マニュアルカメラで撮る航空祭 2009/11/1

今日、小松基地の航空祭に行った。午前は晴れていたが予報よりやや早く雨になってきた。予報通りなら豪雨(そのとおりになった)なので、メインのブルーインパルスの飛行のまえに引き上げた。雨で傘を差しながら見るわけにはいかないし写真も撮れない。もうすこし天候は持つもの、と思っていたが諦めて帰った直後、豪雨になったのでまあ良い判断だったかな、とも思う。

さて、午前はF15などの飛行があったのでその写真を写した。小型のコンパクトカメラを息子に預け、一眼レフで撮影したが、デジタルと同時に10枚少々残っているフイルム一眼レフも使った。こちらはフルマニュアル機である。航空機のように移動の早い被写体を、しかも望遠で写すなんで無謀なことなのだが、ひとつ思うところもあって写してみた。
低空で飛ぶ飛行機、やはり早い。そして、ある程度の距離があるとはいえやはり無限遠固定、というわけにはいかないようだ。おまけに手元の望遠は全てオートフォーカスなので無限遠よりも先に進んでしまう。だから、無限遠に一度ちょんと当てて少し戻す、なんて技も使えない。だけど、案外写せたように思う。ピント合わせがそれなりに追いついたのである。以前風景写真で望遠を使ったときは結構時間がかかってしまったのだが、今回はまあまあだった。空を背景にしてるから、かもしれない。そして、露出はほぼ固定でよい。あとは構図であるが、これもまあなんとかなる。フイルム巻き上げも手動なので連写はできないから、1枚ちょっと早めに写してもう1枚、という程度しか写せない。あれもこれも、というわけにはいかない。それでも、1枚くらいはまあまあな仕上がりになるのでは? と思う。

で、”思うところ”というのは? 今のカメラはデジタルばやり。フイルムであっても連写があたりまえである。上位機種なら秒10枚撮れる。シャッタータイミングは連写で稼いでいるような人が非常に多い。やはり1発で決めなくては、と思う。幸か不幸か? 隣のそのプロ級のカメラを持つ人がいた。私は時折マニュアルカメラで撮影。距離リングをちょこまかと動かしてベストと思うところで1枚。その間、隣人は約10枚。なんだか楽しい撮影である。


航空祭、デジタルでも写していました。念のため。

広角から標準へ? 2009/8/30

最近、使用するレンズがちょっと変わってきたな、と感じている。望遠の使用頻度はもともと少なめでたいして変わらないのだが、それ以外が24mmの広角から 35mmや 60mmなど標準に近のレンズを使うことが増えてきたと思う。

私の場合、一眼レフの使い始めは 50mm1本だった。これは父が使っていたカメラとレンズである。そして、最初に増やしたのは広角の28mm、次いで望遠の 80− 200mmである。その後で35mmを買ったような気がする。この時点で一番良く使うのは 28mmだった。35mmはそれほど使っていなかった。
その後、カメラをオートフォーカスにしたとき、 24mmを買い、 80−200mmもオートフォーカス用に変えた。 28mmは非常に使いやすいレンズであったが、あえて
24mmを選んだのはマニュアルフォーカス用とはいえ 28mmを持っていたのでそれとは違うレンズにしたかったからである。24mmは 28mmよりちょっと広く、これが便利なこともあるが逆に広すぎることもある。どちらかといえば28mmがよいのだけどオートフォーカスということで 24mmばかり使っていた。この時点で一番良く使うレンズは24mm、次いで 80− 200mmであった。50mmは F1.4と明るいのでそれが必要なときは使っていたが、頻度は低かった。35mmもマニュアルフォーカスなのでつい楽をして 24mmということが多く、28mmは 24mmと類似なので頻度は更に低かった。旅行などレンズの携行に制限があるとき、24mmと 80− 200mmのみを持ってゆくことが多かった。
カメラがデジタル一眼レフになったとき、レンズはそのまま引き継いでいて、凧のイベント専用に 70−300mmを増やし、更に 60mmマイクロレンズを追加した。マイクロレンズ、多くのメーカはマクロレンズと言っているものであるが、至近距離までピントを合わせることが出来るレンズで、花や昆虫などを写すのに良く使われる。近距離専用ではなく、通常通り無限遠まで使えるので普通のレンズと同様に使うことも出来る。標準レンズより暗いのだが、収差などは良く抑えられていて非常に優れたレンズである。
さて、現在使うレンズである。 24mmが一番良く使うことには変わりはないと思う。が、”思う”と書かなくてはいけないくらい頻度が減ってきている。望遠の頻度は変わらないし、常用が24mmであることも変わりないのだが、 35mmの使用頻度がかなり高くなってきた。また、60mmも結構使うようになった。 50mmを使う機会が少ないことは変わりないが、60mmも標準としてほぼ同等である。
変わってきた理由、デジタルとフイルムの 2台のカメラを併用するために35mmをつけてゆくことも理由だと思うが、 35mmの良さを再認識した、というのがあると思う。60mmもオートフォーカスだからということもあるが、標準域を見直した、ということもあると思う。実際、使ってみてちょっと長いかな? と思いながら60mmを向けてみると景色が意外ときれいに切り取れたりする。以前使っていた 80mm(望遠の最広角端)ではちょっと狭すぎ、と思うことも多かったが、60mmはすんなりと写真になってくれる。なかなか使いやすいレンズだと思う。 そして 35mmである。建物を中心に写すにはこれはちょっと狭い。だけど、人を含めて写すとなかなか良いな、と思うようになってきた。建物ではなく、街角を風景として写すにも丁度よい。適度なアップ感、というのだろうか。

先日、カメラに関する軽い読み物を読んでいると、年齢と共に常用レンズが長くなる、との記事があった。常用レンズの焦点距離は年齢と一致する、とも書かれていた。これは、20歳代では 24/28mmあたりなのに年を取ると50mmあたりになってゆく、というのである。望遠は使う目的がはっきりしているので別にするとすれば、私の場合、確かに常用のレンズの平均は長くなっている? これは年のせいとは考えたくないのだが・・・。

カメラの暴走? 2009/7/27

デジタルカメラで、一眼レフにしかできないことのひとつに、背景を大きくぼかすこと、がある。写真でのボケ、これはピントが合わない部分のことであるが、レンズの焦点距離が長いとピントの合う範囲が狭くなり、ボケの範囲が広く大きくなる。広角レンズは広い範囲にピントが合い、望遠レンズは一部のみになる。さて、デジタルコンパクトカメラは撮像素子が小さいため、写る範囲は望遠相当であってもレンズの焦点距離が短い。広い範囲でピントが合う。これは利点でもあるが、ボケは少なくなり、たとえば人物を写したとき、背景もくっきりと写ってごちゃごちゃした写真になってしまう。一眼レフなら、背景を大きくぼかし、人物のみ目立たせる、ことも可能になる。

ところが、コンパクトカメラなのにボケの大きな写真が写せる、というカメラが発表された。小さなレンズでどうやって背景などをぼかすか? これは、ピントをはずした写真と合成する方法のようだ。被写体にピントを合わせた写真とその前後にずらした写真を合成してボケを大きくみせる。撮影の時間がずれるので動いているものは無理だが、背景が建物などであれば可能だろう。どんな写真になるか、撮影例は見ていないが一眼レフのように徐々にボケが大きくなるわけではないから不自然になることもあると思う。だけど、一眼レフ風の写真が取れる、ということになる。

さて・・・このような写真、どうだろうか? 悪い言い方をするなら、これは合成写真でごまかし、とも言える。もちろん好意的に考えれば、大きくて重い一眼レフでなくてもそれと似たような写真(決して同じではない)を写せる良いカメラ、となる。だけど、個人的にはすっきりとしないカメラである。最近、いろいろな機能を持つカメラが出てきた。肌を美しく写す、というのもあるらしい。これも部分的な補正であり、ごまかし、ともいえる。これらの機能、写真を楽しむ上では良い、と思う一方でカメラがごまかしの方向に暴走し始めているのでは、と思う。写真だからといって真実を写す必要はないのだが意図的に絵を作るのは行き過ぎだと思う。一眼レフでしか写せないなら、一眼レフに任せればよい。それと似たような写真を合成してまで作るのどうなのだろうか? もちろん、作成者が、たとえば画像処理ソフトで意図的に作るのはかまわない。それは一種の芸術的表現の一つだろう。だけど・・・カメラが、その機能を撮影者が選らんだとはいえ、勝手に絵を作るのはゆきすぎではないか、と感じてしまう。
コンパクトカメラ、これも過度の高画素化が進み、それが限界になってきていろんな機能が付加される方向に動いている。顔認識、笑顔でシャッターを切る、特定の被写体を追いかけてピントを合わせる・・・。良い機能もあると思うが、撮影の補助であれば問題ないと思う。でも・・・基本的な機能に忠実な、まじめなカメラが再認識されて欲しいものである。


鞄選び その3 2009/9/12

カメラ用の鞄選び、一部の人はだいぶ苦労しているようなので、そのような人に参考になるかと思い、昨年からの私の鞄選びのことをまとめて書いてみたいと思う。

カメラ用の鞄、フイルム一眼レフのときは普通の鞄を使っていた。カメラの厚みがあるため、それを入れられる普通の鞄は少ない。だけど、マニュアル操作の一眼レフは意外と軽量である。大きな電池は要らないし、モーターも要らない。だから普通の鞄でも結構使えた。しかし、オートフォーカスとなり、レンズも大口径望遠ズームを用意した時点で少々苦しくなってきた。厚みが必要になったのだが、普通の鞄ではその分幅も高さもある大きな鞄になってしまった。カメラ用鞄としては多少不都合も合ったが、機材、特にレンズが限られていたので結構便利に使っていた。撮影用以外にも旅行用として手ごろだったこともあり、そちらでも活用していた。が、機材が増えると少々無理が出始めていた。そしてもうひとつ、空撮専用のカメラを買ったときに貰った鞄もあった。無料配布用なので質感もそれなりだけど、大きさとしては手ごろであり、使い始めると意外と便利なことが分かった。さすがにカメラ向けに作られている、と感じた。これも結構使い、痛みもでてきたので、デジタル一眼レフ購入を機に新しい鞄を探し始めた。

鞄選びの基準、まず購入予定のD700、手持ちの80-200F2.8が入ることである。新たに凧専用に購入予定の小型望遠ズームが入り、もう少し余裕があること。そして、カメラバッグらしさが薄いことである。この機材が入る鞄は多数あるが、カメラバッグらしいものが中心である。これで市販のカメラバッグの多くが候補から外れる。いろいろ探しているうちに見つけたのがクランプラーであった。カメラバッグらしくなく、大きさは各種あり、中型一眼レフにも十分対応できる。
これとは別にカメラバッグで気になっているメーカが実はひとつあった。ドンケである。相当前に買った雑誌の別冊に紹介されていた。それ以前から定評ある鞄であった。ドンケの定番とも言えるF2に関する記事があり、当時使っていたカメラも偶然ではあるがF2であり、惹かれていた。ドンケは、カメラバッグらしさはあるけれど、ブランドとして魅力がある。ただ、その頃の機材ではF2は大きすぎるので、単なる憧れみたいなものであった。これも候補に入れた。
この時点で上がった候補である。
 ・ニコン扱いの吉田鞄製
 ・ドンケ
 ・クランプラー
デザインはニコンのものが一番だが、厚みがぎりぎりしかない。入るとは思うが、レンズが増えたときのためにもう少し余裕が欲しい。ドンケは収容力はあるが、カメラバッグらしさが強い。クランプラーはカメラバッグらしさが薄く、中では安い。結局、このとき選んだのはクランプラー。その中で比較的大きな7ミリオン・ダラー・ホームであった。

クランプラー、カメラバッグとしては使いやすいものであった。まず大きさが適度であった。その後マイクロレンズを追加し、更にフイルムカメラも入れたりしているが、それでも収容可能であった。この収容力は大きな魅力である。そして、仕切りの自由度が高く、旅行時には一時的にノートPCも格納したことさえある。しかし、欠点もあった。
 ・蓋がマジックテープ固定なので開けるときの音が大きい。
 ・ポケットが少なく、カメラ以外の小物の収納がしにくい。
 ・高級感がない。
ここで、高級感は補足が必要だろう。この鞄はもともと気楽に使うものである。だから、高級感がない、というのは本来は的外れである。だけど、たとえば結婚式にカメラを持ち込むにはこの鞄では? と感じると思う。欠点として書きはしたが、目的が違うのである。
参考までに、クランプラー7ミリオン・ダラー・ホームでの最大収納機材を書いてみる。
 ・ニコンD700 24mmF2.8付き
 ・ニコンF2 35mmF2付き
 ・80-200mmF2.8
 ・135mmF2
 ・60mmF2.8

クランプラー 7ミリオン・ダラー・ホーム
現在はモデルチェンジしている。


さて・・・、2回目の鞄選びである。クランプラー、大きな不満があるほどではなかったのだが、もうひとつ欲しい、と思い始めた。理由はレンズを更に1本追加予定であったことである。クランプラーの7ミリオンダラーでも収納できそうだけどちょっと余裕がなくなるかな、と感じたことである。(結局、7ミリオンダラーでも十分収納可能であった) それに、街中の撮影に限った場合、カメラ関連以外に地図などを入れるポケットが欲しいと思う。また、小旅行的な撮影では本が12冊入るとよいな、と思う。クランプラーにも正面にポケットはあるが、そこに予備メモリ、財布、携帯電話を入れるとほぼ一杯になる。更に、旅行ではノートPCが入ると有難い。というのは飛行機を使うとき、ノートPCの入った鞄を預けるわけには行かないからである。カメラも当然預けられないので、機内に持ち込むときだけ一緒に入ればよい、と思ってのことである。

ここで2つ目の鞄を改めて探し始めた。この時点では、カメラバッグらしくてよいから、まずは収容力、と考えた。候補は、
・ドンケ F2
・ドンケ J1
・クランプラー ザ・ブラジリオン・ダラー・ホーム
が上がった。結局・・・あこがれみたいになっていたドンケF2が復活するのである。そして、同じドンケのJ1はジャーナリストモデルとなっている。クランプラーのザ・ブラジリオン・ダラー・ホームは同社の最大のモデルであり、ノートPCも入る。
ドンケで気になるのは素材の薄さである。もともと報道カメラマン向けのものなので、カメラは傷つくもの、と割り切ってその分収容力と機動性を重視しているという。この点がどうかな・・・と思いつつもドンケに惹かれて行った。やはりブランドイメージだろう。そして・・・大きな後押し、大幅な値下げがあった。その結果、高いと思っていたJ1が非常に買いやすくなった。この機会に、と思ったのだが、いまひとつ踏み切れず、注文をためらっていた。追加注文したレンズが品薄ですぐに入らなかったので急ぐ必要がなかったこともある。
さて、改めて考えてみるとJ1はある意味F2より使いやすそうなのだが、黒1色だった。ちょっと寂しい感じがする。それもあって、J1に傾いていたのにしぶとくあちこち検索していていた。収容力と言う意味では、ただ入る大きさがあるのと使いやすく収納できるのとでは意味合いが違うこともある。特に私の場合、大口径の望遠レンズもある。そこで、どのように収納できるかも含め、実際に使っている人のコメントを探したのである。だけど、その検索の中で偶然、ビリンガムが引っかかった。(正確にはあと2社気になる鞄があったが、大きさが不足していた。)
ビリンガム、イギリスのメーカなのだが、他のカメラ用鞄と全く違う要素がひとつある。”高級感”である。鞄本体は布製で他と全く同じである。だけど、縁取りや蓋を固定するベルトなどは革を使っている。革を使ったものはカメラ用では皆無に近い。それだけに非常に新鮮に思えた。大きさもいろいろ揃っている。カメラ用のスペースがF2とほぼ同じ大きさのもの、更に大きなモデルもある。ただ、ドンケはたとえばF2には左右にポケットがあるが、ビリンガムにはないので収容力としてはその分小さくなる。より大きなモデルもあるが、これ以上大きくなると街中ではちょっと・・・と思うし、高すぎる。メインのスペースがF2とほぼ同等の大きさ、306/335を候補に加えた。
クランプラー、カメラ用スペースの詳しい情報が不足していたのと今と同じ、という気持ちもあって候補からはずれた。残ったのは、
 ・ドンケ F2
 ・ドンケ J1
 ・ビリンガム 306
 ・ビリンガム 335
ドンケのJ1は石突きが追加されるなど、一般用としての使いやすさが増しているそうだが、色が黒一色しかない。F2は色は多いが、実用面で不安・・・。ビリンガムは左右のポケットがなく、高価になる。
この4つ、カメラ用の収納スペースはどれも大差なかった。更に言えば、クランプラーの7ミリオンダラーも幅が3cm狭いだけである。どれを選んでもカメラはそれなりに入る。使い勝手もよさそう、となれば後は価格とデザインである。ドンケはブランドイメージが強い。だけどF2はカメラバッグらしさが強いし、J1は黒だけである。ビリンガムは色が3種類あり、高級感がある。ドンケより使う人が少なそうなのも良い。ということで、選んだのはビリンガム、そして収容力に余裕のありそうな335であった。色は・・・黒を選んだ。J1と同じではないか? と言われそうだが、ビリンガムの黒は2種類あり、生地が黒なのは同じだが、縁取りが茶のものと黒のものがある。全て黒だとビジネス的なイメージになるかと思い、縁取りが茶を選んだ。生地は、他に茶色があったが、黒にしたのは、今のクランプラーが薄いグレーっぽい緑なので、違うイメージのもの、と思ってのことである。

さて、ビリンガム335はどうか?
まず、デザインは良い。高級感もある。これなら一流ホテルに持ち込むにも気後れしないし、結婚式などに持ち込むにも良いだろう。そして使い勝手もよい。満足感は高い・・・。但し、少々高い。私は335を選んだが、より小さいカメラ用のモデルや、幅の小さいモデルもある。高いのが欠点であるが、満足感は高い。カメラバッグらしくなくて高級感のある鞄、という意味ではお勧めしたい。


ここで、ビリンガム335の特徴を書いてみる。

上蓋
一番の特徴は、上蓋の裏にファスナーがあることだろう。ファスナー、カメラ用途では出し入れがしにくかったり引っかかったりと不都合が多いのだが、335の場合、側面まで大きく開くので開口部が広く、カメラ等の出し入れには不都合はない。更に、内側クッションに折り込むことで開いたままにできる。この状態ではファスナーなしの鞄と同等の感覚になり、レンズ等も出し入れしやすい。そして、撮影しないときはファスナーを閉じることで小物の落下の心配もなく、雨が入り込むこともない。非常に安心できるつくりである。。

上蓋の下にはファスナーが。


ファスナー部分をクッションの隙間に折り込むと広く開き、カメラやレンズの出し入れに支障はない。


蓋金具
蓋は、革ベルトの穴に真鍮の突起を差し込んで留める。質感は非常に良いのだが手間がかかり、頻繁な開け閉めには不向きである。しかし、手提げベルトを閉じてしまえば蓋が大きく開かないのでこの状態で持ち運びはできる。手提げベルトをはずせば蓋を開けられるので撮影には困らないだろう。この状態でも隙間が少ないのでカメラ内のものが落ちる心配はまずない。

蓋の留め金具。見た目は良いが、留め外しはちょっと面倒。


普段使っている状態。金具は留めていないが、蓋が手提げベルトで抑えられているので中身が出ることはない。


手提げベルト
鞄の左右から伸び、中央で留められる一般的な形状である。素材は柔らかく、持ちやすい。
外観から分からない特徴は、ベルトがもう一本、上蓋の裏にあることである。これを使うと、上蓋をあけたまま持ち運びができる。この場合、ベルトはあるものの機材の出し入れは可能である。つまり、撮影時にこの状態にするとレンズ交換等を頻繁に行うのに好都合である。

内側の手提げベルトを留めた状態。


肩掛けベルト
ベルトは、鞄の部分が逆Y字型になっていて、中央に隙間がある。この隙間でファスナーの開け閉めがしやすい、とのことだけど、それほど便利には感じない。この構造のため、肩掛けベルトの取り外しはできない。
肩ベルトの中央には滑り止めがあるが、これは適度でずり落ちることもなく、その一方で肩にかけるのも楽で、非常に使いやすい。

ポケット大
中にクッション入りの小ポケットがあり、傷めたくないものを入れるには良いのだが、私にはそのようなものがないので、その分厚いだけ、となる。このポケットにはB5ノートPCが余裕を持って入れられる。最近の小型ワイドの携帯用PCも入るだろう。PCを一緒に持ち運ぶには便利な収納場所であるが・・・ノートPCも入れると非常に重くなる。

ポケット小
鞄を2分する大きさのポケットが更に外側につく。予備メモリや携帯電話、財布などを入れるには便利である。外側の蓋と同様の金具で止めるのだが、金具が別なので上蓋は閉めないでこちらだけ閉めることも可能である。小物を入れても落下しないので、頻繁に出し入れしないものを入れるのに向く。金具で留めないと、上蓋をちょっとずらして取り出せるので、財布にも便利である。深くて蓋をしていれば外から見えないので安心もできる。博物館訪問の際にも便利である。

仕切り
仕切りは、底板と日の字型の仕切りが大小2つ付く。大は、F2.8クラスの大口径望遠ズーム(フィルタ径約80mm)、小は大口径中望遠(フィルタ形約70mm)が十分入る。このほかに使用レンズによっては、この仕切りは使いにくいかもしれない。たとえば、小径レンズを4本入れるには不便である。内側にはマジックテープで仕切りを固定できるが、中央部のみなので固定が弱いと感じることもある。
私の場合、広角単焦点を付けた一眼レフを1台、または上下に2台収納し、仕切り大のみ使ってここに80-200F2.8を収納、空きスペースに135mmF260mmF2.8マイクロを入れている。135mmなどはぶつかり合わないようにクランプラーの仕切りを流用して使っている。
また、仕切りの小さい方のスペースには、予備バッテリを格納している。コンパクトカメラもここに入れられるし、フラッシュも入れられる。(両方は無理)
収納、カメラ2台にレンズ3本までは楽に収納できる。ただ、フラッシュや他のちょっと大きな機材はスペースがちょっと足りないかもしれない。外部にポケットを増設できるそうなので、フラッシュなどの小物を多用するなら買うと良いかもしれない。これを両方に付けるとドンケF2みたいな感じになる。但し、小さなカメラバッグが買える値段である。

日の字型の仕切り()と、クランプラーの仕切り板(手前、緑色の仕切り)

外側ポケット
内側にファスナー式の薄いポケットがある。上蓋とは無関係に出し入れできるので便利である。私は、ここに地図や博物館メモ、受け取ったパンフレットなどを入れている。出し入れはしやすいが、厚いものを入れると肩からかけたときにごつごつしてしまう。

その他 
 石突が大きい。底板も硬いので鞄の底が汚れることは少ない。
 クッションとの隙間に書類程度は入れられる。説明書等に便利かもしれない。


以上、カメラ用鞄選びの参考に、紹介しました。


カメラ用の鞄、その後 2009/7/7

以前、カメラ用の鞄のことを書いた。その後、ひとつ適当なのを見つけ、注文した。イギリスのB社のものだった。ついでだけど今使っているのはオーストラリアの C社製であり、デザインの良いカメラ用の鞄は海外メーカのものが多いと感じる。購入はWebによる通信販売である。できれば店頭で大きさやデザインなどを確かめて買いたいのだが、 B社製は特に取扱店が少ないため、店頭で見て、というのは東京や大阪などに出ないと無理なようだ。幸い、内寸は現在の鞄を横に数cm広くしたものなのでカメラの収納は安心できる。外観は厚みが増すのでそのイメージが、そして色が気になるところである。これは写真で推測するしかない。写真の写りで色は変わるので複数のWebで確認したいところだが、通信販売でも扱い店は少ない。その上、色違いは写真もなしに注文を受けているところもある。類似品から推測しろということ? 注文を受ける気があるのかな? などと言いたくなるが、もともとあまり売れない品なのだろう。色は輸入元の写真も参考にし、デザインも評判は良いようなので思い切って注文した。余談だが、今の鞄も詳細が確認できないまま通販で買ったが、名古屋の店にもあることが後でわかった。(当時、愛知県在住)

輸入元からの取り寄せ品なのでしばらく待って実物を受け取った。まず外観、質感は非常に良かった。素材は布だけど縁取りなどは革を使っている。素材が良いし、全体に丁寧に作られているのを感じる。店頭で見ていたらその場で飛びついたかもしれない。中を開けてみると使う上での工夫をあちこちに感じる。カメラを収納する部分、ファスナーで閉じた上に大きな布の蓋がある。雨よけ、という点で非常に安心できる。カメラバッグでファスナー開閉、というのは開け閉めが面倒で出し入れも不便なことが多いのだが、これはファスナーは側面まであって大きく開くのと、内蓋を開いて鞄内の内張りに引っ掛けておくことで広く開いたままにできるので、撮影中は機材の出し入れに支障がない。この状態でも外蓋があるので中身が飛び出すことはないだろう。そして、肩掛けのほかに側面につけた持ち手があるのだが、これが外蓋の外と中、両方についていた。(計3本ある) つまり、必要があればファスナーも外蓋も開けたまま持ち運びができることになる。これは、撮影中に機材を頻繁に出し入れしながら場所を変えるには非常に便利である。持ち手は細いので機材の出し入れは可能な上、鞄もしっかりと持てる。そして、底にはしっかりとした石突がある。これがないカメラ用鞄は結構多い。ちょっと床におきたいことは時々あり、その際汚れる心配がない。細かな点に回慮を感じる。これもまた、満足感が高い。
カメラ用の鞄で重要なのは仕切りである。カメラやレンズが鞄の中でお互いにぶつかったりしないように仕切りが必要で、カメラ用の鞄には大抵ついている。マジックテープで位置を変えられるものが多い。この鞄の場合、日の字型の仕切りが大小2つついてきた。それぞれ大口径望遠ズームと中望遠単焦点にぴったりなのだが、仕切りを両方使ってしまうとほかのレンズが入れにくくなってしまう。もう
1本、中口径のマイクロレンズなどを入れたいのだが残りのスペースが中途半端になってしまう。これは、大きな仕切りのみ使って、古い鞄の余っている仕切りを併用するとちょうど良いのでそちらを使うことにした。仕切りは他メーカも別売りで出しているので機材に合わせて用意すれば良いことである。

早速テスト撮影に出てみた。デジタル一眼レフにマニュアルフイルムカメラそれぞれに 24mmF2.8と35mmF2をつける。ほかにレンズは 60mmf2.8マイクロ、135mmf2、 80-200mmF2.8。屋外撮影のほぼ最大装備である。重量は7.5Kg。肩にずっしりとくる。機材の重みに加え、鞄自体も約 2Kgあるのでどうしても重くなる。(注: 鞄の2Kgは、このサイズとしては一般的) これだけ入れても鞄自体はしっかりと保持してくれる。歩きながらの撮影だけど、肩ベルトがしっかりしているので安定しているし、鞄自体形が崩れず、持ちやすくて安心できる。肩が痛くなるが、撮影状態になればカメラ1台は首に掛けるので少し楽になる。旅行ならカメラは 1台になるので少しは楽だろう。

満足感の高い鞄ではあるが、やはり欠点もある。側面からの持ち手、中央で固定できるのだが、肩からかけたままでの撮影時には固定ははずしたままになる。長いのでぶらぶらとしてしまい、見た目がちょっと悪い。また、蓋を止めるのは革ベルトの穴に金具を差し込む形で高級感はあるが、一般的なプラスチックのものより手間がかかる。特に側面のポケットはこれが2重になるのですぐに開けられない。これも、撮影状態では蓋は垂らしておくだけでよいのだが、やはり見た目が良くない。でも、こういうのは鞄のデザインが良いから気になることだと思う。一般的なカメラ用の鞄ならこの程度のことは気にならないだろう。

ここで、今まで使っていたものとの比較である。カメラ用の鞄としてはこれは 3つ目にあたる。そのほかには、普通の鞄も使っていたが、レンズが増えてくると入らなくなってしまい、大きなものにしたがこれは逆に大きすぎてカメラ用としては使いにくいものになってしまった。で、カメラ用の鞄である。
1つ目はカメラを買ったときに貰ったカメラメーカの名前入りのもの。仕切りはついてこなかったが、レンズにカバーを付けて入れると意外なほど収容力があった。2つ目はオーストラリアのC社製。これも併用するが、ポケットが少なくてカメラ以外のものを入れるにはちょっと使いにくかった。
今回の鞄、ポケット類が多い。博物館などを回るとパンフレットが溜まる。これを入れるポケットが多いのはありがたい。財布や携帯なども入れやすそうだ。そして既に書いたが高級感があり、デサイン面での満足感は高い。値段も高いので当然かもしれない。色は黒を選んだが、縁や補強の革は茶色なのでビジネスバッグ的な雰囲気が全くなく、その革類が適度に高級感を高めてくれる。考えてみれば、前回鞄を選んだとき、カメラバッグらしくないものを探したが高級感は求めていなかった。逆に、カメラ用の鞄にこれだけ上質のものがある、ということに考えが及ばなかったということになる。私の場合、大きな鞄を求めたので選択肢は限られたが、一眼レフ+レンズ2本ならいろいろ製品があり、値段も比較的手ごろになる。 B社製以外にも多数の製品がある。(それでも一般的なカメラバッグより高いが・・・) 旅行に一眼レフという人には、デザインの良い鞄もお勧めしたい、と思うほどの製品だった。

余談だけど、 B社は狩猟用の鞄から始まったそうだ。デサインと使いよさ、納得できる。

大口径単焦点中望遠レンズの魅力 2009/7/4

私は、レンズは標準より広角のレンズは単焦点で揃えていた。具体的には24/28/35/50mmである。ズームより軽く、また安かったからである。買いたくても高価な広角ズームは買えなかった。そして、新しいのが欲しいとき、やはりズームより安い単焦点を選んだ結果である。しかし、望遠はズームのみだった。やはり、1本で何本もの役割、というのはありがたかった。その後、マイクロレンズがほしくなり、60mmF2.8を買った。60mm、いわゆる標準より長いが、中望遠にも入らない。しかし、意外と使いやすいレンズであった。そして、非常に高性能なレンズであった。ファインダーを覗いただけでちょっと違う、と感じる。一段すっきりとしている。そして、ボケがきれいだった。

35mm
フルサイズデジタル一眼レフに移行して新たに意識したこと、そのひとつは”ボケ”だった。コンパクトデジタルカメラでは、撮像素子が小さいのでボケは非常に少ない。一眼レフでも一般的なAPS-Cサイズでは、ボケは少ない。その点、35mmフルサイズはボケが大きい。幸い、80-200mmF2.8という、比較的大口径の望遠レンズを持っていたこともあり、ボケを意識して開放に近い領域で撮影を行っていた。
そこへ追加したしたレンズが60mmのマイクロレンズであった。近接撮影を行えば、当然背景は大きくボケる。その美しさを再認識したのである。ボケが大きくてきれいなレンズ・・・それは単焦点の大口径望遠レンズである。しかし、200mmとなると大きく写りすぎて使いにくい。より手ごろなのはその半分の105mm位、と考えた。が、135mmF2の評判がよいこともわかった。古いフイルムカメラでも使えるタイプのレンズである。多少長いかな、と思いながらも、評判を信じて早速注文したのだが、入手まで2.5ヶ月待ちだった。単焦点への需要が高まっている、というよりは単に生産量を絞っているからだろう。

さて、入手した135mmF2、意外と小さくて軽い。Webで大きくて重い、なんて書かれていたためかもしれないが、普段80-200F2.8を使っているからだろう。フィルタ径の72mm80-200F2.877mmに比べると手ごろに見え、使いやすそうなレンズに感じる。絞りが表面から大きく見え、羽の動きが良く見えるのも新鮮に感じる。
最初に写したのは家族。私の場合、なるべく最初の撮影は家族、それも女房を写すことにしている。話は変わるのだが、父が一眼レフフイルムカメラを買って写した最初のフイルム1本は全て母の写真であった。特別な写真でもなんでもなく、家の中での写真だった。なぜ? と思ったのだが、今はその気持ちがわかるような気がする。ただひとつ違うのは、デジタル化でフイルム1本写しきる必要がなくなったことと、すぐに結果がわかることである。
今日、テスト撮影に出てみた。金沢の観光地、東茶屋街で写したのだが、ほとんどの写真を開放で撮影した。見やすく、軽い(注:私には・・・)、扱いやすいレンズである。中間諧調が豊かだというのがなんとなくわかるように思った。望遠も単焦点・・・。理想ではあるが、機材一式を入れた鞄はものすごく重かった。

そのときの写真はこちらへ

鞄探し 2009/7/3

鞄、これは大きさと形、デザインなど、選ぶ際の要素はいろいろあるけれど、多少探せばまあ満足できるものがあることが多い。少なくとも、大きさと形は大抵は目的に近いものがある。もっとも、値段だけは高いな、と思うことが多い。
しかし・・・カメラ用となるとこれがなかなか良いものが見つからないこともある。一眼レフカメラを入れる場合、一番の問題は大きさである。幅と高さは良いけれど、奥行きが足りないことが多い。一眼レフカメラの幅と高さは約12cm、奥行きはレンズにもよるが、短めの単焦点でも12cm、一般的なズームをつけるとそれ以上になる。つまり、12cm以上の奥行きが必要となる。そして、カメラの出し入れがしやすいように広い開口部が欲しい。重くなるので肩掛けは必須・・・。残念ながらカメラ用以外の鞄でこの条件を満たすものはほとんどない。大きささえ適当であれば内部にクッションを入れたり仕切りをつけたりするのは簡単なのだが、残念ながら奥行きが足りないか、奥行きがあるけど大きすぎ、となってしまう。

しかし、カメラ店などに行くと”カメラ用”として売っている鞄がある。これはカメラを入れるための鞄であるから、当然、一眼レフが余裕を持って入るものが揃っている。レンズ用の仕切りやクッションなども入っていて、値段も手ごろである。ではそれを買えば? と言われそうだが、残念ながら無骨なものが多いのである。機能性重視、ともいえるが、旅行や日常用にも兼用、と思ってもあまり使いたくないものが少なくない。デザイン無視、というと言い過ぎであるが、いかにもカメラ用、といった形である。これは盗難の面でも不安がある。
カメラの持ち運び用に、一時期アルミのケースが広く使われたことがある。カメラ保護の点では最高であり、椅子や踏み台代わりにもなるなど利点は多い。しかし、今思えばアルミのケース、無粋の極み、といえるものが多かった。それでも広く使われたのは機能性重視というより、カメラマン的なスタイルにあこがれて、というのもあったと思う。実際、プロの写真館の出張撮影にも使われていた。カメラマンスタイルへの憧れ、現在でもあると思う。無骨なカメラバックもその流れなのかもしれない。

さて、カメラ用鞄でデザインのよいもの、実は結構多く出ている。しかし、その多くはコンパクトカメラや小型一眼レフ向けである。小型一眼レフにズームレンズ2本まで。つまりズームレンズキット+1本、あるいはダブルズームレンズキットを無理なく収納できる鞄である。奥行きはカメラの高さぎりぎりで、高倍率ズームレンズをつけたカメラを縦または横に収納し、レンズをもう1本入れる。そして撮影用の小物やその他の携行品も格納する。これなら薄めの小さな鞄で良い。一眼レフを使う人の機材はほとんどはこの位まで。そして、一眼レフを使う女性も多くなってきた。撮影に専念するのではなく、旅行や学校行事などの中でちょっと良い写真を楽しむ、という感じである。となると、鞄はデザインも重要、ということだろう。非常にデザインの良いものも多くでている。私自身、(大きさは別にして)いいな、と思うものがいくつもある。
が、問題はその上、大型一眼レフの入る鞄である。14cm以上の厚みがあり、レンズも大口径望遠レンズを含めて5本程度、外付けフラッシュ、さらにサブカメラの入る大きさの鞄、となるとその多くがカメラバッグらしいデザインになってしまう。デザイン重視の鞄は選択肢が非常に少ない。現在私が使っているもの、カメラバッグらしくないでサインのカメラの収納は良いのだけど、それ以外に必要なもの、たとえば地図や本などを入れるスペースが少なかった。更に、飛行機を使う際に一時的にノートPCが入れられるといいな、と思う。そして・・・大口径レンズがもう1本増える、ということで、一回り大きな鞄を、と思って探した。が、なかなか良いものがなかった。鞄の情報をWebで検索していると、同じように鞄探しの苦労が載ったブログなども見つかった。苦労している人、結構いるようである。
簡単なのはカメラ専用バッグに逃げること。デザインさえ気にしなければ使いやすいだろう。いっそのこと、カメラとは異なるカメラメーカの鞄も面白い、とも思った。(実は空撮用のカメラを買ったときに貰ったC社の鞄をもってN社のアウトレットショップに入ったこともある) でも・・・その鞄で旅行に、というのは抵抗がある。

たかが鞄?されど・・・? 結局、Webで半月ほど鞄を探し回った・・・。


レンズフードの花形 2009/6/30

デジタルカメラになって、レンズフードを使う人が増えてきたように思う。レンズフード、これはレンズの先端につけ、余計な光がレンズに入り込まないようにするためのものである。逆光など、太陽の方向にカメラを向けたときなど、レンズ表面での反射光が写ってしまうことがあるが、それを減らすこともできる。フイルム時代からあったが、デジタルカメラでは受光素子の表面での反射がフイルムよりも大きいから、ということで使う人が増えたようだ。実は、私もデジタル化でフードを使うようになった。
レンズフード、以前は多くが円形だった。先の広がった筒状である。撮影範囲の狭い望遠は長いが広角用は短くて円錐状が多かった。だいたいこれで足りるのと、ピント合わせで先端が回転するレンズがあったことも理由だろう。しかし、超広角レンズの場合はちょっと違ってくる。広い範囲が写るので円形で作ると短めになりフードとしての効果が薄くなってしまう。特に対角線魚眼レンズでは、円形では無理である。この場合、花形のフードが使われている。円筒を4箇所、切り込んだような形になっている。より広い範囲の写る、写真の角に対応する部分で影にならないように切り取ったものである。花のような感じになるので花形フードとも言われる。単純な円形に比べると深くしやすいので光を効果的に遮ってくれるのだが、レンズの先端が回転するレンズには使えないし、向きを間違えると影ができてしまう欠点もある。
最近、花形フードが増えてきていると感じる。広角から望遠までカバーするズームレンズが増え、広角にも使えて望遠でも効果の高い花形に、ということはあると思う。
だけど・・・最近の花形フード、これも流行かな? と感じてしまう。以前の花形フード、使うレンズが大きく膨らんでいる超広角レンズだけだった。フード中に大きな球形レンズ・・・。レンズの保護のためにも必須だと思う。だから、レンズは飛び出していないとなにか物足りなく思えてしまう。 花形フードが増えたのはその方がカッコいいから? これは納得するのだが、無意味に切り込んだフードもあるのでは? と感じるのは私だけだろうか?

花形フードの例: リコー GR Digitalのワイドコンバージョンレンズ


円形のフードの例: マイクロニッコール 60mmF2.8G

コダクロームの生産終了・・・ 2009/6/29

アメリカコダック社のカラーリバーサルフイルム、コダクロームが生産終了となった。コダクロームこれは世界で最初に商用で成功したフイルムといわれている。リバーサルフィルムというのは、現像するとスライドになるフイルムである。印刷用に広く使われていたほか、写真家も好んで使っているフイルムである。私はフイルムカメラではリバーサルフィルムの使用が非常に多かった。発色が良いのも理由のひとつであり、また映写機を使って大きな画面で多人数で同時にわいわいがやがや見る、というのもリバーサル独特の楽しみであった。あと・・・現実的な理由として、プリントが不要な分安く撮影できたことも大きな理由であった。
私の使うフイルム、当初はコダクロームの利用が非常に多かった。コダック社の代表的なフイルムのひとつであり、定評あるフイルムであった。特殊な現像を行っていることで解像度を上げやすく、また退色も少なかった。コダック社にはもうひとつ、エクタクロームもあり、富士フイルムの製品もあったが、コダクロームが多かった。が、その割合は徐々に減っていった。その理由・・・現像に時間が掛かることであった。普通のネガフィルム、その頃は翌日仕上げが普通だったし、リバーサルでもエクタクロームならば翌日仕上げだった。しかし、コダクロームは現像できるところが限られたため、3〜5日かかった。写真の仕上がり、やはり早い方が有難い。また、ネガフィルムの使用も増えてきた。リバーサルからのプリント、独特の仕上がりで非常に高品質でもあるのだが、料金は高かった。Lサイズで130円、2Lサイズで250円位だったと思う。普通のネガの数倍である。だから、写真を人に配るならネガフイルムの方が安上がりであった。その結果、コダクロームは減り、ほかのリバーサルやネガに移ってしまっていた。更にデジタル化でフイルム自体の使用が減り、少ないフイルム利用も白黒に移ったりしてリバーサルはほとんどなくなってしまった。

一眼レフのデジタル化、当初はリバーサルフイルムの使用量に大きな減少はない、というのも聞いた。アマチュアのなかでもハイレベルの人はリバーサル使用が多く、初期のデジタル一眼レフでは満足できなかったことだろう。しかし、それ以降、具体的な数字は聞かなくなったが、大きく減っていったことは間違いない。そして・・・コダクロームはリバーサルの中でも特殊なフイルムである。より使用量が多い、エクタクロームに限定する流れは仕方がないことだと思う。

コダクローム、実は発色に癖があった。他のリバーサルフィルムと比べると赤が少し強く、温かみのある色に仕上がった。これは利点であると同時に欠点でもあった。人物、特に女性を写すとき肌が綺麗な色になったり、紅葉など非常に鮮やかに仕上がる一方、冬の午後などは全体が赤くなり、変な色になってしまったりした。このため、薄い青色のフィルタを使うなど、色も考えながら写す必要さえあった。そういう意味で、失敗もしたけど愛着のあるフイルムである。
製造中止・・・残念なフイルムである。手元には、現像済みの大量のコダクロームがある。これも徐々に整理してゆかなくてはならないのだが・・・。

単焦点で写す 2009/2/15 

カメラのレンズ、現在ではほとんど全てズームレンズである。コンパクトカメラはもちろん、一眼レフでもズームは普通に使われている。逆に、ズームでない単焦点のレンズを使っているのを見ることは非常に少なくなってしまった。

ズームレンズの利点、言うまでも無く焦点距離が変えられることである。レンズを交換する必要が少なくなり、交換レンズの本数が減るので持ち運びも楽になる。最近は、ズームの範囲も非常に広くなり、現時では広角から望遠までカバーするものが主流になってきている。最近のコンパクトカメラでは、35mm版換算で28から200mmをカバーするものが増えてきた。28mmは広角として十分広く写せるし、200mmは望遠として一般的には十分である。これだけあれば通常の撮影はまず大丈夫だろう。一眼レフでは更に広く、35mm版換算で27-300mm程度と望遠側が更に広くなってきている。これだけあれば、通常の撮影ではレンズ交換は不要であろう。
では逆にズームの欠点はなにがあるか? 暗い、歪が大きい、最短撮影距離が遠い、大きく重い、画質が落ちる、といったことがある。この影響でピントあわせが遅くなったり自動で合わせられなかったり、といったこともある。とはいえ、設計も進んできたので欠点は小さくなってきている。単焦点との差はやはりあるが、単焦点でなくてはということはまずない。

さて、私の持っているレンズである。 24mm28mm35mm50mm60mmマクロ、70-300mm80-200mmとなる。広角から標準までが単焦点で、それ以上の望遠がズームとなる。こうなった理由であるが、広角は遠景でなければ一歩前、一歩下がることで構図を調整しやすいことと、望遠は単焦点でも大きく重いので数本持つと持ち運びが不便、ということが大きな理由になっている。
手持ちのレンズでは、60mmマクロが最近揃えたレンズである。このレンズが加わったことで単焦点の範囲がちょっと広がった。中望遠に近いところも単焦点で写し始めたことになる。単焦点を使うと足で構図を調整することが増える。写したいものを入れる、逆に写って欲しくないものを外す。このために場所を変えて調整することになる。ズームだと動かずに安易に焦点距離を変えて調整してしまう。どちらが良いか? と言われたら、”どちらでも大差ない”ということになると思うのだが、やはり単焦点の方がまじめに構図を考えて写すような感じになる。また、焦点距離を変えるときはレンズを交換することになるから、これもきちんと考えて写すことが多くなる。もっとも、良い点ばかりではない、交換が面度だからこれでいいや、ともっと安易に写してしまうこともある。
とはいえ、単焦点が増えるともうちょっと範囲を広げたくなったのも事実である。明るめの中望遠で105mmか、もうちょっと伸ばして135mmか・・・。単焦点とはいえ、明るいので結構高い。中古のマニュアルフォーカスでも良いかな、とも思う。
単焦点への動き・・・撮影スタイルがどんどん時代に逆行しているような気がする

写真のプリント 2005/6/5

デジカメが増えてきた。私の場合、盛っているデジカメはコンパクトタイプなので、画質を必要とする際はフイルムの一眼レフを使っているが、そうでない場合はデジカメを多用するようになってきている。やはり、手軽であるし、パソコンに取り込んで使うなら、やはりデジカメの方が都合が良い。

とはいえ、写真としてプリントすることも少なくはない。私の場合、パソコンのプリンタもよく使う。プリンタ、写真印刷も考慮して、そのときの家庭用最上位機を使っている。プリンタの場合、年末の年賀状に合わせて需要が高まるので、その販売時期の最後、あるいはそれをだいぶすぎた頃、値が落ちた時期に買っている。最上位機だから印刷の質は良い。但し、インク代が高いのが欠点である。
さて、デジカメのプリント、カメラ店でプリントしてもらうのも一つの方法である。手軽だし、質も良い。色あせもしにくい。多数の写真をプリントするには手早く出来る。そして、最近はインターネットでの注文も可能になってきている。写真としてはお勧めできるプリント方法である。
とはいえ、カメラ店でのプリントは、少なくとも1度、店に足を運ばなくてはならない。ということは、営業時間に左右されてしまう、ということになる。夜中のプリントはできない・・・。

さて、私の場合、凧の祭りなどで凧仲間を写すことが少なくない。写真、写っている人に後でおくることが時々ある。多くの場合、凧を揚げていると写真なんて写せないし、まして自分の写真なんてない。だから、喜ばれることも少なくない。
写真、今までは郵送していた。だけど、デジカメならば、その日の晩に印刷することも可能である。凧の祭り、大抵は前夜祭がある。その日も、ある程度は凧が揚がっている。だから、写真も写している。その写真を翌日渡せる、というのはやはり魅力がある。受け取る方も、その日のうちに、という面白さもある。但し、凧を揚げているときに渡すとしまう場所も難しいので注意が要るが・・。

自宅での写真プリント、最近はデジカメなどから直接印刷も可能なプリンタが出てきている。
配布目的の写真、デジタルはちょっと控えていたのだが、プリントを前提にするとしても、利点も結構あるようだ。



雪とオートフォーカス

今日も東茶屋街に行った。雪が降っているときの写真を撮りたかったのだが、ようやく雪模様になった。しかし、午前中は風も強く、吹雪いている。こうなると傘が効かないから、カメラが雪まみれになりそうで、風が収まるの待って出かけた。
3連休の最終日の午後、そして雪が降っているからか、観光客はそれほど多くは無かった。それでも適度に歩いているので調度良い。雪の中、傘を差しているが、雪は軽いのでふわふわと漂ってくるから、うっかりするとカメラに雪が積もってしまう。だから、撮影しないときは上着の下に隠すようにしながら歩く。また、レンズ交換も屋根の下などで行う。不自由だけどしょうがない。

さて、雪の降る中での撮影である。被写体との間に適度に雪があると霧がかかったようになり、また色彩も薄まり、独特の写真になる。白黒写真ともまた違った感じになる。だけど望遠で距離を取りすぎると今度は全体が真っ白になってしまい、何を写したか分からない写真になってしまう。この加減が難しいのだが、雪の強さにもよるのである程度枚数で稼ぐしかない。
この日、和傘を差した人が何人かいた。デザインが同じものだし、3〜5万円の和傘を買う人がそんなにいるとも思えない。(私ならもったいなくて旅行程度では差せない・・・) どこかで貸しているのかもしれない。それはさておき、茶屋街での和傘、これは被写体としてはとても良い。調度目の前で記念写真を撮っている人がいたのを避けながら何枚か写す。帰って早速見てみたところ・・・手前の雪にピントが合い、傘がぼけている。これは予想外だった。あわてて構図を決めて細かい所を確かめなかったからか・・・。それとも、雪の降る中でのオートフォーカス撮影が久しぶりだったからか・・・。いずれにしても、失敗である。それでも、最初の狙いとは違うけど、1枚、ほぼピントがあった写真がある。これで良しとするか・・・。
 
冬の北陸の天気は変わりやすい。帰る頃には一時青空も。青空の下で輝く雪。これは非常に美しい。

フルマニュアルで撮る

久しぶりにマニュアルカメラを持ち出した。もちろんフイルムカメラである。
最近は、フイルムカメラと共にマニュアルカメラもほぼ消えつつある。デジタルカメラでは、マニュアル撮影は可能であるが、マニュアル専用機なんてない。マニュアル撮影が出来ればよい、とは思うものの、やはりどこか違うな、という気持ちもある。

さて、久しぶりのマニュアル撮影である。マニュアルだから、ピント合わせと露出、絞りとシャッター速度を手であわせる。ピントはスクリーンのプリズムで確認できるし、露出は露出計を見ながら合わせればよい。だから、ちょっと時間をかければ誰でもできることである。難しいことではない。ある程度素早く行うには多少の慣れは必要であるが、同じような撮影を続けて行う場合は明るさがそんなに極端に変わる訳ではないから、絞りなどをちょっと変えれば済むことなので思ったほど手間ではない。
今回は白黒フイルムを入れていたこともあり、撮影はフイルムの半分程度だった。撮影、心配したほど手間取らず、まあまあの素早さで撮ることができた。マニュアルカメラを使いながらもたもたしているとちょっと恥ずかしい感じがあるが、幸いそれはなかった。
マニュアル撮影、写していてオートとはちょっと撮り方が違うな、と感じた。古いカメラなので巻き上げも手で行う。デジタルのような連写はできない。撮影も自然と時間をかける。被写体をあちこちから眺め、構図を検討、更に色を抜いて考えて、レンズを決め、シャッターを切る。デジタルの場合、とりあえず撮っておこうか、見たいに写してしまうことがあるが、マニュアル撮影ではそれがない。写真への気持ちの込め方が違うような気もする。たまにマニュアルで写しておこうか、と思う。もっとも、それでよい写真が撮れるわけではないが・・・。

ところで、フイルムカメラのレンズ交換、手順はデジタル一眼レフと全く一緒である。でも、フイルムカメラの場合、自然と太陽などに背を向け、日陰を作って行う。昔からの儀式である。

望遠でのマニュアルフォーカス、さすがに少々厳しかった・・・。

カメラマン同士 2005/12/22

金沢、雪が降り積もっている。生活には不便な雪ではあるが、雪景色としてみるなら、これは美しいと思う。また、雪国独特の風景でもあるので、やはり写真にとっておきたいと思う。
ということで、外出のついでに東山の茶屋街に行った。さすがに大雪の後だけに、観光客は少ない。ただ、昨日の雪が少なかったこともあり、融雪や除雪が進んでいてそれほどの雪景色ではない。やはり観光地なので、観光客が歩きやすいように、というのは必須なのだろうか。おかげで雪景色らしくはない。それでも、裏通りに行くと、雪は多い。雪の中の茶屋街の雰囲気がある。
さて、似たようなことを考える人、やはりいる。観光客とは明らかに違う雰囲気の人である。私同様、雪の中の景色を写しにきた人である。大きなカメラを持っていたり、写し方が記念写真的でないからすぐにわかる。私もカメラを2台使って写していたので、相手も同様に思ったらしく、どちらからともなく挨拶した。二言三言話してその場は別れたのだが、その近く、浅野川の橋でまたお会いした。やはり、写す狙いが似ていると行くところも同じ、となってしまうのだろう。同様に浅野川で写していた比較的若い女性。ちょうど私が写そうかと思っていた場所に立っていた。だけど、あまりにも真剣に写していたので、とても話かけられる雰囲気ではなかったけど・・・。

さて、今回、久しぶりにマニュアルカメラを使った。ピント合わせはもちろん、露出もマニュアル。撮影に多少時間はかかるが、景色中心ならそれほど気になるわけでもない。リバーサルフィルムを使ってじっくり撮りたかったのでマニュアルカメラを取り出したのである。ピント合わせ・・・。これは、オートフォーカスカメラでもたまにやってはいたが、さすがにマニュアル専用。同じレンズなのにずいぶんと合わせやすい。まだまだマニュアルフォーカスで写せることがわかってちょっと安心した。
しかし・・・露出あわせを忘れてしまう。ネガフィルムならそれでも救われるが、リバーサルでは・・・。もっとも、多くの場合、シャッターを切った直後に気がついているので、フイルムを何コマか無駄にしただけであるが・・・。

風に吹かれて  カメラの話