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Lost Worlds の紹介。

Lost Worldsってなんだ?

LOST WORLDS とは、アメリカのゲームデザイナー・Alfred Leonardi氏が開発した、「対戦型ゲームブック」です。
初出は1984年、NOVA Games から発売され。以来今日に至るまでいくつかのゲームベンダーから発売が続けられており、 のべ50作を越える作品が発表されているシリーズです。
長い間老舗のゲーム会社 Flying Buffaro がハンドリングしていましたが、2013年5月末をもって Firelight Gamesが権利を取得しています。ちなみにこの FLG、Alfred氏の娘さんである Jill女史の会社とのこと。

ゲームブックというと、日本でも1985年ごろに一大ブームとなっていた「選択肢があって、選んだページに次々ジャンプしていく読み物」を連想される方もいるかもしれませんが、大分趣きが違うものです。

Lost Worldsの扱うテーマは「ファンタジー系世界における、1vs1の刀剣格闘」です。プレイヤーは1人のキャラクターを操り、他プレイヤーの操るほかのキャラを倒すことを目的にします。
規模的には、まさに一瞬がプレイ単位:一太刀が一手番のレベルです。運の要素はほぼありません・・・すべては、行動が必然。慣れれば1手番に1分とかからない、こういう非電源系ゲームとしてはスピーディでダイナミックな戦いが繰り広げられます。
ゲーム機などでさまざまにある対戦格闘ゲームを、非電源系のシステムでやっている・・・そう考えると、わかりやすいでしょう。
昨今であれば、『ソウルキャリバー』シリーズが、雰囲気的に非常に近いものです。

コンポーネント的には、1冊の本が1人のキャラクターを表現しています。本の中には、そのキャラのさまざまな能力が組み込まれています・・・格闘ゲームをやっている人なら、「当たり判定の大きさ」「技の判定の強さ・速さ」「スキの大きさ・小ささ」などが表現されている、といえば、なんとなく判ってもらえるのではないでしょうか。

日本語での展開。

簡単なゲームではありますが、やはり邦訳の有無はとっつきやすさ/難さに直結します。
幸い、Lost Worldsは2回ほど翻訳の機会があったため、当時を知る人間であれば見たことはもちろん、入手した方も多かったのでは。

詳しくは、弊サイト内のこちらにてまとめていますので、興味があれば。

日本ソフトバンク版
1985年ころに発売されていたもの。当時発売されていた NOVA版のうち16作が翻訳されていました。
ホビージャパン版
2005〜2015年ころに展開されていたシリーズ。直接的な翻訳というよりは、システム・データをライセンスで利用して、イラストを日本で独自作成したような製品です。
さらに、一部の作品は新規にデータが作成された、『初出作品』になっています。

入手方法

はっきり言って『古い』ゲームのため、さすがに入手が難しくなってきています。

英語版については、以前は Flying Buffaro や Firelight Games のページにて販売されていたのですが。
2023年3月時点では Flying Buffaro での取り扱いはなく。
Firelight Games に至っては、サイト自体が消滅してしまっています。
参考⇒Firelight Games(リンク先死亡)
参考⇒Flying Buffaro(FBIのサイト自体は生きているが、LW販売ページ消失)

ホビージャパン版の作品については、2018年時点ですでに紙出版としては展開は終了していますが、一部は電子書籍で入手可能です。

補足。

上述のとおり、2023年3月時点で「英語版での LostWorldsのサポートサイト」が事実上消滅しています。
弊サイトでは、英語版サイトありきでその翻訳(+訳注)をしているページがいくつかありますが、そのよりどころが無くなってしまっている状態です。それ以外でも FBI/FirelightGames に関する記述がいくつかあると思います。

これらの情報を適切な形に修正するには少々手間がかかるため、まずはこのページにて告知しています。
ここ以外のページについては、気が向いた範囲で適時反映する予定です。あしからず。

このページは友瀬 遙 によるものです。
URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~tomose/lw_what.htm (tomose@mua.biglobe.ne.jp)