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Lost Worlds: ホビージャパン版LW作品について

このページは。

ホビージャパン(以下HJ)が発行している LWシステム対応本に関して、まとめたページです。
2010.May.1 時点での発売物件まで、記述済み。

すでに『LW作品リスト』において、ホビージャパンが発行しているLWシステム本について簡単には触れました。
このページでは、もう少し踏み込んだ視点での内容を書いていきます。

はじめに。

HJが発行しているLW本は、一般には『クイーンズブレイド』と呼ばれています。そして現状、日本では、『LWシステム』自体が『クイーンズブレイドというゲーム』として扱われている節があります。
ですが、友瀬は本サイトにおいて、あえて『クイーンズブレイド』という呼び名を用いずに『HJ版LW』と呼ぶことにしています。以下、その理由を簡単に。

過去、類似の展開をしている作品群とのバランス
例えば『KoDT』シリーズは、『KoDTというストーリーに出てくるキャラクターたちをLW本として作った』シリーズです。 そしてこれらは、『LW作品の、KoDTシリーズ』として、扱われています。
同様に、『Rune Sword』シリーズは、あくまで『LW作品の、Rune Sword』シリーズです。
この視点で見て、『クイーンズブレイド』シリーズもあくまで、『LW作品の、クイーンズブレイド』シリーズと扱うべきだと考えています。
HJ自身が多数のブランドを展開しているから。
当初HJは、『クイーンズブレイド』というグルーピングでしか、LW対応本を発行していませんでした。 しかし現在では、もともとの『クイーンズブレイド』以外にも『クイーンズゲイト』『クイーンズブレイドリベリオン』などの複数のブランドが、並行展開されています。
これらを全部まとめて『クイーンズブレイド』と扱うのは紛らわしいですし、『QB/QG/QBR』などと書くのも読みにくいでしょう。
そもそも、展開の仕方が。
現状HJは、この『クイーンズブレイド』という言葉を、一種の世界観として使っています: 同じ世界観・キャラクターを、アニメや漫画・小説、ゲームなどなどの様々な分野に、同じこの『クイーンズブレイド』というタイトルを冠して展開しています。
そのため、これを『ゲームブック用のタイトル』として使うことは、かえって誤解を生むと考えています。

HJ版Lost Worlds シリーズの特徴

HJ版の作品は、システム的にはもちろん、Lost Worldsそのものです。 が、従来の海外展開版に比べるといくつかの違いがあります。

見た目が違う!

見た目は第一印象につながる重要な要素です。 この点について、HJ版は、いろんな意味で従来のLost Worldsとは一線を画すものとなっています。

大きい。
一般的なLW本は、ハーフレターサイズ(8.5inch x 5.5inch==おおよそ140mmx216mm。日本でのA5に近い)です。
対してHJ版は、B5サイズ(182mmx257mm)。
計算比率では約1.2倍ですが、並べてみるとかなり大きく感じます。
硬い。
一般的なLW本は、中綴じ製本。
対してHJ版は、ハードカバー製本された上に別途カバーまでかけられています。
正直LWのページ数には不釣合いな、大げさなつくりに見えます。
絵が個性的(笑)。
一般的なLW本は(もちろん作品にもよりますが)、硬派なファンタジー絵。ただし、イラストの質については決してよいとはいえないものが多いです。
対してHJ版では:ポージング・アングルには賛否両論はありますが、美麗には違いなく、とりあえず一部男性顧客にはかなり好評を呼んでいるようです。

トータルで見て、「画集」としての需要まで見込んだ装丁と考えられます。

世界観が違う!

現状FBI社が版権を持っている一般的なLW本では、各本のキャラクター達は「1人の戦士」に過ぎません。
もちろんそれぞれが個性的な技・戦法を持つ個性的なキャラクター達ですが、こと非戦闘面についてはキャラクター名以上の色づけはほとんどありません。
中には『既存の創作作品とタイアップ』することで、『既存のキャラクターのイメージ』を持つタイプの本もあるにはありますが、販売元であるFBIではそういう面についてはほとんど触れていません。

対してHJ版、特にQB/QBRの各シリーズでは、登場人物達それぞれについて、細かい設定が行われています。
しかも、その設定は個々のキャラ独立というわけではなく、互いに影響しあう複雑な関係が構成されています。
ことゲームという観点ではあまり意味はないですが、この設定によって多数のストーリーが生まれており、日本国内でのQB/QBRの展開に一役買っていることは間違いありません。

同じHJ版でも、QGは少し毛色が変わっています:こちらは『他ブランドで知られた有名キャラ』がLW本化されているもので、HJからは個々のキャラについてのストーリーは、ほとんどサポートされていません。唯一、このシリーズの主人公として作られたアリスだけが、その『いろんなブランドのキャラがいてもおかしくない』世界観を背負っています。
その意味で、ややストーリー展開は弱いのですが・・・それでも、非HJのLW本・シリーズに比べると、格段に詳しい背景を保持していると言えるでしょう。

ルールと同梱物が違う!

HJ版は、原則的にはLWシステム対応ですが、一部のルール・同梱物が省略されています。
それがファンタジーカードです。

FBIが扱うLW本では普通同梱されるカードそのものは添付されておらず。本に記述されるルール上も『HJ版同士で戦うときには使わない』と記述されています。
一応、個々のキャラクター自体は、ファンタジーカードに対応しています:それらを使うための能力値やルールテキストが、残っています。また、一時期無料配布されたカードにルールの翻訳がついていたりと、完全に対応していないわけではありません。ですが、ファンタジーカードそのものが流通していないため、現実的には使えない状況です。

翻訳版と、新作版

HJ版は、その作られ方の観点で、大きく2つのグループに分けることができます。
1つは『翻訳版』というべきグループ。そしてもう1つは『新作版』と言えるグループです。

翻訳版

翻訳版とは、英語版の既存作品を元にデータを翻訳、イラスト部分はHJ版独自のモノに入れ変える・・・というような体裁の作品です。 翻訳に際して、イラスト・キャラに合わせた若干のローカライズがなされることもありますが、あくまでローカライズの範疇。
つまり極端な言い方をしてしまえば、絵さえ無視すれば、英語版を手に入れることが可能ということです。
筆頭は、QBレイナ。彼女はデータ部分に関して、ほぼ『Man in chain with Sword and Shield』そのものです。

前述の通り、HJ版では今のところファンタジーカードが同梱される体裁の本は存在していません。ファンタジーカードを使うキャラクターの翻訳版は存在していますが、その場合はカードを使わない体裁にローカライズされています。
例えば、RedMagic に対応している Teflon Billy は、魔法カードを使うMagic行動を削除するかたちにアレンジされました。
別の例では、Gimmikカードを用いる『忍者』"Ninja with ninja-to" は、『使用カードを手裏剣に固定する』かたちで翻訳されています。

新作版

新作版とは、LW用データを文字通り『新規に設計』した作品です。データは本家の Alfred氏およびJill女史に依頼して作成されています。
今のところ『HJ版==日本語版』しかない作品とも、言えます。
発売順で見ると、QBメルファが最初の作品です。

電子書籍対応。

一部の本は、電子書籍版も出版されました。
これは本家LWシリーズでも行われていない、時代に沿ったものといえるでしょう。

2020年現在「無印QBシリーズ」「リベリオン」の各シリーズが Amazon・Kindleで電子化されていることを確認しています。
ただし、キャラクターシートも1つのパッケージとして供給されてしまっているため、「本を交換する」ことができず、ゲーム本としては使いづらいことは否めないようです。

HJ版 個々のキャラについて

この節では、個々のキャラについて記述します。
観点は『翻訳版か新作か』『翻訳版の場合、元LW本との差はなにか』です。 いわゆる対戦攻略や、ストーリー面といった観点での記述ではありません。

シリーズ共通の修整内容

「クリティカル」「パートナー戦闘」「ファンタジーカード対応データ」といったものがサポートされていない元作品においては、これらが追加されています。

クイーンズブレイドシリーズ

レイナ

「剣士」ベース。大きな変更はありません。
見た目は皮紐を巻いているだけの絵ですが、鎧は元キャラ通りチェインメイルです。

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リスティ

「ジャイアントゴブリン」ベース。大きな変更はありません。
見た目はせいぜい皮鎧ですが、鎧は元キャラ通りブレストプレートです。

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イルマ

「短剣戦士」ベース。大きな変更はありません。

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ノワ

「Woman /w Quarterstaff」ベース。
・元キャラが着ていたチェインメイルは使用していません。
 代わりに「身にまとわりついて適時硬化するペット」がいて、それが身を守る設定になっています。

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トモエ

「サムライ」ベース。
・「恩」ルールが削除されています。名前のある固定キャラを扱うQBでは不自然なルールとして削除したそうです。
・鎧未着用、代わりに「防御の呪符」が周囲を浮遊・防御力を高めている設定になっています。

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エキドナ

「Flaming Cherry」ベース。
・足払いで相手を転倒させておく時間が1ターン短くなっています。バランス調整の結果だそうです。
・剣・盾・短剣の持ち方組み合わせで、どういう行動が可能か明示・わかりやすくなっています。

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メナス

「Kharis,the Royal Mummy」ベース。
・元キャラの「病原菌接触」が、「のろいの接触」に変更されています。

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エリナ

「Felina the Tiger Lady」ベース。
さすがに元キャラがトラ人間だっただけあって、変更は多いです。
・装備に「鉄の爪」がついています。それ以外の装備(防具)は元キャラ同様「装備なし」ですが、防御性能はトラ人間自前の皮相当のままです。
・元キャラの「(クリティカル効果を持つ)噛み付き」が、「(心理ダメージからクリティカルになる)ささやき」にコンバートされています。
・元キャラの「(恐怖で行動を制限する)恐怖の吼え声」が、「(物理的に行動制限する)ワイヤー捕縛」にコンバートされています。
 関連して、ワイヤーが武器に固定されている設定から「武器を落としているときは使えない」ように。
 また、制限力自体も弱体化しています。

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3Dレイナ

「Woman in Scale /w Sword and Shield」ベース。大きな変更はありません。 見た目は皮紐を巻いているだけの絵ですが、鎧は元キャラ通りスケイルメイルです。

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アイリ

「ゆうれい男」ベース。大きな変更はありません。

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カトレア

「Mac Aber, Highland Warrior with Claymore」ベース。
自分の子供を常に連れ歩いているようですが、ゲーム上は『この子供はいない』扱いです。

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ナナエル

「Winged Gargoyle with Scimitar」ベース。
設定上は『無敵』であり、攻撃をうけてもダメージをうけないことになっています。 もちろんこれではゲームにならないため、ゲーム上は『腰に下げたミルク』が体力相当であり、これがこぼれるとダメージ相当、すべてのミルクが失われると負け、という扱いです。

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ニクス

「KODTシリーズ、BOB, Teflon Billy」がベース・・・ですが、その面影がないくらいの大改造がなされています。
Billyに比べるとかなり弱体化されていますが、もともとKODTシリーズが冗談シリーズだっただけあって、これでもまだ強い。
・Billyの持っていた「ファンタジーカードを使った魔法」は一切ありません。
・攻撃力は全体に弱体化。それでもまだ強い。

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メルファ

完全に新作。類似したキャラもありません。

メローナ

完全に新作。類似したキャラもありません。

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クローデット

完全に新作。類似したキャラもありません。

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ユーミル

「小人の闘士」"Dwarf with pole-ax" ベース。
・近距離の修整値が、全体に+1〜+2強化されています。

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アレイン

"Sylvestra" The Wood Elf ベース。
・受け流しをすると『相手の次の行動を強化』するデメリットがつけられています。

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アルドラ

"Medusa" Greek Mithos ベース。
・『下半身が蛇』だったMedusaに対して、アルドラは人間体。尾の代わりに『股間の隠し武器』を割り当てています・・・だからと言って『尾を負傷』を『股間を負傷』にするのはやり過ぎだと思います(苦笑)
・身長が3に『低下』させられています。

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クイーンズブレイドリベリオンシリーズ

アンネロッテ

完全に新作。類似したキャラもありません。

ミリム

「騎士」ベース。
・見た目の肌面積はQBの中でもトップクラスですが、『振動球によるバリア』によって硬さを実現しているようです。
・武装はチェーンソーっぽいですが、攻撃力はあくまで並みの剣と変わりません。
・防御しながら接近(56)が、盾必須の行動となっています。騎士ではFAQにおいて 『盾がなくても剣があればOK』となっていたので、弱体化と言えそうです。

ヴァンテ&ユイット

"Zzz..." Zombie ベース。
ヴァンテは『ゴーレム』であり、ユイットが操作をしている設定。ゲーム上はユイットは『体力のない、いないと同然』の扱いです。

ターニャン&サイニャン

「ユニコーン」"Unicorn" ベース。
『四足のユニコーン』を『紐でつながった2人組』に、大胆にコンバート。
・2人組ですが、体力は2人共通という変則扱い。でも最大体力は『ユニコーン用のトーナメントルール』に従った12と、弱体化されています。
 魅了の使用回数制限、魔法抵抗力の削除など、他にもいくつかの弱体化が含まれます。
・ユニコーンの角に対応するのは、剣になっています。落下がおきないなど、変則です。

シギィ

"Ursa" the bagbear ベース。
鈍重な代わりにパワフル&高スタミナだった元キャラを、パワー・スタミナ面で弱体化。
また、元キャラの持っていた変則的な妨害系行動を、『聖なるポーズ』にコンバート。
あまり直接戦闘を得意としない『司祭』っぽい性能にコンバートされていると言えるでしょう。

ルナルナ

"Chester" the Jester ベース。
体から生えた触手を武器として使うようになっており、Chester よりも武器落下の影響をうけづらくなっています。
また、いくつかの行動の色が変更されており、トリッキーになっています。

エイリン&ユーミル

"Amara Wintersword" ベース。
2人組ですが、ユーミルは『オプション』的位置づけ。 『斧+短剣』の二刀流を使える Amara の『短剣』部分をユーミルに置き換えています。
これによって『ユーミル準備』という『短剣を構える』相当の行動をすることで、ユーミルによる攻撃ができるようになり。
『火炎壷』という『短剣投げ』相当の行動をすることで、ユーミルの行動ができなくなります。

召喚士アルドラ

"Zocchi the Magician" ベース。
元キャラが持っていたMagic行動を、カードを使わない魔法として実装しています。
具体的には、必ず『7ダメージ Fireball』を使う設計とし、これを通算2回成功まで使用できるようになっています。元キャラは『マジックポイント14』だったので、ほぼ元データ通りのふるまいといえます。

ブランウェン

"Lizard man with Scimitar" ベース。
『鈍いけどタフ』だった元キャラを、『ベテランで強いんだけど、拘束されていて実力を出せない戦士』形にコンバート。QBRによくある『無敵のお供』として、『親分であるゴブリン』も一緒に描かれています。
人間ゆえに、リザードマン特有の『尻尾をふりまわす』攻撃は素直に実現できず、拘束の一部である『脚につけられた鉄球を振りまわす』形で表現しています。

リリアナ

"Daniel, the Pirate " ベース。
海賊だった元キャラを、割と素直にコンバート。
一部の行動を実施している武器の形状・結果的アクションが変更されていますが、本質的な変更はありません。

ライラ

"Arafael" The Angel ベース。
元キャラが持っていたMagic行動を、カードを使わない魔法として実装しています。
また、元キャラの特徴だった『飛行』状態が、『特殊なパワーに覚醒する』ような表現に変更されています。元キャラ自体が、QBナナエルなどと違い飛行しても身長が変わらないデータだったため、その差を明確にする効果はあるといえるでしょう。

イズミ

"Gildslave" the Dwarf ベース。
元キャラが持っていたMagic行動を、カードを使わない魔法として実装しています。
また、元キャラのドワーフゆえの大体力・低身長という特徴が、人間らしい値に変更されています。

クイーンズブレイド グリムワール シリーズ

アリシア

『不思議な国のアリス』をモチーフ。
"Mischa Redblur, Ultra Sorceress"ベース。
元キャラが持っていたMagic行動を、カードを使わない魔法として実装しています。

ザラ

『赤ずきん』をモチーフ・・・ですが狼連れてちゃだめでしょ(笑)
半新作、というような作品。
キャラシートやページ構成は Rune Swordシリーズの "Hathor-Troll with Axe" と非常に類似。 ですがデータマトリクスはまったくの新作です。 いわゆる『第二世代的データ』にコンバートされた Hathor、というのが近い表現かもしれません。
なお、TrollだったHathorの異常に巨大な体力は人並みに減らされていますが、再生能力はそのまま残っています。

ティーナ

『人魚姫』モチーフ。
完全に新作。類似したキャラもありません。

ゴールディー

『金太郎』モチーフ。
"Thorgal" Worm Slayer ベース。
元キャラが持っていた対ドラゴン専用の行動は、『対動物』技に変わっています。

グレーテル

『ヘンゼルとグレーテル』モチーフ。
データは完全新作。
動作のふるまい的には、ヒルトロールに少し似ています:二重人格的キャラで『狂暴化時の姿を持っている』感じです。

カグヤ

『かぐや姫』モチーフ。
魔術師/NOVAの "Figther Mage With Magic Sword" ベース。
HJ共通の『ファンタジーカードを本のデータに直接インプリメント』のかたちで、魔法はファイアボール固定。
また、元キャラが持っていた魔剣もインプリメントされたため、突撃やオレンジの修正値がすごいことになってます。

セイテン

『西遊記』モチーフ。
"Umslopagaas" Scorpion Wizard ベース。
元キャラは『サソリの尾による毒攻撃』と多彩な『魔術』行動が特徴的なキャラ。これらの独特の行動をゲンジョウやハッカイ、自分の魔術で再現しています。

デスピナ

『ハーメルンの笛吹き男』モチーフ。
"Acanthus" The Sage ベース。
元キャラが『杖での打撃+武器不要の魔術』のスタイルだったのに対して、『笛で打撃&笛の音で魔術+短剣』のようなかたちへのアレンジ。そのため、武器落下による影響がかなり変わっています。
また他のHJ版同様、元の魔法カードを「特定カード固定」にして本にインプリメントしています。

スノーホワイト

『白雪姫』モチーフ。
完全に新作。類似したキャラもありません。

シンデレラ

『シンデレラ』モチーフ。
完全に新作。類似したキャラもありません。

クイーンズブレイドLIVE シリーズ

アイリ改(実写版アイリ)

完全に新作。
一応元のアイリ/旧Wraithに準じた特殊能力を持っていますが、大きく変更されています。 同じモチーフ・コンセプトながら、データ的にはまったく別キャラと言えるものです。
データとは直接関係ないですが、本のページ構造が変則的、という特徴があります。例えば『見開き2ページを使って、LW本の1ページ相当』『本を90°回転して見ることを前提に、データも柱位置に』というような、従来のLW本ではありえないページ配置になっています。

アリシア改(実写版アリシア)

完全に新作。
キャラシートは元のアリシアとほぼ同じですが、データマトリクス的にはまったくの別キャラです。

リリアナ改(実写版リリアナ)

完全に新作。
キャラシートは元のリリアナとほぼ同じですが、データマトリクス的にはまったくの別キャラです。

クイーンズゲイト シリーズ

アリス

完全に新作。類似したキャラもありません。

虹原いんく

「Meresin, Dwarf with Warhammer」ベース。性能面では、武器投げ攻撃(相当)の威力がやや低減されています。
またこのキャラクターでは、フレーバー面で恐ろしいほどのアレンジがかかっています。
彼女は一般的な「戦闘」ではなく、「英語のレッスンを行い、その心理的な影響力でダメージを与える」という設定になっています。
設定的には、かなりこまったちゃんです(笑)

いろは

"Horras" Hob-Goblin ベース。
二刀流ですが、元ゲーム:サムライスピリッツ系に合わせ、『2本一組』で扱うことになっています。
性能的には単純に弱体化。ファンタジーカードとの剣類の扱いがやっかいそう。

不知火舞

完全に新作。類似したキャラもありません。

ディズィー

完全に新作。類似したキャラもありません。

真鏡名ミナ

完全に新作。類似したキャラもありません。

チャムチャム

完全に新作。類似したキャラもありません。

かすみ

"Ninja with Ninja-to"ベース。
忍者の特徴の1つ・ギミックカードには非対応。データ的には『必ず手裏剣を使う』設計になっています。ギミックのコストは省略されたため、何回でも使用できるようになった代わりに、コメントが若干修正されて連射はできないようになっています。

リリ

完全に新作。類似したキャラもありません。

カーチャ

完全に新作。類似したキャラもありません。

服部絢子

"Azlana Darque, Sorceress with Broadsword"ベース。
大きな変更はありません。

柳生十兵衛

完全に新作。類似したキャラもありません。

アイヴィー

完全に新作。類似したキャラもありません。

真田幸村

完全に新作。類似したキャラもありません。

ノエル=ヴァーミリオン

完全に新作。類似したキャラもありません。

タキ

完全に新作。類似したキャラもありません。

関羽

完全に新作。類似したキャラもありません。

ピュラ

半新作、というような作品。
キャラシートやページ構成は Rune Swordシリーズの "Cal-Warrior with Sword and Shield" と非常に類似。 ですがデータマトリクスはまったくの新作です。
いわゆる『第二世代的データ』にコンバートされた Cal、というのが近い表現かもしれません。

スーチーパイ

完全に新作。類似したキャラもありません。

補足

上記内容で、わざわざ装備についての記載をしたのには、意味があります。ファンタジーカード対応のためです。
LWシステムではさまざまな装備品がカードによって提供されているため、書かれている装備によってはカードの利用可否が変化するのです。

例えば顕著な例では、トモエやノワなど、元キャラと鎧の差があるコ。
彼女たちの元キャラ、サムライは皮鎧、Qwarterstaff使いはチェインを着ていたはずですが、翻訳版のキャラたちは鎧は着ていません。 そしてファンタジーカードには「Full Plate Armor」というものがあります:これは「鎧を着ていなかったキャラはダメージ−2、皮やチェインを着ていたキャラならダメージ−1」という効果を持ちます・・・つまり、トモエやノワはこれを着ると、元キャラたちよりも得なのです。

別の例では、ニクスで顕著になった「炎ダメージは布鎧に強い」というような属性モノ。布防具が多いHJ作品同士が多い環境では、ニクスは何かと有利になりそうです。

このページは友瀬 遙 によるものです。
URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~tomose/lw/hjbooks.htm (tomose@mua.biglobe.ne.jp)