99’.8.1〜8.24
- 8月24日 「ラ・マンチャの男」
- 大阪にきたのは10年分なんだそうですこの作品。有名なミュージカルのわりにゃあんまり しらなくて、「見果てぬ夢」がこの作品のものだってしったのも最近だったりする・・・
仕事が終わって急いで客席につくと、なにやら周りでやたらお弁当ひろげてる。飛天も客席で食べても よかったんだなぁって思いつつ、しかし、その数がどーも多すぎる。なんておもってたら この舞台幕間がなかったりしました^_^;(当然、私は買ってきたパン食べ損ねた)。なんと3階のいっちばん後ろってなお席でみたのですが、どーも台詞が聞きにくいのが気になる。これ 毎回思うの・・・舞台が遠くてみにくいのは仕方がないけれど、何いってんだかわからないっていうのは 問題アリなんじゃないでしょうかねぇ・・・(ーー;)
特に松本さんが扮するセルバンデスってばかなりはや口でかなりの量を怒涛の様に話すんだもの(笑)。 最初は首かしげながらみてて、 どーも乗りきれずに話は進んでいった。
そのせいかどうかはしらないけれど、見終わったあともどーも感想が頭からでてこないの。 別にたいくつだったってほどじゃなく、見ている時はそれなりにいろんなこと考えながら みてたんですけどねぇ。
セルバンデスが宗教裁判にかけられるために、一時的に入れられた牢屋で、牢名主が行う 牢屋の中の裁判の申し開きとして、この「ドン・キホーテ」と名乗る老人の話をするって設定なんですが、 印象に残っているのは、ドン・キホーテが連れていたお馬さんが可愛いかったことと、 アルドンサが、犯されるシーンの迫力(これはものすごい)。ドルネシアと勝手に呼ぶドン・キホーテに 向かってアルドンサが私の本当の姿を見てって何度も訴えるところ・・・でしょうか。
あと舞台装置がシンプルで、上から見ていると、ライトの加減でいろんな場所に見えるし、 一瞬にして現実とセルバンデスの話の世界とが、交差するのが面白かったです。鳳蘭さんがすごかったなぁ〜。松本さんの方はドン・キホーテがなんとも突拍子もないノー天気な おじいさんで^_^;もひとつ理解できんかったってこともあり、アルドンサの気持ちにどんどん ひきつけられた。最初は姫なんて言われてからかわれているのだと馬鹿にしていたんだけれど、 どんどん、嬉しそうになって、自分の中にある、今まで知らなかった感情に戸惑う姿がよかったな。
して、やっぱりこんな大きな空間の似合うひとだなぁって・・・。カンパニーに出てた時の どーしよーもないど迫力もここじゃ丁度よかったもの(笑)。
コールが終わって、「見果てぬ夢」を原語で歌ってくれた。原語だと意味はわからないけれど、 滑らかに聞こえて、劇中で聞いていたときよりもよりよい曲に聞こえた。- 8月21日 「プリンス・オブ・エジブト」
- 現代の民族戦争の原点をみたような気がした・・・・
エジプトではヘプライ人の労働力を使いエジプトの栄誉を支えている。ヘプライの民が増えつづけて、 勢力を持つことをおそれたエジプトの王は、産まれてきた赤ちゃんを殺すことを命令する。
一人の母親が、子供を守るために籠に入れて河に流す。その赤ちゃんは宮殿の中に流れ着き、 エジプトのプリンス、モーセとして第1王子ラメセスと一緒に育てられる。
あるきっかけで、モーセは自分の出生の秘密を知り、宮殿を飛び出したモーセは、洞窟で、 神の声を聞く・・・ヘプライの民を救えと・・・
これは、聖書にある話を元に作られたものらしい・・・「モーセの十戒」というのは耳にした記憶はあったが ほとんど忘れていた。海が切り開かれそこを渡るっていうことだけをおぼろげにおぼえていたぐらいだ。
仲良く育てられた兄弟が、エジプト人とヘプライ人という立場に分かれて戦う。2人の 心内のわりきれなさが伝わってくる。
ヘプライの神の加護の元に、次々と制裁を加えていくモーセ。ついにヘプライの民に自由がもどることになる。信じていれば奇跡が起こる・・・モーセの姉は、そんな風に歌うの。確かに、 奴隷として働かされていたヘプライ人は、不幸だったと思う。自由を求めて戦うことこれはあたりまえだろう。
ただ、なんとなくひっかかるものを感じながらみていた。
モーセの神の行いの中に、エジプト人の子供をすべて殺してしまうっていうのがある。それが聞いて 解放を勝ち得るのだが、目には目を・・・そんな言葉が心に浮かび恐かった。 それじゃエジプトの王がしたことの仕返しにしかならないんじゃないかって・・・
モーセは、そのことをとても悲しむ・・・コトの残虐さをちゃんと分かっているから。 だけど、奴隷の人達は中にはきっとざまーみろって思っている人も 少なくないだろう・・・あたりまえだそれだけのことをされて来たのだから。そして、今度はエジプト人が もっとヘプライの神を憎むことになるだろう。
この話が、聖書の中でどんな意味を持って伝えられているのかしらないけど、 その時代から現代まで・・・宗教戦争の発端は案外こんなところから来ているのかもしれないなぁ〜
つい先日までやっていたコソボ戦争。コレもまた宗教のからんだ民族戦争だ。はっきりいって なんど説明されても、どんどんわけわかんなくなってるのだが・・・(^_^;) どこかオーバーラップしてくるものがあって・・いいんだろうかぁ〜って見てた。モーセやラメセスの顔みていたら、人の顔の筋肉ってこんなところが うごいているのねって思うぐらい、微妙にかわっていく表情が面白い。
自然の描き方が壮大で、大画面でみると迫力がある。海が割れて水の壁ができるところなんかは、 圧巻。しかし、虫攻撃は・・・リアル過ぎてこわすぎぃ〜(^_^;)
ホィットニーとマライアの歌声が、とても綺麗で耳にのこった。- 8月20日 「結婚詐欺師」
- 乃南アサさんの小説です。この方どんなペースで本を書いてらっしゃるのでしょうねェ・・次から次へと 読んだことのない本が文庫化されてくる・・・・
この方の書かれた本の一覧を一度みてみたいわ(笑)今回は、題名通り結婚詐欺師のお話。橋口と名乗る結婚詐欺師の男と、その事件を追いかける阿久津という 刑事の視点で書かれている。
橋口の行動にちょっとずつちょっとずつ近づいていく捜査陣。知能犯捜査係員 なんてのがあることも初めて知りましたよ私。
この手の事件が、事件として取り上げられるためには、被害届けを出さなければならない。 しかし、自分を守るためになかなか事件として成立たない現状が、イライラしてくる。
昔の恋人が、橋口に騙されていると知る阿久津。もんもんとして、 私生活まで荒れていく姿はすごく人間的。祈りながら捜査をして橋口の正体にどんどん近づいていくの。 地道に探していくのと、ちょつとずつ橋口の詐欺師生活にずれが生じていくのが 同時進行。そして、それが交わるかのようにクライマックスを迎えるっていうテンポがものすごくよくて、 惹き込まれていく。最後はなんだかやるせないって気持ちにもなりますけどねぇ・・・(^_^;)いやぁ〜プロの結婚詐欺師ってばほんとバイタリティがなけりゃできないねぇってそんなところに 関心してどーすんだか(笑)。あまりにも思い通りに女性が口説き落とされていく・・・・これじゃ 面白いだろうよ。
それを、ゲームでもするかのように段階を踏んで責めて行く橋口。そして、ある程度の お金を出させると消えて行く。なんでも、文無しにしてしまったらだめなんだそうだ、 その手前で止めておくことが大切らしい。
人生をおもしろくなく生きている女性に幸せを与えているっていうんだよなぁ〜この男。まぁ、 いっときでも人に愛されていると感じられるってことは幸せなんでしょうが・・・夢から覚めたときの 目覚め悪すぎよねぇ。つくづく人間って人恋しい動物だと思う・・・
許せないって思うけど・・・もちろんだます方が絶対的に悪いと思うけど・・・ 一理あるかなぁなんて思ってしまうところもある。なんて思ってしまう私って゛明日はわが身゛タイプかしら・・・?? まあ、お金持ってないから大丈夫だよ(笑)。
こんな小説通りは実際には行かないだろうって思いたいが、ずいぶん前にTVで特集していたのを みたことがあって・・・だまされたっていう6人だかの女性が、一室に集まって、その男性の行動を チェックしているだけど、その男性は、仕事の合間に喫茶店のはしごしてたの。15分ぐらいずつ いては、仕事あるからって次の喫茶店に・・・・(´〜`)。
分からないものなんだねェ・・・。理屈でいくと信じられないが。あぶないよねぇ〜- 8月16日 「ピエタ」
- 14日に神戸オリエンタル劇場まで「ピエタ」を観に行ってきた。
シーンと静まるなか幕が開く、白い舞台・・・階段になっていて中央には゛ピエタ゛・・・・。ひたすら 語るのをひたすら聞く・・・独り芝居とはこういうものなのか・・・
母親に捨てられた娘が恨みと愛とをいっぱい抱えて24年ぶりにイタリアに会いに行く・・・
そんな見出しがつけられたこの舞台。 平静を装った友子が今まさに母親に会おうというところから始まる。最初から 挑発的な心の中・・・台詞にもあったけど、母親にあって彼女はどうしたいのだろうって 思いながら観てました。泣き言は言いたくない、恨み言は口にするまいって思いながら、どんどんと あふれでる母親への思い・・・
一緒に連れてきたリーという中国人男性への、どこかさげすんだ対応がどうも好きになれなくて、 一人で不幸ぶっているようにも見えた前半・・・
でも、「ゆるしてください・・・」彼女はそう言うの。普通に考えたら、 その言葉を言うのは友子じゃないのに・・・
トラウマを抱えたまま大人になった彼女が気の毒になった・・・きっと単純に恨むことができたら楽に生きられたのか もしれないなぁって・・・そんな簡単なものじゃないかもしれないけれど。 そして、リーさんの『友子の寝顔子供みたいでした』って言うような台詞を聞いた時に、 6歳で止まってしまった彼女の時間をみたような気がして、せつなくなった。
最後に手渡された母からの古い手紙・・・友子は読んだのだろうか・・・
独り舞台というものを観たのは初めてで、いったいどう言う風になるのかって興味もあった。 あまり良くない感想も耳にしていたので、少々不安もあったが、やはり自分でみるべし!!かな。 ☆みっつー(^^)vとまではいかなくても、わりと満足度の高いものだったから。
ゆりちゃん(天海)のテンションにもかなり左右されるだろうけれど・・・・とにかく緊縛感がすごくて、つばを飲み込む音も隣の人に聞こえるんじゃないかっていうぐらいの静寂さ (確か・・タテさんのリサイタルの時もこんなこと感じたなぁ・・・あれも独りか・・ふむふむ)があって、 これは、演じるほうもさることながら、観客の集中力も必要とされる舞台だと思った。 もぉだめならねるしかない、すんませんって感じ(笑)。←あっ私は寝てませんから念の為^^;
ただね、このお芝居一人芝居じゃない形でみたかったかなぁって・・・ゆりちゃんが3人分やっているため、 私の中の気持ちが一本に絞れないし、演じている人物が変わって行くから、 余韻を残しながら次の言葉を聞いていられないの・・・そこのところが泣きぃ〜って はずのこの話泣けなかった理由かもしれない。
淡々と進むから、音と光の使い方がときおりハッと息を呑むような効果をみせてましたね。 白いセットの中、白いドレスと、赤いドレス・・・この辺りは雰囲気でみないといけないんでしょうね。 現実的に考えたら、あのかっこでローマの町を歩くのは不自然ですから(笑)。それでも、 赤い衣装は、ちょっと突飛な印象を受けた。ゆりちゃん個人的にみると・・・意外性はないけれど、ていねいに表現しようとしているところに好感持ちましたね。 友子、リー、母親の3役、感情が高ぶってくるとたまに誰の声で話をしているのかわかりづらく なるのがちと残念かしら。
ものすごいエネルギーがいる舞台だし、精神的にもなんか追いつめられそな役なんで大変だろうなぁ〜
ゆりちゃんの客席に背を向けて話している時の存在感が、前を向いている時以上に ものすごく印象的でした。- 8月12日 「雪を待つ八月」
- 狗飼恭子さんの小説はいつも、別れが静かに書かれているような気がする。もしかして、そんなことは ないのかもしれないけれど、そんなイメージがある。
誰もが心の中でもやもや考えていること、告白に出したらこんなかんじなんだろうなぁって・・・そうおもう。 一見何も考えていない無神経そうに見える人も、そう自分でおもっている人も、きっと 対して変わりはないんじゃないかなぁって思った。23歳の優美が、同棲相手である20歳の雪道に「好きな相手ができた」って言われたその日から、 始まる。その後の1ヶ月の奇妙な共同生活。昨日までお互いが好きだと思っていたのに、その一言を 口に出した時から他人になってしまう・・・その1ヶ月の間に奇跡が起こらないなぁって、もう一度 やりなおせないかなぁって考える優美。そう、八月に雪が降るように・・・
なんか切なかったね。ここまで人に依存しちゃうってことが私には出来そうにもないんだけど(笑)。 しんどそうだもの^_^;。
それでも、同じように毎日が続いてくれればよかったと願う気持ちは、とても良くわかった。
『泣くことはみっともないって、怒るのは愚かだって、淋しがるのは幼稚だって、そう言われて育った。 苦しい時は笑いなさいって「いえ、大丈夫です」って答えなさいって、つらい時は我慢して我慢しなさいって 、そう言われて生きてきた。そうすることが大人なのだと、そう思い込んで生きてきた。』って 文が出てくる。
そう、言葉にして誰かに教わったわけじゃないのに私の中にもそんな感覚があるなぁってハッとした^_^;。 日本人気質なんでしょうかねぇコレ。今の10代の人達は違うような気もするけど・・・
本当は素直に発散することも大事なのだろうに・・・だれがそんなこと刷り込んだんだろうね(笑)。 そんな感覚半分だけにして、半分どっかに捨ててきてやろう(^_-)。- 8月10日 「沈黙のジェラシー」
- ジェシカ・ラングとグウィネス・パルトロウ(なんちゅう言いにくい名前や(ーー;))の 「沈黙のジェラシー」をレンタルしてきました。
なんでいきなりそんな話選んだんって感じですが・・・自分でもわからんの。 何か目に止まったんだろう(笑)。
早い話が、嫁、姑戦争なんですわ。しかし、 「渡る世間・・・」のような単純なものじゃないのがおもしろい?し恐ろしい。かなり巧みに自分の欲望の為にわなを仕掛けるマーサ(ジェシカ・ラング)。にっこり笑って どんどんと自分のわなの中に入れていくの。NYに住んでいた息子夫婦を ヘレン(グウィネス・パルトロウ)に暴漢を仕向けて、田舎に戻ってきて 牧場をつがせるのもいいかなと思えるように仕向けるし…
息子と嫁とそして孫・・・最初はホントに 綺麗なお母さんなんですが、何かの拍子に舌打ちするのが、先を予感しているようで怖かった。 あと、じっと二人をみてる目が・・・
母親の息子に対しての感情は、娘に対するものとはちょっと違うものがあるらしいのは 自分のまわりを見ていても思うのですが、このマーサはもしかして、息子自体も゛物゛としか 捕らえていないのじゃないだろうかと最後までみて思いました。
マーサの攻撃もすごいのですが、対するヘレンもなかなかのものだと思います。 面と向かっては攻撃してこないことをいいことに、けっこう強気にでてくる。最後はものすごく 勝ち誇った顔してたよ(´〜`)
こういうのをみるとやっぱり男性は、鈍感で単純だなぁって思ってしまいますよ。 最後あっさりと母を見捨てちゃうのがちょっと意外だったりするのですが・・・っていうかちょっと存在感 薄いんですよだんな^^;。ふたりの女優さん(名前は聞いたことあったけど、はじめてでした)の危機迫る顔と、 心中を殺して微笑む笑顔がなんともいえませんわ。 グウィネス・パルトロウはすごくスタイルがよいの。 どこの国の人か知りませんけれど、日本人が見ていいなぁって思える体型ですね。 「恋に落ちたシェークスピア」みたくなりました(見逃してる…(ーー;))。
ジェシカ・ラングは…眉毛が気になってしゃーなかった(笑)結局母親はどうなったんでしょう(笑)。訴えられても仕方がないことしてるんですけど…
彼の父方の祖母と産まれた孫と4人すごく和やかなシーンで終わってましたが…- 8月7日 「ゆび」
- 柴田よしきさんのホラー小説。はっきりいってこれものすごく恐ぞ!!ホラー系って やっぱ恐いし気持ち悪いや。
いきなり目の前に゛ゆび゛だけ現れたら・・・それも意志を持った゛ゆび゛だ。
便利なことにスイッチ1つで、可能なことが世の中には一杯ある。押してはいけない スイッチも・・・。それを押すか押さないかは人間の気持ちひとつ。
その押さないって理性を後押しするような、ゆびが現れたらどうなるか・・・考えただけでも危ない話。 現に次々に事故が起こり、死人がでてくる。東京はもうパニック状態。 おまけにその指が触ったところについていた指紋は、死人や行方不明者のものだったりする・・・ そして、どんどんと狂暴性を増してくる事件。心理的な恐さと、体の一部分であるはずのゆびが突然現れるっていう、オカルト的なこわさ、 その謎をとくっていう推理的な部分がミックスされた本で、けっこいけてる(笑)
新聞記者と、刑事、偶然゛ゆび゛と遭遇してしまった男性と小学校の先生の2組が謎を追っていく 最中に、男性や先生の心の問題みたいなものもちゃんと書かれていて、考えさせられる 部分もあるとちがうだろうか。この間読んだ゛少女達がいた街゛を気に入って買ってみたんだけれど、女性だったのねぇって(笑)。 文章の雰囲気と、名前から男性作家の方だと思い込んでいたのだけれど・・・意外でした。
- 8月6日 「蠍のいる森」
- 小池真理子さんのミステリー。この作品って多分初期の頃のだと思うのだが、ずっと エッセイだと思っていて手を出さなかった(笑)。考えてみればこんな題名、 つけないだろが、「死者はまどろむ」以前の本は、 エッセイってどこかで間違ってインプットされてきたらしい・・・^_^;
主人公美千代が犬を拾ったことから知り合う真樹子が仕事で訳している海外ミステリーは、 「全然関係のない5人の男女がまったく別々の生き方をしてきたのに、運命の糸が絡み合って 予想もしなかった展開になる。トリックも何もない誰かが誰かを殺そうと あらかじめ企んでいることもないのにそれぞれの運命がひとつにまとまり予想もしなかった結末を むかえる」っていう同名のお話。
そしてこの話し通りに、この小説も進んでいく。
ことが起こるのは最後の最後。それまでは、登場人物がからみっていく図が書かれてて、 おだやかに進んでいく。別にとりたててどってことないドラマ・・・
でもね、主人公がいつ切れるか分からないってとこと、詐欺師みたいな男がうさん臭いぐらいで・・・ (この設定だけで、充分なんかも(笑))
何かが起こるぞ〜怪しいいぞぉ〜破滅に向かっているぞぉ〜って空気がただよってて、なんとなく 変な感覚を感じるの。前触れっていうか・・・・
そー言えば、最近やっている江角さんTVドラマの初回を見たときもこんな感じを受けたなぁ^^;。
読んでいる間中、なんか美千代の性格が気になって・・・この人かなり病的(っていうか 病気なんだ(^_^;))でありますが、ちょっと自分と重なる部分がありまして・・・ がんばれぇ〜って思って読んでた。最後はなぜかここだけハッピーエンドなお話で(笑)。 一見するとミステリーじゃないのかも・・・なんて錯覚するぐらいほのぼのしてる。
そーいや、本の裏表紙に『ラブ・サスペンス』なんて書いてあったか(^^ゞ
でもそれがまた恐さを誘いますね。ほんの数秒の偶然で雲泥の差になっちゃう日常。 ちょっとした顔見知りが、知らないところでとんでもない運命に見まわれている・・・その すぐ側をかすっているのに気づかない・・・・
人の日常そのものが、サスペンスへの第1歩かもしれない・・・(^_^;)- 8月4日 「月の輝く夜に」
- メグ・ライアンとの映画「シティ・オブ・エンジェル」以降、なんかあのとぼけた(失礼)瞳が、 気になったって、これがニコラス・ケイジを見たはじめての映画だって某HPに書いたら、 「月の輝く夜に」が見やすいと教えていただいたので、レンタルしてきた。
月の上に、シュールが乗っかっている図は見たことあるなぁって見はじめたら…
すぐ…これみたことあるわって(笑)。ニコラス・ケイジの印象なんでこんなに薄かったんでしょう。 見る視点がちがってくるのかなぁ・・・まあ、そないにはっきりとは覚えてなかったのでたのしかった。しかし、とぼけた話でしたねぇ…ハイ。
ストーリーは単純、37歳未亡人のロレッタが婚約した相手の弟に、式にでてくれと頼みに行っ てそのまま惹かれあってしまった…って。
なんかねぇ、作り話のような映画の話(笑)。最初っからとぼけてる。 だって、母危篤の知らせを聞いて飛行機に乗って行く直前に、求婚なんてするか??おまけに 最後も母が元気になったから結婚できないだとぉ〜。わけわからん・・
ずっと流れている音楽もほのぼのしててねぇ。そんなんで話の筋は単純だから、このことを 婚約者にどう説明すんのってことしか、関心なかったの私(^_^;)。
それよりも、家族が面白かったし、淡々とした雰囲気がよかったなぁ。暑苦しくない(笑)。
数匹の犬を飼っていて、散歩に出かけ、月に向かって吼えるおじいちゃん、愛人といっしょにいる ところを娘とばったり出くわしちゃうお父ちゃん、うろたえる姿がかわいかったなぁ(^_^;)。お目当てのニコラスは・・・。まず、ちっちゃなお顔とたくましい体つきのアンバランスさに びっくりした(^_^;)。ちょっと前の作品なので、若いんだわ。もしかしていまって 髪の毛薄くなってきてるのかしら。
ものいいいたげな瞳は健在!!(そらそうだ)ね(笑)。 、
朝御飯に食べてたパンの中に卵を入れて焼いているのが、とってもおいしそうだったなぁ〜- 8月1日 「駅〜STATION」
- 高倉健さん主演の映画。BS-2で放映されていたのでなにげにみてたら、最後までみてしまった。
こういうのって、自分からみてやろうって雰囲気じゃないけれど、みだすと結構おもしろかったりする。 この映画っていえば、いしだあゆみさんが電車に乗って泣きそうな顔して手を振っているっていうシーンが 頭に浮かぶ。アカデミー賞とかとってたっけなぁ・・・
でもね、はじまってから15分ぐらいしてからみたら、いしだあゆみさん、でてこなかったの(笑)。 その回想シーンだけ・・・(´〜`)。
20年ぐらい前のものだけに、出演者が若くてねぇ。話しの筋以外にもそんなとこみて笑ってた。話も、イメージと全然違って・・・びっくり。警察の射撃班にいる男のお話だった。もっとほんわかした 「北の国から」みたいなのかと思ってた。
北海道が舞台ってなんか情緒あるよね。深々と降る雪のなかの静寂がなんだかよかった。 がちゃがちゃした映画とはちょっと違う。
しゃべらないことで話す高倉健さん。みんながあこがれるのがわかるような気がした。 賠償さんとのやりとりもよかったなぁ。矢代亜紀さんの演歌が流れて・・・・少な目の言葉と 目の方向で分かってしまう・・哀しい結末だった。
指名手配中の男を警察に通報しながら、かくまってたという桐子(倍賞さん)に、警察が それじゃつじつまがあわないでしょって言う。そしたら、「あいませんねぇ・・・でも 男と女ですから」って・・・そこのシーンがすごく印象に残った。
健さん、それをジーっとみてんだわ陰で。なんかねぇたまらんかったの。そういえば映画の中にでてたような立てこもり事件。なくなったなぁ・・・私が小学生くらいの時にゃ たまに銀行でお客さんが人質にされて犯人がろう城してるっていうのたまにあったのに。
あんなものなくていいけど・・・ドラマにもそんなシーンでてこなくなったなぁって 思ったらすごく時代を感じた。
- ●過去のDiary
- ☆97’10.23〜12.30
- ☆98’1.3〜3.30
- ☆98' 4.5〜5.30
- ☆98' 6.7〜7.28
- ☆98’7.29〜8.30
- ☆98’9.1〜10.30
- ☆98’11.1〜11.29
- ☆98’12.4〜12.31
- ☆99’1.4〜1.30
- ☆99’2.3〜2.26
- ☆99’3.3〜3.29
- ☆99’4.7〜4.27
- ☆99’5.2〜5.31
- ☆99’6.5〜6.25
- ☆99’7.4〜7.30