ワインに目覚めて七年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
9月29日
Zlatan Otok 2000(ズラタン・オトク)
クロアチアの白ワイン。モルドヴァワインに似て饐えた感じのはちみつの香り。よくいえばソーテルヌの辛口ものっぽい。68点。学会の懇親会で(アルバートの地中海料理レストラン。名前失念)。
Cotes du Rhone 2002/Delas(コート・デュ・ローヌ/ドゥラス)
若いローヌだけどスパイスはきいてなくて飲みやすく滑らか。ちゃんとフランスの香りがしてましたよ。71点。学会の懇親会で。ここは日本でいえば銀座の中級レストラン。歴史家出身で博士号をとったのちに投機事業で成功した億万長者が寄付してくれての晩餐会。ワインは結婚式程度だったけどね80人分だしちゃうなんて太っ腹。
9月28日
Cordon Rouge/Mumm/Champagne(コルドン・ルージュ/マム/シャンパーニュ)
有名どころだけど初めて飲む銘柄。ブルゴーニュ的煙たさがある。冷えてないからか少々むっつり加減で華やかさはない。でもちゃんとフルートグラスでのサーヴィスでした。76点。アエロフロート 東京−モスクワ間で。食べたのはこちら
Chateau Holden/Haut-Medoc(シャト・オルデン/オ・メドック)
ボトルをちゃんと調べたわけじゃないけどメニューによればNV。中くらいのヴォリューム。こなれていない田舎くさいタンニンがほこりのように飛び散っている。酒質は結構つよく、クローブやミントなどハーブの香りが段々でてきた。実力が内にこもっていたのかもしれない。70点。アエロフロート 東京−モスクワ間で。
9月23日 Great Western/Brut Reserve/Seppelt(グレート・ウェスターン/ブリュット・リザーヴ/セペルト)
オーストラリアのスパークリング。夏みかんの皮のような渋みが酸味に溶け込んでいて、これはこれでちゃんとまとまっていてバランスがいい。コストパフォーマンスとしては↓のシャンパーニュより1000円安くてそんなものだと思う。でもやはりお金があればシャンパーニュの方がいいな(あたりまえだけど)。71点。お手軽ワイン館でスパークリング5本セットで5980円。
9月28日から10月7日までロシア出張です。ってことで今月のワインは3本で終わり。いや、飛行機では飲むでしょう、きっと。ロシアではどうかな?
9月20日 Lanson/Champagne(ランソン/シャンパーニュ)
懸案の仕事が一段落ということでシャンパーニュ。ランソンのブラックラベルは標準的シャンパーニュの一つだろうけど、すっきりした酸味がきつすぎず、酵母香が暖かく、あわ立ちは大きいつぶながら豊かで十分満足できる。個性的じゃないのが個性なのかもしれないけど、変な個性があるよりずっといい。81点。お手軽ワイン館で2394円。この値段ならけちってスパークリングを二本飲むよりずっといいよ。
9月14日 Cono Sur 2003/Reserve/Cabernet Sauvignon(コノスル/レセルブ/カベルネ・ソービニョン)
事情があってワインを飲まない日が続いてついには飲む夢をみる始末。味も銘柄も覚えている。サン・ジョセフ、まあるいお味でおいしゅうございました。しかも只だったし・・・。なんて書くとアル中の禁断症状みたいだけど節酒の理由はそれじゃないよ。前ふり長くなりましたがちょいと残暑が厳しくなったのでクーラーをいれるといい気持ち。たまにはいいかとチリワイン。想像通りの「らしい」一本。濃さはあいかわらずだしタンニンは暴れまわるし。だけどタンニンの角が丸いとはこのことなのか、私の嗜好が変わったのか、それなりに楽しめました。値段以上の内容を中身に込めましたという気持ちがいい感じ。アルコールがぷんぷんするのとインクっぽさには少し疲れたけど。70点。河野酒店で1134円。
8月31日 Estratego Real/Eguren(エストラテゴ・レアル/エグレン)
いろいろあって近年まれにみるワインを飲まなかった月の締めくくりはスペインのビノ・デ・メサ(テーブルワイン)。なのでヴィンテージは書いてないけどお店によれば一応2002年だそうです。テンプラニーヨらしい味わいだけど、すこし獣脂があってワイルドというか粗いのは仕方ないか。後味に少しえぐみを感じる。ACボルドーの中の上的な感じ。はじめは固いのに焦点がぼけぼけという感じだったのが開いてきてバランスよくなってきた。何でもいいからとりあえずワイン的なシチュエーションでは満足できる。70点。河野商店で1249円
8月27日 Volnay 99/Denis Boussey(ヴォルネイ/ドゥニ・ブセ)
冷蔵じゃない普通の宅急便でもらったいただきものの上、不在だったので配達がさらに翌日になってコルクが上がり気味。開けてみたら軽く吹いてました。でもこれくらいなら全然問題なし。かえって熟成が早く進んだのかなというくらいで、煙たく幅の広いブルゴーニュの香り。ふくよかで赤茶けた味。柔らかく、今飲んでおいしいワイン。聞いた事のないドメーヌで、ここならではの個性はわからなかったけど堅実な造り。村名ワインにふさわしい密度のワインでした。78点。
8月24日 Chateau Les Trois Croix 2001/Fronsac(シャトー・レ・トロワ・クロワ/フロンサック)
はじめはビターチョコレートと思ったけど、むしろ砂糖のたくさん入ったビターコーヒーの感じ。フォントニルによく似てる。そこそこヴォリュームもあり格付けワインクラス。若いせいか固かったが時間と共に開いていき、おわりの方には鉄のさびのような金属的強さがでてきた。75点。お手軽ワイン館で2604円。
8月23日
バレエ公演のささやかな打ち上げ。ただ主賓が事情で飲めないので私も形だけ、それぞれ30mlずつくらい飲んだ。場所は岡山のイタリア料理店「Azzurro」。若くて堅実な料理を作るシェフの店。食べたのはパルマ産生ハムサラダ、かぼちゃのニョッキ、ひき肉スパゲッティ、羊のロースト、アイスクリーム。 Prosecco di Conegliano/Carpene Malvolti(プロセッコ・ディ・コネリアーノ/カルペーネ・マルヴォルティ)
乾杯ということでスパークリング。辛口だけど、気持ち少し甘い感じ。71点。「Azzurro」で3200円。
Brolio 2002/Ricasoli/Chianti Classico(ブロリオ/リカーゾリ/キアンティ・クラシコ)
たぶんサンジョヴェーゼだろうけど、ボルドー的なもんわりした土の香りがして期待わくわく。若いけれど味はすでにやわらかく、ボディーもたっぷり。時間をおくと少しインクっぽさがでてきた。78点。「Azzurro」で4200円。
当然ながら飲んでる人たち(7人中5人うち女性4人)には足りなかったので、ハーフの赤を飲む(2760円)。これも上のよりフルボディーとのことだったが、格としては同じくらい。密度は細かいし外向的でいいワインでした。
8月5日 Macon-La Roche Vineuse 2002/Vieilles Vignes de Sommere/Verget(マコン・ラ・ロッシュ・ヴィヌーズ/ヴィエイユ・ヴィーニュ・ドゥ・ソメレ/ヴェルジェ)
評判のヴェルジェでしかも2002年もの。期待通りしっかりした造り。トロピカルフルーツ系の香りがいろいろする上に金属的な強さもある。でも期待が大きすぎるせいか、少し水っぽく、作りが人工的。フランス特有の軽やかな遊びよりも、しっかり作っているんだぜというような真面目系。そういう意味でワインはいいものだけどカチっとしすぎていてリラックスして楽しむタイプではない。まだ早いのかも。76点。イー・ショッピング・ワインでヴェルジェ3本セット5980円。
Chateau Carbonnieux 90/Pessac-Leognan(シャトー・カルボニュー/ペサック・レオニャン)
90年のボルドー、程よく熟成してオレンジ色になる前のガーネット。小さくまとまっているというか、酒質は切れ味がいい。けれども余韻がじんわり残る。産地のせいか、すこしジャリっぽさとスパイスぽさが細かくワインの中に織り込まれていて、その意味で上品。もちろんなめし皮とか森の土とかボルドーらしい風格もある。でも偉そうなところはなく、肩書きではなくぼくの実力そのものを見てくださいというような素直さがにじみ出ていて、印象がいい。気分がいい日のいいワインは格別ですな。これでお相手がいればいうことなしなんだけどそれは追々期待することにして・・・。おまけで金賞。85点。ワインのやまもとのオークションで3800円。実勢価格は7000円くらいですかねぇ。その価値はあります。
7月31日 Delamotte/Champagne(ドゥラモット/シャンパーニュ)
白ぶどう主体なのか薄い目の色。味は少し線が細いけれど、酸味は強い。シャンパーニュだからやはり泡は細かくふんわりしてて口にあたって割れる際には気持ちいい気がする。スタンダードなシャンパーニュらしいといえばいえる。78点。お手軽ワイン館で2919円。今月はやけ酒気味で14本目。
7月30日 Pesquera 2001/Ribera del Duero(ペスケラ/リベラ・デル・ドゥエロ)
先日飲んで好印象だったためリピート買い。前回に較べるとざらざらしているし、少し水っぽい。焦点があっていないようなので軽いブショネかと思い半分ほど残す。が、翌日ちゃんとまとまってしっかりした酒質とスペインワイン特有の甘い酸味がうまくまざりあっていた。同じ価格帯の若飲みできるボルドー特級ワインより500円ほどお得という感じだけど、前回ほどの感動はない。79点。お手軽ワイン館で2499円。おまけで銀賞。
7月26日 Monasterio de Santa Ana 2002/Monastrell/Jumilla(モナステリオ・デ・サンタ・アーニャ/モナストレル/フミーヤ)
色は濃く、もちろんグラスの底がみえない。味も負けずにコンデンストされていて、煮詰めたプルーンのような苦味と甘みがまろやかにあわさっている。毒々しいチェリーの野性味はモナストレルという品種の特徴か?前回飲んだ時に較べるとささくれ感がなくなり滑らかになっている。濃いのが嫌いな人以外、すべての人におすすめ。80点。お手軽ワイン館でスペインワイン5本セット4880円(単品だと924円)。)
7月24日 Bourgogne 2002/Lecheneaut(ブルゴーニュ/レシュノー)
はじめて飲む作り手。とても熟した果実味が前面に出て、色、味も濃く、理想的なACブルゴーニュ。このクラスでここまでおいしいのはずっと前に飲んだルロワのACブル1990年以来。これが作り手の腕のためか、ヴィンテージのためかはわからないけど、これは見つけたら買うべし。82点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で1974円。
7月22日 Langlois/Cremant de Loire(ラングロワ/クレマン・ドゥ・ロワール)
クレマン・ドゥ・ロワールっていうAOCがあるの、はじめて知った。フランスはロワール地方のスパークリングワイン。泡の出方がまるでシャンパーニュ。ほんのりと桃の香りがして、白ぶろうの味がする(←本当かいな?)。と書くとおいしそうだけど、味や重さなど全体的に軽い目でもの足りない。1000円くらいなら仕方ないかと思ったが、いま値段をみると結構高い。銅賞と思ったけど♪にします。70点。お手軽ワイン館で泡物セット5本で6279円(単品では1659円)。値段相応かも。
7月20日 Sarda/Brut/Cava(サルダ/ブリュット/カバ)
「かば」の「さるだ」。日本語の音的にはへんちくりんだけど、スパークリングワインとしては秀逸。カバは知らないうちにご本家と較べてしまい軽いとか薄いとかの印象で終わることが多いけど、これはイースト香がほんのりとあり、ブラインドだったらシャンパーニュ?って思っちゃうかも。といってもやっぱり幅は狭いからイカれたシャンパーニュって感じだけど、税抜き3けたワインなんだから立派なもの。73点。お手軽ワイン館で泡もの5本セット6279円(単品では1029円)。
7月16日 Principe de Viana 2000/Navarra(プリンシペ・デ・ビアナ/ナバーラ)
甘いバニラの香り、甘酸っぱい酸味、ほんのり苦い後味と一種おいしいスペインワインのステレオタイプ的特長をすべてもつ。心の底からおいしいというほどではないが、ほどほどのコクと重さをもち、安旨ワインとしても堂々たるもの。カベルネ・ソーヴィニョンといってもいろいろあるものです。72点。お手軽ワイン館でスペインワイン5本セットで5124円。単品では税込み924円。
7月13日 Ile La Forge 2003/Vin de Pays D'Oc(イル・ラ・フォルジュ/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック)
酸味や苦味ミネラル分など普通というか弱いというか、バランスよく隠れているというか、どこといって飛び出たところがなくすっきり飲めるし、あとでちゃんとシャルドネを飲んだという気分になれる。そういう意味では優等生的安ワイン。70点。お手軽ワイン館で1029円。
7月11日 Chateau de Canterrane 77/Cotes du Roussillon(シャトー・カンテラヌ/コート・デュ・ルーション)
27年前のワイン。古いボルドーを安く飲めるので以前よく飲んだ銘柄。ぱっとしないヴィンテージを反映しているのか、シャトーの実力を表しているのか、どうも中途半端。古酒としての個性も味も香りも薄い。たおやかさはこれから出てくるのか?少し蜂蜜の香りがあったのが特徴。ワインのやまもとのオークションで1300円。この値段ならまあいいかというところ。71点。
Chateau Batailley 95/Pauillac(シャトー・バタイエ/ポイヤック)
メドック特級(第五級)の古いシャトーらしく、なめし皮や湿った土の匂いがムンムン。色も濃くグラスの向こうが全く見えない。まだタンニンが生き生きしていて歯茎にくるかと思ったが予想に反してなめらかで飲みやすい。古典的メドックで立派な造りだけどこのシャトーの個性がどこにあるのかはわからなかった。82点。6年前にダイエー岡山店で3980円。
7月8日 Grand Ardeche 2001/Chardonnay/Louis Latour(グラン・ダルデシュ/ルイ・ラトゥール)
アルデシュのヴァン・ドゥ・ペイですが結構コクがあり重みもある。だけどそのコクがなんかウイスキーみたいな赤茶の陰をもっていて個人的には苦手なタイプ。シャルドネだから切味スキッとしたものをクーッと飲みたかった。でも好きな人は好きかも。69点。お手軽ワイン館で1554円。
7月6日 Lanson/Champagne(ランソン/シャンパーニュ)
大手ワインメーカーのスタンダード、ランソンのブラックラベル。前にここで飲んで以来。嬉しいことに意外にとてもおいしい。十分に濃くて、イースト香ムンムンかつ100%リンゴジュースのような果実味たっぷりちょい酸味が勝ったところが私の想像するシャンパーニュの典型像。しかもどこといって味の突出したところがなくバランスがこの上なくよい。繊細さや個性はないけれど、これはおすすめシャンパーニュ。輸入元は聞いたことのないところだけど、とっても状態がよい。82点。お手軽ワインで2394円。
7月3日 Clos Les Lunelles 2000/Cotes de castillon(クロ・レ・リュネル/コート・ドゥ・カスティヨン)
聞いたことのないワインだが、これを買えば送料無料になるということで購入。ボルドー2000年の力強さがあり、タンニンの先は丸いけど苦味いっぱいでどっしり。バターケーキのバターがまわりにべっとり塗ってあるようなあぶらっこさもある。化学調味料のような香りが鼻から抜ける。ということでブラインドで飲んだらしっかりしたシャトーものにも思えるが、メルローがあぶらに化けて何か変?というところ。74点。お手軽ワイン館で2814円。はっきりいって今飲むには高すぎです。
7月2日 Brut/Vino Spumante/Abbazia(ブリュット/ヴィノ・スプマンテ/アッバツィア)
グレープフルーツの皮のような苦味が特徴のスパークリング。酸味苦味のバランスがばっちりだけど、味の整い方の割にヴォリュームは軽いめ。でも値段は3桁なので文句はない。むしろとてもお得なワイン。73点。お手軽ワイン館で924円。
レストランみてあるきへ行く
岡山のワイン屋へ行く