ワインに目覚めて七年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

お手紙待ってます!

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今までの金賞ワインたち


評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし SKELTON・・・買うべからず


2004年

 

3月29日

NOTEFleur d'Olivette/Foncalieu/Vin de Pays de L'Aude(フルー・ドリヴェット/フォンカリュ/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドゥ・ロドゥ)

久々のノンヴィンテージ赤。5本セットにおまけでプラスされていたもの。とはいえ単価は680円とか。素朴で荒削り。タンニンや果実味もしっかりあり、香りもグラスに残るくらいだから、居酒屋のフリードリンクでこれが出てれば「たいしたもんじゃん」となるところ。でも家でリーデルのグラスで飲むと、そっけない。濃さは十分なんだけど。まさに食事のお供の普段のみワイン。65点。お手軽ワイン館で6本セットで5000円。

 

3月27日

BRONZECap de Faugeres 2001/Cotes de Castillon(カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン)

「ボルドーの中では外れの方に位置する廉価版ながらおいしいワイン」と思っていたけど、いまや貫禄十分。さすがしっかりどっしり。というわけでいい加減に開いていい加減に閉じてる。閉じてるというか、しっかりした枠の中にワインがきちんといれられているような、いい意味での四角四面さ。値段的にはとんとん。77点。悟空で1860円。

 

3月26日

SILVERSwagaroo 2002/Merlot(スワガルー/メルロ)

南東オーストラリアのワイン。それ以上、産地についての説明はない。名前はスワガルーでラベルの絵はカンガルー。お店で売っていたら絶対買っわないような安直さ。ところがこれは「当たり」。カラメル、ヴァニラ系の味&香りでいかにもメルロ的。深くはないけど角が全然なくて飲みやすい。アフターに乳酸菌的な甘さがくる。インパクトはない変わりに濃さが味とバッチリあっている程度にしっかりある。攻めというより欠点が少ないワイン。この価格帯では迷わずに「買い」。76点。お手軽ワイン館で6本セットで5000円(単品では880円!)

 3月22日

SILVERDe Martino 2002/Prima Reserva/Maipo valley(デ・マルティノ/プリマ・レセルバ/マイポ・ヴァレ)

久々チリのカベルネ。いろんな味・香りがした。はじめはお花畑系。若いのにずいぶん外向的で、タンニンも結構効いているのになぜか口が痛くならない。こういうのが丸いタンニンというのかも。続いて乳酸菌的なヨーグルトっぽさがでてきて渋さが優しく緩和される(もともと渋くないけど)。全体的な印象は荒いけれど、口の中のすみずみにしみわたるパワーときめのこまかさをもっている。火山の噴火口みたいに派手なアクションがあって火の粉も飛び散ってくるけど、よくみるとそれが春の花だったという感じのインパクトと優しさ。実は味そのものはあんまり好きではないタイプ。でもおもしろいし力があるし、なによりフォジェールの最後の一杯と比較しても全然負けなかったのがえらい。77点。お手軽ワイン館で6本5000円。

 

3月21日

BRONZEChateau Faugeres 2001/Saint-Emilion Grand Cru(シャトー・フォジェール/サンテミリオン・グラン・クリュ)

まだ少々固いし後味に結構な収斂味が残るけど、いつもながら黒いベリーを煮詰めた系のいいワイン。黒胡椒やミントのような鼻をつくような香りもする。下でも書いたけど、立体的で口の中でふっくら味が広がるところがおふらんす。だけどやっぱりまだ早い。ワインの生地は緻密で滑らかだけどタンニンが暴れすぎで今飲むにはもったいない。81点。みちのく岩手のワイン屋 竹澤で2780円。

 

3月20日

BRONZEMonasterio de Santa Ana 2002/Monastrell/Jumilla(モナステリオ・デ・サンタ・アナ/モナストレル/フミーヤ)

ラベルを見ると横に小さい字でカーサ・デ・ラ・エルミタとあるので、そのセカンドにあたるものっぽい。親ワインととてもよく似ていて、煮詰めたプルーンやブルーベリージャムの香りを缶詰にしたような甘さが凝縮されていて、どろり系。同じワインのシラーがリアルワインガイドではただ濃いだけのワイン的に書かれていて、ちょい反発。「いやそれだけじゃないでしょ、幅もあるし飲み頃までまてば立体感もでてきそうな立派なワイン。76点。もちろん銀賞。」と思いつつ、残りの一杯を翌日イメージ的に似ているフォジェールと飲み較べると・・・。やっぱり上級ワインは全然違う。のっぺりしてて平面的で、なんか気の抜けたパイナップルジュースのような香りがして・・・。井の中の蛙でもいいから、こういうワインは高級ワインと較べちゃいけないと思った次第。比較なしに味の絶対評価をするのは難しいものです。71点。お手軽ワイン館で6本セットで5000円(単品では880円)。値段を考えると(そして単独で飲むなら)CPがとても高いしきっとリピート買いすると思う。

 

3月16日

BRONZEClos Vougeot "Musigni" 99/Gros Frere et Soeur(クロ・ヴージョ ミュズィニ/グロ・フレール・エ・スェール)

当サイトがリアルワインガイド第5号に掲載された記念でいいワイン(といってもこの程度)が続いてます。じゃなくて別の理由でなぜか今日もちょいよいワイン。これはスロースターター。一日目はいつまでたっても開かないで、せいぜい土や茎の香りがでてくるだけの化石ワイン。半分飲んであきらめて翌日残りを飲むと−出てきました果実味。ほのかにラム酒を加えた栗クリーム、セージ、丁子、ミントなどのハーブ系の匂いが香る。味は全然甘くないけど果汁たっぷり大人のジュースという感じでフィニッシュに少しタンニンがある。角はないけれど飲み頃はまだ先ということかも。81点。かわばた酒店で4980円。

 

3月13日

SILVERBourgogne Hautes Cotes de Nuits 99/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/ジャイエ・ジル)

このワイン、ちょうど一年ぶり。コルクを抜くと煙たい厚い朝もやがモワっと湧き上がり、それだけでもうジャイエジルの世界。靄が晴れるとブルゴーニュの村が一面に広がる(かのよう)。味の主張は一面の曇りもなくはっきりしていて挑戦的攻撃的。だけど先っぽは尖っているどころか滑らか。ブルゴーニュの正統的(?)味わいをこの値段で飲めるのは嬉しい。83点。悟空で3110円。

BRONZEChateau Bernadotte 97/Haut-Medoc(シャトー・ベルナドット/オ・メドック)

ピション・ラランド所有のブルジョワ級シャトー。ワインの幅が細く薄いなあと感じたけど、自然とジャイエ・ジルと比較なっちゃうので仕方がない。開いてくると意外とジューシー。キャラメルやミントの香りが出てきてふくよかさも加わり、飲み終わる頃には十分満足。77点。成城石井で1090円(ハーフ)。

 

3月12日

BRONZETaillevent Grande Selection/Champagne(タイユヴァン・グランド・セレクション/シャンパーニュ)

細かくきらきら光る泡が先を争うようにグラスの底からわきあがっていく。色は濃からず薄からず。最近のデゴルジュマンとのことでフレッシュさがあること以外、何か特徴的なことはないけれど口のなかに自然に沁みこんでいくのは、なんといってもバランスがいいから。それこそがこのシャンパーニュの特徴。79点。「タイユバン・ロブション」でグラス1700円。

BRONZECoteaux du Languedoc 96/Prieure de Saint-Jean de Bebian(コトー・デュ・ラングドック/プリュレ・ドゥ・サン・ジャン・ドゥ・ベビアン)

ブルゴーニュやボルドーは高いので南仏を飲んでみようと思い、最近有名なゴビー(コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ)と前にヴィンテージ違いながら好印象だったこれを候補にしてソムリエにたずねる。前者は若い(2001年産)ので攻撃的、後者は飲み頃ながら弱いとのこと。飲み頃が重要だと考えているので後者を選ぶ。抜栓直後は「えっ!こんなワインだったの?」と失望。味は平板でインクやタール、荒く焦がした樽の香りがいっぱいで、飲むシチュエーションを間違えちゃったという感じ。でも開いてくるとガラリと変わる。香りは明るいお花畑系になりまさに春。ワインの後味によく出てくるミントやあずきの雰囲気を足して2で割ったようで、チーズとあわせるといちじくの甘酸っぱさに変わる。押し出しが強くないので南仏というよりレヴェルの高いブルゴーニュワインにあるエレガントさを感じた。80点。「タイユバン・ロブション」で10000円。

 

3月9日

BRONZEChateau Sainte-Colombe 2001/Cotes de Castillon(シャトー・サント・コロンブ/コート・ドゥ・カスティヨン)

キャラメル系の甘い香りのあとにブラックチョコがでてくる(味じゃなくてイメージが)渋いワイン。タンニンが喉にくるけど尖がっていないから2001年産ながら今でも飲める。ただ「若くても飲める」というヤツで、熟成したらまた別の顔がでてきそうな予感。6日土曜日に研究会があり、懇親会でしこたま酔ったあとメンバーの一部を拙宅にお呼びしての「2次会」であけた残り。78点。お手軽ワイン館で1880円。

 

3月6日

SILVERChateau Beaumont 99/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)

ボルドーの安ウマワインの代表のひとつ。99年産はここここで飲んでいるから3回目。相変わらず十分満足できるワイン。熟成が進み、ますます飲み頃。抜栓後すぐに、もわーっと森の少し湿った雰囲気が現れ、樽の煙たい香りとう○このような熟したHな香りがあわさりこれだけでグランヴァンと名乗れる風格十分。ミディアムボディーで飲みやすく、それでいて草系木系果物系の味がうまく混ざり合って層をなしているよう。80点。お手軽ワイン館で1380円。これは「買い」です。

 

3月2日

NOTEBarbaresco 99/Batasiolo(バルバレスコ/バタシオーロ)

イタリア旅行のお土産でもらったもの。少し休ませてからあけてみた。重みも香りもないし、あれっ?という感じ。バルバレスコだからそれなりに期待してしまうのが悪いのかもしれないし、飲み頃の問題かもしれない。酸味がでっぱっているとかいうことはないけれど、味と香りとヴォリュームの総合的なバランスが悪いのか、なかなか飲み進めない。4日に分けてようやく飲みきった。62点。

 

2月29日

NOTELe Clos de Magny 99/Cote de Nuits Villages/Jean Fery & Fils(ル・クロ・ドゥ・マニ/コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ジャン・フェリ&フィス)

書いててはじめてわかったけど、ブルゴーニュの村名ワイン。オート・コートだと思ってた。それはともかく、ブルゴーニュらしい男性ぽさと果実味がはっきりでている。味の輪郭が定規で示したようにまっすぐ。それはある意味四角四面ということでもあり缶詰っぽくて、変化や面白みはない。ワインのお勉強にいい感じ。値段を考えるとそこそこといったところ。72点。お手軽ワイン館で1880円。このワイン買うと送料無料になるというので買ったもの。送料無料じゃなかったら高いと思う。99年産ブルゴーニュなので悪くはないけど。

 

2月26日

BRONZEChateau Puygueraud 96/Bordeaux cotes de francs(シャトー・ピュイゲロ/ボルドー・コート・ドゥ・フラン)

たぶんはじめて飲むAOC。サンテミリオンの東とのこと。ヒュー・ジョンソンの『ポケット・ワイン・ブック』にはこのシャトーの名前が載っているからこのクラスでは実力が認められているみたい。で肝心のワインは・・・結構いける。はじめはかなり力強く、2000年産とかもっと若いワインといってもわからない。こなれてきても最後に少しタンニンの収斂性が残る。甘酸っぱい(酸味の方がやや強い。でもバランスよく)アンズや青りんごのような果実味が魅力的。へんちくりんなことだけど海苔とかお酢とかお寿司を連想させる面もある。積極的な魅力はないが味やボディーなどがしっかりしているので飲み応えがある。77点。お手軽ワイン館で1480円。

 

2月23日

BRONZEL'Abbaye de St-Ferme 2000/Les vignes du soir/Bordeaux superieur(ラベ・ドゥ・サン・フェルム/レ・ヴィーニュ・デュ・ソワール/ボルドー・スュペリウ)

「聖フェルム大修道院」という名のワイン。フェルムは地名ではなく、農園(ブドウ園)という意味かもしれない。少し収斂性が感じられるけど、元気のいい証拠。ブドウエキスの味が口になめらかに広がり、ミント香が後に残る。これもいいワイン。2000年のこのクラスは今おいしいのかも。74点。お手軽ワイン館で1280円。

 

2月22日

SILVERCasa de la Ermita 2000/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ)

何回か飲んでる大当たりワインもこれで最後か。いつもながらヴァニラの香りが甘くおいしく、口の含むとナッツ入りのチョコレートの世界が広がる。こがしていない樽の香ばしさもあり、もちろんフルボディーで濃縮果実たっぷりの飲後感は十分。あいかわらずCPは高い。熟成が進んだからかいただきものだからか、いつもよりおいしく感じられる。グラスには澱がべったり。いただきもの82点。

 

2月21日

BRONZEChateau Le Gardera 97/Bordeaux superieur(シャトー・ル・ガルデラ/ボルドー・スュペリウ)

大手酒商コーディエのもの。97年産ボルドー、グランヴァンはそろそろ飲み頃だけど、安ワインクラスだとそろそろおしまいなのかどうかというところ。色はずいぶん古そうで熟成がすすんだ感じの赤茶色。酒質はへたってはいなくて柔らかい。味はどうということはないけど腐る寸前の赤い実のあまさがあり、舌のうえでころがして楽しめる程度には複雑。何といっても安いから満足できる。71点。悟空で1050円。

 

2月20日

BRONZEChardonnay 2003/Cono-sur(シャルドネ/コノスル)

このシリーズはヴィオニエを飲んで濃く苦酸っぱいフルーツジュース感が好印象。で、シャルドネを試すが、これも品種の個性が掠れることなくストレートに出ていて立派なワイン。やはり苦酸っぱくて。あれ?これじゃヴィオニエと同じ印象。品種の個性と思ったのは作りの個性?いずれにしても、お買い得なことは確かですな。74点。悟空で680円。

 

2月18日

SILVERNicolas Feuillatte Brut/Reserve Particuliere/Champagne(ニコラ・フイアット・ブリュット/レセルヴ・パルティキュリエール/シャンパーニュ)

今年も行ってきました、パリの三つ星レストラン『グラン・ヴェフール』のシェフ、ギ・マルタンの料理フェア。これは4種類あるハーフボトルのシャンパーニュのうち一番安いもの(他は6000円)。酸味は強くないのにスキっとしていて、しかもコクがある。ピノノワールが味の核となっていて、シャルドネが華やかさを加えているのかも。ぶどうの配合がとてもうまくいっている感じ。フイアットはひとつ格上のものを飲んだことがあるが、何の変哲もない普通のものだった。ヴィンテージものの方が個性がはっきりしてるというけどこれは例外なのか、それとも単にノンヴィンテージの方が私の好みなのか。これはレストランのハウスシャンパーニュ的存在なので、状態が特によいのかもしれない。リーデルの大きめのグラスもよかった。温度があがってくるとリンゴやナッツの香りがぐんぐん出てきた。82点。レストラン「ル・ポンドシエル」で5000円(ハーフ)。ちなみにフルボトルだと8000円。

SILVERGevrey-Chambertin 2000/Vieilles vignes-Aux corvees/Guillard(ジュヴレ・シャンベルタン/ヴィエイユ・ヴィーニュ・オ・コルヴェ/ギヤール)

メインの鴨料理の前にシャンパーニュが終了。赤が一杯飲みたいということで飲んだグラスワイン。パッションフルーツ系の明るい南国の香りにまずはっとさせられる。味は黄色っぽい奇矯さがありやっぱり変わった作りだとはじめは思ったけれど、ミネラルが後味に出てきてどっしりとした印象が残る。ブルゴーニュの王道の土や森の雰囲気と、清涼飲料水のエキスやラムネっぽいスーっとした甘さを残すこのドメーヌの特徴とがうまくあわさっている。面白いしおいしいワイン。81点。「ル・ポンドシエル」で2000円(グラス)。

 

2月15日

BRONZEChateau Moulin de Ferregrave 2002/Medoc(シャトー・ムーラン・ドゥ・フェルグラーヴ/メドック)

3桁ワインながらAOCボルドーではなく、メドック。ま、あんまり変わりないかもしれないかもと思いつつ・・・。中身はちょうど飲み頃なのかメドックにふさわしくボルドーの大地を感じさせるような土くささ。なめし皮というか、革靴のような渋い香りがする。力がありながら角がまるくこの値段のワインとしては十分満足。変化はないし深みに欠けるけど、それはないものねだりというもの。銅賞続きなので当たりかはずれを狙ったんだけど、やっぱりこれも「お金があったら買うべし」ワイン。72点。悟空で950円。

 

2月10日

BRONZEChateau Lanessan 94/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)

いろいろな香りがする。まず獣脂。動物園みたい。次に錆びとか漏電(!?)のような枯れた赤茶けた香り。そしてマンゴーとかオレンジとかの南国系果物。さらにはなめし皮と終わりにミント。嗅いで心地よいものじゃないけど、なぜか何回も嗅ぎなおしたくなる。味はこのシャトーにしては押し出しが強くなくおだやかにまとまっていて、さすが10年もの。少しタンニンに渋みが残っているからまだ元気。でも「飲み頃」といえるほどには愛想がよくない。「2000円くらいで10年たったワインでしかも現役」を味わいたい時にはいい。74点。お手軽ワイン館で1994円。

 

2月9日

SILVERCasa de la Ermita 2001/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ)

2000年産何度飲んでも大当たりのスペイン安ワイン。この値段でこのフルボディーはたいしたもの。でもヴィンテージのせいかざらついていて、収斂性がはじめのうちはけっこう舌にこたえる。でも直に落ち着きヴァニラ、ベリー系の実を煮詰めた味をベースに後味にミントがかすかに感じられる。びっくりするほどおいしいわけではないけれど、2000円以下でこれは秀逸。今日も気分がいいので(←またコレかい。何かの暗号?)おまけで銀賞。78点。お手軽ワイン館で1380円。PS:岡山の読者の方へ。悟空総社店に2000年産のがまだ売ってます。1680円くらいだったかな。これは「買い」だよ。

 

2月5日

BRONZEBourgogne 2000/Antoine Chatelet(ブルゴーニュ/アントワーヌ・シャトレ)

ムーン・アクティヴィティ・システムとかいって天体の動きを醸造に生かしてつくったそうだけど具体的どうしたのかは不明。それはともかく、このクラス(ACブル)としてはまずまず、この価格帯としては素晴らしい。少し収斂性があるけど、それを含めてほどほどの渋みがあるところ、果実実が十分感じられるところ、酸味が強すぎず弱すぎずちゃんとインパクトがあるところなど好感。後味にはミントの香りも漂う。「千円くらいで果実実があって渋みもそこそこあるワイン、しかもフランス産」という難しいリクエストにはばっちり。72点。 お手軽ワイン館で1080円。

 

2月3日

BRONZEChateau Sainte-Colombe 2000/Cotes de Castillon(シャトー・サント・コロンブ/コート・ドゥ・カスティヨン)

たばこの煙とかチョコレートの香りがして噛み締めながら飲みたくなる弾力性のある酒質。2000年産なのではじめは少々渋くざらついていたけど、まとまってくると力があり、かつ、エレガント。味のチャーミング度やヴォリュームの幅はミディアムに限られ、グランヴァンまではいかないけれど、この価格帯では超掘り出し物。80点。お手軽ワイン館で1680円。

 

1月31日

BRONZEChateau Grand-Puy Ducasse 2001/Pauillac(シャトー・グラン・ピュイ・デュカス/ポイヤック)

このワイン、なかなか「出会い」が悪くて、というか、いつも飲み頃よりずっと早く飲んでしまっていい思い出がないのだけど、2000円台なので懲りずに初物を。今回はいい。もちろん若飲みになるんだけど、閉じていなくて固さがあまりない。ビロードの喉越し。時間がたって開ききると薄さが勝る。実は1日目に半分飲んで、一日置いて残りを飲んだので自分が悪いんだけど。はじめは5級とはいえさすがグランヴァン!という感じで「82点銀賞」のつもりでした。とはいえ飲み終わっても満足感あるから、これが2000円台というのは嬉しい。さっさと1時間くらいで飲んでしまっていたら、もっと印象がよかったと思う。80点。イーショッピングワインで2899円。

 

1月28日

BRONZECastano Hecula 2001/Yecla(カスターニョ・ヘクラ/イエクラ)

ロバート・パーカーさん高評価ワイン。やっぱり青紫の雰囲気。モナストレルという品種(これはフランスのムール・ヴェドルのことらしいです)がそういう味なのか、作りがそうなのかわからない。酒質は切れがよくてさらさら。でも味は濃縮したようなまったり感がある。好みのタイプではないけれど、コストパフォーマンスを考えると飲み応えがある。私とは基準が違うとはいってもパーカーポイント90点というのは疑問。77点。イーショッピングワインで1180円。

 

1月25日

SILVERPavillon rouge du Chateau Margaux 2001/Margaux(パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトーマルゴー/マルゴー)

2001年ボルドーグランヴァンの飲み初め(セカンドワインだけど)。リリース直後でも飲めるタイプかどうか少々心配しながら抜栓。すぐにプルーンやチョコ・タバコなんかの香りが部屋に広がりいい気分。それでも味は固いかもと尚も心配するが杞憂。どれほど開いているのかわからないけど緻密でなめらかで奥深くスケールが大きい。ファーストラベルはこれに加えてボディーが重く複雑のレベルが違うんでしょう。ま、マルゴー2001は飲む機会ないと思うけど。とまれセカンドは外向的で、2000年産とは異なり今でも十分おいしく飲める。82点。イーショッピングワインで4199円。

 

1月22日

BRONZECastano 2002/Monastrell/Yecla(カスターニョ/モナストレル/イエクラ)

モナストレルという品種のスペインワイン。雰囲気が青紫で、インクをおいしくした味。ボルドーでいえば若いラネッサン的だけど、全体的には密度が濃いところがローヌっぽい。でもボディーは普通(ミディアム)。これで1500円くらいなら最近よくあるタイプと思ったが、よくみると3桁。安ワイン飲みには貴重な1本。76点。イーショッピングワインで990円。

 

1月18日

BRONZEEsterlin Selection/Champagne(エステルラン・セレクシオン/シャンパーニュ)

乾杯の必要があってシャンパーニュを探しに酒屋にいくけど、どれも(ネット価格と較べて)高い。大手メーカーものに混ざってバレンタイン用にあったのがこれ。エペルネの栽培者からなる協同組合ものとのこと。フルボトルに換算すれば3000円と標準的だけど、ハーフなので絶対額は高くないからとお試し。なんてことはない普通のシャンパーニュ。酸味が少々強いが全体的に薄い目の味。それでもイースト香とかちゃんとあり、カバやムスーとは違ってちゃんとシャンパーニュしてたのでそれなりに満足。腐っても鯛という感じ。いや、肯定的に。76点。悟空で1490円(ハーフボトル)。

 

1月17日

SILVERChateau Pichon-Longueville Comtesse de Lalande 97/Pauillac(シャトー・ピションロングヴィル・コンテス・ドゥ・ラランド/ポイヤック)

もわっと腐葉土の香りが出てポイヤックの大物ワインの風格を表す。香りに較べて抜栓直後の味は割と平板で角はないけど苦さ主体。でも味も香りも二転三転。ヴァニラの香りに変わり、後味にピリットしたスパイスっぽくなるかと思うとなめし皮の渋いものになり、最後はなんとカレー粉(ウコンやカルダモン)臭ぷんぷん。味も中盤は甘み一色でキャラメルっぽかったのが、最後にまた渋さが戻ってきた。ふくらみがたくさん感じられる立体的ワイン。さすが!85点。かわばた酒店で5880円。この値段でこれだけ楽しめ、大満足。

 

1月16日

BRONZEPoggio Reale 2000/Spalletti/Chianti Rufina(ポッジョ・レアーレ/スパレッティ/キアンティ・ルフィーナ)

抜栓直後はボルドーのいいところのワインのようなもわっとした腐葉土の香りが広がり、期待が高まる。でも、もちろん「この香りはこの味」という風にはならず、イタリアのエンピツの芯と甘みが縦線で織り成している素直で明るく親しみやすいもの。幅が結構広く、若いけれど力強さより熟成感の方が勝っていてお買い得感が高い。76点。悟空で1390円。

 

1月12日

SILVERChateauneuf du Pape 2000/E.Guigal(シャトーヌフ・デュ・パプ/ギガル)

黒いベリーを煮詰めたジャムの香りがおいしい。液体ながら噛めそうな弾力感はグミのよう。とても外向的で角が全くないし、味はストレートで、とてもわかりやすいワイン。ローヌっぽいといえばいえるけど、スパイス香が溶け込んでいるからか、ささくれだったところや内から燃え上がってくるようなところがない。逆に言えば変化の少ないところが物足りないということになるけれど、それほど抜栓時にできあがっている。81点。かわばた酒店で2480円。

 

1月4日

BRONZEMuscadet Sevre et Maine 2001/Joseph Verdier(ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ/ジョセフ・ヴェルディエ)

酸味と砂利っぽさがお約束のごとくあるどうってことのない白だけど、牡蠣にばっちりよくあう。料理をおいしくするという意味でとてもいいワイン。71点。大阪大丸で700円。

 

1月2日

NOTELeoville Las Cases 93/St-Julien(レオヴィル・ラスカーズ/サンジュリアン)

だいぶお久しぶりの銘柄。本年最初(で最後?)の大物ワイン。ヒュー・ジョンソンではまだ飲み頃表示になっていないけど、あけた時は小さいながらもまとまっていて、結構ジューシー。いや、水っぽかったかもしれない。渋みとか角とかは少なく、奥深くフルボディーという貫禄を見せていた。でもだんだんささくれだってきて、もう一杯、もう一杯と飲みたくはなるのだけれど、おしまいは「豪華なお城の廃墟」というようなでこぼこさが目立った。閉じていたのか、はたまた峠をすぎていたのか?少なくとも若々しさはなかった。期待が大きいとやっぱりダメですね。74点。悟空で8500円。

 

1月1日

BRONZEChateau Le Grand Faurie 96/St-Emilion Grand Cru(シャトー・ル・グラン・フォリ/サンテミリオン・グランクリュ)

本年最初の一本。グランクリュといってもクラッセのつかない方なので期待できないが、かえってこのクラスだと96年産が飲み頃なんじゃないかと思って。いちごの甘さと赤錆の渋さがあわさり、ザクロの酸っぱさが加わったような・・・と書くとゲーという感じだけど、結構いける。おせち食べながらの日本的禁欲さ(脂や生クリームこってり料理じゃないという意味で。)の卓の雰囲気にあいましたです。72点。いただきもの。


 

レストランみてあるきへ行く

岡山のワイン屋へ行く

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