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99’.7.4〜7.30

7月30日 「水辺のゆりかご」
柳美里さんの私小説、゛ユウミリ゛って読むことになっているのだね、はじめて知ったよ。 この本に出てくる高校時代の友人だったが人権侵害 とかって訴えてませんでしたっけ・・・??
この人の顔をメディアなどでみると、以前に本を読んだ時、 友人となんか自殺でもしたがってるみたいだねって 言っていたのを思い出す(話しの内容は全然覚えてないの(^_^;))が・・・ほんまに・・ 死にたがってたんかぁ〜

最初に家系図が載っているが・・・頭がうにぃ〜(´〜`)。夫婦別姓っていうことと、 日本名じゃないから頭に入りにくいこともあるだろうが、なんでこんなに失踪したり、内縁関係 があったりしてんの??こんな家系図めずらしくないのかなぁ・・・・
幼少時代は・・ほんまにこれは昭和40代の日本なの?って聞きたくなった。 在日韓国人であるがゆえのこともあったのだろうけれど、国民のほとんどが中流階級意識を もっているっていわれている時代にあまりにも貧しい・・・こんな生活がぁってびっくりしちゃった。 同年代なんですがねぇ^_^;。「愛を乞う人」の世界ですもの。
性的ないたずらを受け、父親になぐれらて育つ・・・
学校ではいじめに会う・・・その行為たるやすごすぎる・・・先生もまた・・・
学生生活の描写を読みながら、友達ができないもの分かるような気もした。自分の中に入りすぎて自分からどんどんはみ出していくんだもの・・・ 大事にすればよかったのにっていう友達とも出会っているのだけれどなぁ。
右にならえの出来ない性格ってやっかいだもの。ちょっとだけ、親近感^_^;。
「東京キッドブラザーズ」にいたことも、戯曲を書く人だっていうこともはじめて知った。 ふと思いついて入っちゃうのだから・・・やっぱり血が呼んだのかもしれない。

解説で林真理子さんが、作家としての多くの材料が揃っているといっている、 そして長生きしないのではないかとも・・・。
数々のトラウマを基本にして、作家として本人が生きて生きていきたいと彼女は願っているのだろうか・・・ ある意味人とは違った、才能、感性をうけて生きているということ自体には、 うらやましさを感じるが、同時に幸せって言葉からはとても遠い場所に自分で行こうとしているような気がなんとなくする。

7月25日 「家族趣味」
乃南アサさんの短編集。「シュガーレスラブ」とはまたちがった形で今のゆがみみたいなものが書かれていて、 恐い…そして、読み手の盲点をうまくついてくる。やられたぁ〜って思うよ(笑)
「魅惑の輝き」では、最初に「あんな物、見たからだわ・・」って吐き気を催している主人公。 こんな書き方されたらねぇ・・・死体何かって思ってしまうの私(^_^;)(すぐ死体って思ってしまう ものなんだが)。まさか綺麗な宝石だなんて・・・

「忘れ物」は、最後まで一つの勘違いをしながら読みつづけていた私。でどんどんなんだか変だぞーって 思い出して・・・最後にはそうだったんかぁって・・・。ちょっと背中寒くなるお話でしたのコレ。
別にどう判断もできることなんだけれど、 ああぁ〜こういう書き方したら大半の人は、私と同じように思ってしまうんじゃないかなぁ。 私の意識のなかの゛普通゛がそう判断させちゃうの。
そして、これまた本でしかできない手法だわって思うと。テレビや映画なんかと 違う本のよさを確認したりした。
って、一体何のことなんだぁって書き方しちゃっている私ですが、気になる人は読んでくださいませ(笑)。

本の題になっている「家族趣味」もまた…最初はちょっとした勘違いニュアンスが入っている。これは そんなにたいそうなものじゃないけどね。
ただ、なーんか考えさせれるものはありましたね。家族って・・・どんな形でも家族ってなり得るけれど、 父親、母親、子供っていう関係のなかでそれぞれの役割分担って、大切なんだなぁって思った。 ずーと続いてきた長年の形っていうのはそれなりに根拠のあるものなのかもしれないなと。 友達みたいな親子関係もいいけれど、友達には絶対なれないからねぇ・・

そして「デジ・ボウイ」を読んでいる時に、世間ではハイジャックがあって…。ゲームのシュミレーション 感覚でやっちゃっただとぉ〜^_^;。1歩間違えたら自分も死んでいるのに…もぉどーなってんだ28にもなって、 と怒っていたわけですが…
この中にでてくる一人の少年も、頭はすごくいいのだけれどちょっとかわってて・・何をするにも 無気力だったりするの。その子の家にいとこのバイタリティ溢れる同い年の子がやってくる話なの。
で、結局はそのいとこのせいで変わるのだけれど(悲しい形でですが)、そういう人が そのハイジャック犯人の周りにいたら良かったのになぁって重ねて読んでしまう話しでした。

普通の顔してちょっとおかしいのが一番恐い

7月21日 「死と処女」
これ、赤川次郎さんの本じゃぁないです、シガニー・ウイーパー主演の映画です(ちょっと検索かけたら 赤川次郎さんの方がごろごろ出てきて…一度読んでみるのもいいかもね^^;)。
ひさしぶりに映画のビデオをレンタルしてきました。いつも思う、ケースごと 貸してくれないかなぁ・・・って。俳優さんの名前とか、日本の映画じゃない時は、 テロップみても確認できないもの…持ち歩くのに邪魔になるかなぁ…(^_^;)

人里離れた一軒家(外国ってこんなものなのかもしれないが…)で起こるお話。
その家の持ち主ジェラルドは、昔はどうやら反政府の運動家だったようで、現在は大統領とコンタクトをとる ほど名の知れた弁護士らしい。そして妻のポリーナは、ジェラルド存在を隠すためひどい拷問を受けた過去があった。
そして、その拷問の後にレイプまでされていた・・・・
命の恩人という彼と一緒に暮す、ポリーナだったけれど心の傷は大きなようで、なにかに常におびえていた。
そこへ、ひょんなことから近所に住みジェラルドのことを崇拝しているというロベルトという医師が 深夜にこの家を訪れる…
その医師こそが、ポリーナをレイプした張本人だと、確信したポリーナは、 ロベルトを監禁し罪を認めさせようとする。

なかなかスリリングでイライラする話しでした(笑)。結構好きかなぁ。イライラっていうのはね一体どーなんだよぉーって 先が知りたくなるイライラ^_^;。
ロベルトは本当に犯人なんだろうかって・・・ずっと思っていた。 実際レイプの最中には目隠しをされていて、 話し方、体臭という感覚的なものと、レイプの最中に流されていたという 「死と乙女」のテープをもっていたことニーチェを引用するってことという、決定的とするには弱い証拠ばかり。
彼女の記憶を全面的に信用したいが、していいものなのかという弁護士らしい葛藤をもつジェラルド と同じような心境でみていた。
彼女がレイプされていたことは知っていたが、詳細までは知らなかった彼。今なら言うとばかりに 細かく話される描写は聞いていられるものじゃぁない・・・(^_^;)。
縛られ銃をつきつけられても何をされても、しらないと言い張るロベルト。少しずつかまをかけながら突き詰めていく。
かなり少しずつ、追いつめていくわりには最後はあっさりとしていたような気もするなぁ。
全編を通して、登場人物はその3人だけ、回想シーンもなしですべて台詞によって表現されているので、 想像力が必要だろう…あんまり細かく想像するとえげつないのもあるけど・・・・(^_^;)。
シガニー・ウイーパーのたくましさが光る??。独りで車押して谷底に落っことしちゃうし・・・ ピストル持ってる姿がなんと様になるのだろうか・・・・
復讐してやると思いつつも、ジェラルドの話し合いに何度も応じたりする辺り、 現在の生活については満足していただろうなぁつて思うだけに、それでもこういことをせざる得なかった、 彼女の心情が可哀想だった。
ロベルトの神経質そうな胡散臭さと、なんか人が良すぎる感のするジェラルド(なぎら健一を思い浮かべちゃった(笑)) (きっと彼は良い弁護士だろなぁ全く…)の対比がおもしろかった。

7月19日 「シュガーレス・ラヴ」
山本文緒さんの短編集。題名のあとに全部副題がついている。
骨粗鬆症、アトピー性皮膚炎、便秘、突発性難聴、睡眠障害、生理痛、アルコール依存症、肥満、 自立神経失調症、味覚障害・・・・
どの話しもそのつけられた病状をもつ登場人物が出てくる…なんかねぇ、こう並べて見ると、 どれも現代病とよばれるものだったりするの。精神的なものが関係してくる病気…
骨粗鬆症やアトピー、なんなんかはずっとあったんでしょうがこんなに増えていなかっただろう。 他人事じゃないよって言われているような気もした^_^;。
やっぱり現代って密かに病んでいるのだなぁってつくづく思うわ。どれも病名はついていれども 多少の症状なら病院で寝ているってわけにもいかないし…
骨粗鬆症の話はけっこう食生活考えちゃう。これは、独り暮しの女の子が、正座して立とうとした時に 足がしびれてよろけたら、両足骨折してたって・・・^_^;。
それが、話しの主題じゃないけれど、彼女のスカスカの冷蔵庫は、そのまま彼女の心の中あらわしているみたいで、 可哀想だった。ちゃんと食べるっていうことは、余裕を持って生きる出発点なのだろう。
明るい話が多いわけじゃないけれど、最後はみんな前を向いて終わっているところがほっとする。 短編だし、それでその後どうなったんだぁって思うことはあるけど(笑)。
なんとなく元気がない時に読むといいかもしれない…いやもっと落ち込むやろか・・・

7月17日 「幸福の条件」
『幸福の条件』って題名を聞くとなんやら映画みたいだけれど…なんだか、救いようのない主人公が いる短編が羅列してた…。なかにはほっとするのもあったけど
この間読んだ「星祭りの町」が印象よかっただけにちょいと…(^_^;)。

恋人の借金をかぶらされ、代理母としては子供を生んだ女性が、数年後、自分の子供を 産むためにその時の、父親と再会する話。
妊娠して異常に神経質になり、どんどん不安にかられていく女性。それでも流産してしまい、 もう一度やり直そうとすると、離婚を言い渡されてEND…
両親が離婚…母親がどんどんおかしくなっていく様子を子供の目で描く、離婚の原因が父親の女性関係だとも しらずに…。父親に助けを求め電話すると相手の女性が電話口にでて、 悪戯電話(母親が書けていた)に間違われたところでEND…
受験ノイローゼの息子の暴力に耐えかねた夫婦が自殺するところで終わる話・・・etc

生々しいったら・・・世の中、いろんなヒトがいるけど普通に生きているひとが大半だと思っている私…
まあ、それだけ周りにもめぐまれているのだろうけれど…
幸福の条件かぁ・・・・人によって違うから難しいのだろうねェ。ただ、自分が一番不幸だぁって思っている 人がこの本をよんだら、救われるのだろうかぁ???
私よりかわいそうな人がまだいるって…(「渡る世間は鬼ばかり」のドラマがはやるのは、そういう心情が あるからだって何かに書いてあったなぁ)

7月15日 「少女達がいた街」
柴田よしきさんの長編です。かなり読みごたえあり!!
はじめは、1975年を舞台にした、渋谷族と呼ばれた(いつの時代も 大人は勝手にひとくくりで呼ぶのね(笑))ロックの好きな若者達の話かなぁと思いながら読んでいた。
現在ではあまり聞かなくなったロック喫茶というものに、集まって好きな音楽について 話す彼女達の話だけでも、結構楽しかったんですよ。でも、それだけじゃなかったのねぇ・・・ 意外な方向に話が展開して行くの(読み終わってみればそんなに奇抜ってことはないのですが)。
ノンノのチアキそして、ノンノによく似ているというナッキーという少女達がいた。
まじめに学校に行って、学生生活を楽しんでいる高校生とはちょっと違うけれど、 真剣に生きている少女達がとてもかわいくて読みつづけていた。
偶然を、信じて楽しそうにしていたノンノだったけど・・・
1つの火事・・・
そこから一転して舞台は20年後の1996年に、その火事の謎を そして、かろうじて生き残った菅野菜月と判明された人物は一体本当に菅野菜月本人なのだろうか・・・。

゛なつき゛゛ナッキー゛゛ノンノ゛・・・この名前がぐるぐる・・・
彼女達が互の愛称で呼び合いあまり、履歴っぽいことを話さなかったことが、 謎を深めて行くのがややこしくって面白い・・・
頭の中で綺麗に映像化されてくる話で、読みやすかったですね。謎解きは得意じゃないので、 かんがらがっちゃったんですけど(笑)。でも、真実は悲しい話です。

この作者はこの時代に同じようにすごしていたのじゃないかと思いましたねぇ。 ロック喫茶はそのうちなくなるよって言う人がでてくるのだげど、本当に今じゃロックをわざわざ 喫茶店に聞きにいかなければないよねぇ。ハードロックじゃなければそこいら中で鳴ってるし・・・
この方の本は、はじめてでしたが、雰囲気が結構気に入ったなぁ〜。でもって また違う本も読んでみたいと思いました。どんなん書いてはるんやろぉ〜

7月5日 「リトル・ナイト・ミュージック」
近鉄劇場に観に行ってきました。20年ぶりの再演の傑作ミュージカルって見出しにつられて・・・
ってまあ、ターコさん(麻美れい)も出演してらっしゃるしねぇ・・・しかし、このミュージカル 20年前はどのように映ったんでしょう(けっこエッチかも^^;)??ちょっと気になりました。
会場に入るとオケがあって・・・なんか喜んでしまった私です。

作曲・作詞はスティーヴン・リンドハイム。この間の「ウエストサイド物語」もこの方だったんですねぇ。 私としては、この間の「カンパニー」の方が身近ですが・・・で、この前もなんか小難しい 歌を歌っているなぁと思ったが今回もまた・・・
1幕終わった時はどうしようかと思っちゃいました。一緒にいった友人もおなじだったらしく… ふたりで気持ち悪い〜(´〜`)って(笑)。
フラットな曲とでも言いましょうか!!歌っている人が悪いのか、 そう言う曲なのか・・・はずれてるのかはずしているのか…わかんないけど、とにかく 1幕の最後の「田舎でウィークエンド」の曲を除いて とにかくすっきりしない旋律が並ぶんだ(^_^;)。
おまけに人間関係もごちゃごちゃしてて・・・前置き長くて・・こりゃぁ〜失敗したかなと思ってしまった。
でも、1幕の終わりから2幕はテンポ良く、終わり良ければってかんじでまあ楽しかったかな(笑)

女優デジレには愛人がいて、その愛人には妻がいる不倫。そこに昔の恋人フレデリック( 18歳という幼い妻アンがいる)と再会し、良い感じになったところに、 愛人カールマグナス伯爵(こちらにも妻シャーロットがいるの)が現れはちあわせ。フレデリックには ヘンリックという息子がいるがこれがアンに惚れていて悩んでるの…
こりゃ真夏の夜の夢の世界だわね^^;。
デジレがフレデリック夫妻をデジレの娘と母親(この人も曲者なんだわね)が住んでいる別荘に、 招待して、そこに伯爵夫妻が無理矢理乱入してきて・・ 絡まりながら、なるべく姿に収まるってコメディ。
勝手にやってなさい(笑)って感じなんですが、それぞれが一生懸命だから笑える。

ターコさんのデジレがねェもぉ〜可愛くってねェ・・・(∩.∩)。ふたりの男に挟まれて、 困った姿がなんともプリティ(笑)。すごいなって思ったのは、どーもちんたら進んでいるなぁって思っていて、 この方がでてくると…舞台がキュッとしまるのだな。歌は・・・それであってんだかどうかわからないけれど、 とにかく歌いきってしまう・・・主題歌をしっとりとせつせつと歌う。。地を這うような声ですが(これ誉めてんですからね) たまらなく色っぽかった・・・
女優って言葉がナンテ似合うのでしょうねぇ。どんなにわがままでも愛される存在・・・ そんな存在感がすごかった。1幕ラストの紫のスーツ姿がすきだわぁ〜。

はっきりと。気持ちの悪い歌が多いので、とにかくはっきりと歌っている人が今回よかったんですよ。
そう言う意味で、ちょっと辛かったのがフレデリックの細川さんの歌…。私べつに少々音痴でも、 台詞の中の歌になってて、言いたいことが伝わればOKって人なんですが・・どーも何言っているのか 分からなくて。。。(^_^;)。
それさえなければ、役柄的には、ナイスなおじ様でよかったんですがねぇ。

ラスト収まるところに収まったけれど、ほんまにええんかいって夫婦の 伯爵夫妻。寺泉さんはね、歌えるんだぁ〜ってびっくりした。
とりあえず自分勝手で、女をなんだと思っているんだぁって感じの男。いつも大張りきりで猪突猛進・・ はっきり言って笑えました。
なのにシャーロットは、愛しているのねェ。自分のために最後フレデリックと決闘してくれるって・・・ 喜んでた彼女…もしかして・・・一番壊れてるのはシャーロットかしら(笑)。
シャーロットはヤンさん(安寿ミラ)。退団後初めてみた舞台だったので…最初はドレス姿が・・・^^;
って私の思い入れはおいといて・・・上手いなぁって思ってみてました。台詞の間とかテンポがねコメディって はずすとおもしろくないもの…。
感情の起伏ストレートに出せる役で、みていて一番分かりやすいかなぁ。この話・・・良く考えると、 この人がいなかったらここまでこじれなくてすんでると思うぞ。
でも・・・この夫婦すきだなぁ私(笑)

アンの役の高塚さんは、かなり小柄ですねぇ。子役できそうな…。早口で・・・このタイプの 女性(アン役自体のことよ)は私が苦手だから・・・コメント控えます(笑)。
デジレのハハがね、「夜は3度微笑む」とかって言うの・・・でもそこいらの意味がちょっとわからずら かったなぁ。本当にものすごい貴族なのか、妄想癖があるのか、昔は・・・昔は・・って言うの。 私にとっては謎の人物でした^^;。

コメディの舞台で笑える舞台なんだけれど・・・私の前に座っていた団体さんが・・・異常に反応してて、 最初のたるいなぁってシーンでもなんかちょっとあると大笑いしてる…
きっとリピーターなんだろうなぁって思ったてたら。ヤンさんのファンねあれは、出てくるといっせいに オペラグラス上げるの…(私の視力でそんなオペラグラス必要とする席ではなかったんですよ)
似たようなこと私もしてるんだろうなぁって思うと・・・(^_^;)゛人の振り見て・・・゛ってかしらねぇ(笑) まあ・・団体さんだったからねぇ・・・

7月4日 「好き嫌い」
単行本になっていたよって友人が教えてくれたのでさっそく購入しました。 っていっても、新書版で発行された時にちゃんと読んでるんですが邦ちゃんの本ってね、 たまに読み返すとすごく面白いので、手元に置いておきたいんです。
この「好き嫌い」は、邦ちゃんの好きな料理6品を小道具にした恋愛小説(あとがきより)なんです。 「もんじゃ焼き」「ちらし寿司」「具なしロールキャベツ」「味噌汁バター」「バナナのシャーベット」 「手打ち蕎麦」。 なんだかとぉっても庶民的なメニューがそろっている。どの恋もとぉーってもコミカルで、 ロマンチックってな話しではないけれど、とぉーっても可愛い。

いちばんのお気に入りはね…「もんじゃ焼き」かな。
実は一度も食べたことのない代物…なもんで、これ読んでいつか絶対食べるぞーって(笑) いいつつ数年過ぎてるわ…(^_^;)。下町情緒たっぷしのこの話。
もんじゃ焼きを一生懸命2人で作る姿ってなんかほのぼのしてていいと思いません??私は ロマンチックなレストランの食事よりもずっとあこがれるんですけどねェ・・・^^;
食は文化っておっしゃってますが…これまた納得。その家の味って、 染み付いているから、いい悪いは別にしてそこが基準ですよね。「味噌汁バター」の主人公は、 人の食べ方の感覚がいっしょでないとどーも気に入らない。やあぁっと゛食゛の赤い糸にめぐりあえた と思ったのに・・・その人の家では、味噌汁にバターを入れると知って…大騒ぎ(笑)。 でも、それをやんわりと思いなおさせてくれる友人がいて・・一件落着。そんな友人の登場も、 とぉっても自然に優しく感じられ、人の輪が素敵なものに感じさせてくれます。
かなり極端な性格の主人公が次々でてきますが、これに近い人は多いなぁと妙に思っちゃうところが、 邦ちゃんの魔法なんでしょうかねぇ。

そーいえばどこかの番組で、「人と食べるのも、食べているところを見られるのも大好き」って 言っていたっけ…そんな食べることに対する愛着がひしひしと伝わってきます。
どっちかっていうと、より好み激しい食生活の私は、どっちかっていうと人と食べることが苦手なもんで、 ちょっと羨ましかったりするんだな…

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