の曲(と日本歌曲)を持っているようで、その辺りを得意とされているのでしょうか。素敵な演奏会になりますように。●土居知子ピアノ・リサイタル
(日 時) 2000年7月9日(日)15時開演
(会 場) 京都府立府民ホール「アルティ」
(出 演) ピアノ:土居知子
(曲 目) ドビュッシー/子供の領分
ベルガマスク組曲
喜びの島
ショパン/即興曲第1番変イ長調Op.29
即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36
即興曲第3番変ト長調Op.51
即興曲第4番嬰ハ短調Op.66
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
(入場料) 2,000円
※一昨年の神戸新聞松方ホール音楽賞のピアノ部門で大賞を受賞された土居さん、アンサンブル神戸とも何回か共演されていて、神戸の人間にとりましても、すっかりお馴染みの顔になっています。その土居さんのリサイタル、今回は、ドビュッシーとショパンを持ってきています。これだけ並べられると、聴き応えも十分にあるというものです。その後の進歩というものを感じさせる演奏を聴かせてくれることでしょう。●ゴンチチ・ライブ
(日 時) 2000年7月16日(日)16時開演
(会 場) 加古川ウェルネスパーク・アラベスクホール
(出 演) ゴンチチ
(曲 目) 不明
(入場料) 4,000円
※シンフォニーホールにも何回も登場している、ゴンチチのお二人が、加古川にやってきます。夏の暑い一日、お二人の奏でるギターの音色に耳を傾けてみるのも、いい夕涼みになるかもしれませんね。●岸本雅美ピアノリサイタル
(日 時) 2000年7月21日(金)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ピアノ:岸本雅美
(曲 目) バッハ/半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV.903
ベートーヴェン/ピアノソナタ第31番変イ長調OP.110
ハイドン/ピアノソナタ第48番ハ長調Hob.XVI-48
リスト/練習曲第12番「夕べの調べ」
シマノフスキ/ピアノの変奏曲変ロ短調Op.3
(入場料) 1,500円
※「'98年クラシックCDベスト10」(音楽之友社刊)の中でも紹介されたことのある岸本さんのリサイタル、注目すべきは、ラストに持ってきているシマノフスキの曲でしょう。私も、シマノフスキのオーケストラ作品などは、好きでよく聴くのですが、そのピアノ曲ともなると、なかなか聴く機会もなかっただけに、これがどのような曲なのか、とても興味のあるところです。そして、こういう、いわばマイナーな(?)曲を選んでくるような岸本さんが、一体、どれほど素敵なピアニストなのか、ということにも興味はつきませんね…●Canzone da Kobe II〜6人の男が贈る愛のメッセージ
(日 時) 2000年7月23日(日)17時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) テノール:岡田征士郎/田原祥一郎/西垣俊朗/松本幸三/山本裕之
バリトン:三室堯
ピアノ:伊藤勝/江頭義之
マンドリン:粂井謙三
(曲 目) レオンカヴァッロ/愛の歌
マリオ/遥かなるサンタルチア
デンツァ/妖精の瞳
コットラウ/サンタルチア
キアーラ/スペインの乙女
ドナッジィオ/青空に住もう
他
(入場料) 3,000円
※地元の声楽家諸子による演奏会です。6人の男声歌手による競演ということで、いささか色気に欠ける(?)ような気もするのですが(失礼でしたら、ごめんなさい…)、でも、顔ぶれは、この辺りでは、第一人者と言うにふさわしい方達ばかり。夏の暑さを吹っ飛ばすほどのパワーを見せて(聴かせて)くれることでしょう。●無伴奏チェロ組曲全曲
(日 時) 2000年9月29日(金)18時30分開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) チェロ:上塚憲一
(曲 目) バッハ/無伴奏チェロ組曲全曲BWV.1007〜1012
(入場料) 2,500円
※テレマン協会にも所属していらっしゃる、上塚さんのバッハです。今年はバッハイヤーということで、実に多くのチェリストが、このバッハの無伴奏に挑戦されているようですが、さて、上塚さんはどのような演奏を聴かせてくれるのでしょうか。楽しみです。<先週の新聞の記事から>
●5月21日(日)の読売新聞(その他各紙)によると、フルート奏者のジャンピエール・ランパル氏が、心臓麻痺のためにパリのご自宅で死去されたそうです。日本でも大勢のファンがいたランパル氏の、ご冥福をお祈りいたします。●5月22日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、ベルリン・フィルの来期のプログラムについての記事が載っていました。ヴェルディ・イヤーにちなんで、オペラ「ファルスタッフ」のラストの台詞、「この世はすべて冗談」を、そのまま、テーマに掲げているというのが、面白いですね。見どころは、ジルベスターコンサートでの「ファルスタッフ」のハイライト上演と、1月のヴェルディのレクイエム(しかも、ゲオルギュー&アラーニャ夫妻が登場という!)、ゲルギエフの手によるチャイ5とショスタコの9番、ヴァントの手によるブルックナーの8番、などといったところでしょうか。来シーズンは、いつになく豪華な顔ぶれと言いますから、これは楽しみですね。
●同じく、「地球楽信」に、今月11日にニューヨークのMETで行われた「3大テノール」の公演のことも載っていました。相変わらず、チケットは高値だったようで、それにも関わらず、4千席のMETに、8千枚の予約が殺到したと言いますから、何とも凄まじいものです。ほんと、どこに行っても、「超」大人気なんですねぇ…
●5月23日(火)のNHKニュース速報で、今月3日に亡くなられた中田喜直さんの告別式が、東京の青山葬儀所で行われた、とありました。数々の名曲を残されて逝かれた中田さんのご偉業を偲ぶとともに、改めてご冥福をお祈りいたします。
●5月24日(水)の毎日新聞ニュース速報に、坂本龍一さんのインタビュー記事が出ていました。全文、引用したいような、とってもいいお話が書いてあります。「エナジーフロー」等の曲のことから、そこから「癒しとは何か」みたいなテーマに移り、さらに、日本社会の抱える問題にまで発展していく、そのお話は、読んでいて、そうそう、と納得させられるものでした。
●5月24日(水)のスポニチ芸能ニュースによると、同日、Jクラシック(こういう言い方は個人的にはあまり好きじゃないんですが…)の有望株の川井郁子さんが、アルバム「レッド・ヴァイオリン」を発表し、CDデビューを果たしたそうです。ご自身で作曲をしながら、ヴァイオリンも弾かれるという、異色の(?)アーティストだそうです。ちょっと気になるので、今度、CD屋で探してみることにしましょう。
●5月26日(金)の朝日新聞ニュース速報(その他各紙)によると、同日、新星日本交響楽団と東京フィルハーモニーが、ついに、合併に調印されたようです。前々から話しは聞いていましたが、ようやく、ついに、という感じですね。しかも、”スペシャル・アーティスティック・アドバイザー”として、あのチョン・ミョンフン氏を迎えるというのが、また凄いですね。新しくなったオーケストラが、その目的のとおり、「経営基盤の強化と更なる音楽的向上」を果たされることを期待したいと思います。
<ひとりごと>
◆今回の<演奏会情報>は、何か、神戸のローカルなものばかりになってしまいました。でも、たまにはこんなのもいいかなと思います。だって、「神戸発」の音楽情報なんですから。(^^;◆先週は、「カルメン」に続いて、25日(木)に、スペインのカタルーニャ地方、モンセラ修道院の聖歌隊の公演を聴いてきました。久しぶりに聴く少年合唱は、とっても澄んでいて綺麗でした。詳しい感想は、こちらを見てくださいませ。
◆来月(6月)は、何に行こうか、と悩んでいます。そろそろ、結婚生活にも慣れ、ペースもつかめてきたので、またぼちぼちと演奏会にも出かけていきたいなとは思っているのですが、さて、どうなることやら。とりあえずは、後輩達の演奏会(関西学生混声合唱連盟第31回定期演奏会/6月7日(水)at フェスティバルホール)に行けたら行きたい、と思ってはいるのですが。
◆月刊「Piano」の6月号を買ってきました。巻頭のインタビューは、野原みどりさん。何か、自然体のままにピアノに向かっているということが読み取れて、素敵だと思いました。CDで出されているラフマニノフのアルバムも、欲しいなと思ったことはあるのですが、まだGETはできてません… 機会があれば、ぜひ、CDか若しくは生の演奏会で聴いてみたいものです。
◆同じく、月刊「Piano」ですが、楽譜の中には、小原孝さん編曲の、「Goodbye Yesterday」が収録されていました。今井美樹さんの歌っている名曲ですね。曲自体も素敵なのですが、小原さんのアレンジがまた、憎いくらいに美しい。弾いてみても、とっても気持ちがいいです。これはちょっとハマりそう。(^^;
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●作曲集団たにしの会第25回作品発表会
(日 時) 2000年6月10日(土)18時30分開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) 小松一彦指揮オペラハウス管弦楽団
(曲 目) 矢野正文/管弦楽のためのディヴェルティメント
宮宅勝/管弦楽のための舞曲
大菅道信/交響詩「富士」
河合正雄/管弦楽のための舞踏組曲「赤神・黒神」より
下村正彦/バレエ組曲「紀の国の詩」
中西覚/管弦楽のための幻想曲「天の笛」
(入場料) 4,000円
※”たにしの会”という作曲家の集団がありまして、今回は、その作品の発表会なのであります。もちろん、どの曲も聴いたことはないのですが、きっと素敵な作品であろうことと思います。…でも、やっぱり、前衛的な音楽が多いのでしょうか…●関西歌劇団創立50周年記念創作作品第77回定期公演「源氏物語」
(日 時) 2000年6月17日(土)18時開演
18日(日)14時開演
(会 場) 吹田市文化会館めいしあたー・大ホール
(演 目) 鈴木英明/グランドオペラ「源氏物語」(台本:田辺聖子)
(出 演) 源氏:小山雄司/尾形光雄
桐壺帝:田中勉/南川良治
藤壷の宮:中井理映子/川邉敦子
弘徽殿の大后:田中友輝子/松永芙紗子
惟光:湯浅富士郎/赤澤俊明
王命婦:片山歩/玉田美絵
葵の上:高岡充子/風間友香子
六条御息所:小笠原愛由美/酒井雅子
未摘花:神村美喜子/村田真理
夕霧:真木喜規/大谷幸宏
柏木:松澤政也/上辻直樹
紫の上:日下部祐子/長井留理子
女三宮:加藤玲子/前野仁美
尼君:池口佳実/早浪玉代
山吹:澤知香
若草:藤岡由紀子
胡蝶:澤実香
俊影:早川壽雄
芳房:石川健夫
茂光:村上勇
西本智実指揮関西フィルハーモニー管弦楽団&関西歌劇団合唱部
箏:桐絃社/雅楽:虹の会
日本舞踏アカデミーASUKA
演出:飛鳥峯王
(入場料) S:10,000円/A:7,000円/B:5,000円
※あの「源氏物語」を、田辺聖子さんが台本を書き下ろし、鈴木英明さんが曲をつけて、飛鳥峯王さんが演出を担当して、上演されると言いますから、これは、ちょっと目をひきますね。日本を代表する国民文学である「源氏物語」が、一体、どのようにオペラ化されるのか、誰でも興味のあるところでしょう。しかも、注目を集める西本智実さんが指揮をされるとなると、これは、きっと、素晴らしいものになるに違いない、と思うのは私だけでしょうか…●関西ニ期会第52回オペラ公演
(日 時) 2000年6月24日(土)18時30分開演
25日(日)14時開演
(会 場) アルカイックホール
(演 目) モーツァルト/歌劇「後宮からの逃走」
(出 演) コンスタンツェ:尾崎比佐子/福永修子
ブロンデ:日紫喜恵美/村井幹子
ベルモンテ:西垣俊朗/山崎正博
ペドリロ:坂口尚平/八百川敏幸
オスミン:松下雅人/木川田誠
セリム:片桐直樹
沼尻竜典指揮京都市交響楽団&関西ニ期会合唱団
演出:鈴木敬介
(入場料) 特S:12,000円/S:10,000円/A:8,000円/B:6,000円/C:5,000円
※関西ニ期会の今回の公演は、「後宮からの逃走」。演出の鈴木敬介さんが、直接の薫陶を受けたというグスタフ・R・ゼルナー氏による'60年代ベルリン・ドイツ・オーパーの呼び物だった演出を再現されると言いますから、これはどのような舞台になるのか、興味のわくところですね。指揮は、最近、ますます期待のかかる沼尻竜典さん。素敵な舞台になることと思います。●ベルリン・フィル・アンサンブル・ゾリステン
(日 時) 2000年6月29日(木)19時開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) ヴァイオリン:トーマス・ブランディス
ヴィオラ:ヴィルフリート・シュトーレ
チェロ:ヴォルフガング・ベトヒャー
コントラバス:ライナー・ツェペリッツ
ピアノ原口摩純
(曲 目) ハイドン/弦楽三重奏曲ト長調Hob.V-20
ベートーヴェン/弦楽三重奏曲ト長調Op.9
シューベルト/ピアノ五重奏曲イ長調D.667「ます」
(入場料) 6,000円
※今年は、ドイツの首都がベルリンに遷都されたそうで、そのことを記念して、ベルリン・フィルの首席奏者とピアニストの原口さんから成る、このアンサンブルの来日公演が決まったのだそうです。カラヤンなどの黄金期を支えた彼等による室内楽は、きっと素晴らしいものなのでしょうね。●葉加瀬太郎アコースティックライブ
(日 時) 2000年7月15日(土)18時開宴(食事)/19時45分演奏開始
(会 場) ホテルオークラ神戸1F「平安の間」
(出 演) ヴァイオリン:葉加瀬太郎
ギター:天野清継
チェロ:柏木広樹
ピアノ:榊原大
(入場料) 25,000円(料理・飲物・税・サービス料込)
※ホテルオークラ神戸がお送りする「サマーディナー&ライブ」は、あの葉加瀬太郎さんのディナーショーであります。食事がついて25,000円というのが、お得なのかどうかは私には分かりませんが、どうなのでしょう…? 曲目は不明なのですが、でも、きっと熱い演奏を聴かせてくれることでしょう。●神戸フロイデ合唱団サマーコンサート/ドイツ・レクイエム
(日 時) 2000年7月16日(日)14時開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(出 演) 亀井正比古指揮関西フィルハーモニー管弦楽団&神戸フロイデ合唱団
ソプラノ:日紫喜恵美
バリトン:橘茂
オルガン:卜部俊子
(曲 目) ブラームス/ドイツ・レクイエム (入場料) A:4,900円/B:4,500円/C:4,000円
※今年の神戸フロイデのサマーコンサートは、ブラームスのドイツ・レクイエム。言うまでもなく、震災復興5周年を迎えての公演です。あれから5年、毎年のように様々な鎮魂のための歌を歌い続けてきた同合唱団が、この5年間の集大成として高らかに歌い上げる「ドイツ・レクイエム」は、きっと、神戸の街いっぱいに響き渡ることでしょう。<先週の新聞の記事から>
●5月15日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、去る今月7日にオーストリアのマウトハウゼンで行われた「第九」の演奏会の記事が載っていました。マウトハウゼンは、第二次大戦中、オーストリア最大の強制収容所のあった街で、今年は、米軍による収容所解放55周年になるのだそうで、それを記念しての演奏会が行われたというのです。それも、サイモン・ラトル指揮のウィーン・フィルの演奏で、「第九」です。それでなくても、ナチスによる迫害の犠牲者への鎮魂というだけで、感動的であるのに、そこに、ラトルのウィーン・フィルです。これはもう、感動しないで、泣かずにはいられないほどのものだったのではないでしょうか。演奏の技術的なことよりも、このような歴史的に非常に意義のある鎮魂のための演奏会が行われるということ自体が、とても素晴らしいことだと思うのです。そして、このように音楽を通じて、来世紀へ向けて平和の誓いのようなものができていけば、これは本当に素敵なことだと思うのでした。●5月16日(火)の産経新聞夕刊の「Old new」の欄に横笛奏者の吉田洋明さんの記事が載っていました。神職を務めながら、雅楽音楽の主旋律を受け持つ横笛の奏者として、その才能を発揮されて、ご活躍されている方なのですね。今まで存じ上げなかっただけに、このような記事を読むと、ますます興味が湧いてきます。演奏活動も幅広く展開されているようですから、何か機会があれば、その演奏に触れてみたいものです。
●5月19日(金)の産経新聞に、次のような演奏会の紹介記事が載っていました。
(公演名) ピエール・イヴ・アルトー&久保洋子デュオ・リサイタル
(日 時) 2000年7月15日(土)18時30分開演
(会 場) 西宮フレンテホール
(出 演) フルート:ピエール・イヴ・アルトー/久保洋子
(曲 目) 詳細不明
(入場料) 2,000円阪神文化ネットワーク事業の一つとして企画されたもので、コンサートの中では、その企画・立案をした河内厚郎さんと久保さんとのトークもあると言います。久保さんは西宮出身で、アルトーさんとデュオを組んでヨーロッパや日本各地で公演を重ねているといいます。素敵な演奏会になることでしょう。
<ひとりごと>
◆今日(21日)、神戸アーバンオペラハウスを観てきました。演目は「カルメン」。昨年も、2回ほど観ているので、また?という感じもあるのですが、指揮が版哲朗さん!ということで、行ってきました。詳細な感想はまた別にアップすると思いますが、一言で言うならば、指揮+オケには申し分はないけれど、声楽陣にちょっと… ということでしょうか。詳細は後日に、ということで。(^^;◆ぼちぼちと練習しようとしている”バンドネオン”なのですが、なかなか手に馴染まない状態が続いています… 一応、教則本を買ってきてやっているのですが、もう、音階を弾くだけで、ひいこらと苦労しております。う〜む、やっぱり、ちゃんとマスターしようと思うたら、先生に見てもらうとかしないといけないのでしょうかねぇ… どなたか、バンドネオンに詳しい人がいらっしゃったら、教えてください。
<更新情報>
・ぱわーぶっく日記に、Vol.14が加わりました。→ぱわーぶっく日記<先週仕入れてきた演奏会情報>
●京都市立芸術大学音楽学部第105回定期演奏会
(日 時) 2000年6月1日(木)18時30分開演
(会 場) 京都コンサートホール
(出 演) 阪哲朗指揮京都市立芸術大学音楽学部管弦楽団&女声合唱団
おなつ:高山景子
二人の歌比丘尼:林和穂/白根亜紀
ピアノ:嶋田理恵
(曲 目) まえだしゅういち/おなつ・愛と狂乱−歌劇「おなつ・しじゅうろう」第3幕より ”道行”
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
ドヴォルザーク/交響曲第8番ト長調Op.88 (入場料) 1,200円
※京芸大の学生オーケストラが、今年6月に、京都市の姉妹都市であるプラハ市のスメタタ・ホールで公演を行うことになったのだそうで、これは、その壮行会を兼ねたような演奏会であります。指揮は、同大学出身の阪哲朗さん。プラハでも阪さんが指揮をされるそうですが、後輩達と息の合った素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。あちらで、どのように評価されるのか、楽しみなところではあります。なお、この京芸大オケのプラハ公演を応援するツアーというものも、日通旅行さんが企画されているようで(既に申し込みは締め切り済み)、何か、周りの気合いの入れようがすごいと思うのは、私だけでしょうか…●レイモン・ルフェーヴル・グランドオーケストラ
(日 時) 2000年7月13日(木)18時30分開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(出 演) ジャン・ミッシェル・ルフェーヴル指揮レイモン・ルフェーヴル・グランドオーケストラ
(曲 目) シバの女王
哀しみの終わりに
マイ・ウェイ
太陽がいっぱい
禁じられた遊び
シェルブールの雨傘
ラブ・ストーリー
ロミオとジュリエット
スター・ウォーズ
愛よ永遠に
しのび逢い
(入場料) S:6,000円/A:5,000円/B:4,000円
※イージーリスニング界の巨匠、レイモン・ルフェーヴル・グランドオーケストラが、8年ぶりに神戸へやってきます。今回は、レイモンの愛息であるジャン・ミッシェル・ルフェーヴルが指揮を担当して、さて、どのような美しい演奏を聴かせてくれるか、楽しみです。●エストニア少女合唱団 エッレルヘイン
(日 時) 2000年7月27日(木)19時開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) ティーア・ロイトメ指揮エストニア少女合唱団”エッレルヘイン”
(曲 目) ホルスト/アヴェ・マリア
ヨハンソン/詩篇139
ワルトトイフェル/スケーター・ワルツ
ハーマン/ハロー・ドーリー
黒人霊歌/アメイジング・グレイス
松下耕/紀の国のこどものうた
トルミス/オーロラ
シサスク/グラティアス・アガムス・ドミノ・デオ・ノストロ
他
(入場料) S:4,000円/A:3,500円/B:3,000円
※合唱の国、エストニアから、少女合唱団”エレルヘイン”が、5年ぶりに来日します。”エッレルヘイン”とは、エストニアの牧草地に春に咲く桜草のことで、音楽と春、若さというものを表わしているのだそうです。この合唱団は、世界中のいろいろなコンクールでも、多くの受賞歴を誇っており、その演奏水準の高さは、既に証明済み。ヨーロッパの古典や現代の合唱曲のほか、エストニアを代表する作曲家、トルミスの作品も泊スくレパートリーに加えており、今回もそうした作品をプログラムに加えていることは、嬉しい限りですね。これは、この夏必聴の演奏会かもしれませんね。●ニューヨーク・シティ・バレエ
(日 時) 2000年8月23日(水)18時30分開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) ニューヨーク・シティ・バレエの皆さん
(演 目) ビゼー/シンフォニー・イン・C
ストラヴィンスキー/デュオ・コンチェルタント
シンフォニー・イン・3ムーブメント
バーンスタイン/ウェスト・サイド・ストーリー組曲
(入場料) SS:22,500円/S:19,000円/A:15,500円/B:12,000円/C:9,500円
※なかなか来日できないでいた、ニューヨーク・シティ・バレエが、12年ぶりに来日します。しかも、演目には、ご当地ものとも言いながらも、振付をしたジェローム・ロビンスが余りにも完璧主義であったために、なかなか上演の機会がなかったという「ウェスト・サイド・ストーリー組曲」を引っ下げての公演であります。さらに、大阪へは、1958年のフェスティバルホールの柿落し公演にやってきて以来42年ぶりと言いますから、ほんと、これは貴重な公演と言えましょう。<先週の新聞の記事から>
●5月8日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、仲道郁代さんの”音楽学校”のアジアツアーの記事が載っていました。4年前から、日本国内でも各地を巡っての公演をされている”音楽学校”が、この春、シドニー、クアラルンプール、マニラの各都市をまわっての公演をされたというのです。各地での評判もなかなかよかったようで、何よりです。それにしましても、仲道さんも、最近ではすっかり、海外でもたくさんご活躍されるようになられましたね。1ファンとしましても、嬉しい限りです。●5月8日(月)の産経新聞に、「なにわ芸術祭」の新進音楽家競演会の講評が載っていました。新人賞を受賞されました、オーボエの大島弥州夫さん、ソプラノの大橋ジュンさん、改めましておめでとうございます。
●5月9日(火)の産経新聞の「人」欄に、先のメニューイン国際コンクールのジュニア部門で、見事に優勝を果たされた、ヴァイオリンの梁美沙さんの記事が載っていました。(しかも、お写真つきで…) 大阪の阿倍野区に在住の中学校2年生とのことですが、いやはや、またすごい方が出てきたものですね。これから、どのように成長されていくかが、楽しみです。
●5月11日(木)の産経新聞夕刊に、小松亮太さんの記事が載っていました。この12日(金)、13日(土)に、大阪のブルーノートで、自身のユニット「タンギスツ」を率いての公演をされたそうです。この9月にも、名バンドネオン奏者のビクトル・ラバジェンとの共演を控えているとのことですが、ますますのご活躍をされているようで、何よりです。私も機会があったら、小松さんの演奏を、また生で聴いてみたいものです。
<ひとりごと>
◆今回は、あまり演奏会情報を収集することができませんでした。各PGを回って見ても、GWの疲れなのか、ほとんど情報が更新されていなかったのです。来週からは、ちょっとはまた、新しいのが増えるでしょうか…◆先日、タワーレコード三宮店をぶらぶらと見ていて、ふと見つけたのが、「shima/Golden Girl」というアルバム。小林史真さんというハーモニカ奏者のデビューアルバムなのですね。ジャケットが素敵なので、つい、思わず手が出てしまったのですが、ハーモニカのオリジナルの曲を集めたアルバムなのですね。一体、どういう曲なのだろう…と興味は尽きないのですが、未だにGETに至っておりません。今度、試聴が出来るようだったら、してみることにしましょう。
◆今月の「ゆうせん」のBF40チャンネルでは、バッハの特集を流しているようです。もちろん、没後250年を記念しての特集プログラム。今月から4回に分けて放送してくれるようですから、これを機会に、改めてバッハの曲の多くを聴いてみるのもいいかもしれませんね。今月は、6曲のブランデンブルク協奏曲と4曲の管弦楽組曲、それにヴァイオリンやチェンバロの協奏曲などの管弦楽曲が中心ということで、要チェックです。
<更新情報>
・今までメニューの中にありました”あぽろんの小部屋”は都合により廃止しました。変わりまして、中にあった旅行記などへは、”ぷらいべぇと”の中から入れるようにしました。・ぱわーぶっく日記に、Vol.12とVol.13が加わりました。→ぱわーぶっく日記
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●タチアナ・シェバノヴァ ピアノ・リサイタル
(日 時) 2000年5月20日(土)19時開演
(会 場) ザ・カレッジ・オペラハウス
(出 演) ピアノ:タチアナ・シェバノヴァ
(曲 目) バッハ−ファインベルク/18のコラール前奏曲より BWV659、653
シューマン/交響的練習曲Op.13(遺作変奏曲を含む)
ショパン/ワルツ集
(入場料) 3,500円
※一昨年の秋にもオペラハウスでオペ管と共演した、シェバノヴァさん(→こちらの頁を参照)、今回は、ソロのリサイタルです。前回の公演の時は、私も聴きに行かせていただきましたが、力強くも美しく華やかな表現力に富んだピアノには、とても感動した覚えがあります。今回は、バッハにシューマン、そしてショパンというプログラム。彼女の十八番でもあるショパンのワルツには、とっても興味がわきますね。さぞや素敵な演奏になることでしょう…●ベルリン放送交響楽団
(日 時) 2000年10月7日(土)17時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団
ヴァイオリン:ヴィヴィアン・ハーグナー
(曲 目) ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
(入場料) A:12,000円/B:10,000円/C:7,500円/D:5,000円
※1997年の来日時には、ブラームスの重厚な音楽をたっぷりと楽しませてくれたベルリン放送交響楽団(→こちらの頁を参照)、今回は、ソロに、ポスト「ムター」と称されるハーグナーさんを迎えての公演です。このコンビによる、”メンコン”がどのようになるのか、とても興味のあるところですね。●プラハ放送交響楽団
(日 時) 2000年11月18日(土)17時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ウラディミール・ヴァーレク指揮プラハ放送交響楽団
チェロ:ニーナ・コトワ
(曲 目) ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」Op.92
チェロ協奏曲ロ短調Op.104
リスト/交響詩「レ・プレリュード」
シベリウス/交響詩「フィンランディア」
スメタナ/交響詩「モルダウ」
(入場料) A:9,000円/B:7,000円/C:5,000円/D:3,000円
※1998年の来日時には、いわゆる”3大交響曲”(運命、未完成、新世界)をプログラムにしての、堂々たる演奏を聴かせてくれたプラハ放送響(→こちらの頁を参照)今回は、”3大交響詩”を取り上げてくれます。それに、元スーパーモデルというコトワさんを迎えてのドヴォルザークのコンチェルト、です。何だか、一度、聴いて(見て?)みたいという気持ちになりますねぇ。●ハーグ・レジデンティ管弦楽団
(日 時) 2000年11月19日(日)16時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団
ピアノ:小山実稚恵
(曲 目) オルタウス/オーケストラ委嘱新作(2000年9月初演予定)
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64
(入場料) A:8,000円/B:6,000円/C:4,000円/D:1,000円
※オランダの名門オーケストラのハーグ・レジデンティ管がやってきます。しかも、ソロはNHK大河ドラマでもお馴染みの小山さん。小山さんの弾くラフマニノフは、ファンならずとも、必聴でしょう。どんなに素敵な演奏になることでしょう…●ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
(日 時) 2000年11月26日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 小林研一郎指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
オルガン:松居直実
(曲 目) リスト/交響詩「レ・プレリュード」
マーラー/交響曲第5番第4楽章より
ラヴェル/ボレロ
サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン付」
(入場料) A:10,000円/B:8,000円/C:6,000円/D:4,000円
※コバケンさんの手兵のハンガリー・フィルと、オルガンの第一人者の松居さんとの共演で、サン=サーンスの「オルガン」とは! 聴く前から、スケールの大きい壮大かつ情熱的な演奏が聴こえてきそうな感じさえしますね。これは素晴らしい演奏になること間違いなし、でしょう。なお、ここまでの4つの公演のチケットは、5月21日(日)に発売予定です。4公演通し券(A:32,000円/B:25,000円)は、5月14日(日)に発売となります。
●ミッキーのあっと!ザ・シンフォニオーホール
○その1
(日 時) 2000年11月25日(土)13:30/15:45開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 井上道義指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
(曲 目) チャイコフスキー/バレエ音楽「眠りの森の美女」より ”ワルツ”
交響曲第5番ホ短調Op.64
(入場料) A:3,000円/こども:2,000円/B:1,000円
○その2
(日 時) 2001年2月24日(土)13:30/15:45開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 井上道義指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
(曲 目) モーツァルト/セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
(入場料) A:3,000円/こども:2,000円/B:1,000円
※昨年に引き続き、今年もまた、ミッキーこと井上道義さんによる、60分間限定のコンサートが開かれます。昨年も大好評のようでしたから、今年もまた、大いに盛り上がるのでしょうね。でも、この料金設定とこの演奏時間の短さとは、ほんと、画期的なことだと思います。このような公演を通じて、また、クラシック音楽のファンが増えるといいですね。チケットは5月21日(日)に発売予定です。2回公演の通し券は(A:5,000円/B:3,500円)5月14日(日)に発売予定です。●ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(日 時) 2000年11月12日(日)18時開演/13日(月)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 小澤征爾指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
(曲 目) (11月12日公演)
ブラームス/交響曲第4番ホ短調Op.98
交響曲第1番ハ短調Op.68
(11月13日公演)
ブラームス/交響曲第3番へ長調Op.90
交響曲第2番ニ長調Op.73
(入場料) A:29,000円/B:25,000円/C:20,000円/D:15,000円/E:10,000円/立見:10,000円
※この秋一番の話題はこれでしょう。ウィーンフィルを、しかも小澤さんの指揮で聴ける、それも2日に渡ってのブラームスチクルス、ともなれば、これはもう、目が離せません。チケットの発売は7月23日(日)から。要チェックですね。<先週の新聞の記事から>
●5月1日(月)の産経新聞の「地球楽信」は、ウィーン国立歌劇場の来シーズンのラインアップの紹介の記事でした。目を引くのは、来年1月に行うという、「ヴェルディ週間」。来年がヴェルディ没後100年という「ヴェルディ・イヤー」であることにちなんでのことですが、これがまたすごそうなんです。「ドン・カルロ」、「椿姫」、「仮面舞踏会」、「リゴレット」、「マクベス」、「オテロ」といった12の作品を、約1ヶ月に渡って上演するというのです。しかも、マリア・グレギーナ、クリスティーナ・ガラルド=ドマス、アンドレア・ロスト、ワルトラウト・マイヤー、ニール・シコフ、レオ・ヌッチ、ジュゼッペ・サバティーニ、そしてホセ・クーラといった、人気歌手を一同に集めてのものです。来年の1月、日本からも、ウィーンに行く人が増えるのでしょうね…●5月2日(火)の産経新聞夕刊に城之内ミサさんの記事が載っていました。映画やテレビドラマの音楽で知られる城之内さんですが、この度、中国民族楽器による麗花アンサンブルと共演したアルバム「華」を出されたという内容のものです。中国古箏に中国琵琶、ニ胡、揚琴の4つの楽器からなるアンサンブルでの曲を書かれたようなのですが、美しい音楽でお馴染みの彼女が、どのような曲に仕上げられたのか、ちょっと興味のあるところです。今月19日には、奈良の興福寺でこのアンサンブルと共演してのコンサートを開かれるということです。機会があれば、私も一度、CDを聴いてみようと思います。
<ひとりごと>
◆今週の演奏会情報は、この秋のものばかりの紹介になりましたが、同じ時期、東京の方では、「マゼール・フェスティヴァル in 東京・横浜」というものが開かれているのですね。マゼール指揮のバイエルン放送交響楽団の演奏会が、10月31日(火)から11月3日(祝・金)までの連日、行われるそうで、見ると、なかなかすごそうなものです。ストラヴィンスキーの「火の鳥」やR.シュトラウスの「英雄の生涯」、マーラーの1番、ベルリオーズの「幻想交響曲」をはじめ、マゼールさん自身が作曲した作品も取り上げるようですから、たまりませんね。エマニュエル・パユさんを迎えての「フルートと管弦楽のための音楽」や、」ハンナ・チャンさんを迎えての「チェロと管弦楽のための音楽」をいう、自作の作品を、どう聴かせてくれるのか、とっても気になるところです。こういうのは、大阪には来ないんですかねぇ…◆先週、紹介したフジ子さんのリサイタルですが、私も、来年1月の神戸での公演のチケットをGETしました。今から来年の正月のことを考えるのも何ですが、21世紀最初のコンサートは、フジ子さんだぁ!と思うと、ちょっと嬉しいのでした。(^^)
◆GWはあっという間に終わってしまいました。私達は、どこか旅行に行くとかいうこともなく、のんびりと過ごしていました。音楽関係のことで言うと、たまった楽譜の整理をしようと思い、その取っ掛かりみたいなものをできたことが、一つの収穫ではありました。(DBを作りはじめたんです…)でも、どちらかというと、音楽三昧と言うよりは、Mac三昧な連休だったような…(^^; ちなみに、私達は、こんな連休でした。
4月29日(土) 新しくできた「Welve六甲道」2番街へ。いろんなお店が入っていて、結構、楽しそうでした。
4月30日(日) 家でのんびり。
5月 1日(月) 普通に出勤。晩は、職場の係の歓送迎会でした…
5月 2日(火) 普通に出勤。
5月 3日(水) 爆睡。あとはピアノやウクレレの練習をしたり、楽譜の整理のためのDBを作り始めたり、といろいろと。
5月 4日(木) 甲子園球場へ、横浜VS阪神戦を観戦に。阪神ファンの熱狂ぶりは凄まじかった…
5月 5日(金) 大阪のOAPで開かれている「iWeek」へ。Mac好きにはたまらないイベントですね。抽選券で、見事に「コミックメール」ソフトをGETしたり、楽しめました。
5月 6日(土) 午前中、近くのかかりつけの診療所へ。その後は、ひたすらMacで遊んでました…
5月 7日(日) どこかに出かけたいなと思いながらも、天候不順のため、家で、遊んでました…◆私事ですが、明日(5月8日)は、私達夫婦の結婚式記念日! ついに結婚1周年であります。ここまで無事にやってこれたのも、妻のおかげであります。感謝、感謝なのでした。
<更新情報>
・らいぶらりぃの中に、コンサートではないのですが、「奇跡の人」と「ファンタジア2000」をアップしました。→らいぶらりぃ・このページに、BGMをつけてみました。詳細は、このページの下の方をご覧ください。
・ぱわーぶっく日記に、Vol.11が加わりました。→ぱわーぶっく日記
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●及川浩治ピアノリサイタル
(日 時) 2000年6月8日(木)18時30分開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) ピアノ:及川浩治
(曲 目) ショパン:マズルカト短調Op.67-2
マズルカヘ短調Op.68-4
ノクターン第20番嬰ハ短調遺作
ノクターン第1番変ロ短調Op.9-1
ノクターン第2番変ホ長調Op.9-2
子守歌変二長調Op.57
舟歌嬰ヘ長調Op.60
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
ピアノソナタ第23番へ短調Op.57「熱情」
(入場料) 3,500円
※昨年から「ショパンの旅」のシリーズに取り組まれている及川さん、以前にも書きましたが、今年はさらにベートーヴェンにも取り組まれるということですが、そんな彼のショパンとベートーヴェンとを一度に聴けてしまうというのが、今回のリサイタルのいいところです。神戸で、まだ彼の演奏を聴いたことのない方には、またとない機会ですね。でも… チケットがまだ残っているかどうか、ちょっと不安です…●神戸市室内合奏団定期演奏会
(日 時) 2000年6月15日(木)19時開演
(会 場) 神戸文化ホール・中ホール
(出 演) ヴァイオリン&客演コンサートマスター:松原勝也
神戸市室内合奏団
(曲 目) メンデルスゾーン/弦楽のためのシンフォニア第9番ハ長調
ハイドン/ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調Hob.Vlla-1
ストラヴィンスキー/ミューズをつかさどるアポロ
(入場料) 3,000円
※昨年まで新日フィルのコンマスをされていた松原さんを客演にお迎えしての室内合奏団の定期です。ゲルハルト・ボッセ氏を音楽監督に迎えて、ますますその活動に期待のかかる同合奏団ですが、このように客演のコンマスを迎えることも、これまでも度々ありましたね。他のオーケストラで活躍されているような方とか、世界中で活躍されているような方などを、どんどん積極的に招聘して、団全体としてもさらにレベルアップしていけたらいいですね。今後も期待、です。●大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団第34回定期演奏会
(日 時) 2000年6月25日(日)18時30分開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 当間修一指揮大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団&アンサンブル・シュッツ
(曲 目) 千原英喜/おらしょ
ペルト/三聖唱
フィンジ/マニフィカト
ユン・イサク/クラリネット五十奏曲
柴田南雄/宇宙について
(入場料) S:5,000円/A:4,000円
※今回のシュッツ合唱団は、あの柴田南雄さんの「宇宙について」を取り上げられます。同合唱団にとっては、既にこの曲のCDも出しており、それも「レコ芸」で特選に選ばれるなどの実績を持っている曲ですが、改めて生で聴くことができるとなると、嬉しいですね。一方で、今年はバッハの大曲にも取り組まれ、そして、このような現代日本の作品にも取り組まれる、その活動の幅の広さには、本当に感心します。今回も、きっと素敵な演奏になることでしょう。●スクリーン・ミュージック・コンサート”ミレニアム・スペシャル”
(日 時) 2000年8月6日(日)13時30分&17時開演(2回公演)
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ピーター・ルバート指揮関西フィル・ポップス・オーケストラ
ピアノ:及川浩治
(曲 目) ベンハー
風と共に去りぬ
慕情
ミッション・インポッシブル
サウンド・バリアー・ラプソディー
オリエント急行殺人事件
ビクター・ヤング・メドレー(80日間世界一周〜ラブレター〜星影のステラほか)
ヘ調のピアノ協奏曲(ガーシュイン)
ワルソー協奏曲
ゴッド・ファーザー
ジェームズ・ボンド・メドレー
スーパーマン
西部開拓史
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円
※毎年恒例のスクリーン・ミュージック・コンサート、今年は、あの及川浩治さんを迎えての公演です。及川さんは、上でも取り上げさせていただいておりますが、昨年来のショパンに加えて、今年はベートーヴェンにも取り組まるという人気のピアニストですね。そんな彼が登場して演奏するのは、「ワルソー協奏曲」。私は聴いたことはないのですが(使われていた映画も日本では未公開だったらしい)、どうやら、とっても超絶的な曲らしいです。さて、そんな曲を、及川さんがどのように料理されるのか、楽しみですね。●オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演
(日 時) 2000年9月15日(祝・金)15時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 岩城宏之指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
ヴァイオリン:戸田弥生
(曲 目) シューベルト/交響曲第7番ロ短調D.759「未完成」
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※毎年恒例の、オーケストラ・アンサンブル金沢の大阪公演です。今回は、ヴァイオリンの戸田弥生さんを迎えての公演。世界中で活躍をされている戸田さんの作り出すメンデルスゾーンの世界が、どのように美しいものか、ぜひ、聴いてみたいものですね。●ラブレーの大饗宴〜クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
(日 時) 2000年10月8日(日)(開演時間未確認…)
(会 場) 八幡市文化センター
(出 演) クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
カウンターテナー:ドミニク・ヴィス
テノール:ブルーノ・ボテルフ
バリトン:ヴァンサン・ブーショ/フラソワ・フォーシェ
バス:ルノー・ドレーグ
リュート&ギター:エリック・ベロック
演出:ジャン−ルイ.マルティノティ
(曲 目) 16世紀フランスシャンソンのモンタージュ
(ジャヌカン、セルミジ、コンペール、ラッスス、デ・プレ等の音楽)
(入場料) S:7,500円/A:6,500円/B:5,500円/C:4,500円
※久しぶりにやって来るクレマン・ジャヌカン・アンサンブルの皆さん、今回の公演では、16世紀フランスの物語作家のフランソワ・ラブレーの「ガルガンチュワとパンタグリュエル物語」の中で取り上げられている、当時のシャンソンを中心に演奏していこうというもの。人間の生の根源を描き出していこうという、ラブレーの精神へのオマージュなんだそうです。それも、フランス.オペラ界の重鎮のマルティノティを演出に迎えての上演です。彼の素晴らしい演出と、ヴィスさんらの芸達者な面々が作り出す超現実的な物語空間が、どのようなものになるのか、楽しみです。しかも、今回の日本での公演が、世界に先駆けてのプレミア公演だと言いますから、これは見逃せませんね。楽しみです。(なお、上記の情報は、東京公演のチラシをもとに書いております。入場料など、変更になっている箇所があるかもしれませんことを、ご容赦ください。)●イングリット・フジ子・ヘミング ピアノリサイタル
(日 時) 2000年10月22日(日)15時開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) ピアノ:イングリット・フジ子・ヘミング
(曲 目) 未確認…
(入場料) S:5,000円/A:4,000円/B:3,000円
※書いておきながら、こう言うのも何ですが、チケットぴあで見る限りでは、既にチケットが完売状態のようなのですが… あの伝説の(?)ピアニスト、フジ子・ヘミングさんが、やってきます。ファンならずとも、その名前は一度は耳にしたことがあるというほどの、大反響を巻き起こしている彼女のピアニズムというものに触れるまたとない機会です。大阪での公演を見逃した時は、来年1月14日(日)の神戸国際会館こくさいホールでの公演に期待しましょう。でも、こちらも、じきにチケットがなくなってしまうのでしょうね… いやはや、すさまじいほどのの人気です。<先週の新聞の記事から>
●4月24日(月)の産経新聞の「地球楽信」の記事は、ザルツブルクの復活祭音楽祭と、ベルリンの復活祭音楽祭の話題でした。ザルツブルクの方は、アバド指揮のベルリン・フィルで、ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」を目玉公演に取り上げ、ベルリンの方は、バレンボイムとベルリン州立歌劇場で、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を取り上げて、それぞれが新しい演出で上演し、まさに激突、火花を散らしていたようです。ザルツブルクの方には、あのアラーニャも出演されていたと言いますから、さぞや素晴らしい舞台になったのでしょうね… 双方が十八番をぶつけて競い合ったというのも、さすが歴史のあるヨーロッパならでは、と思いますが、何よりも、そういう素晴らしい音楽祭自体が華々しく上演されるということが、うらやましくも思います。日本で春のこの時期の音楽祭と言うと、…大阪国際音楽祭でしょうか。今年の演目はいまひとつ魅力を感じなかったような気もするのですが、もっと魅力あふれるような音楽祭をつくることはできないのでしょうか…●4月27日(木)の産経新聞夕刊に、サックス奏者の須川展也さんの記事が載っていました。ジャズ・ベースのロン・カーターと共演しての、新アルバム「air」を発売されたというのが、その内容でした。須川さんも、最近ではあちらこちらでお名前を見かけますよね。まさに日本を代表するサックス奏者になったと言うてもいいのでしょう。そんな彼が取り組んだのが、クラシックだけにとらわれずにジャズ奏者との共演により、その演奏する曲の、より素敵な魅力を引き出す、という試み。来月5月の23日〜25日には、大阪のブルーノートにも登場されるということで、これはそんな彼を目の当たりにすることができるまたとない機会ですね。私も、一度、CDを試聴してみることにしましょう…
●4月27日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、日野皓正さんが大阪音楽大学の教授に就任したという記事が載っていました。このこと自体は、他のメディアでも取り上げられていたかと思うのですが、これは本当に素晴らしいことですね。世界中に知られた日野さんを教授にして、彼から本当のジャズのスピリットを学生に学び取ってほしい、という大学側の姿勢も評価されていいと思います。もともと、音楽大学でジャズの学科を設けているということ自体も、評価されていいと思うのですが、そこへ、ハンク・ジョーンズさんの後任としての日野さんの就任、こんな環境で学ぶことのできる学生さんは本当にうらやましいですね。でも、記事を読んでいて、ちょっと、お?と思ったのが、最近話題沸騰中のaikoさんもこの大阪音楽大学の出身だということ。いろんな人を輩出しているのですね、大阪音楽大学って。関西では初めてのオペラハウスであるカレッジ.オペラハウスも運営されているし、何か、改めてこの大学のすごさというようなものを感じたのでした…
<ひとりごと>
◆神戸の三宮のジュンク堂書店が、リニューアルされました。店鋪面積がぐっと広くなって、本の量も多く、ゆっくりとくつろぎながら、本を探して読むことのできるような作りになっています。楽譜のコーナーも充実していて、全音さんの出されているピアノの楽譜など、ずらぁ〜っと並んでいて、なかなか壮観な眺めです。近くにあるシマムラ楽器さんよりも在庫の量が多いというのが、何だかなぁ、と思うのですが…(^^;ゞ◆そのジュンク堂書店の地下には、新しくCD屋のHMVができました。クラシックの売り場は、完全に他のところとは隔離(?)されていて、余計なBGMが入ってこないように配慮されているのが、いいなと思います。まだあまりじっくりとは見ていないのですが、NAXOSレーベルのものなど豊富に揃っているようで、何だか嬉しくなりますね。タワーレコードやヴァージンなんかも近くにあるだけに、この辺りの競争も激しくなるのでしょうね…
◆4月28日(金)、JR六甲道駅前に「Welve六甲道2番街」がオープンしました。震災前にあった、「メイン六甲2」が復活したようなもんなのですが、でも、その様相は全く違います。何と言うても目をひくのは、30階の高層マンションであること。そして、その下層階にいろんな店鋪が入っていて、その部分が、ようやくに、先日にオープンしたのです。100円ショップの「ダイソー」なんかもあって、結構、楽しめそうなのですが、でも、一番すごいと思ったのは、何と、ここに神戸新聞文化センター(KCC)がやってきたということです。それまではハーバーランドまでいかないとなかったKCCが、ここに進出してくるということにより、さらに多くの人がこの街に集まってくることになるでしょう。しかも、隣には公立の勤労市民センターなんかもあります。公立と私立の文化センターが並んでいることで、お互いに競い合い、また補完しあうことができるようになるのではないでしょうか。現に、勤労市民センターの方には音楽系の講座はあまりなかったのですが、KCCの方には結構、音楽系の講座もそろっているので、今まで遠くまで通っていたような人でも、こちらで受講することができる、というわけなのです。震災後の再開発事業の一環ですが、何か、確実にこの辺りが生まれ変わり、東神戸の文化拠点としての様相も見せ始めてきているような気がします。より多くの文化情報などがここに集まり、また発信されていくようになればいいな、と今後も注目していきたいと思います。
◆私事ですが、もうすぐ、私達夫婦が結婚式を挙げてから1年になります。というわけで、このページにもBGMとしまして、結婚行進曲をつけてみました。(^^; 下の「このページのBGMについて…」のところをご覧くださいませ。
<更新情報>
・ぱわーぶっく日記に、Vol.10が加わりました。→ぱわーぶっく日記<先週仕入れてきた演奏会情報>
●なにわゴスペルフェスティバルVol.2
(日 時) 2000年5月2日(火)18時30分開演
(会 場) 近鉄劇場
(出 演) ジェイズ・マス・クワイア
Spiritual Voices
神戸マスクワイア
エバーラスティング・ジョイ
ジェネシス
プロデュース:JAYE公山
(入場料) 4,500円
※最近、ゴスペルがブームだとか。だからというわけでもないのでしょうが、大阪で、ゴスペルのフェスティバルが催されます。総勢150名による、フルのゴスペルコンサートなのだそうで、その出演は、いずれも、熱心に活動を続けているゴスペラーの皆さんです。 神戸からも、(神戸では有名になった)神戸マスクワイアが参加されるようで、その活躍にも期待がかかります。●神戸ハワイアン倶楽部結成10周年記念 Hawaiian Festa in KOBE
(日 時) 2000年6月11日(日)15時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) クウイポ・クムカヒ&ハー・ハワイアン・スイートハーツ
ヴォーカル/ギター:クウイポ・クムカヒ
ウクレレ/ギター:カール・ホークー・ズダマイスター
ウクレレ/ブライアン・トレンティーノ
ベース:ダニー・キーアハ
フラ:ハーラウ・ハワイ
神戸ハワイアン倶楽部の皆さん
(入場料) 6,000円
※神戸のハワイアン倶楽部も結成して10年になるそうで、その記念のライブであります。しかも、ゲストに、ハワイから、クウイポ・クムカヒさんとそのお仲間達、さらにフラのハーラウ・ハワイの皆さんをお迎えするという豪華さです。ハワイを代表すると言うてもいい、クウイポさんの歌声はとても魅力的なものなのだそうで、いくつもの賞も受賞されているのだとか。ハワイアンの魅力にふれ、また、ウクレレの演奏技術を勉強する意味でも(?)、絶好の機会になるでしょう。●SAWA QUARTET結成10周年記念ベートーヴェン弦楽四重奏全曲チクルス
○第1回公演
(日 時) 2000年5月29日(月)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第6番変ロ長調Op.18-6
弦楽四重奏曲第11番へ短調Op.95「セリオーソ」
弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132
○第2回公演
(日 時) 2000年7月9日(日)19時開演
(会 場) モーツァルトサロン
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番ホ短調Op.59-2「ラズモフスキー第2番」
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130/133「大フーガ」付き
○第3回公演
(日 時) 2000年9月25日(月)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4
弦楽四重奏曲第16番へ長調Op.135
弦楽四重奏曲第9番ハ長調Op.59-3「ラズモフスキー第3番」
○第4回公演
(日 時) 2000年11月23日(祝・木)19時開演
(会 場) モーツァルトサロン
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第3番ニ長調Op.18-3
弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127
弦楽四重奏曲第7番へ長調Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
○第5回公演
(日 時) 2001年2月19日(月)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.18-2
弦楽四重奏曲第1番へ長調Op.18-1
弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調Op.131
○第6回公演
(日 時) 2001年4月16日(月)19時開演
(会 場) モーツァルトサロン
(曲 目) ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第5番イ長調Op.18-5
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.74「ハープ」
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130(出 演) SAWA QUARTET
ヴァイオリン:澤和樹/大関博明
ヴィオラ:市坪俊彦
チェロ:林俊昭
(入場料) 6回連続:15,000円/1回券:4,000円
※日本を代表するカルテットとなった、SAWA QUARTETも、今年で結成10周年。その記念すべき年に行おうをしているのが、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲の演奏会。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、弦楽四重奏をする人達にとっては、まさにバイブルのようなもので、その全てに、1年間かけて取り組んでいこうというのは、さすがというものです。ますます充実してきた、SAWA QUARTETの皆さんの演奏は、きっと期待を裏切らぬ素敵なものになることでしょう。●国立モスクワ音楽劇場バレエ
(日 時) 2000年7月18日(火)18時30分開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(演 目) チャイコフスキー/バレエ「白鳥の湖」
(出 演) タチヤナ・チェルノブロフキナ
ナタリア・レドフスカヤ
オクサナ・グズメンコ
スベトラーナ・ツォイ
ビクトル・ディク
ゲオルギ・スミレンスキー
ドミトリー・ザブバーリン
ウラジミール・キリーロフ
(入場料) S:12,000円/A:10,000円/B:8,000円/C:6,000円/D:4,000円
※国際会館に、また「白鳥の湖」がやってきます。今回は、これが3年ぶりの来日という、国立モスクワ音楽劇場バレエの皆さん。”スタニスラフスキー、ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念”というタイトルがついているとおり、世界の演劇界に大きな影響を与えたスタニスラフスキーとネミロヴィチ=ダンチェンコの演劇理論をバレエに適用して、評価されているバレエ団であります。1月のレニングラード国立バレエと比較して見るのも、面白いかもしれませんね。●釜洞祐子ソプラノリサイタル
(日 時) 2000年11月3日(祝・金)14時30分開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) コロラトゥーラ・ソプラノ:釜洞祐子
ピアノ:近藤嘉宏
本名徹次指揮大阪シンフォニカー
(曲 目) J.シュトラウスII/ウィーンの森の物語
シューベルト/アヴェ・マリア
カールマン/「チャルダーシュの女王」より ハイアハイア、山こそ我が故郷
コルンゴールド/「死の都」より 私に残された幸せは
トーマ/「ハムレット」より 皆さまのお仲間に入れてください
ショパン/スケルツォ第2番変ロ短調
(入場料) S:7,000円/A:6,000円/B:4,000円/C:3,000円
※最近、目覚ましい活動を続けていらっしゃる、釜洞さんのリサイタルです。その技量の程は、ちょっと前のオペラ「忠臣蔵」でのお艶役などでも実証済みでしょう。神戸での今回の公演でも、素敵な歌唱を披露してくださるものと思います。また、ゲストには、近藤嘉宏さんも登場されて、こちらのショパンなども、楽しみです。<先週の新聞の記事から>
●4月17日(月)の産経新聞「地球楽信」に、東京の新国立劇場が「リング」に取り組む、という記事が載っていました。オペラハウスにとっては、そのレベルを問われることにもなる、この超大作ですが、オープンから3年目を迎えたばかりの新国立劇場が、果たして、どれだけのものを上演することができるのか、とても楽しみです。来年3月に「ラインの黄金」を上演し、その後、1年に1本ずつ上演していくとのこと。演出はイギリスのキース・ウォーナーさん、指揮は準・メルクルさん。今から意欲をわかしているようですから、きっと素晴らしい舞台になることでしょう。この目で実際に、生の公演を見てみたいものです…(;_;)●4月18日(火)の産経新聞夕刊に、錦織健さんの記事が載っていました。来月5月15日に、サンケイホールで開かれるリサイタルに関連してのものです。ピアノトリオをバックに従えて、山田耕筰作品から、「慕情」、「ムーンリバー」等の映画音楽、さらにはカンツォーネなどを、ジャズ風のアレンジで聴かせてくれるようです。きっと、素敵な演奏会になることでしょう。
●4月20日(木)の産経新聞夕刊に、京都の私設ホール「レスパスエラン」が開館1周年を迎えたという記事が載っていました。オーナーの三宅設子さんが、若手音楽家に発表の場を与えたいという思いから、作った、小規模のホールなのだそうです。とは言いましても、昨年にも、鈴木雅明さんのチェンバロリサイタルなど、一流の演奏家の公演も何回かしているようで、その活動は、なかなかのものです。こういう場所がもっと増えれば、音楽家にとっても活動の場が増えることでいいことでしょうし、聴く側にとりましても、演奏を聴く機会が増えることにもなるので、いいのに、と思います。今後の展開にも注目していきたいと思います。
<ひとりごと>
◆4月16日のN響アワーは、ゲストに小松亮太さんを迎えてのものでした。彼のバンドネオンは、私も何回か生で聴かせていただいたことがあったのですが、久しぶりに彼の演奏を耳にして、とっても新鮮な感じに聴こえました。番組の最後に、池辺先生と一緒にピアソラの曲を演奏していましたが、これがまたとっても素敵でした。私もバンドネオン、とりあえず持ってはいるのですが、まだまだ全然、弾けない状態なだけに、あのようにとまでは言わないまでも、何かしらちゃんと弾けるようになりたい、と思うのでした。ところで、あの最後にやっていたピアソラの曲って、タイトルは何でしたっけ…?(ご存知の方がいらっしゃたら、教えてください。)◆昨日(4月22日)、今さらながら、「ファンタジア2000」を見に、大阪の天保山(サントリー・ミュージアム)へ行ってきました。ディズニーの作ったこの「ファンタジア」、クラシック音楽とアニメーションとを融合させるという試みですが、いやぁ、とっても素晴らしいものでした。音楽と映像とが実にうまくマッチしていて、音楽の感動と、映像からの感動とが噛み合って、この上もないくらいの感動を与えてくれるのです。子供達ばかりでなく、むしろ、クラシック音楽のファンの人にも、いっぱい見てほしい作品です。まだの方は、早く見に行きましょう!
◆そのついでに、隣の海遊館にも寄ってきました。のんびりと泳ぐジンベエザメや、エイ、また可愛らしいラッコやアシカ、イルカなどを見ていると、何か、心がほっとしてきますね。とっても、こう、癒されると言うか。やはり、海とか水とかいうものには、癒しの力があるのでしょうかねぇ… 海を眺めながら、お気に入りのクラシック音楽を聴いていると、もっと癒されるのかも、とふと思ったので、今度、実験でもしてみましょうか…(^^;
<更新情報>
・ぱわーぶっく日記に、Vol.9が加わりました。→ぱわーぶっく日記<先週仕入れてきた演奏会情報>
●読売日本交響楽団「第九」
(日 時) 2000年6月2日(金)19時開演
(会 場) 大阪国際会議場メインホール
(出 演) 小林研一郎指揮読売日本交響楽団
ソプラノ:澤畑恵美
メゾ・ソプラノ:小川明子
テノール:米澤傑
バリトン:福島明也
大阪新音フロイデ合唱団/鳴門市「第九」を歌う会
全日本「第九を歌う会」連合会
(曲 目) ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」ほか
(入場料) S:6,000円/A:5,000円/B:4,000円
※何故、この季節に「第九」を…? という気もするのですが、これは、大阪国際会議場のオープニング記念の公演なのだそうです。演奏は、先頃、ヨーロッパに遠征に出かけて、大喝采を受けて凱旋してきた読売日響に、コバケンさんが指揮をするというから、これはなかなか期待できますね。まさにオープニングにふさわしい、豪華な演奏会になることでしょう。●昭和〜平成の二代テノール 松本幸三・松本薫平独唱会
(日 時) 2000年6月4日(日)18時30分開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) テノール:松本幸三/松本薫平
ピアノ:金子浩三
(曲 目) 初恋
さくら横ちょう
あどけない話
踊り
約束
泣かないお前
マレキアーレ
彼の人に告げてよ
空〜翼を広げて
「リゴレット」より 女心の歌
「アイーダ」より 清きアイーダ
「トスカ」より 星は輝きぬ
「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
(入場料) 4,000円
※神戸を代表するテノールの松本父子のリサイタルであります。(だから「二代テノール」という副題がついているのですね。)私も、前には、それぞれ、別のオペラに出ていらっしゃるのを見たことがありますが、あんまり印象には残っていないんです、すみません…m(__)m でも、こうやって親子で頑張っているんだぞ、というようなのを見ると、何かほっとしますね。今後も技術に磨きをかけて、どんどん活躍していっていただきたいものです。●大阪センチュリー交響楽団第62回定期演奏会
(日 時) 2000年6月8日(木)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 秋山和慶指揮大阪センチュリー交響楽団
ピアノ:田部京子
(曲 目) ハイドン/交響曲第104番ニ長調Hob.I,104「ロンドン」
サン=サーンス/ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
メンデルスゾーン/交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」
(入場料) A:4,500円/B:3,500円/C:2,000円/D:1,000円
※今回のセンチュリーの定期は、あの田部京子さんをソロに迎えてのもの。曲も、サン=サーンスの2番と、いかにも彼女にふさわしい、流麗な曲。田部さんというと、どうも、吉松作品の印象が強いのですが、それだけでない、一面を見ることができるでしょう。●久石譲ピアノ・ストーリーズ2000
(日 時) 2000年6月28日(水)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ピアノ:久石譲
J's Quintet
(曲 目) 久石譲/Kids Return
MKWAJU
Summer
HANA-BI
アシタカとサン
Nostalgia
(入場料) 6,000円
※様々な音楽を作り出して、私達を楽しませてくれる久石さんのコンサートです。ピアノのソロもあり、また、クインテットによる演奏もあり、久石ワールドの醍醐味を味わわせてくれることでしょう。久石さんの音楽というのは、割と分かりやすく、それでいて壮大なスケールにまで展開していくようなダイナミックさも持っていると思うのですが、そうした、生の彼の音楽に触れるまたとない機会になることでしょう。7月5日(水)には、大阪のいずみホールでも同じ公演があるようです。発売は、4月22日(土)から。●英国ロイヤル・バレエ・スクール公演
(日 時) 2000年7月4日(火)・5日(水)18時30分開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) 英国ロイヤル・バレエ・スクールの皆さん
(演 目) 第1部:チャイコフスキー/「組曲」ほか
第2部: 「眠りの森の美女」ほか
(入場料) S:3,500円/A:3,000円/B:2,500円
※世界の名門、英国ロイヤル・バレエ団、その付属校として、1956年に王立の名を与えられて創立したのが、このバレエ・スクール。そのレベルの高さは世界中の注目を浴びており、数多くの名バレリーナを生み出しているとのことです。ファン待望の初来日となる今回は、選抜メンバーによる公演になります。まだ生徒さんたちばかりでしょうが、それでも優雅で気品に満ちた、プロ並みのバレエを見せてくれることでしょう。●天満敦子ヴァイオリンリサイタル
(日 時) 2000年7月22日(土)16時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ヴァイオリン:天満敦子
ピアノ:小森谷裕子
(曲 目) フォーレ/ヴァイオリンソナタ第1番イ長調
バッハ/無伴奏パルティータ第2番
エルガー/愛のあいさつ
バッハ/G線上のアリア
マスネ/タイスの瞑想曲
ブロッホ/「バール・シェム」より「ニグン」
クライスラー/ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
フォスター&クライスラー/故郷の人々(スワニー河)
ヴィニヤフスキ/ヴァイオリン協奏曲第2番より第2楽章
サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ
ポルムベスク/望郷のバラード
(入場料) S:3,500円/A:2,500円
※天満敦子さんが、また松方ホールに登場されます。私が以前に見たのは、3年ほど前、ルーマニア国立放送管弦楽団の来日公演で共演された時でした。あの時も、アンコールで演奏されていたのが、「望郷のバラード」。天満さんと言えば「望郷のバラード」であり、また、「望郷のバラード」と言えば天満さん、というふうに、もう、天満さんとこの曲とはまるで一体であるかのように語られていますね。それほど、この曲に対する彼女の想いというものが深いものなのでしょう。そして、それがまた、聴く者の心を打つのです。今回も、この曲をラストに据えて、親しみやすい小品をずらりと並べていて、きっと、私達を楽しませてくれることでしょう。●夢〜高木和弘とその仲間たちVol.1
(日 時) 2000年7月26日(水)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ヴァイオリン:高木和弘
チェンバロ:辻本彩
チェロ:植木昭雄
(曲 目) クープラン/演奏会用小品
ラモー/クラヴサン組曲(第3組曲)より
一柳慧/”展望” ソロ・ヴァイオリンのための
黛敏郎/文楽
武満徹/夢見る雨
ラヴェル/ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
タルティーニ/ヴァイオリン・ソナタト短調”悪魔のトリル”
(入場料) 3,500円
※最近、よく見かけるようになってきた、高木和弘さんのリサイタルです。私も1回だけ、生で聴かせていただいたことがありますが、なかなかしっかりした演奏をされる方ですね。それだけに、今回のプログラムも面白そうな曲が並んでいます。注目は、やはり後半の方のラヴェルとタルティーニでしょうか。かの名曲、”悪魔のトリル”をどのように演奏されるか、とても楽しみです。<先週の新聞の記事から>
●4月13日(木)の産経新聞夕刊「なにわコラム」に、関西フィルの記事が載っていました。創立30周年を迎えて、オーケストラ再生へ意欲的に取り組んでいる、とのことです。数年前に、倒産かというような噂が流れたこともありましたが、その状況は今も変わらず、財政的にはあまり芳しくない状況なのでしょう。けれども、かつての日フィルがそうであったように、団員主体に、地道に演奏活動を続けて、市民のためのオーケストラという道を探ろうとしていることは、とてもいいことだ、と思っておりました。それが、ここへきて、さらに、パワーアップ、ということで、さらに喜ばしいことだと思います。正指揮者に、新進気鋭の藤岡幸夫氏を迎え、また、コミュニティー・コンサートなどの活動を広げて聴衆の拡大をはかり、さらに、この欄でも前に紹介した、いずみホールでの「ベートーヴェン・チクルス」を展開していくという、この一連の取り組み。最近はあまり聴いていないので、よくは分からないのですが、ちょっと前に聴いた時は、技術的な面でもちょっと不満があったりもしたのですが、それでも、オーケストラ自体が取り組もうとしていることは、十分に評価できると思います。今後の活動にも注目していきたいと思います。●4月13日(木)の産経新聞夕刊に、ピアニストの松居慶子さんの記事が載っていました。ジャズ・ピアニストという分類に入るのかもしれませんが、でも、その音楽は、ジャンルにこだわらず、とにかくメロディーを大事にしたものなのだそうです。私は、彼女のアルバムなども聴いたことがないのですが、この記事中、「二女の母としての時間を大切にし、いくら売れっ子になろうとも、年間六十ステージ以上はスケジュールに入れない。彼女の音楽にあふれる温かな鼓動も、自身が人間として、母としての生活を守っているがゆえ。」という部分を読み、何か、ひかれるものを感じました。今月の24日と25日、大阪ブルーノートに登場されるそうですが、行けないのが残念です…
●4月14日(金)の産経新聞夕刊に、大阪で女流ヴァイオリニストが続々と登場するという記事が載っていました。って、何ということもないのですが、次の3つをさしているのです。
・5/13(土) 前橋汀子 with クラウディオ・シモーネ指揮ヴェネツィア合奏団
・5/28(日) 諏訪内晶子 with イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団
・6/ 3(土) 千住真理子 with 飯森範親指揮大阪センチュリー交響楽団そして、千住さんは、神戸でもバッハのパルティータを弾かれるし、また、五嶋みどりさんも大阪と神戸にも登場されるし、この春って、結構、ヴァイオリニストの活躍が見られるようですね。機会があれば、聴きに出かけたいものです。
<ひとりごと>
◆あまり見ている人もいないかもしれませんが、下のPostPet用のアドレスを、ちょっと変えてみました。もし、使っている方がいらっしゃったら、変更などお願いいたします。◆先週、買えなかったぁ、と言うてました、月刊「Piano」の4月号、ようやくに、GETしてきました。上の<演奏会情報>にも出てきた久石さんの「はつ恋」のメインテーマの楽譜もあったりして、何か得した気分です。でも、小原孝さん編曲の「孫」は、なかなか、しぶくてイイですねぇ〜(^^)
◆先日、三宮のタワーレコードに行ったら、ラックにずらぁ〜っと諏訪内晶子さんの美しいお顔が。今月号の「Mostly Classic」の表紙に登場されているのですね。もちろん、GETしてきましたが、思わず、何冊も持って帰りたい!と思ったのは、私だけでしょうか…(^^;
◆「SINFONIA」(シンフォニーホールの機関誌)の5月号が届きました。この中の演奏会情報はまた、紹介することもあろうかと思いますが、それとは別の記事で、「サドラー」なる人達に関するものがありました。「サドラー」… 一体、何のことかと思いきや、佐渡裕さんの追っかけをしている女性達のことを指しているのだそうな。確かに、佐渡さんって、若い女性ファンが多いようで、(私自身はあまり行ったことがないのですが)彼の指揮する演奏会の会場は、女性ファンの熱気があふれているようですし、また、そうした演奏会のチケットの発売日ともなれば、彼女らの電話が主催者に殺到するとのこと。記事では、そういうふうにクラシックを楽しもうとすることが、クラシックファンを増やすヒントになる、としてますが、私もそう思います。お気に入りの演奏家を見つけて、その人の演奏会にはとことん出かけていき、そこで生の音楽に触れることから、クラシック音楽に親しんでいこう、ということは、とてもよいことだと思うのです。私だって、ちょっと前には、指揮者の阪哲朗さんやギタリストの村治佳織さん、チェリストの長谷川陽子さんなんかの追っかけもどきをしていましたが、やっぱり、そういう人達って、いるんですよね。そして、そうした人達が集まって、ファンクラブみたいなものができて、その中の交流から、また、別の音楽にも興味がわいてきて、他のものも聴きに出かけてみようとなる、そして、また新しい音楽や演奏家の発見があり、クラシックに対する興味もさらに深くなる… こうした流れを作り出していくことが、音楽関係者のすべきことの一つなのではないでしょうか。最近では、「J-Classic」なる名前で、いかにも若者向けという感じで、いろいろと若手の音楽家達のCDなども売り出されているようですが、 これも、そういうための手段の一つなのでしょう。ただ、プロデュースし、売り込む側は、単に格好いいとか、可愛いとか、そういうことだけでアピールするのでなく、その 演奏家の作り出す音楽そのものを真っ当に評価した上で、本当に評価されうるものを、きちんと市場に出していくべきではないかとも思うのです。でないと、消費者の側もすぐにそっぽを向いてしまうでしょうし、その演奏家自身も、いずれ落ち込んでしまわれることにもなるかもしれないでしょう。消費者自身も、きちんとした耳を養うべきではありますが、売り手側もそうしたことをふまえた上で、頑張っていただきたいものです。
ちなみに、我が家の場合。妻は、ちょっと前には、ダン・タイ・ソンさんの追っかけもしていたようですから、「ダン・タイ・ソナー」となるのでしょうか… で、私は、村治佳織さんの追っかけだから、「ムラジャー」とか…(^^;;
◆先週来、行ってきてよかったぁ、と言うている「奇跡の人」ですが、ついでですので、以下に簡単に感想など書いてみます。(^^;
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(公演名) 「奇跡の人」
(日 時) 2000年4月8日(土)18時30分開演
(会 場) 近鉄劇場
(演 目) 「奇跡の人」
(出 演) アニー・サリヴァン:大竹しのぶ
ヘレン・ケラー:菅野美穂
アーサー・ケラー:渡辺哲
ジェイムズ・ケラー:池田成志
アナグノス/医師:吉田鋼太郎
ヴァイニー:安田ひろみ
エヴ伯母:平木久子
ケート・ケラー:余貴美子
パーシィ:田鍋謙一郎
マーサ:小椋あずさ
召使い:青木鉄仁
盲学校の生徒:中込佐知子/佐藤絢子/松本明子
村石絵里菜/安井奈緒香/沼澤祐香
ベル:ベル(犬:ラブラドールレトリバー)
演出:鈴木裕美
「奇跡の人」、言うまでもなく、あのヘレン・ケラーの物語りであります。子供の頃に読んだ偉人伝なんかの中に入っていたのを覚えています。何よりも、3重のハンディ.キャップを背負ったヘレンが、サリヴァン先生の元、見事にそれを乗り越えて生きていく、というその感動的な物語りが印象に残っています。それを、舞台上で見るとどうなるか、しかも、大竹しのぶさんと菅野美穂さんという、名女優がそれぞれの役を演じるとなれば、これは、ファンならずも気になるところであります。
さて、話の展開は置いておきまして、印象に残っているところだけを書いていきます。一番印象的なのは、やはり、大竹しのぶさん演じるアニーと菅野美穂さん演じるヘレンでしょう。アニーは、上品な、と言うよりは、ちょっと粗雑な(とまでは言わないか…)、野暮ったい感じの女性のようで、その話し方は、まさに、べらんめぇ調。何か生っ粋の江戸っ子というようなしゃべり方が、妙におかしかったりします。けれども、その背景には、小さい頃から貧しく、弟と共に救貧院に預けられたこともあり、しかし、その救貧院で弟のジミーを亡くし、アニー自身も盲目に近い状態になっていたが、それを乗り越えて、盲学校で知識を身につけ、手術により視力も回復させた、という過去があるのです。そうした悲惨な過去を全く感じさせないような、前向きで、強い女性、という印象が、大竹さんの演技が、さらに引き立てています。どんなことが起ころうとも、何があろうとも、とにかく、前へ向かって行くだけ、続けていくだけ、というようなことを言う台詞がいくつか出てきますが、それらが、みな、とっても説得力があるのです。大竹さんの姿を見ていると、とにかく、何でもやってみれば、必ず道は開けてくるのだ、ということを、改めて考えさせられるのでした。
一方、菅野さん演じるヘレンはと言うと、これがまた強烈なインパクトをもって、私達の前に登場してきます。家の中をはいずりまわり、好き放題なことをしているヘレン、目が見えなければ、耳も聞こえず、そして、口もきけないという、私にはちょっと想像もできないような、いわば、全くの暗闇の中に生きているのでしょう。そうした役を演じることというのは、大変難しいのではないかと思うのです。菅野さん自身、前にもTVドラマ「君の手がささやいている」で聾者の役を演じており、大変な好評を得ていらっしゃったようですが、それ以上に、今回のは、大変な役なのではないでしょうか。それを、実に見事に、演じのけていると思うのです。当然、自分の感情を表現するのは、顔の表情と大袈裟なまでの身ぶり手ぶりだけ。時おり、言葉にならない奇声を発してはいますが、それ以外には、感情を表現する術を知らないわけですし、また、後にアニーが重視して教え込もうとする「ことば」という概念すら知らないわけです。…どう考えてみても、私には、自分自身がもしも、そうだったら、というふうに想像することすらできないです。ちょっと前に、TVの「情熱大陸」だったかで、大竹さんと菅野さんが登場されて、この公演(たぶん、東京公演でしょう)について、アンケートの回答を見ると、大竹さんが素晴らしい、ということばかりが目について、菅野さんに対する声があまり見られなかった、というようなことを言うていたかと思いますが、実際に見てみて、そうではない、と思います。確かに、大竹さんの演技は素晴らしいし、見るものを引き込むだけの説得力も持っています。けれど、菅野さんの演技は、それ以上に、私達には想像もできないような世界にひとりで住んでいる女の子というものを、実に見事に、リアルに表現していたと思うのです。改めて、菅野さんの演技力の魅力というものに感じ入ったのでした。
そういうお二人がぶつかり合う、闘い(?)のシーンは、まさに体当たりの、迫真の演技そのもの。お互いに大声を出して叫び、本気で殴り合い、転がり合う、それは、もう演技とは見えないくらいのリアルさで、見る者に迫ってきます。いろんなものを投げ合ったり、特に最後の、「水」という言葉を発するまでのシーンでは、井戸から水をばしゃばしゃと汲み上げてきて、それをいっぱいに掛け合う、という演技で、もう、舞台の上はぐちゃぐちゃ状態。そこまでするの?というくらいの闘いは、まさに、”生きるための闘い”であり、言うてみれば、人間の本質に迫ろうという闘いでもあるということを、表しているのだと思います。
他の皆さんの演技も素晴らしかったのですが、やはり、このお二人に尽きるでしょう。そして、生で見た大竹さんって、TVで見るよりもずっと若々しく、本当に可愛いらしい女性なのだなぁ、などと思ったのでした…(^^;
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なお、この感想は、後日、らいぶらりぃ辺りに別枠でも設けて、そちらに転記するかもしれません。
<更新情報>
・ぱわーぶっく日記に、Vol.8が加わりました。→ぱわーぶっく日記<先週仕入れてきた演奏会情報>
●神戸学院大学Green Festival
○第156回 長谷川陽子 チェロ協奏曲の午後
(日 時) 2000年5月27日(土)15時開演
(会 場) 神戸学院大学メモリアルホール
(出 演) チェロ:長谷川陽子
ゲルハルト・ボッセ指揮神戸市室内合奏団
ホルン:樽井正幸
(曲 目) モーツァルト/アダージョとフーガハ短調K.546
ディヴェルティメントニ長調K.136
カバレフスキー/チェロ協奏曲第1番ト短調Op.49
モーツァルト/ホルン協奏曲第3番変ホ長調K.447
(カサド編)チェロ協奏曲ニ長調K.447
(入場料) 無料(要申込)
※3大Bの演奏会も無事に終えられた、長谷川陽子さん、今回は、モーツァルトのコンチェルトを持ってきての登場であります。このモーツァルトのチェロ協奏曲、実はカサドの編曲によるもので、もとは、ホルン協奏曲なのです。ということで、今回の特別出演は、ホルンの樽井さん。最初に原曲を聴いた後に、このカサド編のものを聴き、両者を聴き比べしよう、というのが、今回の狙いであります。いわば、1回で2度美味しいような。楽しみです。○第158回 仲道郁代 ピアノ・リサイタル
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲連続演奏第6回
(日 時) 2000年7月1日(土)15時開演
(会 場) 神戸学院大学メモリアルホール
(出 演) ピアノ:仲道郁代
(曲 目) ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78「テレーゼ」
ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a「告別」
ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
アンダンテ・ファヴォリヘ短調WoO.57
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53「ヴァルトシュタイン」
(入場料) 無料(要申込)
※仲道さんのベートーヴェン・シリーズも、後半戦になり、ますます充実してきていますね。個人的には25番や26番が楽しみです。しかも、「アンダンテ・ファヴォリ」と「ヴァルトシュタイン」の再演というおまけ(?)つきといいますから、これはファンにはたまりませんね。○第159回 伊原直子 アルト・リサイタル
(日 時) 2000年7月15日(土)15時開演
(会 場) 神戸学院大学メモリアルホール
(出 演) アルト:伊原直子
ピアノ:森島英子
(曲 目) シューベルト/春の信仰D.686
鱒D.550
ミニョンの歌D.877-3
笑いと涙D.777
ガニュメートD.544
シューマン/間奏曲Op.39-2
君は花の如くOp.25-24
献呈Op.25-1
ブラームス/サッフォー風の頌歌Op.94-4
君が青き目Op.59-8
甲斐なきセレナードOp.84-4
調べの如くOp.105-1
我がまどろみはいよいよ浅くOp.105-2
永遠の愛Op.43-1
R.シュトラウス/万霊節Op.10-8
献呈Op.10-1
(入場料) 無料(要申込)
※ドイツ・リートの名手、伊原さんの登場であります。曲目も、シューベルトからR.シュトラウスまで、ドイツ・ロマン派の名曲ばかりがそろっていて、これは魅力的です。とかく、マーラー専門、という印象もする伊原さんですが、その深い響きをじっくりと味わうにはまたとない機会となることでしょう。●長谷川陽子 無伴奏チェロ・リサイタル
(日 時) 2000年5月21日(日)14時開演
24日(水)19時開演
25日(木)19時開演
(会 場) ザ・フェニックスホール
(出 演) チェロ:長谷川陽子
(曲 目) バッハ/無伴奏チェロ組曲
21日(日) 第1番ト長調BWV.1007
第4番変ホ長調BWV.1010
第5番ハ短調BWV.1011
22日(水) 第1番ト長調BWV.1007
第4番変ホ長調BWV.1010
第5番ハ短調BWV.1011
23日(木) 第3番ハ長調BWV.1009
第2番ニ短調BWV.1008
第6番ニ長調BWV.1012
(入場料) 4,500円
※バッハ・イヤーには、やはり、長谷川陽子さんの無伴奏も聴かないと、ファンとしては気がすみませんね。既に、マイスキーなども、同様のリサイタルをされていましたが、今や、日本を代表するチェリストとなられた陽子さんの名演に期待がかかりますね。●カナディアン・バロック・オペラ・カンパニー オペラ・アトリエ
(日 時) 2000年6月14日(水)18時30分開演
(会 場) 尼崎市総合文化センターアルカイックホール
(演 目) モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
(出 演) アンドリュー・バロット指揮オペラ・アトリエ古楽オーケストラ
カナディアン・バロック・オペラ・カンパニーの皆さん
(入場料) S:12,000円/A:10,000円/B:8,000円/C:6,000円
※今回が2回目の来日となる、カナディアン・バロック・オペラ・カンパニーの公演です。古楽界の注目を集めるこのカンパニーが今回、演じるのは、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」。このカンパニーは、一流のソリスト陣に、当時を再現するような舞台装置や、細部にまでこだわりの衣装など、あらゆる意味で見る者を楽しませてくれることで定評があるようです。今回も、きっと、私達を大いに楽しませてくれることでしょう。●こくさいホールオープン1周年記念公演
(日 時) 2000年6月21日(水)19時開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) 朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
(曲 目) リムスキー=コルサコフ/序曲「ロシアの復活祭」Op.36
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64
(入場料) S:6,000円/A:5,000円/B:4,000円
※震災復興のシンボルである、こくさいホールがオープンしてから、はや1年。神戸の新しい文化拠点として、なかなか積極的にいろいろな公演を展開してきているのが、目につきます。そして、迎えた1周年記念には、同ホールの名誉館長でもある朝比奈隆さんが登場です。ロシアものをそろえてのプログラムが、渋くていいですね。その重厚な音楽が、1周年に花を添えてくれることでしょう。●中野振一郎 ゴルトベルク変奏曲
(日 時) 2000年7月8日(土)15時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) チェンバロ:中野振一郎
(曲 目) バッハ/ゴルトベルク変奏曲<アリアと30の変奏曲>BWV988
(入場料) S:3,000円/A:2,500円
※期待のチェンバリスト、中野振一郎さんのゴルトベルク変奏曲であります。テレマン協会でもすっかりお馴染みの中野さんですが、このバッハ・イヤーに、やはり、中野さんの演奏も聴かないわけにもいかないでしょう。ゴルトベルクという大曲をどのように料理してくれるか、楽しみですね。<先週の新聞の記事から>
●4月3日(月)の産経新聞「地球楽信」に、諏訪内晶子さんがブダペスト祝祭管弦楽団の定期に登場して大成功を収められたことが載っていました。演奏されたのは、バルトークのヴァイオリン協奏曲第1番。ご当地ものということで、結構、プレッシャーもあったのでしょうが、終わってみれば、カーテンコールに8回も呼ばれる程の大喝采。先月に発売されたアルバム「パッション」でも、この”ブダ管”と素晴らしい共演を聴かせてくれており、諏訪内さんと”ブダ管”とは、相性がとてもいいのでしょう。そして、この5月、”ブダ管”の来日公演でも共演されることになっており、これは、ますます見逃せませんね…●4月3日(月)の産経新聞夕刊に、ジャズヴァイオリニスト、中西俊博さんの記事が載っていました。NHKの「ヴァイオリンはともだち」で、千住真理子さんと一緒に講師をされたそうですが(私は見ていなかったので…)、舞台の音楽監督やドラマ、CMの音楽も手掛けるなど、その活動の範囲がますます広がってきているとのこと。この4月には絵本「ねこのダヤン」のイメージアルバムも出され、ますます注目を集めています。来月5月5日と6日には、大阪ブルーノートに出演することになっているようで、ここでも自由自在な演奏が聴けることでしょう。
●4月7日(金)の産経新聞夕刊「メディア倶楽部」に、及川浩治さんの記事が載っていました。ちょっと前に、<演奏会情報>でも書きましたが、今年の「情熱のベートーヴェン」のことについての記事でした。昨年の「ショパンの旅」は、相当な人気だったようで、全国27公演で2万8千人を集めたそうです。そして、この「ショパンの旅」は今年も継続していくそうで、5月28日には龍野市の赤とんぼ文化ホールでも公演されるとか。今年は、ショパンとベートーヴェンという、ピアノ弾きにとっては、まさに偉大な作曲家2人を取り上げてのツアーを展開することになるようで、その活動の充実ぶりがうかがえます。今後も期待したいと思います。
<ひとりごと>
◆先週も書きましたが、昨日(4月8日)、近鉄劇場へ、「奇跡の人」を見に行ってきました。大竹しのぶさんと菅野美穂さん主演のものですが、いやぁ、すごい!としか言いようないような、迫真の演技あふれるものでした。詳細の感想はアップ…するかどうかは、今のところ、不明です…(--;◆月刊「Piano」の4月号を、発売日に買いそびれて、以来、放っておいたら、いつの間にか、店頭で見かけなくなってしまいました。今さらながら、欲しいと思うのですが、見て回った範囲では、なかなか見当たりませんでした。どこか、まだ残っているところってあるのでしょうか…(どなたか教えてください。)
<更新情報>
●新しく、「さろん」ということで、簡単な掲示板を作ってみました。話題はクラシック音楽に関係のあることを中心とさせていただきます。(ちょっとした雑談も可、ですが…) お時間のある方など、どうぞ、書き込んでいただけたら、と思います。
→ さろんへ<先週仕入れてきた演奏会情報>
●大阪フィルハーモニー交響楽団第338回定期演奏会
(日 時) 2000年5月24日(水)19時開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) 外山雄三指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
エディプス:福井敬
イオカステ:荒田祐子
クレオン・使者:勝部太
テレジアス:高橋啓三
羊飼い:高橋淳
語り:加藤直
「エディプス王」特別男声合唱団
(曲 目) ボロディン/交響曲第2番ロ短調
ストラヴィンスキー/オペラ・オラトリオ「エディプス王」
(入場料) A:5,200円/B:4,100円/C:3,100円/D:1,000円
※36年前に、日本初演された「エディプス王」を、その時と同じく、外山さん指揮の大フィルが再演します。初演当時も、聴く者に対してかなりの衝撃を与えたようですが、それほど、インパクトのある作品なのでしょう。今回は、これを豪華なソリスト陣とともに、演奏するということで、まさに「名」再演となることと思います。乞うご期待、ですね。●関西フィル〜合唱の夕べ
(日 時) 2000年5月23日(火)19時開演
(会 場) シンフォニホール
(出 演) 飯守泰次郎指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ソプラノ:日紫喜恵美
テノール:西垣俊朗
バリトン:田中勉
大阪アカデミー合唱団/大阪すみよし少年少女合唱団
(曲 目) オルフ/カルミナ・ブラーナ
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円
※最近、毎年のようにどこかで「カルミナ・ブラーナ」が演奏されているように思うのですが、今年もやはり、という感じで、関西フィルさんが公演されます。ソリスト陣は、これまた関西を代表するお3方で、加えて、合唱の方も、すっかりお馴染みの合唱団、というところ。”マンネリ”的な演奏にならないことを期待しております。●関西フィルハーモニー管弦楽団ベートーヴェンチクルス
○第1回「ベートーヴェンの剛と柔」
(日 時) 2000年6月8日(木)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 飯守泰次郎指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:若林顕
(曲 目) ベートーヴェン/「エグモント」序曲
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
(入場料) S:5,000円/A:4,000円
○第2回「冒頭に込められた思い」
(日 時) 2000年8月20日(日)15時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 飯守泰次郎指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:田辺京子
(曲 目) ベートーヴェン/「フィデリオ」序曲
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
交響曲第2番ニ長調Op.36
(入場料) S:5,000円/A:4,000円
○第3回「ベートーヴェンのユーモア」
(日 時) 2000年11月9日(木)19時開演
(会 場) いずみホール (出 演) 飯守泰次郎指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:スヴェトラ・プロティッチ
ヴァイオリン:松原勝也
チェロ:林裕
(曲 目) ベートーヴェン/序曲「命名祝日」
三重奏協奏曲ハ長調Op.56
交響曲第8番へ長調Op.93
(入場料) S:5,000円/A:4,000円
○第4回「二つのハ短調」
(日 時) 2001年2月4日(日)15時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 飯守泰次郎指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:小山実稚恵
(曲 目) ベートーヴェン/「コリオラン」序曲
ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
交響曲第5番ハ短調Op.67
(入場料) S:5,000円/A:4,000円
※関西フィルが、今年の6月から再来年の2月にかけて9回に渡ってお送りする、ベートーヴェンのチクルス。ベーレンライター校訂版を使っての演奏で、ベートーヴェンの素顔に迫ろうというのが、その主旨のようであります。よくぞ、これだけのことをやってくれるな、とその意気込みを感じることができます。個人的には、第2回の4番コンチェルトを弾く田辺京子さんや、第4回の3番コンチェルトを弾く小山実稚恵さんの演奏に興味があるのですが… 4回まとめてのS席が17,000円ということで、結構、お安くなるようですが、さて、どうしましょうね… も1つ言えば、「ミサ・ソレ」なんかも取り上げてほしかったりするのですが…●新・音楽の未来への旅シリーズ
○第1夜「驚異のヴィルトゥオーゾ〜アルディッティ弦楽四重奏団の魅力」
(日 時) 2000年6月2日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) アルディッティ弦楽四重奏団
(曲 目) リーム/弦楽四重奏曲第10番
カンチェーリ/「夜の祈り」(テープ付き)
西村朗/弦楽四重奏曲第3番「エイヴィアン」
リゲティ/弦楽四重奏曲第2番
(入場料) 4,000円
○第2夜「20世紀のノスタルジー」
(日 時) 2000年6月23日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 岩城宏之指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
ハープ:篠崎史子
ピアノ:木村かをり
(曲 目) レスピーギ/リュートのための古いアリアと舞曲第3集
ドビュッシー/ハープと弦楽のための「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」
ラヴェル/マ・メール・ロア
メシアン/異国の鳥たち
プロコフィエフ/交響曲第1番ニ長調Op.25「古典交響曲」
(入場料) 5,000円
○第3夜「いずみシンフォニエッタ大阪デビュー・コンサート」
(日 時) 2000年7月8日(土)18時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 飯森範親指揮いずみシンフォニエッタ大阪
オーボエ:トーマス・インデアミューレ
(曲 目) バッハ/「フーガの技法」BWV1080より
第1曲「原形主題による単純フーガ」
第5曲「変形主題とその転回に基づく1種類の時価による反行フーガ」
第9曲「新主題と主要主題による二重フーガ」
第19曲「3つの新主題による未完フーガ」
武満徹/レイン・カミング
ベンジャミン/アット・ファースト・ライト
金子仁美/委嘱作品(世界初演)
西村朗/委嘱作品(世界初演)
(入場料) 4,000円
※昨年まで、岩城宏之さんが企画・監修をされていた、いずみホールの「音楽の未来への旅シリーズ」。今年からは、西村朗さんが引き継いでいかれるということで、その期待の初年度の公演であります。何と言うても、注目すべきは、西村さんが就任されるにあたって、強く要望して実現したという、いずみホールのレジデント・オーケストラとしての「いずみシンフォニエッタ大阪」の創設でしょう。今シリーズの第3夜が、そのお披露目公演となるようですが、そのメンバーは、なかなか蒼々たるもので、コンサート・ミストレスに小栗まち絵さん、ヴァイオリンには梅原ひまりさんに大谷玲子さん、高木和弘さん、釋伸司さんに、それに幸田聡子さん、チェロには林裕さんに日野俊介さん、フルートには安藤史子さん、オーボエには古部賢一さん、ホルンには猶井正幸さん、トランペットには竹森健二さん、トロンボーには呉信一さん、パーカッションには喜多弘悦さん、ピアノには碇山典子さん、ハープには野田千晶さん、という、まさに関西の新進気鋭のメンバーがそろっています。そうしたメンバーで、バッハのフーガの技法という古典から、金子仁美さんや西村さんの委嘱作品の世界初演までを、してのけるということですから、期待が集まるのも当然のことでしょう。昨年までとは何か違う、今年からの新しい「音楽の未来への旅シリーズ」、注目していきたいですね。●神戸フィルハーモニック第40回定期演奏会
(日 時) 2000年6月10日(土)18時30分開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(出 演) 朝比奈千足指揮神戸フィルハーモニック
ギター:福田進一
(曲 目) イベール/寄港地
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲
シャルパンティエ/組曲「イタリアの印象」
(入場料) 一般:1,500円/高校生以下:700円
※40回目を迎えた神戸フィルの定期、今回は南国イタリア若しくはスペインをイメージしての選曲でしょうか。イベールとシャルパンティエが、共にイタリアをイメージして作曲した曲に加えて、今世紀最高の作曲家と言うてもいい、ロドリーゴのアランフェスというのは、まさに素敵なプログラミングと言えましょう。そして、そのアラフェスに迎えるソリストがまた、福田進一さんという、現代日本を代表するギタリスト。何とも豪勢な、という感じもするのですが、あとは、その豪勢さに負けないくらいの素晴らしい演奏を期待するだけですね。●雅楽彩々
(日 時) 2000年9月2日(土)18時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 伶楽舎
横笛・音楽監督:芝祐靖
(曲 目) 芝祐靖/古典雅楽様式による雅楽組曲「呼韓邪單于」〜王昭君悲話
武満徹/「秋庭歌一具」
(入場料) 4,000円
※毎年、お盆を過ぎた頃に開催されている「雅楽彩々」、今年は、9月に入ってからの公演となります。伶楽舎の皆さんの演奏は、そのレベルの高さやレパートリーの広さから、国内はもとより、海外でも高く評価されているのだそうで、そうした演奏を直に聴くことができるのは、またとない機会でした。が、この「雅楽彩々」、今年が最終回なのだそうで、その素敵な演奏に触れることがひょっとしたら最後、と思うと、何か寂しいものを感じてしまいます。最終回に相応しく、これまで毎回、取り上げてきていた武満徹の「秋庭歌」の全曲を演奏するそうで、これはまたとない機会ですね。ぜひ、聴いてみたい演奏会です。<先週の新聞の記事から>
●3月27日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、フルートのエマニュエル・パユさんがベルリン・フィルを来シーズンの終了をもって、退団することになった、との記事が載っていました。もちろん、今後も演奏活動は続けていかれるということですから、ファンの期待は裏切らないことでしょうけれど、ベルリン・フィルにとっては、このところ、首席奏者の退団が続いているというだけに、手痛いことなのかもしれませんね。第2回神戸国際フルートコンクールでも優勝されているという、神戸にとっても馴染みの深いアーティストなだけに、何か、感慨深いものを感じます。●3月29日(水)の産経新聞に、ギタリストの木村大さんの記事が載っていました。高校を卒業したばかりという若さですが、既に数々のコンクールで優勝を果たし、あちこちで注目されている、若手ギタリストですね。昨年に出されたCD「ザ・カデンツァ17」も好評のようで、今後、ますます目が離せない存在になっていきそうです。10代残りの3年間を、全力で疾走していきたいという、その熱意・情熱を、見守っていきたいと思います。
●3月30日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、「ピアノ・デュオ連弾コンクール」のことが載っていました。ピアノ・デュオ奏者として活躍する、エルンスト・ザイラー&和子夫妻が主宰するもので、場所は京都の胡麻の山あいにある、かやぶき音楽堂で行われるというものです。その根底には、技術偏重のピアノ教育を見直し、真に音楽を楽しんでもらいたい、という思いがあるようで、会場をあえて、ご夫妻の活動拠点である、かやぶき音楽堂にしたのも、その現れなのでしょう。田舎、と言うては失礼なのかもしれませんが、そうしたところでのゆったりとした時の流れの中で、音楽を存分に楽しみ、その喜びを味わうことこそが、音楽の本質というものなのでしょう。今年も盛り上がることをお祈りいたします。
●3月31日(金)の産経新聞夕刊に、上の演奏会情報にも書きましたが、「いずみシンフォニエッタ大阪」の記事が載っていました。いずみホールでの「音楽の未来への旅」シリーズを、それまでずっと受け持ってきた岩城宏之さんから引き継いだ、西村朗さんが、ホール側に、レジデントの楽団の創設を強く求めたことから、誕生したとのことで、要らぬ詮索もしたくなってしまうのですが、そのことは置いておいて… ただでさえ、関西のオーケストラの台所事情は厳しくなってきているという、この状況の中、また新たに楽団ができるということは、何を意味するのでしょうか。行政の支えがある大阪センチュリーや京響などは、まだいい方なのかもしれませんが、大フィルや関フィル、シンフォニカー等、そのやりくりは相当大変なものなのではないでしょうか。そこへ、室内オーケストラであるとは言え、いずみホールのレジデント・オーケストラが誕生するということになると、演奏家にとっては、そちらの方が待遇がいいから等と、他の団のメンバーが流出するなどということはないのでしょうか。「いずみシンフォニエッタ大阪」のメンバーも、ちらと見た限りでは、他のところでも演奏していらっしゃるような方も入っているようで、何か、そういう危惧を抱いてしまうのですが、それは心配しすぎなのかしらん… 何にしても、うまく、既存のオケとも共存していきながら、かつ、いい関係での競争を展開していくことを期待したいと思います。
<ひとりごと>
◆4月の「ゆうせん」のBF40チャンネルは、カール・オルフの特集。オルフと言えば、上の演奏会情報にもある「カルミナ・ブラーナ」がまっ先に思い出されるのですが、これ以外にも作品はあるのです。それを聴くことができるとなれば、これは聴いておかないと。劇的三部作「トリオンフィ」(第1部「カルミナ・ブラーナ」、第2部「カトゥーリ・カルミナ」、第3部「アフロディーテの勝利」)全曲に、歌劇「月」や「賢い娘」、「アンティゴーネ」よりの抜粋、その他合唱の小品など、エアチェックしておこう。◆また、もう一つ、「ゆうせん」のBF38チャンネルでは、今月から6回に渡って時代別室内楽名曲シリーズを放送するそうで、その第1回目の今月は、「初期/中期古典派」がテーマ。ルッペ、ヘンゼル、ダンツィ、ロゼッティ、コジェルフ、ボッケリーニ、ドヴィエンヌ、ドゥシェク、ジュリアーニ、ヴォルジーシェク、ライヒャ等々、古典派の先達となった作曲家達の作品が並んでいます。う〜む、これもチェックしておこう。
◆「音楽の友」や「グラモフォン」の4月号の巻頭インタビューは、どちらも諏訪内晶子さんと村治佳織さん。ともに、この3月に新しいCDアルバムを出されたということに合わせてのことなのでしょうが、ファンとしては、これだけのために両方、買ってしまいそうです…
◆妻がこの4月からピアノを習い出すことになりました。ということで、私も負けてはいられないなと、ちょっとはピアノも練習しようかと思っています。とりあえず、弾いてみたいのは、メリカントのアルバムの中から、「牧歌」や「ロマンス」、「無言歌」、「ショパン風のワルツ」、「夏の夜のワルツ」、パルムグレンのアルバムの中から、「とんぼ」や「五月の夜」、「粉雪」、それに、ハンニカイネンやカスキの小品も弾いてみたいですねぇ〜。って、全部、フィンランドものばかりなのですが(^^;、それ以外では、ジョン・フィールドのノクターンというのも弾いてみたいです。時間を見つけて、練習しよっと。
◆でも、ウクレレの練習もしないと(^^;。個人的にはそれなりにコードも覚えてきたかな、というところで、今は、「いい日旅立ち」なんてのを練習していたりします。まだ伴奏パターンからは抜けだせないでいますが、いつの日か、ソロでも弾けるようになりたいです。
◆来週(4月8日)は、コンサートではありませんが、近鉄劇場へ、大竹しのぶ&菅野美穂主演の「奇跡の人」を見に行く予定です。楽しみ楽しみ。(^^)
◆これまたコンサートではありませんが、夏の8月に大阪城ホールで行われる「ディズニー・オン・アイス」のチケットを即効でGETしました。今年は「リトル・マーメイド」がテーマということで、これも楽しみです。(^^)
<更新情報>
・”ぱわぶく”日記に、Vol.6とVol.7を書きました。→”ぱわぶく”日記・ハワイへの旅行日記をようやく、アップしました。→ハワイ旅行日記
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●大阪シンフォニカー特別演奏会
(日 時) 2000年5月11日(木)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) 牧村邦彦指揮大阪シンフォニカー
ソプラノ:並河寿美
(曲 目) グリンカ/歌劇「るすらんとリュドミラ」序曲
フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80
前奏曲〜糸を紡ぐ女〜シシリエンヌ〜メリザンドの死
サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」より ”あなたの声は心に開く”
ガーシュイン/歌劇「ポーギーとベス」より ”サマー・タイム”
ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
第1幕への前奏曲/”イゾルデの愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」”
チャイコフスキー/幻想序曲「ロミオとジュリエット」
(入場料) 5,000円
※副題に「Who & Who」というのがつけられている演奏会です。どうやら、誰かさんと誰かさんというタイトルの付けられた曲を集めて構成した、というもののようですね。オペラアリアもいろいろと並んでいて、楽しめそうな演奏会です。それに、それらのアリアを歌うのが、今や、関西を代表するソプラノ歌手と言うてもいい、並河さんともなれば、これはこの上もなく素晴らしいものになることでしょう。●アンナ・クラフチェンコ ピアノリサイタル
(日 時) 2000年5月17日(水)19時開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出 演) ピアノ:アンナ・クラフチェンコ
(曲 目) ショパン/ノクターン変ニ長調Op.27-2
ノクターンロ長調Op.9-3
ソナタ第2番変ロ短調Op.35
ブラームス/3つの間奏曲Op.117
シューマン/謝肉祭Op.9
(入場料) 3,500円
※8年前、かのブゾーニ国際ピアノコンクールで、最年少の16歳で優勝を果たして、世界の注目を集めたクラフチェンコさん、その後も、世界各地で幅広い演奏活動を展開していらっしゃるのですが、日本へは、今年が初めてなのだそうです。いわば、待ちに待ったリサイタルと言うこともできましょう。プログラムも、ロマン派でそろえていて、その素晴らしい演奏で聴く者を魅せてくれることでしょう。●モンセラ修道院聖歌隊公演
(日 時) 2000年5月25日(木)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) モンセラ修道院聖歌隊
(曲 目) モラレス/大いなる神秘よ
ブラームス/アヴェ・マリア
ハイドン/竪琴を弾き歌え
カザルス/鳥の歌
他
(入場料) 2,500円
※スペインのカタルーニャ地方、バルセロナ近郊にモンセラ修道院が創立されたのは、11世紀のこと。この修道院と歴史を同じくして、現在にまで至っているのが、この修道院の聖歌隊。世界最古の少年聖歌隊とも言われているようで、その伝統の長さは、容易には想像できません。その聖歌隊がやってくるというと、これは是非とも聴きに行きたいと思ってしまいます。どこまで澄んだ声をしているのだろう、とか、いろいろと興味は尽きませんね…<先週の新聞の記事から>
●3月20日(月)の産経新聞、「地球楽信」に、小澤征爾さんがVPOの定期に登場されたことの記事が載っていました。ウィーンっ子にも大変なほどの好評だったようで、再来年からの音楽監督就任に向けて、準備着々、といった感じですね。日本では、「サイトウキネン」に、「音楽塾」まで手掛けるようになられて、ますます活躍の場は広がっているようですね。何とも頼もしい限りです。今年も「サイトウキネン」を聴きに行きたいな…●3月24日(金)の産経新聞夕刊、「無礼選盤」に、今月の新譜の紹介記事が載っていました。もちろん、諏訪内晶子さんの「パッション」や、村治佳織さんの「アランフェス」もその中に入っていました。どちらも、CD屋で既にチェック済みではありましたが、こうやって、改めて記事に書かれると、無性に欲しくなってしまいますね。うぅ、欲しいよぉ。
<ひとりごと>
◆3月25日(土)の夜に、NHKで「みんなのコンサート」とかいう番組をやっていました。オーケストラを中心にして、これまでの懐かしい番組等の曲を紹介する、というようなものでしたが、中村紘子さんや塩田美奈子さんも登場されるとあって、私もしっかりと見てしまいました。と、黒柳徹子さんも登場されていて、その時にちらと流されたのが、かつてのクラシック音楽番組「音楽の広場」での、芥川也寸志さんとの連弾のシーン。私もかつては、これを見て、いろいろとクラシック音楽のことを知り、勉強させてもらっていたものです。ところが、今はと言うと、このような音楽番組はほとんどなく、民放で「新・題名のない音楽会」が頑張っているくらいなもの。クラシック音楽のことももっと多く取り上げられてもいいのではないか、と思うのは、私だけでしょうか…◆先週、今週と何だか忙しい日が続きます。あまり多くを書く力もないので、少量でご勘弁してくださいませ。
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●デュオ ハヤシ
(日 時) 2000年4月15日(土)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) チェロ:林俊昭
ピアノ:林由香子
(曲 目) ベートーヴェン/チェロとピアノのためのソナタ第1番へ長調Op.5-1
プロコフィエフ/チェロとピアノのためのソナタハ長調Op.19
ラフマニノフ/チェロとピアノのためのソナタト短調Op.19
(入場料) 4,000円
※内外での演奏活動には定評のあるデュオハヤシ、今回も素敵な曲を並べての演奏会となります。私も一度しか彼等の演奏は聴いたことがないのですが、実によく息の合った演奏をされるのです。いまひとつ大きく取り上げられることの少ないような彼等ですが、もっと大きく取り上げられてもいいと私は思います。そして、これほどの実力のある人達をこそ、私達ももっと聴くようにできたら、と思います。●喜歌劇楽友協会第38回定期公演
(日 時) 2000年5月13日(土)17時開演/14日(日)12時&17時開演
(会 場) 森ノ宮ピロティホール
(演 目) ビゼー/歌劇「カルメン」
(出 演) カルメン:鹿賀千鶴子/横山陽子/古山淑子
ドン・ホセ:田代恭也/沢田和夫/相原敏明
エスカミーリョ:細川勝/有元正人/橘茂
ミカエラ:佐々木信乃/東実和/鐘ヶ江仁美
モラレス:近藤修平
フラスキータ:樽本裕子/小林潔美/金川佳永
メルセデス:津村香/秦野香織/森本百合子
ダンカイロ:中山知明/堀保司
レメンダード/小川はじめ/上田衛
演出:向井揖爾
井村誠貴指揮エウフォニカ管弦楽団
喜歌劇楽友協会合唱団/大阪すみよし少年少女合唱団
(入場料) 7,000円
※ユニークな活動を展開している喜歌劇楽友協会の定期公演、今回は、「カルメン」であります。どうも、楽友協会と言うと、「こうもり」等のイメージが強いのですが、それとはまた違う、「カルメン」の世界をどこまで、表現しきれるか、とても興味のあるところです。素晴らしい公演になりますように。●神戸・アーバンオペラハウス/カルメン
(日 時) 2000年5月20日(土)18時開演/21日(日)14時開演
(会 場) 神戸文化ホール・大ホール
(演 目) ビゼー/歌劇「カルメン」(オペラコミック版/日本語上演台詞付)
(出 演) カルメン:福原寿美枝/福島紀子
ドン・ホセ:山本裕之/松本晃
エスカミーリョ:井原秀人/井上敏典
ミカエラ:太田郁子/林香世
モラレス:青木耕平/児玉晃
フラスキータ:芦原昌子/町田百合子
メルセデス:濱崎加代子/野間直子
ダンカイロ:澤井宏仁/油井宏隆
レメンダード/馬場清孝/角地正範
演出:中村敬一
阪哲朗指揮大阪センチュリー交響楽団
神戸市混声合唱団/神戸・アーバンオペラハウス合唱団/須磨ニュータウン少年少女合唱団
(入場料) S:4,700円/A:3,700円/B:2,700円
※年に1回のアーバンオペラ、今年は、こちらも「カルメン」であります。指揮は、昨年に続いて、阪哲朗さん。ベルリンのコーミッシェ・オーパーの方でも、多くの本番を抱えているという中を、かいくぐるかのように、神戸へ来ての上演であります。そんな阪さんが指揮をされるのですから、間違いなく素晴らしい公演になるであろうことは分かっていることですが、でも、今回のって、日本語で公演されるのですね… 分かりやすい公演になるだろうとは思うのですが、逆に、日本語で不自然な歌いまわしになってしまわないか、などと心配してしまうのは、危惧にすぎないのでしょうか。素敵な公演になることを期待したいと思います。●コンチェルト・イタリアーノ
(日 時) 2000年5月23日(火)19時開演
(会 場) パルソナスホール
(出 演) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ
(曲 目) バッハ/組曲第2番ロ短調BWV.1067
チェンバロ協奏曲第3番ニ長調BWV.1054
ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV.1050
(入場料) 2,000円
※イタリアを代表する古楽アンサンブル、コンチェルト・イタリアーノがやってきます。しかも、姫路へ。「言葉と音を絶妙の感覚で結びつける」というアレッサンドリーニさんの演奏は、きっと、バッハの魅力を最大限にまで引き出してくるような素敵なものになることでしょう。●ザ・シンフォニーホール名曲コンサートVol.43〜私の心はヴァイオリン
(日 時) 2000年6月6日(土)17時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ヴァイオリン:千住真理子 飯森範親指揮大阪センチュリー交響楽団
(曲 目) ロッシーニ/歌劇「セヴィリヤの理髪師」序曲
デ・クルティス/帰れソレントへ
ファルヴォ/君に告げよ
千住明/世紀末の詩”エレジー”/世紀末の詩”The Last Song”
クライスラー/愛の喜び/愛の悲しみ
ヴェルディ/歌劇「椿姫」第1幕への前奏曲
プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」より ”私が町を歩くと”
ヴェルディ/歌劇「椿姫」より ”花から花へ”
プッチーニ/歌劇「トスカ」より ”星は光りぬ”
マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
トローバ/歌劇「マラヴィーリア」より ”恋人よ、わが命よ”
モーツァルト/歌劇「魔笛」より ”復讐の心は地獄のように燃え”
ドニゼッティ/歌劇「愛の妙薬」より ”人知れぬ涙”
プッチーニ/歌劇「トゥーランドット」より ”誰も寝てはならぬ”
歌劇「ジャンニ=スキッキ」より ”私のお父さん”
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※神戸ではデビュー25周年記念ということで、バッハの無伴奏ソナタ&パルティータの全曲に挑戦される千住さん、大阪では兄の作曲家、千住明さんとの共演という形の演奏会をされます。すなわち、明さんの編曲された、オペラ・アリア等を、真理子さんがヴァイオリンで歌われる、というわけです。いつだったか失念してしまいましたが、NHKの番組にご兄弟で出演されていて、その時にも、そのような形の演奏会をする、ということをおっしゃっていましたから、今回のが、まさにそれ、というわけですね。仲睦まじいご兄弟の温かさに触れることのできる演奏会になることでしょう。●中村紘子デビュー40周年記念ピアノリサイタル
(日 時) 2000年6月6日(火)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ピアノ:中村紘子
(曲 目) ショパン/マズルカへ短調Op.68-4
舟歌嬰ヘ長調Op.60
3つのワルツ変ニ長調/詠ハ短調/変イ長調Op.64
ピアノソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
24つの前奏曲Op.28
(入場料) A:6,000円/B:4,500円/C:1,000円
※この4月に神戸でリサイタルを開かれる中村紘子さんの、大阪での公演がこれです。昨年から全国に渡って展開されている、ショパンの没後150周年と中村さんのデビュー40周年を記念しての演奏会ツアーの中のひとつなのです。いずれもショパンの名曲ばかりですから、さぞや聴き応えのある演奏になるのではないでしょうか。●フランシスコ・アライサ
(日 時) 2000年6月7日(水)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) テノール:フランシスコ・アライサ
井崎正浩指揮オペラハウス管弦楽団
(曲 目) プッチーニ/歌劇「ラ・ボーエム」より ”冷たい手を”
ジョルダーノ/歌劇「アンドレア・シェニエ」より ”ある日、青空をながめて”
ヴェルディ/歌劇「マクベス」より ”ああ、父の手は”
ビゼー/歌劇「カルメン」より ”おまえが投げたこの花は”
プッチーニ/歌劇「トゥーランドット」より ”誰も寝てはならぬ”
他
(入場料) S:10,000円/A:8,000円/B:6,000円
※アライサが大阪にやって来る! そう言うだけで、もう、何だか興奮してきてしまいそうになるのですが、そう、世界を代表する名テノール、アライサが大阪にやってくるのであります。既にポスト3大テノールという地位を得ているような感じもするのですが、その実力の素晴らしさを、まざまざとみせつけてくれるような公演になるのでしょう。お金されあれば、是非、行ってみたい演奏会です。ファンならずとも、きっと、彼の声には魅了されてくることでしょう。●パイヤール室内管弦楽団&竹松舞
(日 時) 2000年6月25日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団
ハープ:竹松舞
(曲 目) ボッケリーニ/メヌエット
テレマン/ヴィオラ協奏曲
コレルリ/バディネリとジーグ
ラヴェル/序奏とアレグロ
ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲「四季」より「夏)
ジポーリ/チェロ、オーボエ、弦楽のためのアダージョ
ドビュッシー/神聖な舞曲と世俗的な舞曲
クライスラー/愛の喜び/愛の悲しみ/ウィーン奇想曲
パッヘルベル/カノン
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円/D:1,000円
※1984年以来、久々にシンフォニーホールに登場するという、パイヤール室内管弦楽団、その演奏の素晴らしさは、CD等でもお馴染みのものですね。それが、今回は、何と、竹松舞さんとの共演!です。竹松さんは、3枚目となるCDの録音で、このパイヤール室内管と既に共演していらっしゃるのですね。ですから、その息はぴったりと合うことでしょう。私立大学医学部に入学されて、学業と音楽とを両立されている竹松さんの、ハープの音色の美しさを、この耳で確かめてみたいものです。●魅惑のデュオ〜エミリー・ベイノン&安楽真理子
(日 時) 2000年7月16日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) フルート:エミリー・ベイノン
ハープ:安楽真理子
(曲 目) ドップラー&ザマラ/カジルダ幻想曲
ドビュッシー/小舟にて(小組曲より)
夢
亜麻色の髪の乙女
パンの笛(フルート・ソロ)
月の光(ハープ・ソロ)
アイルランド民謡/グリーンスリーブス
中田喜直/夏の思い出
山田耕筰/待ちぼうけ
ニーノ・ロータ/ソナタ
フォーレ/シチリアーノ
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ビゼー/アルルの女より「メヌエット」
ビゼー(ボルヌ編)/カルメン幻想曲
(入場料) A:3,000円/B:1,000円
※ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席を務めているフルーティストのエミリー・ベイノンさんと、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の専属として務めているハーピストの安楽真理子さんとの、まさに、魅惑のデュオです。お2人とも、今や、世界中で活躍中の、押しも押されぬ名演奏家。そんなお2人によるデュオですから、これはもう、素敵なものになるに違いないと思います。プログラムも親しみやすいものなので、きっとどなたにでも楽しめることでしょう。<先週の新聞の記事から>
●3月14日(火)の産経新聞夕刊「Old New」の欄で、狂言師の善竹忠亮さんのことが取り上げられていました。現在、立命館大学の2回生に在籍していらっしゃるそうですが、その傍ら、若手狂言師としての仕事もしっかりとこなしていらっしゃるようで、たのもしい限りです。「狂言界の片岡孝夫」と称されるほど、周囲の期待も大きいと言いますから、その実力も相当のものなのでしょう。神戸出身の狂言師として、これからも応援していきたいと思います。●3月16日(木)の産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、井上道義さんのされている「ミッキーのあっと!ザ・シンフォニーホール」という演奏会のことが載っていました。メジャーな曲を、わずか1時間という短い演奏時間の中に凝縮させて、低料金で、幅広い人達に聴いてもらう、というその主旨は素晴らしいものだと思います。そして、今年も11月にチャイコフスキーの曲を、来年2月にはモーツァルトの曲を組んで、同様のスタイルの演奏会を開かれるそうです。もっともっと多くの人にクラシック音楽を、という井上さんの思いがどこまで、通じるのか、期待をこめて見守っていきたいと思います。
●3月17日(金)の産経新聞夕刊に関西歌劇団の50周年記念公演のことが載っていました。今度の公演では、鈴木英明さん作曲の創作オペラ「源氏物語」をされるそうです。脚本は、かの現代語訳「新源氏物語」で知られる田辺聖子さん。演出は飛鳥峯王さんで、指揮が新進気鋭の西本智実さん。なかなか見ごたえのありそうな公演になりそうですね。上演は、6月17日(土)18時からと、18日(日)14時から、吹田市メイシアターにてです。う〜む、行ってみたいですなぁ。
<ひとりごと>
◆間もなく、村治佳織さんの新しいアルバム「アランフェス協奏曲」が発売になりますね。先日に、TVで拝見したこともあって、ぜひとも買いたい!と思うているのですが、さて、買うだけのお金があるのでしょうか… まずは、出たら、CD屋の試聴コーナーで聴いてみることにしますかねぇ…◆楽譜屋でウクレレの楽譜をぱらぱらと見ていたら、ウクレレでクラシックの曲を弾こうとかいうものがあって、見てみると、何と、アランフェス協奏曲のアダージョの部分の楽譜が載っているじゃありませんか。おいおい、こんなものまでウクレレで弾けるのかよ、ってちょっと目が点になってしまいました。でも、頑張れば、そこまでできるのでしょうねぇ。私もちょっとは頑張ってみようと思います。
◆で、ウクレレの練習ですが、その後、「Annnie Laurie」は一応、弾けるようになったかと思います。左手もこの曲に関しては、割とスムーズに動くようになりました。さて、次は、どうしようか、と練習曲を選ぶのが楽しいこの頃です…(^^;
◆このコーナーの名前を、ページのタイトルを取って、「ちょいクラ通信」と改めてみました。今後もどうぞよろしくお願いします。
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●飛翔する音楽家たち−神戸27
(日 時) 2000年3月24日(金)19時開演
(会 場) 神戸朝日ホール
(出演&曲目)フルート:筒井美紀
プラヴェ/ソナタ第2番「ヴィブレ」
プーランク/フルートソナタ
ピアノ:中嶋亜紀
メシアン/「幼な児イエスへの20のまなざし」より
第14曲 天使たちのまなざし
第15曲 幼児イエスの接吻
ヴァイオリン:山根朋子
with ピアノ:大石直子
ブラームス/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番Op.78「夜の歌」
作曲:神谷依香
with ソプラノ:深川和美/ピアノ:笹井朋香
神谷依香/ヴォカリーズ
岸田衿子詩集「いそがなくてもいいんだよ」より
南の絵本/だれもいそがない村/雪の絵本/告白
(入場料) 1,700円
※神戸の若手の音楽家を紹介している演奏会シリーズ。今回の中で、ちょっと注目、したいのが、作曲の神谷依香さん。彼女の作った曲のいくつかを耳にしたことがあるのですが、なかなか綺麗な曲を書く人なんです。歌曲にしても、日本語の響きをうまく扱った、素直な音楽になっているのですね。今回の曲も、きっとそういうものなのでしょう。しかも、演奏するのが、これまた神戸ではすっかりお馴染みになった、深川和美さん。フランス歌曲等を得意とする彼女ですが、きっと、美しい日本語を聴かせてくれることでしょう。楽しみです。●土居知子ピアノリサイタル
(日 時) 2000年3月25日(土)17時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ピアノ:土居知子
(曲 目) モーツァルト/ピアノソナタ第8番ニ長調KV311
デュポールのメヌエットの主題による9つの変奏曲ニ長調KV573
リスト/バラード第2番ロ短調 シューマン/ピアノソナタ第3番へ短調Op.14
(入場料) 3,000円
※一昨年に、第2回松方ホール音楽賞ピアノ部門大賞を受賞された土居知子さんの、その記念の演奏会です。以前に、アンサンブル神戸の演奏会にも出演されており、私も実際にその演奏に触れたことはありますが、非常に丁寧に音楽を作る方だという印象があります。今回は、リストやシューマンが並び、それにかける意気込みのようなものも感じられます。どれだけ、より素敵な演奏をするようになったのか、楽しみですね。●フェニックスコンサートIX〜レ・ミゼラブル
(日 時) 2000年3月30日(木)18時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(演 目) レ・ミゼラブル
(出 演) ジャンバルジャン:田中由也
ジャベール:片平智久
エポニーヌ:福島紀子
コゼット:竹内志帆
マリウス:朴俊桓
テナルディエ:松本幸三
テナルディエの妻:濱崎加代子
アンジョルラス:清原邦仁
ファンティーヌ:西垣千賀子
リトル・コゼット:堀川茜
司教:西垣俊朗
大島弥州夫指揮レ・ミゼラブル・オーケストラ&合唱団
(入場料) 4,000円
※フェニックスコンサートは、そのタイトルからも分かるように、震災以後の復興を願って行われている演奏会です。今回は、演奏会形式で「レ・ミゼラブル」。日本でも人気のあるミュージカルの一つですね。その人気の秘密は、ミッシェル・シェーンベルクさんの音楽が、オペラ・アリアのように、非常にドラマティックで、訴えかけてくるものを持っているから、というところにもあるでしょう。今回の公演は、演奏会形式ですから、まさにそうしたところが見どころとして、はっきりと出てくることになるでしょう。震災から6年目、また新たな感動を呼び起こす公演になることを期待したいと思います。●アンサンブル神戸第11回定期演奏会
(日 時) 2000年4月9日(日)14時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ヴァイオリン:宮崎万里
鈴木玲子
矢野正浩指揮アンサンブル神戸
(曲 目) テレマン/フルートと弦楽のための組曲イ短調
バッハ/2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
モーツァルト/交響曲第29番イ長調KV.201
(入場料) 3,000円
※今回のアンサンブル神戸では、何と、主宰者の矢野さんが、指揮をし、また、テレマンの曲ではフルートも吹かれるという、ご活躍をされます。ちょっと悪く言えば、”ひとり舞台”になってしまいそうな懸念もあるのですが、どうなのでしょう… 演奏会会場である松方ホールが、そのまま練習会場にもなっているという、まさに絶好の好条件にある室内オーケストラなだけに、変に、内輪的な世界におさまってしまうのは、あまり好ましくないのでは、と思います。阪哲朗さんを音楽監督、シュピーラーさんを指揮者に迎えているのですから、このお2方が指揮をされるのが、しごく自然なことなのではないかと思うのですが… 逆に言えば、お2方なしでもこれだけのことができる、というくらいのことをはっきりと示してくれる演奏会になれば、と思います。●セラ・フュージョンコンサート〜デュオ・カプリチオーゾによる優雅な弦のひびき
(日 時) 2000年4月16日(日)12時30分/15時30分開演
(会 場) 世良美術館
(出 演) デュオ・カプリチオーゾ
マンドリン:ゲルトラッド・トレスター
ギター:ミハエル・トレスター
(曲 目) ヴィヴァルディ/ソナタハ長調
スカルラッティ/ソナタニ短調
バーンスタイン/「ウェスト・サイド・ストーリー」より
トレスター/プレリュード第2番/第1番
他
(入場料) 3,000円
※ドイツから来日したデュオ・カプリチオーゾのお2人は、それぞれが、マンドリンとギターの名手で、ソロとしても様々な国際コンクールで入賞なさっている方です。マンドリンとギター、ちょっと似てはいるけれども、その音色等、全く違うこの2つの楽器が、アンサンブルを組むと、どうなるか、楽しみではありますね。それに、美術館の中で音楽鑑賞というのも、いいですね。まさに春の日の優雅な1日になりますように。●舘野泉ピアノリサイタル
(日 時) 2000年5月28日(日)15時開演
(会 場) 京都コンサートホール・大ホール
(出 演) ピアノ/舘野泉
(曲 目) モーツァルト/「女ほど素敵なものはない」の主題による8つの変奏曲へ長調K.613
ショパン/ピアノソナタ第3番ロ短調Op.58
グリーグ/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラードト短調Op.24
ラウタヴァーラ/エチュード集Op.42
(入場料) S:4,500円/A:3,500円
※フィンランドのピアノ曲と言えば、舘野さん。世界中で活躍されている、その舘野さんが京都コンサートホールに初登場されます。一番の聴きどころは、やはり、ラウタヴァーラでしょうか。独特の音楽で知られるフィンランドの作曲家、ラウタヴァーラのエチュード、私も聴いたことがないだけに、ぜひ、聴いてみたいです…●及川浩治ピアノ・リサイタル〜情熱のベートーヴェン
(日 時) 2000年6月4日(日)14時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) ピアノ:及川浩治
(曲 目) ベートーヴェン/ピアノソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
ピアノソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
バガテル「エリーゼのために」イ短調WoO.59
ピアノソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
ピアノソナタ第23番へ短調Op.57「熱情」
(入場料) A:3,000円/B:1,000円
※昨年の「ショパンの旅」コンサートが好評を博した及川さん、今年はベートーヴェンに挑戦、であります。いわゆる「4大ソナタ」を集めた今回のリサイタルですが、いやはや、これだけの大曲がずらりと並ぶと、なかなか壮観ですね。演奏する側はとっても大変なことでしょうが、今年も素晴らしい演奏を聴かせていただけることを期待しています。<先週の新聞の記事から>
●3月6日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のことが大きく出ていました。記事には、「神戸発」というふうになっていましたが、今や、BCJもまさに、日本を代表するバッハ演奏団体。ライプツィヒの「バッハ・フェスティバル」やシドニー五輪連動の「メルボルン・フェスティバル」等々、世界中から引っ張りだこ状態だそうで、そのご活躍に期待がかかります。神戸の松蔭女子学院大学チャペルでのコンサートも、また聴きに行きたいものです…●3月6日(月)の産経新聞勇敢に、アコーディオンのcobaさんの記事が載っていました。今や、アコーディオンをすっかりメジャーな存在に高めて、各方面から注目されているcobaさん。そして、音楽と映像、さらに食までもミックスさせた、新しいエンタテイメント、「テクノキャバレー」を今後、展開していくそうで、そのご活躍にますます期待がかかります。私も一度、ライブに行ってみたいな…
●3月7日(火)の産経新聞に、奈良の公立ホールに格安席が設けられているという記事が載っていました。奈良市の「なら1000年会館」が、昨年10月から、「ジーンズ席」なるものを設けているとのことなのです。ジーンズ姿などのラフな格好でクラシックを楽しんでもらおう、という主旨なのだそうです。まぁ、そうした気楽に行けるようになれば、もっとクラシックに親しむ人も増えることでしょうし、素晴らしいことだと思うのですが、でも、その前に、こういう席が設けられることになった前提には、クラシックを聴きに行くのに、正装で行かないといけないという慣例があることには間違いないでしょう。では、なぜ、正装でないといけないのか。私など、2年くらい前までは、年に100回前後の演奏会に通っていましたが、仕事帰りなどは別にして、他の休日などは、まったくの普段着、ラフな格好で、ふらりと行っていたのですが、それではいけなかったのでしょうか… 確かにヨーロッパ等にも同様の慣習はあるのかもしれません。でも、そのヨーロッパでもこの「ジーンズ席」というものが盛んに導入されているというではありませんか。今の時代、もはや、クラシックだって、わざわざ正装して襟を正して聴かないといけないという高慢きちなものではなくなっているのではないでしょうか。誰でもがもっと親しめるようなものであるはずですし、そうでなければならないはずです。ですから、この「ジーンズ席」のような制度は、もっともっと全国的にも普及させるべきだと思うのです。そして、そういうことに、税金は使われなければならないと思うのです。「文化都市」をつくる、などと口では言いながら、実際には文化の関係にはたいした予算もつけないような、そんな政策をとっているようでは、いけないと思うのです。まぁ、神戸の場合では、文化ホールに「あじさい公演」と言うて、常識的に考えればチケット代に高値がつきそな公演の料金を、ちょっと安くおさえて売るというものがありますが、これもおそらくは、そういうものなのでしょう…(欲を言えば、もっとクラシックの公演も増やしてほしいものです。(何せ、クラシックに限らず、ポピュラー系や演劇系、能楽・狂言・歌舞伎系等々、様々なジャンルのものを平等に扱おうとしているので))
<ひとりごと>
◆3月5日(日)のTV番組「情熱大陸」に、村治佳織さんが出演されていましたね。私もしっかり見ました。昨年にかのロドリーゴと出会い、そしてその半年後、彼は97年の生涯を終えられたのですが、そうしたことを乗り越えて、彼女も大きく成長されたように思います。今年も、大阪では7月27日(木)に、シンフォニーホールでリサイタルをされるそうですが、う〜む、久しぶりに彼女の生の演奏を聴いてみたいですね…◆3月9日(木)の深夜番組「フリービート」で、ハワイの音楽事情というものをやっていました。当然のごとく、ウクレレのことも扱っていましたが、その中に、何と、あのウクレレの神様、ハーブ太田さんが登場されていました。そして、ウクレレ・ソロで、何と、ドビュッシーの「月の光」を演奏されたではありませんか! これは、見てよかったぁ、と思いました。まだまだウクレレを習い始めたばかりの私ですが、こういう素晴らしすぎる演奏をTVで目にすると、俄然、やる気が起きてくるというものです。私も頑張ろうっと。(←単純な奴…)
◆そのウクレレですが、いくつかのコードを覚えました。そして、今、練習しているのが「Annie Laurie」。C、F、G7という基本的なコードに2、3のコードをつければ、この曲が弾けてしまうのですね。(もちろん、伴奏のみですが。)指もちょっとは弦に慣れてきたかな、というところで、始めて1週間、今のところ、ちょっといい感じです。(^^; 週末だけでなく、普段の日でも、ちょこっとだけでも小さな音で練習しようかな…
◆ところで、バンドネオンの方ですが、その後、ちょっと気になって、バンドネオンの関係のHPというものを調べてみました。と、どこにも、決まって、「入手するのはかなり困難な楽器」というふうに書いてあるではありませんか。うわぁ、こりゃ、相当、大変なものを頂いたんやなぁ、と思うと、なかなかおそろしい気もしてきます。そんな貴重なものが今、こうして我が家にあるのですから。で、練習の方ですが、これがなかなか… ボタンの配列を覚えるのも一苦労ですが、その前に、ベロー(蛇腹)の操作もちょっと難しくて、とまどってしまいます。やっぱり、アコーディオンのように簡単にはいきませんねぇ。これは、かなり手こずりそうです。まずは、音階をちゃんとたどれるようにしないと…(まだそんな段階なんですぅ…-_-;)
◆一方で、アコーディオンの方も練習しないと。(^^; アコと言えば、リード楽器の一種。リード楽器と言えば、まっさきに思い浮かぶのはオーボエ。オーボエと言えば、宮本文昭さん。宮本さんと言えば、…ということで、NHKの朝の連続TV小説の「あすか」であります。大島ミチルさんの手による、この「あすか」のテーマ曲、何故か、そのピアノアレンジ譜がここにあったりします。(^^; ということで、さっそく、やってみました、ピアノとアコーディオンのデュオ。まずは、ピアノの方をちょっと練習してみて、全体の感じをつかんで、その後、ピアノで伴奏パートのみを弾いてみて、これを電子ピアノの録音機能を使って、録音。そして、それを再生しながら、アコーディオンで、オーボエが担当している主旋律の部分を弾くと… 一応、それなりの形にできあがってしまいます。おぉ、やったぁ、と一人で喜んでいるのですが… そう言えば、妻にピアノを弾いてもらえば、もっと簡単に、しかも2人で楽しむこともできたんだったっけ。(^^;ヾ
<更新情報>
・”ぱわぶく”日記に、Vol.4とVol.5を書きました。→”ぱわぶく”日記<先週仕入れてきた演奏会情報>
●第14回伊丹市民オペラ「魔笛」
(日 時) 2000年3月26日(日)14時開演
(会 場) いたみホール
(演 目) モーツァルト/歌劇「魔笛」
(出 演) ザラストロ:花月真
タミーノ:井上ひろふみ
弁者:澤井宏仁
夜の女王:木村直未
パミーナ:浅井順子
侍女:伊藤聡子/北宅美保/井上智津子
パパゲーノ:片上久嗣
パパゲーナ:矢野美由紀
モノスタトス:山中雅博
加藤莞ニ指揮伊丹シティフィルハーモニー
伊丹市民オペラ合唱団
他
(入場料) 一般:3,500円/学生:2,500円
※毎年、伊丹で行われている市民参加型のオペラ。今年は、お馴染みの「魔笛」ということで、出演される方も力が入るのではないでしょうか。演出は、桂直久さんが担当されますが、チラシの中には、「今回の演出では、シンプルな舞台の中で、ファンタジックな楽しいオペラにしたい」ということを書かれています。「魔笛」ほど、その内容の深いオペラもないと思うだけに、どのような舞台になるのかが、楽しみです。●神戸市室内合奏団定期演奏会
(日 時) 2000年4月11日(火)19時開演
(会 場) 神戸文化ホール・中ホール
(出 演) ゲルハルト・ボッセ指揮神戸市室内合奏団
(曲 目) バッハ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041
C.P.E.バッハ/6つのシンフォニア第1番ト長調Wq.182-1
モーツァルト/セレナーデ第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
シェーンベルク/浄夜Op.4
(入場料) 3,000円
※2年前から、神戸市室内合奏団の首席指揮者として活躍されてきたボッセさんが、この度、同オーケストラの音楽監督に就任されたそうで、今回は、その記念演奏会なんだそうです。とは言いましても、ボッセさんの指揮&ヴァイオリン独奏というスタイルでの演奏は、これまでにも何度となく見ているので、ことさらに特別な感情も湧いてこないのですが… 有名どころの曲が並んでいるのが、その”特別”なのでしょうか。●ホムス・トゥオヤル ホムスは歌う
(日 時) 2000年4月19日(水)19時開演
(会 場) ジーベックホール
(出 演) ホムス:イヴァン・アレクセイエフ
スピリドン・シシーギン
アリビナ・ジェグチャリョーヴァ
オリガ・ボドルージナヤ
フェドーラ・ゴーゴレヴァ
(入場料) 2,500円
※「ホムス」というのは、東シベリアのサハ共和国を中心にした地域に住むサハ族の民族楽器で、日本語で言うと、口琴であります。そして、サハの口琴「ホムス」ほど、独特で個性的なものは、他にはないとも言うことができましょう。今回来日する5人の方達の演奏もそれぞれに、個性的なんだそうで、その見事なまでのテクニックを、間近に見ることのできるまたとない機会です。シベリアの厳しい自然環境の中で育まれてきた、美しい音色に耳を傾けてみてはいかがでしょう…●大阪フィルハーモニー交響楽団第337回定期演奏会
(日 時) 2000年4月28日(金)19時開演
(会 場) 大阪フェスティバルホール
(出 演) ジャン・フルネ指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:児玉麻里/児玉桃
(曲 目) ラヴェル/ラ・ヴァルス
プーランク/2台のピアノを管弦楽のための協奏曲
ドビュッシー/夜想曲
ルーセル/舞踏組曲「バッカスとアリアーヌ」第2番Op.43
(入場料) A:5,200円/B:4,100円/C:3,100円/D:1,000円
※4月の大フィルの定期は、何と、児玉麻里さん&桃さんの姉妹のピアニストが登場します。大阪出身のこの姉妹が、大阪で共演することって、これまでにもあったのかしらん…? ありそうでなかったように思います。曲もプーランクということで、さぞや、艶やかな公演になるのではないでしょうか。それだけでも行ってみたいと思う演奏会です。●関西フィルハーモニー管弦楽団みどりの日コンサート
(日 時) 2000年4月29日(土)15時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ギター:鈴木大介
(曲 目) ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
ロドリーゴ/アランフェスの協奏曲
ファリャ/「三角帽子」第2組曲
レスピーギ/交響詩「ローマの松」
(入場料) S:5,000円/A:4,000円/B:3,000円
※ヨーロッパにおいて絶賛されている指揮者の藤岡さんが、関西フィルの指揮者に就任されることになりました。今回が、そのお披露目公演です。そして、迎えるソリストが、何と、これまた若いギタリストの鈴木大介さん。既にCDも出していて、その才能の素晴らしさは注目されているところですが、そんな鈴木さんと藤岡さんのコンビで作られる「アランフェス協奏曲」は、さぞや素敵なものとなることでしょう。●ロータス・カルテット演奏会
(日 時) 2000年5月13日(土)18時30分開演
(会 場) イシハラホール
(出 演) ロータス・カルテット
ヴァイオリン:小林幸子/茂木立眞紀
ヴィオラ:山碕智子
チェロ:斉藤千尋
(曲 目) モーツァルト/プロイセン王四重奏曲第23番へ長調K.590
西村朗/弦楽四重奏曲第2番「光の波」
シューマン/弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3
(入場料) 3,500円
※昨年からシュトゥットガルトを本拠地に定めて、ヨーロッパ各地で本格的な活動を展開している、大阪生まれのアンサンブルが、ロータス・カルテット。イシハラホールでも何回も演奏会をしていますが、この春もまた登場されます。今回のプログラムもまた魅力的なものですが、中でも、西村朗の曲は、ぜひ、聴いてみたいと思うものです。(西村さんの作る音楽が好きなので…)●エリザヴェータ・スーシェンコ チェロ・リサイタル
(日 時) 2000年5月19日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) チェロ:エリザヴェータ・スーシェンコ
ピアノ:エカテリーナ・ダニエリャン
(曲 目) バッハ/無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV.1009より
ショスタコーヴィッチ/チェロ・ソナタニ短調Op.40
ブルッフ/コル・ニドライ
フォーレ/夢のあとに/エレジーOp.24
日本の歌/浜辺の歌/五木の子守歌/浜千鳥
ストラヴィンスキー/歌劇「マヴラ」より ロシアの歌
シチェドリン/アルベニス風に
(入場料) 4,000円
※ロシアの期待の若手チェリスト、スーシェンコさんが、2回目の来日公演をされます。現在、14才ですが、その才能の素晴らしさは、かのロストロポーヴィッチさんも絶賛したというほどのもの。彼女の理想のチェリストは、かのジャクリーヌ・デュ・プレなんだそうで、ちょうど、折よく、その映画が公開されていますね。映画を見てから、そのデュ・プレに最も近いとも言える、スーシェンコさんのリサイタルに行くと、その素晴らしさがより、理解できるのではないでしょうか。<先週の新聞の記事から>
●2月17日(木)産経新聞夕刊に、ヴァイオリニスト幸田聡子さんの記事が載っていました。既に耳にされた方も多いと思いますが、先月に発売されたCD「21世紀に残したい歌2」と「アヴェ・マリア」に関連しての記事です。昨年のCDデビュー以来、歌謡曲をヴァイオリンで弾くということで、殊に注目されている彼女ですが、その演奏は、私もCD屋の試聴コーナーでちょっと聴いてみましたが、ほんとに楽しそうにのびのびと弾いている、という感じで、好感が持てます。2月末から5月にかけて、全国ツアーをされているようですが、なぜか、関西には来ないのが、ちょっと残念に思います…●2月17日(木)産経新聞夕刊の「なにわコラム」に、男声合唱の危機を訴える記事が載っていました。男声コーラスの不足が、オペラの上演にも深刻な影を落としているようで、関西ニ期会では合唱を一般公募に頼らざるをえない状況なんだとか。言われてみれば、確かにプロの合唱団というものは、数そのものも少ないし、そこで見る男声の数もまた、少ないものです。プロの声を、というふうになると、どうしても数不足になってしまうのは否めないことでしょう。関西でのプロの合唱団と言えば、ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団に、びわ湖ホール声楽アンサンブル、神戸市混声合唱団等がありますが、どれも人数的には少ないような気もしますね… 翻って、アマチュアの世界では、ということになると、アマチュアこそが、日本の合唱界を支えているのに他ならないわけで、そこに期待がいくのですが、実は、こちらもまた、大変なのではないでしょうか。名門大学グリークラブと言われるところでも、部員が激減しているようですし、おしなべて、合唱団の男声の数は減ってきている、と言うて間違いないでしょう。加えて、更に言うなら、最近の男声ヒット曲等で、やたらと高いキーで歌う歌手が多いせいか、合唱をする男声もまた、高いキーになってしまっていて、バスの低音が全然、響いてこないように年々、なってきている、ということも、問題と言えるでしょう。このままでは、男声合唱というものがなくなってしまうのでは、とちょっと心配に思うのでした。
●2月21日(月)の産経新聞の「地球楽信」に、ザルツブルク音楽祭でのモルティエ総監督辞任の記事が載っていました。言うまでもなく、オーストリアの右翼政党「自由党」が参加した政権が誕生したことに抗議してのことです。この、いわゆる”ハイダー・ショック”には、様々なアーティストが反応を示していますが、どうか、ドイツ・オーストリアの音楽芸術の根が絶やされないように、祈りたいと思います…
●2月22日(火)の産経新聞夕刊に、映画「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」に関連して、デュ・プレのことを紹介する記事が載っていました。彼女が亡くなって13年になろうとしていますが、その人間像に触れるいい機会だと思います。私も、機会があれば、ぜひ、見にいきたいと思います。
●2月29日(水)の朝日新聞ニュース速報によると、PMF(国際教育音楽祭パシフ ィック・ミュージック・フェスティバル)の新しい芸術監督に、シャルル・デュトワが就任することになったようですね。今や、N響の顔としてもお馴染みになっていますが、そんな彼が芸術監督になるともなると、今年のPMFは、これまで以上に盛り上がるのではないでしょうか。私も、一度、現地に見に行ってみたいな…(--;)
●月刊「Piano」の3月号に小山実稚恵さんのインタビュー記事が載っています。言うまでもなく、今年のNHK大河ドラマ「葵・徳川三代」のテーマ曲(岩代太郎さん作曲)を、デュトワ指揮のN響と共演しているのですが、彼女にとっては、これが初のクラシック以外の曲なのですね。CDも出ているようですから、聴いてみたいものです。でも、それにしても、お写真に一緒に写っている、ネコのマルコくんの可愛らしいこと! いいなぁ…(^^;
●NorthWest航空の機内誌「World Traveler」のの1・2月号に、ボストンの特集ということで、小澤征爾さん&BSOの記事も載っています。(何で、こんな機内誌なんかを見ているのかというと、ハワイへの旅行で利用したから、です。 →下記参照) 眼鏡をしながら、リハーサルをしてはる小澤さんの写真もあったりして、なかなか面白いです。思わず、機内から持ち出して、ホテルで切り抜いてしまいました。(^^;
<ひとりごと>
◆前回にも書きましたが、先月末から、わずかの間でしたが、ハワイの方へ旅行に行ってきました。旅行日記は、いずれ、アップしようと思いますが、南国ハワイは、とっても気持ちよく居心地のいいところでした。そして、ハワイと言えば、ウクレレ。…買ってきてしまいました、ちゃぁんとしたウクレレを。(^^;v しかも、スタンダードなものではなく、ちょっとだけ大きいコンサート・タイプのものです。フレットの幅が広いから、コードを押さえやすいのです。全くの初心者が、こんなもの買っていいのか、とも思ったのですが、お店の人も、ええんちゃう、と言うてくれたので、多少、衝動買い的ではありましたが、GETしてきました。うぅ、練習しなくちゃ。◆前々回、アコーディオンのことをちらと書いたのですが、それとは関係なく、ひょんなことから、何と、バンドネオンをGETすることになりました。それも、なかなか由緒正しいもので、アルゼンチンのプロの奏者が、かつて練習用に使っていたとかいう代物です。これまた、私みたいな初心者が、そのようなものをいただいていいのか、と思ったのですが、これも何かの縁なのでしょう。有り難くいただくことにしました。お贈りいただいた、東京のodamaoさん、どうもありがとうございました。m(__)m
◆さて、そのバンドネオン、アコーディオンと似ているようで、全く違います。ボタンの並び方など、もちろん、全然違いますし、何せ、右と左と両方がボタン操作になるのですから、なかなか大変であります。教則本を見ながら、音階をたどるのがやっと、というところです。果たして、このようなので、上達するのだろうか…? ウクレレとバンドネオンと、しっかり練習しなくちゃ。(それに、ピアノもアコーディオンも… あぁ、もっと時間が欲しいよぉ。^^;)
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●西宮交響楽団特別演奏会 李庚、マーラーを描く
(日 時) 2000年3月12日(日)14時開演
(会 場) 西宮市民会館アミティホール
(出 演) 篠崎靖男指揮西宮交響楽団
メゾ・ソプラノ:野間直子
テノール:竹田昌弘
水墨画家:李庚
(曲 目) シューベルト:交響曲第3番ニ長調
マーラー:交響曲「大地の歌」
(入場料) 2,000円
※チラシには、「水墨画コンサート」というタイトルがついています。多分、「大地の歌」にあわせて、水墨画家の李庚さんが何か水墨画を描いていく、ということなのでしょう。マーラーに水墨画! ちょっと似合わないような気もするのですが、「大地の歌」自体が、そもそも、中国の漢詩のドイツ語訳をテキストにしたものですから、あながち、変な取り合わせというわけでもないのかもしれません。それにしても、芦屋交響楽団のマーラー9番に続いて、こちらも「大地の歌」とは、何か、阪神間のアマオケではマーラーが流行っているのかしらん…●神戸フィルハーモニック・アンサンブル・コンサート〜酒蔵に響く木管の調べ
(日 時) 2000年3月20日(祝)16時開演
(会 場) 神戸酒心館ホール
(出 演) 神戸フィルハーモニック・アンサンブル
ヴァイオリン:奥野敬子/本吉優子
ヴィオラ:三木香奈
チェロ:日野俊介
クラリネット:松原央樹
ファゴット:渡邊悦朗
(曲 目) ブラームス/クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
ドゥヴィエンヌ/ファゴット四重奏曲ハ長調Op.73-1
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジークより
ディズニー映画「ピノキオ」より 星に願いを
他
(入場料) 3,000円
※神戸フィルのメンバーによる、室内楽の演奏会。会場は、何と、神戸の酒蔵です。この酒心館ホールというのは、もともと、お酒の蔵だったところを、催しもののできるようにしたところなのです。そして、自主公演等にも熱心に力を入れられているようで、いろんな演奏会も行われているのですね。今回は、神戸フィルのメンバーによる演奏会ですが、さて、どのような響きになるのでしょうか… (ちなみに、酒呑みにとっては、演奏も楽しみですが、休憩中に出される利酒の方がさらに楽しみだったりします…^^;)●東誠三ピアノリサイタル
(日 時) 2000年4月12日(水)19時開演
(会 場) フェニックスホール
(出 演) ピアノ:東誠三
(曲 目) モーツァルト/フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による
12の変奏曲(きらきら星変奏曲)ハ長調K.265
シューベルト/ピアノ・ソナタ第13番イ長調Op.120
ラフマニノフ/ヴォカリーズ
前奏曲変ホ長調Op.23-6
練習曲集「音の絵」より
1.変ホ長調Op.33-7
2.ハ長調Op.33-7
3.ニ長調Op.33-9
プロコフィエフ/ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調「戦争ソナタ」Op.83
(入場料) 4,500円
※力強く華やかな演奏を聴かせてくれるという印象の、東さんが、リサイタルを開かれます。内容は、ラフマニノフを中心に据えたものであり、ちょっと東さんのとイメージが違うかなとも思うのですが、きっと、素晴らしい演奏になることでしょう。●第5回NTT西日本N響コンサート
(日 時) 2000年4月15日(土)18時開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) エリアフ・インバル指揮NHK交響楽団
ヴァイオリン:ドミートリ・シトコヴェツキ
(曲 目) ムソルグスキー/ショスタコーヴィッチ/オペラ「ホヴァンシチナ」から
前奏曲”モスクワ川の夜明け”
ショスタコーヴィッチ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77
交響曲第5番ニ短調Op.47
(入場料) S:5,000円/A:4,000円/B:3,000円
※あのインバルがN響を引き連れて、神戸へやってくる!というだけでも、行きたいと思う演奏会です。しかも、プログラムは、今年が、ショスタコーヴィッチ没後25年ということにちなんで、オール・ショスタコーヴィッチという豪華なもの。こくさいホールいっぱいに、ショスタコの魅力を充満させる素晴らしい演奏会になることでしょう。●神戸松蔭女子学院大学第136回チャペルコンサート
(日 時) 2000年4月22日(土)17時開演
(会 場) 神戸松蔭女子学院大学チャペル
(出 演) 福音史家:ヤン・コボウ
イエス:ペーター・コーイ
ソプラノ:野々下由香里/鈴木美登里
アルト:波多野睦美/キルステン・ソレク=アヴェラ
テノール:鈴木准
バス:浦野智行
鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
(曲 目) バッハ/マタイ受難曲
(入場料) 一般:8,000円/ペア:15,000円
※バッハイヤーに聴くべきものと言えば、何と言うても、これでしょう。日本を代表するバッハ音楽の演奏集団、BCJの皆さんによる「マタイ」、これは、もう聴き逃したくないものですね。この日だけは、松蔭女子学院のチャペルが、いつもよりも一層、熱く深い感動に包まれることでしょう。●坂本恵子ピアノリサイタル
(日 時) 2000年5月12日(金)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) ピアノ:坂本恵子
(曲 目) シューマン/ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
武満徹/雨の樹 素描
シューマン/クライスレリアーナOP.16
(入場料) 4,000円
※神戸を代表するピアニストの坂本さんのリサイタルです。今回は、シューマンをメインにしたプログラムで、その繊細で美しい音楽が楽しみです。彼女のピアノも、そういう音楽を演奏するにふさわしいだけの技術と表現力を持っていますので、きっと素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。●神戸松蔭女子学院大学第137回チャペルコンサート
(日 時) 2000年5月27日(土)15時開演
(会 場) 神戸松蔭女子学院大学チャペル
(出 演) 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
(曲 目) バッハ/ブランデンブルク協奏曲(全曲)
(入場料) 一般:6,500円/ペア:12,000円
※「マタイ」に続いて、BCJのお送りするバッハは、ブランデンブルクの全曲演奏。一度にこの全てを聴くことができるとは、何という贅沢なことなのでしょう。しかも、演奏は、フレンチ・ピッチによる日本初演になるとか。また新たな感動を呼び起こす演奏になることを期待しています。●サラ・チャン ヴァイオリンリサイタル
(日 時) 2000年6月12日(月)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) ヴァイオリン:サラ・チャン
(曲 目) ドヴォルザーク/ロマンス
R.シュトラウス/ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18
プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94
ラヴェル/ツィガーヌ
(入場料) S:5,000円/A:4,000円
※アメリカ生まれの韓国人ヴァイオリニスト、サラ・チャンが、ついに、日本でのリサイタル・ツアーをされます。今までにも2度、来日しているようですが、いずれも、オーケストラとの共演という形でしたので、ソロのリサイタルを聴けるのは、今回が最初、ということになります。今年20才になるという彼女は、既に数々の賞を受賞しており、様々に賞賛されていますが、その天賦の才というものを、間近に聴く絶好の機会であります。私も、CDで彼女の弾く「メンコン」を聴きましたが、実際、説得力のあるヴァイオリンが、そこにくっきりと浮かび上がってくるのですね。素晴らしい演奏になることを期待したいと思います。<ひとりごと>
◆先日、それまで書いていたHPの原稿を、ふとした誤りで、全部、消してしまいました。(しくしく)そのため、原稿を復活させるのに時間がかかり、ちょっと遅れましたが、ようやくに、何とか表紙だけでも更新することができました。ちょっと物足りないような感じもするのですが、とりあえず今回は、これでよしとしてください…◆来週(2/26〜)、ちょいとハワイの方へぶらっと行ってきます。従いまして、このHPも、ちょっとの間、更新をとめることにします。次の更新は、3/4〜5日頃を予定しております。
<更新情報>
・先週からひそかに始めた、”ぱわぶく”日記に、Vol.3を書きました。→”ぱわぶく”日記<先週仕入れてきた演奏会情報>
●国立ロシア民族合唱団
(日 時) 2000年3月3日(金)19時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 国立ロシア民族合唱団
芸術監督:アレクサンドラ・ペルミャコーワ
(曲 目) ステンカ・ラージン
バイカル湖のほとり
赤いサラファン
カリンカ
アムール川の波
ヴォルガの舟唄
カチューシャ
トロイカ
他
(入場料) A:5,000円/B:4,000円/C:3,000円
※何やらちょっと怪し気な雰囲気のチラシなのですが(^^;)、内容はとっても面白そうな演奏会です。ロシアの民族音楽をたっぷりと聴くことのできるようなプログラムになっているからです。それも、バラライカやバヤン等のロシアの民族楽器も加えてのアンサンブルになるようですから、豪華な舞台になることでしょう。●聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団
(日 時) 2000年3月13日(月)18時30分開演
(会 場) 姫路パルソナスホール
(出 演) ゲオルク・クリストフ・ビラー指揮
聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団
ソプラノ:キルステン・ドローペ
カウンター・テナー:米良美一
テノール:マルティン・ペッツォルト
バス:マティアス・ヴァイヒェルト/ゴットホルト・シュヴァルツ
(曲 目) バッハ/マタイ受難曲
(入場料) S:10,000円/A:7,000円
※バッハ伝統の地、ライプツィヒから来日する、聖トーマス教会合唱団とゲヴァントハウス管弦楽団による、「マタイ受難曲」は、このバッハ・イヤーにふさわしい、最高の公演となることでしょう。前日の3月12日(日)には、大阪のシンフォニーホールで、あのペーター・シュライヤーさんを迎えての公演をしているのですが、それが、こちらでは、何と何と、米良美一さんを迎えての公演になるという、豪華な顔ぶれなのが、またいいですね。(ちょっと無理をすれば、両方に行けてしまうので、以前の私だったら、当然のように、両方に行っていることでしょうね…^^;)●パールトリオ ベストセレクション
(日 時) 2000年3月21日(火)19時開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) パールトリオ
ヴァイオリン:ボフミル・スメイカル
チェロ:ヨハネス・デーゲン
ピアノ:伊藤ルミ
(曲 目) ドヴォルザーク/ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ベートーヴェン/チェロソナタ第3番イ長調Op.69
ヤナーチェク/ヴァイオリンソナタ
ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
(入場料) 一般:3,500円/ペア:6,000円
※神戸出身のピアニスト、伊藤ルミさんが入っているパールトリオは、今年で結成7周年だそうです。日本国内はもちろん、ヨーロッパでも高い評価を得ているようで、それは、「宝石のような演奏、輝くような色彩の世界」とも言われるほどです。CDにも収録していらっしゃる「ドゥムキー」を始め、ブラームスのトリオなど、聴きどころはたくさんの演奏会、楽しみですね。●宮本文昭オーボエリサイタル
(日 時) 2000年3月26日(日)14時開演
(会 場) 神戸市立西区民センター
(出 演) オーボエ:宮本文昭
ピアノ:山洞智
(曲 目) ベートーヴェン/オーボエ・ソナタOp.17
シューマン/アダージョとアレグロOp.70
ドニゼッティ/オーボエ・ソナタ
サン=サーンス/オーボエ・ソナタ
(入場料) 2,000円
※NHK朝の連続TV小説「あすか」のテーマ演奏で、お馴染みの、宮本文昭さんが、先日のポートピアホールでの公演に次いで、神戸にやってきます。今回は、ソロのリサイタルということで、オーボエの曲が並んでいますが、中でも、最初のベートーヴェンは、原曲がホルンのソナタなんだそうです。さて、ホルンがオーボエに代わって、どのような曲になるのでしょうか… 区民センターでこういう素敵な演奏会が行われるというのは、いいことですね。●佐藤しのぶ わが母の教え給いし歌2000
(日 時) 2000年5月10日(水)19時開演
(会 場) フェスティバルホール
(出 演) ソプラノ:佐藤しのぶ
ピアノ:森島英子
堀正文&N響室内合奏団
(曲 目) わが母の教え給いし歌
アヴェ・マリア
子守唄
ロンドンデリーの歌
他
(入場料) Box:10,000円/S:8,000円/A:6,500円/B:5,000円
※キユーピーが母の日スペシャルとして、毎年、お贈りしているこのコンサートも、今年で何回になるのでしょう… 今や、すっかり、春の風物詩となった感もある、佐藤しのぶさんのリサイタルが、今年も行われます。先月、神戸での震災記念式典にも出られて、その素晴らしい歌声で、被災者の心を癒してくださった、しのぶさんですが、やはり、いつ聴いても、日本人にとって、すぅっと心の中に沁み入ってくるような声をしてはりますよね。今年も素敵な公演になることでしょう。チケットは、2月19日発売です。●千住真理子 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲演奏会
(日 時) 2000年5月19日(金)18時30分開演
(会 場) 神戸新聞松方ホール
(出 演) ヴァイオリン:千住真理子
(曲 目) バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001
パルティータ第1番ロ短調BWV.1002
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV.1003
パルティータ第2番ニ短調BWV.1004
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV.1005
パルティータ第3番ホ長調BWV.1006
(入場料) S:3,500円/A:2,500円
※千住真理子さんも、デビュー25周年なんだそうで、そんな彼女が、やはり、このバッハ・イヤーにふさわしく、バッハのヴァイオリン作品を集めての演奏会をされます。すっかり成熟した貫禄というものを身につけてきている彼女が、どんなに素敵なバッハを聴かせてくれるか、楽しみです。●ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
(日 時) 2000年5月20日(土)18時開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) クリストフ・エッシェンバッハ指揮北ドイツ放送交響楽団
(曲 目) シューマン/交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」
ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68
(入場料) S:13,000円/A:10,000円/B:7,000円/C:5,000円
※昨シーズンより、首席指揮者に、あのエッシャンバッハさんを迎えた、北ドイツ放送交響楽団が来日します。この、ドイツ音楽最高の組み合わせとも言えるコンビで、シューマンをブラームスという、まさにドイツ音楽そのものを味わうことができるというのは、またとないことでしょう。ぜひにも、行きたいものですね。●アルバン・ベルク四重奏団
(日 時) 2000年5月25日(木)19時開演
(会 場) いずみホール
(出 演) アルバン・ベルク四重奏団
ヴァイオリン:ギュンター・ピヒラー/ゲルハルト・シュルツ
ヴィオラ:トマス・カクシュカ
チェロ:ヴァレンティン・エルベン
(曲 目) メンデルスゾーン/弦楽四重奏のための4つの小品Op.81より
バルトーク/弦楽四重奏曲第3番
モーツァルト/弦楽四重奏曲第20番ニ長調K.499
(入場料) S:7,000円/A:5,000円
※アルバン・ベルク四重奏団が、今年もやってきます。彼等のその息のぴたりとあったメンバーが織り成すハーモニーというものは、まさに至極の美ということもできましょう。 今年も、メンデルスゾーンにバルトーク、モーツァルトの、素敵な演奏を聴かせてくれることでしょう。●東儀秀樹〜悠久の響き〜
(日 時) 2000年6月30日(金)18時30分開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) 雅楽師:東儀秀樹
(曲 目) 不明
(入場料) A:7,000円/B:6,500円
※今ではすっかり有名になられた、東儀秀樹さんですが、この夏に全国ツアーをされます。その神戸での演奏会が、この日というわけです。チラシには、曲目が掲載されていないのですが、古典的な雅楽から、オリジナルの曲まで、様々な心地よい音楽を聴かせてくれることでしょう。下の<先週の新聞記事から>も参考にしてください。<先週の新聞の記事から>
●2/7(月)産経新聞朝刊「地球楽信」に、読売日本交響楽団のヨーロッパ・ツアーのことが載っていました。ツアー前半では、カナリア諸島音楽祭へ客演したそうで、その中では、ヘンツェの新作「7つのボレロ」の世界初演を成し遂げたそうです。その他の、ドヴォルザークの「新世界より」やブルックナーの「ロマンティック」等も、全て、指揮のアルブレヒトさん以下、全員が全力投球した演奏は、とても素晴らしかったようで、大変、好評のようですね。大阪でも、定期的に演奏会をしていらっしゃいますから、今度、来阪した時には、その素晴らしさを間近に聴くことができるでしょう、きっと。●2/10(木)産経新聞夕刊に、東儀秀樹さんの記事が載っていました。「宇宙観感じる雅楽」という見出しで、この度、「雅楽 天・地・空〜千年の悠雅」と「TOGIZM2」という2枚のCDを同時リリースした、というものです。その雅楽の伝統と、革新的なオリジナル作品とは、いずれも、聴く者をほっとさせる、癒しの音楽としての性格が存分に表現されているものでしょう。実際、私も、前に、古筝の伍芳さんの演奏会で、彼の作品を聴いたことがありましたが、知らない曲なのに、どこか懐かしい、安心できるような音楽なのですね。今月の17、18日にシアター・ドラマシティでコンサートをされるそうですが、その後に控えている、この夏の全国ツアーもまた、楽しみなものです。ますますのご活躍を期待しております。
<ひとりごと>
◆三宮の島村楽器にぶらっと寄ってきました。と、何と、そこに、立派なアコーディオンが出ているではありませんか。しかも、48ベースの結構、本格的なものです。私が持っているのは、24ベースのものなので、それに比べたら、断然、音の数が多いし、それだけ表現力も高まるという、すぐれものです。お値段は、7万円。しばし、じぃっと見つめていたのですが、やはり、今はお金がないから、あきらめるしかないのでしょうねぇ…(しくしく) でも、あれだけ立派なもの、ぜひ、いつかは手に入れたいものです。(もちろん、今持っているアコーディオンも十分、使えてはいるのですけれど…^^;)◆前回、三宮のチケットぴあのカウンターの一つが閉店してしまった、と騒いでしまいましたが、その後、そこの代替となるところを見つけるべく、動いてみました。…と、ありましたよ、立派なところが。しかも、以前からずっとあるところだから、あんなに騒がなくても…と、ちょっと反省してたりします。(^^;) それは、大丸神戸店の3Fのぴあカウンター。「PITスクエア」なんて、館内の案内の表示には書いてあるから、最初は何のことか分からなかったのです。でも、行ってみると、結構、多くのチラシが置いてあり、なかなか、いいところなんです。レディスのフロアの片隅にあるのが、ちと難点ではありますが(^^;、これからは、ちょっと足をのばして、こちらの方へ来るようにしようかな。
考えてみれば、大丸神戸店って、いいところにありますよね。ちょうど元町商店街の入り口のところにあるから、いわば、元町の顔的な存在です。元町と言えば、一昨年から秋に、「元町ミュージックウィーク」という催しを開催しています。これは、神戸の秋の風物詩である「神戸ジャズストリート」に対抗して、というわけでもないのでしょうが、あちらが北野の異人館街を舞台にしているのに対して、こちらは元町の商店街の辺りを舞台にしているのです。内容はと言うと、クラシックをはじめ、ジャズや民俗音楽など、様々なジャンルの音楽に触れることのできるようなものです。ヤマハミュージックさんのような専門店もあれば、喫茶店「アマデウス」さんのような、ふだんからミニコンサートを開催しているようなお店もあり、また、風月堂ホールや、ファミリアホール、WADAホールなどの小さなホールもあり、そうしたところは、当然のように、様々な演奏会の会場になるわけですが、それだけでなく、街角の広場でのストリートライブも繰り広げられるという、それはまさに街ぐるみの音楽イベントなのであります。「ジャズストリート」のように、こちらも風物詩として定着していくといいな、と思います。
一方、大丸神戸店のある辺りから、東の方、京町筋のあたりまでの一帯は、旧居留地と呼ばれるところ。神戸港開港当時、外国人達が住んでいたところですね。こちらでも、元町と同じような、街ぐるみのイベントがあるのです。それは、「プロムナード・コンサート」。年に数回、大丸からちょっと東のところにある、さくら銀行関西本部の前の広場を舞台に、音楽ステージを組んでいるのです。ちょうど、広場の部分に客席を並べて、銀行のロビーへの段になっているところを利用して、ステージを組み、そこで演奏する、という形なのですね。春の4月29日、みどりの日には、神戸フィルハーモニックの演奏会が、夏の神戸まつりの辺りでは、ハワイアン等のライブが、それぞれ、野外コンサートという形で、行われます。また、冬のルミナリエの辺りでは、テレマン管弦楽団による第九の演奏会が、こちらは、さすがに寒いからか、銀行の中のロビーを借り切って、行われます。これもまた、旧居留地の街ぐるみのイベントなわけで、こうしてみると、何か、大丸神戸店を中心に、東西へ、文化イベントが広がっているようで、大丸神戸店は、神戸の文化の中心だ、なんてことを言いたくもなってしまうのです。(要は、これが言いたかったんです…)ということで、前回の発言を撤回いたします。m(__)m 神戸の文化は、まだまだ、衰退なんかしないぞ、もっと伸びていくんだぞ、と確信し、応援していきたいと思います。
◆で、ついでだから、というわけでもないのですが、三宮周辺のプレイガイドなど、音楽情報を収集できるところというものをまとめてみました。(つまりは、私が普段、チェックするようなところ、ということです…^^;)
○チケットぴあ/ビブレ三宮店
センター街の中のビブレの1Fにある、ぴあのカウンター。チラシの類は、カウンターの脇の、小さなラックの中に収められています。量は少ないです。でも、カウンターのところには、ぴあが毎月発行している、クラシックの情報誌、「ぶらあぼ」がちゃんと置いてあります。もっとも、いつ行っても置いてあるような気もするので、喜んでいいのかどうか、悩むところであります…(^^;)○チケットぴあ/そごう神戸店
三宮駅前にそびえる、そごう神戸店の8Fにある、ぴあのカウンター。さすが、デパートの中だけあって、きれいなところですが、チラシの類は、少ないです。カウンターの前面の下部についているラックに、ちょっとだけ入っている、という感じです。せっかく、いい場所にあるのだから、もうちょっと情報量を多くしてほしいです…○チケットぴあ/阪急三宮駅
阪急三宮駅の東口を出たところにある、ぴあのカウンター。阪急のプレイガイドにもなっているところで、割と、情報量は多いです。場所も、まさに駅の中にあり、すぐそこは映画館というのが、またいいですね。難点は、待ち合せをしている人混みの中に埋もれてしまいがちになることでしょうか…○神戸国際会館プレイガイド
三宮のシンボル、さらには震災復興にシンボルである、神戸国際会館、ここのプレイガイドは、地下の商業施設ゾーンの一角にあります。嬉しいのは、自分のところのホールの催しだけでなく、神戸朝日ホールや神戸新聞松方ホール、神戸文化ホールのチラシ等も置いていることです。ここだけで、とりあえずは、市内の主だった演奏会の情報は入手することができます。○神戸朝日ホール
大丸のちょっと東の、市街のど真ん中にある、小さめのホールですが、ここにもわずかながら、自分のところで行う演奏会のチラシが置いてあります。ま、その自分とこの演奏会の数そのものが少ない、ということもあったりするのですけどね…^^;○ヤマハミュージック神戸店
いわずとしれた、ヤマハのお店。階段のところにはいろんな演奏会のポスターが貼ってあったりして、結構、楽しめます。楽譜を買いに(又は単に見るだけ)来た時は、必ず、ここに置いてあるチラシ等もGETしてきています。(最近、あまり行ってないなぁ…)○タワーレコード三宮店
大型CDレコード店ですが、クラシックのコーナーは、やや小ぶりになっています。でも、「Musee」(タワーレコードの出している情報誌)や「モーストリー・クラシック」(産経新聞が出している情報誌)は、私はここでGETしています。他にもいくつかの演奏会のチラシも置いてあったりして、結構、いい感じです…○神戸市民文化振興財団
神戸市の外殻団体ですが、この本部事務局が、サンパルの8Fにあります。さすが、文化振興財団というだけのことはあって、市内の演奏会、それも行政サイド主催のものから、民間レベルの小さなものまで、数多くの情報がそろっています。なかなか行きにくいところかもしれませんが、寄ってみるだけの価値はあります。
Classical News<2000/02/06>
HPの体裁をちょっと変えてみました。今までは、私の行ってきた演奏会のレビューを中心にした構成だったのですが、昨年の結婚後、演奏会に行く機会が激減してしまい、演奏会のレビュー中心の構成が実生活にそぐわないものとなってしまったのです。ということで、これまでとちょっと方向を転換することにしました。今後は、気になる演奏会のプレビュー情報と、わずかながらも現場でこの耳で聴いてきた演奏会のレビュー記事と、その他もろもろ、といった感じのHP構成にしたいと思います。更新もなるべく、2週間に1度はできたらと思っております。神戸発の音楽情報として、どうぞ、今後もご贔屓にしていただけましたら、幸いです…
<更新情報>
・レニングラード国立バレエの「白鳥の湖」を見てきました。感想はこちらでどうぞ。→ レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」・ロンドン・モーツァルト管弦楽団の演奏会に行ってきました。感想はこちらでどうぞ。→ ロンドン・モーツァルト管弦楽団
・昨年、1999年の感想等は、こちらへ整理しました。→ 1999年の鑑賞記録
<先週仕入れてきた演奏会情報>
●芦屋交響楽団第52回定期演奏会
(日 時) 2000年2月20日(日)16時開演
(会 場) シンフォニーホール
(出 演) 黒岩英臣指揮芦屋交響楽団
ピアノ:東誠三
(曲 目) モーツァルト/ピアノ協奏曲第13番K.415
マーラー/交響曲第9番
(入場料) 2,000円
※アマチュアオーケストラの雄、”あしきょう”の定期の季節がやってまいりました。今回は、何と、マーラーの9番に挑戦されるという、豪華なプログラムです。先年、創立30周年記念の演奏会の時に、マーラーの3番という超大曲を見事に演奏してのけた同楽団ですが、すっかりマーラーづいているのでしょうか、今回は9番というこれまた大曲を取り上げているのは、さすが、というものです。また新たな感動が生まれることを期待しております。●鮫島有美子ソプラノリサイタル
(日 時) 2000年3月24日(金)19時開演
(会 場) ポートピアホール
(出 演) ソプラノ:鮫島有美子
ピアノ:ヘルムート・ドイチュ
(曲 目) 不明…
(入場料) S:6,000円/A:5,000円/B:4,500円
※神戸ポートピアホールは、今年、開業20周年なんだそうで、その記念の演奏会等も多く行われていくようですが、その一つがこれ。日本が世界に誇るソプラノ、鮫島さんも、何回か、このポートピアホールに来ていらっしゃいますから、いわば、常連さんが、その記念に花を添える、というところでしょうか… チラシには、「日本の歌 世界の歌」という副題が書いてありますから、おそらく、曲目も、馴染みやすい日本の愛唱曲から、オペラ・アリアまでが並ぶのではないかしらん。●中村紘子/オーケストラ・アンサンブル金沢 神戸公演
(日 時) 2000年4月16日(日)15時開演
(会 場) ポートピアホール
(出 演) ピアノ:中村紘子
ゲアノート・シュマルフス指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
(曲 目) ベートーヴェン/序曲「コリオラン」Op.62
ピアノ協奏曲5番変ホ長調「皇帝」Op.73
交響曲第6番へ長調「田園」Op.68B
(入場料) S:8,000円/A:7,ooo円/B:6,000円/C:5,000円
※昨年にデビュー40周年を迎えられた中村紘子さんの、待望の神戸公演です。デビューの時に弾かれたのが、ベートーヴェンの3番コンチェルトですが、今回は、5番の「皇帝」を聴かせてくださいます。40年… まさに貫禄というか、その熟成された演奏は、聴く者の心を捕らえて離さないことでしょう。終演後、サインをいただくことなんてできるのでしょうか…(^^;●第10回あさひ能
(日 時) 2000年3月26日(日)14時開演
(会 場) 湊川神社神能殿
(演 目) 狂言 和泉流「仏師」
能 観世流「唐船」
(出 演) 狂言…野村萬斎/月崎晴夫 他
能 …上田拓司/上田宜照/笠田祐樹/上田彰敏/上田顕崇 他
(入場料) 5,000円
※毎年、あさひホールで行われていた「あさひ能」、いつの頃からか、本格的に、湊川神社の神能殿に会場を移して行われるようになっていますが、今回は、第10回だからなのか、豪勢なメンバーが並んでいます。もちろん、メインは、観正会の皆さんになるのですが、狂言には、何と、あの野村萬斎さんが登場されます。萬斎さんのファンにとっては、間近に見ることのできるまたとないチャンスでもあります。(って、萬斎さんって、結構、神戸にも来てはるのですけどね…)演目についての解説を交えながらの公演になるので、初心者でも楽しむことのできるのが、この公演の魅力のひとつでもあります。●安楽みゆき&辛島則子ジョイントリサイタル
(日 時) 2000年3月26日(日)14時30分開演
(会 場) ピフレホール
(出 演) ソプラノ:安楽みゆき
ピアノ:辛島則子
(曲 目) 中田喜直/もりのよあけ/もんしろ蝶々のゆうびんやさん/きんきんきんぎょ
ハチャトゥリアン/イワンの冒険
ビゼー/ラインの絵(6つの無言歌)
シューマン/子供のための歌のアルバム より
他
(入場料) 2,000円
※神戸在住のお2方のジョイントリサイタル、「こどもの情景」という副題がつけられていますが、その名のとおり、お子さんにも楽しんでもらえるような曲が並べられています。お話も交えながらの親しみやすい演奏会になるのではないでしょうか。●札幌交響楽団
(日 時) 2000年3月31日(金)19時開演
(会 場) 京都コンサートホール・大ホール
(出 演) 円光寺雅彦指揮札幌交響楽団
ピアノ:児玉桃
(曲 目) ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
ブラームス/交響曲第4番ホ短調Op.98
(入場料) S:4,000円/A:3,000円/B:2,000円
※確かな技術で美しい音色を聴かせてくれる児玉桃さんが、札幌交響楽団と共演されます。曲は、ベートーヴェンの4番コンチェルト。以前にも、大阪のオペラハウス管弦楽団との共演で、やはりこの曲を演奏されていたのを聴いた覚えがありますが、さて、今回は、どのように素敵な演奏を聴かせてくれるのでしょうか。楽しみなところです。●小山実稚恵ピアノリサイタル
(日 時) 2000年4月28日(金)19時開演
(会 場) イシハラホール
(出 演) ピアノ:小山実稚恵
(曲 目) バッハ/平均率クラヴィール曲集第1巻 24の前奏曲とフーガ
(入場料) 4,000円
※現在の大河ドラマ「葵三代」のテーマのピアノを弾いていらっしゃる小山さんのリサイタル、演奏されるのは、やはり、という感じの、バッハ・イヤーにふさわしく、平均率曲集です。小山さんと言うと、個人的には、どうしてもショパン、というイメージが強いのですが、一体、どんなバッハを聴かせてくれるのでしょう。とても興味のあるところであります。なお、平均率曲集第2巻を扱う予定のリサイタルは、今年の10/19(木)に同ホールで行われる予定です。●リチャード・クレイダーマン
(日 時) 2000年5月19日(金)18時30分開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) ピアノ:リチャード・クレイダーマン
(曲 目) 渚のアデリーヌ
愛しのクリスティーヌ
レデイ・ディ
(入場料) S:6,000円/A:5,500円
※毎年恒例のクレイダーマンさんの来日公演。今年は、神戸にもやってくるというのが、嬉しいところです。こくさいホールという、立派な受け皿ができたおかげ、ということでしょうか… 曲は、いつもの馴染みのものばかりになるのでしょう。あの温かなピアノの音色は、いつ聴いても素敵なものです。●五嶋みどり&ロバート・マクドナルド
(日 時) 2000年5月30日(火)
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(出 演) ヴァイオリン:五嶋みどり
ピアノ:ロバート・マクドナルド
(曲 目) バッハ/6つのヴァイオリンソナタ第3番ホ長調BWV.1016
プーランク/ヴァイオリンソナタ
ヴェーベルン/ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第9番イ長調「クロイツェル」Op.47
(入場料) S:11,000円/A:9,000円/B:7,500円/C:6,000円
※五嶋みどりさんも毎年、大阪ではリサイタルを開かれているのですが、今年は、いよいよ、待ちに待った、神戸公演が実現します。同じ公演は、大阪のシンフォニーホールでも行われているのですが、やはり、神戸での公演が実現したということに、大きな意義を感じるのは私だけでしょうか… その素敵なヴァイオリンの魅力を、間近に感じることのできるまたとない機会になることでしょう。●時を超えて〜新世紀へのバッハVol.4「マタイ受難曲」
(日 時) 2000年5月31日(水)18時30分開演
(会 場) いずみホール
(出 演) フィリップ・ヘレヴェヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
テノール(福音史家):マーク・パドモア
バス(イエス):ペーター・コーイ
ソプラノ:デボラ・ヨーク
アルト:インゲボルク・ダンツ
テノール:ハンス=ペーター・プロホヴィッツ
バス:ステファン・マクロード
柏原市少年少女合唱団
(曲 目) バッハ/マタイ受難曲
(入場料) S:12,000円/A:10,000円/B:8,000円
※バッハ・イヤーにいずみホールがお送りしているバッハ・シリーズの4回目。かの大曲、「マタイ受難曲」を取り上げるというのは、まさに待望の公演と言うことができましょう。やはり、「マタイ」なくしてバッハを語ることはできますまい。演奏は、バッハの演奏において高く評価されている、フィリップ・フェヴェヘさん指揮のコレギウム・ヴォカーレの皆さんと、彼が最も信頼するというソリスト陣。まさに、バッハ・イヤーにふさわしい素晴らしい公演となることでしょう。●大阪コレギウム・ムジクム創立25周年記念特別演奏会
(日 時) 2000年4月9日(日)17時開演
(会 場) 聖ミカエル教会
(出 演) 当間修一指揮アンサンブル・シュッツ&大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
テノール(福音史家):頃安利秀
イエス(バス):長井洋一
ソプラノ:倉橋史子
アルト:五十嵐玉美
(曲 目) バッハ/ヨハネ受難曲
※このバッハ・イヤーに、海外勢に負けずに、日本勢も頑張っている、ということを印象づけられるような、大阪コレギウム・ムジクムの公演。こちらは、「ヨハネ受難曲」ですか。しかも、会場は、神戸・元町にある立派な教会。さぞや素敵な公演になるものと思います。それに、1か月後の5/6(土)にも、京都府立府民ホール「アルティ」で2回目の公演を行うというのが、さすがですね。創立25周年と、バッハ没後250年という、まさに記念すべき年の、記念すべき演奏会になることを期待します。●カルリーン プラハ・オペレッタ劇場
(日 時) 2000年7月1日(土)17時開演
(会 場) 神戸国際会館こくさいホール
(演 目) フレデリック・ロウ/マイ・フェア・レディ
(出 演) 演出:ペトル・ノヴォットニー
アルノシュト・モウリーク指揮プラハ・オペレッタ劇場管弦楽団&合唱団&バレエ団
その他総勢130名
(入場料) S:11,500円/A:9,500円/B:7,500円/C:5,500円
※100年を越す歴史と伝統を誇るプラハ・オペレッタ劇場の引越公演です。プラハにある劇場の中でも、その娯楽性と芸術性から高く評価されているというこの劇場が、総勢130名を引き連れて日本にやってきます。しかも、演目は、ミュージカルの最高傑作のひとつ、「マイ・フェア・レディ」。映画でのオードリー・ヘップバーンの印象が強いという方も多いと思いますが、この機会に、生でその公演を見てみてはいかがでしょう… チケットは、2月19日の発売開始です。<先週の新聞の記事から>
●1/31(月)産経新聞朝刊「地球楽信」に、フリードリヒ・グルダのことが載っていました。先月27日に、心不全のために急死された、世紀の鬼才のピアニストです。モーツァルトやベートーヴェンといったクラシックから、ジャズにも傾倒したり、自身で作曲も手掛けるなど、今世紀を代表するピアニストの1人といってもいいでしょう。かのアルゲリッチも彼に師事していたことがあるそうで、「彼の音楽観に心酔して」いたようです。「クラシック音楽というフィールドにとらわれることに我慢ができ」ずに、「より自由な」ジャンルへと「新しい世界を発見」していった、というのが、彼の人間性というものなのでしょう。それは、まさに21世紀を見据えた価値観と言うてもいいのではないでしょうか。そんな彼の演奏を、今度、機会があれば聴いてみたいと思います。●2/1(火)産経新聞夕刊「芸能」欄に、塩田美奈子さんの記事が載っていました。デビューして10周年、その集大成としてのコンサートを今月の26日、サンケイホールで開かれる、という内容のものです。私も彼女のアルバム「愛情物語」を愛聴しておりますが、オペラ・アリアのみならず、日本語の歌詞も、実に見事に歌いはりますよね。そんな個性を生かした、オペラから歌謡曲まで、様々なジャンルの曲を、コンサートでは歌うそうで、楽しみです。「自分の中で最もこだわっているのが、日本の音楽だ」ということですが、今後もそのこだわりを大事に、ますますのご活躍を期待いたします。
●2/3(木)産経新聞夕刊「なにわコラム」欄に、神尾真由子さんの記事が載っていました。ニューヨークで行われた「米国ヤング・コンサート・アーティスツ」のオーディションに合格されたそうで、これを機に、アメリカでの活躍の場が増えていくだろう、という内容です。大阪の豊中出身の彼女は、今、中学生ですが、やはり、それだけの才能の持ち主なのですね。私も2年前に、当時小学生の彼女の演奏を聴いたことがありますが、なるほど、確かに若いにも関わらず、しっかりした技術を持ってはる、と感心した覚えがあります。今後も、その才能にますます磨きがかかっていきますことを、お祈りしたいと思います。
<ひとりごと>
◆今月の「ゆうせん」のクラシック・作曲家のチャンネル(BF40)では、ブラームスの声楽作品の特集を組んでいます。ガーディナー指揮のモンテヴェルディ合唱団の「4つの歌」や「愛の歌」、「ドイツレクイエム」、ベーム指揮のVPO&ルートヴィヒの「アルト・ラプソディー」、ハイティンク指揮のバイエルン放送響&合唱団の「哀悼歌」、アバド指揮のニュー・フィルハーモニアによる「リナルド」、等々、名曲ばかりが並んでいて、ずっと聴いていたい、と思ってしまうのが、悩みどころですね。(^^; でも、なぜか、私の最も好きな「2つのモテット」や「3つのモテット」はプログラムの中に入っていないんですね。ちょっと不満にも思ってしまいます…◆大手書籍販売店の駸々堂が、自己破産した、ということが先日、ニュースで流れましたが、神戸三宮にも、この大きな店鋪があり、以来、閉店してしまっています。ま、本屋の方は、諦めるとしまして、問題なのは、その中に入っていた、「チケットぴあ」のカウンターも閉ってしまった、ということなのです。ここのプレイガイドには、結構、多くの演奏会等のチラシが集まってきていて、それを定期的にチェックしては、情報を入手していたのです。が、それが閉店してしまうとなると、そういう情報源がなくなってしまうようで、ちょっと寂しい思いがするのです。これ以前にも、昨年秋のチケットセゾンの破産の際に、「せいでんプレイガイド」というセゾンのカウンターがやはり、閉ってしまっているのですね。この「せいでんプレイガイド」は、地元の家電品量販店の「せいでん」の三宮本店の中にあったのですが、ここに神戸市内の演奏会の情報の殆どが集まってきていると言うてもいいくらいの、情報量を備えていたのです。これが昨年秋になくなってからは、前述の「チケットぴあ」を頼りにしてだけに、今回の、駸々堂の破産騒動には、余計にショックを覚えます。この半年もない間に、「せいでんプレイガイド」と、「チケットぴあ」駸々堂三宮店が、相次いでなくなってしまう、というのは、神戸の中心にあった、文化情報の拠点が失われてしまったようで、本当に遺憾きわまりないものであります。(「本屋」自体もまた、一つの文化発信基地である、という発想から言うても、駸々堂書店の破産は、誠に残念なことであります…)これら以外に、そういう文化情報の拠点たるものがあるか、と言うと、残念ながら、ない、と言わざるを得ないと思うのです。確かに、ちょこちょこと小さなプレイガイドとかはありますし、ホールなどの文化施設や、レコード店等に行けば、それなりの情報を収集することはできます。が、ここに行けば、あらゆる情報を入手できる、というところがないのですね。このままでいいのか、何か手をうたないと、神戸の街自体が文化的に衰退してしまうのでは、と、ちょっとオーバーなのかもしれませんが、一人、憂いている今日この頃です。