「ビジネスマンの心理学」=職場の人間関係

課目
NO  題目      <職場の人間関係>  同僚との関わり方
1 【含みのある表現】
遠まわしに焦点をぼかしたり、控えめな言葉遣いは、気心の通じている人に通用。他に気心の解らない人に謎をかけたり、後で逃げられるように、ぼかして反応を見るなどは欲求の駆け引きに使います。
2 【出来の悪い上司に助言を持ち出す】
機会のある毎に、上司の反対で悪い心配事が起こるのではないか、といった不安の日々、その場に応じた行動をするには、二つのうちの一つを選ぶ方法しか道はありません。
3 【この國は俺だけのものだ】  独占欲の強いタイプ
本筋に入る前、前置きの長い説明をつける傾向の管理者は危険です。このタイプの管理者は、「私の部下」「私の課」「私の助手」などの言葉を好んで使い、部下は「自分の手下」であるのです。
4 【管理者の攻撃(仕置き)をどのようにして避けるか】
意地の悪い上司の管理者と、部下の自分達との間には様々な論争がよく持ち上がります。うまく体をかわす方法を知らないと大変な被害を被ることになります。
5 【質の悪い管理者へ返報返しの方法】
上役にそれ相当の返報返しをしたいとは、誰もが願っています。ひどく意地の悪い上役に苦しんだ人達の作戦は、臆病な方法ですが見事に成功しました。
6 続【質の悪い管理者へ返報返しの方法】
彼は、いままでのやり方とは異なる方法をとって成功しました。出来の悪い管理者と戦うために、強硬な手段をとっています。詳細なプログラムを作成し同僚の協力を得ました。
7 【何故、リーダーが必要か】
グループで行動する場合が非常に多くなっています。「満足する活動は、如何にあるべきか」問題解決の鍵は、グループ活動で発揮されるリーダーシップの質にかかわります。
8 【リードと命令】
協調して働く人々から、良い結果を引き出すためには、命令という言葉は不適切です。義務を果たさせるだけでなく、人間性が常に求めて止まない価値観と、自己の高揚意識を、助長するのがリードです。
9 【士気を高める】
士気を高めるには、リードされる人の希望と動機を喚起し、表面に押し出すことです。また、リーダーを助けるみなの熱意の影像であるともいわれます。何かをやり遂げたい激しい欲求が熱意です。
10 【管理職とリーダー】
部下と接する場合、必ずリーダーでなければならない役目とは、管理者にしばしば見逃されたり無視されてきたものです。リーダーにとっては管理者との違いを自己主張のできる性質のものです。
11 【リーダーシップ発揮の場所】
人の上に立つあらゆるポストは、潜在的にもリーダーのポストです。もしトップがリーダーでなければ、仕事をするグループは、精神的なつながりを持たない勝手気ままな、寄せ集めに過ぎないことになります
12 【上役にこき使われる】
どんなに冷酷無情な上役でも、あなたを奴隷にすることは出来ません。重要なのは、この人達がそのまま管理者でいることではありません。この人達が管理者である間は、大変扱いにくい存在だということです。
13 【冷淡な上役を避ける】
心底から冷酷な管理者とは、ごく希な存在です。好き好んで冷たくあしらわれたい人は誰もいないと思います。しかし、ちょっとした話し合いでも、正面から向かい合うと冷酷な人はいなくなります。
14 【上役の扱い方】
上役といっても、業績について尊敬されたい共通の欲望を持っています。上役を「君づけ」で呼ぶ開けっ放しの人柄では、身の破滅です。道は「自分が最も尊敬している同僚の一人」と、考えてこそ開けます。
15 【責任ある地位を得るには】
若手が口にする「責任ある仕事を与えない。腕を見せるチャンスをくれない」という事柄は、大抵、事実と違いチャンス到来を待ってる人達です。自分でチャンスを作る人は、簡単に地位を手にしています。
16 【昇進の理由】
運が良かった人、引き立てられた人、また、能力がなくても、押しの一手で進んだ人もいるかもしれません。しかし、大多数は、「仕事を遂行できる人間」と認められたことが理由ではないかと考えられます。
17 【不可能を成し遂げる】
人は誰でも「成功者物語=サクセスストリー」に、胸を躍らせます。しかし、それは、毎日の仕事に用いるテクニックで成功した訳ではありません。不可能と見える問題が生じたときに解決する才能のことです。
18 【ショーマンシップ】
役員室をノックすると、「どうぞ」と答え、相手が入ってきても、書類から目を離さない人がいます。ショーマンシップが下手です。「おかけなさい」など言えないほど忙しい人は、頭のきれる人ではないからです。
19 【上司の期待しているもの】
学業成績の善し悪しは、人生の成功のための、バロメータになりません。上司や会社によい結果報酬を期待しても、素晴らしいからと、答えてはくれません。期待されるものは「系統的に、大量に、産み出す能力」です。
20 【忍耐とは力である】
「行き詰まりが来た」と感じたときに、忘れがちな事は、「人間は生身の躰である」ということです。それは、来た道を振り返るだけではありません。上司や仲間にも、彼らの計画があることに考えを深めます。
21 【かんしゃくは禁物】
忍耐が要求されるのは、人間がおこなったり考えたり経験したり、あるいは実際に起こったりする限定された事に限るわけではありません。全ての行動の上に必要とします。
22 【仮面もいつか本物に】
人格がつくられるには、自分自身の努力も要求されております。人間とは、努力次第で色々な仮面をつけることが出来るのです。しかも、それが習慣になれば、仮面でなく本物の顔になるのです。
23 【人材育成の組織化】
尊敬と愛情を受けられるような優秀な指導者に、養成を委ねることの出来る組織は、幸運かもしれません。人材の養成は有能な養成指導者のもとに、リーダーの養成組織を作ることを心がけます。
24 【人間心理を知る訓練】
心理学的な知識を無視して、リーダーになろうとすることは、科学知識無しに冶金の仕事をしようとするようなものと考えられます。データを学ぶことによって、人間の扱い方を知り、試行錯誤を避けるように出来れば良いと思います。
25 続【人間心理を知る訓練】
データを学ぶことによって、人間の扱い方を知ります「リーダー」とその「従属者」の関係においては「決定的な要因」となるのは、それがどのように誤っていようとも、従属者の考えあるということであります。
26 【自分を知る訓練】
心理を研究すると、自然に自分自身を見る目も厳しくなります。病的に異常な自己反省のことではありません。機会ある毎に、自分の長所と短所について、考えることをいっているのです。
27 【教養を高める訓練】
豊かな教養とは、人生の現実に敏感に反応するからだといえます。優れたリーダーは、広い関心に富み、あらゆる経験を仕事に生かすことをよく理解しております。訓練によってこの境地に到達させることも可能です。
28 続【教養を高める訓練】
名人上手にもなれば、下手になることもあります。経験もこれと同じことです。成功するか否かは、組織が細かい点まで気配りをする点が大きく影響します。よい指導を受けることで始めて、よい実を結ぶことになります。
29 【リーダー候補の実習制度】
あらゆる分野で、定期的会合や学習の重要性が認識されるようになっています。急速に進む知識と技術をマスターしていなければならないのです。そのため、いわゆる”補修”が行われているところが多いのです。
30 【養成者による個人的な指導】
リーダーシップの訓練が、うまく行われているのは、一対一の指導が存在することを示しております。仕事の批評、読書の復習、研究問題の賦課、文書の作成等、様々な角度からの指導が望ましいのです。
31 【リーダーシップの行使態度】
リーダーシップを行使して、よい効果をうるためにはリーダーシップを使うためのテクニックが必要になります。目的を達成させるための様々な手段を講じる必要がでてくるのです。
32 【命令の性質】
命令は、ある状況では、避けられないもの、期待され、歓迎されることもあるのです。人々の欲求と意志を纏めるに際し命令を、必要としないと信じるとすれば、それは間違いです。
33 【上手な命令の与え方を考える】
上手な命令の与え方を考えると、先ず、必要なことは「明確」であることです。命令とは、言葉を示すものです。話し手にも聞き手にも同じことを意味するものでなければなりません。
34 【叱るとは】
組織行動の中においての叱る行為とは、罰則である叱らねばならない原点、を考えます。叱られるべき者が、自分は「ルールに違反した」ということを、確かめなければならないと思います
35 【命令とマナー】
社会的、経済的地位の上下に関わりなく、優れたリーダーと言われる方は、良いマナーを示しております。これは民主主義の社会において、ますます妥当性を増しているものです。
36 【叱る場合の注意】
規則をわざと犯して、叱られる者など滅多にいないものです。ですから、リーダーはまず罰を与える前に、すべての事実を確かめなければなりません。
37 【叱る方法】
、叱るということは、間違いは改めさせることを言うのです。反則者には、悪いという事実と理由を認めさせると共に、二度と同じ間違いを繰り返さない決心をさせる叱り方でなければなりません。
38 【立腹を懲らしめの手段にしない】
腹を立てたと見せてグループの力を強め、仕事のピッチをあげると思うリーダーは、人々の恐れを利用します。これは、創造力を高めませんし、共通の目標に向かって、力を結集させる効果もないのです。
39 【反抗には毅然として、即座に対処する】
「反抗には、きっぱりと、即座に対処する」ことです。断固としたものであれば、効果は重い罰よりも、はるかに大きいものです。しかし、そのような際にも、リーダーはすべての事実を確かめてからにします。
40 【褒めることの意義】
人間は、絶えざる批判よりも、時たまの賞賛によって、ずっと善く仕事に励むことが出来ます。それは大抵の人にとって、強壮剤の働きをします。目標にも協調し、仕事にも精を出すようになります。
41 【普段の態度】
人の態度や物腰は、普通、性格に由来する無意識的なものです。自分の本性を卒直に吟味検討すれば、意識的に変えることも可能ですし、また、正しい態度をとるようにもなります。
42 【リーダーとしての戒め】
リーダーは、スパイでも番犬でもありません。そんな風に見られるような態度や挙動は絶対に避けなければなりません。親切や親しみやすさと過度のなれなれしさの間には、はっきりと一線を画すべきです。
43 【提案を受け入れる】
リーダーが絶えず支持と励ましを与えることを怠っては、この提案受け入れシステムは成り立ちません。提案は、リーダーがそれを奨励し、採用し、提案者に名誉を与える度合いに正比例して出てきます。
44 【創造的審議を誘導する】
あらゆる会議では、異なった主義主張で必ず両立しがたい意見の相違が現れます。リーダーは、名目的な議長の地位から、一歩進み出て、グループの統一的、創造的な審議を誘導する義務を持つものです。
45 【グループ一体感の強化】
組織が大きいものになってくると、グループの中の一体感を育てることが重要になってきます。そのためには、常日頃グループ構成員にグループ仲間をよく知らせることが、もっとも良い方法です。
 つづき   <ビジネス必携>成功する心理マップ