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usk(ユースケー)のCDレビュー


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アーティスト名: イ・スヨン

アルバム名: 3集 Made In Winter

試聴:「そして愛してる」[MUSIC VIDEO]

彼女のアルバムを聴くと、大人の女性の歌を聴いてると感じる。
実際は80年生まれということでまだまだ若いのだけど。
そう、今現在活躍してるダンス系アイドルグループ達と変らないのだ。
そんなボクのイ・スヨンとのファーストコンタクトは、彼女のミュージックビデオだったのだが、本人が出ていなかったので(いわゆる映画仕立てのものであったのだ)彼女の顔を知らずにいたのだった。
で、雑誌で顔を確認したら、そこにはアイドルみたいなポーズを(若干時代モノのやつだったんだけど ^^;;)とったイ・スヨンの姿を確認した。
まあ、なんて可愛らしいというか、こんなコが歌っていたのかとピックリしたものだった。
声と音楽性の印象が落ち着いた大人びたものだったので、余計そう感じたのかもしれない。

そのイ・スヨンのアルバムの中で今まで出したアルバムの中で一番のまとまりを見せているのが、この3集「made in winter」なのではないかと思う。
既にその方向性を示したかのように作成された、完成度の高い1集や、インタルードを途中で入れてアルバムの流れを作り、更には色々なタイプの曲をバリエーションのあるボーカルパフォーマンスを見せてくれた2集も、それぞれ素晴らしい内容のアルバムだが、この3集はイ・スヨンのイメージの統一感を計ったかのような印象がある。
全体としてはマイナーキーが多く、バラード主体のものだが、彼女の哀愁を帯びたボーカルが心に響いてきて、思わずしんみりと耳を傾けて聴いてしまう、そんなアルバムだ。
オープニングのトラック1「made in winter」からそのまま続く、トラック2「Fawell ブルース」、トラック3「クリゴサランヘ(そして愛してる)」の、マイナーの曲が続くと、トラック4「ホンジャマンヌンキョウル(一人で迎える冬)」で突然明るく、しかもどこかで聴いたことがあるようなイントロが耳に入ってくる。
よく聴くと広瀬香美の「Dear again」だ!(^^)。
そういえば、広瀬香美冬のイメージの歌手だったね。
イ・スヨンは彼女のこと知ってたのだろうか?
このアルバムで唯一、明るくて元気な曲だ。いや、彼女の曲の中では全体を見ても、こういう曲は珍しいかも。
もし、いつか彼女と会えたら、この曲をカバーした理由なんぞ聴いてみたい気がする。

さて、このアルバムの中でuskが一番オススメ、というかお気に入りなのはトラック7の「サンチョ(傷痕)」。
アコースティックギターをフューチャーしたサウンドも、なかなか凝ったメロディの組み立ても、もちろんイ・スヨンのボーカルも非常に心地よいものがある。
Bメロの部分に、サーッと光が舞い込んできそうな、爽やかな景色を思い浮べてしまった(でもタイトルは「傷跡」なんだけど ^^;;)。
そう、イ・スヨンの歌ってそんな自然な景色が思い浮かんでくることが実に多いのだ。
それはこの3集だけに限らないが、それがよりいっそう強く感じられるのである。
これに同意してくれる人、けっこういるんじゃないかと思うのだが、どうだろう?

風景といえば、彼女の歌詞カードの写真は日本で撮られたものが多く、もうじきリリースされる4集も日本で撮影されたものになるらしい。
この3集も例外でなく、日本の風景を見ることができる。
彼女のどこかオリエンタルな曲調と非常に合っていて、実は個人的にはこのジャケット写真を見るのが楽しみなのだ。
ノスタルジックな気分になりながら彼女の歌を聴くと、心の洗濯ができるような、そんなアルバムなのです(^^)。

※もしこのコーナーで取り上げて欲しいCDがありましたらどうぞ私宛にメールで!
リクエストお待ちしております!! from usk
文:usk 装飾:yojiji
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yojiji Works takayoji@hotmail.com