家相について

家相について

家相について

弊社では、家相を全く気にしないと最初に仰ったお客様に対しても、なるべく鬼門裏鬼門に玄関は作らない様に心がけています。玄関の位置は外からも分かる部分です。鬼門裏鬼門に玄関があると、「家相が良くない」と言ってくる親切な人がいます。しかし、そう言う話を聞くと、気にしていなかったお客さんもやはり不安になってきて、間取りの変更に繋がる事が多いのです。

 

 家相を気にされるお客様には、くみ取り式だったトイレの臭気や、西日による食物の腐り、竈で火を焚いていた昔の家相にそぐわなくなっている面が多いことを説明しています。たいていのお客さんは現代の文明と昔の家相の意味を説明すると納得されます。

家相盤の真実?

上の図は、ある家相盤に書かれている事柄を、大吉、吉、凶、大凶、支障なしの意味合いを色分けしたものです。薄い黄色がかかった部分が、鬼門裏鬼門になります。赤文字は大凶オレンジ文字は凶となっています。青文字が大吉紫が吉、黒文字が支障なしとなっています。ほとんどの位置が大凶や凶なのです。大吉に限って言えば、数えるほどの場所しか存在しません。こんな状態なので、家相にこだわって家を建てようとすると、非常に使いづらい家が出来てしまいます。


間取りと家相の優先順位

上の図は、北に道路が面する土地で、家相で大吉にあたる場所に玄関を持ってきたプランです。北側の土地で、家相を重視してしまうと建ててしまいがちな家です。

 

 しかし、南東の日当たりや環境の非常に良い場所に玄関を持ってくることはプラン上もったいないです。また、泥棒がセールスマン等を装えば、疑われずに道から玄関まで入っていくことが可能です。玄関が道から死角の位置にあるので鍵開けの作業しやすく、防犯上も良くありません。

 

 家相を過信しすぎるのは、それ以外の多くの問題を生み出す事を認識した方が良いと思います。間取り優先し、家相はその次というスタンスがオススメです。


家相との付き合い方

マンションやアパートなど同じ間取りでも、そこに住んでいる全ての人が家相と全く無関係に幸不幸が訪れています。良い住まいとは、その土地の形状や位置、住む人の生活スタイルを考慮したものであるとおもいます。建てる本人、住まいする本人が、設計士とよく考えて、住みやすいと思って作られた家は、最終的には建て主の幸福に繋がると考えます。